JPH1021488A - 渋滞区間推定方法および渋滞区間推定装置 - Google Patents

渋滞区間推定方法および渋滞区間推定装置

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JPH1021488A
JPH1021488A JP17634596A JP17634596A JPH1021488A JP H1021488 A JPH1021488 A JP H1021488A JP 17634596 A JP17634596 A JP 17634596A JP 17634596 A JP17634596 A JP 17634596A JP H1021488 A JPH1021488 A JP H1021488A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交通状況把握の指標である渋滞区間および渋
滞度を高精度に推定する渋滞区間推定方法および装置と
それを用いた道路交通システムとを提供する。 【解決手段】 車両10の走行履歴データを車載機およ
び路上の通信装置11を介して集計するデータ集計手段
12と、走行履歴データを道路区間毎に選別するデータ
選別手段13と、渋滞判定用しきい値を設定する手段1
40と、走行履歴データと渋滞判定用しきい値とを比較
し渋滞区間を推定する手段141と、渋滞の度合いを判
定する渋滞度判定用しきい値を設定する手段142と、
走行履歴データと渋滞判定用しきい値とを用いて渋滞評
価値を求めこの渋滞評価値と渋滞度判定用しきい値とを
比較し渋滞区間の渋滞度を判定する手段143とを備え
る。渋滞区間および渋滞度を的確かつ高精度に推定で
き、最適信号制御やドライバへの情報提供などの交通管
制に適用すると、渋滞の緩和に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、渋滞区間推定方法
および渋滞区間推定装置並びにその応用システムに係
り、特に、交通状況把握の指標である渋滞区間および渋
滞度を高精度に推定する方法および手段に関する。
【0002】
【従来の技術】渋滞区間を推定する従来の技術の一例を
図2および図3により説明する。図2は、道路上を走行
する車両と道路に設置された渋滞検知センサとの関係を
概観的に示す図であり、図3は、5分間交通量と時間占
有率データとの関係から渋滞か否かを判定する方法の一
例を示す図である。
【0003】図2において、道路27に渋滞検知センサ
として設置されている超音波感知器21〜26から通過
交通流に対して例えば超音波を照射し、単位時間毎の通
過台数および車両占有時間のデータを得る。車両占有時
間を時間占有率に変換し、例えば5分毎に交通量および
時間占有率を図3のようにプロットし、所定の境界線と
の関係により渋滞か否かを判定する。これら超音波感知
器21〜26の設置地点における交通渋滞情報を交通管
制センタなどで収集し、その情報に基づき、渋滞区間を
推定する。道路27において、ある時刻には超音波感知
器22,23,24のみが渋滞であるという情報が得ら
れたとすると、その時刻では、超音波感知器22〜24
の区間が渋滞区間であると推定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において
は、超音波感知器が設置されていない区間の渋滞状況を
推定する際に、隣接する超音波感知器の設置地点におけ
る地点渋滞状況から推定するために、高精度に推定する
ことは困難であり、超音波感知器の設置間隔が大きくな
れば、より困難になる。
【0005】特開昭62−295200号公報は、交通流の過去
や現状の時間的特性,空間的特性を考慮に入れるため、
交通密度と交通量の近似曲線に対し実際の交通密度と交
通量とが大きく変化したときに渋滞状況が変化したと判
断する交通情報監視装置を示している。この従来例で
は、交通流の過去の特性も考慮に入れるとしているが、
所定の境界線との関係により渋滞か否かを判定する点で
は、基本的考え方が図3の従来例と同様であり、それま
で各車両が経てきた渋滞区間や渋滞の程度を細かくは認
識できず、現状を正確に推定し今後の渋滞を高精度に予
測することは困難であった。
【0006】特開平 2−129797号公報は、渋滞を検知し
て自車両の自動変速機を制御するため、車両の加減速の
度合いを取込み、個別車両で渋滞を認識する渋滞認識装
置を示している。この従来例では、車両位置を記憶しな
いので、渋滞位置したがって渋滞区間を認識できない。
また、渋滞の程度を検知しないことから、例えば交通管
制センタにおいて、信号制御や車両誘導など渋滞緩和の
ための交通戦略に反映させることは、不可能であった。
【0007】本発明の目的は、車両の空間的走行履歴を
車載機から交通管制センタに送信し各車両のデータを処
理しそのデータに基づいて渋滞区間を高精度に推定する
渋滞区間推定方法および渋滞区間推定装置を提供するこ
とである。
【0008】本発明の他の目的は、その渋滞区間推定装
置を応用した交通情報提供システム,車両経路誘導シス
テム,交通信号制御システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、車両の走行履歴データを車載機および道
路側の通信装置を介して集計し、走行履歴データを道路
区間毎に選別し、選別された走行履歴データと渋滞判定
用しきい値とを比較して渋滞区間を推定し、走行履歴デ
ータと渋滞判定用しきい値とを用いて渋滞評価値を求
め、渋滞評価値と渋滞度判定用しきい値とを比較して渋
滞区間の渋滞度を判定する渋滞区間推定方法を提案す
る。
【0010】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、車両の走行履歴データを車載機および道路側の通信
装置を介して集計するデータ集計手段と、走行履歴デー
タを道路区間毎に選別するデータ選別手段と、渋滞判定
用しきい値を設定する手段と、走行履歴データと渋滞判
定用しきい値とを比較して渋滞区間を推定する手段と、
渋滞度判定用しきい値を設定する手段と、走行履歴デー
タと渋滞判定用しきい値とを用いて渋滞評価値を求めそ
の渋滞評価値と渋滞度判定用しきい値とを比較して渋滞
区間の渋滞度を判定する手段とを備えた渋滞区間推定装
置を提案する。
【0011】走行履歴データが、走行道路に対する車両
の走行速度データである場合には、渋滞評価値は、走行
距離をパラメータとして表示した走行履歴データの渋滞
判定用しきい値とそのしきい値以下の走行速度データと
により囲まれた部分の面積として算出する。
【0012】走行履歴データが、走行道路に対する車両
のブレーキ踏み込み度合いデータである場合には、渋滞
評価値は、走行距離をパラメータとして表示した走行履
歴データの渋滞判定用しきい値とそのしきい値以上のブ
レーキ踏み込み度合いデータとにより囲まれた部分の面
積として算出する。
【0013】本発明は、上記他の目的を達成するため
に、渋滞区間および渋滞区間の渋滞度を推定する上記い
ずれかの渋滞区間推定装置と、渋滞区間および渋滞度の
推定結果に基づき走行時間を予測し渋滞推定結果または
走行時間予測結果を通信装置および車載機を介して各車
両に情報提供する手段とを備えた交通情報提供システム
を提案する。
【0014】本発明は、また、上記他の目的を達成する
ために、渋滞区間および渋滞区間の渋滞度を推定する上
記いずれかの渋滞区間推定装置と、渋滞区間および渋滞
度の推定結果を用いてより良い経路を探索し各車両を誘
導する手段とを備えた車両経路誘導システムを提案す
る。
【0015】本発明は、さらに、上記他の目的を達成す
るために、渋滞区間および渋滞区間の渋滞度を推定する
上記いずれかの渋滞区間推定装置と、渋滞区間および渋
滞度の推定結果を用いて信号制御のパラメータを決定し
信号を制御する交通信号制御システムを提案する。
【0016】本発明の交通状態推定予測方法および装置
においては、推定の根拠となるデータとして各車両の連
続的な走行履歴データを用いるため、スポット的データ
しか得られない従来の渋滞センサによる方式と比べて、
渋滞区間およびその渋滞区間における渋滞度を高精度に
推定できる。
【0017】推定された渋滞区間およびその渋滞区間に
おける渋滞度が従来よりも高精度になるので、それらの
データを使用する交通情報提供システム,走行時間推定
予測システム,車両経路誘導システム,交通信号制御シ
ステムなどの道路交通システムも渋滞緩和の強力な手段
となり得る。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、図1と図4〜図8とを参照
して、本発明による渋滞区間推定方法および渋滞区間推
定装置並びにそれを応用した道路交通システムの実施例
を説明する。
【0019】図1は、本発明による渋滞区間推定装置の
一実施例の構成を示すブロック図である。この実施例で
は、路上通信装置として車両用ビーコンを用いた場合を
説明するが、車両用ビーコンに代えて、無線基地局,電
話基地局などの他の通信手段を採用してもよい。
【0020】道路27上を走行する車両10は、パソコ
ン,カーナビゲーションシステム,自動車電話,無線機
などの車載機を搭載し、路上通信装置と相互通信できる
車両である。車載機は、ここではその状況を図示してい
ないが、車両の速度センサなどの各種センサと接続され
ており、車両の速度,ブレーキなどの走行履歴データを
位置,走行距離とともに記憶しておき、その走行履歴デ
ータをビーコン11に送信し、またビーコン11から交
通規制,渋滞情報などの交通情報を受信する。
【0021】ビーコン11は、車載機を搭載した通過車
両10と相互に情報通信できる路上通信装置である。ビ
ーコン11は、車両10から走行履歴データを受信し、
車両10に対して交通管制センタの渋滞情報などの交通
情報を送信する。車両10に搭載される車載機が自動車
電話,無線機の場合は、ビーコンは、それぞれ電話基地
局,無線基地局に置き換えて考えればよい。
【0022】なお、渋滞区間および渋滞度を的確かつ高
精度に推定するという基本的目的に本実施例を限定し、
個別の車載機に渋滞情報などの交通情報を送信せずに、
道路に設置された案内板などに渋滞情報を表示するので
あれば、車両10からビーコン11への走行履歴データ
送信機能さえあればよく、ビーコン11から車両10へ
の情報送信機能はなくてもよい。
【0023】ビーコン11は、受信した走行履歴データ
をデータ集計部12に送信する。データ集計部12は、
受信した個々の車両に関する速度,ブレーキデータなど
の走行履歴データを集計して保存する。データ選別部1
3は、車両10があるビーコン11の直前に通過したビ
ーコンに関する情報に応じてすなわち車両10の走行経
路に応じて、走行履歴データを道路区間別に選別する。
渋滞推定装置14は、選別された走行履歴データを用い
て、各道路の渋滞区間および渋滞度を推定し、推定結果
表示部15に表示させる。
【0024】渋滞推定装置の本体14は、渋滞判定しき
い値設定部140と、渋滞区間推定部141と、渋滞度
判定しきい値設定部142と、渋滞度判定部143とか
らなる。渋滞判定しきい値設定部140は、各道路区間
毎に渋滞か否かを判定するためのしきい値を設定する。
渋滞区間推定部141は、設定されたしきい値とデータ
選別部13から得られた各道路区間毎のデータとを用い
て、渋滞区間を推定する。渋滞度判定しきい値設定部1
42は、各道路区間毎に渋滞の度合いを判定するための
しきい値を設定する。渋滞度判定部143は、渋滞区間
推定部141で推定された道路区間について、渋滞度判
定しきい値とデータ選別部13からの各道路区間毎のデ
ータとを用いて、渋滞度を判定する。渋滞推定装置14
は、データ選別部13で選別された各時間帯の走行履歴
データに基づいて、隣り合うビーコン間の経路の渋滞区
間および渋滞度を推定する。
【0025】推定結果表示部15は、渋滞推定装置の本
体14で推定された渋滞区間および渋滞度の結果をCR
Tディスプレイや液晶ディスプレイなどの表示装置に表
示する。
【0026】図4は、ビーコンが設置されている道路網
を単純化した構成の一例を示す図であり、図5は、走行
道路に対する走行履歴データ(走行速度データ)と渋滞判
定用しきい値との関係の一例を示す図である。図5にお
いて、走行速度曲線50は、ある時間帯に図4のビーコ
ン41からビーコン40を通過し走行した複数の車両の
走行道路位置に対する平均走行速度履歴の一例を示して
おり、渋滞判定用しきい値51は、渋滞しきい値設定部
140で設定された渋滞判定用しきい値(境界速度)を示
している。
【0027】まず、図4および図5により、走行履歴デ
ータとして走行速度データを用いる場合を説明する。図
4において、ビーコン40〜43は、それぞれが設置さ
れている個所の道路を矢印の向きに走行している車両と
それぞれ情報通信する。例えば、車載機を搭載した車両
10が、ビーコン40の下を矢印の向きに通過したとす
る。この時、車両10は、ビーコン40を通過する直前
に、上流側に隣接しているビーコン(1次接続ビーコン)
41,42,43のどれかを通過したか、途中の脇道か
ら流入したためのこれらのどれも通過していないかのい
ずれかである。ここで、途中の脇道から流入した車両に
ついては1次接続ビーコン41,42,43からの情報
がなく、渋滞区間および渋滞度を高精度に推定すること
に寄与しないので、考慮の対象からはずし、1次接続ビ
ーコン41,42,43を通過した車両のみを対象とす
る。例えば、前記車両がビーコン40を通過する直前に
1次接続ビーコン41を通過したとする。すなわち、車
両10の経路は、ビーコン41→交差点44→ビーコン
40である。車載機とデータ集計部12とは、連携し
て、車両10がその経路を走行する間に、例えば図5の
ような速度履歴データを保存しておく。データ選別部1
3は、各車両10から送信された経路の部分すなわちビ
ーコン41とビーコン40との間(図5のAB間)の速度
履歴データのみを選別し。ビーコン40が受信した時間
帯毎(例えば5分単位)に平均化し、記憶しておく。これ
を各経路について実行する。
【0028】走行履歴データとしてブレーキデータを用
いる場合にも、同様に、各経路区間を走行する間にドラ
イバがブレーキを踏みこむ度合い(ブレーキ度)を車載機
に記憶し、ビーコン40に送信し、各車両10から送信
された経路中のブレーキ度データをビーコン40が受信
した時間帯毎に平均化して記憶しておく。
【0029】渋滞しきい値設定部140は、ユーザ(道
路管理者)が各経路に応じて渋滞か否かを判定するため
のしきい値を設定する。履歴データとして走行速度デー
タを対象とする場合は、しきい値として渋滞と非渋滞と
の境界速度(例えば30km/h)を設定し、履歴データ
としてブレーキ度データを対象とする場合は、しきい値
として渋滞と非渋滞の境界ブレーキ度(例えば30%)を
設定する。
【0030】図6は、図5のビーコン41とビーコン4
0との間の走行速度データを切り出して示す図である。
渋滞区間推定部141は、データ選別部13で選別され
た時間帯毎,経路毎の走行履歴データと渋滞しきい値設
定部140で設定された渋滞判定用しきい値とに基づい
て、渋滞区間を推定する。図5または図6において、走
行速度曲線50と渋滞判定用しきい値51とにより囲ま
れてしきい値51よりも速度の遅い部分(ハッチング部
分)すなわちCD,EBまたはEFが、推定される渋滞
区間である。
【0031】図7は、走行道路に対する走行履歴データ
(ブレーキ度曲線)と渋滞判定用しきい値との関係の一例
を示す図である。図7において、ブレーキ度曲線70
は、ある時間帯における図4のビーコン41,ビーコン
40を通過して走行した複数の車両の走行道路位置に対
するブレーキ度平均値の履歴を表し、渋滞判定用しきい
値71は、渋滞しきい値設定部140で設定された渋滞
判定用しきい値(境界ブレーキ度)を表している。図7に
おいて、ブレーキ度曲線70と渋滞判定用しきい値71
により囲まれて渋滞判定用しきい値71よりもブレーキ
度の大きい部分(ハッチング部分)すなわちCD,EB
(またはEF)が、推定される渋滞区間である。
【0032】このように、データ選別部13からの走行
履歴データおよび渋滞しきい値設定部140からの渋滞
判定用しきい値を用いて、渋滞区間を推定する。渋滞区
間を推定できれば、道路地図データなどを用いて、渋滞
の長さを求めることは容易である。
【0033】渋滞度判定しきい値設定部142は、渋滞
区間推定部141で渋滞と判定された道路区間(図5,
図6,図7のCD,EB(またはEF))の渋滞度を判定
するためのしきい値を設定する。ここでは、渋滞度を3
レベルに分けることとし、渋滞度の大きな順から渋滞度
を3,2,1とする。この場合は、渋滞度1と2の境界
としてしきい値b1を設定し、渋滞度2と3の境界とし
てしきい値b2を設定する。
【0034】渋滞度判定部143は、渋滞区間推定部1
41で推定された道路区間に関し、データ選別部13か
らの各道路区間毎の走行履歴データと渋滞判定しきい値
設定部140で設定されたしきい値とを用いて、渋滞評
価値を求める。続いて、渋滞評価値と渋滞度判定しきい
値設定部142で設定されたしきい値とを比べ、渋滞度
を判定する。具体的には、図5,図6,または図7にお
いて、まず、渋滞評価値Sとしてハッチング部分の面積
を求める。次に、渋滞評価値Sと渋滞度判定しきい値b
1,b2との関係から渋滞度を決める。
【0035】図8は、渋滞評価値Sと渋滞度判定しきい
値b1,b2との関係から渋滞度を決める手順を説明す
る図である。渋滞評価値Sと前記渋滞度判定しきい値b
1,b2とを比較して、渋滞度を決定する。この場合、
渋滞評価値Sの面積が広くなるほど、渋滞の度合いがひ
どくなり、渋滞度の数値が大きくなる。
【0036】以上のようにすれば、渋滞区間(渋滞の長
さ)を推定でき、その渋滞区間における渋滞度も推定で
きる。
【0037】本発明の渋滞区間推定方法および渋滞区間
推定装置は、次のように応用することもできる。上記方
法により渋滞区間およびその区間の渋滞度を推定し、ビ
ーコン11を介し各車両10のドライバ(車載機)に対し
て推定結果の渋滞状況を送信すると、渋滞情報提供シス
テムを構築できる。また、上記渋滞推定結果を用いて区
間の走行時間の現在の状況を推定したり未来の状況を予
測する方法に利用して走行時間を推定予測し、ビーコン
11を介し各車両10のドライバ(車載機)に対して推定
結果を送信すると、走行時間推定予測システムを構築で
きる。さらに、例えば特開 5−135300号公報などに記載
の最適な経路を探索して各車両10のドライバに提供す
るシステムに上記渋滞推定結果を適用すると、各車両1
0を最適な経路に誘導する経路誘導システムを構築でき
る。例えば特開57−166697号公報などに記載の交通信号
機の制御パラメータを決定する方法に上記渋滞推定結果
または走行時間推定予測結果を適用すると、信号機の最
適なパラメータを決定する信号制御システムを構築でき
る。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、任意の道路網における
渋滞区間およびその渋滞度を的確かつ高精度に推定でき
る渋滞区間推定方法および渋滞区間推定装置が得られ
る。また、最適信号制御やドライバへの情報提供などの
交通管制にこの推定結果を用いれば、渋滞を緩和するた
めに有効な道路交通システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による渋滞区間推定装置の一実施例の構
成を示すブロック図である。
【図2】道路上を走行する車両と道路に設置された渋滞
検知センサとの関係を概観的に示す図である。
【図3】5分間交通量と時間占有率データとの関係から
渋滞か否かを判定する方法の一例を示す図である。
【図4】ビーコンが設置されている道路網の単純な構成
の一例を示す図である。
【図5】走行道路に対する走行履歴データ(走行速度デ
ータ)と渋滞判定用しきい値との関係の一例を示す図で
ある。
【図6】図5のビーコン41とビーコン40との間の走
行速度データを切り出して示す図である。
【図7】走行道路に対する走行履歴データ(ブレーキ度
データ)と渋滞判定用しきい値との関係の一例を示す図
である。
【図8】渋滞評価値Sと渋滞度判定しきい値bとの関係
から渋滞度を決める手順を説明する図である。
【符号の説明】
10 車載機を搭載した車両 11 ビーコン 12 データ集計部 13 データ選別部 14 渋滞推定装置の本体 140 渋滞判定しきい値設定部 141 渋滞区間推定部 142 渋滞度判定しきい値設定部 143 渋滞度判定部 15 推定結果表示部 21〜26 超音波感知器 27 道路 40〜43 ビーコン 44 交差点 50 走行速度曲線 51 渋滞判定用しきい値(走行速度) 70 ブレーキ度曲線 71 渋滞判定用しきい値(ブレーキ度)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横田 孝義 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行履歴データを車載機および道
    路側の通信装置を介して集計し、 前記走行履歴データを道路区間毎に選別し、 選別された前記走行履歴データと渋滞判定用しきい値と
    を比較して渋滞区間を推定し、 前記走行履歴データと前記渋滞判定用しきい値とを用い
    て渋滞評価値を求め、 前記渋滞評価値と渋滞度判定用しきい値とを比較して前
    記渋滞区間の渋滞度を判定することを特徴とする渋滞区
    間推定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の渋滞区間推定方法にお
    いて、 前記走行履歴データが、走行道路に対する車両の走行速
    度データであることを特徴とする渋滞区間推定方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の渋滞区間推定方法にお
    いて、 前記渋滞評価値が、走行距離をパラメータとして表示し
    た前記走行履歴データの前記渋滞判定用しきい値と当該
    しきい値以下の走行速度データとにより囲まれた部分の
    面積として算出されることを特徴とする渋滞区間推定方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の渋滞区間推定方法にお
    いて、 前記走行履歴データが、走行道路に対する車両のブレー
    キ踏み込み度合いデータであることを特徴とする渋滞区
    間推定方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の渋滞区間推定方法にお
    いて、 前記渋滞評価値が、走行距離をパラメータとして表示し
    た前記走行履歴データの前記渋滞判定用しきい値と当該
    しきい値以上のブレーキ踏み込み度合いデータとにより
    囲まれた部分の面積として算出されることを特徴とする
    渋滞区間推定方法。
  6. 【請求項6】 車両の走行履歴データを車載機および道
    路側の通信装置を介して集計するデータ集計手段と、 前記走行履歴データを道路区間毎に選別するデータ選別
    手段と、 渋滞判定用しきい値を設定する手段と、 前記走行履歴データと前記渋滞判定用しきい値とを比較
    して渋滞区間を推定する手段と、 渋滞度判定用しきい値を設定する手段と、 前記走行履歴データと前記渋滞判定用しきい値とを用い
    て渋滞評価値を求め当該渋滞評価値と前記渋滞度判定用
    しきい値とを比較して前記渋滞区間の渋滞度を判定する
    手段とを備えた渋滞区間推定装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の渋滞区間推定装置にお
    いて、 前記走行履歴データが、走行道路に対する車両の走行速
    度データであることを特徴とする渋滞区間推定装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の渋滞区間推定装置にお
    いて、 前記渋滞度判定手段が、走行距離をパラメータとして表
    示した前記走行履歴データの前記渋滞判定用しきい値と
    当該しきい値以下の走行速度データとにより囲まれた部
    分の面積として前記渋滞評価値を算出する手段であるこ
    とを特徴とする渋滞区間推定装置。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の渋滞区間推定装置にお
    いて、 前記走行履歴データが、走行道路に対する車両のブレー
    キ踏み込み度合いデータであることを特徴とする渋滞区
    間推定装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の渋滞区間推定装置に
    おいて、 前記渋滞度判定手段が、走行距離をパラメータとして表
    示した前記走行履歴データの前記渋滞判定用しきい値と
    当該しきい値以上のブレーキ踏み込み度合いデータとに
    より囲まれた部分の面積として前記渋滞評価値を算出す
    る手段であることを特徴とする渋滞区間推定装置。
  11. 【請求項11】 渋滞区間および前記渋滞区間の渋滞度
    を推定する請求項6〜10のいずれか一項に記載の渋滞
    区間推定装置と、 前記渋滞区間および渋滞度の推定結果に基づき走行時間
    を予測し前記渋滞推定結果または前記走行時間予測結果
    を前記通信装置および前記車載機を介して各車両に情報
    提供する手段とを備えたことを特徴とする交通情報提供
    システム。
  12. 【請求項12】 渋滞区間および前記渋滞区間の渋滞度
    を推定する請求項6〜10のいずれか一項に記載の渋滞
    区間推定装置と、 前記渋滞区間および渋滞度の推定結果を用いてより適し
    た経路を探索し各車両を誘導する手段とを備えたことを
    特徴とする車両経路誘導システム。
  13. 【請求項13】 渋滞区間および前記渋滞区間の渋滞度
    を推定する請求項6〜10のいずれか一項に記載の渋滞
    区間推定装置と、 前記渋滞区間および渋滞度の推定結果を用いて信号制御
    のパラメータを決定し信号を制御することを特徴とする
    交通信号制御システム。
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