JPH102140A - スライド扉のロック装置 - Google Patents

スライド扉のロック装置

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JPH102140A
JPH102140A JP15504696A JP15504696A JPH102140A JP H102140 A JPH102140 A JP H102140A JP 15504696 A JP15504696 A JP 15504696A JP 15504696 A JP15504696 A JP 15504696A JP H102140 A JPH102140 A JP H102140A
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JP
Japan
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slider
lock
door
slide door
cabinet
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Application number
JP15504696A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Terada
幸弘 寺田
Chiyou Kunishita
超 国下
Masanori Numata
正則 沼田
Motoaki Sasaki
基明 佐々木
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Nifco Inc
Uchida Yoko Co Ltd
Original Assignee
Nifco Inc
Uchida Yoko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライド扉のロック装置に関し、特にスライ
ド扉のロック及びロックの解除が容易に行える。 【解決手段】 ロック装置10は、キャビネット20の
開口縁部に設けられたロック穴40と、スライド扉30
に設けられ、ロック穴40に係合するラッチ装置60と
を備える。ラッチ装置60は、ロック穴40はまり込む
ロックアーム50と、スライド扉30の開放方向にスラ
イドさせることで、ロック穴40はまり込んでいるロッ
クアーム50を該ロック穴40から係脱させるスライダ
70とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する産業分野】この発明は、スライド扉のロ
ック装置に関し、特にスライド扉のロック及びロックの
解除が容易に行えるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来、スライド式の扉では、施錠装置が
取り付けられ、この施錠装置の施錠・解錠を行うこと
で、扉のロック及びロックの解除を行っていた。また、
回転式の扉においては、扉を開放する方向と同方向にラ
ッチ装置のノブを回転することで、ラック装置のロック
状態を解除できるようにしたものが知られている(例え
ば実開平4−121508号公報)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の施錠装置では、その施錠・解錠が面倒なため、施錠さ
れていないことが多かった。このため、スライド式の扉
が、地震等の振動により開放してしまい、キャビネット
の内部に収容した収容物が飛び出すことがあり、地震等
の災害時に危険であるという問題点があった。
【0004】そこで、請求項1記載の発明は、上記した
従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、次の点にある。すなわ
ち、請求項1記載の発明は、スライド扉の把手として使
用でき、しかもスライド扉の開閉操作に関連して、自然
な操作でラッチ装置のロック及びロック解除が可能なス
ライド扉のロック装置を提供しようとするものである。
【0005】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわ
ち、請求項2記載の発明は、ラッチ装置に構造の簡便な
カム機構を使用でき、しかも付勢手段の付勢力により、
スライダが自動的に復帰するようにしたものである。
【0006】請求項3記載の発明は、上記した請求項2
記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。すなわ
ち、請求項3記載の発明は、ラッチ装置を構成する主要
部材をケース内にユニット化して収容することにより、
ケースを介してスライド扉に容易に取り付けることがで
きるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)本発明は、上記した目的を達成するためのも
のであり、以下にその内容を図面に示した実施例を用い
て説明する。請求項1記載の発明は、次の2つの点を特
徴とする。
【0008】第1に、ロック装置(10)は、例えば図2に
示すように、ロック穴(40)と、ラッチ装置(60)とを備え
ている。上記ロック穴(40)は、例えば図2に示すよう
に、キャビネット(20)の開口縁部に設けられている。前
記ラッチ装置(60)は、例えば図2に示すように、スライ
ド扉(30)に設けられ、前記ロック穴(40)に係合するもの
である。
【0009】第2に、ラッチ装置(60)は、例えば図1に
示すように、ロックアーム(50)と、スライダ(70)とを備
えている。上記ロックアーム(50)は、例えば図6に示す
ように、ロック穴(40)にはまり込むものである。前記ス
ライダ(70)は、例えば図9に示すように、スライド扉(3
0)の開放方向にスライドさせることで、ロック穴(40)に
はまり込んでいるロックアーム(50)を該ロック穴(40)か
ら係脱させるものである。
【0010】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。すな
わち、ラッチ装置(60)は、例えば図1に示すように、付
勢手段(例えばスプリング80)と、カム機構(90)とを備
えている。上記付勢手段(例えばスプリング80)は、例
えば図7に示すように、スライダ(70)とスライド扉(30)
に取着されたケース(100)との間に設けられ、スライド
扉(30)が閉じる方向に向かって、スライダ(70)を付勢す
るものである。
【0011】前記カム機構(90)は、例えば図9に示すよ
うに、スライダ(70)とロックアーム(50)の間に設けら
れ、前記付勢手段(例えばスプリング80)の付勢力に抗
して、スライダ(70)をスライド扉(30)が開放方向にスラ
イドさせた際に、ロックアーム(50)をキャビネット(20)
のロック穴(40)から係脱させるものである。なお、上記
付勢手段を、例えばスプリング(80)から構成したが、こ
れに限らず、例えば板ばね等を使用しても良い。また、
付勢手段は、スライダ(70)等に一体的に形成しても良
い。さらに、付勢手段を、例えばロックアーム(50)側に
設け、ロックアーム(50)に連動、例えばカム機構(90)を
介してスライダ(70)をスライドさせるようにしても良
い。
【0012】上記カム機構(90)は、例えば図1に示すよ
うに、ロックアーム(50)のカム溝(91)と、スライダ(70)
のピン(92)とより構成したが、これに限らず、逆にロッ
クアーム(50)にピンを、スライダ(70)にカム溝をそれぞ
れ形成しても良い。請求項3記載の発明は、上記した請
求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とす
る。
【0013】第1に、ラッチ装置(60)は、例えば図1に
示すように、スライド扉(30)に固定されるケース(100)
を有する。第2に、スライダ(70)は、例えば図1に示す
ように、ケース(100)にスライド可能に取り付けられて
いる。第3に、ロックアーム(50)は、例えば図1に示す
ように、ケース(100)に回転可能に取り付けられてい
る。
【0014】第4に、カム機構(90)は、例えば図1に示
すように、スライダ(70)とロックアーム(50)のいずれか
一方に設けられたカム溝(91)と、このカム溝(91)をトレ
ースするピン(92)とから構成されている。なお、付勢手
段としてのスプリング(80)を、例えば図6,7に示すよ
うに、スライダ(70)とケース(100)との間で圧縮した
が、これに限らず、例えば板ばね等を使用しても良い
し、或いは付勢手段をスライダ(70)やケース(100)に一
体的に形成しても良い。 (作用)つぎに、上記した特徴点を備えた各請求項にそ
れぞれ記載された各発明の作用について、以下に説明す
る。
【0015】請求項1記載の発明によれば、次のような
作用を奏する。すなわち、スライド扉(30)の開放する際
には、ラッチ装置(60)のスライダ(70)を、スライド扉(3
0)が開く方向に向かってスライドすれば良い。スライダ
(70)をスライドすると、例えば図9に示すように、ロッ
クアーム(50)がキャビネット(20)のロック穴(40)から係
脱する。
【0016】さらに、スライダ(70)をスライドすると、
スライダ(70)と一体的にスライド扉(30)が開き、このと
き、スライダ(70)を把手として使用できる。請求項2記
載の発明によれば、上記した請求項1記載の作用に加
え、次のような作用を奏する。すなわち、スライダ(70)
をスライドすると、例えば図9に示すように、カム機構
(90)を介して、ロックアーム(50)がキャビネット(20)の
ロック穴(40)から係脱する。
【0017】また、スライダ(70)から手を離すと、スラ
イダ(70)は、例えば図6に示すように、付勢手段(例え
ばスプリング80)の付勢力により復帰する。請求項3記
載の発明によれば、上記した請求項2記載の作用に加
え、次のような作用を奏する。すなわち、ラッチ装置(6
0)をスライド扉(30)に装着するには、例えば図5に示す
ように、そのケース(100)をスライド扉(30)に固定すれ
ば良い。
【0018】
【発明の実施の形態】
(符号の説明)図1〜10は、本発明の実施の形態の一
例を示すものである。図1は、ラッチ装置の分解斜視
図、図2はラッチ装置の取付状態を示すキャビネットの
斜視図、図3はケース及びスライダを示す分解斜視図、
図4はロック状態を示すラッチ装置の正面図、図5は図
4の縦断面図、図6はロック状態を示すロック装置の背
面図、図7は図6の横断面図、図8は図4に対応し、ロ
ック解除状態を示すラッチの正面図、図9は図6に対応
し、ロック解除状態を示すロック装置の背面図、図10
は図9の横断面図をそれぞれ示す。 (ロック装置)図2中、10は、ロック装置を示すもの
で、キャビネット20のスライド扉30を閉じた状態にロッ
クするのに使用される。
【0019】上記キャビネット20は、図2に示すよう
に、前面が開口した箱状で、この開口前面には、2枚の
スライド扉30,30を、それぞれ左右に引き違い可能に取
り付けている。前記ロック装置10は、図2に示すよう
に、キャビネット20の左右の開口縁部、すなわち戸当た
りに設けられた縦長の長方形状の左右のロック穴40,40
と、左右のスライド扉30にそれぞれ設けられ、左右の各
ロック穴40にそれぞれはまり込むロックアーム50をそれ
ぞれ有する左右のラッチ装置60,60とを備えている。 (ラッチ装置)上記左右のラッチ装置60は、図2に示す
ように、左右対称の構造であるので、向かって右側に位
置するラッチ装置60について、以下に説明する。
【0020】上記ラッチ装置60は、図1に示すように、
先に説明したロック穴40にはまり込むロックアーム50
と、スライド扉30のスライド方向に沿ってスライド可能
に支持されたスライダ70と、このスライダ70とスライド
扉30との間に設けられ、スライド扉30が閉じる方向に向
かって、スライダ70を付勢する付勢手段としてのスプリ
ング80と、スライダ70とロックアーム50の間に設けら
れ、スライド扉30を開く方向に向かって、スライダ70を
スプリング80の付勢力に抗してスライドした際に、ロッ
クアーム50をキャビネット20のロック穴40から係脱させ
るカム機構90とを備えている。
【0021】上記ロックアーム50、スライダ70、スプリ
ング80、カム機構90は、図1に示すように、ユニット化
され、ケース100にストッパ110を介して組み付けられ
る。 (ケース)上記ケース100は、図1,3に示すように、
中央が窪んだ角皿形を成し、例えば適度な弾性と剛性と
を有するプラスチックにより一体的に成形されている。
【0022】上記ケース100には、図1,3に示すよう
に、その中央に窪んだ収納凹部101を設けている。そし
て、収納凹部101内には、スライダ70をスライド可能に
収納する。上記収納凹部101の周縁部には、図1,3に
示すように、その周囲を縁取る、外向きに突出した鍔部
102を設けている。
【0023】また、収納凹部101の底には、図1,3に
示すように、そのほぼ中央にスライダ70のスライド方向
に延びた、長円形のガイド溝103と、このガイド溝103の
両側に位置し、ガイド溝103と同様にスライダ70のスラ
イド方向に延びた、L字形に屈曲した一対のスライド溝
104,104とを備えている。一方、収納凹部101の底の裏面
には、図1に示すように、そのほぼ中央から突出した支
持軸105を設けている。そして、支持軸105には、図5〜
7に示すように、ロックアーム50を回転可能に支持す
る。また、支持軸105の先端部には、図1に示すよう
に、半径方向外向きに膨らんだ膨出部106を設け、ロッ
クアーム50の抜け止めとしている。
【0024】また、収納凹部101の底の裏面には、図1
に示すように、断面L字形に屈曲した一対の係止片107,
107を設けている。そして、両係止片107には、図6に示
すように、それらの弾性を利用してストッパ110を係止
できるようにしている。さらに、収納凹部101の外側面
には、図1,3に示すように、鍔部102と対向し、外向
きに突出した一対の取付爪108,108を設けている。そし
て、図5に示すように、両取付爪108をそれらの弾性を
利用して、スライド扉30の取付孔31にはめ込まれる。各
取付爪108は、鍔部102との間でスライド扉30のパネル面
を表裏面よりはさみ付けることで、ケース100をスライ
ド扉30の取付孔31内に固定できる。 (ロックアーム)前記ロックアーム50は、図1に示すよ
うに、フック形を成し、例えば適度な弾性と剛性とを有
するプラスチックにより一体的に成形されている。
【0025】上記ロックアーム50の長さの途中には、図
1に示すように、ケース100の支持軸105に通る支持穴51
を設けている。また、支持穴51の周囲には、花びらのつ
ぼみ形に突出し、支持軸105の膨らんだ膨出部106に係合
する複数枚の逆止片52・・・を設けている。そして、こ
れらの逆止片52を弾性を利用して、図5,7に示すよう
に、支持穴51内に支持軸105を通すことで、逆止片52が
膨出部106に係合し、支持軸105の抜け止めとして作用す
る。
【0026】また、ロックアーム50の一端部には、図1
に示すように、フック形に下向きに突出し、スライド扉
30のロック穴40にはまり込むフック部53を設けている。
さらに、ロックアーム50の他端部には、図1に示すよう
に、斜め上方に長円形形状に延びたカム溝91を設け、こ
のカム溝91は、後述するが、カム機構90の一部を構成す
る。 (スライダ)前記スライダ70は、図1,3に示すよう
に、ケース100の収納凹部101にはまり込む大きさで、一
端部が開放した角皿形を成し、例えば適度な剛性を有す
るプラスチックにより一体的に成形されている。
【0027】上記スライダ70の表面には、図3に示すよ
うに、指が入る大きさの操作凹部71を設けている。一
方、操作凹部71の裏面には、図1に示すように、円筒形
に突出し、ケース100のガイド溝103を通して、ロックア
ーム50のカム溝91中にはまり込むピン92を設けている。
このピン92は、図6,7に示すように、スライダ70のス
ライドに伴って、カム溝91内を相対的に移動すること
で、ロックアーム50をケース100の支持軸105を中心に回
転させる作用がある。このため、ピン92は、先に説明し
たカム溝91と共に、カム機構90を構成する。
【0028】なお、図面に示した実施の形態では、ロッ
クアーム50にカム溝91を、スライダ70にピン92をそれぞ
れ設けたが、逆にロックアーム50にピンを、スライダ70
にカム溝をそれぞれ設けても良い。また、操作凹部71の
裏面には、図1に示すように、ガイドピン92の両側に位
置し、断面L字形に屈曲すると共に、ケース100の各ス
ライド溝104を通して、収納凹部101の底の裏側に突出す
る一対のスライド片72,72を設けている。
【0029】上記各スライド片72の先端部には、図1に
示すように、更に横向きに断面L字形に張り出した抜止
片73を設けている。抜止片73は、ケース100のスライド
溝104のL字形に屈曲した幅広部分から通り、スライド
片72のスライド時には、スライド溝104の直線部分が幅
狭となっていることから、図5に示すように、ケース10
0の収納凹部101の底の裏面に沿って移動する。
【0030】また、操作凹部71の外側面には、図1に示
すように、円柱形に横に延びたボス74を設けている。こ
のボス74には、図6,7に示すように、スプリング80が
通り、スプリング80は、操作凹部71の外側面と、ケース
100の収納凹部101の内側面との間で圧縮される。なお、
付勢手段としてスプリング80を例示したが、これに限ら
ず、板バネ等を使用しても良い。また、付勢手段は、ス
ライダ70やケース100に一体に形成しても良い。 (ストッパ)前記ストッパ110は、図1に示すように、
略コ字形を成し、例えば適度な剛性を有するプラスチッ
クにより一体的に成形されている。
【0031】上記ストッパ110の両端部には、図1に示
すように、ブロック形にそれぞれ突出し、ケース100の
各係止片107にそれぞれ係合する一対の係合片111,111を
設けている。そして、両係合片111を、ケース100の係止
片107の弾性を利用してはめ込むことで、ストッパ110は
ケース100にワンタッチで取り付き、ストッパ110とケー
ス100の収納凹部101の底の裏面との対向間隔内にロック
アーム50が回転可能に位置する。 (使用方法)つぎに、上記した構成を備えたロック装置
10の使用方法について、以下に説明する。
【0032】まず、図7に示すように、ロック装置10の
ロック状態において、スライド扉30を開放するには、ス
ライダ70の操作凹部71に指を掛けて、スライド扉30を開
く方向にスライドすれば良い。スライダ70をスライドす
ると、図9,10に示すように、ピン92がカム溝91内を
相対的に移動する。このため、ロックアーム50のフック
部53が、図9に示すように、ケース100の支持軸105を中
心に上方に向かって回転する。この回転により、ロック
アーム50のフック部53が、キャビネット20のロック穴40
から係脱し、ロック装置10のロック状態が解除される。
【0033】このときのスライダ70の最大スライド量
は、図9に示すように、ピン92がケース100のガイド溝1
03の端部に突き当たることで、規制される。なお、この
とき、同時にスプリング80を通したボス74がケース100
の収納凹部101の内側面に当接するようにしても良い。
このほか、ピン92がカム溝91の斜め上端部に突き当たる
ようにしたり、或いはスライド片72がスライド溝104の
端部に突き当たるようにしても良い。
【0034】スライダ70を更にスライドさせようとする
と、スライダ70とスライド扉30とが一体にスライドし、
スライド扉30が図2に示すように、開く。このとき、ス
ライダ70を把手として、スライド扉30を開くことができ
る。その後、スライダ70から手を離すと、スライダ70
は、圧縮されていたスプリング80の弾性復元力により、
もとの位置に復帰する。
【0035】このときのスライダ70の最大スライド量
は、図6に示すように、ピン92がカム溝91の斜め下端部
に突き当たることで、規制される。なお、このほか、ピ
ン92がケース100のガイド溝103の端部に突き当たるよう
にしたり、スライダ70がケース100の収納凹部101の内側
面に当接するようにしたり、或いはスライド片72がスラ
イド溝104の端部に突き当たるようにしても良い。
【0036】つぎに、開いたスライド扉30を閉じるに
は、スライダ70の操作凹部71に指を入れ、ケース100の
収納凹部101の内側面に指を掛けるようにして、把手と
してスライド扉30を閉じる方向に引けば良い。スライダ
70が引かれると、両スライド片72がケース100の各スラ
イド溝104の端部にそれぞれ突き当っていることから、
スライド扉30がスライダ70と一体にスライドする。
【0037】その後、図9に示すように、ロックアーム
50のフック部53が、キャビネット20のロック穴40に当接
する。ここで、スライド扉30を強く閉じると、フック部
53の湾曲した斜面54が、ロック穴40の縁部に押されて、
ロックアーム50のフック部53がケース100の支持軸105を
中心に上方に向かって回転する。
【0038】さらに、スライド扉30を閉じると、ロック
アーム50のフック部53がキャビネット20のロック穴40内
に位置する。このため、スライダ70がスプリング80によ
り押し戻されることで、ロックアーム50のフック部53
が、図6に示すように、ケース100の支持軸105を中心に
下方に向かって回転し、キャビネット20のロック穴40内
にはまり込んで引っ掛かる。このため、ロック装置10が
ロック状態となり、スライド扉30が開かなくなる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。すなわ
ち、請求項1記載の発明によれば、スライド扉の把手と
して使用でき、しかもスライド扉の開閉操作に関連し
て、自然な操作でラッチ装置のロック及びロック解除が
可能なスライド扉のロック装置を提供することができ
る。
【0040】請求項2記載の発明によれば、上記した請
求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏す
る。すなわち、請求項2記載の発明によれば、ラッチ装
置に構造の簡便なカム機構を使用でき、しかも付勢手段
の付勢力により、スライダが自動的に復帰するようにす
ることができる。
【0041】請求項3記載の発明によれば、上記した請
求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏す
る。すなわち、請求項3記載の発明によれば、ラッチ装
置を構成する主要部材をケース内にユニット化して収容
することにより、ケースを介してスライド扉に容易に取
り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラッチ装置の分解斜視図である。
【図2】ラッチ装置の取付状態を示すキャビネットの斜
視図である。
【図3】ケース及びスライダを示す分解斜視図である。
【図4】ロック状態を示すラッチ装置の正面図である。
【図5】図4の縦断面図である。
【図6】ロック状態を示すロック装置の背面図である。
【図7】図6の横断面図である。
【図8】図4に対応し、ロック解除状態を示すラッチの
正面図である。
【図9】図6に対応し、ロック解除状態を示すロック装
置の背面図である。
【図10】図9の横断面図である。
【符号の説明】
10 ロック装置 20 キャビネット 30 スライド扉 31 取付孔 40 ロック穴 50 ロックアーム 51 支持穴 52 逆止片 53 フック部 54 斜面 60 ラッチ装置 70 スライダ 71 操作凹部 72 スライド片 73 抜止片 74 ボス 80 スプリング 90 カム機構 91 カム溝 92 ピン 100 ケース 101 収納凹部 102 鍔部 103 ガイド溝 104 スライド溝 105 支持軸 106 膨出部 107 係止片 108 取付爪 110 ストッパ 111 係合片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沼田 正則 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内 (72)発明者 佐々木 基明 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開口したキャビネットと、 このキャビネットの開口前面を開閉するスライド扉とを
    備え、 前記キャビネットとスライド扉との間に設けられ、キャ
    ビネットの開口前面を閉じた状態に、スライド扉をロッ
    クするスライド扉のロック装置において、 上記ロック装置は、前記キャビネットの開口縁部に設け
    られたロック穴と、 前記スライド扉に設けられ、前記ロック穴に係合するラ
    ッチ装置とを備え、 前記ラッチ装置は、前記ロック穴にはまり込むロックア
    ームと、 前記スライド扉の開放方向にスライドさせることで、前
    記ロック穴にはまり込んでいるロックアームを該ロック
    穴から係脱させる操作用のスライダとを備えたことを特
    徴とするスライド扉のロック装置。
  2. 【請求項2】 ラッチ装置は、スライダとスライド扉と
    の間に設けられ、スライド扉が閉じる方向に向かって、
    スライダを付勢する付勢手段と、 スライダとロックアームの間に設けられ、前記付勢手段
    の付勢力に抗して、スライダをスライド扉の開放方向に
    スライドさせた際に、前記ロックアームをキャビネット
    のロック穴から係脱させるカム機構とを備えたことを特
    徴とする請求項1記載のスライド扉のロック装置。
  3. 【請求項3】 ラッチ装置は、スライド扉に固定される
    ケースを有し、 スライダは、前記ケースにスライド可能に取り付けら
    れ、 ロックアームは、前記ケースに回転可能に取り付けら
    れ、 カム機構は、スライダとロックアームのいずれか一方に
    設けられたカム溝と、このカム溝をトレースするピンと
    から構成されていることを特徴とする請求項2記載のス
    ライド扉のロック装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006138086A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Nifco Inc 引き戸用ラッチ装置及びこれを備えたキャビネット
KR200455185Y1 (ko) 2009-06-09 2011-08-23 주식회사 대현상공 손잡이 연동식 미닫이문용 열림장치
CN104100158A (zh) * 2014-06-27 2014-10-15 青岛澳润商用设备有限公司 一种用于制冰机的可逆式自动锁紧装置
JP2017082393A (ja) * 2015-10-22 2017-05-18 株式会社イトーキ 引戸の引手装置
JP2018003392A (ja) * 2016-06-30 2018-01-11 三協立山株式会社 建具
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