JPH1021677A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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Publication number
JPH1021677A
JPH1021677A JP8191549A JP19154996A JPH1021677A JP H1021677 A JPH1021677 A JP H1021677A JP 8191549 A JP8191549 A JP 8191549A JP 19154996 A JP19154996 A JP 19154996A JP H1021677 A JPH1021677 A JP H1021677A
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JP
Japan
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disk
side wall
main body
plate
disk device
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Application number
JP8191549A
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English (en)
Inventor
Koichi Kuroiwa
浩一 黒岩
Mitsunori Nakamura
光典 中村
Shiyuuichi Tooi
週一 遠井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスクの偏心回転等によるケーシングの振
動、騒音を抑制することができるディスク装置を提供す
ること。 【解決手段】ディスク装置1Aは、装置本体2と、装置
本体2に対し前後方向に移動するディスクトレイ4と、
装置本体2の下部に設置された回路基板組立体と、これ
らを収納するケーシング10とから構成されている。装
置本体2は、シャーシ40と、これに対し回動可能に支
持された機構ユニット42と、機構ユニット42の変位
機構50とを有している。ケーシング10は、底板11
と、天板12と、これらの間に位置するコの字状の側板
13とで構成されている。側板13の上辺には、複数の
突起131が形成され、各突起131により天板12と
点接触するように接合される。装置本体2は、その側部
において、側板13に複数の緩衝部材7を介して支持さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクを再生
または記録・再生するディスク装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】CD−ROM等の光ディスクを再生する
ディスク装置が本願出願人により出願されている(実願
平5−69414号)。図10は、この出願に係るディ
スク装置の構造を示す分解斜視図である。
【0003】同図に示すように、ディスク装置1Bは、
装置本体(機構組立体)2Bと該装置本体2Bに対し、
前後方向(水平方向)に移動し、出し入れされるディス
クトレイ4と、装置本体2Bの下部に設置された回路基
板組立体12Bと、これらを収納するケーシング10B
とから構成されている。
【0004】ケーシング10Bは、底板11と、装置本
体2Bの上側を覆う筐体14とから構成されている。底
板11および筐体14は、金属板をプレス加工等により
所望の形状に成形したものである。
【0005】筐体14は、天板部14aと、装置本体2
Bを介して対向する側壁14b、14cと、これらの側
壁14b、14cの後端同士を連結する後部側壁14d
と、前方側の前板部14eとで構成されている。
【0006】天板部14aの下面(内面)には、ディス
ククランパ38が後述するターンテーブル26と同軸的
に回転可能に設置されている。筐体14の前板部14e
には、前記ディスクトレイ4が通る開口141が形成さ
れている。この前板部14eには、同様の開口16aを
有するフロントベゼル16がクッション材よりなる枠1
5を介して取り付けられている。
【0007】装置本体2Bは、略器形状のシャーシ20
を有し、該シャーシ20には、機構ユニット22と変位
機構(上下動機構)30とが設けられている。機構ユニ
ット22は、シャーシ20の底部20aに形成された凹
部内に収まるように配設されており、また変位機構30
は、その前方に収まるように配設されている。この装置
本体2Bは、ビス17により底板11および筐体14に
対し固定されている。
【0008】機構ユニット22は、ベース23を有し、
該ベース23には、ターンテーブル回転用のスピンドル
モータ25と、スピンドルモータ25の回転軸に設置さ
れたターンテーブル26と、光学ヘッド27と、該光学
ヘッド27と、光学ヘッド移動機構28とが設けられて
いる。また、ベース23は、その後方(装置本体2Bの
奥部側)端部がインシュレータ29を介して、シャーシ
20に対し回動自在に支持されている。
【0009】変位機構30は、シャーシ20上の前方側
部に設けられたモータ31と、該モータ31の回転を減
速して伝える減速機構32と、該減速機構32を介して
回転させられるカムホイール(昇降ギア部材)33と、
該カムホイール33の回転に伴って変位(回動)するベ
ース昇降部材(図示せず)とから構成されている。
【0010】カムホイール33は、前記減速機構32の
ピニオンギアと噛合する下側ギア33aと、ディスクト
レイ4の裏面(下面)に前後方向に沿って形成されたラ
ックギア(図示せず)と噛合する上側ギア33bとを有
している。また、両ギア33a、33b間の軸部外周に
は、円周方向に沿ってカム溝が形成されている。このカ
ム溝に前記ベース昇降部材に形成された突起状のフォロ
アー(図示せず)が係合している。このカムホイール3
3の回転に伴ってフォロアーおよびベース昇降部材が変
移し、ベース23が回動、すなわちベース23の前方部
分が上下動する。
【0011】ディスクトレイ4は、光ディスク3を載置
する浅い凹状のディスク載置部4aを有し、その裏面
に、カムホイール33の上側ギア33bと噛合するラッ
クギア(図示せず)が形成されている。従って、ディス
クトレイ4は、カムホイール33の回転に伴い、シャー
シ20に対し前後方向に、ディスクの装填位置とディス
クの排出位置との間を移動する。
【0012】ディスク装置1Bの非使用時には、ディス
クトレイ4は、ケーシング10B内に収納された状態
(ディスク装填位置)にある。この状態でイジェクト操
作を行うと、モータ31が所定方向に回転し、減速機構
32を介してカムホイール33が所定方向に回転する。
このカムホイール33の回転により、ディスクトレイ4
は、前方へ移動し、開口141、16aを通過して、ケ
ーシング10B外に突出した位置(ディスク排出位置)
まで移動する。
【0013】この状態で、ディスク3をディスクトレイ
4のディスク載置部4aに載置し、ローディング操作を
行うと、モータ31が前記と逆方向に回転し、減速機構
32を介してカムホイール33が前記と逆方向に回転す
る。これに伴い、ディスクトレイ4が後方へ移動し、開
口141、16aを通過して、前記ディスク装填位置ま
で移動する。これにより、ディスクトレイ4上に位置決
めされた状態で載置された光ディスク3も、装置本体2
Bのディスク装填位置へ搬送される。
【0014】また、前記カムホイール33の逆回転が開
始されると、ベース昇降部材のフォロアーが前記カム溝
に沿って移動し、ディスク3の中心がターンテーブル2
6の中心部に接近したとき、フォロアーおよびベース昇
降部材が変位し、ベース23の前方部分がインシュレー
タ29の位置を中心として回動し、下側位置から上側位
置へ持ち上げられ、ベース23はほぼ水平状態となる。
【0015】これにより、ターンテーブル26の中心部
(センタハブ部)が光ディスク3の中心孔3aに嵌合
し、光ディスク3の中心部分を支持するとともに、ディ
スククランパ38がターンテーブル26に磁気的に吸着
され、ディスククランパ38とターンテーブル26との
間に光ディスク3が挟持される。この状態で、スピンド
ルモータ25を作動して光ディスク3を一定速度で回転
し、光学ヘッド27により光ディスク3に記録された情
報を再生することができる。
【0016】光ディスク3の回転が停止している状態
で、イジェクト操作を行うと、ディスク装置1Bの各機
構が上述したローディング時とは逆の順序でかつ逆方向
に作動し、光ディスク3は、クランプが解除され、ディ
スクトレイ4に載って排出される。
【0017】以上のようなディスク装置1Bにおいて
は、近年、8倍速、12倍速のような光ディスク3を高
速で回転するものが開発されているが、この場合には、
次のような問題がある。
【0018】光ディスク3の寸法誤差の許容範囲は、規
格で定められているが、この規格は光ディスク3の回転
速度が1倍速の場合を前提としたものである。そのた
め、そのような光ディスク3を高速(1倍速を超える速
度)でドライブした場合、光ディスク3の寸法誤差や重
心のずれに基づく偏心回転により、1倍速の場合に比
べ、より大きな振動が生じる。また、光ディスク3の中
には、規格外のもの(粗悪なもの)もあり、この場合に
は、前記振動がより激しく生じる。
【0019】また、このような振動は、光ディスク3の
ターンテーブル26に設置する際の中心軸のずれ(偏
心)によっても生じる。このような振動は、装置本体2
Bから、金属製のケーシング10B(底板11および筐
体14)へ伝達され、ケーシング10Bが共振して、騒
音を発するという問題がある。
【0020】筐体14の側壁14b、14cおよび後部
側壁14dのそれぞれの下辺は、底板11の内面と当接
する部分であるが、これらは金属板に対しプレス機等に
より剪断加工を施して形成されるものであり、その後特
に精密加工を施す等の形状修正もなされないため、辺の
直線精度が悪く、よって、筐体14と底板11とを組み
立てた場合、ネジ止めによりこれらを強固に固定したと
しても、側壁14b、14cおよび後部側壁14dの各
下辺と底板11との接合が不安定となる。
【0021】このような不安定な接合状態で、高速回転
による前述したケーシング10Bの振動が生じると、筐
体14と底板11とのガタツキが助長され、より一層大
きな騒音が発生する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ケー
シングの構造の改善により、ディスクの偏心回転等によ
るケーシングの振動や騒音の発生を抑制することができ
るディスク装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(9)の本発明により達成される。
【0024】(1) ディスクを回転駆動するディスク
回転駆動手段および前記ディスクに記録された情報を再
生する再生手段を有する機構ユニットと、該機構ユニッ
トの少なくとも一端部を変位させる変位機構とを搭載す
る装置本体と、装置本体に対し移動可能なディスクトレ
イと、前記装置本体を収納するケーシングとを有するデ
ィスク装置であって、前記ケーシングは、側壁部を有す
る第1の部材と、該第1の部材に接合され、固定される
板状の第2の部材とを有してなり、前記第1の部材は、
前記側壁部の前記第2の部材と接合される側の端部に、
複数の突起を有し、該突起により前記第2の部材と点接
触することを特徴とするディスク装置。
【0025】(2) 前記第1の部材は、前記装置本体
を介して対向する第1および第2の側壁と、該第1およ
び第2の側壁の一端側同士を連結する第3の側壁とを有
し、前記第1、第2および第3の側壁のそれぞれに、少
なくとも1つの前記突起が形成されている上記(1)に
記載のディスク装置。
【0026】(3) 前記第1の部材は、前記装置本体
を介して対向する第1および第2の側壁と、該第1およ
び第2の側壁の一端側同士を連結する第3の側壁とを有
し、前記第1および第2の側壁のそれぞれに、少なくと
も2つの前記突起が形成されている上記(1)に記載の
ディスク装置。
【0027】(4) 前記第1の部材は、前記第1の側
壁に形成された突起同士の間および前記第2の側壁に形
成された突起同士の間に、それぞれ、前記第2の部材を
固定的に取り付けるための取付片を有する上記(3)に
記載のディスク装置。
【0028】(5) 前記第1の部材は、前記装置本体
を介して対向する第1および第2の側壁と、該第1およ
び第2の側壁の一端側同士を連結する第3の側壁とを有
し、前記第1、第2および第3の側壁のそれぞれに、少
なくとも2つの前記突起が形成されている上記(1)に
記載のディスク装置。
【0029】(6) 前記第1の部材は、前記第1の側
壁に形成された突起同士の間、前記第2の側壁に形成さ
れた突起同士の間および前記第3の側壁に形成された突
起同士の間に、それぞれ、前記第2の部材を固定的に取
り付けるための取付片を有する上記(5)に記載のディ
スク装置。
【0030】(7) 前記突起の先端は、丸みを帯びた
形状をなしている上記(1)ないし(6)のいずれかに
記載のディスク装置。
【0031】(8) 前記第1の部材および第2の部材
は、金属板を加工して製造されたものである上記(1)
ないし(7)のいずれかに記載のディスク装置。
【0032】(9) 前記第1の部材は、側板であり、
前記第2の部材は、天板または底板である上記(1)な
いし(8)のいずれかに記載のディスク装置。
【0033】(10) 前記ディスク回転駆動手段は、デ
ィスクを高速で回転させるモータを有する上記(1)な
いし(9)のいずれかに記載のディスク装置。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスク装置を添
付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0035】図1は、本発明のディスク装置の実施例を
示す分解斜視図、図2および図3は、それぞれ、図1に
示すディスク装置における装置本体の平面図、図4は、
図1に示すディスク装置における装置本体の底面図、図
5は、図1に示すディスク装置におけるディスクトレイ
の裏面の構成を示す底面図、図6および図7は、それぞ
れ、図1に示すディスク装置における変位機構の構成を
示す背面図、図8は、ケーシングを構成する側板の斜視
図、図9は、緩衝部材の構成例を示す縦断面図である。
【0036】図1に示すように、本発明のディスク装置
1Aは、CD−ROMや音楽用CD等の光ディスク3を
少なくとも再生する装置であって、主に、装置本体(機
構組立体)2と、該装置本体2に対し前後方向(水平方
向)に移動し、出し入れされる光ディスク搬送用のディ
スクトレイ4と、装置本体2の下部に設置された回路基
板組立体(図示せず)と、これらを収納するケーシング
10とから構成されている。
【0037】装置本体2は、略器形状のシャーシ40を
有している。このシャーシ40は、長方形の略板状の底
部40aと、該底部40aの左右および後方縁部に沿っ
てコ字状に立設された壁部40bとから構成されてい
る。シャーシ40のフロントベゼル16側(前方側)に
は、壁部は形成されておらず、開放された状態になって
おり、ケーシング10内に組み込まれた際に、天板12
の前板121に形成された開口122が位置するように
なっている。
【0038】また、シャーシ40の左右側の壁部40b
には、それぞれ、後述する支持部材80を取り付ける取
り付け部40cと、後述する緩衝部材7を取り付ける取
り付け部40dとが形成されている。
【0039】シャーシ40には、機構ユニット42と、
その変位機構(昇降機構)50とが搭載されている。こ
のうち、機構ユニット42は、シャーシ40の底部40
aに形成された空間(開口部)41の中央部付近に収ま
るように配置されており、また変位機構50は、空間4
1の前方に収まるように配置されている。
【0040】図2および図3に示すように、機構ユニッ
ト42は、ベース43と、該ベース43に対し弾性材料
よりなる4個のインシュレータ441を介して固定され
た金属板44とを有している。
【0041】また、機構ユニット42は、ターンテーブ
ル回転用のスピンドルモータ45と、該スピンドルモー
タ45の回転軸451に固定されたターンテーブル46
と、光学ヘッド(アクチュエータを含む)47と、該光
学ヘッド47を光ディスク3の半径方向に移動する光学
ヘッド移動機構48とを有している。スピンドルモータ
45と、光学ヘッド移動機構48とは、金属板44に取
り付けられている。スピンドルモータ45は、高速回転
可能なものであり、例えば光ディスク3を200〜64
00rpm 程度で回転することができるものである。
【0042】ターンテーブル46は、円盤状の部材であ
って、後述するディスククランパ8の回転子81の吸着
し得るリング状の永久磁石を内蔵している。ターンテー
ブル46の中心部には、リング状突部よりなるセンタハ
ブ部46aが形成されており、回転子81に吸着時に、
このセンタハブ部46aが後述する回転子81の底部に
形成された嵌合溝(図示せず)と嵌合することにより、
ターンテーブル46と回転子81との軸合わせを行う。
このようなターンテーブル46と、それを回転するスピ
ンドルモータ45とで、光ディスク3を回転駆動するデ
ィスク回転駆動手段が構成される。
【0043】光学ヘッド47は、光ディスク3からの反
射光をミラー(またはプリズム)等でほぼ直角に屈曲し
て受光素子へ導く構成の横型の光学ヘッドである。
【0044】図4に示すように、光学ヘッド移動機構4
8は、正転/逆転可能なモータ48aと、該モータ48
aの駆動により回転するウォーム48bと、ウォーム4
8bと噛合するウォームギア48cと、ウォームギア4
8cと同軸で固定された小ギア(図示せず)と、該小ギ
アと噛合するラックギア48dと、ラックギア48dが
固定されるスライダ48eと、スライダ48eの移動方
向を規制するガイド棒48gと、光学ヘッド47を搭載
し、スライダ48eと一体的に形成された載置台48f
とで構成されている。ウォーム48bおよびガイド棒4
8gは、それぞれ、その長手方向がディスク装置1Aの
前後方向となるように配置されている。
【0045】このような光学ヘッド移動機構48におい
ては、モータ48aの駆動によりウォーム48bが所定
方向に回転すると、その回転が各ギアを介して伝達さ
れ、スライダ48eがガイド棒48gに沿ってディスク
装置1Aの前後方向に移動し、これにより、載置台48
fに固定された光学ヘッド47が、ディスクトレイ4上
に載置された光ディスク3の半径方向に移動する。以上
のような光学ヘッド47と光学ヘッド移動機構48と
で、再生手段が構成される。
【0046】なお、スピンドルモータ45、モータ48
aおよび後述するモータ51の駆動は、図示しない回路
基板組立体に設けられた制御手段(CPU)により制御
される。なお、回路基板組立体は、装置本体2に固定さ
れていても、側板13または底板11に取り付けられ、
装置本体2の下面から所定距離離間していてもよい。
【0047】ベース43の後方(装置本体2の奥部)側
の両側部には、それぞれ、軸431、432が突出形成
されており、機構ユニット42は、この軸431、43
2によりシャーシ40に対し回動可能に支持されてい
る。
【0048】一方の軸431には、振動を吸収するため
のリング状の緩衝部材(ゴムワッシャー)5が装着され
ている。この緩衝部材5は、各種ゴムや軟質樹脂(熱可
塑性エラストマー)等で構成されている。この場合、シ
ャーシ40に対する機構ユニット42の回動を円滑に行
うために、緩衝部材5は、比較的低い摩擦係数の材料で
構成されているのが好ましい。
【0049】このような緩衝部材5の設置により、例え
ば光ディスク3の偏心回転により機構ユニット42が振
動したとしても、その振動が緩衝部材5により吸収さ
れ、シャーシ40への伝搬が阻止または抑制される。従
って、シャーシ40に対する機構ユニット42のガタツ
キが防止される。なお、このような緩衝部材5は、軸4
31、432の双方に装着されていてもよい。
【0050】また、ベース43の前方(装置本体2の手
前)側であって、軸431側(緩衝部材5が設置されて
いるのと同じ側)の側部には、板バネよりなる付勢部材
6が当接し、軸432側の側方へ付勢されている。この
付勢部材6は、ビス6aによりシャーシ40に固定され
ている。このような付勢部材6により機構ユニット42
の前方側部を横方向(1方向)に付勢することによっ
て、機構ユニット42の前方部分のガタツキを防止する
ことができる。
【0051】なお、付勢部材6のベース43の側面への
押圧力は、機構ユニット42の前方部分のガタツキを十
分に防止することができ、かつ機構ユニット42の回動
を阻害しない程度に設定される。
【0052】変位機構50は、シャーシ40上の前方側
部に設けられた正転/逆転可能なモータ51と、該モー
タ51の回転を減速して伝える減速機構52と、該減速
機構52を介して所定の角度範囲で回転させられる扇形
ギア53と、該扇形ギア53に噛合するラックギア54
を備えたカム部材55とから構成されている。
【0053】図6および図7等に示すように、減速機構
52は、モータ51の回転軸先端に固定された小ギア5
21と、小ギア521に噛合する大ギア522と、大ギ
ア522の下部に同軸で固定された小ギア523と、小
ギア523に噛合する大ギア524と、大ギア524の
上部に同軸で固定された小ギア525とで構成されてい
る。これらの各ギア521〜525は、いずれも平歯車
で構成されている。
【0054】小ギア525は、扇形ギア53と噛合する
とともに、ディスクトレイ4の裏面に形成された後述す
るラックギア4bとも噛合する。モータ51の回転は、
この減速機構52により所定の減速比で減速されて扇形
ギア53およびラックギア4bに伝達される。
【0055】カム部材55は、シャーシ40に対し、横
方向(ディスクトレイ4の移動方向と直交する方向)に
スライド可能に設置されている。このカム部材55に
は、一対のほぼ同形状のカム溝56a、56bが形成さ
れている。両カム溝56a、56bは、それぞれ、水平
方向に延びる上溝561および下溝563と、上溝56
1と下溝563とを接続する傾斜溝562とで構成され
ている。
【0056】一方、機構ユニット42のベース43の前
面には、カム溝56a、56bにそれぞれ挿入される突
起(従動部材)57a、57bが形成されている。これ
らの突起57a、57bは、カム溝56a、56bに沿
って摺動し、上下方向に移動する。すなわち、突起57
a、57bが上溝561と係合している状態では、機構
ユニット42の前方側は、上昇した位置(上側位置)に
あり、突起57a、57bが下溝563と係合している
状態では、機構ユニット42の前方部分は、下降した位
置(下側位置)にある。
【0057】扇形ギア53の上部には、ディスクトレイ
4の裏面に形成された第1の案内溝4cおよび第2の案
内溝4dにそれぞれ挿入する突起531、532が形成
されている。突起531は、横断面が円形をなし、突起
532は、横断面が半円形をなしている。
【0058】ディスクトレイ4は、図1に示すように、
浅い凹状のディスク載置部4aを有しており、光ディス
ク3は、該ディスク載置部4a上に載置され、所望に位
置規制された状態で搬送される。
【0059】図5に示すように、ディスクトレイ4の裏
面には、小ギア525と噛合するラックギア4bが形成
されている。これにより、ディスクトレイ4は、モータ
51の駆動により、シャーシ40に対し前後方向に、光
ディスク3の装填位置と光ディスク3の排出位置との間
を移動する。そして、光ディスク3のローディング操作
では、小ギア525が図2および図3中時計回りに回転
し、それによりディスクトレイ4が後方に移動し、ディ
スク3が装置本体2内に運び込まれる。
【0060】また、ディスクトレイ4の裏面には、第1
の案内溝4cと、第2の案内溝4dとが形成されてい
る。第1の案内溝4cは、ラックギア4bとほぼ平行に
形成され、ディスクトレイ4の前方側(図5中下側)に
おいて、ラックギア4bに接近するように傾斜してい
る。また、第2の案内溝4dは、所望に屈曲している。
これら第1の案内溝4cおよび第2の案内溝4dには、
前記扇形ギア53の突起531および532がそれぞれ
挿入され、ディスクトレイ4の移動に伴う突起531、
532の移動軌跡、すなわち扇形ギア53の挙動(動
き)を規定する。
【0061】シャーシ40の上部には、ディスククラン
パ8が設置されている。このディスククランパ8は、板
状の支持部材80と、該支持部材80に回転可能に支持
される回転子81とで構成されている。
【0062】支持部材80は、その両端をそれぞれシャ
ーシ40の取り付け部40cにボス(またはリベット)
で止めることにより、シャーシ40の上部に横方向に架
設されている。この支持部材80のほぼ中央部には、円
形の開口が形成されている。
【0063】一方、回転子81は、円盤状をなしてお
り、支持部材80の前記開口に係合する外縁部と、前記
開口よりターンテーブル46側へ突出する部分とを有し
ている。この回転子81は、ターンテーブル46に内蔵
された永久磁石により吸着し得る材料(強磁性体)で構
成されている。
【0064】図1に示すように、ケーシング10は、底
板11と、天板(第2の部材)12と、これらの間に位
置するコの字状の側板(第1の部材)13とで構成され
ている。底板11、天板12および側板13は、それぞ
れ、金属板をプレス加工(剪断加工、打ち抜き加工、曲
げ加工)等により所望の形状に成形したものである。
【0065】底板11と側板13および天板12と側板
13は、それぞれビス止めにより固定され、ケーシング
10を構成する。天板12の前方には、ほぼ直角に折り
曲げられて形成された前板121が設けられている。こ
の前板121には、ディスクトレイ4が通過する細幅の
開口122が形成されている。また、前板121には、
そのほぼ中央部に、後述する非常排出機構60を作動さ
せるためのピン部材(図示せず)を挿入するための孔1
23が形成されている。
【0066】また、前板121には、スポンジ製等のク
ッション材よりなる枠15を介してフロントベゼル16
が取り付けられている。このフロントベゼル16にも、
ディスクトレイ4が通過する細幅の開口16aが形成さ
れている。また、フロントベゼル16には、そのほぼ中
央部に、後述する非常排出機構60を作動させるための
ピン部材(図示せず)を挿入するための孔16bが形成
されている。
【0067】図8に示すように、側板13は、装置本体
2を介して対向する第1の側壁13aおよび第2の側壁
13bと、該第1および第2の側壁13a、13bの後
端同士を連結する第3の側壁13cとを一体的に形成し
た、全体としてコの字状の側壁部からなる部材である。
【0068】この側板13の上辺、すなわち天板12と
接合される側の端部の複数箇所には、突起131が一体
的に形成されている。さらに詳述すると、側板13の第
1、第2および第3の側壁13a、13b、13cのそ
れぞれに、少なくとも2つの突起131が形成されてい
る。
【0069】本実施例では、各突起131は、その先端
が丸みを帯びた形状をなしている。突起131の先端形
状は、平坦でも、また尖っていてもよいが、丸みを帯び
た形状の場合には、安全であるとともに、天板12との
点接触が可能となる。
【0070】このような側板13と天板12とを接合し
た際には、側板13は、天板12の内面に対し、各突起
131により点接触(微小面積での接触)する。これに
より、側板13と天板12とが安定的に接合、連結さ
れ、ガタツキが防止されるとともに、ケーシング10の
組み立て(側板13と天板12との位置合わせ)も容易
に行うことができる。
【0071】また、側板13の下辺側には、底板11と
ネジ止めされる取付片134が形成され、側板13の上
辺側には、天板12とネジ止めされる取付片135が形
成されている。この場合、第1の側壁13aの2つの突
起131同士の間、第2の側壁13bの2つの突起13
1同士の間および第3の側壁13cの2つの突起131
同士の間に、それぞれ、取付片135が形成されてい
る。天板12の取付片135付近には、それらのネジ止
めにより応力が集中するため、各突起131と取付片1
35との位置関係をこのように設定することにより、側
板13と天板12とをより一層安定的に接合、保持する
ことができる。
【0072】各突起突起131や取付片134、135
は、プレス加工等により側板13と一体的に、同時に形
成することができるので、製造も容易である。なお、こ
のような突起131は、側板13の下辺、すなわち底板
11と接合される側の端部に形成されていてもよい。こ
の場合でも、その設置箇所、設置数、取付片134との
位置関係等は、前述した側板13の上辺側に形成さえた
ものと同様とすることができる。
【0073】以上のような装置本体2は、その側部にお
いて、ケーシング10に対し、複数の緩衝部材7を介し
て支持されている。以下、この支持構造について詳述す
る。
【0074】図1および図8に示すように、側板13の
対向する内側部分には、側板13と一体的に形成された
2対の支持部132が設けられている。各支持部132
は、L字状に屈曲する板片で構成され、その中央部に
は、開口133が形成されている。
【0075】また、図4に示すように、シャーシ40の
左右の壁部40bには、側板13の前記各支持部132
に対応する位置に、それぞれ、緩衝部材7の取り付け部
40dが設けられている。各取り付け部40dは、それ
ぞれ凹部49で構成され、各凹部49の底部491に
は、前記開口133と同様の開口492が形成されてい
る。
【0076】図9に示すように、緩衝部材7は、両端部
にそれぞれ鍔状の第1の係合部71および第2の係合部
72を有し、それらの間に薄肉で弾性変形可能な変形部
73が形成された形状をなしている。第1の係合部71
と変形部73との間および第2の係合部72と変形部7
3との間には、それぞれ、縮径部74および75が形成
されている。また、緩衝部材7は、その軸方向(図9中
横方向)に貫通する中空部76を有している。
【0077】このような緩衝部材7は、各種ゴムや軟質
樹脂(熱可塑性エラストマー)等の弾性材料で構成され
ており、変形部73が弾性変形することにより、少なく
ともその軸方向、すなわち、光ディスク3の偏心回転に
より生じる振動の方向(横方向)と同方向に伸縮するこ
とができる。
【0078】また、緩衝部材7は、光ディスク3の回転
軸方向に生じる振動の方向(縦方向)と同方向に変形す
ることができる。緩衝部材7の変形部73は、シャーシ
40の壁部40bに形成された凹部49内に収納され、
緩衝部材7の一方の縮径部74は、シャーシ40の開口
492内に挿入され、他方の縮径部75は、支持部材1
32の開口133内に挿入される。これにより、第1の
係合部71が底部491に係合し、第2の係合部72が
支持部132に係合する。
【0079】このように、装置本体2は、シャーシ40
の左右の壁部40bにおいて、ケーシング10の側板1
3の内側に対し、複数の緩衝部材7を介して支持され
る。これにより、例えば光ディスク3の偏心回転により
機構ユニット42、さらには装置本体2が振動したとし
ても、その振動が各緩衝部材7により吸収され、ケーシ
ング10への伝搬を抑制する。
【0080】なお、より優れた制振効果を得られるとい
う点で、装置本体2は、各緩衝部材7を介してのみケー
シング10(特に側板13)と接触しているのが好まし
いが、直接または間接的にケーシング10と接触する部
分があってもよいことは、言うまでもない。
【0081】以上のような構造の緩衝部材7は、振動吸
収性能、特に横方向の振動吸収性能が極めて優れてお
り、また、伸縮するので、着脱も容易である。なお、緩
衝部材7の形状、構造、設置位置、設置数等は、図示の
ものに限定されないことは、言うまでもない。
【0082】また、緩衝部材7の取り付けは、緩衝部材
7の両端部をシャーシ40側の取り付け部40dと側板
13側の支持部132とに嵌合して装着すればよく、別
途取り付けのための専用の部品を用いる必要がないた
め、緩衝部材7の取り付け作業が簡単であり、部品点数
も少ない。
【0083】また、装置本体2は、シャーシ40の左右
両側部において緩衝部材7を介して側板13に支持され
ているため、ディスク装置1Aの姿勢にかかわらず、前
述したような優れた制振効果を発揮する。すなわち、横
置きのコンピュータ本体等にディスク装置1Aを水平な
姿勢で設置した場合はもちろんのこと、該コンピュータ
本体を縦置きにした場合、すなわちディスク装置1Aが
垂直な姿勢となった場合でも、優れた制振効果を発揮す
る。なお、図示されていないが、シャーシ40の背面側
の側部においても、緩衝部材7を介して側板13に支持
された構造とすることもできる。
【0084】なお、本実施例では、側板13に折り曲げ
た板片による支持部132を形成するために、側板13
と底板11とを別部材で構成しているが、側板13と底
板11とが連結または一体化されていてもよい。この場
合、緩衝部材7のケーシング側の支持部は、底板11か
ら立設されていてもよい。
【0085】また、ディスク装置1Aは、例えば光ディ
スク3を回転駆動して再生を行っている最中に停電が生
じ、光ディスク3の回転が停止したときに、手動でディ
スクトレイ4を前方へ移動し、光ディスク3を排出し得
る非常排出機構60を備えている。
【0086】この非常排出機構60は、図4に示すよう
に、シャーシ40の前方部分に形成された円弧状の長孔
61と、扇形ギア53の裏面(下面)に突出形成され、
長孔61に沿って相対的に移動する突起62と、突起6
2を押圧して扇形ギア53を図2中時計回りに回転させ
る押圧部材63と、押圧部材63を前方(図4中下方)
へ付勢するバネ65とで構成されている。押圧部材63
には、長孔64が形成され、該長孔64内には、シャー
シ40に立設されたピン66が挿入されている。これに
より、押圧部材63は、前後方向に移動する。
【0087】次に、ディスク装置1Aの作用について説
明する。ディスク装置1Aの非使用時には、空のディス
クトレイ4は、ケーシング10内(装置本体2内)に収
納された状態(ディスク装填位置)にある(図3参
照)。
【0088】この状態でイジェクト操作を行うと、モー
タ51が所定方向に回転し、減速機構52を介して小ギ
ア525が図2中反時計回りに回転する。小ギア525
には、ディスクトレイ4の裏面のラックギア4bが噛合
していることから、ディスクトレイ4は、小ギア525
の前記回転に伴って前方へ移動し、開口121、16a
を通過して、ケーシング10から外側に突出した位置
(ディスク排出位置)まで移動する。
【0089】またこれと同時に、カム溝56a、56b
の上溝561に位置していた突起57a、57b(図7
参照)が、傾斜溝562を経て下溝563へ移動する
(図6参照)。これにより、機構ユニット42は、軸4
31、432を中心に回動し、機構ユニット42の前方
側が上側位置から下側位置へ下降(変位)する。そし
て、機構ユニット42に搭載されたターンテーブル46
も、下側位置へ移動し、ディスククランパ8の回転子8
1から所定距離離間する。
【0090】引き出されているディスクトレイ4のディ
スク載置部4aに光ディスク3を載置し、ローディング
操作を行うと、モータ51が前記と逆方向に回転し、減
速機構52を介して小ギア525が図2中時計回りに回
転(逆回転)する。これに伴い、ディスクトレイ4が後
方へ移動し、開口16a、122を通過して、前記ディ
スク装填位置まで移動する。これにより、ディスクトレ
イ4上に位置決めされた状態で載置された光ディスク3
も、装置本体2内のディスク装填位置へ搬送される。
【0091】ディスクトレイ4のローディング中、すな
わち後方への移動中は、扇形ギア53に形成された突起
531がディスクトレイ4の裏面に形成された第1の案
内溝4c内に沿って相対的に移動する。これにより、扇
形ギア53の位置(姿勢)が規制され、扇形ギア53
は、小ギア525と噛合せずに所定距離離間した状態が
保たれる(図2参照)。その結果、カム部材55は移動
せず、機構ユニット42は、その前方が下側位置にある
状態を維持する。
【0092】ディスクトレイ4がディスク装填位置に接
近すると、扇形ギア53に形成された突起532が挿入
部4eより第2の案内溝4d内に入り、該溝4dに案内
されて、扇形ギア53が図3中反時計方向に回転する。
また、このとき突起531は、第1の案内溝4cの前方
側の端部付近においてラックギア4b側へ移動する。こ
れにより、扇形ギア53は、小ギア525と噛合し、小
ギア525の回転力が伝達されて図3中反時計方向に回
転する(図3参照)。
【0093】この扇形ギア53の回転により、ラックギ
ア54およびカム部材55が図6中左方向(図3中右方
向)に移動し、カム溝56a、56bの下溝563に位
置していた突起57a、57b(図6参照)が、傾斜溝
562を経て上溝561へ移動する(図7参照)。これ
により、機構ユニット42は、軸431、432を中心
に回動し、機構ユニット42の前方側が下側位置から上
側位置へ上昇(変位)し、機構ユニット42は、ほぼ水
平状態となる。
【0094】この機構ユニット42の変位によって、タ
ーンテーブル46のセンタハブ部46aが光ディスク3
の中心孔3aに嵌合し、ターンテーブル46がディスク
3の中心部分を支持して持ち上げるとともに、ターンテ
ーブル46に内蔵された永久磁石が回転子81を吸着
し、ターンテーブル46と回転子81との間に光ディス
ク3の中心部が挟持され、固定される。
【0095】以上のようにして光ディスク3がディスク
装填位置に装填されると、続いてスピンドルモータ45
が作動し、ターンテーブル46と回転子81との間に挟
持された光ディスク3が前述したような回転速度で等速
回転する。
【0096】また、光学ヘッド47は、光学ヘッド移動
機構48により光ディスク3の半径方向に対する所定位
置に移動され、トラッキング制御およびフォーカス制御
がなされつつ光ディスク3の記録面に対し投光・受光を
行って、光ディスク3に記録された情報を再生する。
【0097】このような再生に際しては、光ディスク3
の寸法誤差や中心合わせの誤差等により、光ディスク3
が偏心回転し、機構ユニット42が振動することがあ
る。この振動は、光ディスク3の回転数が大きいほど激
しくなる。本発明のディスク装置1Aでは、このような
機構ユニット42の振動を、緩衝部材5で吸収し、さら
に、緩衝部材7で吸収するので、ケーシング10への伝
搬が阻止または抑制される。
【0098】特に、光ディスク3の偏心回転は、機構ユ
ニット42およびシャーシ40を主に横方向に振動させ
るが、緩衝部材7は、それと同方向に伸縮自在であり、
その振動を有効に吸収、緩和することができるので、制
振効果が極めて大きい。
【0099】また、緩衝部材5、7で吸収しきれなかっ
た振動がケーシング10に伝搬された場合でも、前述し
たように、側板13は、天板12の内面に対し、各突起
131により点接触し、これにより、側板13と天板1
2とが安定的に接合、連結されているので、ガタツキが
防止され、騒音の発生を極力少なくすることができる。
【0100】再生を中止し、イジェクト操作を行うと、
ディスク装置1Aの各機構が上述したイジェクト操作と
同様に作動し、ディスク3は、ターンテーブル46およ
び回転子81によるクランプが解除され、ディスクトレ
イ4に載って排出される。
【0101】なお、例えば再生中に停電が生じ、光ディ
スク3の回転が停止した場合、非常排出機構60によ
り、手動でディスクトレイ4を前方へ移動し、光ディス
ク3を取り出すことができる。
【0102】ディスクトレイ4が、ディスク装填位置に
ある状態で、図示しないピン部材をフロントベゼル16
および前板121にそれぞれ形成された孔16bおよび
123より挿入し、押圧部材63を押圧して後方へ移動
する。これにより、押圧部材63の押圧面631が突起
62を押圧し、突起62が長孔61に沿って移動し、扇
形ギア53が図3中時計回りに回転する。その結果、扇
形ギア53に噛合している小ギア525が図3中反時計
回りに回転し、小ギア525に噛合しているラックギア
4bが前方へ移動し、ディスクトレイ4の前方端が開口
16aから突出する。
【0103】その後、このディスクトレイ4の突出部分
を指で摘んで前方へ引き出すことにより、ディスクトレ
イ4を排出し、ディスクトレイ4上の光ディスク3を取
り出すことができる。
【0104】ディスクトレイ4を排出した後、ピン部材
を孔16bおよび123より抜き取れば、押圧部材63
は、バネ65の付勢力により、図4に示す元の位置に復
帰する。
【0105】以上、本発明のディスク装置を図示の実施
例について説明したが、本発明は、これに限定されるも
のではなく、装置を構成する各部材や手段は、同様の機
能を発揮し得る任意の構成に置換することができる。
【0106】例えば、緩衝部材7は、図示の構成に限ら
ず、中実の弾性部材よりなるもの、スポンジ状のもの
(多孔質体)、コイルバネ、板バネ等の各種バネ、オイ
ルダンパ、エアーダンパ、粘性または粘弾性物質、また
はこれらを任意に組み合わせたもの等、緩衝機能、制振
機能または消音機能を有するものであれば、いかなるも
のを用いてもよい。また、側板13に形成される突起の
設置数、設置位置、形状等も、図示のものに限定されな
い。
【0107】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ケ
ーシングを構成する第1の部材と第2の部材とが、第1
の部材に形成された複数の突起により点接触することに
より、第1の部材と第2の部材とが安定的に接合され
る。そのため、ディスクの偏心回転等による振動が生じ
た場合でも、ケーシングのガタツキや騒音の発生を抑制
することができる。
【0108】また、突起の形状、設置数、配置を所望に
設定すること、特に、第2の部材を固定するための取付
片との位置関係を所望に設定することにより、前記効果
がより顕著に発揮される。このようなことから、振動、
騒音を生じ易いディスク回転の高速化に対応することが
できる。
【0109】また、本発明では、ケーシングを構成する
各部材に高い加工精度(寸法精度)を要求されないた
め、ケーシングの製造が容易であるとともに、ケーシン
グの組み立て、特に、第1の部材と第2の部材との位置
合わせも容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置の実施例を示す分解斜視
図である。
【図2】図1に示すディスク装置における装置本体の平
面図である。
【図3】図1に示すディスク装置における装置本体の平
面図である。
【図4】図1に示すディスク装置における装置本体の底
面図である。
【図5】図1に示すディスク装置におけるディスクトレ
イの裏面の構成を示す底面図である。
【図6】図1に示すディスク装置における変位機構の構
成を示す背面図である。
【図7】図1に示すディスク装置における変位機構の構
成を示す背面図である。
【図8】ケーシングを構成する側板の斜視図である。
【図9】緩衝部材の構成例を示す縦断面図である。
【図10】従来のディスク装置の構成を示す分解斜視図
である。
【符号の説明】
1A、1B ディスク装置 2 装置本体 3 光ディスク 3a 中心孔 4 ディスクトレイ 4a ディスク載置部 4b ラックギア 4c 第1の案内溝 4d 第2の案内溝 4e 挿入部 5 緩衝部材 6 付勢部材 6a ビス 7 緩衝部材 71 第1の係合部 72 第2の係合部 73 変形部 74、75 縮径部 76 中空部 8 ディスククランパ 80 支持部材 81 回転子 10、10B ケーシング 11 底板 12 天板 121 前板 122 開口 123 孔 12B 回路基板組立体 13 側板 13a 第1の側壁 13b 第2の側壁 13c 第3の側壁 131 突起 132 支持部 133 開口 134、135 取付片 14 筐体 14a 天板部 14b、14c 側壁 14d 後部側壁 14e 前板部 141 開口 15 枠 16 フロントベゼル 16a 開口 16b 孔 17 ビス 20 シャーシ 20a 底部 20b 壁部 22 機構ユニット 23 ベース 25 スピンドルモータ 26 ターンテーブル 27 光学ヘッド 28 光学ヘッド移動機構 29 インシュレータ 30 変位機構 31 モータ 32 減速機構 33 カムホイール 33a 下側ギア 33b 上側ギア 38 ディスククランパ 40 シャーシ 40a 底部 40b 壁部 40c 取り付け部 40d 取り付け部 41 凹部 42 機構ユニット 43 ベース 431、432 軸 44 金属板 441 インシュレータ 45 スピンドルモータ 451 回転軸 46 ターンテーブル 46a センタハブ 47 光学ヘッド 48 光学ヘッド移動機構 48a モータ 48b ウォーム 48c ウォームギア 48d ラックギア 48e スライダ 48f 載置台 48g ガイド棒 49 凹部 491 底部 492 開口 50 変位機構 51 モータ 52 減速機構 521 小ギア 522 大ギア 523 小ギア 524 大ギア 525 小ギア 53 扇形ギア 531、532 突起 54 ラックギア 55 カム部材 56a、56b カム溝 561 上溝 562 傾斜溝 563 下溝 57a、57b 突起 60 非常排出機構 61 長孔 62 突起 63 押圧部材 631 押圧面 64 長孔 65 バネ 66 ピン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクを回転駆動するディスク回転駆
    動手段および前記ディスクに記録された情報を再生する
    再生手段を有する機構ユニットと、該機構ユニットの少
    なくとも一端部を変位させる変位機構とを搭載する装置
    本体と、 装置本体に対し移動可能なディスクトレイと、 前記装置本体を収納するケーシングとを有するディスク
    装置であって、 前記ケーシングは、側壁部を有する第1の部材と、該第
    1の部材に接合され、固定される板状の第2の部材とを
    有してなり、 前記第1の部材は、前記側壁部の前記第2の部材と接合
    される側の端部に、複数の突起を有し、該突起により前
    記第2の部材と点接触することを特徴とするディスク装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の部材は、前記装置本体を介し
    て対向する第1および第2の側壁と、該第1および第2
    の側壁の一端側同士を連結する第3の側壁とを有し、前
    記第1、第2および第3の側壁のそれぞれに、少なくと
    も1つの前記突起が形成されている請求項1に記載のデ
    ィスク装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の部材は、前記装置本体を介し
    て対向する第1および第2の側壁と、該第1および第2
    の側壁の一端側同士を連結する第3の側壁とを有し、前
    記第1および第2の側壁のそれぞれに、少なくとも2つ
    の前記突起が形成されている請求項1に記載のディスク
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の部材は、前記第1の側壁に形
    成された突起同士の間および前記第2の側壁に形成され
    た突起同士の間に、それぞれ、前記第2の部材を固定的
    に取り付けるための取付片を有する請求項3に記載のデ
    ィスク装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の部材は、前記装置本体を介し
    て対向する第1および第2の側壁と、該第1および第2
    の側壁の一端側同士を連結する第3の側壁とを有し、前
    記第1、第2および第3の側壁のそれぞれに、少なくと
    も2つの前記突起が形成されている請求項1に記載のデ
    ィスク装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の部材は、前記第1の側壁に形
    成された突起同士の間、前記第2の側壁に形成された突
    起同士の間および前記第3の側壁に形成された突起同士
    の間に、それぞれ、前記第2の部材を固定的に取り付け
    るための取付片を有する請求項5に記載のディスク装
    置。
  7. 【請求項7】 前記突起の先端は、丸みを帯びた形状を
    なしている請求項1ないし6のいずれかに記載のディス
    ク装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の部材および第2の部材は、金
    属板を加工して製造されたものである請求項1ないし7
    のいずれかに記載のディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の部材は、側板であり、前記第
    2の部材は、天板または底板である請求項1ないし8の
    いずれかに記載のディスク装置。
  10. 【請求項10】 前記ディスク回転駆動手段は、ディス
    クを高速で回転させるモータを有する請求項1ないし9
    のいずれかに記載のディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1519387A3 (en) * 2003-09-29 2005-12-07 Funai Electric Co., Ltd. Outer casing of electric equipment
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