JPH10219548A - 織機の経糸張力調整装置 - Google Patents

織機の経糸張力調整装置

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JPH10219548A
JPH10219548A JP3336697A JP3336697A JPH10219548A JP H10219548 A JPH10219548 A JP H10219548A JP 3336697 A JP3336697 A JP 3336697A JP 3336697 A JP3336697 A JP 3336697A JP H10219548 A JPH10219548 A JP H10219548A
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JP
Japan
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warp
moving member
tension adjusting
adjusting device
regulating portion
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Pending
Application number
JP3336697A
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English (en)
Inventor
Taku Shioda
卓 塩田
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、移動部材と経糸との間で開口
動作に伴う摺動が生じにくく、経糸に損傷を与えない経
糸張力調整装置を提供する。 【解決手段】 経糸ビーム16と綜絖枠10との間に配
置され、経糸12と接触しながら織り幅方向と直交する
方向に往復運動する移動部材14を有する。移動部材1
4と経糸ビーム16との間に規制部32を設け、この規
制部32と移動部材14の経糸12が接触する部分との
距離をほぼ一定に保って移動部材14を往復運動させる
レバー34及び揺動軸36等の駆動部材を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、織物の製織に際
して、綜絖枠の開口動作に伴う経糸経路長の変化を補正
して経糸張力をほぼ一定に調整する経糸張力調整装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】織機は、綜絖枠10の上下往復運動に伴
って、図8に示すように、経糸12が開口運動を行な
う。このとき経糸12の経路長の変化が生じるため、従
来、経糸ビーム16と綜絖枠10の間に、経糸12が摺
接する移動部材14を設け、この移動部材14を織幅方
向と直角方向に往復運動させて経糸経路長の変動を吸収
し、張力の変化を抑えていた。そして、綜絖枠10を経
た経糸12に、開口動作に伴って緯入れされた緯糸が、
筬18により筬打ちされて織布20が形成され、この織
布20が巻取装置22を経て布巻24に巻き取られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の経糸張力調
整装置の場合、この移動部材14の運動に伴って、経糸
12が移動部材14の表面によって擦過されることにな
り、経糸に損傷を与える原因となっていた。そこで、こ
の移動部材14を自由回転するローラにより構成し、経
糸12の往復運動に伴って移動部材14も往復回動運動
可能にしたものもある。しかし、この場合も、移動部材
14が高速で往復運動するため、ローラーがその経糸1
2の振動に追従できず、逆に経糸12の摺動方向と逆に
ローラーが回転してしまうこともあった。
【0004】この発明は上記従来の技術の問題点に鑑み
てなされたもので、簡単な構成で、移動部材と経糸との
間で移動部材の運動に伴う擦過が生じにくく、経糸に損
傷を与えない経糸張力調整装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、経糸ビーム
と綜絖枠との間に配置され、経糸と接触しながら織り幅
方向と直交する方向に往復運動する移動部材を有する経
糸張力調整装置であって、上記移動部材と経糸ビームと
の間に規制部を設け、この規制部と上記移動部材の上記
経糸が接触する部分との距離をほぼ一定に保って上記移
動部材を往復運動させるレバー及び揺動軸等の駆動部材
を設けた織機の経糸張力調整装置である。上記駆動部材
は、上記経糸の進行方向に、上記規制部と上記経糸の接
触が終了する位置から、上記移動部材と経糸の接触が始
まる位置までの距離がほぼ一定になるように上記レバー
の長さと揺動軸の位置を設定して上記規制部を揺動さ
せ、上記移動部材の表面でこの揺動に伴って上記経糸が
摺れないようにしたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。図1〜図4はこの発明の
第一実施形態を示すもので、この実施形態の織機の経糸
張力調整装置は、図1、図2に示すように、経糸ビーム
16と経糸ビーム16に対して平行に設けられた移動部
材14との間に、経糸12の幅方向に移動部材14と平
行に設けられた円筒状の規制部形成部材30を有してい
る。規制部形成部材30は、その経糸12が巻き掛けら
れた部分が規制部32となり、表面部分は固定または自
由ローラにより回転自在に設けても良い。
【0007】移動部材14は、その回転軸33が規制部
形成部材30との間隔を一定に保って揺動可能にした駆
動部材としての揺動腕34の先端部に軸支され、移動部
材14の両端または片端に設けられた揺動腕34の基端
部は、揺動軸36により保持され、揺動軸36は図示し
ない織機主軸にカム機構等を介して連結され往復回動運
動する。なお、揺動軸36は図示しないスプリング機構
に連結させて、その弾性力と経糸張力との釣り合いによ
り揺動運動するようにしたものでも良い。その場合、移
動部材14の揺動周期とスプリング機構の振動周波数が
等しくなるようにその振動系を設定する。
【0008】揺動腕34の揺動中心Cは、経糸12の進
行方向に、規制部32と経糸12の接触が終了する位置
Pの近傍に設定されている。移動部材14の揺動中は、
前記位置Pから経糸12の接触が始まる位置Qまでの距
離がほぼ一定になるように揺動腕34が設定されてい
る。
【0009】この実施形態の経糸張力調整装置の動作作
用は、経糸ビーム16から送り出された経糸12は、規
制部形成部材30に巻付けられ転向し、移動部材14へ
向かう。このとき、規制部形成部材30への巻付け方
は、図3に示すL掛け、または図4に示すS掛けの何れ
でも良い。経糸ビーム16から規制部材30までの経糸
経路は、図示するように、経糸ビーム16のビーム径が
最大巻径からビーム軸17の外周の最小巻径まで変化す
るにつれて変わるが、規制部形成部材30から移動部材
14へ向かう部分の経糸12の経路長は変わらない。
【0010】規制部形成部材30で屈曲した経糸12
は、移動部材14へ向かい、移動部材14でさらに綜絖
枠10に向かって屈曲し綜絖により開口動作が行なわ
れ、緯糸の緯入れ、筬打ち等を経て織布20が形成され
る。この綜絖枠10の開口動作に伴って、経糸12が上
下に往復運動し、その経路長が変わるが、この上下動と
同期して、移動部材が揺動軸36を中心として円弧を描
いて往復揺動運動する。この揺動運動による移動部材1
4の移動量は、経糸12の開口動作に伴う経路長の変化
を吸収する程度の移動量である。これにより経糸12の
経路長が変化せず張力も一定に保たれる。さらに、この
とき、移動部材14が、規制部32から経糸12が離れ
る位置Pから移動部材14に接触する位置Qまでの距離
をほぼ一定にして揺動するので、経糸12は移動部材1
4の表面によって擦過されず、経糸12と移動部材14
とは相対的にほぼ静止状態の接触状態を保つこととな
る。
【0011】この実施形態の経糸張力調整装置によれ
ば、移動部材14に対して経糸12が接触部分で相対的
に摺動せず、経糸12に揺動運動による損傷が生ぜず、
高品質な製織が可能となる。また、移動部材14及び規
制部形成部材30は円筒状であり、鋼管等の既成の材料
を用いて簡単且つ安価に形成することができる。
【0012】なお、この移動部材14は、揺動軸36を
中心とした揺動運動としたが、図示しないリンク機構等
により直線的に往復運動するものでも良い。この移動量
も、経糸12の開口動作に伴う経路長の変化を吸収する
程度の移動量である。この場合、規制部32から移動部
材14までの経糸12の経路長は、規制部32が固定さ
れているので、直線運動によりわずかに変わるが、その
経路長に対する移動量は数mm〜十数mm程度とわずか
であるので、円弧を描いて移動する場合と同様に経糸1
2にはほとんど損傷を与えない。
【0013】次にこの発明の織機の経糸張力調整装置の
第二実施形態について図5〜図7を基にして説明する。
ここで、上述の実施形態と同様の部材は同一の符号を付
して説明を省略する。この実施形態の織機の経糸張力調
整装置は、規制部形成部材30と移動部材14とが一体
に形成されたものである。規制部32は規制部形成部材
30の鋭角の頂点部分であり、その頂点部分は経糸12
に損傷を与えない程度に滑らかに曲面が形成されてい
る。この移動部材14及び規制部形成部材30は、鋼管
等の円筒状の部材に、断面がV字状の板材を溶接して表
面をクロム等によりメッキし滑らかに仕上げたものであ
る。
【0014】この実施形態の経糸張力調整装置の動作に
おいては、移動部材14は規制部32上の経糸12の接
触が終了する位置Pを中心として揺動運動する。従っ
て、経糸12の移動経路は、規制部32の点Pから移動
部材14に接触開始する点Qまでの距離の変化がない。
ここで、規制部32での経糸12の接触距離は、短い方
が良い。これは、この実施形態の場合、規制部形成部材
30も揺動するので、その揺動に伴って、規制部32も
揺動する。従って、規制部32の揺動による経糸12の
摺動を極力避けるために、規制部32は鈍角よりも鋭角
に形成し、且つ大きな丸みをつけない方が好ましい、た
だし、規制部32の鋭角が強過ぎるとかえって経糸12
を切ってしまったり損傷を与えるので、2〜5mm程度
の半径の丸みをつけると良い。
【0015】なお、この発明の経糸張力調整装置は、経
糸ビーム16から送り出された経糸12が、一旦位置が
固定された規制部を経て移動部材に至り、移動部材と規
制部との間隔がほぼ一定の状態で移動部材が往復運動す
るものであれば良く、その駆動機構や形状は問わない。
【0016】
【発明の効果】この発明の織機の経糸張力調整装置は、
経糸ビームから送り出された経糸が綜絖枠の開口運動に
伴って経路が変化する場合も、その経路長の変化を吸収
するように移動部材が移動するとともに、規制部と移動
部材との距離をほぼ一定に保って移動部材を運動させる
ので、経糸と移動部材との間でこの運動による摺動が生
ぜず、経糸への損傷が生じない。従って、経糸が原因と
なる停台が減少し、織機稼働率や織物品質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態の織機の経糸張力調整
装置の部分概略図である。
【図2】この発明の第一実施形態の経糸張力調整装置の
概略斜視図である。
【図3】この発明の第一実施形態の経糸張力調整装置の
経糸経路の概略図である。
【図4】この発明の第一実施形態の経糸張力調整装置の
他の経糸経路の概略図である。
【図5】この発明の第二実施形態の織機の経糸張力調整
装置の概略斜視図である。
【図6】この発明の第二実施形態の経糸張力調整装置の
部分概略図である。
【図7】この発明の第二実施形態の織機の経糸張力調整
装置の部分拡大斜視図である。
【図8】経糸張力調整装置が用いられる一般的な織機の
経糸経路を示す概略図である。
【符号の説明】
10 綜絖枠 12 経糸 14 移動部材 16 経糸ビーム 30 規制部形成部材 32 規制部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経糸ビームと綜絖枠との間に配置され、
    経糸と接触しながら織り幅方向と直交する方向に往復運
    動する移動部材を有する経糸張力調整装置において、上
    記移動部材と経糸ビームとの間に規制部を設け、この規
    制部と上記移動部材の上記経糸が接触する部分との距離
    をほぼ一定に保って上記移動部材を往復動させる駆動部
    材を設けたことを特徴とする織機の経糸張力調整装置。
  2. 【請求項2】 上記駆動部材は、上記経糸の進行方向
    に、上記規制部と上記経糸の接触が終了する位置から、
    上記移動部材と経糸の接触が始まる位置までの距離がほ
    ぼ一定になるように上記移動部材を揺動させるようにし
    た請求項1記載の織機の経糸張力調整装置。
JP3336697A 1997-01-31 1997-01-31 織機の経糸張力調整装置 Pending JPH10219548A (ja)

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JP3336697A JPH10219548A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 織機の経糸張力調整装置

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JPH10219548A true JPH10219548A (ja) 1998-08-18

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JP (1) JPH10219548A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101316078B1 (ko) * 2012-09-12 2013-10-18 이현우 섬유기계용 실공급기의 텐션 바
CN103469451A (zh) * 2013-04-03 2013-12-25 南通纺织职业技术学院 带花经张力调节的纺织小样机

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101316078B1 (ko) * 2012-09-12 2013-10-18 이현우 섬유기계용 실공급기의 텐션 바
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