JPH10216133A - 超音波プローブ - Google Patents

超音波プローブ

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JPH10216133A
JPH10216133A JP9026839A JP2683997A JPH10216133A JP H10216133 A JPH10216133 A JP H10216133A JP 9026839 A JP9026839 A JP 9026839A JP 2683997 A JP2683997 A JP 2683997A JP H10216133 A JPH10216133 A JP H10216133A
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JP
Japan
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balloon
ultrasonic
ultrasonic probe
sheath
airway
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JP9026839A
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Seiichi Tadano
誠一 多田野
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 患者の苦痛を軽減した円滑な超音波診断を実
現し、さらにバルーンの損傷を引き起こさない超音波プ
ローブを提供すること。 【解決手段】 超音波プローブの挿入軸方向に対してバ
ルーン(29)の膨張を規制する糸(50)を用い、気
道確保を十分に行う太い気管チューブを使用せずに気道
確保が簡単にできる。また、膨張規制手段として繊維糸
を用いているので、膨張したバルーンシースが破裂させ
たり、脱落するのを防止することができ、患者の気管に
炎症を起こさせる事態を回避できるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の鉗子チャ
ンネルから超音波プローブを挿入し、体腔内管腔断面を
バルーン法にて超音波描出する超音波プローブに関する
もので、特に気管支用内視鏡の鉗子チャンネルを利用
し、気管支内の管腔断面をバルーン法にて超音波診断す
るものである。
【0002】
【従来の技術】呼吸器系の内視鏡診断では、気管チュー
ブをガイドにして気管支用内視鏡を体腔内に挿通した
り、場合によっては処置具を挿入できるチャンネル径の
太い気管支用内視鏡に抜き替えて、処置を行うというこ
とが行なわれている。こういう状況の中で、超音波プロ
ーブを鉗子チャンネルから挿入し気管壁を超音波診断し
たいというニーズがある。この場合、超音波プローブ表
面と気管壁の間に空間があると超音波が気管壁内部まで
透過しないので、超音波プローブを用いて気管壁を診断
するには、水等の超音波伝達媒体が必要となる。しか
し、超音波プローブに付設したバルーン等を用いて気管
の一部を超音波伝達媒体で満たすと、処置あるいは診断
中にバルーンよりも先の気管に患者が呼吸するための空
気(酸素)が供給されなくなるので、気道確保用の通路
を設けた気管チューブを用いたり、内部空間を形成する
ように内バルーンと外バルーンを固着する構成の気管断
面に対して局部的に膨張するバルーンシースを用いて
(特願平5−75731に開示)、気管内に気道を確保
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波伝達
媒体を必要とする超音波プローブの使用部位は主に気管
と肺外気管支で、それ以上分岐した気管支では超音波プ
ローブを気管壁に直接押しつけることにより目的の病変
部を描出している。つまり、気道を確保する必要がある
のは比較的太い気管と肺外気管支の部分ということにな
る。もちろん、肺外気管支から分岐していく細い気管支
においても超音波診断を行いたいというニーズがあるた
め、どちらの部位にも対応できる検査方法が確立されて
いなければならない。
【0004】そして、太い気管、太い肺外気管支に対し
ては、気道を確保しつつバルーンを超音波伝達媒体で満
たし、細い気管支に対しては、バルーンを超音波伝達媒
体で満たさず超音波プローブを気管壁に直接押し当て
て、超音波診断を行いたいという医療現場からの意向が
ある。しかしながら、気道を確保するため太い気管チュ
ーブを用いると、患者に与える苦痛が増大する。また、
特願平5−75731で開示されたような内バルーンと
外バルーンを固着する構成のバルーンシースでは、それ
ぞれのバルーンへ別々の送水チューブから送水しなけれ
ばならず、その作業のための手間がかかり、患者に与え
る苦痛が増大する。また、バルーンへ送水中に膨張し過
ぎてバルーンが破れた場合に、気管内にバルーンの破片
を残す可能性もある。この破片を回収できないと、患者
の気管内に炎症を生じさせる可能性がある。
【0005】本発明はこうした問題点を解決すべく提案
されるもので、患者の苦痛を軽減した円滑な超音波診断
を実現し、さらにバルーンの損傷を引き起こさない超音
波プローブを提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、1.内視鏡の鉗子チャンネルから超音波プロ
ーブを挿入し、体腔内管腔断面をバルーン法にて超音波
描出する超音波プローブにおいて、超音波プローブ挿入
軸方向に対してバルーンの膨張を規制する、少なくとも
1つの規制手段を備えたことを特徴とする超音波プロー
ブとした。
【0007】第1項の構成をとることで、気管管腔内に
挿入した超音波プローブのバルーンは非円形に膨張す
る。これによって、バルーン法を利用した超音波プロー
ブを管腔内に挿入して超音波描出する際に、気道用の空
間が確保される。またバルーンが万が一破裂や脱落しそ
うな事態を、規制手段によって防ぐという作用がある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を説明していく。図1〜図13は第1の
実施の形態を示したもので、気管管腔内に挿入する気道
確保用挿管チューブを使用しなくとも、気道確保を確実
に行える気管支用の超音波プローブとした。このうち図
1は気管管腔内で使用される気管支用内視鏡を示したも
のであり、図2に超音波プローブの全体を、図3は超音
波プローブの先端詳細を示したものである。
【0009】図1(Aは全体図、Bは先端の拡大図)に
示すように、気管支用内視鏡1は、硬性な内視鏡操作部
2、軟性の内視鏡挿入部3、先端硬質部4を有してい
る。内視鏡操作部2には、内視鏡挿入部3を上下に湾曲
させるためのアングルノブ5、鉗子チャンネル入口6、
内視鏡挿入部3内で鉗子チャンネルに通じている吸引チ
ャンネルの吸引口金7が設けられている。なお鉗子チャ
ンネル入口6には、シールを目的としたゴム製の鉗子栓
8が付設されている。内視鏡挿入部3は、軟性部9と、
湾曲部10を有している。また、先端硬質部4は図1B
に示すように、鉗子チャンネル入口6から通じている鉗
子チャンネル出口11、体腔内へ挿入する際の照明に用
いるライトガイドカバーガラス12、観察像を得るため
のイメージガイドカバーガラス13を有している。
【0010】図2は鉗子チャンネルに挿通する超音波プ
ローブ14の全体を示したもので、超音波プローブ14
は、プローブ本体15、駆動部本体16を有している。
プローブ本体15は、内視鏡挿入部3の長さよりも十分
に長いプローブ挿入部17、駆動部本体16に接続する
プローブ側接続部18を有している。駆動部本体16
は、前記プローブ側接続部18に接続する駆動部側接続
部19と、超音波コード20、超音波コネクタ21を有
している。
【0011】図3は、図2のプローブ本体15のプロー
ブ挿入部17における先端詳細図(内部透視図)であ
る。プローブ挿入部17は、樹脂製(テフロン等)のア
ウターシース22で覆われており、駆動部本体16の回
転運動を伝達するフレキシブルシャフト23が、アウタ
ーシース22先端に位置する超音波振動子24まで延在
し連結されている。なお、アウターシース22とフレキ
シブルシャフト23との間には超音波伝達媒体25を充
満している。
【0012】次に、図4は超音波プローブ14をバルー
ン密着法で超音波検査に用いる際のシステム図である。
図示のようにバルーンシース26は、シース挿入部2
7、コネクタ本体28を有している(図4A)。また、
超音波プローブ14の先端拡大図(図4B)に示すよう
に、シース挿入部27の先端部から超音波プローブ14
の先端にかけてバルーン29が取り付けられている。バ
ルーン29の先端内には先端キャップ30が位置し、こ
の先端キャップ30とシース挿入部27の先端部にはそ
れぞれ糸縛り用の溝となる糸用溝A31、糸用溝B32
が形成され、バルーン29を糸縛り固定するようになっ
ている。
【0013】また、図4Aに示すように、コネクタ本体
28はシース挿入部27を固定するためのシース挿入部
固定リング33、シース挿入部27内に送水する送水路
の送水口金34、超音波プローブ14を接続するコネク
タ固定リング35を有している。送水口金34には、エ
クステンションチューブ36と、シリンジ37によって
送水した水を逆流させないための三方活栓38とを連結
している。この三方活栓には、シリンジ37からの送水
を規制する三方切り換え弁51が付設されている。
【0014】図5は、気管支における超音波検査用呼吸
補助システム39を示したものである。このシステムに
は、患者の呼吸状態(内呼吸を含む)を検知する機能を
備えた血中酸素量測定装置40(患者の動脈に導かれて
いる)と、これに連続し酸素タンク41及び空気タンク
42から酸素分圧を変えた空気を合成可能な酸素分圧コ
ントローラ43と、酸素分圧コントローラ43に連続し
酸素分圧コントローラ43で合成した空気を気管支用内
視鏡の管路系へ送る一方、同管路から排出される排気を
大気中に放出できるレギュレータ44が設けられてい
る。なお、本超音波検査用呼吸補助システム39に代
え、血中酸素量測定装置40の代わりにレギュレータ4
4の隣りに患者54から排出される二酸化炭素を検知す
るセンサを備えた二酸化炭素量測定装置55を備えたシ
ステムを用いてもよい(図13)。
【0015】図6は、前記レギュレータ44の構造を詳
細に示した断面図である。図示のように、レギュレータ
44には、気管支用内視鏡の吸引口金7に接続する口金
固定部45、前記酸素分圧コントローラ43に硬質のテ
フロンチューブ46で連結している吸入ポート47、患
者の吐く空気を大気中に放出する排出ポート48、吸入
ポート47と排出ポート48の切り換えを行う切り換え
弁49が設けられている。
【0016】次に、以上のように構成した本発明に実施
の形態の作用を説明する。図7(Aは正面図、Bは側面
図)に示すように、バルーンシースに超音波プローブ1
4を挿入した状態(図4)でシース挿入部27先端の糸
用溝B32とバルーン先端キャップ30のある糸用溝A
31に糸(木綿糸、絹糸、ナイロン糸等)50を巻くと
ともに、バルーンシース26の長手軸方向と平行に糸5
0を張る。
【0017】この状態で三方活栓38の三方向切り換え
弁51(図8)を開け、シリンジ37から水(滅菌水や
生理食塩水等)52をバルーン29内に注入してを膨張
させる。すると、バルーン29は、膨張の規制手段であ
る糸50により、図9(A正面図、B底面図)のように
非円形に膨らむ。実際にバルーンシース26を体腔内の
気管に挿入したときの様子を示したのが図10Aであ
り、図10B(A−A断面図)の断面図に示すように非
円形に膨らんだバルーン29と気管53との間には気道
となる空間53aが確保される。そこで、気管の病変部
53bに超音波振動子24から超音波ビームを照射する
と、患者の苦痛を最小にして超音波断層像を抽出でき
る。
【0018】さらに、患者54の呼吸を補助するため図
11に示したように超音波検査用呼吸補助システム39
を取り付ける。先ず、血中酸素量測定装置40により患
者54の呼吸状態(内呼吸を含む)を酸素分圧コントロ
ーラ43へ知らせ、このコントローラ43により合成し
た空気を気管支用内視鏡1の吸引口に固定したレギュレ
ータ44へ送気する。すると、レギュレータ44は、図
12Aに示すように患者が排気すると切り換え弁49が
吸入ポート47を閉鎖して排出ポート48を開放し、ま
た患者が吸気すると図12Bに示すように切り換え弁4
9が排出ポート48を閉鎖して吸入ポート47を開放
し、患者54の気管支53c内に不足した酸素を送り込
む(図11)。
【0019】以上のごとく本実施の形態によれば、超音
波プローブの挿入軸方向に対してバルーンの膨張を規制
する糸を用い、気道確保を十分に行う太い気管チューブ
を使用せずに気道確保が簡単にでき、患者の苦痛を軽減
した円滑な超音波診断を実現できる。また、膨張規制手
段として繊維糸を用いているので、膨張したバルーンシ
ースが破裂させたり、脱落するのを防止することがで
き、患者の気管に炎症を起こさせる事態を回避できる。
また、気管支用内視鏡管路を通じた呼吸による絶対吸気
量の低下を酸素分圧を上げることでカバーすることがで
き、超音波診断中の安全性を確保できる。
【0020】図14〜図18は関連発明を示したもの
で、前記実施の形態と対応する箇所には同一符号を付し
てある。また、必要に応じて前記図面を用いる。本実施
の形態は、気管支内の気道面積を小さくすることなく、
超音波描出範囲を大きくすることができる超音波プロー
ブを提供することを目的としたものである。
【0021】呼吸器系の内視鏡診断では、気管チューブ
をガイドにして気管支用内視鏡を体腔内に挿通したり、
場合によっては処置具を挿入できるチャンネル径の太い
気管支用内視鏡に抜き替えて、処置を行うということが
行なわれている。こういう状況の中で、超音波プローブ
を鉗子チャンネルから挿入し気管壁を超音波診断したい
というニーズがある。この場合、超音波プローブ表面と
気管壁の間には空間があると超音波が気管壁内部まで透
過しないので、超音波プローブで気管壁を診断するには
水等の超音波伝達媒体が必要となる。しかし、バルーン
等を用いて気管の一部を超音波伝達媒体で満たすと、処
置あるいは診断中にバルーンよりも先の気管に呼吸する
ための空気(酸素)が供給されなくなるので、気道確保
用の通路を設けた気管チューブを用いることが提案され
ている。患者の呼吸を楽にするには、気道確保用の通路
の内径を大きくすればよいが、この気管チューブ(気道
用通路)が大きいと超音波プローブの走査面内において
気管チューブの悪影響が増大し超音波描出範囲が狭くな
ってしまう。
【0022】そこで、気管チューブを用いずに気道を確
保するといった提案がなされており例えば、特願平5−
75731では、内部空間を形成するように内バルーン
と外バルーンを固着して気管断面に対して局部的に膨張
するバルーンシースを用いて気道を確保するという構成
が開示されている。しかし、この方法では気道は確保で
きるものの、バルーンが膨張していない部分があるため
超音波が透過しにくい箇所ができてしまい、この状況下
では超音波描出範囲が狭まり、診断過程で病変を見落と
す可能性がある。
【0023】そこで本実施の形態は、超音波プローブを
挿通する鉗子チャンネルと平行に気道管路を設けるとと
もに、この気道管路の断面形状を超音波送受信波方向を
長軸とした楕円形状とし、気管支内の気道面積を小さく
することなく、超音波描出範囲を大きくすることができ
るようにした。
【0024】以下、本実施の形態を説明するが、気管支
用内視鏡、超音波プローブ、超音波プローブの先端構成
については、前記した図1〜図3の内容と同様であるの
で説明を省略する。図14は、超音波プローブ14をバ
ルーン密着法で超音波検査に用いる際のシステム図であ
る。図示のようにバルーンシース26は、シース挿入部
27、コネクタ本体28を有している。また、コネクタ
本体28は、シース挿入部27を固定するためのシース
挿入部固定リング33、シース挿入部27内に送水する
送水路の送水口金34、超音波プローブ14を接続する
コネクタ固定リング35を有し、コネクタ本体28側部
に気道開口部56が形成されている。また、送水口金3
4には、エクステンションチューブ36と、シリンジ3
7によって送水した水を逆流させないための三方活栓3
8とを連結している。
【0025】図15は、バルーンシースの先端部詳細図
を示したものである。シース挿入部内には、超音波プロ
ーブ用ガイド管路57と気道確保用の気道管路58が平
行に設けられている。シース挿入部の先端部にはバルー
ン29が被せられ、前記超音波プローブ用ガイド管路5
7とその先端開口部59を連通させている(図15
A)。気道管路58は断面A−A(図15B)で示すよ
うに、超音波走査範囲において超音波送受信方向を長軸
とする楕円形状をしており、超音波走査範囲以外では断
面B−B(図15C)のように円形状をしている。しか
し、気道管路断面積はどの断面においても同じにしてあ
る。そして、気道管路58は、コネクタ本体28内にお
いて気道開口部56に通じている(図14)。
【0026】以上のように構成された本実施の形態の作
用を説明する。気管支用内視鏡の鉗子チャンネル入口6
から超音波プローブ14が挿入されたバルーンシース2
6を挿入し、シリンジ34から水(滅菌水や生理食塩水
等)52をバルーンシース26内に注入する。すると図
15の超音波プローブ用ガイド管路57の先端開口部5
9からバルーンシースへ前記水(滅菌水や生理食塩水
等)52が充満し、バルーン29が膨張する。図16
は、このような状態の超音波プローブ14が気管53に
挿入された様子を示したものである。バルーン29は気
管53内壁に密着し、気管断面を超音波走査によって超
音波描出できる。この場合、超音波振動子24と気道管
路58の関係は図17に示すようになっている。これに
対し、従来の両者の関係は図18に示すようになってい
る。つまり図17では超音波走査を遮る気道管路58が
超音波送受信方向を長軸とする楕円形状をしており、図
18では円形状の気道管路58aとなっている。したが
って、各場合の超音波遮断範囲の角度をα、βとすれば
α<βとなり、本実施の形態の方が超音波を遮る範囲が
狭くなる。
【0027】本実施の形態は以上のように超音波送受信
断面における気道管路断面形状を超音波送受信方向を長
軸とした楕円形状とすることによって、気道管路の断面
積を小さくすることなく、超音波送受信を遮る範囲を極
力小さくすることが可能になる。これによって、患者の
呼吸運動を保ちつつ、十分な範囲の超音波描出を可能に
し超音波診断で病変を見落とす可能性を小さくすること
が可能になる。
【0028】以上の実施の形態に記載された内容は以下
の発明として捉えることもできる。 1.内視鏡の鉗子チャンネルから超音波プローブを挿入
し、体腔内管腔断面をバルーン法にて超音波描出する超
音波プローブにおいて、超音波プローブ挿入軸方向に対
してバルーンの膨張を規制する、少なくとも1つの規制
手段を備えたことを特徴とする超音波プローブ。第1項
によれば、超音波プローブの挿入軸方向に対してバルー
ンの膨張を規制する糸を用い、気道確保を十分に行う太
い気管チューブを使用せずに気道確保が簡単にでき、患
者の苦痛を軽減した円滑な超音波診断を実現できる。ま
た、膨張規制手段として繊維糸を用いているので、膨張
したバルーンシースが破裂させたり、脱落するのを確実
に防止することができ、患者の気管に炎症を起こさせる
事態を回避できる。また、気管支用内視鏡管路を通じた
呼吸による絶対吸気量の低下を酸素分圧を上げることで
カバーすることができ、超音波診断中の安全性を確保で
きる。
【0029】2.前記規制手段として繊維糸を用い、バ
ルーンの長手軸方向の前後を巻くとともに、バルーンの
長手軸方向と平行に張ったことを特徴とする第1項記載
の超音波プローブ。第2項によれば、膨張規制手段とし
て繊維糸を用いているので、膨張したバルーンシースが
破裂させたり、脱落するのを確実に防止することがで
き、患者の気管に炎症を起こさせる事態を回避できる。
【0030】3.内視鏡の鉗子チャンネルから超音波プ
ローブを挿入し、体腔内管腔断面をバルーン法にて超音
波描出する超音波プローブにおいて、前記鉗子チャンネ
ルと平行に気道管路を設けるとともに、この気道管路の
断面形状を超音波送受信方向を長軸とした楕円形状とし
たことを特徴とする超音波プローブ。第3項によれば、
気道管路の断面積を小さくすることなく、超音波送受信
を遮る範囲を極力小さくすることが可能になる。これに
よって、患者の呼吸運動を保ちつつ、十分な範囲の超音
波描出を可能にし超音波診断で病変を見落とす可能性を
小さくすることが可能になる。
【0031】
【発明の効果】以上のごとく本実施の形態によれば、超
音波プローブの挿入軸方向に対してバルーンの膨張を規
制する糸を用い、気道確保を十分に行う太い気管チュー
ブを使用せずに気道確保が簡単にでき、患者の苦痛を軽
減した円滑な超音波診断を実現できる。また、膨張規制
手段として繊維糸を用いているので、膨張したバルーン
シースが破裂したり、脱落するのを防止することがで
き、患者の気管に炎症を起こさせる事態を回避できる。
また、気管支用内視鏡管路を通じた呼吸による絶対吸気
量の低下を酸素分圧を上げることでカバーすることがで
き、超音波診断中の安全性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す気管支用内視鏡の全体
図、及び部分拡大図である。
【図2】超音波プローブの全体図である。
【図3】超音波プローブの先端詳細図である。
【図4】超音波プローブで検査する際のシステム図であ
る。
【図5】超音波検査用呼吸補助システム図である。
【図6】レギュレータの断面図である。
【図7】バルーンシースに超音波プローブを挿入した状
態を示した正面図、及び側面図である。
【図8】バルーンに水(滅菌水や生理食塩水等)を注入
する状態の全体図である。
【図9】バルーンを膨張させた状態の正面図、及び底面
図である。
【図10】バルーンシースを気管内に挿入したときの断
面図、及びA−A断面図である。
【図11】患者の呼吸を補助するためのシステム図であ
る。
【図12】レギュレータの動作を示す断面図である。
【図13】超音波検査用呼吸補助システムの他の実施例
である。
【図14】関連発明の超音波プローブで検査する際のシ
ステム図である。
【図15】バルーンを膨張させた状態を示した断面図、
A−A断面図、及びB−B断面図である。
【図16】バルーンシースを気管内に挿入したときの縦
断面図である。
【図17】バルーンシースを気管内に挿入したときの横
断面図である。
【図18】従来例のバルーンシースを気管内に挿入した
ときの横断面図である。
【符号の説明】
17 プローブ挿入部 25 超音波伝達媒体 27 シース挿入部 29 バルーン 50 糸(規制手段) 52 水(滅菌水や生理食塩水等)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の鉗子チャンネルから超音波プロ
    ーブを挿入し、体腔内管腔断面をバルーン法にて超音波
    描出する超音波プローブにおいて、 超音波プローブ挿入軸方向に対してバルーンの膨張を規
    制する、少なくとも1つの規制手段を備えたことを特徴
    とする超音波プローブ。
JP9026839A 1997-02-10 1997-02-10 超音波プローブ Withdrawn JPH10216133A (ja)

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JP9026839A JPH10216133A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 超音波プローブ

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JP9026839A JPH10216133A (ja) 1997-02-10 1997-02-10 超音波プローブ

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002537012A (ja) * 1999-02-19 2002-11-05 インスティチュート オブ クリティカル ケア メディスン 気管内挿管の間の患者における灌流不全を評価するためのデバイスおよび方法
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KR20190121807A (ko) * 2017-02-27 2019-10-28 보스톤 싸이엔티픽 싸이메드 인코포레이티드 신체 통로 항행 및 가시화를 위한 시스템

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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