JPH10217973A - 買物用手押し車 - Google Patents

買物用手押し車

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JPH10217973A
JPH10217973A JP9022266A JP2226697A JPH10217973A JP H10217973 A JPH10217973 A JP H10217973A JP 9022266 A JP9022266 A JP 9022266A JP 2226697 A JP2226697 A JP 2226697A JP H10217973 A JPH10217973 A JP H10217973A
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JP
Japan
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shopping
receiver
backrest
car receiver
body frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP9022266A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Yamamoto
博康 山本
Yoshihiro Shirakawa
吉宏 白川
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Aprica Kassai KK
Original Assignee
Aprica Kassai KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 買物かごの底面を受けるためのかご受けが、
その形状や配置態様に関わらず、複数の買物用手押し車
のスタッキングの障害とならないようにする。 【解決手段】 かご受け14を、その比較的前方位置に
おいて、本体フレーム2のベース部3に設けられた左右
方向に延びるシャフト16のまわりに回動可能に支持
し、このかご受け14の後端部に、後方へ向かってより
高くなるガイド面24を設ける。スタッキング動作時に
おいて、後方の買物用手押し車1aのベース部3aの前
辺10aが、まず、ガイド面24に接触しながら、かご
受け14の後端部を押し上げ、次いで、後方の買物用手
押し車1aのかご受け14aの前方立ち上がり部20a
が、ガイド面24に接触しながら、かご受け14の後端
部をさらに押し上げる。これによって、後方のかご受け
14aを前方のかご受け14の下方に位置させ、スタッ
キングの障害とならないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スタッキング可
能な買物用手押し車に関するもので、特に、買物かごを
受けるためのかご受けの取付け態様の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】スーパーマーケット等には、顧客が自由
に使用できるように、買物かごの他、買物かごを載せて
店内を移動するための買物用手押し車が備え付けられて
いる。したがって、買物用手押し車には、買物かごを受
けるためのかご受けが設けられている。このようなかご
受けは、通常、買物用手押し車の比較的上方位置、もし
くは比較的下方位置、あるいはこれら両方の位置に設け
られる。
【0003】また、乳幼児を連れて買物に来る顧客に対
する便宜を図るため、買物用手押し車の中には、乳幼児
を着座させるための座席を備えるものもある。この場合
には、座席を比較的上方位置に設けるのが好ましい関係
上、かご受けは比較的下方位置に設けられることが多
い。また、このような買物用手押し車は、返却された後
の不使用時において、場所をとらずに置いておけるよう
にするため、複数のものが互いに前後方向に重なり合い
ながらスタッキングできるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かご受
けは、時として、スタッキングの障害となることがあ
る。適正なスタッキングを可能とするためには、かご受
けの形状や配置態様に関して多くの制限を受ける。たと
えば、買物用手押し車に備える本体フレームが、地面上
を転動する車輪を取り付けるためのベース部を有すると
き、このベース部を、左右方向に延びる前辺、ならびに
この前辺の左右端部からそれぞれ後方へ延びる左側辺お
よび右側辺を備えるフレーム構造で構成し、かつ、左側
辺と右側辺との間隔が後方へ向かってより広くなるよう
に設計することによって、このベース部に関しては、ス
タッキングの障害とはなり得ない。
【0005】しかしながら、このようなベース部にかご
受けが取り付けられる場合、このかご受けの形状や配置
態様によっては、適正なスタッキングを不可能にしてし
まうことがある。他方、かご受けが買物用手押し車の比
較的下方位置に設けられる場合、このかご受けの上方に
前述したような座席等が配置されていることが多い。し
たがって、かご受け上に置かれる買物かごの開口の上方
には、それほど大きな空間が形成されず、買物かごへの
商品の出し入れに支障を来すことがある。
【0006】この問題を解決するため、買物かごの開口
を、買物用手押し車を押す者が位置する側である後方側
へ傾けることも考えられるが、この場合には、買物かご
の底面を受けるかご受けも、後方側においてより低くな
るように傾けなければならない。しかしながら、かご受
けがこのように傾けられた場合には、適正なスタッキン
グが不可能になることがある。
【0007】そこで、この発明の目的は、かご受けの形
状や配置態様に関わらず、このかご受けがスタッキング
の障害とならないように改良された、買物用手押し車を
提供しようとすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、ベース部、
このベース部から上方へ延びる支柱部、およびこの支柱
部の上端部から後方へ張り出すハンドル部を有する、本
体フレームと、地面上を転動するように、ベース部に取
り付けられる、複数の車輪と、買物かごの底面を受ける
ために、本体フレームによって保持される、かご受けと
を備え、複数のものが互いに前後方向に重なり合いなが
らスタッキング可能とされた、買物用手押し車に向けら
れるものであって、上述した技術的課題を解決するた
め、次のような構成を備えることを特徴としている。
【0009】すなわち、上述のかご受けは、本体フレー
ムに対して、その比較的前方位置において、左右方向に
延びる軸線のまわりに回動可能に支持され、さらに、こ
のかご受けの後端部には、後方へ向かってより高くなる
ガイド面が設けられる。また、この買物用手押し車は、
これら複数のものがスタッキングされようとするとき、
前方の買物用手押し車に備える上述のガイド面に接触し
ながら、かご受けの後端部を押し上げるように作用する
作用部をさらに備えている。
【0010】このような構成をそれぞれ備える複数の買
物用手押し車がスタッキングされようとするとき、作用
部は、前方の買物用手押し車に備えるかご受けのガイド
面に接触し、このかご受けの後端部を押し上げる。した
がって、このような姿勢にある前方の買物用手押し車の
かご受けは、その下方に後方の買物用手押し車のかご受
けを位置させることを許容し、それゆえ、かご受けの存
在に妨げられることなく、後方の買物用手押し車を、前
方の買物用手押し車に対して重ねることができる。
【0011】
【発明の効果】このように、この発明に係る買物用手押
し車によれば、かご受けの形状や配置態様に関わらず、
このかご受けが適正なスタッキングの障害となるような
事態を有利に回避でき、不使用状態にある複数の買物用
手押し車の保管場所の節約を図ることができる。
【0012】この発明において、かご受けが、本体フレ
ームの比較的下方位置に配置されるとき、このかご受け
は、使用状態において、買物かごの底面を後方側におい
てより低くするように、傾斜されていることが好まし
い。このように、買物かごの底面を後方側においてより
低くすれば、買物かごの開口を、買物用手押し車を押す
者が位置する側である後方側へ傾けることができる。し
たがって、本体フレームの比較的下方位置にかご受けが
設けられ、そのため、買物かごも比較的下方に位置され
ても、買物用手押し車を押す者は、買物かごに対する商
品の出し入れを容易に行なうことができる。
【0013】このようなことから、買物用手押し車が、
乳幼児を着座させるための座席を備えており、この座席
が、買物かごを配置し得る空間を残してかご受けの上方
に配置される場合であっても、買物用手押し車を押す者
にとっては、買物かごに対する商品の出し入れに支障を
来すことがないようにすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1ないし図11は、この発明の
一実施形態による買物用手押し車1を説明するためのも
のである。ここで、図1は、買物用手押し車1を後方か
ら示す斜視図であり、図2は、買物用手押し車1の側面
図である。また、図3ないし図10には、それぞれ、買
物用手押し車1の種々の部分が示されている。また、図
11には、複数の買物用手押し車1のスタッキング状態
が示されている。
【0015】買物用手押し車1は、基本的に金属からな
る丸棒をもって構成された本体フレーム2を備える。本
体フレーム2は、ベース部3と、ベース部3から上方へ
延びる支柱部4と、支柱部4の上端部から後方へ張り出
すハンドル部5と、支柱部4の上端部から前方へ張り出
す突入部6とを有している。上述のベース部3には、地
面7上を転動する複数の車輪、たとえば2つの前輪8お
よび2つの後輪9が取り付けられる。これら車輪8およ
び9は、好ましくは、自在に方向転換可能なキャスタに
よって構成される。このベース部3の底面図が図4に示
されている。
【0016】図4によく示されているように、ベース部
3は、左右方向に延びる前辺10、ならびに前辺10の
左右端部からそれぞれ後方へ延びる左側辺11および右
側辺12を備えるフレーム構造を有しており、左側辺1
1と右側辺12との間隔は、スタッキング可能とするた
め、後方へ向かってより広くなるようにされている。ベ
ース部3には、また、買物かご13(図2において想像
線で示す。)の底面を受けるためのかご受け14が取り
付けられる。かご受け14も、また、金属からなる丸棒
をもって構成される。かご受け14は、単独で、図8に
平面図で示され、図9に側面図で示されている。なお、
図8および図9は、図3および図4に比べて、尺度を大
きくして描かれている。
【0017】かご受け14は、ベース部3に備える左側
辺11と右側辺12との間に配置され、その比較的前方
位置には、C字状に湾曲された金属板からなる軸受具1
5が取り付けられる。他方、ベース部3側には、前辺1
0と平行に左右方向に延びるシャフト16が支柱部4等
を構成する丸棒の一部をもって与えられる。軸受具15
は、その弾性を利用して、シャフト16の周囲に装着さ
れる。このようにして、かご受け14は、シャフト16
の軸線のまわりに回動可能に支持される。
【0018】かご受け14には、また、左右にそれぞれ
張り出すストッパ部17および18が左右方向に延びる
丸棒19の各端部をもって形成される。これらストッパ
部17および18は、買物用手押し車1の使用状態にお
いては、ベース部3の左右側辺11および12上にそれ
ぞれ乗り、かご受け14の下方への回動の終端を規定す
る。この状態において、かご受け14は、これによって
受けられる買物かご13の底面を後方側においてより低
くするように傾斜している。
【0019】かご受け14には、また、買物かご13を
位置決めするための前方立ち上がり部20および後方立
ち上がり部21がかご受け14の外周部を構成する丸棒
を曲成することによって形成される。また、上述のスト
ッパ部17および18を形成する丸棒19の立ち上がり
部22および23によっても、買物かご13が位置決め
される。
【0020】かご受け14の後端部には、後方へ向かっ
てより高くなるガイド面24が設けられる。ガイド面2
4は、この実施形態では、全体としてU字状に曲成され
かつ前後方向に延びるように配置された丸棒25の曲成
部分によって与えられる。この丸棒25は、丸棒19の
下方を通り、かご受け14の前方端まで延びている。ガ
イド面24の作用等については後述する。
【0021】また、支柱部4の比較的上部位置には、乳
幼児を着座させるための座席26が設けられる。座席2
6は、買物かご13をかご受け14上に配置し得る空間
を残して、かご受け14の上方に配置される。座席26
は、乳幼児の臀部を受けるための座部27と、乳幼児の
背中を支えるための背もたれ部28とを備えている。座
席26の詳細については後述する。
【0022】本体フレーム2におけるハンドル部5およ
び突入部6の平面図が図3に示されている。ハンドル部
5には、その後端部において左右方向に延びるグリップ
部29が形成される。グリップ部29は、この買物用手
押し車1を押す者の手によって握られる。
【0023】他方、突入部6は、この実施形態では、図
2からわかるように、水平方向に延びている。このよう
な突入部6には、スタッキングを可能とするため、前方
へ向かってより狭くなるような形状が与えられている。
また、突入部6は、座席26に着座した乳幼児の胴回り
に位置するものであるので、乳幼児の転落を防止した
り、乳幼児を周囲から保護したりする機能も果たしてい
る。
【0024】座席26の詳細について説明する。図2の
部分Vが拡大されて図5に示されている。また、図6
は、図5に相当する図であって、背もたれ部28の形態
が図5に示した形態とは異なるように変更された状態を
示している。なお、図5および図6において、図2に示
した支柱部4に取り付けられたサイドカバー30が除去
されている。また、図5および図6に示した構造は、買
物用手押し車1の左側面側のものであるが、右側面側に
おいても、これと実質的に対称的な構造を備えている。
【0025】図5および図6によく示されるように、座
席26に備える座部27には、ブラケット31が下方へ
張り出すように設けられる。他方、支柱部4には、背も
たれ取付け部材32が固定される。この背もたれ取付け
部材32と他方側の背もたれ取付け部材との間には、支
持軸33が渡される。また、背もたれ取付け部材32に
は、ピン34が取り付けられる。これら支持軸33およ
びピン34は、共にブラケット31を貫通し、それによ
って、座部27が支柱部4に対して固定的に取り付けら
れる。
【0026】座部27は、たとえばプラスチック成形品
で構成された座面形成部材35を備える。乳幼児の安定
的な着座のため、座面形成部材35の両側部には、好ま
しくは、立ち上がり壁36が形成される。また、乳幼児
に対して好ましい感触を与えるため、座面形成部材35
自身がクッション性を有する材料で構成されたり、ある
いは、座面形成部材35上にクッション材が貼付された
りしてもよい。
【0027】他方、背もたれ部28は、全体として逆U
字状の形態をなす背もたれフレーム37を備える。背も
たれフレーム37は、図1に、図2において1点鎖線
で、および図6にそれぞれ示すように、比較的起こされ
た状態と、図2において実線で、および図5にそれぞれ
示すように、比較的後方へ倒された状態との間で回動す
るように、背もたれ取付け部材32によって支持され
る。
【0028】より詳細には、背もたれフレーム37の下
端部には、背もたれフレーム37の長手方向に沿って延
びる長穴38が設けられ、この長穴38内に前述した支
持軸33が受け入れられる。このようにして、背もたれ
フレーム37の回動中心は、背もたれフレーム37の長
手方向に沿って変位可能とされる。また、背もたれフレ
ーム37の回動中心から所定の距離を隔てた位置には、
たとえばピン状の係合部39が設けられる。他方、背も
たれ取付け部材32には、背もたれフレーム37の回動
に従って変位する係合部39を案内するガイド縁部40
が設けられる。また、このガイド縁部40には、係合部
39を当接させることによって、図5に示すように倒さ
れた状態にある背もたれフレーム37の回動の終端を規
定する第1の端部壁41と、図6に示すように起こされ
た状態での背もたれフレーム37の回動の終端を規定す
る第2の端部壁42とが設けられる。さらに、ガイド縁
部40には、背もたれフレーム37の回動中心の変位に
従って、図6に示すように、第2の端部壁42に当接し
た係合部39を嵌合させ、それによって背もたれフレー
ム37の回動を禁止する係合凹部43が設けられる。
【0029】上述したような構成において、背もたれフ
レーム37は、図5に示した倒された状態から図6に示
した起こされた状態へは、自由に回動することができ
る。この回動に従って、係合部39は、ガイド縁部40
に沿って変位する。このとき、背もたれフレーム37
は、長穴38内での支持軸33の位置を変えることによ
って、その回動中心を変位させる。すなわち、支持軸3
3を長穴38の下端側へ変位させるように、背もたれフ
レーム37はその自由端側へ変位する。そして、係合部
39が第2の端部壁42に当接したとき、この係合部3
9が係合凹部43内に嵌合するように下方へ案内され
る。
【0030】他方、背もたれフレーム37を、図6に示
した起こされた状態から図5に示した倒された状態へ回
動させるには、背もたれフレーム37を持ち上げ、それ
によって、係合部39を係合凹部43から脱出させる。
この状態で、背もたれフレーム37を倒せば、係合部3
9が第1の端部壁41に当接するまで、背もたれフレー
ム37が回動し、図5に示した倒された状態が得られ
る。
【0031】複数の買物用手押し車1がスタッキングさ
れようとするとき、後方の買物用手押し車1に備える前
述した突入部6が押圧し得る高さをもって、背もたれ面
形成部材44が配置される。背もたれ面形成部材44
は、乳幼児の背中に接する面を与えるためのものであっ
て、たとえば、プラスチックからなる真空成形品をもっ
て構成される。座面形成部材35の場合と同様、背もた
れ面形成部材44の両側部には、乳幼児の安定的な着座
のため、好ましくは、立ち上がり壁45が形成される。
また、乳幼児に対して好ましい感触を与えるため、背も
たれ面形成部材44自身がクッション性を有する材料で
構成されたり、あるいは、背もたれ面形成部材44上に
クッション材が貼付されたりしてもよい。
【0032】背もたれ面形成部材44は、その上端部が
背もたれフレーム37によって回動可能に支持される。
そのため、この実施形態では、背もたれフレーム37の
少なくとも自由端側の部分は、たとえば図7に示すよう
に、断面円形のパイプによって構成される。図7は、図
1の線VII−VIIに沿う拡大断面図である。このよ
うな断面円形の背もたれフレーム37の自由端側の部分
は、図1および図7に示すように、背もたれ面形成部材
44の背面に設けられた溝46内に受け入れられる。そ
して、背もたれフレーム37の水平方向に延びる上辺4
7の部分において、図1に示すように、溝46が軸受蓋
48によって閉じられ、それによって、背もたれ面形成
部材44が背もたれフレーム37に対して回動可能に支
持される。
【0033】また、背もたれ面形成部材44は、背もた
れフレーム37に対して、たとえば図2において実線ま
たは1点鎖線で示すような整列した状態より前方側にお
いてのみ、図2において2点鎖線で示すように、回動可
能とされる。すなわち、背もたれ面形成部材44は、背
もたれフレーム37に対して、整列した状態より後方側
へは回動することができず、このことは、背もたれフレ
ーム37が背もたれ面形成部材44の背面に設けられた
溝46内に受け入れられていることによって達成され
る。
【0034】背もたれ面形成部材44が背もたれフレー
ム37に対して整列した状態にあるとき、背もたれ面形
成部材44は背もたれフレーム37に対して仮固定され
る。この仮固定手段として、この実施形態では、図7に
示すような弾性的に変形可能な挟持部材49が適用され
る。挟持部材49は、プラスチック成形品からなる背も
たれ面形成部材44の背面に形成された前述の溝46を
規定する壁面の一部をもって構成され、この溝46の開
口側の端縁部には、背もたれフレーム37に係合する1
対の凸部50が形成される。
【0035】背もたれ面形成部材44が背もたれフレー
ム37に対して整列した状態となるように回動したと
き、背もたれ面形成部材44側に設けられた挟持部材4
9は、背もたれフレーム37の一部を弾性的に挟持す
る。このようにして、背もたれ面形成部材44は背もた
れフレーム37に対して仮固定される。そして、背もた
れ面形成部材44を背もたれフレーム37に対して前方
へ回動させるように、所定以上の力を加えれば、背もた
れフレーム37が挟持部材49から脱出し、この固定が
解除される。
【0036】上述したような挟持部材49は、背もたれ
面形成部材44側に設けられたが、逆に、背もたれフレ
ーム37側に設けられ、背もたれ面形成部材44側の一
部が挟持部材によって弾性的に挟持されるようにしても
よい。このような構成の買物用手押し車1は、不使用時
において、図11に示すように、複数のものが互いに前
後方向に重なり合いながらスタッキングされる。このス
タッキング状態において、各買物用手押し車1は、次の
ような形態をとっている。
【0037】まず、座席26においては、背もたれフレ
ーム37が起こされた状態とされ、また、最後尾のもの
を除いて、背もたれ面形成部材44が前方へ回動した状
態となっている。なお、図11ではそのように図示して
いないが、最後尾の買物用手押し車1については、背も
たれフレーム37が倒された状態となっていることもあ
る。
【0038】他方、かご受け14においては、シャフト
16を中心として、使用状態とは逆に、後端部が押し上
げられるように回動した状態となっている。このような
座席26およびかご受け14に関して、スタッキング時
に引き起こされる動作について、以下に説明する。買物
用手押し車1が返却されるとき、まず、座席26につい
ては、背もたれフレーム37が起こされた状態にある第
1の場合と、背もたれフレーム37が倒された状態にあ
る第2の場合とがあり得る。
【0039】第1の場合には、図2において1点鎖線で
示したように、起こされた状態にある背もたれフレーム
37に対して整列している背もたれ面形成部材44に向
かって、矢印51で示すように、後方から近づく次の買
物用手押し車1aに備える突入部6aが同じく後方から
押圧作用を及ぼす。次いで、後方の買物用手押し車1a
が、矢印51で示すように、さらに前方へ押し込まれた
とき、後方の突入部6aの押圧により、背もたれ面形成
部材44が前方へ回動するように強制されるため、挟持
部材49による背もたれフレーム37の挟持が解除され
る。その結果、図2において2点鎖線で示すように、後
方の突入部6aの矢印51方向への移動に従って、背も
たれ面形成部材44が、矢印52で示すように、前方へ
回動される。
【0040】第2の場合には、図2に実線で示したよう
に、まず、倒された状態にある背もたれフレーム37に
対して整列している背もたれ面形成部材44に向かっ
て、矢印51方向に近づく後方の買物用手押し車1aに
備える突入部6aが後方から押圧作用を及ぼす。これに
よって、背もたれ面形成部材44が前方へ変位される
が、このとき、挟持部材49によって、背もたれ面形成
部材44が背もたれフレーム37に対して仮固定されて
いるので、背もたれフレーム37の矢印53方向への回
動も生じる。その結果、背もたれフレーム37が、背も
たれ面形成部材44とともに、図2に1点鎖線で示した
ように、起こされた状態となる。その後、引き続いて後
方の突入部6aが矢印51方向へ移動したときに生じる
動作は、上述した第1の場合と同様である。
【0041】他方、かご受け14については、図10に
その動作が示されている。図10に実線で示すように、
かご受け14に向かって、次の買物用手押し車1aが矢
印51方向に後方から近づくとき、まず、この後方の買
物用手押し車1aに備える本体フレーム2aのベース部
3aの前方端すなわち前辺10aが、かご受け14のガ
イド面24に接触する。
【0042】この状態で、後方の買物用手押し車1a
が、さらに矢印51方向に押し込まれたとき、前辺10
aがガイド面24に接触しながら、矢印54で示すよう
に、かご受け14の後端部を押し上げる。次いで、後方
の買物用手押し車1aが、さらに矢印51方向に押し込
まれたとき、図10に1点鎖線で示すように、この後方
の買物用手押し車1aのかご受け14aの前方端すなわ
ち前方立ち上がり部20aがガイド面24に接触する。
【0043】この状態で、後方の買物用手押し車1a
が、さらに矢印51方向に押し込まれたとき、前方立ち
上がり部20aがガイド面24およびこのガイド面24
を与える丸棒25の下面に接触しながら移動し、図10
に2点鎖線で示すように、かご受け14の後端部を矢印
54方向へさらに押し上げる。このようにして、後方の
買物用手押し車1aに備えるかご受け14aは、前方の
買物用手押し車1に備えるかご受け14の下方に位置さ
れる。
【0044】なお、この実施形態では、前方のかご受け
14と後方のかご受け14aとの重量的なバランスの関
係で、図10に2点鎖線で示すように、後方のかご受け
14aにおいても、その前方立ち上がり部20aを前方
のかご受け14の下面側に潜り込ませることにより、後
端部が持ち上げられている。したがって、3台目以降の
スタッキング動作においては、後方の買物用手押し車1
aのかご受け14aの前方立ち上がり部20aが、直ち
に、前方の買物用手押し車1の丸棒25の下面に接触し
ながら、その後端部を持ち上げるように回動することに
なる。
【0045】このような動作を経て、図11に示すよう
なスタッキング状態が得られる。逆に、図11に示した
スタッキング状態にある買物用手押し車1を使用に供す
るようにするには、その最後尾にあるものが引き出され
る。このように引き出された買物用手押し車1において
は、かご受け14のストッパ部17および18がベース
部3の左右側辺11および12上にそれぞれ乗り、かご
受け14は、これによって受けられる買物かご13の底
面を後方側において低くする傾斜状態にされる。
【0046】また、上述のように引き出されたばかりの
買物用手押し車1の座席26については、この座席26
が直前にどのような態様で使用されていたか、あるい
は、この買物用手押し車1の後方に別の買物用手押し車
1がスタッキングされた経歴があるか否かによって、異
なる形態をとっている。そのため、所望の形態とするた
め、必要に応じて、背もたれフレーム37の傾きが変更
され、また、背もたれフレーム37を挟持部材49によ
って挟持させて背もたれフレーム37と背もたれ面形成
部材44とが仮固定される。
【0047】なお、挟持部材49による仮固定に関し
て、乳幼児を座席26に着座させたとき、乳幼児の体重
が、背もたれ面形成部材44を背もたれフレーム37に
整列させるように作用するので、背もたれ面形成部材4
4を背もたれフレーム37に整列させることによって挟
持部材49が背もたれフレーム37を挟持する状態にす
るための特別な操作が必要でないこともある。特に、背
もたれフレーム37を倒した状態にしたときには、乳幼
児の体重がより多く背もたれ面形成部材44にかかるの
で、特別な操作を施すことなく、自動的に挟持部材49
が背もたれフレーム37を挟持する状態になる可能性が
高い。
【0048】上述のように最後尾の買物用手押し車1を
引き出した後、スタッキング状態にある残された買物用
手押し車1のうち、次に最後尾に来た買物用手押し車1
においては、背もたれフレーム37は起こされた状態と
なっており、かつ、背もたれ面形成部材44は、背もた
れフレーム37に対して仮固定されないものの、自重に
より下方へ垂れ下がった状態にもたらされる。
【0049】図12は、この発明の他の実施形態を示し
ている。図12には、前述した実施形態における背もた
れ部28を構成する背もたれフレーム37および背もた
れ面形成部材44に相当する要素が側面図で示されてい
る。なお、図12において、前述した図1ないし図11
に示した要素に相当する要素には、同様の参照符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0050】前述した実施形態では、互いに整列した状
態にある背もたれフレーム37と背もたれ面形成部材4
4とを仮固定するための仮固定手段として、弾性的に変
形可能な挟持部材49が適用されたが、図12に示した
実施形態では、磁石55が適用される。磁石55は、た
とえば永久磁石から構成され、背もたれ面形成部材44
側における背もたれフレーム37と対向する位置に取り
付けられる。他方、背もたれフレーム37は、少なくと
も磁石55と対向する部分において磁石55によって吸
着され得る材料から構成される。たとえば、背もたれフ
レーム37が、全体として、鉄系材料から構成されると
き、磁石55によって吸着されることができる。
【0051】このように、磁石55によって仮固定手段
が実現されても、倒された状態にある背もたれフレーム
37に対して整列している背もたれ面形成部材44に向
かって、図2に示すように、後方の買物用手押し車1a
に備える突入部6aが後方から押圧作用を及ぼしたと
き、背もたれ面形成部材44の前方への変位に伴って、
背もたれフレーム37を起こした状態にすることができ
る。そして、引き続いて後方の突入部6aが背もたれ面
形成部材44を押圧したときには、磁石55による吸着
が解かれ、その結果、背もたれ面形成部材44のみを、
前方へ回動させることができる。
【0052】このような磁石55を用いた実施形態によ
れば、背もたれ面形成部材44を背もたれフレーム37
に整列させた状態にもたらすだけで、磁石55が背もた
れフレーム37を吸着するので、背もたれ面形成部材4
4が背もたれフレーム37に対して仮固定された状態を
必ず自動的に得ることができる。また、前述したような
挟持部材49の場合とは異なり、変形や擦れを伴わずに
仮固定を行なうことができるので、より耐久性に優れた
仮固定手段を実現することができる。
【0053】なお、磁石は、上述した実施形態とは逆
に、背もたれフレーム37側に設けられ、背もたれ面形
成部材44側における少なくとも磁石と対向する部分
が、この磁石によって吸着され得る材料から構成されて
もよい。また、背もたれフレーム37と背もたれ面形成
部材44との双方に磁石が設けられてもよい。以上、こ
の発明を図示した実施形態に関連して説明したが、この
発明の範囲内において、その他、種々の実施形態が可能
である。
【0054】たとえば、図1ないし図11を参照して説
明した実施形態では、ガイド面24に接触しながらかご
受け14の後端部を押し上げるように作用する作用部と
して、後方の買物用手押し車1aに備えるベース部3a
の前辺10aがまず機能し、次いで、後方のかご受け1
4aの前方立ち上がり部20aが機能するように構成さ
れたが、このように作用部となるべき部材が入れ替わる
のではなく、たとえば前方立ち上がり部20aといった
1つの部材が最初から最後まで作用部として機能するよ
うに構成されてもよい。また、上述した前辺10aまた
は前方立ち上がり部20a以外の部材が、この作用部と
して適用されてもよい。
【0055】また、図1ないし図11に示した実施形態
では、かご受け14は、ベース部3の左側辺11と右側
辺12との間に配置されたが、かご受けは、他の位置に
配置されてもよい。また、図1ないし図11に示した実
施形態では、上述のように、かご受け14は、ベース部
3の左側辺11と右側辺12との間に配置されながら、
使用状態において、買物かご13の底面を後方側におい
てより低くするように傾斜していたが、このような構成
が採用されない実施形態も可能である。
【0056】また、図示した実施形態では、かご受け1
4の上方に、座席26が配置されたが、このような座席
26に代えて、たとえば、別のかご受けが配置されても
よい。また、座席が配置される場合であっても、スタッ
キングを可能とする限り、上述した特定的な構造を有す
る座席26とは異なる構造の座席が配置されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による買物用手押し車1
を後方から示す斜視図である。
【図2】図1に示した買物用手押し車1の側面図であ
る。
【図3】図1に示した買物用手押し車1に備える本体フ
レーム2のハンドル部5および突入部6の平面図であ
る。
【図4】図1に示した買物用手押し車1に備える本体フ
レーム2のベース部3の底面図である。
【図5】図2の部分Vを拡大して示す側面図である。
【図6】図5に相当する図であって、背もたれフレーム
37が起こされた状態を示す。
【図7】図1の線VII−VIIに沿う拡大断面図であ
る。
【図8】図1に示した買物用手押し車1に備えるかご受
け14の平面図である。
【図9】図1に示した買物用手押し車1に備えるかご受
け14の側面図である。
【図10】図1に示した買物用手押し車1のベース部3
およびその近傍を拡大して示す側面図であり、かご受け
14の動作を示している。
【図11】複数の買物用手押し車1がスタッキングされ
た状態を示す側面図である。
【図12】この発明の他の実施形態を示すもので、背も
たれ部28を構成する背もたれフレーム37および背も
たれ面形成部材44を示す側面図である。
【符号の説明】
1,1a 買物用手押し車 2,2a 本体フレーム 3,3a ベース部 4 支柱部 5 ハンドル部 7 地面 8,9 車輪 10,10a 前辺 11 左側辺 12 右側辺 13 買物かご 14,14a かご受け 15 軸受具 16 シャフト 17,18 ストッパ部 20,20a 前方立ち上がり部 24 ガイド面 26 座席

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部、前記ベース部から上方へ延び
    る支柱部、および前記支柱部の上端部から後方へ張り出
    すハンドル部を有する、本体フレームと、 地面上を転動するように、前記ベース部に取り付けられ
    る、複数の車輪と、 買物かごの底面を受けるために、前記本体フレームによ
    って保持される、かご受けとを備え、 複数のものが互いに前後方向に重なり合いながらスタッ
    キング可能とされた、買物用手押し車において、 前記かご受けは、前記本体フレームに対して、その比較
    的前方位置において、左右方向に延びる軸線のまわりに
    回動可能に支持され、さらに、 前記かご受けの後端部には、後方へ向かってより高くな
    るガイド面が設けられ、 複数の当該買物用手押し車がスタッキングされようとす
    るとき、前方の買物用手押し車に備える前記ガイド面に
    接触しながら、前記かご受けの後端部を押し上げるよう
    に作用する作用部をさらに備えることを特徴とする、買
    物用手押し車。
  2. 【請求項2】 前記かご受けは、前記本体フレームの比
    較的下方位置に配置され、かつ、使用状態において、こ
    れによって受けられる買物かごの底面を後方側において
    より低くするように傾斜している、請求項1に記載の買
    物用手押し車。
  3. 【請求項3】 前記本体フレームに取り付けられる、乳
    幼児を着座させるための座席をさらに備え、前記座席
    は、買物かごを配置し得る空間を残して前記かご受けの
    上方に配置される、請求項2に記載の買物用手押し車。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002220055A (ja) * 2001-01-24 2002-08-06 Kawajun Co Ltd ショッピングカート
JP2002220058A (ja) * 2001-01-24 2002-08-06 Kawajun Co Ltd ショッピングカート
JP2007145045A (ja) * 2005-11-24 2007-06-14 Tanahashi Kogyo Kk ショッピングカート

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