JP2000199676A - インバ―タ冷蔵庫の最適除霜周期の制御方法 - Google Patents
インバ―タ冷蔵庫の最適除霜周期の制御方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各運転速度毎に単位時間当たりの着霜比を計
算して除霜積算時間を選定し、最適の除霜周期を維持し
て、消費電力を低減させ、除霜効率を向上し得るインバ
ータ冷蔵庫の最適除霜周期の制御方法を提供する。 【解決手段】 圧縮機１３の各運転速度毎に運転時間を
チェックし、前記圧縮機１３の各運転速度毎に単位時間
当たりの着霜比をマイクロコンピュータ２１から導き、
前記運転時間と前記単位時間当たりの着霜比とを乗算し
て除霜積算時間を計算し、前記計算した除霜積算時間を
累積し、所定時間に到達してないと累積を続けるが、所
定時間に到達すると各ヒータ２２、２３をオンさせて除
霜を開始してインバータ冷蔵庫の除霜周期を最適に制御
する。
算して除霜積算時間を選定し、最適の除霜周期を維持し
て、消費電力を低減させ、除霜効率を向上し得るインバ
ータ冷蔵庫の最適除霜周期の制御方法を提供する。 【解決手段】 圧縮機１３の各運転速度毎に運転時間を
チェックし、前記圧縮機１３の各運転速度毎に単位時間
当たりの着霜比をマイクロコンピュータ２１から導き、
前記運転時間と前記単位時間当たりの着霜比とを乗算し
て除霜積算時間を計算し、前記計算した除霜積算時間を
累積し、所定時間に到達してないと累積を続けるが、所
定時間に到達すると各ヒータ２２、２３をオンさせて除
霜を開始してインバータ冷蔵庫の除霜周期を最適に制御
する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転速度を変換し
得るインバータ冷蔵庫に係るもので、詳しくは、各運転
速度毎の着霜量を計算して積算し、圧縮機の運転速度に
従って最適の除霜周期を求め、該除霜周期に従って除霜
を行い、冷蔵庫の消費電力を低減し得るインバータ冷蔵
庫の最適除霜周期の制御方法に関するものである。
得るインバータ冷蔵庫に係るもので、詳しくは、各運転
速度毎の着霜量を計算して積算し、圧縮機の運転速度に
従って最適の除霜周期を求め、該除霜周期に従って除霜
を行い、冷蔵庫の消費電力を低減し得るインバータ冷蔵
庫の最適除霜周期の制御方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に冷蔵庫の冷凍システムは、冷蔵庫
内部の温度を周囲の温度よりも低く維持するため、冷蔵
庫内部の熱を吸収して冷蔵庫の外部に放出させる冷凍サ
イクルにより構成され、冷蔵庫内部の熱を吸収するため
に蒸発器（冷却器）を利用して冷蔵庫内部よりも低い温
度で熱を吸収するようになっている。例えば、冷蔵庫内
の温度を−１８℃以下に維持するためには蒸発器の温度
を−２３℃以下に維持し、蒸発器の温度を冷蔵庫内では
最低に維持するため冷蔵庫内に存在する水分が蒸発器に
殆ど付着し、水分が所定量以上着霜すると蒸発器の効率
が減少するため、周期的に除去するようになっている。
内部の温度を周囲の温度よりも低く維持するため、冷蔵
庫内部の熱を吸収して冷蔵庫の外部に放出させる冷凍サ
イクルにより構成され、冷蔵庫内部の熱を吸収するため
に蒸発器（冷却器）を利用して冷蔵庫内部よりも低い温
度で熱を吸収するようになっている。例えば、冷蔵庫内
の温度を−１８℃以下に維持するためには蒸発器の温度
を−２３℃以下に維持し、蒸発器の温度を冷蔵庫内では
最低に維持するため冷蔵庫内に存在する水分が蒸発器に
殆ど付着し、水分が所定量以上着霜すると蒸発器の効率
が減少するため、周期的に除去するようになっている。
【０００３】なお、蒸発器に着霜する水分の量は蒸発器
の温度及び風量によって異なるが、蒸発器の温度が高い
ほど、風量が少ないほど、着霜量は減少する。このよう
な一般の冷蔵庫においては、図３に示したように、上下
に形成された冷凍室２０及び冷蔵室３０と、前記冷蔵室
３０の一方の側の下部に設けられ、高温高圧の気体状の
冷媒を供給する圧縮機１３と、前記冷凍室２０の一方の
側の下部に設けられ、前記圧縮機１３から供給され、凝
縮器（図示なし）及び毛細管（図示なし）を経由して低
温低圧の液体状に変化した冷媒を蒸発させて周辺部と熱
交換を行うことにより、前記冷凍室２０及び冷蔵室３０
を冷却させる蒸発器１１と、前記冷凍室２０から放出さ
れる冷気を前記冷蔵室３０に供給または遮断して該冷蔵
室３０の温度を調節するダンパー１２と、冷気循環作用
を行って冷気を強制的に前記冷凍室２０に送風する冷凍
ファン１４と、該冷凍ファン１４を駆動する冷凍ファン
モータ１０と、を備えて構成されている。
の温度及び風量によって異なるが、蒸発器の温度が高い
ほど、風量が少ないほど、着霜量は減少する。このよう
な一般の冷蔵庫においては、図３に示したように、上下
に形成された冷凍室２０及び冷蔵室３０と、前記冷蔵室
３０の一方の側の下部に設けられ、高温高圧の気体状の
冷媒を供給する圧縮機１３と、前記冷凍室２０の一方の
側の下部に設けられ、前記圧縮機１３から供給され、凝
縮器（図示なし）及び毛細管（図示なし）を経由して低
温低圧の液体状に変化した冷媒を蒸発させて周辺部と熱
交換を行うことにより、前記冷凍室２０及び冷蔵室３０
を冷却させる蒸発器１１と、前記冷凍室２０から放出さ
れる冷気を前記冷蔵室３０に供給または遮断して該冷蔵
室３０の温度を調節するダンパー１２と、冷気循環作用
を行って冷気を強制的に前記冷凍室２０に送風する冷凍
ファン１４と、該冷凍ファン１４を駆動する冷凍ファン
モータ１０と、を備えて構成されている。
【０００４】そして、このように構成された冷蔵庫の除
霜回路においては、図４に示したように、冷凍室２０及
び冷蔵室３０の温度を制御するために各種制御信号を各
部に出力するマイクロコンピュータ２１と、冷凍室及び
冷蔵室を冷却するために冷媒を圧縮する圧縮機ＣＯＭＰ
と、蒸発器に着霜した霜を溶かすためのＬ−コード（Ｌ
−ＣＯＲＤ）ヒータ２２及びＴＥ−プレート（ＴＥ−Ｐ
ＬＡＴＥ）ヒータ２３と、前記マイクロコンピュータ２
１の制御に従って前記蒸発器１１、Ｌ−コードヒータ２
２及びＴＥプレートヒータ２３の動作を制御する第１〜
第３リレーＲＹ１〜ＲＹ３と、前記冷凍室の温度を感知
する冷凍センサーＳ１と、霜を除去するために温度を感
知する除霜センサーＳ２と、を備えて構成されていた。
霜回路においては、図４に示したように、冷凍室２０及
び冷蔵室３０の温度を制御するために各種制御信号を各
部に出力するマイクロコンピュータ２１と、冷凍室及び
冷蔵室を冷却するために冷媒を圧縮する圧縮機ＣＯＭＰ
と、蒸発器に着霜した霜を溶かすためのＬ−コード（Ｌ
−ＣＯＲＤ）ヒータ２２及びＴＥ−プレート（ＴＥ−Ｐ
ＬＡＴＥ）ヒータ２３と、前記マイクロコンピュータ２
１の制御に従って前記蒸発器１１、Ｌ−コードヒータ２
２及びＴＥプレートヒータ２３の動作を制御する第１〜
第３リレーＲＹ１〜ＲＹ３と、前記冷凍室の温度を感知
する冷凍センサーＳ１と、霜を除去するために温度を感
知する除霜センサーＳ２と、を備えて構成されていた。
【０００５】以下、このように構成された従来冷蔵庫の
除霜制御方法について、図３〜図５に基づいて説明す
る。先ず、電源電圧が印加されると、マイクロコンピュ
ータ２１は出力端子Ｐ１を介して第１リレーＲＹ１をオ
ンさせる。これによって、圧縮機ＣＯＭＰが動作してガ
ス状の冷媒を高温高圧に圧縮し、凝縮器（図示せず）及
び毛細管（図示せず）を経由して蒸発器１１に供給す
る。
除霜制御方法について、図３〜図５に基づいて説明す
る。先ず、電源電圧が印加されると、マイクロコンピュ
ータ２１は出力端子Ｐ１を介して第１リレーＲＹ１をオ
ンさせる。これによって、圧縮機ＣＯＭＰが動作してガ
ス状の冷媒を高温高圧に圧縮し、凝縮器（図示せず）及
び毛細管（図示せず）を経由して蒸発器１１に供給す
る。
【０００６】次いで、該蒸発器１１は冷媒の蒸発により
冷凍室２０内の熱を吸収して該冷凍室２０の外部に放出
しながら該冷凍室２０を冷却し、冷却ファンモータ１０
は冷却ファン１４を駆動して強制送風する冷気循環を行
って前記冷凍室２０を冷却させる。ここで、上記冷媒の
移動経路は、通常の冷蔵庫の冷却サイクルと同様である
ため説明を省略する。
冷凍室２０内の熱を吸収して該冷凍室２０の外部に放出
しながら該冷凍室２０を冷却し、冷却ファンモータ１０
は冷却ファン１４を駆動して強制送風する冷気循環を行
って前記冷凍室２０を冷却させる。ここで、上記冷媒の
移動経路は、通常の冷蔵庫の冷却サイクルと同様である
ため説明を省略する。
【０００７】このとき、前記マイクロコンピュータ２１
は前記冷凍室２０内に設けられた冷凍センサーＳ１から
前記冷凍室２０の温度を導き、該冷凍室２０の温度があ
らかじめ設定された温度に到達すると、前記マイクロコ
ンピュータ２１は前記第１リレーＲＹ１をオフして前記
圧縮ＣＯＭＰの動作を中止させる。次いで、ダンパー１
２をオンまたはオフさせて前記冷凍室２０の冷気を冷蔵
室３０に供給または遮断して、前記冷蔵室３０の内部の
温度を調節する。
は前記冷凍室２０内に設けられた冷凍センサーＳ１から
前記冷凍室２０の温度を導き、該冷凍室２０の温度があ
らかじめ設定された温度に到達すると、前記マイクロコ
ンピュータ２１は前記第１リレーＲＹ１をオフして前記
圧縮ＣＯＭＰの動作を中止させる。次いで、ダンパー１
２をオンまたはオフさせて前記冷凍室２０の冷気を冷蔵
室３０に供給または遮断して、前記冷蔵室３０の内部の
温度を調節する。
【０００８】このような動作が行われるとき、前記マイ
クロコンピュータ２１は圧縮機ＣＯＭＰの運転時間を積
算し、該積算時間が所定時間（例えば、７時間程度）に
到達すると、該マイクロコンピュータ２１は各リレーＲ
Ｙ２，ＲＹ３を駆動して除霜を開始する。即ち、図５に
示したように、圧縮機の各運転時間（Ｔ１、Ｔ２、Ｔ
３、Ｔ４、Ｔ５）を全て積算して除霜積算時間を求め
（Ｔ＝Ｔ１＋Ｔ２＋Ｔ３＋Ｔ４＋Ｔ５）、該除霜積算時
間（Ｔ）が７時間になると前記マイクロコンピュータ２
１は各出力端子Ｐ２，Ｐ３を介して第２，第３リレーＲ
Ｙ２，ＲＹ３をオンさせる。これによって、Ｌ−コード
ヒータ２２及びＴＥ−プレートヒータ２３が作動して蒸
発器１１に着霜した霜（或いは氷）が溶解する。
クロコンピュータ２１は圧縮機ＣＯＭＰの運転時間を積
算し、該積算時間が所定時間（例えば、７時間程度）に
到達すると、該マイクロコンピュータ２１は各リレーＲ
Ｙ２，ＲＹ３を駆動して除霜を開始する。即ち、図５に
示したように、圧縮機の各運転時間（Ｔ１、Ｔ２、Ｔ
３、Ｔ４、Ｔ５）を全て積算して除霜積算時間を求め
（Ｔ＝Ｔ１＋Ｔ２＋Ｔ３＋Ｔ４＋Ｔ５）、該除霜積算時
間（Ｔ）が７時間になると前記マイクロコンピュータ２
１は各出力端子Ｐ２，Ｐ３を介して第２，第３リレーＲ
Ｙ２，ＲＹ３をオンさせる。これによって、Ｌ−コード
ヒータ２２及びＴＥ−プレートヒータ２３が作動して蒸
発器１１に着霜した霜（或いは氷）が溶解する。
【０００９】このように前記蒸発器１１に着霜した霜が
溶解する間、前記マイクロコンピュータ２１は除霜セン
サーＳ２から温度を導き、所定温度に到達すると前記第
２、第３リレーＲＹ２、ＲＹ３をオフさせ前記各ヒータ
の動作を中止させ、冷蔵庫の運転及び除霜が反復して行
われるようになる。
溶解する間、前記マイクロコンピュータ２１は除霜セン
サーＳ２から温度を導き、所定温度に到達すると前記第
２、第３リレーＲＹ２、ＲＹ３をオフさせ前記各ヒータ
の動作を中止させ、冷蔵庫の運転及び除霜が反復して行
われるようになる。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】然るに、このような従
来の冷蔵庫の除霜制御方法においては、圧縮機の運転速
度が常に同一で、単位時間当たりの除霜量がほぼ一定し
ているため、単に圧縮機の運転時間を積算し、所定時間
（例えば、７時間）に到達すると自動的に除霜を行うよ
うに除霜周期が設定されていた。従って、周辺温度によ
って圧縮機の運転速度が可変するインバータ冷蔵庫の特
性上、運転時間だけを累積して除霜周期を設定する従来
の方法は、例えば、低速運転時には運転率が長くなっ
て、除霜を必要とする着霜量に到達してない場合にも拘
わらず、除霜積算時間に到達して除霜が行われるため、
必要以上の除霜を行って消費電力量が上昇するという不
都合な点があった。
来の冷蔵庫の除霜制御方法においては、圧縮機の運転速
度が常に同一で、単位時間当たりの除霜量がほぼ一定し
ているため、単に圧縮機の運転時間を積算し、所定時間
（例えば、７時間）に到達すると自動的に除霜を行うよ
うに除霜周期が設定されていた。従って、周辺温度によ
って圧縮機の運転速度が可変するインバータ冷蔵庫の特
性上、運転時間だけを累積して除霜周期を設定する従来
の方法は、例えば、低速運転時には運転率が長くなっ
て、除霜を必要とする着霜量に到達してない場合にも拘
わらず、除霜積算時間に到達して除霜が行われるため、
必要以上の除霜を行って消費電力量が上昇するという不
都合な点があった。
【００１１】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたもので、各運転速度毎に単位時間当たりの着霜
比を計算して除霜積算時間を選定し、最適の除霜周期を
維持して、消費電力を低減させ、除霜効率を向上し得る
インバータ冷蔵庫の最適除霜周期の制御方法を提供する
ことを目的とする。
なされたもので、各運転速度毎に単位時間当たりの着霜
比を計算して除霜積算時間を選定し、最適の除霜周期を
維持して、消費電力を低減させ、除霜効率を向上し得る
インバータ冷蔵庫の最適除霜周期の制御方法を提供する
ことを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明に係る冷蔵庫の最適除霜周期の制御方法
においては、圧縮機の各運転速度毎に運転時間をチェッ
クする第１段階と、前記圧縮機の各運転速度毎に単位時
間当たりの着霜比をマイクロコンピュータから導く第２
段階と、前記第１段階で求めた運転時間と前記第２段階
で求めた単位時間当たりの着霜比とを利用して除霜積算
時間を計算する第３段階と、該第３段階で計算した除霜
積算時間を累積し、所定時間に到達してないと累積を続
けるが、所定時間に到達するとヒータをオンさせて除霜
を開始する第４段階、とを順次行うようになっている。
るため、本発明に係る冷蔵庫の最適除霜周期の制御方法
においては、圧縮機の各運転速度毎に運転時間をチェッ
クする第１段階と、前記圧縮機の各運転速度毎に単位時
間当たりの着霜比をマイクロコンピュータから導く第２
段階と、前記第１段階で求めた運転時間と前記第２段階
で求めた単位時間当たりの着霜比とを利用して除霜積算
時間を計算する第３段階と、該第３段階で計算した除霜
積算時間を累積し、所定時間に到達してないと累積を続
けるが、所定時間に到達するとヒータをオンさせて除霜
を開始する第４段階、とを順次行うようになっている。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に対
し、図面を用いて説明する。本発明に係るインバータ冷
蔵庫の最適除霜周期の制御方法においては、図１に示し
たように、圧縮機の各運転速度毎に運転時間をチェック
する第１段階（Ｓ１１）と、前記圧縮機の各運転速度毎
に単位時間当たりの着霜比をマイクロコンピュータから
導く第２段階（Ｓ１２）と、前記第１段階（Ｓ１１）で
求めた運転時間と前記第２段階（Ｓ１２）で求めた単位
時間当たりの着霜比とを乗算して除霜積算時間を計算す
る第３段階（Ｓ１３）と、該第３段階（Ｓ１３）で計算
した除霜積算時間を累積し、所定時間に到達してないと
除霜積算時間の累積を続けるが、所定時間に到達すると
ヒータをオンさせて除霜を開始する第４段階（Ｓ１
４）、とを順次行うようになっている。
し、図面を用いて説明する。本発明に係るインバータ冷
蔵庫の最適除霜周期の制御方法においては、図１に示し
たように、圧縮機の各運転速度毎に運転時間をチェック
する第１段階（Ｓ１１）と、前記圧縮機の各運転速度毎
に単位時間当たりの着霜比をマイクロコンピュータから
導く第２段階（Ｓ１２）と、前記第１段階（Ｓ１１）で
求めた運転時間と前記第２段階（Ｓ１２）で求めた単位
時間当たりの着霜比とを乗算して除霜積算時間を計算す
る第３段階（Ｓ１３）と、該第３段階（Ｓ１３）で計算
した除霜積算時間を累積し、所定時間に到達してないと
除霜積算時間の累積を続けるが、所定時間に到達すると
ヒータをオンさせて除霜を開始する第４段階（Ｓ１
４）、とを順次行うようになっている。
【００１４】ここで、上記着霜比とは、通常の運転時の
単位時間当たりの着霜量を基準にして、各運転速度に対
する単位時間当たりの着霜率の比率を表す。即ち、基準
着霜量をＨＳとし、低速のときの単位時間当たりの着霜
量をＨＬとすると、低速での着霜比はＨＬ／ＨＳにな
る。以下、このように各段階に対する本発明の基本動作
に対し、図３及び図４を用いて説明するが、その前に、
インバータ冷蔵庫について簡単に説明する。インバータ
冷蔵庫は、周囲温度に従って圧縮機の駆動速度が可変す
るため、冷蔵庫内部の温度が高い場合は高速運転を行っ
て冷蔵庫の内部温度を迅速に冷却させ、また、冷蔵庫の
内部温度が低くドアーの開閉が殆どない場合は低速運転
を行うようになる。
単位時間当たりの着霜量を基準にして、各運転速度に対
する単位時間当たりの着霜率の比率を表す。即ち、基準
着霜量をＨＳとし、低速のときの単位時間当たりの着霜
量をＨＬとすると、低速での着霜比はＨＬ／ＨＳにな
る。以下、このように各段階に対する本発明の基本動作
に対し、図３及び図４を用いて説明するが、その前に、
インバータ冷蔵庫について簡単に説明する。インバータ
冷蔵庫は、周囲温度に従って圧縮機の駆動速度が可変す
るため、冷蔵庫内部の温度が高い場合は高速運転を行っ
て冷蔵庫の内部温度を迅速に冷却させ、また、冷蔵庫の
内部温度が低くドアーの開閉が殆どない場合は低速運転
を行うようになる。
【００１５】即ち、本発明に係るインバータ冷蔵庫にお
いては、圧縮機の運転速度が可変するため、各運転速度
に対する蒸発温度が相異して着霜量が異なることを鑑み
て除霜周期を設定するようにしたものである。先ず、電
源電圧が印加されると、マイクロコンピュータ２１は出
力端子Ｐ１を介して第１リレーＲＹ１をオンさせる。こ
れによって圧縮機ＣＯＭＰが駆動されてガス状の冷媒を
高温高圧に圧縮し、凝縮器（図示なし）及び毛細管（図
示なし）を経由して蒸発器１１に供給する。
いては、圧縮機の運転速度が可変するため、各運転速度
に対する蒸発温度が相異して着霜量が異なることを鑑み
て除霜周期を設定するようにしたものである。先ず、電
源電圧が印加されると、マイクロコンピュータ２１は出
力端子Ｐ１を介して第１リレーＲＹ１をオンさせる。こ
れによって圧縮機ＣＯＭＰが駆動されてガス状の冷媒を
高温高圧に圧縮し、凝縮器（図示なし）及び毛細管（図
示なし）を経由して蒸発器１１に供給する。
【００１６】次いで、前記蒸発器１１は冷媒との熱交換
により冷凍室２０を冷却させ、冷却ファンモータ１０は
冷却ファン１４を駆動させて強制送風させる冷気循環を
行って前記冷凍室２０を冷却する。このとき、前記マイ
クロコンピュータ２１は前記冷凍室２０内に設けられた
冷凍センサーＳ１から該冷凍室２０の温度を導き、該冷
凍室２０の温度が既設定の温度に到達すると、前記マイ
クロコンピュータ２１は前記第１リレーＲＹ１をオフさ
せて前記圧縮機ＣＯＭＰの動作を中止させる。これによ
って、蒸発器１１内に冷媒が供給されないため、冷却動
作が停止する。
により冷凍室２０を冷却させ、冷却ファンモータ１０は
冷却ファン１４を駆動させて強制送風させる冷気循環を
行って前記冷凍室２０を冷却する。このとき、前記マイ
クロコンピュータ２１は前記冷凍室２０内に設けられた
冷凍センサーＳ１から該冷凍室２０の温度を導き、該冷
凍室２０の温度が既設定の温度に到達すると、前記マイ
クロコンピュータ２１は前記第１リレーＲＹ１をオフさ
せて前記圧縮機ＣＯＭＰの動作を中止させる。これによ
って、蒸発器１１内に冷媒が供給されないため、冷却動
作が停止する。
【００１７】次いで、ダンパー１２をオンまたはオフさ
せて前記冷凍室２０の冷気を冷蔵室３０に供給または遮
断することにより、前記冷蔵室３０内の温度を調節する
ようになる。より詳しく説明すると、図１及び図２に示
したように、冷凍室２０及び冷蔵室３０の冷気の流れを
制御して温度を調節するとき、マイクロコンピュータ２
１は圧縮機ＣＯＭＰの運転速度毎に該圧縮機ＣＯＭＰの
運転時間をチェックする（Ｓ１１）。
せて前記冷凍室２０の冷気を冷蔵室３０に供給または遮
断することにより、前記冷蔵室３０内の温度を調節する
ようになる。より詳しく説明すると、図１及び図２に示
したように、冷凍室２０及び冷蔵室３０の冷気の流れを
制御して温度を調節するとき、マイクロコンピュータ２
１は圧縮機ＣＯＭＰの運転速度毎に該圧縮機ＣＯＭＰの
運転時間をチェックする（Ｓ１１）。
【００１８】次いで、運転速度毎に単位時間当たりの着
霜比を求める（Ｓ１２）。次いで、前記運転時間及び単
位時間当たりの着霜比を利用して除霜積算時間Ｔを計算
する。例えば、図２に示したように、冷蔵庫の運転が時
間Ｔ１の間は高速運転を行い、時間Ｔ２，Ｔ３の間は中
速運転を行い、時間Ｔ４，Ｔ５の間は低速運転を行う。
そして、通常の運転時の単位時間当たりの基準着霜量は
高速運転時の着霜量のＨ１であると仮定すると、Ｔ１の
間、５９Ｈｚの高速で運転する場合の単位時間当たりの
着霜比はＨ１／Ｈ１になり、このときの除霜積算時間
（ＴＨ）は次式のようになる。
霜比を求める（Ｓ１２）。次いで、前記運転時間及び単
位時間当たりの着霜比を利用して除霜積算時間Ｔを計算
する。例えば、図２に示したように、冷蔵庫の運転が時
間Ｔ１の間は高速運転を行い、時間Ｔ２，Ｔ３の間は中
速運転を行い、時間Ｔ４，Ｔ５の間は低速運転を行う。
そして、通常の運転時の単位時間当たりの基準着霜量は
高速運転時の着霜量のＨ１であると仮定すると、Ｔ１の
間、５９Ｈｚの高速で運転する場合の単位時間当たりの
着霜比はＨ１／Ｈ１になり、このときの除霜積算時間
（ＴＨ）は次式のようになる。
【００１９】ＴＨ＝Ｔ１×（Ｈ１／Ｈ１） 次いで、このように求めた除霜積算時間が除霜しようと
する所定時間（以下、除霜時間と称す）に到達したかを
チェックし（Ｓ１４）、除霜時間に到達してないと、Ｔ
２，Ｔ３の時間の間、５４Ｈｚの中速で単位時間当たり
の着霜比Ｈ２／Ｈ１を有して圧縮機が再び運転するとき
の除霜積算時間（ＴＭ）を求める。
する所定時間（以下、除霜時間と称す）に到達したかを
チェックし（Ｓ１４）、除霜時間に到達してないと、Ｔ
２，Ｔ３の時間の間、５４Ｈｚの中速で単位時間当たり
の着霜比Ｈ２／Ｈ１を有して圧縮機が再び運転するとき
の除霜積算時間（ＴＭ）を求める。
【００２０】ＴＭ＝（Ｔ２＋Ｔ３）×（Ｈ２／Ｈ１） 次いで、今まで圧縮機が高速及び中速で運転を行った間
の除霜積算時間を加算し（ＴＨ＋ＴＭ＝Ｔ１（Ｈ１／Ｈ
１）＋（Ｔ２＋Ｔ３）×（Ｈ２／Ｈ１））、加算された
時間が除霜時間に到達したかを再び比較し、除霜時間に
到達してないと、Ｔ４，Ｔ５の間、３９Ｈｚの低速で単
位時間当たりの着霜比Ｈ３／Ｈ１を有して圧縮機が再び
運転するときの除霜積算時間（ＴＬ）を求めると、次式
のようになる。
の除霜積算時間を加算し（ＴＨ＋ＴＭ＝Ｔ１（Ｈ１／Ｈ
１）＋（Ｔ２＋Ｔ３）×（Ｈ２／Ｈ１））、加算された
時間が除霜時間に到達したかを再び比較し、除霜時間に
到達してないと、Ｔ４，Ｔ５の間、３９Ｈｚの低速で単
位時間当たりの着霜比Ｈ３／Ｈ１を有して圧縮機が再び
運転するときの除霜積算時間（ＴＬ）を求めると、次式
のようになる。
【００２１】ＴＬ＝（Ｔ４＋Ｔ５）×（Ｈ３／Ｈ１） 次いで、現在まで圧縮機が高速、中速及び低速に運転を
行った間の除霜積算時間（Ｔ＝ＴＨ＋ＴＭ＋ＴＬ）を求
める。 Ｔ＝ＴＨ＋ＴＭ＋ＴＬ ＝〔Ｔ１×（Ｈ１／Ｈ１）〕＋〔（Ｔ２＋Ｔ３）×（Ｈ
２／Ｈ１）〕＋〔（Ｔ４＋Ｔ５）×（Ｈ３／Ｈ１）〕 ここで、前記各Ｈ１，Ｈ２，Ｈ３は各運転速度毎の単位
時間当たりの着霜量、Ｔ１〜Ｔ５は圧縮機の運転時間を
それぞれ示す。
行った間の除霜積算時間（Ｔ＝ＴＨ＋ＴＭ＋ＴＬ）を求
める。 Ｔ＝ＴＨ＋ＴＭ＋ＴＬ ＝〔Ｔ１×（Ｈ１／Ｈ１）〕＋〔（Ｔ２＋Ｔ３）×（Ｈ
２／Ｈ１）〕＋〔（Ｔ４＋Ｔ５）×（Ｈ３／Ｈ１）〕 ここで、前記各Ｈ１，Ｈ２，Ｈ３は各運転速度毎の単位
時間当たりの着霜量、Ｔ１〜Ｔ５は圧縮機の運転時間を
それぞれ示す。
【００２２】次いで、このように求めた除霜積算時間
（Ｔ）が除霜時間に到達したかを比較し（Ｓ１４）、除
霜時間に到達していると、前記マイクロコンピュータ２
１は各出力端子Ｐ２，Ｐ３を介して第２，第３リレーＲ
Ｙ２，ＲＹ３をオンさせ、よって、Ｌコードヒータ２２
及びＴＥ−プレートヒータ２３が作動して前記蒸発器１
１に着霜されている霜（或いは氷）を溶かすようにな
る。
（Ｔ）が除霜時間に到達したかを比較し（Ｓ１４）、除
霜時間に到達していると、前記マイクロコンピュータ２
１は各出力端子Ｐ２，Ｐ３を介して第２，第３リレーＲ
Ｙ２，ＲＹ３をオンさせ、よって、Ｌコードヒータ２２
及びＴＥ−プレートヒータ２３が作動して前記蒸発器１
１に着霜されている霜（或いは氷）を溶かすようにな
る。
【００２３】このとき、前記マイクロコンピュータ２１
は除霜センサーＳ２から温度を導き、所定温度に到達す
ると前記第２，第３リレーＲＹ２，ＲＹ３をオフさせて
ヒータの動作を中止させる。尚、上記過程において、運
転速度に対応する着霜比はマイクロコンピュータの内部
メモリにすでに貯蔵されている。
は除霜センサーＳ２から温度を導き、所定温度に到達す
ると前記第２，第３リレーＲＹ２，ＲＹ３をオフさせて
ヒータの動作を中止させる。尚、上記過程において、運
転速度に対応する着霜比はマイクロコンピュータの内部
メモリにすでに貯蔵されている。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
バータ冷蔵庫の最適除霜周期の制御方法においては、各
運転速度毎に単位時間当たりの着霜比を求めて除霜積算
時間を計算し、該除霜積算時間を利用して除霜を行うた
め、消費電力を低減し、除霜の効率性を向上し得るとい
う効果がある。
バータ冷蔵庫の最適除霜周期の制御方法においては、各
運転速度毎に単位時間当たりの着霜比を求めて除霜積算
時間を計算し、該除霜積算時間を利用して除霜を行うた
め、消費電力を低減し、除霜の効率性を向上し得るとい
う効果がある。
【図１】本発明に係るインバータ冷蔵庫の最適除霜周期
の制御過程を示したフローチャートである。
の制御過程を示したフローチャートである。
【図２】本発明に係る除霜積算時間を求めるための圧縮
機の運転時間に対する運転周期を示したタイミング図で
ある。
機の運転時間に対する運転周期を示したタイミング図で
ある。
【図３】一般の冷蔵庫の構造を示した概略正面図であ
る。
る。
【図４】一般の冷蔵庫の除霜回路を示したブロック図で
ある。
ある。
【図５】一般の冷蔵庫の除霜積算時間を求めるときの圧
縮機の運転時間に対する運転周期を示したタイミング図
である。
縮機の運転時間に対する運転周期を示したタイミング図
である。
１０…冷凍ファンモータ １１…蒸発器 １２…ダンパー １３、ＣＯＭＰ…圧縮機 ２０…冷凍室 ２１…マイクロコンピュータ ２２…Ｌ−コードヒータ ２３…ＴＥ−プレートヒータ ３０…冷蔵室 Ｓ１…冷凍センサー Ｓ２…除霜センサー
Claims (2)
- 【請求項１】 圧縮機の各運転速度毎に運転時間をチェ
ックする第１段階と、 前記圧縮機の各運転速度毎に単位時間当たりの着霜比を
マイクロコンピュータからリードする第２段階と、 前記第１段階で求めた運転時間と前記第２段階で求めた
単位時間当たりの着霜比とを利用して除霜積算時間を計
算する第３段階と、 該第３段階で計算した除霜積算時間を累積し、所定時間
に到達してないと累積を続けるが、所定時間に到達する
とヒータをオンさせて除霜を開始する第４段階と、を順
次行うことを特徴とするインバータ冷蔵庫の最適除霜周
期の制御方法。 - 【請求項２】 前記第３段階の除霜積算時間は、圧縮機
の運転時間と該運転時間での着霜比とを乗算して求める
ことを特徴とする請求項１記載のインバータ冷蔵庫の最
適除霜周期の制御方法。
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|---|---|---|---|
| KR1019980049903A KR100292510B1 (ko) | 1998-11-20 | 1998-11-20 | 인버터냉장고의최적제상주기제어방법 |
| KR49903/1998 | 1998-11-20 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000199676A true JP2000199676A (ja) | 2000-07-18 |
| JP4782265B2 JP4782265B2 (ja) | 2011-09-28 |
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ID=19559103
Family Applications (1)
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| JP29781199A Expired - Fee Related JP4782265B2 (ja) | 1998-11-20 | 1999-10-20 | インバータ冷蔵庫の最適除霜周期の制御方法 |
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| KR (1) | KR100292510B1 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009085502A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Toshiba Corp | 冷蔵庫 |
| CN105222265A (zh) * | 2014-06-23 | 2016-01-06 | 青岛海尔空调电子有限公司 | 多联式空调机组外机均衡运转控制方法及多联式空调机组 |
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| KR20090006419A (ko) * | 2007-07-11 | 2009-01-15 | 엘지전자 주식회사 | 냉장고 |
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| KR102129297B1 (ko) * | 2013-07-29 | 2020-07-03 | 삼성전자주식회사 | 공기 조화기 및 그 제어 방법 |
| JP5549771B1 (ja) * | 2013-09-12 | 2014-07-16 | 株式会社富士通ゼネラル | 空気調和装置 |
| CN103940038B (zh) * | 2014-04-03 | 2016-09-28 | 广东美的集团芜湖制冷设备有限公司 | 空调器的化霜控制方法 |
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| JP2018091536A (ja) * | 2016-12-01 | 2018-06-14 | 株式会社デンソー | 冷凍サイクル装置 |
| CN108692425B (zh) * | 2018-06-01 | 2020-11-27 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 空调器除霜控制方法 |
| DE102018221328A1 (de) * | 2018-12-10 | 2020-06-10 | BSH Hausgeräte GmbH | Kältegerät und Verfahren zum Initialisieren eines Abtauvorgangs in einem Kältegerät |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US4302947A (en) * | 1980-01-04 | 1981-12-01 | Honeywell Inc. | Heat pump system defrost control |
| US4751825A (en) * | 1986-12-04 | 1988-06-21 | Carrier Corporation | Defrost control for variable speed heat pumps |
| KR100188926B1 (ko) * | 1994-11-30 | 1999-06-01 | 김광호 | Ga-퍼지 이론을 이용한 냉장고의 제상방법 및 장치 |
-
1998
- 1998-11-20 KR KR1019980049903A patent/KR100292510B1/ko not_active IP Right Cessation
-
1999
- 1999-10-13 US US09/417,697 patent/US6047554A/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-10-20 JP JP29781199A patent/JP4782265B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009085502A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Toshiba Corp | 冷蔵庫 |
| CN105222265A (zh) * | 2014-06-23 | 2016-01-06 | 青岛海尔空调电子有限公司 | 多联式空调机组外机均衡运转控制方法及多联式空调机组 |
Also Published As
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|---|---|
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| JP4782265B2 (ja) | 2011-09-28 |
| US6047554A (en) | 2000-04-11 |
| KR20000033163A (ko) | 2000-06-15 |
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