JPH1021323A - バーコード読取装置 - Google Patents

バーコード読取装置

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JPH1021323A
JPH1021323A JP8177669A JP17766996A JPH1021323A JP H1021323 A JPH1021323 A JP H1021323A JP 8177669 A JP8177669 A JP 8177669A JP 17766996 A JP17766996 A JP 17766996A JP H1021323 A JPH1021323 A JP H1021323A
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JP
Japan
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bar code
product
bar
scanning
barcode
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JP8177669A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Ichinohe
敏浩 一戸
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Publication of JPH1021323A publication Critical patent/JPH1021323A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送する物品のバーコードを確実かつ迅速に読
取ることでバーコードの読取り効率を高める。 【解決手段】バーコードのバーが、商品26の搬送方向
に対して直交する方向であっても、商品の搬送方向に対
して所定の角度傾いていても、商品の搬送方向に対して
平行な方向であっても、撮像カメラで撮像した画像を処
理して得たバーコード領域の位置及び傾きからバーコー
ドの中心位置、大きさ及び搬送方向に対する角度を検出
してバーコードスキャナーを駆動し、シングルラインパ
ターンの走査レーザ光を常にバーコードのバーと直交す
る方向に走査させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、スーパマ
ーケット等の量販店に設置されるPOSシステムにおい
て販売商品を無人で登録する場合に使用するチェックア
ウト装置に適用されるバーコード読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】バーコード読取装置としては、例えば実
開昭62−44357号公報に記載されているように、
ベルトコンベア1でバーコード2を付したラベル3を貼
着した荷物4を搬送させ、この搬送中の荷物4のラベル
3に対してレーザ光等の光を走査してバーコードを自動
読取りするものが知られている。具体的には、光源5か
らレーザ光等の光を出射し、この光を集束レンズ6を介
してガルバノ機構7により図中矢印で示すように左右に
揺動運動するガルバノミラー8で反射させて左右に走査
し、さらにモータ9で低速回転する偏心カム10により
ガルバノミラー8を前後に振らせて走査光を副走査方向
にも振らせ、ラベル3からの反射光を集束レンズ11で
集束させた後、受光素子12で受光し、この受光素子1
2からの出力信号をデコーダ13に供給してバーコード
2の解読を行ってバーコード読取りを行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このバーコード読取装
置は走査光を副走査方向に振らせているのでバーコード
のバーが荷物4の搬送方向に対して垂直あるいは垂直に
近ければバーコードの位置が上下に多少ずれてもバーコ
ードの読取りが可能となるが、バーコードのバーの角度
が荷物4の搬送方向に対して垂直から大きく傾いたり、
あるいはバーコードのバーが荷物4の搬送方向に対して
水平になっているような場合は走査光がバーコードのバ
ーをすべて横切ることができなくなるためバーコードの
読取りが不可能になる。
【0004】ところで、POSシステムにおいて自動チ
ェックアウト装置を使用する場合、自動チェックアウト
装置では、顧客が買い物籠に入れた購入すべき商品を、
表示等の指示により例えばバーコード面を上にしてベル
トコンベア上に乗せることで商品上のバーコードを上方
から自動的に読取って商品の販売価格等を自動登録する
ことが求められるが、このようなチェックアウト装置で
は顧客は指示により商品をバーコード面を上にしてベル
トコンベア上に乗せるが、商品の向きが様々であるため
バーコードの傾きは様々である。従って、このように装
置に使用するバーコード読取装置としては、各種傾きの
バーコードを確実に読取ることが求められる。
【0005】しかしながら、上述した従来のバーコード
読取装置では各種傾きのバーコードを読取ることができ
ないため、このような自動チェックアウト装置には全く
適用できなかった。
【0006】このため、例えば、図18の(a) に示すよ
うなクロスパターンや図18の(b)に示すようなマルチ
パターンの走査線を出射するバーコード読取装置を使用
すればバーコードの傾きが変化してもバーコードを読取
ることが可能になるが、しかし、クロスパターンやマル
チパターンの走査線を出射するものでは、多数の走査線
のうちの1本がバーコードを横切ればよいという考えで
あるので、逆に言えばバーコードを横切らない無駄な走
査線が多くなる。ところで、バーコード読取装置は、一
般にバーコードを走査線が複数回横切って複数回の読取
りを行い、各読取り結果の一致を検出してから最終的な
読取り判定を行うようになっている。従って、バーコー
ドを横切らない無駄な走査線が多いクロスパターン方式
やマルチパターン方式のものでは最終的な読取り判定を
行うまでに時間がかかり、このため、商品を搬送しつつ
バーコード読取りを行うものに適用すると商品の搬送速
度を遅くしなければならず効率が悪いという問題があ
る。
【0007】そこで、請求項1記載の発明は、各種傾き
のバーコードを確実に読取ることができ、しかも、搬送
する物品のバーコードを迅速に読取ることができて物品
からのバーコードの読取り効率を高めることができるバ
ーコード読取装置を提供する。
【0008】また、請求項2及び3記載の発明は、各種
傾きのバーコードを確実に読取ることができ、しかも、
搬送する物品のバーコードを迅速に読取ることができて
物品からのバーコードの読取り効率を高めることがで
き、さらに、搬送中における物品の位置ずれによってバ
ーコードの位置ずれが生じてもバーコードを確実に読取
ることができるバーコード読取装置を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
バーコードを付した物品を搬送する物品搬送装置と、こ
の物品搬送装置により搬送する物品のバーコードを付し
た面の画像を入力する画像入力手段と、この画像入力手
段が入力した画像を処理し、バーコード領域の位置及び
傾き等の情報を検出する画像処理手段と、シングルライ
ンパターンの走査レーザ光を出射し、画像処理手段が検
出したバーコード領域の位置及び傾き等の情報によりバ
ーコードのバーと直交する方向に走査レーザ光の走査線
角度を調整してバーコードを読取るバーコード読取手段
とを備えたものである。
【0010】請求項2記載の発明は、バーコードを付し
た物品を搬送する物品搬送装置と、この物品搬送装置に
より搬送する物品のバーコードを付した面の画像を入力
する画像入力手段と、この画像入力手段が入力した画像
を処理し、バーコード領域の位置及び傾き等の情報を検
出する画像処理手段と、楕円パターンの走査レーザ光を
出射し、画像処理手段が検出したバーコード領域の位置
及び傾き等の情報によりバーコードのバーと直交する方
向に走査レーザ光の走査線角度を調整するとともにバー
コードのバーの角度が物品の搬送方向に対して垂直に近
いほど楕円パターンの偏平率を小さくしてバーコードを
読取るバーコード読取手段とを備えたものである。
【0011】請求項3記載の発明は、バーコードを付し
た物品を搬送する物品搬送装置と、この物品搬送装置に
より搬送する物品のバーコードを付した面の画像を入力
する画像入力手段と、この画像入力手段が入力した画像
を処理し、バーコード領域の位置及び傾き等の情報を検
出する画像処理手段と、ラスタースキャンパターンの走
査レーザ光を出射し、画像処理手段が検出したバーコー
ド領域の位置及び傾き等の情報によりバーコードのバー
と直交する方向に走査レーザ光の走査線角度を調整する
とともにバーコードのバーの角度が物品の搬送方向に対
して垂直に近いほどラスタースキャンパターンの副走査
方向の振幅を大きくしてバーコードを読取るバーコード
読取手段とを備えたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、この実施の形態は本発明を
販売商品を自動登録する自動チェックアウト装置に適用
したものについて述べる。
【0013】(第1の実施の形態)図1は自動チェック
アウト装置の全体の構成を示し、211 ,212 ,21
3,…はチェックアウトレーンである。この各チェック
アウトレーン211 ,212 ,213 ,…の一端側、す
なわち上流側に買い物籠22を載せる籠載置台23を配
置している。前記各チェックアウトレーン211 ,21
2 ,213 ,…の中央部に商品搬送装置としてベルトコ
ンベア24を配置している。前記ベルトコンベア24は
その上流側に顧客25が商品26を買い物籠22から取
り出して載せるための商品載せエリア27を形成してい
る。
【0014】前記ベルトコンベア24の中間部にトンネ
ル部28を配置している。前記トンネル部28内には、
図3に示すように、高さ計測手段である高さ計測装置2
9、画像入力手段である撮像カメラ30、バーコード読
取手段であるバーコードスキャナ31をそれぞれ配置し
ている。前記撮像カメラ30は、ベルトコンベア24上
の画像入力エリア100全体を監視するように真上に配
置している。
【0015】前記高さ計測装置29は、図2に示すよう
に、商品26の搬送路を間にして2本の支柱101,1
02を対向配置し、一方の支柱101にLED等からな
る複数の投光素子103,…を所定ピッチで配置すると
共に他方の支柱102にホトトランジスタやホトダイオ
ード等からなる複数の受光素子104,…を前記各投光
素子103,…に対向して所定ピッチで配置し、投光素
子103からの光が商品26で遮光されるのはどの高さ
の投光素子103までかにより高さを計測するようにな
っている。
【0016】前記撮像カメラ30は、画像入力エリア1
00を通過する商品26を撮像する。そして、POS端
末内に設けた後段の画像処理手段により、撮像した画像
から商品の位置、大きさ、形、色等、商品の特徴を画像
処理によって抽出し、さらに商品の上面からバーコード
領域を検出してその位置と傾きを把握するようになって
いる。
【0017】前記各チェックアウトレーン211 ,21
2 ,213 ,…には前記バーコードスキャナ31からの
商品コード情報に基づいて商品の売上点数や売上金額等
を累計するメモリを設けたPOS(販売時点情報管理)
端末(図示せず)を内蔵している。このPOS端末は店
内の事務所に設置してあるホストコンピュータと接続
し、これにより、ホストコンピュータは店内の全てのP
OS端末が累計した販売情報を管理するようになってい
る。
【0018】前記各チェックアウトレーン211 ,21
2 ,213 ,…の下流側に登録済み商品26aを溜める
登録済み商品スタッカ32を配置している。前記各チェ
ックアウトレーン211 ,212 ,213 ,…の籠載置
台23の一角部には商品の載せ始めを指示する開始指示
手段としてのスタートボタン33及び商品の載せ終りを
指示する終了指示手段としての終了ボタン34を設けて
いる。また、籠載置台23の顧客25と対峙する側には
作業指示手段である案内表示用ディスプレイ35を配置
している。なお、図示はしないが案内を音声で知らせる
スピーカも配置している。
【0019】前記各チェックアウトレーン211 ,21
2 ,213 ,…のベルトコンベア24の下流側における
顧客25が通過する側には顧客の合計金額を表示する小
計表示器36、プリペイドカード、クレジットカード及
び現金を挿入する挿入口を設け、自動支払い処理を行う
と共に現金の場合には釣銭があれば釣銭排出口から釣銭
を排出する自動支払機37及び登録した商品の商品名や
金額、点数及び合計金額等を用紙に印字してレシートを
発行するレシート発行機38を一体化した精算装置39
を配置している。
【0020】前記各チェックアウトレーン211 ,21
2 ,213 ,…のベルトコンベア24の下流側端と前記
登録済み商品スタッカ32との境界部の顧客25が通過
する部位にはゲート40を配置している。このゲート4
0は、常時は閉塞状態にあり顧客25が自動支払機37
で支払いを済ませ、レシート発行機38がレシートを発
行したとき開放可能状態となり、この状態で顧客25が
通過すると再び閉塞状態に戻るようになっている。前記
各チェックアウトレーン211 ,212 ,213 ,…と
は、所定の距離隔てた位置に遠隔端末装置41を配置し
ている。この遠隔端末装置41と前記各チェックアウト
レーン211 ,212 ,213 ,…とは回線42を介し
て信号及び画像データの転送を行うようになっている。
【0021】前記遠隔端末装置41は、前記各チェック
アウトレーン211 ,212 ,213 ,…のPOS端末
から未登録商品の画像データを受信して表示するモニタ
43、このモニタ43に表示された商品の商品コードや
商品名を入力するキーボード44及び前記各チェックア
ウトレーン211 ,212 ,213 ,…のPOS端末か
ら警告信号を受信して警告動作を行う警告装置を備え、
オペレータ45にて操作するようになっている。警告装
置としては、例えばスピーカを設けた音発生装置やラン
プ表示器、あるいは前記モニタ43への警告表示を行う
ものを使用している。
【0022】前記各チェックアウトレーン211 ,21
2 ,213 ,…のPOS端末は、それぞれ第1のカウン
タと第2のカウンタを設け、前記高さ計測装置29ある
いは前記撮像カメラ30が商品を検出したときには第1
のカウンタをインクリメントするようになっている。前
記バーコードスキャナ31はデコードした商品データを
POS端末に転送するようになっている。POS端末は
前記バーコードスキャナ31からのデコードされた商品
データを内部のデータベースと照合し、一致が検出され
るとその商品データを内部メモリに登録処理するように
なっている。
【0023】前記各チェックアウトレーン211 ,21
2 ,213 ,…のPOS端末は、図4に示すように、前
記スタートボタン33がオンされると、S1 にて案内表
示用ディスプレイ35にスタート表示を行うと共にベル
トコンベア24の作動を開始させ、かつ第1のカウンタ
をクリアする。続いて商品載せエリア27に載せられた
商品26がベルトコンベア24で搬送され、前記高さ計
測装置29あるいは撮像カメラ30により検出される
と、S2にて第1のカウンタをインクリメントする。
【0024】続いてS3 にてバーコードの読取り動作を
行う。すなわち、前記高さ計測装置29及び撮像カメラ
30からの情報により商品の高さ、大きさ、位置ととも
にバーコードの中心位置、大きさ及び搬送方向に対する
角度を認識し、前記バーコードスキャナ31にてバーコ
ード領域をスキャンする。そして前記バーコードスキャ
ナ31でバーコードを読取ってデコードし、そのデコー
ドした商品データをデータベースと照合し、一致が検出
されると、さらにデータベースを使用して形状、色ラベ
ルによる商品の認識を行う。
【0025】そしてデコードした商品データに該当する
商品がデータベースにあればS4 にてその商品データを
登録し、続いてS5 にて第2のカウンタをインクリメン
トし、さらにS6 にてその登録した商品を登録済み商品
26aとして登録済み商品スタッカ32へ搬送する。ま
た、商品からのバーコードの読取りが不能でデコードが
失敗したときにはS7 にて警告信号を回線42を介して
遠隔端末装置41に転送する。また、ベルトコンベア2
4の動作を一時停止させる。このとき遠隔端末装置41
は警告信号を受信してブザーを鳴らしたり、ランプ表示
したり、モニタ43に警告表示を行ってオペレータ45
にどのチェックアウトレーンにて未登録商品が発生した
かを知らせる。
【0026】続いてS8 にて未登録商品の画像データを
回線42を介して遠隔端末装置41に転送する。このと
き遠隔端末装置41は画像データを受信してモニタ43
に表示させる。続いてS9 にてオペレータ45がキーボ
ード44を操作してモニタ43に表示されている商品の
コードあるいは商品名を入力すると、その情報が回線4
2を介して該当するチェックアウトレーンのPOS端末
に転送される。これによりPOS端末は内部メモリに未
登録商品の登録処理を行う。
【0027】そして未登録商品の登録を行うとS5 にて
第2のカウンタをインクリメントし、ベルトコンベア2
4を再び動作させる。こうして登録した商品はS6 にて
登録済み商品26aとして登録済み商品スタッカ32へ
搬送される。そして上記したS2 〜S9 の処理は顧客2
5により終了ボタン34が操作されるまで繰返えされ、
終了ボタン34が操作されると、第1のカウンタの値を
内部メモリにホールドした後、そのホールドした値と第
2のカウンタの値を比較し、一致すると全商品の登録が
完了したと判断してS10にて前記小計表示器36に顧客
の合計金額を表示する。また、第2のカウンタをクリア
する。
【0028】続いてS11にて精算、すなわち金銭登録処
理を行う。これは顧客25がプリペイドカード、クレジ
ットカード又は現金を自動支払機37に挿入するのに待
機し、これらの挿入があると合計金額に基づいて支払い
処理を行う。現金の場合には釣銭計算を行い、もし釣銭
があれば釣銭を排出する。そして支払い処理を完了する
とS12にてレシート発行機38を駆動して登録した商品
の商品名、金額、点数等を印字すると共に合計金額を印
字したレシートを発行する。続いてS13にてゲート40
を開放する。そして顧客25がゲート40を通過するの
を例えば光センサ等で検出し、顧客が通過すると、S14
にてゲート40を閉塞状態に戻して一連の登録制御を終
了する。
【0029】次に、上述した一連の処理のうちデータベ
ースによる照合を詳しく述べる。データベースは予め作
成されるもので、顧客が商品26をベルトコンベア24
に載せた場合の状況(方向性、傾き等)を考慮し、取扱
う全ての商品(生鮮品等、一部を除く場合もある。)に
ついてその大きさ(投影面積)、形状、色等の特徴量を
画像処理によって多数抽出して登録し作成する。なお、
色情報としては、モノクロ情報、R,G,Bで構成され
るカラー情報、又は色相、明度、彩度で構成される色彩
情報等がある。
【0030】データベースによる照合処理は、図5に示
すように、ベルトコンベア24上の商品26を前記高さ
計測装置29で高さ測定し、かつ前記撮像カメラ30で
撮像して画像処理することにより、S21にてその商品に
ついて各項目毎に特徴量を抽出する。そして対象商品の
バーコードがすでにバーコードスキャナ31によりデコ
ードされている場合には、S22にてデータベースから該
当商品の特徴量情報を呼出して今画像処理した商品の特
徴量と照合を行い、もし合致あるいは近似した特徴量が
無ければS23にてその特徴量をデータベースの該当商品
の特徴量に追加登録する。また、データベース内に合致
あるいは近似した特徴量があればこの処理を終了する。
【0031】また、対象商品のバーコードがデコードさ
れていない場合には、S24にて画像処理にて得た対象商
品の特徴量をデータベースの全商品の特徴量と順次照合
し、もしデータベースにその対象商品の特徴量と高い精
度で一致する商品があれば、S25にてデータベースから
その一致した商品の商品コードを読出し、S26にてその
商品コードに基づいて内部メモリに登録する。また、一
致する商品が無ければこの処理を終了する。この場合
は、未登録商品として遠隔端末装置41に警告信号及び
その商品の画像データが転送される。
【0032】次に入力画像からのバーコード領域の中心
位置、大きさ及び搬送方向に対する角度の検出について
述べる。図6の流れ図に示すように、先ず、S31に
て、入力画像からバーコードを含む商品領域を抽出す
る。すなわち、入力画像と背景画像とについて差分値を
求め、閾値以上の差分値を持つ画素で囲まれた領域を商
品領域として抽出する。
【0033】続いて、S32にて、抽出した商品領域の
画像を所定の閾値によって2値データに変換してメモリ
に記憶する。そして、S33にて、記憶した2値データ
に対して拡大と縮退操作を所定回数行って黒画素の連結
領域を作成し、所定個数以上の黒画素で構成される連結
領域を抽出する。図7は、入力画像の2値データに対し
て拡大と縮退操作を所定回数行った結果を示しており、
全体で9個の連結領域a〜iが作成され、この中にバー
コード領域が連結領域iとして含まれている。
【0034】続いて、S34にて、各連結領域a〜iに
対する形状の特徴量を求める。形状の特徴量には、面積
と周囲長で求められる円形度{=4×π×面積/(周囲
長)2 }あるいは凹凸度(1/円形度)やモーメント係
数等がある。また、S35にて、連結領域(連結係数)
とメモリに記憶した2値データとについて論理積を求
め、所定個数以上の黒画素が連続する図形を抽出する。
図8は抽出された図形の画像を示し、この図では2値デ
ータ全体(文字及びバーコード)がそのまま抽出されて
いるが、実際には所定個数以上の黒画素が連続する図形
に制限することで雑音等の孤立点を除去する効果があ
る。
【0035】続いて、S36にて、図形に対して傾きの
方向(主軸の傾き)を求め、予め決められた方向毎に図
形の個数を連結領域毎に集計する。すなわち、連結領域
毎に各図形に対して求めた主軸の傾きから、同一方向の
図形の個数を集計する。図8の110は数字に対する主
軸の傾きの例を示している。主軸の傾きは一定では無く
数字毎に異なる。一方、バーコードの場合は各バーの主
軸の傾きは一致する。
【0036】続いて、S37にて、連結領域の形状の特
徴量と図形の傾き別個数を連結領域毎に比較する。そし
て、S38にて、形状が矩形で同一の傾きの図形の個数
が多い連結領域をバーコード領域として検出する。な
お、バーコード領域の検出に際しては、連結領域毎の比
較の結果を受けてバーコード領域の候補として最も確率
の高い領域から順位を付けることも可能である。こうし
て検出したバーコード領域からバーコードの中心位置、
大きさ及び搬送方向に対する角度を検出し、その情報を
メモリに記憶する。この記憶した情報はその後、バーコ
ードスキャナ31の焦点距離や走査パターンの角度の制
御等に使用される。
【0037】前記バーコードスキャナ31は、図9に示
すように、直交する2つの回転軸をそれぞれ所定の角度
往復回動するアクチュエータ51,52の回転軸上にガ
ルバノミラー53,54を取付けたX−Yスキャナーを
設け、このX−Yスキャナーの各アクチュエータ51,
52をスキャナドライバ55により駆動するようになっ
ている。そして、半導体レーザ56からのレーザ光を孔
開きミラー57の孔57aを通して前記ガルバノミラー
53,54に反射させ、これによりバーコードラベル5
8上を走査する走査レーザ光59を出射し、バーコード
ラベル58からの反射光を前記ガルバノミラー53,5
4で反射し、さらに前記孔開きミラー57で反射してか
ら集光レンズ60を介してプリント回路基板61上に固
定した受光素子62に入射している。
【0038】前記受光素子62は、受光情報を光電変換
して電気信号に変換し、この電気信号を同じく前記回路
基板61上に固定したデコーダ63に供給している。前
記デコーダ63は電気信号を2値化した後、この2値化
したデジタル信号を解析してバコード情報を復号し、そ
の復号した結果をPOS端末に転送している。POS端
末では、例えば2回連続して同一のバーコード情報を取
込むとバーコード読取りが正常に行われたと判断してそ
のバーコード情報を商品の照合処理に使用するようにな
っている。このとき、POS端末は半導体レーザ56を
オフするとともにコントローラ64を制御してスキャナ
ドライバ55を初期化するようになっている。
【0039】前記スキャナドライバ55はコントローラ
64に接続し、前記コントローラ64は画像処理手段か
らバーコードの中心位置、大きさ及び搬送方向に対する
角度の情報を受取ると、この情報に基づいてX−Yスキ
ャナを駆動するためのX方向、Y方向のガルバノミラー
53,54の角度に対応した値を算出する。例えば、1
6ビットのデータを用いて駆動するX−Yスキャナの場
合は、X方向、Y方向のガルバノミラー53,54の振
幅が共に20度であれば、スキャナドライバ55に出力
する値が0のとき、−10度、7FFFhのとき、0
度、FFFFhのとき、10度というように各ガルバノ
ミラー53,54を振るようになっている。
【0040】このようにして画像処理手段からのバーコ
ードの情報に基づいてバーコードのバーを直角に横切る
ようなシングルラインパターンの走査レーザ光を形成す
るためのいくつかの座標点を算出し、その座標に対応す
るミラー角度のデータを算出して前記スキャナドライバ
55に順に転送することによりレーザ光がその各座標点
をプロットして直線を描き、これによりシングルライン
パターンのレーザ光走査を行う。
【0041】すなわち、図10に示すように、バーコー
ドのバーと直交する方向のシングルラインの走査線の中
心点(Gx ,Gy )、振幅L及び前記ベルトコンベア2
4による商品26の搬送方向に対する走査線の角度θを
求める。なお、商品26の搬送方向をX方向、これと直
交する方向をY方向とする。走査線の中心点のX座標G
x は定数で、走査を開始した一定時間後にレーザ光が通
過するバーコードの位置とする。そして、中心点、振
幅、角度のデータからレーザを走査する複数の点の座標
を算出する。この算出は、先ず、走査線の線速度が走査
線の長さにかかわらず略一定となるように座標点の数D
を求める。すなわち、 D=L/定数 の演算処理を行う。次に走査の始点の座標(Sx ,Sy
)及び各点間の距離のX,Y成分Px ,Py を求め
る。すなわち、 (Sx ,Sy )=(Gx −L cosθ/2,Gy =L sin
θ/2) Px =L cosθ/D、Py =L sinθ/D の演算処理を行う。
【0042】そして、さらに往復分の各走査点の座標を
順に求める。すなわち、 (X1 ,Y1 ) =(Sx ,Sy ) (X2 ,Y2 ) =(X1 +Px ,Y1 +Py ) : (Xn ,Yn ) =(Xn-1 +Px ,Yn-1 +Py ) : (XD ,YD ) =(XD-1 +Px ,YD-1 +Py ) (XD+1 ,YD+1 )=(XD −Px ,YD −Py ) : (Xn ,Yn ) =(Xn-1 −Px ,Yn-1 −Py ) (XD*2 ,YD*2 )=(XD*2-1 −Px ,YD*2-1 −P
y ) の演算処理を行う。
【0043】このような構成の実施例においては、顧客
25は図11に示すような作業手順に従って一連の登録
のための作業を行う。先ず、顧客25は買い物籠22に
商品26を入れた状態で、1つのチェックアウトレー
ン、例えばチェックアウトレーン211 の一端側へ行
く。そして、籠載置台23に買い物籠22を載せる。こ
のとき案内表示用ディスプレイ35はスタートボタン3
3を操作してチェックアウト作業を始めるよう指示して
いる。また、別途音声によっても指示する。
【0044】この指示に従って顧客25がスタートボタ
ン33を操作すると、ベルトコンベア24が作動を開始
する。このとき第1のカウンタがクリアされる。続いて
顧客25は案内表示用ディスプレイ35と音声により、
商品26をバーコード面を上に向けて商品載せエリア2
7に載せるよう指示を受け、買い物籠22から商品26
を1つずつ取出し、バーコード面を確認してから商品載
せエリア27に載せる。このとき顧客25は、案内表示
用ディスプレイ33と音声により、全ての商品26を載
せ終わったら終了ボタン34を操作する指示を受ける。
【0045】ベルトコンベア24に載せられた商品26
は先ずトンネル部28に搬送される。トンネル部28で
は先ず高さ計測装置29により商品26の高さが測定さ
れる。続いて撮像カメラ30により商品の画像が取り込
まれる。そして高さ計測装置29が商品を検出するか撮
像カメラ30が商品を検出すると第1のカウンタがイン
クリメントされる。高さ計測装置29と撮像カメラ30
からの情報により、搬送される商品26の高さ、大き
さ、位置及びバーコード領域の位置及び傾きを認識す
る。また、商品26の形状、色等の特徴量も認識する。
【0046】バーコード領域の位置及び傾きの認識は、
商品領域の2値データについて拡大と縮退操作を所定回
数行って黒画素の連結領域を作成し、所定個数以上の黒
画素で構成される連結領域を抽出する。さらに、連結領
域と2値データについての論理積を求め、所定個数以上
の黒画素が連続する図形を抽出する。そして、各図形に
対して主軸の傾きを求め、各連結領域毎に各図形に対し
て求めた主軸の傾きが同一方向の図形の個数を集計す
る。バーコードの各バーは主軸の傾きがすべて一致する
ので同一の傾きの図形の個数が多い連結領域はバーコー
ド領域となる。従って、形状が矩形で同一の傾きの図形
の個数が多い連結領域をバーコード領域として検出する
ことになる。こうしてバーコードの中心位置、大きさ及
び搬送方向に対する角度を検出する。
【0047】このバーコードの中心位置、大きさ及び搬
送方向に対する角度の情報をコントローラ64に供給
し、コントローラ64は、この情報に基づいてX−Yス
キャナを駆動するためのX方向、Y方向のガルバノミラ
ー53,54の角度に対応した値を算出してスキャナド
ライバ55に転送する。すなわち、バーコードのバーを
直角に横切るようなシングルラインパターンの走査レー
ザ光を形成するためのいくつかの座標点を算出し、その
座標に対応するミラー角度のデータを算出してスキャナ
ドライバ55に順に転送する。これにより、X−Yスキ
ャナは半導体レーザ56からのレーザ光を商品26に付
されたバーコードに対してバーを直角に横切るようなシ
ングルラインパターンで走査し、バーコードを読取る。
【0048】従って、図12の(a) に示すようにバーコ
ードのバーが商品26の搬送方向(図中矢印で示す方
向)に対して直交する方向であっても、また、図12の
(b) に示すようにバーコードのバーが商品26の搬送方
向に対して所定の角度傾いていても、また、図12の
(c) に示すようにバーコードのバーが商品26の搬送方
向に対して平行な方向であっても、レーザ光は常にバー
コードのバーと直交する方向に走査する。
【0049】このようにX−Yスキャナを駆動すること
で走査レーザ光の方向を常にバーコードのバーと直交す
る方向に制御するので、走査パターンがシングルライン
パターンであっても確実にバーコードを読取ることがで
きる。そして、走査パターンをシングルラインパターン
にすることにより、無駄となる走査線がなく、バーコー
ド読取りが迅速に行える。
【0050】バーコードスキャナ31は、こうしてベル
トコンベア24により搬送される商品26からバーコー
ドを迅速に読取ってデコーダ63でデコードし、商品コ
ードとしてPOS端末に転送する。POS端末は、商品
コードを受取り、この商品コードが正しいと確定すると
半導体レーザ56をオフするとともにスキャナドライバ
55を初期化し、次の商品26のバーコード読取りに待
機させる。また、POS端末は、確定した商品コードを
データベースの商品コードと比較する。そして該当する
商品コードがデータベースにあればそのデータベースか
ら商品コードに対応した商品の特徴量を読出し、今回の
画像処理により認識した商品の特徴量と比較する。そし
て特徴量が一致するか近似していればその商品データに
基づいて登録処理を行い、第2のカウンタをカウントア
ップさせる。
【0051】また、特徴量が一致しなければ今回の画像
処理により認識した商品の特徴量をデータベースに追加
登録してから商品データに基づいて登録処理を行い、第
2のカウンタをカウントアップさせる。また、バーコー
ドスキャナ31においてデコードが失敗すると、このと
きは画像処理により認識した商品の特徴量をデータベー
スの全ての商品の特徴量と比較する。そして特徴量が一
致するか近似している商品があればその商品の商品コー
ドをデータベースから読出し、その商品コードに基づい
て登録処理を行い、第2のカウンタをカウントアップさ
せる。
【0052】またもし、特徴量が不一致であればそのと
きの商品を未登録商品とし、遠隔端末装置41に回線4
2を介して警告信号とその商品の画像データを転送す
る。このときPOS端末はベルトコンベア24の動作を
一時停止させる。遠隔端末装置41では警告信号により
チェックアウトレーン211 で未登録商品が発生したこ
とを音や表示でオペレータ45に知らせると共にモニタ
43にその未登録商品の画像を表示させる。
【0053】オペレータ45はモニタ43により未登録
商品を確認し、キーボード44からその商品の商品コー
ド又は商品名をキー入力する。これによりチェックアウ
トレーン211 のPOS端末は未登録商品の登録処理を
行い、第2のカウンタをカウントアップさせる。そして
停止しているベルトコンベア24を再び動作させる。
【0054】こうして登録が行われた商品26は登録済
みの商品26aとしてベルトコンベア24により登録済
み商品スタッカ32に搬送される。そして顧客25が全
ての商品26を商品載せエリア27に載せ終わると、終
了ボタン34を操作する。これにより案内表示用ディス
プレイ35と音声は顧客25に買い物籠22を持って前
に進むことを指示する。
【0055】また、最後の商品26が高さ計測装置29
で高さ測定され、撮像カメラ30で撮像されると、第1
のカウンタのカウント値がメモリにホールドされる。続
いてホールドした第1のカウンタのカウント値と第2の
カウンタのカウント値が比較され、両カウント値が一致
すると顧客の合計金額を小計表示器36に表示させる。
【0056】顧客25は前方、すなわちチェックアウト
レーン211 の下流側へ進み、小計表示器36により支
払うべき金額を確認し、例えばプリペイドカードを自動
支払機37に挿入する。自動支払機37はプリペイドカ
ードの残金額が合計金額以上であれば支払い処理を終了
させる。また、もしプリペイドカードの残金額が合計金
額より少なければ小計表示器36に不足金額を表示す
る。これにより顧客25は不足金額を現金で自動支払機
37に支払うことになる。そしてもし釣銭があれば釣銭
が排出される。
【0057】こうして自動支払いを終了すると、レシー
ト発行機38はレシートを発行する。また、ゲート40
が開く。顧客25はレシートを受取りゲート40を通過
して登録済み商品スタッカ32の位置へ進む。顧客25
がゲート40を通過するとゲート40は再び閉じる。顧
客25は登録済み商品スタッカ32の商品26aを袋詰
めして退店する。
【0058】以上は、チェックアウトレーン211 を使
用しての商品のチェックアウト作業について述べたが、
このような作業は他のチェックアウトレーン212 ,…
についても同様である。このように各チェックアウトレ
ーン211 ,212 ,…においては全て顧客25の操作
で登録が自動的に行われ、商品を登録操作するキャッシ
ャや金銭の授受操作を行うオペレータは全く不要とな
る。
【0059】また、各チェックアウトレーン211 ,2
12 ,…において使用するバーコードスキャナ31は、
シングルラインパターンによりベルトコンベア24によ
り搬送される商品26からバーコードを確実にかつ迅速
に読取ってデコーダ63でデコードし、商品コードとし
てPOS端末に転送するので、商品26のバーコードの
読取り効率を高めることができる。従って、ベルトコン
ベア24による商品26の搬送速度を高めることがで
き、商品の登録処理を迅速にできる。
【0060】(第2の実施の形態)この第2の実施の形
態において使用する自動チェックアウト装置は上述した
第1の実施の形態で使用した自動チェックアウト装置と
基本的には同一で、異なる点は、バーコードスキャナ3
1のレーザ光が商品26のバーコード上を走査する走査
パターンである。すなわち、この実施の形態で使用する
バーコードスキャナ31は、楕円の走査パターンで、し
かもバーコード領域の位置及び傾き等の情報によりバー
コードのバーと直交する方向に走査パターンの角度を調
整するとともにバーコードのバーの角度が商品26の搬
送方向に対して垂直に近いほど楕円パターンの偏平率を
小さくしてバーコードを読取るようになっている。
【0061】すなわち、バーコードスキャナ31は画像
処理手段からのバーコードの情報に基づいてバーコード
のバーを直角に横切るようなシングルラインの走査線の
中心点、振幅、角度を計算する。走査線の中心点のX座
標はレーザ走査を開始した後一定時間後にバーコードが
通過する位置としている。そして、その中心点、振幅、
角度のデータからレーザを走査する複数のポイント座標
を算出する。このとき、レーザの走査パターンが楕円と
なるように各ポイントの座標データに補正を行う。
【0062】この補正量CPは、例えば次のようにな
る。但し、Lx 、Ly は、それぞれ走査線長LのX成
分、Y成分を表わす。すなわち、Lx =L cosθ、Ly
=L sinθとなる。また、αは、楕円の偏平率を調整す
るための係数で、例えば、この値をL/20とすること
で約14%の偏平率を持つ楕円となる。 CPx =α sin{(Xn −Sx )/Lx }π CPy =α sin{(Yn −Sy )/Ly }π これにより、X、Y各成分における補正量は走査線の両
端で最小の0となり、また、走査線の中心で最大のLx
/10、Ly /10となる。
【0063】次に、これらの補正量及び走査線の角度θ
に基づいて、各座標(Xn ,Yn )の補正を行う。すな
わち、1≦n≦Dのとき、 (Xn ,Yn )→(Xn +CPx * sinθ,Yn −CP
y * cosθ) D+1≦n≦2Dのとき、 (Xn ,Yn )→(Xn −CPx * sinθ,Yn +CP
y * cosθ) このような補正を行うことで、図13の(a) に示すよう
にバーコードのバーが商品26の搬送方向(図中矢印で
示す方向)に対して直交する方向のときには楕円の偏平
率を小さくして膨らみの大きい楕円パターンで走査す
る。しかも、走査の方向はバーコードのバーと直交する
方向になる。
【0064】また、図13の(b) に示すようにバーコー
ドのバーが商品26の搬送方向(図中矢印で示す方向)
に対して所定の角度傾いているときには楕円の偏平率を
角度の度合いに応じて変化させた楕円パターンで走査す
る。すなわち、垂直に近いほど偏平率が小さくなるよう
に変化させて走査する。この場合も、走査の方向はバー
コードのバーと直交する方向になる。さらに、図13の
(c) に示すようにバーコードのバーが商品26の搬送方
向(図中矢印で示す方向)に対して平行な方向になって
いるときには楕円の偏平率を最も大きくして膨らみが最
小となる略直線状の楕円パターンで走査する。この場合
も、走査の方向はバーコードのバーと直交する方向にな
る。
【0065】このようなバーコードスキャナ31を使用
しても、走査レーザ光の方向を常にバーコードのバーと
直交する方向に制御するので、確実にバーコードを読取
ることができる。しかもシングルラインパターンと同様
に無駄となる走査線がなく、バーコード読取りが迅速に
行える。
【0066】また、走査パターンを楕円パターンとし、
しかもバーコードのバーの角度が商品26の搬送方向に
対して垂直に近いほど楕円パターンの偏平率を小さくし
ているので、例えば、図14に示すように、ベルトコン
ベア24の撓み等の影響によって商品26が撮像カメラ
30の位置P1 からバーコードスキャナ31の位置P2
まで搬送される間にベルトコンベア24の搬送方向と直
交する方向にずれるような事態が生じると、バーコード
の位置も撮像カメラ30により検出した時点の位置から
搬送方向と直交する方向にずれることになるが、このよ
うなずれに対して膨らみの大きな楕円パターンで走査す
るのでバーコードを確実に読取ることが可能となる。
【0067】(第3の実施の形態)この第3の実施の形
態において使用する自動チェックアウト装置も前述した
第1の実施の形態で使用した自動チェックアウト装置と
基本的には同一で、異なる点は、バーコードスキャナ3
1のレーザ光が商品26のバーコード上を走査する走査
パターンである。すなわち、この実施の形態で使用する
バーコードスキャナ31は、ラスタスキャンの走査パタ
ーンで、しかもバーコード領域の位置及び傾き等の情報
によりバーコードのバーと直交する方向に走査パターン
の角度を調整するとともにバーコードのバーの角度が商
品26の搬送方向に対して垂直に近いほどラスタースキ
ャンパターンの副走査方向の振幅を大きくしてバーコー
ドを読取るようになっている。
【0068】すなわち、バーコードスキャナ31は画像
処理手段からのバーコードの情報に基づいてバーコード
のバーを直角に横切るようなシングルラインの走査線の
中心点、振幅、角度を計算する。走査線の中心点のX座
標はレーザ走査を開始した後一定時間後にバーコードが
通過する位置としている。そして、その中心点、振幅、
角度のデータからレーザを走査するラスタースキャンポ
イント座標を算出する。このとき、ラスタースキャンの
副走査方向における振幅は、バーコードの角度に比例
し、バーコードのバーの角度が商品26の搬送方向に対
して平行なときが最小で、垂直なときが最大となる。シ
ングルラインの走査線の中心点、振幅、角度のデータか
らレーザを走査する複数のポイント座標を算出するが、
このときレーザ光走査パターンがラスタースキャンとな
るように2往復分の各ポイントの座標データに補正を行
う。
【0069】この補正量CP1x,CP2x,CP3x,CP
4x、CP1y,CP2y,CP3y,CP4yは、例えば次のよ
うになる。但し、Lx 、Ly は、それぞれ走査線長Lの
X成分、Y成分を表わす。すなわち、Lx =L cosθ、
Ly =L sinθとなる。また、αは、ラスタースキャン
の副走査方向の振幅を調整するための係数で、例えば、
この値をL/20とする。
【0070】第1及び第3走査線: CP1x=CP3x=α cosθ CP1y=CP3y=α sinθ 第2及び第4走査線: CP2x=CP4x=α cosθ*[{Xn −(Sx +Lx /
2)}/(Lx /2)] CP2y=CP4y=α cosθ*[{Yn −(Sy +Ly /
2)}/(Ly /2)] 次に、これらの補正量及び走査線の角度θに基づいて、
各座標(Xn ,Yn )の補正を行う。すなわち、 第1走査線: (Xn ,Yn )→(Xn +CP1x* sinθ,Yn −CP
1y* cosθ) 第2走査線: (Xn ,Yn )→(Xn +CP2x* sinθ,Yn −CP
2y* cosθ) 第3走査線: (Xn ,Yn )→(Xn −CP3x* sinθ,Yn +CP
3y* cosθ) 第4走査線: (Xn ,Yn )→(Xn +CP4x* sinθ,Yn −CP
4y* cosθ) このような補正を行うことで、図15の(a) に示すよう
にバーコードのバーが商品26の搬送方向(図中矢印で
示す方向)に対して直交する方向のときにはラスタース
キャンパターンの振幅を大きくして走査する。しかも、
走査の方向はバーコードのバーと直交する方向になる。
【0071】また、図15の(b) に示すようにバーコー
ドのバーが商品26の搬送方向(図中矢印で示す方向)
に対して所定の角度傾いているときにはラスタースキャ
ンパターンの振幅を角度に応じて変化させて走査する。
すなわち、垂直に近いほど振幅が大きくなるように変化
させて走査する。この場合も、走査の方向はバーコード
のバーと直交する方向になる。さらに、図15の(c) に
示すようにバーコードのバーが商品26の搬送方向(図
中矢印で示す方向)に対して平行な方向になっていると
きにはラスタースキャンパターンの振幅を最小にして略
直線状のラスタースキャンパターンで走査する。この場
合も、走査の方向はバーコードのバーと直交する方向に
なる。
【0072】このようなバーコードスキャナ31を使用
しても、走査レーザ光の方向を常にバーコードのバーと
直交する方向に制御するので、確実にバーコードを読取
ることができる。しかもシングルラインパターンと同様
に無駄となる走査線がなく、バーコード読取りが迅速に
行える。
【0073】また、走査パターンをラスタースキャンパ
ターンとし、しかもバーコードのバーの角度が商品26
の搬送方向に対して垂直に近いほどラスタースキャンの
振幅を大きくしているので、例えば、図16に示すよう
に、ベルトコンベア24の撓み等の影響によって商品2
6が撮像カメラ30の位置P1 からバーコードスキャナ
31の位置P2 まで搬送される間にベルトコンベア24
の搬送方向と直交する方向にずれるような事態が生じる
と、バーコードの位置も撮像カメラ30により検出した
時点の位置から搬送方向と直交する方向にずれることに
なるが、このようなずれに対して振幅の大きなラスター
スキャンパターンで走査するのでバーコードを確実に読
取ることが可能となる。
【0074】なお、この実施の形態ではレーザ光を2往
復ラスタースキャンパターンで走査する場合について述
べたが、3往復のラスタースキャンパターンで走査する
ものであってもよい。なお、前述した各実施の形態はこ
の発明を自動チェックアウト装置に適用したものについ
て述べたが必ずしもこれに限定するものではなく、例え
ば、宛先をバーコードで印刷したラベルを貼着した宅配
便等の物品を宛先毎に仕分ける装置などにも適用できる
ものである。
【0075】
【発明の効果】以上、請求項1記載の発明によれば、各
種傾きのバーコードを確実に読取ることができ、しか
も、搬送する物品のバーコードを迅速に読取ることがで
きて物品からのバーコードの読取り効率を高めることが
できる。
【0076】また、請求項2及び3記載の発明によれ
ば、各種傾きのバーコードを確実に読取ることができ、
しかも、搬送する物品のバーコードを迅速に読取ること
ができて物品からのバーコードの読取り効率を高めるこ
とができ、さらに、搬送中における物品の位置ずれによ
ってバーコードの位置ずれが生じてもバーコードを確実
に読取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す自動チェック
アウト装置の全体構成図。
【図2】同実施の形態の高さ計測装置の構成を示す図。
【図3】同実施の形態の高さ計測装置、撮像カメラ及び
バーコードスキャナの配置関係を示す斜視図。
【図4】同実施の形態のチェックアウトレーンのPOS
端末による要部制御を示す流れ図。
【図5】同実施の形態のチェックアウトレーンのPOS
端末によるデータベース照合処理を示す流れ図。
【図6】同実施の形態のチェックアウトレーンのPOS
端末によるバーコード領域の検出処理を示す流れ図。
【図7】図6の検出処理により入力画像を拡大及び縮退
した結果を示す図。
【図8】図6の検出処理により抽出した黒画素が連続す
る図形を示す図。
【図9】同実施の形態のバーコードスキャナの概略構成
図。
【図10】同実施の形態においてスキャンパターンを求
める方法を説明するための図。
【図11】同実施の形態における作業手順を示す流れ
図。
【図12】同実施の形態におけるシングルラインパター
ンの各種走査を示す図。
【図13】本発明の第2の実施の形態における楕円パタ
ーンの各種走査を示す図。
【図14】同実施の形態において商品が位置ずれしたと
きのバーコード読取りを説明するための図。
【図15】本発明の第3の実施の形態におけるラスター
スキャンパターンの各種走査を示す図。
【図16】同実施の形態において商品が位置ずれしたと
きのバーコード読取りを説明するための図。
【図17】従来例を示す斜視図。
【図18】従来のクロスパターンやマルチパターンによ
る走査での課題を説明するための図。
【符号の説明】
24…ベルトコンベア 26…商品 30…撮像カメラ(画像入力手段) 31…バーコードスキャナ(バーコード読取手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーコードを付した物品を搬送する物品
    搬送装置と、この物品搬送装置により搬送する物品のバ
    ーコードを付した面の画像を入力する画像入力手段と、
    この画像入力手段が入力した画像を処理し、バーコード
    領域の位置及び傾き等の情報を検出する画像処理手段
    と、シングルラインパターンの走査レーザ光を出射し、
    前記画像処理手段が検出したバーコード領域の位置及び
    傾き等の情報によりバーコードのバーと直交する方向に
    走査レーザ光の走査線角度を調整してバーコードを読取
    るバーコード読取手段とを備えたことを特徴とするバー
    コード読取装置。
  2. 【請求項2】 バーコードを付した物品を搬送する物品
    搬送装置と、この物品搬送装置により搬送する物品のバ
    ーコードを付した面の画像を入力する画像入力手段と、
    この画像入力手段が入力した画像を処理し、バーコード
    領域の位置及び傾き等の情報を検出する画像処理手段
    と、楕円パターンの走査レーザ光を出射し、前記画像処
    理手段が検出したバーコード領域の位置及び傾き等の情
    報によりバーコードのバーと直交する方向に走査レーザ
    光の走査線角度を調整するとともにバーコードのバーの
    角度が物品の搬送方向に対して垂直に近いほど楕円パタ
    ーンの偏平率を小さくしてバーコードを読取るバーコー
    ド読取手段とを備えたことを特徴とするバーコード読取
    装置。
  3. 【請求項3】 バーコードを付した物品を搬送する物品
    搬送装置と、この物品搬送装置により搬送する物品のバ
    ーコードを付した面の画像を入力する画像入力手段と、
    この画像入力手段が入力した画像を処理し、バーコード
    領域の位置及び傾き等の情報を検出する画像処理手段
    と、ラスタースキャンパターンの走査レーザ光を出射
    し、前記画像処理手段が検出したバーコード領域の位置
    及び傾き等の情報によりバーコードのバーと直交する方
    向に走査レーザ光の走査線角度を調整するとともにバー
    コードのバーの角度が物品の搬送方向に対して垂直に近
    いほどラスタースキャンパターンの副走査方向の振幅を
    大きくしてバーコードを読取るバーコード読取手段とを
    備えたことを特徴とするバーコード読取装置。
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