JP3238033U - ショッピングカート - Google Patents
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Abstract
【課題】子供用ステップ板に立ち乗りした子供用ハンドルを握った子供と、乳幼児用座席に腰掛けた乳幼児の二人を運べるショッピングカートにおいて、乳幼児の乗せ降ろしや買物カゴの載せ降ろしをしやすくする。【解決手段】ショッピングカート1は、基枠2と、基枠から立設した左右の支柱5,6と、左右の支柱の前に設けられた上部カゴ載せ15と、上部カゴ載せの後あおり壁16に設けられた乳幼児用座席20と、基枠の後部の上方に設けられた子供用ステップ板11と、左右の支柱の一部に又は該一部から延出して設けられ、相互間に左右方向の5cm以上の隙間C2をおいて分離した左右の子供用ハンドル9と、左右の支柱の一部に又は該一部から延出して設けられ、相互間に左右方向の40cm以上の隙間C1をおいて分離した左右の客用ハンドル7とを備える。【選択図】図1
Description
本考案は、スーパーマーケット等の販売店で買い物をする際に使用するショッピングカートに関する。
ショッピングカートのなかには、買物カゴを運ぶだけでなく、子供連れで買い物をする際の便宜のために、子供を一緒に運べるようにしたタイプがある。このタイプとしては、乳幼児が腰掛けることができる乳幼児用座席を設けたものが一般的であるが(特許文献1~3)、近年、子供(幼児ないし低学年学童)が立って載ることができる床面(ステップ板)を設けたものも提案されている(特許文献4,5)。
特許文献4,5のショッピングカートは、車台と、支柱と、操作ハンドルと、上部かご枠とを備え、車台には前記ステップ板が設けられ、上部かご枠には乳幼児を座らせられる乳幼児用座席が設けられている。支柱は、車台から立設する縦部材と、縦部材を支持する支持部材と、縦部材の両側部(垂直部分)を連結する横部材とを有している。縦部材は、その上端が後方に屈曲されるとともに折り返して前方に屈曲されたのち、左右に屈曲されて連結されている。この後方に屈曲されるとともに折り返す部分により、大人用(客用)ハンドルが形成される。また、この左右に屈曲されて連結される部分により、ステップ板に立ち乗りした子供が握る子供用ハンドルが形成される。よって、子供と乳幼児の二人をショッピングカートに乗せて運ぶことができる。
しかし、特許文献4,5のショッピングカートは、乳幼児用座席とショッピングカートの後ろに立つ客との間に、左右に連結される子供用のハンドルがあるため、次の問題があった。
・ショッピングカートの後ろから乳幼児用座席に乳幼児を乗せ降ろしする際に、客は、乳幼児の足が子供用のハンドルにかからないように乳幼児を高く持ち上げる必要があり、載せ降ろしがしにくかった。
・ショッピングカートの後ろから上部かご枠に買物カゴを載せ降ろしする際に、客は、買物カゴを持つ手を子供用ハンドルの上を越えさせる必要があり、載せ降ろしがしにくかった。
・ショッピングカートの後ろから乳幼児用座席に乳幼児を乗せ降ろしする際に、客は、乳幼児の足が子供用のハンドルにかからないように乳幼児を高く持ち上げる必要があり、載せ降ろしがしにくかった。
・ショッピングカートの後ろから上部かご枠に買物カゴを載せ降ろしする際に、客は、買物カゴを持つ手を子供用ハンドルの上を越えさせる必要があり、載せ降ろしがしにくかった。
そこで、本考案の目的は、子供用ステップ板に立ち乗りし子供用ハンドルを握った子供と、乳幼児用座席に腰掛けた乳幼児の二人を運ぶことができるショッピングカートにおいて、ショッピングカートの後ろから、乳幼児用座席に乳幼児を乗せ降ろしたり、上部かご枠に買物カゴを載せ降ろししたりする作業をしやすくすることにある。
本考案のショッピングカートは、
基枠(2)と、
基枠(2)から立設した左右の支柱(5,6)と、
左右の支柱(5,6)の前に設けられた上部カゴ載せ(15)と、
上部カゴ載せ(15)の後あおり壁(16)に設けられた乳幼児用座席(20)と、
基枠(2)の後部の上方に設けられた子供用ステップ板(11)と、
左右の支柱(5,6)の一部に又は該一部から延出して設けられ、相互間に左右方向の5cm以上の隙間(C2)をおいて分離した左右の子供用ハンドル(9)と、
左右の支柱(5,6)の一部に又は該一部から延出して設けられ、相互間に左右方向の40cm以上の隙間(C1)をおいて分離した左右の客用ハンドル(7)と
を備えていることを特徴とする。
基枠(2)と、
基枠(2)から立設した左右の支柱(5,6)と、
左右の支柱(5,6)の前に設けられた上部カゴ載せ(15)と、
上部カゴ載せ(15)の後あおり壁(16)に設けられた乳幼児用座席(20)と、
基枠(2)の後部の上方に設けられた子供用ステップ板(11)と、
左右の支柱(5,6)の一部に又は該一部から延出して設けられ、相互間に左右方向の5cm以上の隙間(C2)をおいて分離した左右の子供用ハンドル(9)と、
左右の支柱(5,6)の一部に又は該一部から延出して設けられ、相互間に左右方向の40cm以上の隙間(C1)をおいて分離した左右の客用ハンドル(7)と
を備えていることを特徴とする。
[作用]
子供用ステップ板と子供用ハンドルとを備えたことにより、子供は子供用ステップ板に立ち乗りして子供用ハンドルを握ることができる。また、乳幼児用座席を備えたことにより、乳幼児を乳幼児用座席に腰掛けさせることができる。よって、客は、客用ハンドルを握り、子供と乳幼児の二人をショッピングカートに乗せて運ぶことができる。
子供用ステップ板と子供用ハンドルとを備えたことにより、子供は子供用ステップ板に立ち乗りして子供用ハンドルを握ることができる。また、乳幼児用座席を備えたことにより、乳幼児を乳幼児用座席に腰掛けさせることができる。よって、客は、客用ハンドルを握り、子供と乳幼児の二人をショッピングカートに乗せて運ぶことができる。
互いに分離して左右方向に40cm以上の隙間(C1)をおいた左右の客用ハンドルと、互いに分離して左右方向に5cm以上の隙間(C2)をおいた左右の子供用ハンドルを備えたことにより、次の作用効果が得られる。
・ショッピングカートの後ろから乳幼児用座席に乳幼児を乗せ降ろしする際に、客は、自分の身体を客用ハンドルの隙間(C1)に入れ、乳幼児の足を子供用ハンドルの隙間(C2)を通過させることができ、乳幼児をさほど高く持ち上げる必要はないので、乗せ降ろしがしやすい。
・ショッピングカートの後ろから上部カゴ載せに買物カゴを載せ降ろしする際に、客は、自分の身体を客用ハンドルの隙間(C1)に入れ、買物カゴを持つ手を子供用ハンドルの隙間(C2)を通過させることができるため、載せ降ろしがしやすい。
隙間(C1)の上限は、特にないが、あえていえば70cm以下である。
隙間(C2)の上限は、特にないが、あえていえば60cm以下である。
・ショッピングカートの後ろから乳幼児用座席に乳幼児を乗せ降ろしする際に、客は、自分の身体を客用ハンドルの隙間(C1)に入れ、乳幼児の足を子供用ハンドルの隙間(C2)を通過させることができ、乳幼児をさほど高く持ち上げる必要はないので、乗せ降ろしがしやすい。
・ショッピングカートの後ろから上部カゴ載せに買物カゴを載せ降ろしする際に、客は、自分の身体を客用ハンドルの隙間(C1)に入れ、買物カゴを持つ手を子供用ハンドルの隙間(C2)を通過させることができるため、載せ降ろしがしやすい。
隙間(C1)の上限は、特にないが、あえていえば70cm以下である。
隙間(C2)の上限は、特にないが、あえていえば60cm以下である。
本考案によれば、子供用ステップ板に立ち乗りし子供用ハンドルを握った子供と、乳幼児用座席に腰掛けた乳幼児の二人を運ぶことができるショッピングカートにおいて、ショッピングカートの後ろから、乳幼児用座席に乳幼児を乗せ降ろしたり、上部かご枠に買物カゴを載せ降ろししたりする作業がしやすいという優れた効果を奏する。
1.支柱
ここで、左右の支柱は、それぞれ1本からなる態様や、それぞれ、基枠の前後方向中間部から立設した第1支柱と、基枠の後部から立設した第2支柱とからなる態様等を例示できる。後者の態様は、支柱の強度が高い点で好ましい。
ここで、左右の支柱は、それぞれ1本からなる態様や、それぞれ、基枠の前後方向中間部から立設した第1支柱と、基枠の後部から立設した第2支柱とからなる態様等を例示できる。後者の態様は、支柱の強度が高い点で好ましい。
2.客用ハンドル
この後者の態様において、左右の客用ハンドルは、それぞれ、第2支柱の前傾した上部からなる態様を例示できる。この前傾の程度は、垂直に対して50~70度の前傾が好ましい。買物客が客用ハンドルを握りやすいからである。
この後者の態様において、左右の客用ハンドルは、それぞれ、第2支柱の前傾した上部からなる態様を例示できる。この前傾の程度は、垂直に対して50~70度の前傾が好ましい。買物客が客用ハンドルを握りやすいからである。
3.子供用ハンドル
左右の子供用ハンドルは、それぞれ、第1支柱の上部から延出して、客用ハンドルの前方に位置する態様を例示できる。
左右の子供用ハンドルは、それぞれ、第1支柱の上部から延出して、客用ハンドルの前方に位置する態様を例示できる。
左右の子供用ハンドルは、それぞれ、第1支柱の上部及び第2支柱の上部の少なくともいずれか一方から延出して、客用ハンドルの内側方に位置する態様も例示できる。
4.ガード部材
第1支柱と第2支柱の間に、子供用ステップ板に立った子供(又は置いた物品)の側方移動範囲を規制する側方ガード部材が設けられていることが好ましい。第2支柱も側方移動範囲を規制するが、さらに側方ガード部材が設けられていると、第1支柱と第2支柱の間において同規制機能が得られるからである。
第1支柱と第2支柱の間に、子供用ステップ板に立った子供(又は置いた物品)の側方移動範囲を規制する側方ガード部材が設けられていることが好ましい。第2支柱も側方移動範囲を規制するが、さらに側方ガード部材が設けられていると、第1支柱と第2支柱の間において同規制機能が得られるからである。
子供用ステップ板の前端部の上に、子供用ステップ板に立った子供の(又は置いた物品)の前方移動範囲を規制する前方ガード部材が設けられていることが好ましい。上部カゴ載せも前方移動範囲を規制するが、さらに前方ガード部材が設けられていると、上部カゴ載せの下方において同規制機能が得られるからである。
5.乳幼児用座席
乳幼児用座席は、後あおり壁に接近して折り畳まれた折り畳み状態から、上部カゴ載せの後半部上方に繰り出された使用状態へと変更できるように構成されていることが好ましい。
乳幼児用座席は、後あおり壁に接近して折り畳まれた折り畳み状態から、上部カゴ載せの後半部上方に繰り出された使用状態へと変更できるように構成されていることが好ましい。
次に、本考案の実施例について図面を参照して説明する。但し、説明する各部の構造、形状、数量等は例示であり、考案の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更できる。
[実施例1]
図1及び図2に示す実施例1のショッピングカート1は、基枠2と、基枠2から立設した左右の支柱5,6と、左右の支柱5,6の高さ方向中間部の前に設けられた上部カゴ載せ15と、上部カゴ載せ15の後あおり壁16に設けられた乳幼児用座席20と、基枠2の後部の上方に設けられた子供用ステップ板11と、左右の支柱5,6の上部から延出して(又は該上部に)設けられた左右の子供用ハンドル9と、左右の支柱5,6の上部に(又は該上部から延出して)設けられた左右の客用ハンドル7とを備える。ショッピングカート1は、さらに下部カゴ載せ14、乳幼児用座席20、及びキャスター25を備える。
図1及び図2に示す実施例1のショッピングカート1は、基枠2と、基枠2から立設した左右の支柱5,6と、左右の支柱5,6の高さ方向中間部の前に設けられた上部カゴ載せ15と、上部カゴ載せ15の後あおり壁16に設けられた乳幼児用座席20と、基枠2の後部の上方に設けられた子供用ステップ板11と、左右の支柱5,6の上部から延出して(又は該上部に)設けられた左右の子供用ハンドル9と、左右の支柱5,6の上部に(又は該上部から延出して)設けられた左右の客用ハンドル7とを備える。ショッピングカート1は、さらに下部カゴ載せ14、乳幼児用座席20、及びキャスター25を備える。
基枠2は、左右に延びる前枠3と、前枠3の左右端から後方へ延びる左右の側枠4とを含む。基枠2は、金属製のフレーム材(フレームを構成可能な例えばパイプ材、型材等の素材。以下同じ。)からなる。キャスター25は、左右の側枠4の前端付近と、左右の第1支柱5の下に取り付けられている。
左右の支柱は、それぞれ、側枠4の前後方向中間部から立設した第1支柱5と、側枠4の後部から立設した第2支柱6とからなる。第1支柱5と第2支柱6とは金属製のフレーム材からなり、第1支柱5の上端と第2支柱6の上端とは連続しており屈曲形状となっている。
左右の第1支柱5は、左右の側枠4の前後方向中間部から、まず垂直に上へ5~20cm延び、続いて屈曲により垂直に対して15~25度ほど前傾して上へ15~30cm延び、続いて屈曲により垂直に対して10~20度ほど後傾して上へ25~30cm延び、続いて屈曲により垂直に対して45~60度ほど後傾して上へ5~20cm延びており、側枠4の上面からの高さが65~80cmである。
左右の第2支柱6は、左右の側枠4の後部から、まず垂直に上へ5~20cm延び、続いて屈曲により垂直に対して35~55度ほど前傾して上へ15~30cm延び、続いて屈曲により垂直に対して15~35度ほど後傾して上へ20~35cm延び、続いて屈曲により垂直に対して50~70度ほど前傾して上へ5~20cm延びた上部(これが客用ハンドル7)となっており、側枠4の上面からの高さが65~80cmである。
子供用ハンドル9は、子供用ステップ板11に立って載った子供が握るものである。子供用ハンドル9は、第1支柱5の後傾した上部の中間部から斜め前上方に延出してから、屈曲して左右方向内側へ延出し、延出端が自由端である片持梁状のハンドルであり、金属製のフレーム材からなり、図示例では基端が第1支柱5の上部に溶接固定されている。子供用ハンドル9は、フレーム材のままでもよいし、フレーム材の外周に取り付けられた樹脂、ゴム等の高分子材料製の筒状のグリップ(図示略)を含むものでもよい。左右の子供用ハンドル9は、相互間に左右方向の5~25cm(好ましくは7~20cm)の隙間C2(グリップにより隙間が小さくなるときは、グリップ間の隙間)をおいて分離している。
客用ハンドル7は、上記のとおり左右の第2支柱6の前傾した上部からなる。客用ハンドル7は、フレーム材のままでもよいし、フレーム材の外周に取り付けられた樹脂、ゴム等の高分子材料製の筒状のグリップ(図示略)を含むものでもよい。左右の客用ハンドル7は、相互間に左右方向の40~70cm(好ましくは45~65cm)の隙間C1(グリップにより隙間が小さくなるときは、グリップ間の隙間)をおいて分離している。
子供用ステップ板11は、子供(幼児ないし低学年学童)が立って載ることができるものであり、金属、樹脂等によりその上で子供が跳ねても耐えうる強度に形成されている。子供用ステップ板11は、第1支柱5の下部の後ろにある。ショッピングカート1のネスティング時に、子供用ステップ板11の下方へ後ろのショッピングカートの基枠2が進入しうるように、子供用ステップ板11の下面レベルは基枠2の上面レベルよりも上方にある。子供用ステップ板11をこの高さに支えるために、子供用ステップ板11は、例えば、左の第1支柱5と第2支柱6の下部間に架設された支持バー12と、右の第1支柱5と第2支柱6の下部間に架設された支持バー12との間に、架け渡されている。
また、子供用ステップ板11は、買物カゴを載せられる大きさに形成されている。
また、子供用ステップ板11は、買物カゴを載せられる大きさに形成されている。
第1支柱5と第2支柱6の間に、子供用ステップ板11に立った子供(又は置いた物品)の側方移動範囲を規制する側方ガード部材13が設けられている。第2支柱6も側方移動範囲を規制するが、さらに側方ガード部材13が設けられていると、第1支柱5と第2支柱6の間において同規制機能が得られる。
図示例の側方ガード部材13は、第1支柱5と第2支柱6と側枠4とで囲まれる空間の下端から上部カゴ載せ15の上端レベルまでにわたる金属製のパネル状であるため、同規制機能が高く、また、表面に絵柄や文字を付けたり広告シートを貼ったりすることができる。側方ガード部材13は、同空間の全体又は一部にわたるパネル状、ネット状、柵状、棒状等でもよい。側方ガード部材13は、樹脂製でもよい。
図示例の側方ガード部材13は、第1支柱5、第2支柱6及び子供用ステップ板11に取り付けられているが、取り付け先はこれに限定されない。
図示例の側方ガード部材13は、第1支柱5と第2支柱6と側枠4とで囲まれる空間の下端から上部カゴ載せ15の上端レベルまでにわたる金属製のパネル状であるため、同規制機能が高く、また、表面に絵柄や文字を付けたり広告シートを貼ったりすることができる。側方ガード部材13は、同空間の全体又は一部にわたるパネル状、ネット状、柵状、棒状等でもよい。側方ガード部材13は、樹脂製でもよい。
図示例の側方ガード部材13は、第1支柱5、第2支柱6及び子供用ステップ板11に取り付けられているが、取り付け先はこれに限定されない。
子供用ステップ板11の前端部の上に、子供用ステップ板11に立った子供の(又は置いた物品)の前方移動範囲を規制する前方ガード部材17が設けられている。上部カゴ載せ15も前方移動範囲を規制するが、さらに前方ガード部材17が設けられていると、上部カゴ載せ15の下方において同規制機能が得られる。
図示例の前方ガード部材17は、子供用ステップ板11と上部カゴ載せ15と左右の第1支柱5とで囲まれた空間の全体にわたる金属製のネット状であるため、同規制機能が高い。前方ガード部材17は、同空間の全体又は一部にわたる板状、柵状、棒状等でもよい。前方ガード部材17は、樹脂製でもよい。
図示例の前方ガード部材17は、左右の第1支柱5に取り付けられているが、取り付け先はこれに限定されない。
図示例の前方ガード部材17は、子供用ステップ板11と上部カゴ載せ15と左右の第1支柱5とで囲まれた空間の全体にわたる金属製のネット状であるため、同規制機能が高い。前方ガード部材17は、同空間の全体又は一部にわたる板状、柵状、棒状等でもよい。前方ガード部材17は、樹脂製でもよい。
図示例の前方ガード部材17は、左右の第1支柱5に取り付けられているが、取り付け先はこれに限定されない。
下部カゴ載せ14は、基枠2の前部の上に設けられており、第1支柱5の下部の前にある。下部カゴ載せ14は、第1支柱5に固定された後柵と、後柵の下部から前方へ延びた下柵と、下柵の全部を上向きに曲げた前柵と、左右の側枠4に立設した左右の側柵とからなる。
上部カゴ載せ15は、左右の子供用ハンドル9に固定された回動支持材18に対して上端部が回動可能に掛着された後あおり壁16と、第1支柱5に固定された左右の側壁と、側壁に続く底壁と、側壁及び底壁に続く前壁とからなる。ショッピングカートのネスティング時に、上部カゴ載せ15の内部へ後ろのショッピングカートの上部カゴ載せが進入できるように、後あおり壁16は後ろの上部カゴ載せにあおられて上方へ回動する。
乳幼児用座席20は、乳幼児が後あおり壁16より前で後ろ向きに腰掛けることができるように構成され、後あおり壁16に取り付けられている。乳幼児用座席20は、先端が後あおり壁16に回動可能に軸着された座21と、座21の基端に回動可能に軸着された背当22とを含み構成されている。乳幼児用座席20は、図1に示すように、座21と背当22が後あおり壁16に接近して折り畳まれた折り畳み状態から、図2に示すように、座21と背当22が上部カゴ載せ15の後半部上方に繰り出された使用状態へと変更できるように構成されている。
以上のように構成された本実施例のショッピングカート1によれば、次の作用効果が得られる。
(1)上部カゴ載せ15と下部カゴ載せ14に買物カゴを載せることができる。また、子供用ステップ板11に子供が立ち乗りしないときには、子供用ステップ板11にも買物カゴを載せることができる。
(1)上部カゴ載せ15と下部カゴ載せ14に買物カゴを載せることができる。また、子供用ステップ板11に子供が立ち乗りしないときには、子供用ステップ板11にも買物カゴを載せることができる。
(2)子供用ステップ板11と子供用ハンドル9とを備えたことにより、子供は子供用ステップ板11に立ち乗りして子供用ハンドル9を握ることができる。また、乳幼児用座席20を備えたことにより、乳幼児を乳幼児用座席20に腰掛けさせることができる。よって、客は、客用ハンドル7を握り、子供と乳幼児の二人を乗せたショッピングカートを運ぶことができる。
(2)互いに分離して左右方向に40cm以上の隙間をおいた左右の客用ハンドル7と、互いに分離して左右方向に5cm以上の隙間をおいた左右の子供用ハンドル9を備えたことにより、次の作用効果が得られる。子供用ステップ板11があると、その分、客から上部カゴ載せ15までのアクセス距離が大きくなるため、同作用効果は有用である。
・ショッピングカート1の後ろから乳幼児用座席20に乳幼児を乗せ降ろしする際に、客は、自分の身体を客用ハンドル7の隙間C1に入れ、乳幼児の足を子供用ハンドル9の隙間C2を通過させることができ、乳幼児をさほど高く持ち上げる必要はないので、乗せ降ろしがしやすい。
・ショッピングカート1の後ろから上部カゴ載せ15に買物カゴを載せ降ろしする際に、客は、自分の身体を客用ハンドル7の隙間C1に入れ、買物カゴを持つ手を子供用ハンドル9の隙間C2に入れることができるため、載せ降ろしがしやすい。
・ショッピングカート1の後ろから乳幼児用座席20に乳幼児を乗せ降ろしする際に、客は、自分の身体を客用ハンドル7の隙間C1に入れ、乳幼児の足を子供用ハンドル9の隙間C2を通過させることができ、乳幼児をさほど高く持ち上げる必要はないので、乗せ降ろしがしやすい。
・ショッピングカート1の後ろから上部カゴ載せ15に買物カゴを載せ降ろしする際に、客は、自分の身体を客用ハンドル7の隙間C1に入れ、買物カゴを持つ手を子供用ハンドル9の隙間C2に入れることができるため、載せ降ろしがしやすい。
(3)第1支柱5と第2支柱6とは、上端どうしが連結されていることにより、互いに補強し合って強度が高くなっている。そのため、買物客が客用ハンドル7を握り、子供が子供用ハンドル9を握ったときの、剛性感と安定性が高い。
(4)客用ハンドル7である第2支柱6の上部は、垂直に対して50~70度前傾したものであるから、買物客が握りやすい。
[実施例2]
次に、図3及び図4に示す実施例2のショッピングカート1は、左右の子供用ハンドル9が、それぞれ、第1支柱5の上部及び第2支柱6の上部から延出して、前後方向に延出する部分を含んで互いに繋がる平面視コ字状のハンドルであり、客用ハンドル7の内側方に位置する点において実施例1と相違するものである。子供用ハンドル9は、金属製のフレーム材からなり、図示例では両端が第1支柱5の上部及び第2支柱6の上部に溶接固定されている。子供用ハンドル9は、フレーム材のままでもよいし、フレーム材の外周に取り付けられた樹脂、ゴム等の高分子材料製の筒状のグリップ(図示略)を含むものでもよい。左右の子供用ハンドル9は、相互間に左右方向の35~60cm(好ましくは40~55cm)の隙間C2(グリップにより隙間が小さくなるときは、グリップ間の隙間)をおいて分離している。後あおり壁16は、左右の第1支柱5の上部間に固定された回動支持材18に対して回動可能に掛着されている。
次に、図3及び図4に示す実施例2のショッピングカート1は、左右の子供用ハンドル9が、それぞれ、第1支柱5の上部及び第2支柱6の上部から延出して、前後方向に延出する部分を含んで互いに繋がる平面視コ字状のハンドルであり、客用ハンドル7の内側方に位置する点において実施例1と相違するものである。子供用ハンドル9は、金属製のフレーム材からなり、図示例では両端が第1支柱5の上部及び第2支柱6の上部に溶接固定されている。子供用ハンドル9は、フレーム材のままでもよいし、フレーム材の外周に取り付けられた樹脂、ゴム等の高分子材料製の筒状のグリップ(図示略)を含むものでもよい。左右の子供用ハンドル9は、相互間に左右方向の35~60cm(好ましくは40~55cm)の隙間C2(グリップにより隙間が小さくなるときは、グリップ間の隙間)をおいて分離している。後あおり壁16は、左右の第1支柱5の上部間に固定された回動支持材18に対して回動可能に掛着されている。
その他の構成は実施例1と共通であり、本実施例によっても実施例1と同様の作用効果が得られる。
なお、本考案は前記実施例の構成に限定されるものではなく、考案の趣旨から逸脱しない範囲で、適宜変更して具体化することもできる。
1 ショッピングカート
2 基枠
3 前枠
4 側枠
5 第1支柱
6 第2支柱
7 客用ハンドル
9 子供用ハンドル
11 子供用ステップ板
12 支持バー
13 側方ガード部材
14 下部カゴ載せ
15 上部カゴ載せ
16 後あおり壁
17 前方ガード部材
18 回動支持材
20 乳幼児用座席
21 座
22 背当
25 キャスター
C1 (左右の客用ハンドルの)隙間
C2 (左右の子供用ハンドルの)隙間
2 基枠
3 前枠
4 側枠
5 第1支柱
6 第2支柱
7 客用ハンドル
9 子供用ハンドル
11 子供用ステップ板
12 支持バー
13 側方ガード部材
14 下部カゴ載せ
15 上部カゴ載せ
16 後あおり壁
17 前方ガード部材
18 回動支持材
20 乳幼児用座席
21 座
22 背当
25 キャスター
C1 (左右の客用ハンドルの)隙間
C2 (左右の子供用ハンドルの)隙間
Claims (7)
- 基枠(2)と、
基枠(2)から立設した左右の支柱(5,6)と、
左右の支柱(5,6)の前に設けられた上部カゴ載せ(15)と、
上部カゴ載せ(15)の後あおり壁(16)に設けられた乳幼児用座席(20)と、
基枠(2)の後部の上方に設けられた子供用ステップ板(11)と、
左右の支柱(5,6)の一部に又は該一部から延出して設けられ、相互間に左右方向の5cm以上の隙間(C2)をおいて分離した左右の子供用ハンドル(9)と、
左右の支柱(5,6)の一部に又は該一部から延出して設けられ、相互間に左右方向の40cm以上の隙間(C1)をおいて分離した左右の客用ハンドル(7)と
を備えていることを特徴とするショッピングカート。 - 左右の支柱は、それぞれ、基枠(2)の前後方向中間部から立設した第1支柱(5)と、基枠(2)の後部から立設した第2支柱(6)とからなる請求項1記載のショッピングカート。
- 左右の客用ハンドル(7)は、それぞれ、第2支柱(6)の前傾した上部からなる請求項2記載のショッピングカート。
- 左右の子供用ハンドル(9)は、それぞれ、第1支柱(5)の上部から延出して、客用ハンドル(7)の前方に位置する請求項2又は3記載のショッピングカート。
- 左右の子供用ハンドル(9)は、それぞれ、第1支柱(5)の上部及び第2支柱(6)の上部の少なくともいずれか一方から延出して、客用ハンドル(7)の内側方に位置する請求項2又は3記載のショッピングカート。
- 左右の子供用ハンドル(9)は、それぞれ、左右方向に延出する部分を含み、客用ハンドル(7)の前方に位置する請求項1記載のショッピングカート。
- 左右の子供用ハンドル(9)は、それぞれ、前後方向に延出する部分を含み、客用ハンドル(7)の内側方に位置する請求項1記載のショッピングカート。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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