JPH10216619A - 汚染防止方法 - Google Patents

汚染防止方法

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JPH10216619A
JPH10216619A JP2459297A JP2459297A JPH10216619A JP H10216619 A JPH10216619 A JP H10216619A JP 2459297 A JP2459297 A JP 2459297A JP 2459297 A JP2459297 A JP 2459297A JP H10216619 A JPH10216619 A JP H10216619A
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coating
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JP2459297A
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Kenji Nakane
健二 中根
Takayuki Nagano
孝行 長野
Toshimitsu Muramatsu
利光 村松
Masayoshi Saito
正嘉 斎藤
Toshiyuki Satake
俊之 佐竹
Shinji Iida
真司 飯田
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建造物などへの貼紙や落書きを防止し、特に貼
紙が貼付されてもその痕跡を残さずに容易に剥離できる
汚染防止方法を提供する。 【解決手段】被塗面に、下塗り塗料を用いて凹凸状塗膜
を形成した後、その上に湿気硬化形ポリシロキサン樹脂
をビヒクル成分として含有するクリヤ−塗料を用いて上
塗塗膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物などへの貼
紙や落書きを防止し、特に貼紙が貼付されてもその痕跡
を残さずに容易に剥離できる汚染防止方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】電柱、街灯柱、塀、歩道橋、
壁、橋脚、トンネル、門扉などの建造物のコンクリ−ト
面や塗装面に貼付けられた広告、宣伝ビラ等の貼紙や落
書きは、美観を損うばかりでなく、これを剥離・除去す
るために多大な労力と費用が必要であった。そこで従来
より、かかる貼紙がつきにくいように、これらの建造物
表面にビ−ス含有塗料を塗布して凹凸状の塗膜面を形成
したり、また、落書きがつきにくいように、シリコンオ
イルやワックスを添加した塗料を塗布したり、シリコ−
ン樹脂塗料を塗装するなどして汚染防止塗膜を形成する
ことが提案されてきた(例えば、特公昭53−1991
4号、特公昭62−24465号、特公昭57−373
89号、特開平6−182290号公報など)。
【0003】しかしながら、ビ−ス含有塗膜では、その
表面の凹凸が被塗物の形状や塗装方法によって鋭利な仕
上がりになって施主に嫌われることがあり、またシリコ
ンオイルやワックスを添加した塗料を塗布した場合に
は、何度も落書きをシンナ−で拭き取ったりブラシで擦
ったりを繰り返すうちに、表面のシリコンオイルなどが
徐々に消失し落書き除去の効果が低下しやすい。一方シ
リコ−ン樹脂塗料を塗装する場合には、既存の塗装面に
そのまま使用することができず、該塗料専用の下塗りや
中塗りが必要なため作業が煩雑でコスト高であり、また
該塗料は通常2液型であり作業性に問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、下塗り塗料による凹凸
状塗膜上に特定のクリヤ−塗膜を形成することにより貼
紙や落書きを効果的に防止し得る汚染防止塗膜を形成で
きることを見出し本発明に到達した。
【0005】即ち本発明は、被塗面に、下塗り塗料を用
いて凹凸状塗膜を形成した後、その上に湿気硬化形ポリ
シロキサン樹脂をビヒクル成分として含有するクリヤ−
塗料を用いて上塗塗膜を形成することを特徴とする汚染
防止方法を提供するものである。
【0006】以下、本発明について詳細に説明する。
【0007】本発明に使用される下塗り塗料は、被塗面
に凹凸状塗膜を形成するための塗料であり、従来公知の
合成樹脂エマルション系、セメント系、ポリマ−セメン
ト系などの複層仕上げ用主材や下地調整塗材などの弾性
材や厚膜型エポキシ樹脂系塗料などが挙げられる。該下
塗り塗料としては、特に、カルボニル基含有共重合体エ
マルション及び顔料を含有し、塗料中における顔料体積
濃度が30〜70%で、且つ形成塗膜の伸び率が20℃
雰囲気で30〜150%である弾性ベ−ス用水性塗料が
好適である。
【0008】該弾性ベ−ス用水性塗料に用いられるカル
ボニル基含有共重合体エマルションは、(a)カルボニ
ル基含有不飽和単量体を0.1〜30重量%、(b)水
溶性不飽和単量体0〜10重量%、並びに(c)その他
の不飽和単量体を60〜99.9重量%含有する単量体
混合物を、乳化剤の存在下で乳化重合させることにより
得られる共重合体エマルションが好適に使用できる。
【0009】単量体(a)としては、例えばアクロレイ
ン、ダイアセトンアクリルアミド、ダイアセトンメタク
リルアミド、ホルミルスチロ−ル、4〜7個の炭素原子
を有するビニルアルキルケトン(例えばビニルメチルケ
トン、ビニルエチルケトン、ビニルブチルケトン)等が
挙げられる。このうち特にダイアセトンアクリルアミ
ド、ダイアセトンメタクリルアミドが好適である。
【0010】単量体(b)としては、例えば(メタ)ア
クリル酸、マレイン酸、クロトン酸、β−カルボキシエ
チルアクリレ−ト、2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸、アリルスルホン酸、スチレンスルホ
ン酸ナトリウム塩、スルホエチルメタクリレ−ト及びそ
のナトリウム塩やアンモニウム塩;(メタ)アクリルア
ミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミ
ド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ−ト、グリ
シジル(メタ)アクリレ−トとアミン類との付加物;ポ
リオキシエチレン鎖を有する(メタ)アクリレ−トなど
が挙げられる。
【0011】単量体(c)としては、例えばメチル(メ
タ)アクリレ−ト、エチル(メタ)アクリレ−ト、プロ
ピル(メタ)アクリレ−ト、ブチル(メタ)アクリレ−
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレ−ト、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレ−ト、ラウリル(メタ)アク
リレ−ト、イソボルニル(メタ)アクリレ−トなどの
(メタ)アクリル酸の炭素数1〜24個のアルキル又は
シクロアルキルエステル;2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレ−ト、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レ−トなどの(メタ)アクリル酸の炭素数2〜8個のヒ
ドロキシアルキルエステル;スチレン、ビニルトルエン
などのビニル芳香族化合物;N−ビニルピロリドン、エ
チレン、ブタジエン、クロロプレン、プロピオン酸ビニ
ル、酢酸ビニル、(メタ)アクリロニトリルなどが挙げ
られ、これらは所望の性能に応じて適宜使用される。
【0012】弾性ベ−ス用水性塗料には上記カルボニル
基含有共重合体エマルションに架橋反応しうる架橋剤成
分を含んでも含まなくてもよい。架橋剤成分としては、
1分子中少なくとも2個のヒドラジド基を有するヒドラ
ジド化合物が使用でき、例えば、アジピン酸ジヒドラジ
ド、こはく酸ジヒドラジドなどのジカルボン酸のジヒド
ラジドが挙げられる。また弾性ベ−ス用水性塗料のビヒ
クル成分として、上記カルボニル基含有共重合体エマル
ションに、さらに従来塗料分野で使用されている公知の
エマルション、例えば酢酸ビニルエマルション、アクリ
ル樹脂エマルション、酢ビ−アクリルエマルション、エ
チレン−酢ビエマルションなどを固形分量で全ビヒクル
成分中に占める割合が50重量%以下となる量を配合し
てもよい。
【0013】上記弾性ベ−ス用水性塗料に使用される顔
料としては、例えば酸化チタン、カ−ボンブラック、ベ
ンガラなどの着色顔料、炭酸カルシウム、タルク、マイ
カ、クレ−、ケイ藻土、ケイ砂、パライトなどの体質顔
料や骨材等が挙げられ、適宜選択して使用できる。
【0014】該弾性ベ−ス用水性塗料では、顔料は塗料
中における顔料体積濃度(以下、「PVC」と略称する
ことがある)が30〜70%、好ましくは40〜60%
となるよう配合される。ここで「顔料体積濃度(PV
C)」は樹脂及び顔料の混合物固形分に占める顔料分の
体積割合である。該PVCが30%未満では得られる塗
膜の肉持ち感が乏しくなり下地調整能や凹凸形成が低下
し、一方PVCが70%を越えると得られる塗膜の緻密
性が低下し該塗膜上に上塗りを塗り重ねると上塗塗料の
吸い込みムラが発生しやすく良好な仕上り外観が得られ
ず、また該塗膜自体の膜物性も低下するので好ましくな
い。
【0015】また弾性ベ−ス用水性塗料による形成塗膜
の伸び率は20℃雰囲気で30〜150%、好ましくは
40〜140%である。ここで塗膜の伸び率は、恒温槽
付万能引張試験機(島津製作所製、オ−トグラフAG2
000B型)を用い、20℃において引張速度200m
m/分で測定したときの値であり、測定に使用する試料
はJIS−A−6909に従って作成したものである。
伸び率が30%未満では、得られる塗膜が被塗面のひび
ワレなどに十分追随できず、一方150%を越えると該
塗膜上に塗り重ねる上塗塗料の種類によっては上塗塗膜
にワレが生じる場合があるので好ましくない。
【0016】上記弾性ベ−ス用水性塗料には、さらに必
要に応じて界面活性剤、分散剤、消泡剤、増粘剤、造膜
助剤、防腐剤、凍結防止剤、有機溶剤などの塗料用添加
剤を配合することができる。
【0017】本発明に使用されるクリヤ−塗料は、空気
中の水分で加水分解して脱オキシムや脱アルコ−ルなど
の縮合反応により架橋・硬化しうる湿気硬化形ポリシロ
キサン樹脂をビヒクル成分として含有するものである。
【0018】上記湿気硬化形ポリシロキサン樹脂として
は、主にメチル基である有機基がSiに直接結合したオ
ルガノポリシロキサンに、ケトキシム基、アルコキシ
基、アセトキシ基などの加水分解性基を有する多官能シ
ラン化合物や、亜鉛、鉄、コバルト、スズなどのオクチ
ル酸塩、ナフテン酸塩、過酸化物などの硬化触媒を含有
したものが包含される。
【0019】上記樹脂には、被塗面への密着性を向上さ
せるためにシランカップリング剤などを必要に応じて配
合してもよい。
【0020】上記樹脂を希釈する有機溶剤としては、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤、ヘキサ
ン、ヘプタンなどの脂肪族炭化水素系溶剤などが使用で
きる。
【0021】上記湿気硬化形ポリシロキサン樹脂の具体
例としては、KE441、KE445、KE471、K
E44、KE47、KE45S、KE4895、KE4
525、KE4805(いずれも信越化学工業社製、商
品名)、SR2404、SR2405、SR2406、
SR2410、SR2411、SR2306、SR23
10、SR2316、SE5060、SE5070(い
ずれも東レダウコ−ニングシリコ−ン社製、商品名)等
が挙げられる。
【0022】上記クリヤ−塗料は、また汚染防止性の点
から、下記一般式
【0023】
【化1】
【0024】(式中、Rは同一もしくは異なって水素原
子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す)で表されるオ
ルガノシリケ−ト及び/又はその縮合物を含有すること
が望ましい。該オルガノシリケ−トの具体例としては、
例えばテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、
テトラプロポキシシラン、ジメトキシジエトキシシラン
などが挙げられ、またオルガノシリケ−トの縮合物とし
ては、前記一般式で表されるオルガノシリケ−ト同士の
分枝状もしくは直鎖状の縮合物であって、例えばエチル
シリケ−ト40、エチルシリケ−ト48、メチルシリケ
−ト51(いづれもコルコ−ト社製)などの市販品を用
いることができる。これらは単独又は2種以上混合して
使用することができる。該オルガノシリケ−ト及び/又
はその縮合物の配合量は、塗料中の樹脂固形分100重
量部あたり約1〜40重量部の範囲が適当である。
【0025】上記クリヤ−塗料には、さらに必要に応じ
てシリコ−ンオイルや、塩素化パラフィン、固形パラフ
ィン、流動パラフィンなどのワックス類を、塗料中の樹
脂固形分100重量部あたり約10重量部以下の範囲で
配合でき、これにより貼紙防止機能が向上する。
【0026】上記クリヤ−塗料には、さらに要求される
塗膜性能に応じて体質顔料、着色顔料などの顔料類;可
塑剤、タレ止め剤、塗面調整剤などの塗料用添加剤など
を適宜配合することができる。
【0027】本発明方法は、被塗面に直接もしくは下地
処理を行った後、前記の通り得られる下塗り塗料を凹凸
状塗膜を形成するよう塗装し、次いで上記クリヤ−塗料
を塗装するものである。
【0028】被塗面としては、建造物等の素地面や塗装
面など、特に制限なく適用でき、素地面としては例えば
コンクリ−ト面、モルタル面、スレ−ト板、PC板、A
LC板、コンクリ−トブロック面、木材、石材、プラス
チック、金属などが挙げられ、塗装面としては、これら
素地面に塗装された、例えばアクリルウレタン樹脂系、
ポリウレタン樹脂系、フッ素樹脂系、シリコ−ン樹脂系
などの旧塗膜面が挙げられる。
【0029】下塗り塗料の塗装は、ロ−ラ−、エアスプ
レ−、エアレススプレ−、リシンガン、万能ガン、ハケ
などの公知の塗装器具を用いた塗装方法により被塗面の
全面にわたって凹凸状(例えばその高さが0.5〜5m
mで幅が1〜10mmの凸部が分布した、ゆず肌模様な
ど)になるよう行われる。塗布量は、0.2〜1.5k
g/m2 、好ましくは0.3〜1.3kg/m2 が適当
である。
【0030】このように形成された凹凸塗膜の上に上記
クリヤ−塗料を塗布するものであるが、仕上り面の着色
から、該クリヤ−塗料を塗装する前に、必要に応じて水
系または有機溶剤系のエナメル塗料を凹凸塗膜上に塗装
することができ、例えばアクリル樹脂、アクリルウレタ
ン樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、シリコンアク
リル樹脂系の上塗り塗料が適用できる。
【0031】上記エナメル塗料及びクリヤ−塗料は、ロ
−ラ−、ハケ、スプレ−など通常の塗装方法により塗装
でき、該エナメル塗料は乾燥膜厚で20〜60μm、ク
リヤ−塗料は、乾燥膜厚で10〜30μmの範囲となる
よう塗装するのが適当である。
【0032】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。
【0033】共重合体エマルションの製造 容量2リットルの4つ口フラスコに脱イオン水312重
量部、Newcol707SF(日本乳化剤社製、ポリ
オキシエチレン鎖を有するアニオン性界面活性剤、不揮
発分30%)2.3重量部を加え、窒素置換後、80℃
に保った。この中に過硫酸アンモニウム0.7重量部を
添加し、添加15分後から下記組成をエマルション化し
てなるプレエマルションを3時間かけて滴下した。
【0034】 脱イオン水 338 重量部 ダイアセトンアクリルアミド 32 重量部 アクリル酸 3.2重量部 スチレン 97 重量部 メチルメタクリレ−ト 260 重量部 2−エチルヘキシルアクリレ−ト 100 重量部 n−ブチルアクリレ−ト 150 重量部 Newcol 707SF 62 重量部 過硫酸アンモニウム 1.2重量部 滴下終了時から30分間経過後、0.7重量部の過硫酸
アンモニウムを7重量部の脱イオン水に溶解させた溶液
7.7重量部を滴下開始し、30分間かけて滴下終了し
た。これをさらに2時間80℃に保持した後、40〜6
0℃に降温した。次いでアンモニア水でpH8〜9に調
整し、固形分51重量%の共重合体エマルションを得
た。エマルションのpHは8.2であった。
【0035】下塗り塗料の作成 上記製造例で得た共重合体エマルションに、表1に示す
成分を配合し、攪拌混合して下塗り塗料及びを得
た。両塗料の特性値を表1に示す。また、下塗り塗料
として「エポマリンSHB」(関西ペイント社製、厚膜
型エポキシ樹脂系塗料)を用いた。尚表1中における
(注1)〜(注5)は下記の通りである。
【0036】 (注1)体質顔料:比重2.7の炭酸カルシウム (注2)増粘剤:2.5%ヒドロキシエチルセルロ−ス (注3)消泡剤:「SNデホ−マ−A63」(サンノプ
コ社製) (注4)分散剤:「ノプコサントK」(サンノプコ社
製) (注5)形成塗膜の伸び率(%):JIS A 690
9に準じて試験片を作成、該乾燥塗膜の伸び率を、引張
試験機オ−トグラフAG2000B型(島津製作所製)
を用い、20℃雰囲気で引張速度200mm/minに
て測定した。
【0037】
【表1】
【0038】クリヤ−塗料の作成 表2に記載の配合に従ってクリヤ−塗料A〜Jを作成し
た。表中、(注6)〜(注13)は下記の通りである。
【0039】(注6)KE445、KE471、KE4
41:信越化学工業社製、湿気硬化形ポリシロキサン樹
脂 (注7)ヒタロイド3083:日立化成社製、アクリル
ポリオ−ル樹脂液、固形分60% (注8)デュラネ−ト24A:旭化成社製、ヘキサメチ
レンジイソシアネ−ト、固形分90% (注9)SH28PA:東レ・ダウコ−ニング・シリコ
−ン社製、シリコン樹脂 (注10)YC−3835:鐘ヶ淵化学工業社製、アク
リルシリコ−ン樹脂液、固形分51% (注11)ZT−118Z:鐘ヶ淵化学工業社製、硬化
触媒、固形分16% (注12)KP358:信越化学工業社製、シリコ−ン
オイル (注13)エチルシリケ−ト40:コルコ−ト社製、オ
ルガノシリケ−ト縮合物
【0040】
【表2】
【0041】実施例及び比較例 20℃・75%RHで10日以上養生させたモルタル板
(JIS A5304、300×150×60mm)に
「KCエポプライマ−」(関西ペイント社製、エポキシ
樹脂クリヤ−シ−ラ−)を80g/m2 の塗布量でロ−
ラ−塗装し、室温で1日乾燥させたものを被塗板とし
た。
【0042】該被塗板に表3に示す下塗り塗料を選択し
約800〜1,000g/m2 の塗布量で砂骨ロ−ラ−
塗装し、室温で1日乾燥させた。得られた下塗り塗膜面
は、高さ0.5〜1.5mmで、幅が1〜2mmの凸部
が分布したゆず肌模様の仕上がりを形成した。次いでか
かる下塗り塗膜上に「レタン6000白」(関西ペイン
ト社製、ポリウレタン樹脂系塗料)を約200g/m2
の塗布量で刷毛塗装し、室温で1日乾燥させた。
【0043】この上にさらに表3に示すクリヤ−塗料を
選択し約100〜150g/m2 の塗布量で刷毛塗装
し、室温で1日乾燥させて塗装板を得た。得られた各塗
装板について性能試験を行った。尚、各塗装板について
夫々1枚ずつ控え用塗装板を用意し室内で保管した。結
果を表3に示す。
【0044】表3中の試験方法は下記の通りである。
【0045】試験方法 (*1)密着性:試験塗板の塗膜に、素地面に達する切
り傷を5×5mmの碁盤目9個を作り、その碁盤目上に
セロハン粘着テ−プを貼り付けて、剥がした後の塗膜の
状態を評価した。
【0046】 ○:全く剥離が認められない △:わずかに剥離が認められる ×:著しい剥離が認められる (*2)落書き除去性:試験塗板の塗面に、「エアロン
A」(カンペハピオ社製、アクリルラッカ−スプレ−)
で落書きをした。これを1日、及び10日間放置した
後、下記の除去方法で容易に除去できるかどうか、及び
除去後の塗面状態を調べた。
【0047】(除去方法) a.シンナ−をガ−ゼに含ませて拭き取る b.ガムテ−プの着脱で除去する c.たわしで擦りながら水洗する (除去性評価基準) ○:完全除去 △:落書きが若干残る ×:落書きがかなり残る (塗面評価基準) ○:良好 △:除去痕が若干残る ×:除去痕がかなり残る (*3)貼紙除去性:試験塗板の塗面に、合成のりで模
造紙を貼り付け、その上を何回も手で擦り付け、7日間
放置後、模造紙を手で剥がし、剥がした後の塗面状態を
観察した。
【0048】 ◎:容易に剥がれ痕跡を認めない ○:貼紙の痕跡は認めない △:貼紙が一部付着している ×:貼紙がかなり付着している (*4)屋外暴露試験:試験塗板を6ケ月及び12ケ月
屋外暴露した後、その塗膜外観を目視で観察した。また
塗膜の汚れについては室内に保管していた控え用塗装板
と比較し、その汚れの程度を目視で評価した。
【0049】(塗膜外観) ◎:良好 ○:若干ツヤビケあり △:ツヤビケ、ヒビワレあり (汚れの程度) ◎:控え用塗装板とほぼ同じで殆ど汚れていない ○:煤煙汚れの付着が多少ある △:煤煙汚れの付着が目立つ ×:全面に汚れが付着している
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、下塗り塗料による凹凸
状塗膜上に特定のクリヤ−塗膜を形成することにより、
貼紙や落書きを効果的に防止し、特に貼紙が貼付されて
もその痕跡を残さず容易に剥離できる汚染防止塗膜を形
成できる。
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 正嘉 東京都大田区南六郷3丁目12番1号 関西 ペイント株式会社内 (72)発明者 佐竹 俊之 東京都大田区南六郷3丁目12番1号 関西 ペイント株式会社内 (72)発明者 飯田 真司 東京都大田区南六郷3丁目12番1号 関西 ペイント株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗面に、下塗り塗料を用いて凹凸状塗
    膜を形成した後、その上に湿気硬化形ポリシロキサン樹
    脂をビヒクル成分として含有するクリヤ−塗料を用いて
    上塗塗膜を形成することを特徴とする汚染防止方法。
  2. 【請求項2】 下塗り塗料が、カルボニル基含有共重合
    体エマルション及び顔料を含有し、塗料中における顔料
    体積濃度が30〜70%で、且つ形成塗膜の伸び率が2
    0℃雰囲気で30〜150%である弾性ベ−ス用水性塗
    料である請求項1記載の汚染防止方法。
  3. 【請求項3】 クリヤ−塗料が、オルガノシリケ−ト及
    び/又はその縮合物を含有する請求項1又は2記載の汚
    染防止方法。
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