JPH10218817A - 2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの選択的製造方法 - Google Patents

2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの選択的製造方法

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JPH10218817A
JPH10218817A JP2077698A JP2077698A JPH10218817A JP H10218817 A JPH10218817 A JP H10218817A JP 2077698 A JP2077698 A JP 2077698A JP 2077698 A JP2077698 A JP 2077698A JP H10218817 A JPH10218817 A JP H10218817A
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ヴィーラント シュテファン
Robert Gradl
グラドゥル ローベルト
Stefan Roeder
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/11Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms
    • C07C37/20Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by reactions increasing the number of carbon atoms using aldehydes or ketones

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパンをより高い選択率で収得する方法を提供する。 【解決手段】 スルホネート基またはメルカプト基含有
オルガノポリシロキサンまたはこれらの基で変性した無
機担体材料の存在下でフェノールとカルボニル化合物と
を反応させることにより2,2’−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパンを選択的に製造する方法におい
て、反応混合物に水を添加する。 【効果】 生成物の純度が高く、反応器中で析出せず、
そのため反応器の閉塞がなく、生成物の後処理も容易で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相応するフェノー
ルとケトンとをスルホネート基およびメルカプト基含有
オルガノポリシロキサンの存在下で反応させることによ
る、高純度およびp/p対p/o生成物の異性体比が高
い2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
の選択的製造方法に関する。ビスフェノールA(BP
A)の合成の反応式を例示する:
【0002】
【化4】
【0003】
【従来の技術】均質に塩酸で触媒した工程は今日では広
く、スチレン/ジビニルベンゼンベースの有機イオン交
換体を用いる方法によりとって替わられている。技術的
には不均一触媒法の場合、溶剤なしで40〜120℃の
熱い溶融物中で作業し、その際フェノールとアセトンを
大抵10:1〜15:1の比で使用する。さらにプラス
チックに加工するためには極めて高純度のビスフェノー
ルAを使用しなくてはならず、かつ製造コストの約半分
は生成物の精製に起因するために、高いアセトン反応率
で、できる限り選択的な反応の経過が望まれる。不均一
触媒の活性および選択率を向上するために、補助触媒と
して、アミン基を介して有機イオン交換体のスルホン酸
基に結合する、二官能性アミノメルカプト化合物(例え
ばチアゾリン、メルカプトアルキルアミン)を使用する
(ドイツ国特許出願公開第3727641号明細書、米
国特許第3,634,341号明細書)。まず反応の開
始前に酸性イオン交換体をフェノール中で予備膨潤さ
せ、かつ引き続き硫黄含有化合物で変性しなくてはなら
ない。あらゆる可能なメルカプト基の割合を有するイオ
ン交換体に特許権が付与されているが、しかし有利には
樹脂の交換能の5〜30モル%をメルカプト化合物によ
り変性する(欧州特許出願公開第0620041号明細
書)。
【0004】ビスフェノールAの製造はほとんどの場合
連続的方法により行われ、この場合反応後にビスフェノ
ールAをフェノールと共に1:1の付加物として析出さ
せ、水および有機溶剤を用いた様々な洗浄工程でフェノ
ールを除去し、かつ純成分として新たに析出させる。ビ
スフェノールAの収率は触媒と接する滞留時間が6時間
までの場合、不足成分であるアセトンに対して95%の
選択率で90〜95%である。主要な副生成物は2,
4’−ジヒドロキシフェニルプロパン(o,p−ビスフ
ェノールA)である。別の、微量で生じる化合物、例え
ば4−ヒドロキシフェニル−2,2,4−トリメチルク
ロマンまたはトリフェノールは、溶融物の黄色い色の原
因であり、かつ同様に望ましくない。
【0005】もっとも変性した有機イオン交換体の触媒
活性および選択率はすでに比較的短時間で低下する。1
つの原因はスルホン酸イオン交換体の表面からメルカプ
ト化合物が分離するためである(補助触媒単位の失
活)。
【0006】欧州特許出願公開第0583712号明細
書によれば、この種の触媒の活性は、アセトンおよびフ
ェノールからなる出発物質混合物に水0.6〜5重量%
を添加すると、わずかな範囲で低下する。同時に選択率
が最大で0.5%とわずかに上昇する。
【0007】しかし一般に従来技術によれば、有機イオ
ン交換体を触媒として使用する際に水の存在下で選択率
が低下することを出発点とするべきである(比較例を参
照のこと)。
【0008】ドイツ国特許出願公開第1953636
3.9号明細書から、置換されたビスフェノールの製造
方法が公知であり、この場合スルホネート基およびメル
カプト基含有オルガノポリシロキサンの使用下で作業す
る。これらの触媒は、メルカプト基が分離しないので、
反応の過程で活性および選択率が低下しないことにより
優れている。類似のタイプの適切な触媒はドイツ国特許
出願公開第19540497.1号明細書に記載されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、所望の化合物をより高い選択率で収得する方法を提
供することである。
【0010】前記の両ドイツ国特許出願明細書の開示は
該明細書に記載の触媒に関して本発明に含まれる。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題は本発明によ
り、反応混合物に添加した水の存在下で、一般式:
【0012】
【化5】
【0013】[式中、R1、R2、R3およびR4は互いに
無関係に水素、C1〜C4アルキル基、芳香族置換基また
はハロゲン例えばF、Cl、BrおよびIを表す]のフ
ェノール、有利には2−メチルフェノール(o−クレゾ
ール)、2,6−ジメチルフェノール、2−エチルフェ
ノール、1,3,5−トリメチルフェノール(1,3,
5−キシレノール)、2,3,5,6−テトラメチルフ
ェノール、2−フェニルフェノール、2−クロロフェノ
ール、3−クロロフェノール、2−ブロモフェノール、
2,6−ジクロロフェノール、特にフェノールから、一
般式:
【0014】
【化6】
【0015】[式中、R5およびR6は互いに無関係に水
素、C1〜C6アルキル、C6〜C10シクロアルキル、C3
〜C14アリール、C7〜C20アリールアルキル、C7〜C
20アルキルアリールを表すか、またはR5およびR6は5
〜6個の炭素原子またはヘテロ原子と共に飽和環を形成
する]のカルボニル化合物、特に以下のアルデヒドおよ
びケトン:ホルムアルデヒド、メチルエチルケトン、メ
チルプロピルケトン、ジエチルケトン、シクロヘキサノ
ン、アセトフェノンとの反応により、一般式:
【0016】
【化7】
【0017】の2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパンの製造方法を提供することである。有利に
はアセトンを使用する。
【0018】すでに少量の水を添加することにより選択
率が向上する。使用するケトンの0.1〜2.0倍、特
に1.5倍モル量までの水含量は有利である。フェノー
ル(誘導体)−ケトン/アルデヒド−比は同時に3:1
〜25:1の範囲で変動する。この場合重要なのは、フ
ェノール誘導体およびカルボニル化合物からなる反応混
合物に対して水0.1〜30重量%、特に1〜10重量
%の水含量である。
【0019】式IXによるフェノール誘導体と式Xによ
るカルボニル化合物との縮合は連続的(固定床反応器)
または非連続的(スラリー反応器)に、以下の条件下で
実施することができる。
【0020】非連続的な運転では、一般に使用するカル
ボニル化合物1モル当量あたり、本発明により使用する
乾質触媒50〜250g、有利には100〜150gを
使用する。出発化合物であるフェノールIおよびアセト
ンIIのモル比は3:1〜25:1、有利には5:1〜
15:1である。反応温度は40〜150℃、有利には
関与した成分の融点もしくは凝固点以上、有利には50
〜70℃である。反応時間は一般に10分〜24時間、
有利には30分〜6時間の間で変動する。
【0021】本発明によれば50〜70℃、特に55〜
60℃の反応温度が特に有利である。このようにしてp
/p生成物収率に関して極めて高い選択率が達成され
る。
【0022】水の添加なしでは反応混合物の析出ひいて
は反応器の閉塞が予想されるであろう。
【0023】連続的方法では一般に3:1〜25:1、
有利には5:1〜15:1の比の式VIIによるフェノ
ールおよび式VIIIによるカルボニル化合物からなる
混合物および水を、その容量の90%までを本発明によ
り使用するべき触媒で充填した固定床反応器に通過させ
る。反応器の温度は40〜150℃、有利には50〜7
0℃である。WHSV(重量空間速度(weight hourly s
pace velocity))は0.25〜24h-1、有利には0.
5〜2h-1の範囲で変動する。この場合反応混合物を反
応器の上部から下部へならびに下部から上部へ貫流させ
る。
【0024】引き続き生成混合物を、非連続的に運転す
るスラリー反応器からの生成物流の場合と同様に、通例
の方法例えば蒸留および析出により行う後処理および精
製に供給する。
【0025】本発明により得られた、高いp/p割合を
有する生成物は後処理を簡略化する。というのは改善さ
れた選択率により副生成物を分離するための再結晶工程
を省略できるからである。このことは特に、例えば本発
明により45以上、特に≧50〜60およびそれ以上の
選択率を達成する場合に該当し、これはp,p BPA
対o,p BPA(ビスフェノールA)のモル比として
表れる。これらの異性体比は本発明により一般に変化し
ない生産率で達成される。
【0026】公知の方法は、十分に高い選択率、つまり
わずかな副生成物の形成およびまた生成物の低い色価を
保証すると共に、より高融点のビスフェノールが反応器
中で析出するのを阻止するために、フェノールの大過剰
で作業する。ケトンとフェノールの縮合反応の際に生じ
る反応水をコストのかかる多段の精製工程で分離する。
というのはリサイクルしたフェノール中の水の存在は、
せいぜいほとんど変化していないか、しかし通例はより
劣った選択率の場合に、触媒の明らかな失活につながる
からである。
【0027】本発明の目標は、高純度および特にp,p
−/o,p−生成物の高い異性体比のビスフェノールを
製造する方法を見いだすことである。本発明による方法
はほとんど変化していない生産率の場合には50〜6
0、および低下した生産率の場合にはより高いp,p−
/o,p−生成物の異性体比を有するビスフェノールの
製造を可能にする。
【0028】意外にも反応混合物に水を添加すること自
体すでに、触媒の活性がほとんど変化しない場合、反応
の選択率の向上につながる。付加的に粗生成物流の水の
割合の上昇は、生じたビスフェノールのより高い溶解度
および減少した析出傾向につながる。このことは低い温
度での反応の実施を可能にし、その際再度選択率の上昇
が観察された。本発明による方法のもう1つの利点は、
リサイクルしたフェノールのコストのかかる乾燥を省略
し、かつ蒸留により分離した、水を含有するフェノール
を直接再使用することができることである。
【0029】触媒として、式: [O3/2−Si−R1−SO3−] + (I) [式中、R1はC原子1〜12個を有する線状または分
枝状アルキレン基、C原子5〜8個を有するシクロアル
キレン基または一般式:
【0030】
【化8】
【0031】(式中、nおよびmは0〜6の数であり、
かつケイ素位もしくは硫黄位のメチレン基の数を表す)
の単位を表し、MはH+または場合によりまたNH4+
同じか、またはxが1〜4である結合価を有する金属イ
オンである]の単位、およびR2=R1である式: O3/2−Si−R2−SH (III) [式中、ケイ素原子に結合している酸素原子の自由な結
合価は式Iのその他の基のケイ素原子によりおよび/ま
たは式: SiO4/2 (IV) 場合によりR”SiO3/2、R’SiO3/2、R’2Si
2/2および場合によりAlO3/2、R’AlO2/2およ
び/またはTiO4/2、R’TiO3/2、R’TiO2/2
(V) [式中R’はメチル基またはエチル基であり、R”はフ
ェニルあるいは線状または分枝状C2〜C12アルキル基
を表す]の架橋する架橋成分の金属原子酸素基により飽
和状態にある]の単位からなる、スルホネート基および
メルカプト基含有オルガノポリシロキサンの形の触媒を
使用し、その際式Iの基対式IIIの基の比は10:1
〜1:10、式Iの基対式SiO4/2の比は1:3〜
1:20、および式SiO4/2の基対式Vの基の比は
1:0〜1:0.5であり、かつ所望の生成物を分離す
る。
【0032】この場合R1およびR2は式IおよびII中
で有利には同じものを表し、その際R1およびR2は特に
プロピレン基およびM +、H+を表す。
【0033】前処理に応じて、球形の形状を有する、本
発明により使用するポリシロキサンは粒径0.01〜
3.0、有利には0.05〜2.0mm、比表面積>0
〜1000、有利には>0〜700m2/g、およびか
さ密度50〜1000g/l、有利には100〜800
g/lを有する。調整可能な孔径は>0〜1000nm
以上の範囲である。有利には以下のタイプの触媒を使用
する: 9SiO2 SiO3/2(CH23SO34SiO3/2
(CH23SH 9SiO2 SiO3/2(CH23SO32SiO3/2
(CH23SH 10SiO2 SiO3/2(CH23SO33SiO
3/2(CH23SH 10SiO2 2AlO3/2 SiO3/2CH2−C64
CH2SO32SiO3/2(CH23SH 36SiO2 4SiO3/2(CH23SO3SiO
3/2(CH23SH 9SiO2 SiO3/2(CH23SO33SiO3/2
(CH23SHSiO3/2(CH23CH3 6SiO2 SiO3/2(CH23SO32SiO3/2
(CH23SH 触媒として同様にスルホネート基およびメルカプト基含
有無機担体材料例えば固体の酸化物およびケイ酸塩を一
般式: [(RO)Si−R1−SO3 - + (XI) および一般式: (RO)Si−R2−SH (XII) の有機ケイ素化合物で変性すると生じるものが適切であ
る。
【0034】
【実施例】
1.一定温度での選択率および活性に対する水の影響 ドイツ国特許出願公開第19536363.9号明細書
により製造した、組成O3/2Si−CH2CH2CH2SO
34O3/2Si−CH2CH2CH2SH9SiO2
触媒を加熱した管型反応器中で連続的に下部からフェノ
ール/アセトン/水溶融物を貫流させる。
【0035】その際以下の実験パラメータを調整した: 温度: 60℃ フェノール/アセトンのモル比: 10:1 触媒質量: 30g WHSV: 0.7h-1 以下の表は達成された選択率(異性体比)ならびにアセ
トン反応率を表す:
【0036】
【表1】
【0037】フェノール/アセトン溶融物に水を添加す
ることにより選択率が劇的に上昇する。アセトン反応率
はわずかに低下するのみである。
【0038】2.変化しない水含量の際の選択率に対す
る温度の影響 ドイツ国特許出願公開第19536363.9号明細書
により製造した、組成O3/2Si−CH2CH2CH2SO
32O3/2Si−CH2CH2CH2SH9SiO2
触媒を、例1のように加熱した管型反応器中で連続的に
下部からフェノール/アセトン/水溶融物を貫流させ
る。以下の実験パラメータを調整した: フェノール/アセトンのモル比: 10:1 H2O/アセトンのモル比: 1:1 触媒質量: 38g WHSV 0.68h-1 以下の表は選択率に対する温度の影響を表す。この場合
特に注目するべきことは、水の添加なしでは反応器を両
方のより低い温度で運転できないであろうことである。
というのはその場合直接生成物が析出し、かつ管型反応
器が閉塞するからである。
【0039】
【表2】
【0040】3.使用する触媒の化学量論の影響(スル
ホン酸/メルカプト基の比) フェノール/アセトン溶融物中に水が存在する場合、触
媒組成物の、達成された異性体比の明確な段階付けが観
察される。このことは水が存在しない場合、はるかに少
ないことが明らかである。以下の実験パラメータを調整
した: 温度: 60℃ フェノール/アセトンのモル比: 10:1 H2O/アセトンのモル比: 1:1 WHSV: 0.7〜0.8h
−1
【0041】
【表3】
【0042】4.ポリスチレンイオン交換体を使用した
比較例1 陽イオン交換体(Amberlyst 15)を198
7年12月17日付けのドイツ国特許出願公開第361
9450号明細書の実施例2に記載の方法でメルカプト
エチルアミンで変性し、かつ上記の例で記載したのと同
じ方法で試験した。
【0043】以下の実験条件を調整した: フェノール/アセトンのモル比: 10:1 触媒質量: 35g WHSV 0.68h-1 温度: 60℃
【0044】
【表4】
【0045】本発明による方法で使用する触媒とは対照
的に、水の添加の際に明らかな活性の損失ならびに選択
率の悪化が見られる。
【0046】5.ポリスチレンイオン交換体を使用した
比較例2 ポリスチレン陽イオン交換体(Dowex(R) 50 W X 8)を、
1972年1月11日付けの米国特許第3,634,3
41号明細書の実施例1により2,2−ジメチルチアゾ
リジンで変性し、かつ本明細書に記載の装置で水の添加
ありおよび水の添加なしで試験した。
【0047】以下の実験条件を調整した: フェノール/アセトンのモル比: 10:1 触媒質量: 54g WHSV 0.55h-1 温度: 65℃
【0048】
【表5】
【0049】この場合にもまた例4においてと同様に、
フェノール/アセトン溶融物に水を添加することで触媒
の選択率およびまた活性が明らかに低下している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュテファン レーダー ドイツ連邦共和国 ジンタール フランク フルター シュトラーセ 29アー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スルホネート基およびメルカプト基含有
    オルガノポリシロキサンまたは該基で変性した無機担体
    材料の存在下で、一般式: 【化1】 [式中、R1、R2、R3およびR4は互いに無関係に水
    素、C1〜C4アルキル基、芳香族置換基またはハロゲン
    例えばF、Cl、BrおよびIを表す]のフェノールか
    ら、一般式: 【化2】 [式中、R5およびR6は互いに無関係に水素、C1〜C6
    アルキル、C6〜C10シクロアルキル、C3〜C14アリー
    ル、C7〜C20アリールアルキル、C7〜C20アルキルア
    リールを表すか、またはR5およびR6は5〜6個の炭素
    原子またはヘテロ原子と共に飽和環を形成する]のカル
    ボニル化合物との反応による、一般式: 【化3】 の2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
    の選択的製造方法において、反応混合物に水を添加する
    ことを特徴とする、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフ
    ェニル)プロパンの選択的製造方法。
  2. 【請求項2】 反応混合物に水および式(X)によるカ
    ルボニル化合物をモル比0.1:1〜2.0:1で添加
    する、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 モル比3:1〜25:1の式(IX)に
    よるフェノールおよび式(X)によるカルボニル化合物
    からなる混合物および水を連続的に固定床反応器に通過
    させる、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 混合物をWHSV0.25〜24h-1
    固定床反応器に通過させる、請求項1から3までのいず
    れか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 モル比3:1〜25:1の式(IX)に
    よるフェノールおよび式(X)によるカルボニル化合物
    からなる混合物および水を、カルボニル化合物のモル当
    量に対して乾質触媒50g〜250gの存在下で請求項
    1記載の方法により互いに反応させる方法を非連続的に
    実施する、請求項1または2記載の方法。
  6. 【請求項6】 触媒上のSH基対SO3H基の比が1:
    10〜10:1である、請求項1から5までのいずれか
    1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 触媒上のSH基対SO3H基の比が2:
    1〜4:1である、請求項1から6までのいずれか1項
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 反応を温度50〜70℃で実施する、請
    求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 反応を温度55〜60℃で実施する、請
    求項8記載の方法。
JP2077698A 1997-02-04 1998-02-02 2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンの選択的製造方法 Pending JPH10218817A (ja)

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