JPH10213132A - 回転体構造およびこれを用いるポリゴンスキャナ - Google Patents

回転体構造およびこれを用いるポリゴンスキャナ

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JPH10213132A
JPH10213132A JP9013033A JP1303397A JPH10213132A JP H10213132 A JPH10213132 A JP H10213132A JP 9013033 A JP9013033 A JP 9013033A JP 1303397 A JP1303397 A JP 1303397A JP H10213132 A JPH10213132 A JP H10213132A
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rotating
hollow rotary
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ラジアル動圧空気軸受により非接
触支持される回転体構造に関し、塑性変形させた部材で
回転部材を位置決め保持することにより、温度変化によ
る保持状態の劣化をなくして、信頼性を向上させること
を目的とする。 【解決手段】 固定軸17により非接触支持される中空回
転軸13のフランジ部13aに、ロータマグネット32を固定
したロータヨーク31やポリゴンミラー14などを位置決め
保持させることにより構築したポリゴンスキャナ10に用
いられる回転体15において、フランジ部13a下面13eに
中空回転軸13本体の周面と平行なリング形状の保持部13
fを形成し、この保持部13fは、ロータヨーク31を嵌合
してフランジ部13a下面13eに当接させた後に、その先
端の複数箇所あるいは全周を拡開させるようにかしめて
塑性変形されることにより、ローターヨーク31をフラン
ジ部13a下面13eに押えて位置決め保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジアル動圧空気
軸受により非接触に支持される回転体構造およびこれを
用いるポリゴンスキャナに関し、詳しくは、回転部材の
保持を工夫することによりその信頼性を向上させ、併せ
て組付精度の向上やコストの削減を図ることの可能なも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真記録方式を採用しレーザ光によ
り光書込みを行なうレーザプリンタやデジタル複写機等
の記録装置は、画像の高品質、高速記録、低騒音などの
優れた特徴を有し、近年の低価格化により急速に普及し
ている。近時、この記録装置のレーザ光を走査するポリ
ゴンスキャナには、記録速度の高速化や画像の高密度化
に伴い、20,000回転/分以上の高速回転が要求さ
れており、従来のベアリングタイプでは、軸受の寿命や
騒音などの面から要求されるを品質を満足することがで
きなくなってきている。そのため、高速回転用のポリゴ
ンスキャナとしては、動圧空気を発生させることにより
非接触支持する動圧空気軸受を用いたものが実用化され
ている。
【0003】この種の動圧空気軸受型ポリゴンスキャナ
としては、例えば、特開平5−216707号公報に記
載されているものがあり、この動圧空気軸受型ポリゴン
スキャナでは、例えば、図19および図20に示す回転体1
によりポリゴンミラー2の高速回転を可能にしている。
この回転体1は、ポリゴンミラー2を中空回転軸3の軸
方向中央付近に形成したフランジ部3aの上面に載置し
てその中空の一端側を閉止するミラー押え4をねじ止め
して締め付けることにより保持固定するとともに、その
フランジ部3aの下面にはロータマグネット6を内装す
るロータヨーク7を嵌合させ接着剤で固定することによ
り構築されている。なお、ロータマグネット6およびロ
ータヨーク7は、不図示のハウジング側の駆動コイルに
対面して回転体1側の駆動部(モータ部)を構成してお
り、このポリゴンスキャナはアキシャルギャップ型の直
流ブラシレスモータを採用している。
【0004】この回転体1は、ハウジングに固定された
固定軸を中空回転軸3の中空内に内装し、回転したとき
にその固定軸の周面に形成されたヘリングボーン溝など
の動圧発生用溝によって中空回転軸3の内周面との間に
動圧空気が発生することによりラジアル方向に非接触に
支持される一方、アキシャル方向には、固定軸の上部お
よび不図示のカバーに設けた永久磁石の間にミラー押え
4に設けた永久磁石5をサンドイッチ状態で同極が対面
するように挟むことにより上下方向に反発する磁力によ
って非接触支持を維持するようになっている。なお、図
19中、6aは回転体1が高速回転したときに大きな振動
を発生しないようにバランス修正をするための溝であ
る。また、図20において、中空回転軸3は、上斜めおよ
び下斜めから斜視した状態の2つを図示しているが、こ
れは中空回転軸3が2つ必要なことを示しているのでは
なく、回転部材を位置決め保持する中空回転軸3の上側
および下側の取付部位を把握し易いように図示するもの
であり、以降で説明する本発明に係る実施形態において
も同様である。
【0005】なお、回転体を回転させる駆動部として
は、このアキシャルギャップ型以外にも、例えば、特開
平5−231427号公報に記載されているラジアルギ
ャップ・インナーロータ型や、特開昭61ー9138号
公報に記載されているラジアルギャップ・アウターロー
タ型の直流ブラシレスモータがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の動圧空気軸受型ポリゴンスキャナにあって
は、高速回転時には高温になって、長期間、高温と常温
との間の温度変化が繰り返される。このため、中空回転
軸3のフランジ部3aの下面にロータヨーク7を固定す
る接着剤が劣化するとともに、中空回転軸3とロータヨ
ーク7の熱膨張率の差からその接着剤には剪断応力が加
わることにより、最終的には剪断破壊が発生して、ロー
タヨーク7の位置がずれて回転体1のバランスが崩れて
しまうという問題があった。また、極端な場合には、中
空回転軸3からロータヨーク7が脱落してしまうおそれ
もあるという問題があった。
【0007】また、回転体1のミラー押え4は、貫通穴
4aにねじ8を通して中空回転軸3のねじ穴3bにねじ
止めすることにより、中空回転軸3のフランジ部3aの
上面に載置したポリゴンミラー2を締付けて保持固定す
るので、ミラー押え4には貫通穴4aを、中空回転軸3
にはねじ穴3bを作製する工程が必要となって加工コス
トが掛かる。また、ねじ穴3b内には切削油が残り易
く、その切削油が高速回転時に飛散してポリゴンミラー
2やカバーに設ける窓ガラス等の光学部品を汚してしま
うので、入念な洗浄が必要であるためにさらにコストア
ップしてしまうという問題があった。
【0008】さらに、動圧空気軸受型ポリゴンスキャナ
には、ポリゴンミラー2の反射面の面精度が要求される
が、フランジ部3aの載置面は中空回転軸3と一体に同
軸加工するので問題ないが、ポリゴンミラ−2の上面を
押えるミラー押え4の端面にも高度な加工精度および組
付精度が要求され、これもコストアップの一因となって
いる。
【0009】そこで、本発明は、塑性変形させた部材に
よって回転部材を押えて位置決め保持させることによ
り、温度変化による保持状態の劣化をなくして、信頼性
の向上を図るとともに、併せて、組付精度の向上やコス
トの削減を図ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1に記載の発明は、ラジアル動圧空気軸受により非
接触に支持される中空回転軸に回転部材を保持させ構築
する回転体構造であって、前記中空回転軸に、回転部材
を回転軸方向から当接させて該回転部材を回転軸方向に
位置決めする当接部と、回転部材の内面に嵌合して該回
転部材を回転軸と直交する方向に位置決めする嵌合部
と、当接部および嵌合部に位置決めされた回転部材の近
傍の円周方向の複数箇所に、あるいは該円周方向に延在
するように形成されて該一部または全部が塑性変形され
ることにより該当接部と反対側の部位を押えて回転部材
を位置決め保持する保持部と、を設けたことを特徴とす
るものである。
【0011】この請求項1に記載の発明では、回転部材
は、内面に嵌合部が嵌合して回転軸と直交する方向に位
置決めされる一方、回転軸方向には当接部が当接すると
ともに、その反対側は塑性変形された保持部により押え
られて位置決めされる。したがって、回転部材を接着剤
などによらずに固定することができる。請求項2に記載
の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記当
接部を、中空回転軸本体の周面を拡径して回転軸方向に
弾性変形可能に形成した大径部に設けたことを特徴とす
るものである。
【0012】この請求項2に記載の発明では、回転部材
は、弾性変形可能な大径部に設けた当接部が回転軸方向
から当接して位置決めされる。したがって、保持部を塑
性変形させる際などの応力が大径部の弾性変形により吸
収される。請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の
発明の構成に加え、前記大径部に、中空回転軸本体の周
面に近接する側で肉薄に形成されて弾性変形する弾性変
形部を設けるとともに、該周面から離隔する側で弾性変
形部よりも回転部材方向に突出させて当接部を形成した
ことを特徴とするものである。
【0013】この請求項3に記載の発明では、回転部材
は、大径部の弾性変形部より回転部材方向に突出する当
接部が回転軸方向から当接して位置決めされる。したが
って、当接部が回転部材に当接する位置が大きく変化す
ることがなく、回転部材は弾性変形部の安定した弾性力
により位置決めされる。請求項4に記載の発明は、請求
項1から3の何れかに記載の発明の構成に加え、前記中
空回転軸は、アルミニウム合金を母材にして形成すると
ともに、動圧空気軸受の軸受面を構成する内面には耐摩
耗性または潤滑性の少なくとも一方を高くする表面処理
あるいは該特性を有する材料の固着を施したことを特徴
とするものである。
【0014】この請求項4に記載の発明では、動圧空気
軸受の軸受面に必要な特性である起動停止時の耐摩耗性
や潤滑性を得つつ、保持部などはアルミニウム合金によ
り形成される。したがって、保持部は、かしめる等、容
易に塑性変形させて回転部材を位置決め保持することが
できる。請求項5に記載の発明は、請求項1から4の何
れかに記載の発明の構成に加え、前記回転部材として、
凹形状に形成されたロータヨークを中空回転軸に保持さ
せて駆動用のロータマグネットを該ロータヨークの内側
に外周面が覆われるように設けたことを特徴とするもの
である。
【0015】この請求項5に記載の発明では、ロータマ
グネットを固定するロータヨークが嵌合部、当接部およ
び保持部に位置決め保持され、そのロータマグネットの
外周面はロータヨークにより覆われる。したがって、高
速回転時の遠心力や加熱によりロータマグネットは膨張
しようとするが、ロータヨークによりその膨張が抑制さ
れる。
【0016】請求項6に記載の発明は、請求項1から4
の何れかに記載の発明の構成に加え、前記回転部材とし
て、円板形状に形成されたロータヨークを中空回転軸に
保持させて駆動用のロータマグネットを該ロータヨーク
の一面側に設け、該ロータマグネットの外周面は非磁性
体材料からなる円筒部材により覆ったことを特徴とする
ものである。
【0017】この請求項6に記載の発明では、ロータマ
グネットを固定するロータヨークが嵌合部、当接部およ
び保持部に位置決め保持され、そのロータマグネットの
外周面は非磁性体材料からなる円筒部材により覆われ
る。したがって、高速回転時の遠心力や加熱によりロー
タマグネットは膨張しようとするが、円筒部材によりそ
の膨張が抑制されるとともに、ロータマグネットの磁束
が外側に廻り込むことがない。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項1から4
の何れかに記載の発明の構成に加え、前記回転部材とし
て、アルミマンガン磁石材料からなる駆動用のロータマ
グネットを直接、中空回転軸に保持させたことを特徴と
するものである。この請求項7に記載の発明では、機械
的強度の高いアルミマンガン磁石材料により作製された
ロータマグネットが、直接、嵌合部、当接部および保持
部に位置決め保持される。したがって、ロータヨークを
省くことができる。
【0019】請求項8に記載の発明は、請求項1から7
の何れかに記載の発明の構成に加え、前記保持部を中空
回転軸本体の周面と平行なリング形状に形成するととも
に、該保持部と中空回転軸本体の周面との間にバランス
修正用のおもりを配設したことを特徴とするものであ
る。この請求項8に記載の発明では、嵌合部に嵌合する
とともに当接部が回転軸方向から当接する回転部材は、
中空回転軸本体の周面と平行なリング形状に形成された
保持部の一部または全部が塑性変形されて押えることに
より位置決め保持される。また、リング形状の保持部と
中空回転軸本体の周面との間には隙間が形成され、その
隙間にバランス修正用のおもりが配設される。したがっ
て、中空回転軸本体に影響することなく保持部を塑性変
形させることができ、他の部位にバランス修正用の溝な
どを設けることを省くことができる。
【0020】請求項9に記載の発明は、請求項1から8
の何れかに記載の発明の構成に加え、前記保持部を中空
回転軸本体の周面と平行なリング形状に形成して該保持
部に回転部材としてポリゴンミラーを保持させるととも
に、該保持部と中空回転軸本体の周面との間に中空回転
軸の一端を閉止する部材の一部を嵌入して保持させたこ
とを特徴とするものである。
【0021】この請求項9に記載の発明では、嵌合部に
嵌合するとともに中空回転軸の載置面に載置される(当
接部に回転軸方向から当接される)ポリゴンミラーが、
中空回転軸本体の周面と平行なリング形状に形成された
保持部の一部または全部が塑性変形されて押えることに
より位置決め保持される。また、そのリング形状の保持
部と中空回転軸本体の周面との間には隙間が形成され、
その隙間に中空回転軸の中空の一端を閉止する部材の一
部が嵌入されて保持される。したがって、中空回転軸本
体に影響することなく保持部を塑性変形させることがで
き、その閉止部材をねじ止めなどすることなく保持する
ことができる。
【0022】請求項10に記載の発明は、ラジアル動圧
空気軸受およびアキシャル軸受により非接触に支持され
る中空回転軸にポリゴンミラーを保持させて回転体を構
築するとともに、該回転体を回転駆動させるモータを設
けた動圧空気軸受型ポリゴンスキャナであって、前記回
転体を上述した請求項1から9の何れかに記載の回転体
構造により構築したことを特徴とするものである。
【0023】この請求項10に記載の発明では、動圧空
気軸受型ポリゴンスキャナのポリゴンミラーを保持する
回転体が請求項1から9の何れかに記載の回転体構造に
より構築される。したがって、請求項1から9に記載の
回転体構造に応じた作用効果を得ることができる。ここ
で、前記保持部は、中空回転軸本体の周面近傍で回転部
材を保持することが多いので、該保持部材は回転部材の
内面の近傍に位置して拡開するように、例えば、かしめ
により塑性変形させることによって該回転部材の当接部
と反対側の部位を押えるように構成するのが好適であ
り、この保持部は塑性変形させるときの影響が中空回転
軸に影響しないようにその本体の周面から離隔した部位
に配設するのが好適である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1〜図3は本発明に係る回転体構造を用いる
動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの第1実施形態を示す
図であり、本実施形態は、請求項1、4、5、10に記
載の発明に対応する。
【0025】まず、ポリゴンスキャナの基本構成を説明
する。図1〜図3において、10は動圧空気軸受型ポリゴ
ンスキャナであり、ポリゴンスキャナ10は、ハウジング
11のつば状に形成された基準面11aを不図示の記録装置
本体に取り付けられるようになっており、ハウジング11
とカバー12とにより形成される空間内で円筒形状の中空
回転軸13の周面の一部を拡径したフランジ部(大径部)
13aにポリゴンミラー14を載置して保持させた回転体15
を回転させるようになっている。なお、本実施形態にお
けるポリゴンミラー14は、中空回転軸13のフランジ部13
aの上面(載置面)13bに載置されミラー押え16により
その位置に保持されるようになっており、ミラー押え16
はキャップ形状に形成されて上面側の後述する修正溝16
a内に穿孔した貫通穴16bにねじ16cを通して中空回転
軸13の軸上部13cのねじ穴13dにねじ止めすることによ
り、中空回転軸13の一端側を閉止するとともにポリゴン
ミラー14をフランジ部13aの上面13bに締付けて(押え
て)位置決め保持するようになっている。
【0026】ハウジング11の中央には、円柱形状の固定
軸17が垂直に圧入あるいは焼き嵌めにより堅固に固定さ
れており、固定軸17はミラー押え16により一端側を閉止
した中空回転軸13内に内装される。この固定軸17は、外
周面に動圧発生用の溝としてヘリングボーン溝18、19が
周方向等間隔に上下2対形成されており、回転体15を回
転させたときに中空回転軸13の内周面との間に高圧の動
圧空気を発生させその中空回転軸13をラジアル方向に非
接触に支持する。また、固定軸17、ミラー押え16および
カバー12の各々には、互いに対面する側が同極となるよ
うに永久磁石21〜23が設けられており、この永久磁石21
〜23の互いに反発する磁力によりミラー押え16をカバー
12および固定軸17の間で非接触に支持して回転体15をア
キシャル方向に非接触に支持するようになっている。す
なわち、中空回転軸13の内周面と固定軸17の外周面との
間でヘリングボーン溝18、19によりラジアル動圧空気軸
受が構成される一方、永久磁石21〜23により上下反発型
のアキシャル軸受が構成されている。
【0027】回転体15の駆動部としては、中空回転軸13
のフランジ部13aの下面13e側にロータヨーク31および
ロータマグネット32が接着固定される一方、そのロータ
マグネット32に対面するようにハウジング11にねじや接
着剤により固定したプリント基板33の裏面に巻線コイル
34を配置されて、面対向するコアレスのアキシャルギャ
ップ型の直流ブラシレスモータ35が構成されている。モ
ータ35は、プリント基板33の裏面にホール素子36が取り
付けられており、プリント基板33がコネクタ37およびハ
ーネス38によりハウジング11の下部に固定した駆動回路
39に接続されて、ホール素子36の位置検出信号に従って
巻線コイル34への通電を順次切り換えることにより回転
体15の回転を定速制御するようになっている。
【0028】そして、回転体15は、ラジアルおよびアキ
シャル方向に非接触に支持されつつ高速に定速回転され
ることによって、内部を密閉するカバー12に開口する不
図示の入出射用のガラス窓を介して半導体レーザからの
レーザ光をポリゴンミラー14の反射面で偏向し記録装置
本体側の感光体の一定の位置を走査する。ここで、中空
回転軸13、固定軸17およびミラー押え16には、ポリゴン
スキャナを軽量化および高速駆動させるために比重の小
さなアルミニウム合金を用いるとともに、中空回転軸13
の軸受を構成する内面には起動停止時の摩耗を防止する
ために無電解複合ニッケルメッキの表面処理を施した
り、セラミックや樹脂などを固着して、耐摩耗性や潤滑
性を高めている。また、ロータマグネット32はプラスチ
ックマグネットにより作製しており、このプラスチック
マグネットは金属に較べると線膨張係数が大きく機械的
強度が小さいために、ロータヨーク31をカップ形状に作
製して外周部によりロータマグネット32の外周面を覆っ
てその外径を保持することにより、高速回転による遠心
力や発熱による熱膨張で半径方向にロータマグネット32
が膨張するのを抑えて回転体15のバランスが崩れたり、
そのロータマグネット32が破壊するのを防止している。
また、ロータヨーク31は強磁性体により作製することに
より磁路を閉じて磁束漏洩を防止しモータ35の駆動効率
を向上させており、このロータヨーク31の具体的な材料
としては鉄鋼やステンレス鋼の板材を用いている。ま
た、ミラー押え16には、中空回転軸13の内外を連通させ
る微細孔16dが形成されてアキシャル方向の振動を減衰
させているとともに、そのミラー押え16の上面およびロ
ータマグネット32の下面に修正溝16a、32aを形成して
不釣合い(アンバランス)振動を非常に小さなレベルに
してバランス修正するようになっている。なお、ミラー
押え16の微細孔16dは、図1のみに図示して他の図では
省略している。
【0029】次に、本実施形態の特徴である回転部材の
固定(保持)を説明する。なお、本実施形態では、その
回転部材としてロータヨークを中空回転軸に保持固定す
る場合を説明する。中空回転軸13は、フランジ部13aの
下面13eに中空回転軸13本体の周面と平行なリング形状
の保持部13fが形成されており、この保持部13fは、例
えば、フランジ部13aを切削加工などにより形成する場
合には、同時に、フランジ部13a下面13eの中空回転軸
13本体の周面側にロータヨーク31の内面に嵌合する外径
の階段形状を残してその周面に隣接する部位に溝を作製
することにより形成されている。そして、保持部13f
は、そのロータヨーク31を外面に嵌合させフランジ部13
a下面13eに当接させた後に、中空回転軸13本体の周面
との隙間に不図示のかしめ治具(図16〜図18で一例を説
明する)を差し込んで先端側の複数箇所をあるいは全周
を拡開させるようにかしめられ塑性変形されることによ
り、ローターヨーク31をフランジ部13a下面13eに押え
て位置決め保持するようになっている。
【0030】したがって、フランジ部13a下面13eに当
接され回転軸方向に位置決めされるロータヨーク31は、
保持部13fに内面を嵌合させて半径方向(回転軸と直交
する方向)に位置決めされるとともに、フランジ部13a
下面13eの反対側からは塑性変形された保持部13fによ
り押えられ位置決め保持される。すなわち、保持部13f
は本願発明に係る保持部とともに嵌合部を構成し、フラ
ンジ部13a下面13eが当接部を構成している。
【0031】このように本実施形態では、ロータヨーク
31は、内面に保持部13fが嵌合して半径方向に位置決め
される一方、回転軸方向にはフランジ部13a下面13eに
当接する状態でその反対側から塑性変形された保持部13
fにより押えられて位置決めされるので、接着剤などに
より固定する必要がなく、温度変化によって位置ずれが
生じて回転体15のバランスが崩れたり、脱落してしまう
ことを防止することができる。したがって、回転体15の
回転精度を維持して信頼性を向上させることができる。
【0032】また、この保持部13fは、中空回転軸13本
体の周面から離隔してリング形状に形成されているの
で、前記かしめ治具を差し込むスペースを確保すること
ができるとともに、かしめて塑性変形させるときなどの
応力が中空回転軸13f本体に与える影響を小さくするこ
とができ、ラジアル動圧空気軸受の軸受面を構成するた
めに高精度に仕上げられた中空回転軸13本体が変形して
回転体15の回転精度を低下させてしまうこともない。さ
らに、中空回転軸13は、アルミニウム合金により形成さ
れるとともに、その内面は無電解複合ニッケルメッキの
表面処理を施すなどして耐摩耗性や潤滑性を高めている
ので、動圧空気軸受としての特性を確保しつつ、保持部
13fを容易にかしめて塑性変形させることができ、この
塑性変形により生じる応力も小さくすることができる。
【0033】一方、ロータヨーク31の外周部は、ロータ
マグネット32の外周面を覆っているので、高速回転時の
遠心力や加熱によるロータマグネット32の膨張をその外
周部により抑制して回転体15のバランスが崩れたり、ロ
ータマグネット32自体が破壊するのを防止することがで
き、また、磁束漏洩を防止してモータ35の駆動効率を向
上させることもできる。
【0034】なお、本実施形態では、保持部13fをリン
グ形状に形成してロータヨーク31を嵌合させ保持させる
ようにしているが、これに限らず、円周方向の複数箇所
に分割してもよく、また嵌合部と保持部とに分けて機能
するように構成してもよい。また、本実施形態のモータ
35は、ロータヨーク31に円板状のロータマグネット32を
固定してアキシャルギャップ型の直流ブラシレスモータ
を構成しているが、ロータヨーク31の外周部にリング形
状に形成したロータマグネットを固定して駆動コイルを
内装することによりラジアルギャップ・アウターロータ
型の直流ブラシレスモータを構成してもよいことは云う
までもない。さらに、ロータヨーク31は、保持部13fに
よる保持だけでなく接着剤を併用して保持させるように
してもよく、これによって組付時の緩みを防止するよう
にしてもよい。
【0035】次に、図4および図5は本発明に係る回転
体構造を用いる動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの第2
実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項1〜
5、10に記載の発明に対応する。なお、本実施形態
は、上述実施形態と略同様に構成されているので、同様
な構成には同一の符号を付してその特徴部分のみを説明
し、回転部材としてロータヨークを中空回転軸に保持固
定する場合を説明する。
【0036】両図において、43、44は上述実施形態のフ
ランジ部13aを上下に2分割して離隔した位置に形成し
た第1、第2フランジ部であり、第1フランジ部43の上
面13bにはポリゴンミラー14を載置してミラー押え16に
より位置決め保持する一方、第2フランジ部44の下面13
eには保持部13fによりロータヨーク31を保持させるよ
うになっている。
【0037】第2フランジ部44は、外周側の縁部44aが
ロータヨーク31側に突出するように形成される一方、中
空回転軸13本体の周面に近接する側の内周部44bは回転
軸方向に弾性変形可能に肉薄に形成されている。したが
って、この第2フランジ部44は、保持部13fにロータヨ
ーク31を嵌合させ第2フランジ部44に当接させる際には
その縁部44aのみがロータヨーク31に当接するようにな
っており、この後に、保持部13fの先端側をかしめて塑
性変形させる際には内周部44bが撓んでその塑性変形に
よる余分な応力を吸収し中空回転軸13本体側に影響が出
ないようにするとともに、内周部44bの弾性力によりロ
ータヨーク31を位置決め保持するようになっている。す
なわち、第2フランジ部44は、大径部を構成するととも
に、その縁部44aにより当接部を、内周部44bにより弾
性変形部を構成している。
【0038】このように本実施形態では、上述実施形態
の作用効果に加え、ロータヨーク31は第2フランジ部44
の縁部44aに当接する状態で保持部13fの先端をかしめ
て塑性変形させることにより位置決め保持するが、第2
フランジ部44は内周部44bが弾性変形することにより回
転軸方向に撓むので、その塑性変形させる際や温度変化
などにより生じる応力を吸収しつつロータヨーク31を位
置決め保持することができる。また、第2フランジ部44
は、縁部44aのみがロータヨーク31に当接するので、ロ
ータヨーク31に当接する位置が大きく変化することがな
く、内周部44bによる安定した弾性力でロータヨーク31
を位置決め保持することができる。したがって、回転体
15の回転精度を維持することができ、組付時には容易か
つ高精度にロータヨーク31を中空回転軸13に組み付ける
ことができる。
【0039】次に、図6および図7は本発明に係る回転
体構造を用いる動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの第3
実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項1〜
5、8、10に記載の発明に対応する。なお、本実施形
態は、上述実施形態と略同様に構成されているので、同
様な構成には同一の符号を付してその特徴部分のみを説
明し、回転部材としてロータヨークを中空回転軸に保持
固定する場合を説明する。
【0040】両図において、52はロータマグネットであ
り、ロータマグネット52は上述実施形態のロータマグネ
ット32をロータヨーク31の外周部に沿うリング形状に作
製して内面側に空間を確保するように形成したものであ
る。このため、本実施形態においては、ロータマグネッ
ト52の内面側に駆動コイルを内装するラジアルギャップ
・アウターロータ型の直流ブラシレスモータを構成する
ことができる。また、ロータマグネット52はリング形状
に形成されているので、その下面にロータマグネット32
のような修正溝32aは形成しないで、保持部13fがリン
グ状に形成され中空回転軸13本体の周面との間に隙間を
形成しているため、その隙間をバランス修正用の溝とし
て利用してその動的不釣合いの位置に修正用のおもり55
を取り付けている。
【0041】このように本実施形態では、上述実施形態
の作用効果に加え、ロータヨーク31にリング形状のロー
タマグネット52を固定してラジアルギャップ・アウター
ロータ型の直流ブラシレスモータを構成することがで
き、これによって回転体15の高さを抑えることができ
る。また、保持部13fと中空回転軸13本体の周面との間
におもり55を配設することによりロータマグネット52に
修正溝を形成することなく回転体15のバランスを修正す
ることができ、加工コストを低減することができる。
【0042】次に、図8および図9は本発明に係る回転
体構造を用いる動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの第4
実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項1〜
4、6、8、10に記載の発明に対応する。なお、本実
施形態は、上述実施形態と略同様に構成されているの
で、同様な構成には同一の符号を付してその特徴部分の
みを説明し、回転部材としてロータヨークを中空回転軸
に保持固定する場合を説明する。
【0043】両図において、61は円板形状に形成された
強磁性体からなるロータヨークであり、このロータヨー
ク61は上述実施形態のロータヨーク31と同様に中空回転
軸13の第2フランジ部44下面13eに保持部13fにより保
持されその下面にロータマグネット32を接着固定するよ
うになっている。また、このロータヨーク61の外周に
は、円筒形状に形成された非磁性体材料からなる円筒部
材63がロータマグネット32の外周面を覆ってその外径を
保持するように取り付けられており、この円筒部材63
は、上述実施形態のロータヨーク31の外周部と同様に、
高速回転による遠心力や発熱による熱膨張でロータマグ
ネット32が半径方向に膨張するのを抑えて回転体15のバ
ランスが崩れたり、そのロータマグネット32が破壊する
のを防止している。
【0044】ここで、上述実施形態のロータヨーク31の
ようにロータマグネット32の外周面をも強磁性体により
覆う場合には、モータ35のステータ側に向かうべきロー
タマグネット32の外周部の磁束がロータヨーク31に廻り
込んで有効に利用することができない。このロータマグ
ネット32の磁束によって発生する回転トルクは外周側ほ
ど大きくなるので、外周部の磁束がロータヨーク31へ廻
り込むことはモータ35の駆動効率を低下させる要因の一
つとなる。この回転トルクの低下分を補償するには、ロ
ータマグネット32の外径を大きくすることにより可能で
あるが、質量と共に慣性モーメントが増大して高速回転
させる回転体15には適当でない。
【0045】これに対して、本実施形態における円筒部
材63は非磁性体材料からなるので、ロータマグネット32
の外周部の磁束がロータヨーク61に廻り込むことを防止
することができ、これによってロータマグネット32の外
径を小さく抑えたまま外周部の磁束を有効に利用して小
さな質量および慣性モーメントで高速回転に適した回転
体15とすることができる。
【0046】なお、円筒部材63は、一方の軸方向端部を
内方に延長した引掛部63aを形成して、その引掛部63a
に引っ掛けるようにロータマグネット32を接着固定また
は圧入して、その上にロータヨーク61を載せた後に、ロ
ータヨーク61側の端部63bを内方にかしめることにより
取り付けるようになっている。これによって、円筒部材
63は、仮に接着剤が劣化した場合や省いた場合にも、ロ
ータマグネット32をロータヨーク61に位置決め保持する
ことができる。また、本実施形態では、回転体15のバラ
ンス修正は、保持部13fと中空回転軸13本体の周面との
間の隙間におもり55を配設することに行なっている。
【0047】このように本実施形態では、上述実施形態
の作用効果に加え、ロータマグネット32の外周面は非磁
性体材料からなる円筒部材63により覆われるので、ロー
タマグネット32の磁束が外側に廻り込むことをなくし
て、高速回転に適した回転体15で効率よく駆動させるこ
との可能なアキシャルギャップ型のブラシレスモータを
構築することができる。
【0048】次に、図10および図11は本発明に係る回転
体構造を用いる動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの第5
実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項1〜
4、7、8、10に記載の発明に対応する。なお、本実
施形態は、上述実施形態と略同様に構成されているの
で、同様な構成には同一の符号を付してその特徴部分の
みを説明し、回転部材としてロータマグネットを中空回
転軸に保持固定する場合を説明する。
【0049】両図において、72は円板形状に形成された
ロータマグネットであり、本実施形態のロータマグネッ
ト72はアルミマンガン磁石材料により作製されており、
このロータマグネット72はアルミマンガン磁石材料の機
械的強度が高いことから直接、中空回転軸13の第2フラ
ンジ部44下面13eの縁部44aに当接する状態で保持され
るようになっている。
【0050】このロータマグネット72は、上述実施形態
のようにロータヨーク31、61に固定されないことから第
2フランジ部44の縁部44aの反対側を押えて保持するこ
とになるが、この場合に上述実施形態における保持部13
fを延長してその先端をかしめて塑性変形させることに
よりロータマグネット72のエッジを押えて保持するよう
にしてもよいが、本実施形態においては、ロータマグネ
ット72のエッジの近傍の中空回転軸13本体の周面を拡径
して第3フランジ部75を形成するとともにその縁に保持
部13fを形成して保持させるようになっている。
【0051】なお、本実施形態では、回転体15のバラン
ス修正は、保持部13fと中空回転軸13本体の周面との間
の隙間におもり55を配設することに行なっている。この
ように本実施形態では、上述実施形態の作用効果に加
え、機械的強度の高いアルミマンガン磁石材料により作
製されたロータマグネット72を直接、第2フランジ部44
の縁部44aに当接させるとともにその下方に形成した第
3フランジ部75の保持部13fにより押えて位置決め保持
するので、ロータヨーク31、61を省くことができ、部品
点数を削減してコストを低減することができる。
【0052】次に、図12および図13は本発明に係る回転
体構造を用いる動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの第6
実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項1〜
4、7、8、10に記載の発明に対応する。なお、本実
施形態は、上述実施形態と略同様に構成されているの
で、同様な構成には同一の符号を付してその特徴部分の
みを説明し、回転部材としてロータマグネットを中空回
転軸に保持固定する場合を説明する。
【0053】両図において、82はアルミマンガン磁石材
料からなるロータマグネットであり、ロータマグネット
82は上述実施形態のロータマグネット72を中空回転軸13
本体の周面に沿うリング形状に作製して外面側外方に空
間を確保するように形成したものである。このため、本
実施形態においては、ロータマグネット82は、上述実施
形態と同様に、直接、中空回転軸13の第2フランジ部44
下面13eの縁部44aに当接するとともにロータマグネッ
ト82のエッジの近傍に設けられた第3フランジ部75の保
持部13fにより保持させるようになっており、ロータマ
グネット82の外面側に駆動コイルを外装するラジアルギ
ャップ・インナーロータ型の直流ブラシレスモータを構
成することができる。
【0054】なお、本実施形態では、回転体15のバラン
ス修正は、保持部13fと中空回転軸13本体の周面との間
の隙間におもり55を配設することに行なっている。この
ように本実施形態では、上述実施形態と同様な作用効果
を得ることができ、機械的強度の高いアルミマンガン磁
石材料からなるリング形状のロータマグネット82を第2
フランジ部44の縁部44aおよび第3フランジ部75の保持
部13fにより直接、位置決め保持して、部品点数を少な
く、ラジアルギャップ・インナーロータ型の直流ブラシ
レスモータを構成することができる。
【0055】次に、図14および図15は本発明に係る回転
体構造を用いる動圧空気軸受型ポリゴンスキャナの第7
実施形態を示す図であり、本実施形態は、請求項1〜
4、6、8〜10に記載の発明に対応する。なお、本実
施形態は、上述実施形態と略同様に構成されているの
で、同様な構成には同一の符号を付してその特徴部分の
みを説明し、回転部材としてロータヨークおよびポリゴ
ンミラーを中空回転軸に保持固定する場合を説明する。
【0056】両図において、93は上述第4実施形態の第
1フランジ部43に縁部93aおよび内周部93bを形成した
第4フランジ部であり、この第4フランジ部93上にはポ
リゴンミラー14が載置される。第4フランジ部93の縁部
93aは、その外周側でポリゴンミラー14側に突出するよ
うに形成される一方、内周部93bは中空回転軸13本体の
周面に近接する側で回転軸方向に弾性変形可能に肉薄に
形成されており、本実施形態においてはポリゴンミラー
14はリング形状に形成したミラー押え94により第4フラ
ンジ部93に押えられ位置決め保持される。このミラー押
え94は、上述実施形態においてはミラー押え16をキャッ
プ形状に形成して永久磁石22を保持するマグネットホル
ダと兼用されていたが、本実施形態ではキャップ形状に
形成したマグネットホルダ96と別体に形成して、それぞ
れ別個に中空回転軸13に位置決め保持するようになって
いる。
【0057】ミラー押え94は、第4フランジ93と略同一
形状で対面するように、外周側でポリゴンミラー14方向
に突出するように形成された縁部94aと、中空回転軸13
本体の周面に近接する側で回転軸方向に弾性変形可能に
肉薄に形成された内周部94bとが設けられ、ロータヨー
ク61と同様に、中空回転軸13に保持されるようになって
おり、このミラー押え94は、ポリゴンミラー14の内面に
嵌合する中空回転軸13本体の周面を延長した面を外面と
するリング形状の保持部95fにより位置決め保持される
ようになっている。
【0058】この保持部95fは、例えば、フランジ部4
4、93などを切削加工などにより形成する場合に、同時
に、中空回転軸13本体の周面の延長面を外面とする階段
形状を残してその周面に隣接する部位に溝を作製するこ
とにより形成されており、その外面にミラー押え94を嵌
合させ縁部94aをポリゴンミラー14に当接させた後に、
中空回転軸13の本体に形成した溝に前記かしめ治具を差
し込んで先端側の複数箇所をあるいは全周を拡開させる
ようにかしめて塑性変形させることにより、ミラー押え
94をポリゴンミラー14の上面に押えて位置決め保持する
ようになっている。このとき、ポリゴンミラー14には第
4フランジ部93とミラー押え94の先端部93a、94aが当
接して保持部95をかしめて塑性変形させる応力が加えら
れるが、その応力は各々の内周部93b、94bが撓んで余
分な応力を吸収し中空回転軸13本体側に影響が出ないよ
うにするとともに、その弾性力によりポリゴンミラー14
を位置決め保持するようになっている。すなわち、第4
フランジ部93は、大径部を構成するとともに、その縁部
93aにより当接部を、内周部93bにより弾性変形部を構
成している。なお、ミラー押え94は、上記応力による変
形によってポリゴンミラー14の面精度に影響がでないよ
うにポリゴンミラー14よりも弾性係数が同等あるいは小
さな材料により作製するのがさらに好適である。
【0059】また、マグネットホルダ96は、外周部96b
が薄肉に形成され中空回転軸13本体の保持部95fの内面
側に刻設された溝に嵌入して保持するように形成されて
おり、このときマグネットホルダ96の外面は保持部95f
の内面に嵌合して位置決め保持される。したがって、本
実施形態ではマグネットホルダ96をねじ止め固定する必
要がなく、上述実施形態における貫通穴16bやねじ16c
が省略されるとともに、中空回転軸13の軸上部13cのね
じ穴13dも省略されている。
【0060】なお、本実施形態では、回転体15のバラン
ス修正は、保持部13fと中空回転軸13本体の周面との間
の隙間におもり55を配設することに行なっている。この
ように本実施形態では、上述実施形態の作用効果に加
え、ポリゴンミラー14をも、第4フランジ部93とミラー
押え94が縁部93a、94aを当接させて保持するので、ミ
ラー押え94の組付時や温度変化などにより生じる応力が
加わったとしても内周部93b、94bが弾性変形すること
により回転軸方向に撓んでその応力を吸収しつつポリゴ
ンミラー14を位置決め保持することができる。したがっ
て、回転体15の回転精度を維持することができ、組付時
には容易かつ高精度にポリゴンミラー14などの回転部材
を中空回転軸13に組み付けることができる。
【0061】また、マグネットホルダ96は、ミラー押え
94を保持する保持部95fに嵌合させて保持するので、ね
じ穴加工や洗浄する工程を省くこともでき、部品点数お
よび工程数を削減してコストを削減することができる。
ここで、上述のかしめ治具の一例を簡単に説明すると、
保持部13f、95fは、その内面側にかしめ具を円周方向
の1箇所ずつ差し込んで拡開するように塑性変形させて
もよいが、保持部13f、95fには円周方向に均等に負荷
を加えてローターヨークやポリゴンミラーなどの回転部
材に傾きが生じないように図16および図17に示すような
かしめ治具100を用いるのが好適である。
【0062】このかしめ治具100は、中空回転軸13本体
を内装する円筒部101と、手あるいは不図示の装置が把
持する把持部102とを備えて、円筒部101の端部にはテー
パ形状に形成したかしめ部101aが設けられている。そ
して、例えば、上述した第5実施形態の保持部13fをか
しめる場合には、中空回転軸13を倒立させている状態に
してロータマグネット72を第2フランジ部44の縁部44a
に当接させた後に、かしめ治具100の円筒部101内に中空
回転軸13本体を内装してかしめ部101aをその中空回転
軸13本体の周面と保持部13fとの間の隙間に差し込みそ
の保持部13fの先端の全周を同時に拡開させるように押
圧してかしめて塑性変形させることができる。なお、こ
のかしめ治具100は、図18に示すように円筒部101端部の
全周にかしめ部101aを設けるのではなく、その端部を
円周方向の複数箇所に分割してテーパ形状に形成したか
しめ部101bを設けて保持部13f、95fの複数箇所を同
時にかしめて塑性変形させるようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、回転部
材は、中空回転軸に設けた嵌合部に内面を嵌合させて回
転軸と直交する方向に位置決めする一方、当接部を回転
軸方向から当接させるとともに、その反対側を塑性変形
させた保持部により押えて回転軸方向に位置決め保持す
るので、回転部材を接着剤により固定したりねじ止めす
る必要がなく、温度変化により接着剤が劣化して回転体
のバランスが崩れたり、回転部材が脱落することを防止
することができ、また、ねじ穴加工や洗浄する工程を省
くこともできる。したがって、回転体の回転精度を維持
して信頼性を向上させることができるとともに、部品点
数および工程数を削減してコストを削減することができ
る。
【0064】請求項2、3に記載の発明によれば、回転
部材は、弾性変形可能な大径部に設けた当接部を回転軸
方向から当接させて回転軸方向に位置決めするので、保
持部を塑性変形させる際などの応力を大径部(弾性変形
部)の弾性変形により吸収することができ、当接部を回
転部材方向に突出させ安定した位置で当接させることに
より安定した弾性力で回転部材を位置決め保持すること
ができる。したがって、温度変化や組付時などに生じる
に応力を吸収して回転部材を位置決めを保持することが
でき、回転体の回転精度を維持することができる。
【0065】請求項4に記載の発明によれば、中空回転
軸をアルミニウム合金により形成して、動圧空気軸受の
軸受面を構成する内面には、耐摩耗性や潤滑性を得られ
るように表面処理したり、または該特性を有する材料を
固着するので、動圧空気軸受としての特性を確保しつ
つ、保持部をかしめる等、容易に塑性変形させて回転部
材を位置決め保持することができる。したがって、組付
作業を容易化することができるとともに、中空回転軸本
体に加わる塑性変形させる際の応力などを小さくして回
転体を構築することができ、回転体の回転精度を低下さ
せることがない。
【0066】請求項5、6に記載の発明によれば、ロー
タマグネットを固定するロータヨークを回転部材として
位置決め保持するとともに、そのロータマグネットの外
周面を覆うので、そのロータマグネットの膨張を抑制す
ることができ、また、ロータマグネットを円板状に形成
することによりアキシャルギャップ型の直流ブラシレス
モータを構成したり、駆動コイルを内装可能にリング形
状に形成することによりラジアルギャップ・アウターロ
ータ型の直流ブラシレスモータを構成することができ
る。特に、このロータマグネットの外周面を非磁性体材
料により覆うことにより、その磁束が外側に廻り込むこ
とをなくして駆動力に有効利用することができ、ロータ
マグネットを小径にして回転体の重量や慣性モーメント
を小さくして高速回転に適したアキシャルギャップ型の
ブラシレスモータを構築することができる。
【0067】請求項7に記載の発明によれば、機械的強
度の高いアルミマンガン磁石材料のロータマグネットを
回転部材として直接、位置決め保持するので、ロータヨ
ークを省いて安価なアキシャルギャップ型やラジアルギ
ャップ・インナーロータ型の直流ブラシレスモータを構
築することができる。請求項8、9に記載の発明によれ
ば、保持部を中空回転軸本体の周面と平行なリング形状
に形成して塑性変形させることにより嵌合部および当接
部が位置決めする回転部材を押えて位置決め保持するの
で、中空回転軸本体に加わる塑性変形させる際の応力な
どの影響を少なくして回転体を構築することができ、回
転体の回転精度を低下させることがない。また、リング
形状の保持部と中空回転軸本体の周面との間に形成され
る隙間にバランス修正用のおもりを配設することによ
り、他の部位にバランス修正用の溝などを設けることを
省くことができ、また回転部材としてポリゴンミラーを
位置決め保持する際にはその隙間に中空回転軸の中空の
一端を閉止する部材の一部を嵌入して保持することがで
きる。したがって、回転体の回転精度を維持して信頼性
を向上させることができるとともに、部品点数および工
程数を削減してコストを削減することができる。
【0068】請求項10に記載の発明によれば、動圧空
気軸受型ポリゴンスキャナのポリゴンミラーを保持する
回転体を請求項1から9の何れかに記載の回転体構造に
より構築するので、上述する請求項1から9に記載の回
転体構造に応じた作用効果を得ることができ、信頼性が
高く安価な動圧空気軸受型ポリゴンスキャナを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転体構造を用いる動圧空気軸受
型ポリゴンスキャナの第1実施形態を示す図であり、そ
の全体構成を示す縦断面図である。
【図2】その回転体の縦断面図である。
【図3】その回転体の分解斜視図である。
【図4】本発明に係る回転体構造を用いる動圧空気軸受
型ポリゴンスキャナの第2実施形態を示す図であり、そ
の回転体の縦断面図である。
【図5】その回転体の分解斜視図である。
【図6】本発明に係る回転体構造を用いる動圧空気軸受
型ポリゴンスキャナの第3実施形態を示す図であり、そ
の回転体の縦断面図である。
【図7】その回転体の分解斜視図である。
【図8】本発明に係る回転体構造を用いる動圧空気軸受
型ポリゴンスキャナの第4実施形態を示す図であり、そ
の回転体の縦断面図である。
【図9】その回転体の分解斜視図である。
【図10】本発明に係る回転体構造を用いる動圧空気軸受
型ポリゴンスキャナの第5実施形態を示す図であり、そ
の回転体の縦断面図である。
【図11】その回転体の分解斜視図である。
【図12】本発明に係る回転体構造を用いる動圧空気軸受
型ポリゴンスキャナの第6実施形態を示す図であり、そ
の回転体の縦断面図である。
【図13】その回転体の分解斜視図である。
【図14】本発明に係る回転体構造を用いる動圧空気軸受
型ポリゴンスキャナの第7実施形態を示す図であり、そ
の回転体の縦断面図である。
【図15】その回転体の分解斜視図である。
【図16】その保持部のかしめ治具の一例によるかしめ作
業を示す斜視図である。
【図17】その縦断面図である。
【図18】そのかしめ治具の他の一例を示す斜視図であ
る。
【図19】動圧空気軸受型ポリゴンスキャナに用いる回転
体の従来例を示す縦断面図である。
【図20】その回転体の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 動圧空気軸受型ポリゴンスキャナ 13 中空回転軸 13a、43 フランジ部 13b 上面(載置面) 13c 軸上部 13d ねじ穴 13e 下面(当接部) 13f、95f 保持部(嵌合部) 14 ポリゴンミラー(回転部材) 15 回転体 16、94 ミラー押え 16a 修正溝 16b 貫通穴 16c ねじ 17 固定軸 18、19 ヘリングボーン溝(ラジアル動圧空気軸受) 21〜23 永久磁石(アキシャル軸受) 31、61 ロータヨーク(回転部材) 32、52、72、82 ロータマグネット(回転部材) 35 モータ 44 第2フランジ部(大径部) 44a、93a、94a 縁部(当接部) 44b、93b、94b 内周部(弾性変形部) 55 おもり 63 円筒部材 75 第3フランジ部 93 第4フランジ部 96 マグネットホルダ 96b 外周部 100 かしめ治具 101a、101b かしめ部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラジアル動圧空気軸受により非接触に支持
    される中空回転軸に回転部材を保持させ構築する回転体
    構造であって、 前記中空回転軸に、回転部材を回転軸方向から当接させ
    て該回転部材を回転軸方向に位置決めする当接部と、回
    転部材の内面に嵌合して該回転部材を回転軸と直交する
    方向に位置決めする嵌合部と、当接部および嵌合部に位
    置決めされた回転部材の近傍の円周方向の複数箇所に、
    あるいは該円周方向に延在するように形成されて該一部
    または全部が塑性変形されることにより該当接部と反対
    側の部位を押えて回転部材を位置決め保持する保持部
    と、を設けたことを特徴とする回転体構造。
  2. 【請求項2】前記当接部を、中空回転軸本体の周面を拡
    径して回転軸方向に弾性変形可能に形成した大径部に設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の回転体構造。
  3. 【請求項3】前記大径部に、中空回転軸本体の周面に近
    接する側で肉薄に形成されて弾性変形する弾性変形部を
    設けるとともに、該周面から離隔する側で弾性変形部よ
    りも回転部材方向に突出させて当接部を形成したことを
    特徴とする請求項2に記載の回転体構造。
  4. 【請求項4】前記中空回転軸は、アルミニウム合金を母
    材にして形成するとともに、動圧空気軸受の軸受面を構
    成する内面には耐摩耗性または潤滑性の少なくとも一方
    を高くする表面処理あるいは該特性を有する材料の固着
    を施したことを特徴とする請求項1から3の何れかに記
    載の回転体構造。
  5. 【請求項5】前記回転部材として、凹形状に形成された
    ロータヨークを中空回転軸に保持させて駆動用のロータ
    マグネットを該ロータヨークの内側に外周面が覆われる
    ように設けたことを特徴とする請求項1から4の何れか
    に記載の回転体構造。
  6. 【請求項6】前記回転部材として、円板形状に形成され
    たロータヨークを中空回転軸に保持させて駆動用のロー
    タマグネットを該ロータヨークの一面側に設け、 該ロータマグネットの外周面は非磁性体材料からなる円
    筒部材により覆ったことを特徴とする請求項1から4の
    何れかに記載の回転体構造。
  7. 【請求項7】前記回転部材として、アルミマンガン磁石
    材料からなる駆動用のロータマグネットを直接、中空回
    転軸に保持させたことを特徴とする請求項1から4の何
    れかに記載の回転体構造。
  8. 【請求項8】前記保持部を中空回転軸本体の周面と平行
    なリング形状に形成するとともに、該保持部と中空回転
    軸本体の周面との間にバランス修正用のおもりを配設し
    たことを特徴とする請求項1から7の何れかに記載の回
    転体構造。
  9. 【請求項9】前記保持部を中空回転軸本体の周面と平行
    なリング形状に形成して該保持部に回転部材としてポリ
    ゴンミラーを保持させるとともに、該保持部と中空回転
    軸本体の周面との間に中空回転軸の一端を閉止する部材
    の一部を嵌入して保持させたことを特徴とする請求項1
    から8の何れかに記載の回転体構造。
  10. 【請求項10】ラジアル動圧空気軸受およびアキシャル
    軸受により非接触に支持される中空回転軸にポリゴンミ
    ラーを保持させて回転体を構築するとともに、該回転体
    を回転駆動させるモータを設けた動圧空気軸受型ポリゴ
    ンスキャナであって、 前記回転体を上述した請求項1から9の何れかに記載の
    回転体構造により構築したことを特徴とする動圧空気軸
    受型ポリゴンスキャナ。
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