JPH10227555A - 冷蔵庫制御装置 - Google Patents

冷蔵庫制御装置

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Publication number
JPH10227555A
JPH10227555A JP3392597A JP3392597A JPH10227555A JP H10227555 A JPH10227555 A JP H10227555A JP 3392597 A JP3392597 A JP 3392597A JP 3392597 A JP3392597 A JP 3392597A JP H10227555 A JPH10227555 A JP H10227555A
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JP
Japan
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cooler
temperature
amount
frost
refrigerator
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Pending
Application number
JP3392597A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Kawaguchi
俊朗 河口
Takuya Kishimoto
卓也 岸本
Tsuneji Tsukuni
恒二 津国
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3392597A priority Critical patent/JPH10227555A/ja
Publication of JPH10227555A publication Critical patent/JPH10227555A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2700/00Sensing or detecting of parameters; Sensors therefor
    • F25B2700/11Sensor to detect if defrost is necessary

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  • Defrosting Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、除霜タイミングを最適化して効率
的に除霜を行うことを目的とする。 【解決手段】 冷却器の温度を検出する冷却器温度検出
手段12aと、冷却器の周辺温度を検出する冷却器周辺
温度検出手段12bと、冷却器温度検出手段12a及び
冷却器周辺温度検出手段12bの両検出情報から冷却器
の着霜量を予測して除霜タイミングを決定する着霜量予
測処理手段16とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除霜の効率化を図
ることが可能な冷蔵庫制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷蔵庫の除霜制御装置としては、
例えば冷却器の前回の除霜が終了した時点からのコンプ
レッサの運転時間の積算値及び冷媒温度等により次の除
霜タイミングを決定して除霜を行うようにしたものがあ
る。図10は、このような従来技術による除霜開始シー
ケンスを示している。同図(a)はコンプレッサの運転
シーケンス、同図(b)は冷凍室の温度変化、同図
(c)は冷却器の温度変化をそれぞれ示している。除霜
開始シーケンスは、前回の除霜が終了した時点からのコ
ンプレッサの運転時間を積算し、その積算時間が例えば
8時間になると、除霜開始直前にコンプレッサを所定時
間連続して運転するプルクールを行った後、除霜ヒータ
に通電して除霜を開始する。冷却器の温度が除霜終了温
度に達したことを検知して除霜ヒータへの通電を停止
し、コンプレッサの運転、冷却ファンを停止するファン
遅延、次いでコンプレッサ及び冷却ファンを運転する通
常運転モードへの復帰で一連の除霜シーケンスを終わ
る。次回の除霜タイミングを決定するコンプレッサの運
転積算時間は、どれくらいコンプレッサを運転すると、
冷却器にどれくらい霜がつくかを測定し、その測定結果
に対する除霜ヒータの加熱能力及び冷却機械室の構造等
との対比から決めていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は、除霜タイミン
グを決定するコンプレッサの運転積算時間を、どれくら
いコンプレッサを運転すると、冷却器にどれくらい霜が
つくかの測定結果を基に一律に設定していたため、庫内
に収納する食品の違いによる水分蒸発量の差及びその収
納量の差等によっては、まだ除霜の必要がない状態で除
霜を開始して、除霜ヒータの通電頻度が増し、消費電力
量が増加してしまう場合や、これと逆に冷却器に過着霜
した状態でも除霜が開始されずに冷却能力が低下してし
まう場合等が生じて、効率的に除霜が行われているとは
言えなかった。
【0004】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
除霜タイミングを最適化して効率的に除霜を行うことが
できる冷蔵庫制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、冷却器で冷却された冷気を
冷却ファンにより庫内に循環させる冷蔵庫における冷蔵
庫制御装置であって、前記冷却器の温度を検出する冷却
器温度検出手段と、前記冷却器の周辺温度を検出する冷
却器周辺温度検出手段と、前記冷却器温度検出手段及び
前記冷却器周辺温度検出手段の両検出情報から前記冷却
器の着霜量を予測して除霜タイミングを決定する着霜量
予測処理手段とを有することを要旨とする。この構成に
より、冷蔵庫の運転が長時間行われて、冷却器周辺温度
検出手段の部分に着霜が発生すると、冷却器周辺温度検
出手段は周辺空気と接触する面積が少なくなり、冷却器
の冷却温度に接近する。したがって、冷却器温度検出手
段と冷却器周辺温度検出手段の検出温度差の変化から冷
却器への実際の着霜量を精度よく予測することが可能と
なり、この予測着霜量から、庫内に収納した食品の水分
蒸発量及び収納量等に応じた最適な除霜タイミングを決
定することが可能となる。
【0006】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の冷蔵庫制御装置において、前記着霜量予測処理手段
は、コンプレッサの運転周波数の変化に応じて前記予測
着霜量を補正することを要旨とする。この構成により、
冷却器温度検出手段と冷却器周辺温度検出手段の検出温
度差は、コンプレッサの冷却能力により変化する。した
がって、コンプレッサの冷却能力が可変のときは、コン
プレッサの冷却能力、即ち、運転周波数に応じて、冷却
器温度検出手段と冷却器周辺温度検出手段の検出温度
差、言い換えれば予測着霜量を補正することで、予測誤
差が小さくなる。
【0007】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の冷蔵庫制御装置において、外気温度を検出する外気温
度検出手段を設け、前記着霜量予測処理手段は、前記外
気温度検出手段で検出した外気温度の変動に応じて前記
予測着霜量を補正することを要旨とする。この構成によ
り、外気温度が変動すると、冷却器の温度と冷却器周辺
温度は変化する。このとき、冷却器の温度変化と冷却器
周辺温度の変化が同じ値をとらないときは、外気温度の
変動に応じて、冷却器温度検出手段と冷却器周辺温度検
出手段の検出温度差、即ち予測着霜量を補正すること
で、予測誤差が小さくなる。
【0008】請求項4記載の発明は、上記請求項1記載
の冷蔵庫制御装置において、前記着霜量予測処理手段
は、前記冷却ファンの送風量の変化に応じて前記予測着
霜量を補正することを要旨とする。この構成により、冷
却ファンの送風量が変化すると、冷却器の温度と冷却器
周辺温度は変化する。このとき、冷却器の温度変化と冷
却器周辺温度の変化が同じ値をとらないときは、冷却フ
ァンの送風量の変化に応じて、冷却器温度検出手段と冷
却器周辺温度検出手段の検出温度差、即ち予測着霜量を
補正することで、予測誤差が小さくなる。
【0009】請求項5記載の発明は、上記請求項1記載
の冷蔵庫制御装置において、前記着霜量予測処理手段
は、前記循環させる冷気量を制御するダンパの開度の変
化に応じて前記予測着霜量を補正することを要旨とす
る。この構成により、ダンパの開度が変化すると、冷却
器の温度と冷却器周辺温度は変化する。このとき、冷却
器の温度変化と冷却器周辺温度の変化が同じ値をとらな
いときは、ダンパの開度の変化に応じて、冷却器温度検
出手段と冷却器周辺温度検出手段の検出温度差、即ち予
測着霜量を補正することで、予測誤差が小さくなる。
【0010】請求項6記載の発明は、上記請求項1記載
の冷蔵庫制御装置において、前記着霜量予測処理手段
は、前記冷蔵庫のドアが開いている時には前記着霜量の
予測を停止することを要旨とする。この構成により、ド
アが開いている時は、冷却器温度検出手段と冷却器周辺
温度検出手段の検出温度差が変動するので、着霜量の予
測を停止することで、予測誤差の発生が防止される。
【0011】請求項7記載の発明は、上記請求項1乃至
5の何れかに記載の冷蔵庫制御装置において、前記着霜
量予測処理手段は、前記決定された除霜タイミングで除
霜を開始する直前にコンプレッサを所定時間連続して運
転させることを要旨とする。この構成により、除霜ヒー
タへの通電直前に、除霜の際の収納食品への影響を考慮
して、冷凍室、冷蔵室等の温度を最低限度まで降下させ
ることが可能となる。
【0012】請求項8記載の発明は、上記請求項1乃至
5の何れかに記載の冷蔵庫制御装置において、前記着霜
量予測処理手段は、前記冷却器温度検出手段及び前記冷
却器周辺温度検出手段の両検出出力を、ゼロ%着霜量の
出力値で補正することを要旨とする。この構成により、
冷却器温度検出手段及び冷却器周辺温度検出手段には、
製造上発生する誤差及び検出出力を着霜量予測処理手段
に取り込む際のディジタルコードに変換するとき等に発
生する誤差がある。着霜量の予測時に、冷却器温度検出
手段及び冷却器周辺温度検出手段の両検出出力を、その
誤差に相当するゼロ%着霜量の状態での出力値で補正す
ることで、予測誤差が小さくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本実施の形態の冷蔵庫制御装置
は、冷却器の温度を検出する冷却器温度センサと、冷却
器の周辺温度を検出する冷却器周辺温度センサとを設
け、この両センサの検出情報から冷却器の着霜量を予測
して最適な除霜タイミングを決定するものである。まず
図2を用いて、冷蔵庫の構成例から説明する。冷蔵庫は
ミッドフリーザタイプで大きく分けて4室に仕切られて
おり、上から冷蔵室1、第1冷凍室2、第2冷凍室3、
野菜室4で構成されている。冷蔵室1には、冷蔵室温度
センサ5が設置され、第1冷凍室2には、冷凍室温度セ
ンサ6が設置されている。7は外気温度を検出する外気
温度検出手段としての外気温度センサ、8は後述するマ
イコンからなる制御装置、9は冷蔵室1の温度制御を行
うダンパである。11,15は、冷凍サイクルにおける
冷却器(エバポレータ)とコンプレッサ(圧縮器)、1
4はコンプレッサファン(冷却ファン)であり、冷却器
11を納めている冷却機械室には、冷却ファン10、着
霜検知センサ12及び除霜ヒータ13が設置されてい
る。後述するように、着霜検知センサ12は、冷却器温
度センサを内蔵した冷却器温度検出部と、冷却器周辺温
度センサを内蔵した冷却器周辺温度検出部とで構成され
ている。庫内冷却は冷却器11で冷やされた冷気を冷却
ファン10により庫内に巡回させ、その流路は、冷蔵室
1・野菜室4と冷凍室2,3とで別々に構成されて、冷
却器11に戻ってくるようになっている。ダンパ9は冷
蔵室温度センサ5の検出値により開閉が制御されるよう
になっている。
【0014】次いで、図1のブロック図を用いて、冷蔵
庫制御装置の構成を説明する。着霜量予測処理手段とし
ての着霜量予測処理装置16が制御装置8内に構成され
ている。制御装置8には、冷蔵室温度センサ5、冷凍室
温度センサ6、外気温度センサ7及び着霜検知センサ1
2を構成している冷却器温度検出手段としての冷却器温
度センサ12a、冷却器周辺温度検出手段としての冷却
器周辺温度センサ12bがそれぞれ接続され、これらの
センサ出力が、各センサ出力を記憶する記憶部を介して
着霜量予測処理装置16に入力されるようになってい
る。17はプリクール時間を決定するプリクール処理
部、18はゼロ%着霜量における冷却器温度センサ12
aと冷却器周辺温度センサ12bの検出温度差を記憶す
るゼロ%着霜量記憶部であり、この処理部17及び記憶
部18も制御装置8内に構成されて着霜量予測処理装置
16に接続されている。また着霜量予測処理装置16
は、制御装置8内のドア開閉記憶部を介してドア開閉検
出センサ21に接続されている。制御装置8は着霜量制
御部19及び駆動部20を介して除霜ヒータ13を制御
するとともに冷却ファン10,14、ダンパ9及びコン
プレッサ15を制御するようになっている。22は着霜
量の予測時に外乱要因等に関する変数を設定するための
外部変数設定部、23はプリクール時間等を規定するタ
イマー制御部である。
【0015】上述の着霜検知センサ12の構成及び作用
を、図3、図4を用いて説明する。図3(a)に示すよ
うに、着霜検知センサ12は、冷却器11の温度を検出
する冷却器温度検出部12A、冷却器11の周辺温度を
検出する冷却器周辺温度検出部12B及び冷却器11と
の接触部24で構成されている。冷却器温度検出部12
Aには冷却器温度センサ12aが内蔵され、冷却器周辺
温度検出部12Bには周辺空気と接触する冷却器周辺温
度センサ12bが内蔵されている。図3(b)は着霜検
知センサ12が着霜したときの状態を示している。冷却
器周辺温度検出部12Bに着霜25が発生すると、冷却
器周辺温度センサ12bは周辺空気と接触する面積が少
なくなり、冷却器11の冷却温度に接近する。図4に示
すように、電源投入時においては、冷却器11が十分冷
却されていないために、冷却器温度センサ12aと冷却
器周辺温度センサ12bの検出温度差は小さい。冷却器
11が十分冷却されると、冷却器温度センサ12aと冷
却器周辺温度センサ12bの検出温度差は大きくなる。
冷蔵庫の運転を長時間行うと、冷却器周辺温度検出部1
2Bの周囲に霜が着き始める。霜が着き始めると、冷却
器温度センサ12aと冷却器周辺温度センサ12bの検
出温度差が次第に小さくなる。さらに霜が着いて、冷却
器周辺温度検出部12Bが霜で覆われ、冷却器周辺温度
センサ12bが冷却器11周辺の空気と接触できなくな
ると、冷却器温度センサ12aと冷却器周辺温度センサ
12bの検出温度差がゼロ近辺になる。したがって、冷
却器温度センサ12aと冷却器周辺温度センサ12bの
検出温度差の変化から、冷却器11への実際の着霜量を
確度よく予測することが可能となり、この予測着霜量か
ら最適な除霜タイミングを決定することが可能となる。
【0016】次に、除霜制御方法及び予測着霜量の補正
方法を順に説明する。
【0017】まず、コンプレッサ15の冷却能力が一定
のときの除霜制御方法を、図5を用いて説明する。同図
(a)は冷却器温度センサ12aと冷却器周辺温度セン
サ12bの検出温度差の変化を示し、同図(b)はコン
プレッサ15の運転シーケンスを示している。冷却器温
度センサ12aと冷却器周辺温度センサ12bの検出温
度差は、着霜検知センサ12に霜が着くにしたがって小
さくなる。但し、コンプレッサ15が停止しているとき
は、冷却器11の温度が上昇し、周辺温度とほぼ等しく
なることから、冷却器温度センサ12aと冷却器周辺温
度センサ12bの検出温度差はゼロ近辺になる。この時
は、検出温度差からの着霜量の予測は行わない。コンプ
レッサ15が運転されると、冷却器11の温度が下降
し、周辺温度よりも下がる。コンプレッサ15が運転さ
れてから十分な時間をおいて、冷却器温度センサ12a
と冷却器周辺温度センサ12bの検出温度差の変化から
着霜量を予測し、この検出温度差が一定の閾値に達した
時をもって除霜タイミングを決定する。これにより、正
確な着霜量の予測を行うことができて、最適な除霜タイ
ミングを決定することができる。除霜タイミングの決定
後、コンプレッサ15を所定時間連続して運転するプリ
クールを行ってから除霜ヒータ13に通電し、除霜を開
始する。プリクールは、除霜ヒータ13への通電直前
に、冷蔵室1,4、冷凍室2,3の温度を最低限度まで
降下させておくために行うもので、着霜量が閾値に達す
るまでのコンプレッサ15の運転時間の積算値と冷蔵室
1,4、冷凍室2,3のドアの開閉及びその時の外気温
から食品の冷却量を予測して、プリクール処理部17に
より、プリクール時間が決定される。
【0018】予測着霜量の第1の補正方法を、図6を用
いて説明する。本補正方法は、コンプレッサ15の運転
周波数の変化に応じて予測着霜量を補正するようにした
ものである。コンプレッサ15が冷却能力可変のもので
あるときは、冷却器温度センサ12aと冷却器周辺温度
センサ12bの検出温度差は、コンプレッサ15の冷却
能力により変化する。図6(a)は、そのときの検出温
度差の変化の様子を示し、図6(b)は、コンプレッサ
15の冷却能力の変化に関係のある運転周波数の変化を
示している。コンプレッサ15が冷却能力可変のとき
は、コンプレッサ15の冷却能力、即ち、運転周波数に
合わせて、冷却器温度センサ12aと冷却器周辺温度セ
ンサ12bの検出温度差を補正し、着霜量を予測する必
要がある。このように、コンプレッサ15の冷却能力が
変化したときに、検出温度差、即ち予測着霜量を補正す
ることで、予測誤差を小さくすることが可能となる。
【0019】予測着霜量の第2の補正方法を、図7を用
いて説明する。本補正方法は、外気温の変動に応じて予
測着霜量を補正するようにしたものである。コンプレッ
サ15の冷却能力が一定のとき、外気温が変動すると、
冷却器11の温度と冷却器周辺温度は変化する。このと
きの外気温の変動、冷却器温度センサ12aの検出温度
の変動(a1 特性線)及び冷却器周辺温度センサ12b
の検出温度の変動を図7(a)に示す。外気温が変動
し、外気温が上昇すると冷却器11の温度は上昇し、そ
の時の冷却器周辺温度も上昇するが、冷却器11の温度
変動と冷却器周辺温度の変動が同じ値をとらない場合
は、冷却器温度センサ12aと冷却器周辺温度センサ1
2bの検出温度差は変動する。図7(b)は、その検出
温度差の変動の様子を示しており、a2 線が外気温変動
後の検出温度差の変動である。そこで、本補正方法で
は、外気温の変動に応じて予測着霜量を補正すること
で、予測誤差を小さくしている。
【0020】予測着霜量の第3の補正方法を、図8を用
いて説明する。本補正方法は、冷却ファンの送風量の変
化に応じて予測着霜量を補正するようにしたものであ
る。コンプレッサ15の冷却能力が一定のとき、冷却フ
ァン10の送風量を変化させると、冷却器11の温度と
冷却器周辺温度は変化する。このときの冷却ファン10
の送風量の変化、冷却器温度センサ12aの検出温度の
変動(b1 特性線)及び冷却器周辺温度センサ12bの
検出温度の変動を図8(a)に示す。冷却ファン10の
送風量が変化し、送風量が増えると冷却器11の温度は
上昇し、その時の冷却器周辺温度も上昇するが、冷却器
11の温度変動と冷却器周辺温度の変動が同じ値をとら
ない場合は、冷却器温度センサ12aと冷却器周辺温度
センサ12bの検出温度差は変動する。図8(b)は、
その検出温度差の変動の様子を示しており、b2 線が冷
却ファン10の送風量変化後の検出温度差の変動であ
る。そこで、本補正方法では、冷却ファン10の送風量
が変化したとき、その冷却ファン10の送風量の変化に
応じて予測着霜量を補正することで、予測誤差を小さく
している。
【0021】予測着霜量の第4の補正生成を、図9を用
いて説明する。本補正方法は、ダンパの開度の変化に応
じて予測着霜量を補正するようにしたものである。コン
プレッサ15の冷却能力が一定のとき、ダンパ9の開閉
量を変動させて、開度を変化させると、冷却器11の温
度と冷却器周辺温度は変化する。このときのダンパ9の
開度の変化、冷却器温度センサ12aの検出温度の変動
(c1 特性線)及び冷却器周辺温度センサ12bの検出
温度の変動を図9(a)に示す。ダンパ9の開閉量が変
動し、開度が増えると冷却器11の温度は上昇し、その
時の冷却器周辺温度も上昇するが、冷却器11の温度変
動と冷却器周辺温度の変動が同じ値をとらない場合は、
冷却器温度センサ12aと冷却器周辺温度センサ12b
の検出温度差は変動する。図9(b)は、その検出温度
差の変動の様子を示しており、c2 線がダンパ9の開度
変化後の検出温度差の変動である。そこで、本補正方法
では、ダンパ9の開度が変化したとき、そのダンパ9の
開度の変化に応じて予測着霜量を補正することで、予測
誤差を小さくしている。
【0022】次いで、ゼロ%着霜量時のセンサ出力によ
る冷却器温度センサ12aと冷却器周辺温度センサ12
bの両検出出力の補正を説明する。冷却器温度センサ1
2aと冷却器周辺温度センサ12bには、製造上発生す
る誤差と検出出力をマイコンからなる制御装置8に取り
込んでディジタルコードに変換するときに発生する誤差
がある。着霜量を予測するとき、これらの誤差が着霜量
の予測誤差となり、正確な除霜が困難になる場合があ
る。そこで、着霜検知センサ12に全く霜の着いていな
いゼロ%着霜量の状態、即ち、前記図3(a)の状態で
冷却器温度センサ12aと冷却器周辺温度センサ12b
の両検出出力の差を予め測定してゼロ%着霜量記憶部1
8に記憶させておき、このゼロ%着霜量の両検出出力の
差を、着霜量予測処理装置16で着霜量を予測するとき
に補正値として使用する。これにより、予測誤差を一層
小さくすることが可能となる。
【0023】また、本実施の形態では、冷蔵室1,4、
冷凍室2,3の何れかのドアが開いているとき、コンプ
レッサ15が停止しているとき、又は冷却ファン10が
停止しているときには、着霜量の予測を停止すること
で、これらの外乱要因により着霜量の予測に誤差が発生
するのを防止している。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、冷却器の温度を検出する冷却器温度検出手
段と、前記冷却器の周辺温度を検出する冷却器周辺温度
検出手段と、前記冷却器温度検出手段及び前記冷却器周
辺温度検出手段の両検出情報から前記冷却器の着霜量を
予測して除霜タイミングを決定する着霜量予測処理手段
とを具備させたため、冷却器温度検出手段と冷却器周辺
温度検出手段の検出温度差の変化から冷却器への実際の
着霜量を確度よく予測することが可能となって、最適な
除霜タイミングを決定することができる。したがって、
過着霜による冷却能力の低下を防止できるとともに早過
ぎる除霜により除霜ヒータへの通電頻度が増すのが抑え
られて省電力を図ることができ、極めて効率的に除霜を
行うことができる。
【0025】請求項2記載の発明によれば、前記着霜量
予測処理手段は、コンプレッサの運転周波数の変化に応
じて前記予測着霜量を補正するようにしたため、コンプ
レッサの冷却能力を変化させたとき、冷却器温度検出手
段と冷却器周辺温度検出手段の検出温度差が変化して
も、予測着霜量の誤差が小さくなって、最適な除霜タイ
ミングを決定することができる。
【0026】請求項3記載の発明によれば、外気温度を
検出する外気温度検出手段を設け、前記着霜量予測処理
手段は、前記外気温度検出手段で検出した外気温度の変
動に応じて前記予測着霜量を補正するようにしたため、
外気温度が変動したとき、冷却器の温度変化と冷却器周
辺温度の変化が同じ値をとらないときでも、予測着霜量
の誤差が小さくなって、最適な除霜タイミングを決定す
ることができる。
【0027】請求項4記載の発明によれば、前記着霜量
予測処理手段は、前記冷却ファンの送風量の変化に応じ
て前記予測着霜量を補正するようにしたため、冷却ファ
ンの送風量を変化させたとき、冷却器の温度変化と冷却
器周辺温度の変化が同じ値をとらないときでも、予測着
霜量の誤差が小さくなって、最適な除霜タイミングを決
定することができる。
【0028】請求項5記載の発明によれば、前記着霜量
予測処理手段は、前記循環させる冷気量を制御するダン
パの開度の変化に応じて前記予測着霜量を補正するよう
にしたため、ダンパの開度が変化したとき、冷却器の温
度変化と冷却器周辺温度の変化が同じ値をとらないとき
でも、予測着霜量の誤差が小さくなって、最適な除霜タ
イミングを決定することができる。
【0029】請求項6記載の発明によれば、前記着霜量
予測処理手段は、前記冷蔵庫のドアが開いている時には
前記着霜量の予測を停止するようにしたため、ドアが開
いている時の着霜量の予測誤差の発生が防止されて、正
確に除霜タイミングを決定することができる。
【0030】請求項7記載の発明によれば、前記着霜量
予測処理手段は、前記決定された除霜タイミングで除霜
を開始する直前にコンプレッサを所定時間連続して運転
させるようにしたため、除霜の開始直前に冷凍室、冷蔵
室等の温度を最低限度まで降下させることが可能とな
り、効率的な除霜と相俟って、除霜ヒータへの通電時に
収納食品への影響を最低限に抑えることができる。
【0031】請求項8記載の発明によれば、前記着霜量
予測処理手段は、前記冷却器温度検出手段及び前記冷却
器周辺温度検出手段の両検出出力を、ゼロ%着霜量の出
力値で補正するようにしたため、着霜量の予測誤差を一
層小さくすることができて、より一層最適な除霜タイミ
ングを決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷蔵庫制御装置の実施の形態を示
すブロック図である。
【図2】上記実施の形態に適用される冷蔵庫の構成図で
ある。
【図3】上記実施の形態における着霜検知センサの構成
を示す図である。
【図4】上記着霜検知センサによる除霜タイミングの決
定作用を説明するための図である。
【図5】上記実施の形態においてコンプレッサの冷却能
力が一定のときの除霜タイミングの決定方法を説明する
ための図である。
【図6】上記実施の形態においてコンプレッサの運転周
波数の変化に応じて予測着霜量を補正する方法を説明す
るための図である。
【図7】上記実施の形態において外気温の変動に応じて
予測着霜量を補正する方法を説明するための図である。
【図8】上記実施の形態において冷却ファンの送風量の
変化に応じて予測着霜量を補正する方法を説明するため
の図である。
【図9】上記実施の形態においてダンパの開度の変化に
応じて予測着霜量を補正する方法を説明するための図で
ある。
【図10】従来の冷蔵庫制御装置による除霜開始シーケ
ンスを示す図である。
【符号の説明】
7 外気温度センサ(外気温度検出手段) 9 ダンパ 10 冷却ファン 11 冷却器 12 着霜検知センサ 12a 冷却器温度センサ(冷却器温度検出手段) 12b 冷却器周辺温度センサ(冷却器周辺温度検出手
段) 13 除霜ヒータ 15 コンプレッサ 16 着霜量予測処理装置(着霜量予測処理手段) 17 プリクール処理部 18 ゼロ%着霜量記憶部 21 ドア開閉検出センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津国 恒二 東京都港区新橋3丁目3番9号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却器で冷却された冷気を冷却ファンに
    より庫内に循環させる冷蔵庫における冷蔵庫制御装置で
    あって、前記冷却器の温度を検出する冷却器温度検出手
    段と、前記冷却器の周辺温度を検出する冷却器周辺温度
    検出手段と、前記冷却器温度検出手段及び前記冷却器周
    辺温度検出手段の両検出情報から前記冷却器の着霜量を
    予測して除霜タイミングを決定する着霜量予測処理手段
    とを有することを特徴とする冷蔵庫制御装置。
  2. 【請求項2】 前記着霜量予測処理手段は、コンプレッ
    サの運転周波数の変化に応じて前記予測着霜量を補正す
    ることを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫制御装置。
  3. 【請求項3】 外気温度を検出する外気温度検出手段を
    設け、前記着霜量予測処理手段は、前記外気温度検出手
    段で検出した外気温度の変動に応じて前記予測着霜量を
    補正することを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記着霜量予測処理手段は、前記冷却フ
    ァンの送風量の変化に応じて前記予測着霜量を補正する
    ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫制御装置。
  5. 【請求項5】 前記着霜量予測処理手段は、前記循環さ
    せる冷気量を制御するダンパの開度の変化に応じて前記
    予測着霜量を補正することを特徴とする請求項1記載の
    冷蔵庫制御装置。
  6. 【請求項6】 前記着霜量予測処理手段は、前記冷蔵庫
    のドアが開いている時には前記着霜量の予測を停止する
    ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫制御装置。
  7. 【請求項7】 前記着霜量予測処理手段は、前記決定さ
    れた除霜タイミングで除霜を開始する直前にコンプレッ
    サを所定時間連続して運転させることを特徴とする請求
    項1乃至5の何れかに記載の冷蔵庫制御装置。
  8. 【請求項8】 前記着霜量予測処理手段は、前記冷却器
    温度検出手段及び前記冷却器周辺温度検出手段の両検出
    出力を、ゼロ%着霜量の出力値で補正することを特徴と
    する請求項1乃至5の何れかに記載の冷蔵庫制御装置。
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