JPH10227814A - ファラデー効果光ファイバを用いた電流計測装置 - Google Patents

ファラデー効果光ファイバを用いた電流計測装置

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JPH10227814A
JPH10227814A JP9031987A JP3198797A JPH10227814A JP H10227814 A JPH10227814 A JP H10227814A JP 9031987 A JP9031987 A JP 9031987A JP 3198797 A JP3198797 A JP 3198797A JP H10227814 A JPH10227814 A JP H10227814A
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JP
Japan
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optical fiber
current
polarized light
faraday
faraday effect
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Application number
JP9031987A
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English (en)
Inventor
Sakae Watanabe
栄 渡辺
Jun Sato
潤 佐藤
Yutaka Ono
豊 大野
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Asahi Denshi Co Ltd
Original Assignee
Asahi Denshi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定精度の低下をなくす。簡単な回路構成で
交流のみならず直流,サージ波などの高周波電流を計測
できるようにする。 【解決手段】 検出部40と計測部60との間にフィー
ドバック部50を設ける。フィードバック部50はフィ
ードバックコイル51,光学レンズ52,53,偏波面
保存光ファイバ54,ファラデー素子55をその構成要
素とする。母線1に装着されたファラデー効果光ファイ
バ41のファイバ路を通過して戻ってくる偏波光Pout
を検光子62で偏波方向成分pおよびsに分けて電気信
号V1,V2を得る。演算回路65にて、(V1−V
2)/(V1+V2)なる演算処理を行い、V1−V2
=0となるように、ドライバ回路66を介してフィード
バックコイル51に電流iを流す。この電流iから母線
1に流れる電流Iを測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電線に流れる電
流を絶縁被覆の上から非接触で測定するために用いて好
適な電流計測装置に関し、特に電力分野における送配電
線(交流)の電流計測、電気鉄道のトロリー線(直流)
の電流計測、サージ波などの高周波電流計測などに用い
て好適なファラデー効果光ファイバを用いた電流計測装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気光学効果は磁界により物質の光学的
性質が変化する現象で、ファラデー効果(Faraday効
果)、磁気誘電効果(magneto-electric effect)とCot
ton-Mouton 効果とに大別される。その内、ファラデー
効果とは、磁界中に置かれた物質を通過する光の偏波面
が角度θだけ回転することを言う。すなわち、磁気光学
素子、例えば鉛ガラスのような透明な媒体に直線偏光の
光を通過させたとき、その伝搬方向に平行な磁界を印加
すると、ファラデー効果により光の偏波面が磁界の強さ
に比例して回転する。このファラデー効果による光の偏
波面の回転角θは、光の伝搬方向の磁界の強さH、媒体
の光路長L、その媒体固有の定数(ベルデ定数)vの積
に比例する。 θ=v・H・L ・・・・(1)
【0003】最近、このファラデー効果を利用した電流
計測装置として、図15にその要部を示すような鉛ガラ
スファイバを用いた電流計測装置が知られている。鉛を
多く含むガラスは他のガラスに比べてベルデ定数vが大
きく、光ファイバに形成することで可撓性が生じる。ま
た、母線(被測定電線)に巻回することで、作用長を長
くすることができる。この種の電流計測装置としては、
例えば文献1(R.I.Laming and D.N.Payne:Journal
of Lightwave Technology,vol.7, No.12(1989)2084)や
特開平7−174791号公報,特開平7−24408
5号公報等に記載されているものが知られている。
【0004】図15において、1は母線、2は鉛ガラス
ファイバであり、鉛ガラスファイバ2を母線1にN回巻
回している。3は光源、4は伝送用光ファイバ、5−
1,5−2,5−3は光学レンズ、6は偏光子、7は検
光子(偏光ビームスプリッタ(PBS))、8−1,8
−2は受光器、9−1,9−2は増幅器、10は演算回
路である。
【0005】この電流計測装置では、光源3からの光が
伝送用光ファイバ4を通り、光学レンズ5−1を介して
偏光子6へ与えられる。そして、この偏光子6によって
偏光された光(直線偏波光)Pinが光学レンズ5−2を
介して鉛ガラスファイバ2に入射され、母線1に巻回さ
れたファイバ路2−1を通過する。この際、母線1に流
れる電流Iによる磁界およびファイバ路2−1の巻回数
Nに応じて、直線偏波光Pinの偏波面が回転する。
【0006】このファイバ路2−1からの偏波光
out 、すなわちその回転角がθとされた偏波光Pout
は、鉛ガラスファイバ2を通り、光学レンズ5−3を介
して検光子7へ与えられる。検光子7はその透過偏光方
向が基準角度(偏光子6によりなされる偏波面の角度:
θ=0゜)に対して45゜傾けられている。これによ
り、検光子7は、回転角がθとされた偏波光Pout を2
つの直交する偏波方向成分pおよびsに分ける。そし
て、この2方向に分けられたp波成分およびs波成分が
受光器8−1および8−2へ与えられ、増幅器9−1お
よび9−2によって増幅され、電気信号V1およびV2
として演算回路10へ与えられる。
【0007】この電気信号V1およびV2を受けて、演
算回路10は、(V1−V2)/(V1+V2)なる演
算処理を行い(図16参照)、この演算処理結果により
偏波光Pout の回転角θに比例した電気信号を得る。こ
の電気信号から偏波光Poutの回転角θを検出し、この
検出した回転角θに基づいて母線1に流れている電流I
を計測する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電流計測装置によると、検光子7の透過偏光
方向の設定角度ずれ、受光器8−1,8−2の感度のば
らつき、増幅器9−1,9−3の増幅率のばらつきなど
によって、測定精度の低下が生じる。
【0009】すなわち、図16に示した従来技術による
演算方式を用いた場合、図17に示すように動作したと
きに一番誤差が少なくなる。すなわち、ファラデー回転
角θに対して、p波成分,s波成分の光強度に対する電
気信号V1,V2が、母線1に流れる電流Iが零の場合
(θ=0)に同じ出力となり、ファラデー回転に対しそ
れぞれ相反する動作をしたときに、一番誤差が少なくな
る。つまり、p波成分が増加したとき、s波成分が減
少、あるいは、その逆の動作をし、その変化の割合が同
一であるような動作をしたときに、一番誤差が少なくな
る。
【0010】しかし、実際には検光子7の透過偏光方向
を基準角度(θ=0゜)に対して45゜に設定すること
は極めて困難であり、検光子7からの光出力を電気信号
に変換する受光器8−1,8−2の感度のばらつき、あ
るいは電気信号を適宜増幅する増幅器9−1,9−2の
増幅率の違いなどにより、ファラデー回転角θに対する
電気信号V1,V2は例えば図18に示すような特性
I,特性IIとなる。図18では、特性IIの出力が特性I
に比べ、小さい場合を示している。この特性I,IIの違
いによって測定精度の低下が生じる。
【0011】なお、上述した測定精度の低下を解決する
方法として、演算回路10を工夫したものがある。例え
ば、特開平8−178968号公報に示された光ファイ
バ型計測装置では、図19に示すように、演算回路1
0’において、電気信号V1,V2それぞれについて、
電気的交流成分V1a,V2aと直流成分V1d,V2
dとに分離する。そして、その交流成分と直流成分との
比V1a/V1d=V1o,V2a/V2d=V20を
求め、これら2つの比を乗算し、その積V1o×V2o
よりファラデー回転角θを求め、母線1に流れる電流を
計測する。しかしながら、この方法では、演算回路1
0’が複雑となる。また、測定対象が交流電流に限定さ
れてしまい、直流電流の計測を行うことができない。
【0012】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、検光子の透
過偏光方向の設定角度ずれ、受光器の感度ばらつき、増
幅器の増幅率のばらつきなどによってその測定精度が低
下することのない、また簡単な回路構成で交流のみなら
ず直流,サージ波などの高周波電流を計測することので
きるファラデー効果光ファイバを用いた電流計測装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、第1発明(請求項1に係る発明)は、被測定
通電部位にファラデー効果光ファイバを装着し、このフ
ァラデー効果光ファイバに偏波光を入射し、このファラ
デー効果光ファイバに装着されたファイバ路を通過して
戻ってくる偏波光を偏波光分解手段で2つの直交する偏
波方向成分sおよびpに分け、この2方向に分けられた
s波成分およびp波成分の光強度を第1および第2の電
気信号に変換し、この第1および第2の電気信号をV1
およびV2として所定の演算処理を行い、これによる演
算処理結果に基づいて偏波光分解手段に入射される偏波
光の回転角が零となるようにフィードバックコイルへの
電流量を調整するものとし、これによる調整量に基づい
て被測定通電部位を流れる電流を測定するようにしたも
のである。
【0014】この発明によれば、偏波光がファラデー効
果光ファイバに入射され、被測定通電部位に装着された
ファイバ路を通過する。この際、被測定通電部位を流れ
る電流による磁界およびファラデー効果光ファイバの巻
回数に応じて、偏波光の偏波面が回転する。そして、こ
の偏波面が回転された偏波光、すなわちその回転角がθ
とされた偏波光が戻ってきて、偏波光分解手段にて2つ
の直交する偏波方向成分sおよびpに分けられ、この2
方向に分けられたs波成分およびp波成分の光強度が第
1および第2の電気信号に変換され、この第1および第
2の電気信号をV1およびV2として所定の演算処理
((V1−V2)/(V1+V2))が行われる。そし
て、こによる演算処理結果に基づいて、偏波光分解手段
に入射される偏波光の回転角が零となるようにフィード
バックコイルへの電流量が調整され、これによる調整量
に基づいて被測定通電部位を流れる電流が測定される。
【0015】第2発明(請求項2に係る発明)は、第1
発明において、ファラデー効果光ファイバの形状に工夫
を加えたものであり、具体的には、U字状に屈曲形成さ
れた往路と、この往路の終端にて折り返され当該往路と
同方向にU字状に屈曲形成された復路とを設け、この往
路および復路の作るU字状の空間部を被測定通電部位の
配置位置としたものである。この発明によれば、被測定
通電部位にファラデー効果光ファイバを巻装する必要が
なく、U字状の空間部に被測定通電部位を位置させるよ
うにするのみでよい。すなわち、被測定通電部位に対
し、その片側から検出部を配置するのみでよい。
【0016】第3発明(請求項3に係る発明)は、第1
発明において、ファラデー効果光ファイバを介する偏波
光分解手段への偏波光の通過通路にファラデー素子を配
置し、このファラデー素子をその中空部に位置させてフ
ィードバックコイルを巻装したものである。この発明に
よれば、フィードバックコイルに電流が流されることに
より、偏波光分解手段への偏波光の通過通路に配置され
たファラデー素子に磁界が作用し、そこを通る偏波光の
回転角が零とされる。
【0017】第4発明(請求項4に係る発明)は、第1
発明において、ファラデー効果光ファイバを介する偏波
光分解手段への偏波光の通過通路にファラデー素子を配
置し、このファラデー素子をその間隙あるいは間隙近傍
に位置させてギャップコアを設け、このギャップコアに
フィードバックコイルを巻装したものである。この発明
によれば、フィードバックコイルに電流が流されること
により、偏波光分解手段への偏波光の通過通路に配置さ
れたファラデー素子にギャップコアを介して磁界が作用
し、そこを通る偏波光の回転角が零とされる。
【0018】第5発明(請求項5に係る発明)は、第1
発明において、ファラデー効果光ファイバを鉛ガラスフ
ァイバとしたものである。第6発明(請求項6に係る発
明)は、第1発明において、ファラデー効果光ファイバ
を石英光ファイバとしたものである。第7発明(請求項
7に係る発明)は、第1発明において、ファラデー効果
光ファイバを偏波面保存ファイバとしたものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
き詳細に説明する。図1はこの発明の一実施の形態を示
すファラデー効果光ファイバを用いた電流計測装置の要
部を示す図である。同図において、20は光出力部、3
0は光学部、40は検出部、50はフィードバック部、
60は計測部である。
【0020】光出力部20は光源21をその構成要素と
している。光源21としては、光ファイバへの光結合効
率の良いLD(レーザダイオード)、またはSLD(ス
ーパールミネッセントダイオード)を用いる。
【0021】光学部30は伝送用光ファイバ31,光学
レンズ32,33,偏光子34をその構成要素としてい
る。伝送用光ファイバ31は、その一端が光出力部20
の光源21に、その他端が光学レンズ32に、光学的に
接続されている。偏光子34は光学レンズ32と33と
の間に配置されている。光学レンズ33には検出部40
からのファラデー効果光ファイバ41の一端が光学的に
接続されている。なお、光学部品削減と光軸調整を容易
とするため、光学レンズ32,33を用いず、偏光子3
4に偏波面保存光ファイバ付き偏光子(例えば、住友大
阪セメント株式会社製LFP-08-P2-PC/Z-5.0)などを使用
してもよい。
【0022】検出部40はファラデー効果光ファイバ4
1とU字型ホルダ(非磁性材)42をその構成要素とし
ている。U字型ホルダ42にファラデー効果光ファイバ
41を巻き付け、このファラデー効果光ファイバ41が
巻き付けられたU字型ホルダ42の溝部42−1の作る
U字状空間を母線1の配置位置とする。また、U字型ホ
ルダ42に巻き付けられたファラデー効果光ファイバ4
1の溝部42−1に面するファイバ束41F1〜41F
nを往路(後述)とし、底部42−2に面するファイバ
束41R1〜41Rnを復路(後述)としている。すな
わち、母線1に対して、往路41F1〜41Fnよりも
復路41R1〜41Rnを遠方に配置するようにしてい
る。
【0023】なお、図1において、ホルダ42の材質を
例えばアルミニウムや真鍮などの非磁性金属とすれば、
ホルダ42をコンデンサ分圧型の電界センサ用電極とし
て、磁界と電界の両方の測定を行うことも可能となる。
【0024】また、図1においては、その要部のみを示
したが、実際の製品に近づけるためには、ホルダ42の
外周囲にファラデー効果光ファイバ41を覆うようにカ
バーを設けてサンドイッチ状にしたり、ホルダ内にファ
ラデー効果光ファイバ41を埋め込んでしまうなどの方
法が考えられる。また、外部電流の磁界の影響を受けな
いように、図2に一点鎖線で示すように磁気シールドケ
ース43を着脱可能に設けるようにしてもよい。
【0025】また、遠方に位置させた復路41R1〜4
1Rnに対し、高透磁率を有するパイプを被せて磁気シ
ールドを施したり、高透磁率を有する板を配置して磁気
シールドを施すようにしたりしてもよい。
【0026】フィードバック部50はフィードバックコ
イル51,光学レンズ52,53,偏波面保存光ファイ
バ54,ファラデー素子55をその構成要素としてい
る。偏波面保存光ファイバ54は、その一端が光学レン
ズ53に、その他端が計測部60のレンズ付きコネクタ
61に、光学的に接続されている。ファラデー素子55
は光学レンズ52と53との間に配置されている。光学
レンズ52には検出部40からのファラデー効果光ファ
イバ41の他端が光学的に接続されている。フィードバ
ックコイル51は光学レンズ52,53,ファラデー素
子55をその中空部に位置させて巻回されている。な
お、この実施の形態においては、ファラデー素子55と
してYIG(イットリュウム・鉄・ガーネット)を使用
しているが、これに限られるものではない。
【0027】計測部60はレンズ付きコネクタ61、検
光子(偏光ビームスプリッタ(PBS)、ウォラストン
プリズムなど)62、受光器63−1,63−2、増幅
器64−1,64−2、演算回路65、ドライバ回路6
6、抵抗R1,ローパスフィルタ(L.P.F)67、
バンドパスフィルタ(B.P.F)68、ハイパスフィ
ルタ(H.P.F)69をその構成要素としている。
【0028】この電流計測装置において、光源21から
の光は伝送用光ファイバ31を通り、光学レンズ32を
介して偏光子34へ与えられる。そして、この偏光子3
4によって偏光された光(直線偏波光)Pinが光学レン
ズ33を介してファラデー効果光ファイバ41に入射さ
れ、U字型ホルダ42に巻き付けられたファイバ束(フ
ァイバ路)41F1〜41Fn,41R1〜41Rnを
通過する。この際、母線1に流れる電流Iによる磁界お
よびファイバ束41F1〜41Fn,41R1〜41R
nの巻回数N1に応じて、直線偏波光Pinの偏波面が回
転する。
【0029】図3はU字型ホルダ42に巻き付けられた
ファイバ路での直線偏波光Pinの偏波面の回転を説明す
るための原理図である。同図において、1は母線、41
はファラデー効果光ファイバであり、ファラデー効果光
ファイバ41はU字状に屈曲形成された往路41Fと、
この往路41Fの終端にて折り返され当該往路41Fと
同方向にU字状に屈曲形成された復路41Rとを有し、
この往路41Fおよび復路41Rの作るU字状の空間部
41Uを母線1の配置位置としている。復路41Rが往
路41Fよりも母線1に対して遠方に位置している。
【0030】この構成によれば、復路41Rを往路41
Fよりも母線1に対して遠方に位置させることにより、
母線1に対して近い(磁界が強い)往路41Fでは偏波
面の回転角が大きく、母線1に対して遠い(磁界が弱
い)復路41Rでは偏波面の回転角(逆方向への回転
角)が小さくなり、復路41Rでの偏波面の逆回転を少
なくした出射光Pout が得られる。
【0031】ここで、図3に示された検出部について、
復路41Rを遠方に位置させない場合(往路41Rと復
路41Fを同位置とした場合)の往路41Fと復路41
Rでの偏波面の回転について考えてみる。図4にこの検
出部の平面図を示す。この場合、直線偏波光Pinがファ
ラデー効果光ファイバ41に入射され、そのU字状の空
間部41Uに母線1が配置された往路41Fおよび復路
41Rを通過する。この際、往路41Fに入射された直
線偏波光Pinは、母線1に流れる電流Iによる磁界によ
って、その偏波面が進行方向に対し時計方向へ回転す
る。そして、往路41Fの終端で折り返され復路41R
に入った偏波光は、母線1に流れる電流Iによる磁界に
よって、その偏波面が進行方向に対し反時計方向へ回転
する。
【0032】図5(a)〜(g)に出射端(Pout )か
ら観察したときの往路41Fおよび復路41Rでの偏波
面の回転状況を示す。すなわち、出射端から見た場合、
図4に示すA断面では0であった偏波面が、母線1に流
れる電流Iによる磁界によって、往路41Fにおいて反
時計方向へ回転する(図5(a),(b),(c)参
照)。そして、D断面で折り返され、復路41Rにおい
て時計方向へ回転する(図5(e),(f),(g)参
照)。この回転状況から分かるように、復路41Rを遠
方に位置させない場合、往路41Fと復路41Rとで偏
波面の回転角が相殺され0になってしまう。
【0033】そこで、復路41Rでの偏波面の回転が少
なくなるように、復路41Rを遠方に位置させる。これ
により、往路41Fと復路41Rとで偏波面の回転角が
相殺されてしまうことがなくなり、復路41Rでの偏波
面の逆回転を少なくした出射光Pout を得ることができ
るようになる。
【0034】なお、この例では、復路41Rを往路41
Fよりも母線1に対して遠方に位置させるようにした
が、往路41Fを遠方に位置させるようにしてもよい。
また、遠方に位置させた復路41Rに対し、図3に一点
鎖線で示すように高透磁率を有するパイプ44を被せて
磁気シールドを施したり、二点鎖線で示すように高透磁
率を有する板45を配置して磁気シールドを施すように
したりしてもよい。
【0035】このようにしてその偏波面が回転されたフ
ァイバ束41F1〜41Fn,41R1〜41Rnから
の偏波光Pout 、すなわちその回転角がθとされた偏波
光Pout は、ファラデー効果光ファイバ41を通り、光
学レンズ52→ファラデー素子55→光学レンズ53→
偏波面保存光ファイバ54を通り、レンズ付きコネクタ
61を介して検光子62へ与えられる。検光子62はそ
の透過偏光方向が基準角度(θ=0゜)に対して45゜
傾けられている。これにより、検光子62は、回転角が
θとされた偏波光Pout を2つの直交する偏波方向成分
pおよびsに分ける。そして、この2方向に分けられた
p波成分およびs波成分が受光器63−1および63−
2に与えられ、増幅器64−1および64−2によって
増幅され、電気信号V1およびV2として演算回路65
へ与えられる。
【0036】この電気信号V1およびV2を受けて、演
算回路65は、(V1−V2)/(V1+V2)なる演
算処理を行い、この演算処理結果により偏波光Pout
回転角θに比例した電気信号を得る。この電気信号はド
ライバ回路66へ与えられる。ドライバ回路66は演算
回路65からの電気信号に比例した電流、すなわち偏波
光Pout の回転角θに比例した電流(補償電流)iをフ
ィードバックコイル51へ流す。
【0037】ここで、もし母線1に電流が流れておら
ず、偏波光Pout の回転角θが0であれば、2つの増幅
器64−1,64−2からの電気信号V1,V2は等し
い大きさであるから、V1−V2は零となる。しかし、
この場合、母線1には電流が流れており、偏波光Pout
の回転角θは0ではないので、増幅器64−1,64−
2からの電気信号V1,V2は等しい大きさとはなら
ず、V1−V2は零とはならない。
【0038】この時、演算回路65は、そのV1−V2
が零となるように、ドライバ回路66を介してフィード
バックコイル51に電流iを流す。すなわち、フィード
バックコイル51に電流iを流すと、フィードバックコ
イル51の巻回数NFBに比例した磁界が生じる。この磁
界がファラデー素子55に作用することにより、ファラ
デー素子55を通過する偏波光Pout の回転角θは、フ
ァラデー素子55のベルデ定数をv2 とした時、 θ’=v2 ・NFB・i ・・・・(2) だけ逆方向に回転する。演算回路65は、Δθ=θ−
θ’を零とするように、ドライバ回路66を介してフィ
ードバックコイル51に電流iを流す。
【0039】ここで、Δθ=0となったときの逆回転角
θ’はθに等しく、フィードバックコイル51に流れて
いるこの時の電流iを計測すれば、母線1に流れている
電流Iを測定することができる。すなわち、θ=θ’で
あるので、ファラデー効果光ファイバ41のベルデ定数
をv1 とすれば、、v1 ・N1・I=v2 ・NFB・iと
なり、I=(v2 /v1 )・(NFB/N1)・iとし
て、母線1に流れている電流Iを測定することができ
る。測定部60では、フィードバックコイル51に流れ
る電流iから、I=(v2 /v1 )・(NFB/N1)・
iに応じた出力電圧VD、すなわち抵抗R1での降下電
圧VDを得る。そして、この出力電圧VDをローパスフ
ィルタ67,バンドパスフィルタ68,ハイパスフィル
タ69を通し、これによって得られる出力信号から母線
1に流れている電流Iを測定する。
【0040】この場合、ローパスフィルタ67を介する
出力信号により、直流電流の計測を行うことができる。
また、バンドパスフィルタ68を介する出力信号によ
り、商用周波数の電流計測を行うことができる。また、
ハイパスフィルタ69を介する出力信号により、サージ
電流などの高周波電流計測を行うことができる。この時
のAC波形およびサージ波形の実測値(入力波形と出力
波形の対比)を図6および図7に示す。
【0041】このようにして電流Iを測定することによ
り、すなわち受光器63−1,63−2からの増幅器6
4−1,64−2を介する電気信号V1とV2との差を
零(偏波光Pout の回転角θを零)とするようにフィー
ドバックコイル51への電流iを調整し、その時の調整
電流iから母線1に流れる電流Iを測定する方式(サー
ボ補償方式)とすることにより、図16に示した従来の
方式と比較して以下の〜のような効果を得ることが
できる。
【0042】検光子62の透過偏光方向の設定角度の
基準角度からのずれがあっても測定精度に影響しない。 受光器63−1,63−2に感度のばらつきがあって
も測定精度に影響しない。 増幅器64−1,64−2に増幅率のばらつきがあっ
ても測定精度に影響しない。
【0043】また、図19に示した従来の方式と比較し
て、以下の,のような効果を得ることができる。 演算回路65の精度が測定誤差に影響しないので、回
路を容易にすることができる。 交流成分/直流成分の演算を行わないので、直流電流
の計測が実現できる。
【0044】また、本願の方式による独特の効果とし
て、以下の〜のような効果を得ることができる。 機械的な振動等により、伝送用光ファイバ出力強度の
変動が生じても、また温度環境などが変化しても、演算
回路65でその変動の影響を除去することができる。
【0045】調整には、例えば、図18に特性II’と
して示すように、増幅器(この場合、増幅器64−2)
のオフセットを調整するのみでよい。図8に図18の特
性Iと特性II’のグラフでファラデー回転角が零近傍を
拡大して示す。ファラデー回転角がθの時、特性Iの電
気出力はV1、特性II’の電気出力はV2となり、その
差に比例した補償電流iがフィードバックコイル51に
流される。特性Iおよび特性II’のファラデー回転角θ
に対する傾きは、受光器63−1,63−2の感度特性
の差、増幅器64−1,64−2の増幅率の差などによ
って引き起こされるのであるが、従来方式では特性I,
II’は図8のX軸に対して対称でなければならないのに
対し、本願のサーボ補償方式では対称である必要はな
い。すなわち、ファラデー回転が生じたときに、V1と
V2に差が生じさえすればよく、補償電流iがサーボの
平衡点(図8におけるグラフの交点)へ戻すため、その
対称性は必要条件ではなく、自動補償される。
【0046】被測定電流の変成比をNFB/N1として
任意に設定することができる。 ファラデー素子55をYIG、ファラデー効果光ファ
イバ41を鉛ガラスファイバとした場合、YIGのベル
デ定数は鉛ガラスファイバのベルデ定数の約200倍で
あり、フィードバック部50で偏波光Pout の回転角を
零に戻す際の作用長を1/200程度にすることができ
る。これにより、測定装置を小型にできる。すなわち、
ファラデー素子55は小型のものでよく、フィードバッ
クコイル55の巻回数も少なくて済むので、測定装置を
小型化することができる。
【0047】測定装置の精度について、従来の方法
(演算回路改良型も含む)では、ファラデー回転角
(θ)対測定器出力(OPUTPUT)は、OPUTPUT=k・si
n2θであるが(k:比例定数)、θが微小である場
合、sin2θ〜2θの近似をしているが、θが大きく
なるにつれて非直線誤差が大きくなってしまう問題があ
る。これに対して、本願によるサーボ補償方式では、原
理的にsin2θ〜2θの近似を用いていないので、非
直線誤差を含まず(図9参照)、θが大きい領域(大電
流測定時)にも誤差を生じることがない。
【0048】なお、図1ではファラデー素子55を使用
したが、必ずしもファラデー素子55を使用しなくても
よい。すなわち、ファラデー素子55を用いず、ファラ
デー効果光ファイバ41の途上にフィードバックコイル
51を相互に巻回し(図10参照)、このフィードバッ
クコイル51が巻回されたファラデー効果光ファイバ4
1の出力端をレンズ付きコネクタ61に光学的に接続す
るようにしてもよい。但し、このような方式とした場
合、ファラデー効果光ファイバ41およびフィードバッ
クコイル51の巻回数が多くなり、測定装置が大型化し
てしまう。
【0049】また、図11に示すように、ファラデー素
子55をその間隙あるいは間隙近傍に位置させてギャッ
プコア56を設け、このギャップコア56にフィードバ
ックコイル51を巻装するようにしてもよい。ギャップ
コア56を用いると、フィードバックコイル51で発生
する磁界をギャップコア56に集中させることができる
ため、効率よくファラデー素子55に磁界を与えること
ができる。これにより、補償電流iを低減することがで
き、ひいては、測定装置の小型化に寄与する。
【0050】また、図1ではU字ホルダ42にファラデ
ー効果光ファイバ41を巻き付けるようにしたが、図1
2に示すように、ファラデー効果光ファイバ41を楕円
状に巻回し、この巻回したファラデー効果光ファイバ4
1を雨樋型のホルダ(非磁性材)46の下面にそのU字
曲面に沿って配置し、このホルダ46の上部空間(U字
状空間)を母線1の配置位置としてもよい。この例で
は、楕円状に巻回されたファラデー効果光ファイバ41
の一方のファイバ束41F1〜41Fnを往路とし、他
方のファイバ束41R1〜41Rnを復路とし、復路4
1R1〜41Rnに高透磁率を有するパイプ47を被せ
て磁気シールドを施している
【0051】なお、図12において、ホルダ46の材質
を例えばアルミニウムや真鍮などの非磁性金属とすれ
ば、このホルダ46に光ファイバ型電界センサを接続し
て、すなわちホルダ46をコンデンサ分圧型の電界セン
サ用電極として、磁界と電界の両方の測定を行うことも
可能となる。
【0052】また、図12においては、その要部のみを
示したが、実際の製品に近づけるためには、ファラデー
効果光ファイバ41の下面にカバーを設けてサンドイッ
チ状にしたり、ホルダ内にファラデー効果光ファイバ4
1を埋め込んでしまうなどの方法が考えられる。また、
外部電流の磁界の影響を受けないように、図示一点鎖線
で示すように磁気シールドケース48を着脱可能に設け
るようにしてもよい。
【0053】また、図1,図12ではファラデー効果光
ファイバ41のU字状の空間部に母線1を位置させる方
式としたが、図13に示すように、母線1にファラデー
効果光ファイバ41を巻装するようにしてもよい。図
1,図12に示した方式によれば、母線1に対してその
片側から検出部を配置するのみでよくなり、母線1に対
する検出部の取り付けおよび取り外しが極めて簡単とな
る。また、母線1に対して手を加える必要がないので、
母線1の信頼性を損ねる虞れもない。また、図1,図1
2に示した方式では、U字型ホルダ42や雨樋型のホル
ダ46がファラデー効果光ファイバ41の保護と、母線
1とファラデー効果光ファイバ41との距離を一定に保
つ役目を果たし、精度を悪くすることがない。
【0054】また、図14に示すように、端子49−
1,49−2間に金属棒49−3を架け渡して接続する
と共に、この金属棒49−3を絶縁性に優れたセラミッ
ク製容器49−4中にファラデー効果光ファイバ41を
巻装して埋め込み、これを検出部としてもよい。この検
出部を用いれば、母線1をその途中で切断し、切断した
一方を端子49−1に、他方を端子49−2に接続する
ことにより、母線1にファラデー効果光ファイバ41を
一々巻き付ける手間を省くことができる。
【0055】また、上述した各実施の形態において、フ
ァラデー効果光ファイバ41としては、鉛ガラス光ファ
イバの他、石英シングルモードファイバや低複屈折シリ
コーンクラッド溶解石英ファイバ、偏波面保存ファイバ
等でも実現することが可能である。すなわち、ファラデ
ー効果が生ずる光ファイバであれば、種々の光ファイバ
の使用が考えられる。なお、この場合、光ファイバのコ
アは真円であることが望ましい。また、低複屈折シリコ
ーンクラッド溶解石英ファイバはベルデ定数が小さい
が、巻数を増やすことにより検出感度をアップすること
ができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、偏波光分解手段に入射される偏波光の回
転角が零となるようにフィードバックコイルへの電流量
を調整するものとし、これによる調整量に基づいて被測
定通電部位を流れる電流を測定するようにしたので、す
なわちサーボ補償方式を採用しているので、検光子の透
過偏光方向の設定角度ずれ、受光器の感度ばらつき、増
幅器の増幅率のばらつきなどによって、測定精度が低下
することがないようにすることができる。また、簡単な
回路構成で交流のみならず直流,サージ波などの高周波
電流を計測することができ、その計測範囲が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示すファラデー効果
光ファイバを用いた電流計測装置の要部を示す図であ
る。
【図2】 この電流計測装置における検出部を示す図で
ある。
【図3】 この電流計測装置の検出部の動作原理を説明
するための図である。
【図4】 図3に示された検出部について往路と復路で
の偏波面の回転を説明するための平面図である。
【図5】 図4において出射端から観察したときの往路
および復路での偏波面の回転状況を示す図である。
【図6】 この電流計測装置によるAC波形の実測値
(入力波形と出力波形の対比)を例示する図である。
【図7】 この電流計測装置によるサージ波形の実測値
(入力波形と出力波形の対比)を例示する図である。
【図8】 図18における特性Iと特性II’のグラフで
ファラデー回転角が零近傍を拡大して示す図である。
【図9】 本願によるサーボ補償方式と従来方式のファ
ラデー回転角−電気出力特性を対比して示す図である。
【図10】 フィードバック部の他の構成例を示す図で
ある。
【図11】 フィードバック部の他の構成例を示す図で
ある。
【図12】 検出部の他の構成例を示す図である。
【図13】 検出部の他の構成例を示す図である。
【図14】 検出部の他の構成例を示す図である。
【図15】 従来の鉛ガラスファイバを用いた電流計測
装置の要部を示す図である。
【図16】 この電流計測装置おける演算方式を説明す
るための図である。
【図17】 この電流計測装置において一番誤差が少な
くなる場合のファラデー回転角−電気出力特性を示す図
である。
【図18】 この電流計測装置における実際のファラデ
ー回転角−電気出力特性を示す図である。
【図19】 測定精度の低下を解決するためにその演算
回路に工夫をした電流計測装置の要部を示す図である。
【符号の説明】
1…母線、20…光出力部、21…光源、30…光学
部、31…伝送用光ファイバ、32,33…光学レン
ズ、34…偏光子、40…検出部、41…ファラデー効
果光ファイバ、41F(41F1〜41Fn)…往路、
41R(41R1〜41Rn)…復路、42…U字型ホ
ルダ、42−1…溝部、42−2…底部、50…フィー
ドバック部、46…雨樋型のホルダ、51…フィードバ
ックコイル、52,53…光学レンズ、54…偏波面保
存光ファイバ、55…ファラデー素子、56…ギャップ
コア、60…計測部、61…レンズ付きコネクタ、62
…検光子、63−1,63−2…受光器、64−1,6
4−2…増幅器、65…演算回路、66…ドライバ回
路、R1…抵抗、67…ローパスフィルタ(L.P.
F)、68…バンドパスフィルタ(B.P.F)、69
…ハイパスフィルタ(H.P.F)。69
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 豊 東京都中野区鷺宮4−5−1

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定通電部位に装着されるファラデー
    効果光ファイバと、 このファラデー効果光ファイバに偏波光を入射する偏波
    光入射手段と、 前記ファラデー効果光ファイバに入射され前記被測定通
    電部位に装着されたファイバ路を通過して戻ってくる偏
    波光を2つの直交する偏波方向成分sおよびpに分ける
    偏波光分解手段と、 この偏波光分解手段によって2方向に分けられたs波成
    分およびp波成分の光強度を第1および第2の電気信号
    に変換する信号変換手段と、 この信号変換手段からの第1および第2の電気信号をV
    1およびV2として所定の演算処理を行う演算処理手段
    と、 この演算処理手段での演算処理結果に基づいて前記偏波
    光分解手段に入射される偏波光の回転角が零となるよう
    にフィードバックコイルへの電流量を調整する回転角調
    整手段と、 この調整手段による調整量に基づいて前記被測定通電部
    位を流れる電流を測定する電流測定手段とを備えたこと
    を特徴とするファラデー効果光ファイバを用いた電流計
    測装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ファラデー効果
    光ファイバは、U字状に屈曲形成された往路と、この往
    路の終端にて折り返され当該往路と同方向にU字状に屈
    曲形成された復路とを有し、この往路および復路の作る
    U字状の空間部を被測定通電部位の配置位置とするファ
    ラデー効果光ファイバを用いた電流計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記ファラデー効果
    光ファイバを介する前記偏波光分解手段への偏波光の通
    過通路にファラデー素子が配置されており、このファラ
    デー素子をその中空部に位置させて前記フィードバック
    コイルが巻装されていることを特徴とするファラデー効
    果光ファイバを用いた電流計測装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記ファラデー効果
    光ファイバを介する前記偏波光分解手段への偏波光の通
    過通路にファラデー素子が配置されており、このファラ
    デー素子をその間隙あるいは間隙近傍に位置させてギャ
    ップコアが設けられ、このギャップコアに前記フィード
    バックコイルが巻装されていることを特徴とするファラ
    デー効果光ファイバを用いた電流計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記ファラデー効果
    光ファイバは鉛ガラスファイバであることを特徴とする
    ファラデー効果光ファイバを用いた電流計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記ファラデー効果
    光ファイバは石英光ファイバであることを特徴とするフ
    ァラデー効果光ファイバを用いた電流計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項1において、前記ファラデー効果
    光ファイバは偏波面保存ファイバであることを特徴とす
    るファラデー効果光ファイバを用いた電流計測装置。
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