JPH10212090A - 線材用巻枠の吊上げ装置 - Google Patents

線材用巻枠の吊上げ装置

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JPH10212090A
JPH10212090A JP1367397A JP1367397A JPH10212090A JP H10212090 A JPH10212090 A JP H10212090A JP 1367397 A JP1367397 A JP 1367397A JP 1367397 A JP1367397 A JP 1367397A JP H10212090 A JPH10212090 A JP H10212090A
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JP
Japan
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arc
hanging
pieces
bobbin
lifting
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1367397A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshie Abiko
敏栄 安孫子
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Optec Dai Ichi Denko Co Ltd
Original Assignee
Optec Dai Ichi Denko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊下げ環やフック等を設けていない巻枠を容
易に確実に吊り上げ、脱落の恐れがない安定した吊持状
態で移動可能とする吊上げ装置を提供する。 【解決手段】 吊持金具1は、中間部で相互にX字状に
枢着連結された一対の弧状片2,2と、上端部を相互に
枢着連結して下端部を両弧状片2,2の各上端部にそれ
ぞれ枢着連結した一対の上部リンク片3,3とからな
り、両弧状片2,2の各下端部に、巻枠10の上部開口
14周縁の内向き突縁部15に係合する係止部4が形成
され、上部リンク片3,3の上端部相互の枢着連結部
に、吊上げクレーンに対する吊支具5が取り付けられて
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線等の線材を縦
筒状の巻胴部に巻回して保持させる巻枠(ボビンとも称
される)を吊上げて移動させるための吊上げ装置に関す
る。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、特に巻回状態で大重量と
なる太物の電線に用いる巻枠として、巻取り後の保管、
輸送車両への積卸し等に際してクレーンにて吊上げて移
動させるために、上部にクレーンのフックを引っ掛ける
吊下げ環を固着したものがある。
【0003】しかしながら、このような巻枠では、吊下
げ環の取り付けのために製作コストが高くつくと共に巻
枠自体の重量が増大する上、クレーンのフックを繰り返
し係脱することによって吊下げ環が損耗すれば、巻枠全
体が使用不能になるという問題があった。
【0004】本発明は、上述の事情に鑑みて、吊下げ環
やフック等を設けていない巻枠を容易に確実に吊り上げ
て、脱落の恐れがない安定した吊持状態で移動可能とす
る吊上げ装置を提供し、もって巻枠自体の製作コストの
低減、軽量化、長寿命化を図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る線材用巻枠の吊上げ装置
は、図面の参照符号を付して示せば、線材が巻回される
縦筒状の巻胴部11を有する巻枠10を吊持金具1を介
して吊上げる装置であって、前記吊持金具1は、中間部
で相互にX字状に枢着連結された一対の弧状片2,2
と、上端部を相互に枢着連結して下端部を前記両弧状片
2,2の各上端部にそれぞれ枢着連結した一対の上部リ
ンク片3,3とからなり、前記両弧状片2,2の各下端
部に、前記巻枠10の上部開口14周縁の内向き突縁部
15に係合する係止部4が形成され、前記の上部リンク
片3,3の上端部相互の枢着連結部に、吊上げクレーン
に対する吊支具5が取り付けられてなる構成を採用した
ものである。
【0006】上記構成によれば、吊持金具1が弧状片
2,2と上部リンク片3,3とで四辺形リンク構造をな
し、相互にX字状に枢着連結された弧状片2,2の各下
端部に係止部4を有するため、巻枠10の吊上げに際
し、吊上げクレーンに吊支させた当該吊持金具1を両弧
状片2,2の下端部間の開きが狭い状態で巻枠10の真
上位置より下降させ、係止部4,4を巻枠10の上部開
口14の内側に入り込ませたのち、両弧状片2,2の下
端部間の開きを大きくして係止部4,4を前記上部開口
14の内向き突縁部15に係合させ、そのまま該吊持金
具1を上昇させることによって巻枠10を吊上げること
ができる。
【0007】このとき、吊上げられた巻枠10の重量負
荷は吊持金具1の上部リンク片3,3の上端部相互の枢
着連結部と弧状片2,2の中間部相互の枢着連設部との
距離を拡大させるように作用するが、両弧状片2,2が
X字状に枢着連結されているから、上記作用は両弧状片
2,2の下端部間を拡張するように働き、これによって
両係止部4,4が巻枠10の内向き突縁部15に圧接し
て係合を強めることになり、もって巻枠10を吊持金具
1から脱落する恐れのない安定した吊上げ状態で移動さ
せることができる。
【0008】請求項2の発明では、上記請求項1の吊上
げ装置において、吊持金具の両弧状片2,2の上部に指
掛け部6が設けられてなる構成を採用していることか
ら、両指掛け部6,6を外側へ引っ張ることによって簡
単に両弧状片2,2の下端部間の開きを狭くすることが
できる。
【0009】請求項3の発明では、上記請求項1又は2
の吊上げ装置において、巻枠10が上部開口14の全周
にわたる内向き突縁部15を備え、吊持金具1の両係止
部4,4が縦断面L字形で且つ巻枠10の内向き突縁部
14の円周に対応した平面視円弧状の係止片からなる構
成を採用していることから、巻枠10の吊上げに際し、
吊持金具1の向きに影響されることなく、その両係止部
4,4を巻枠10の内向き突縁部14に対して密接状態
に係合させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図面は本発明に係る線材用巻枠の
吊上げ装置の一実施例を示すものである。この吊上げ装
置は、クレーン(図示略)の巻上げ鎖8の下端フック9
に吊持金具1が吊支されており、この吊持金具1を介し
て巻枠10を吊り上げて移動するように設定されてい
る。
【0011】巻枠10は、図1及び図3に示すように、
外径が上部側に向けてやや小さくなる縦円筒状の巻胴部
11の上端に逆円錐台形の上側鍔部12が一体形成され
ると共に、同下端に平板状の下側鍔部13が一体形成さ
れた一般的な外形であり、巻胴部11の外周に電線等の
線材を最大で同図の仮想線で示す巻径まで巻回して保持
するようになっている。しかるに、この巻枠10では、
上部に吊下げ環やフックを設けておらず、巻胴部11の
上部開口13の全周にわたる内向き突縁部15を有して
いる。なお、16は上側鍔部12の内周面に傾斜方向に
沿うように固着した補強リブである。
【0012】吊持金具1は、図1〜図3に示すように、
中間部で連結ピン7aを介して相互にX字状に枢着連結
された一対の弧状片2,2と、上端部を連結ピン7bを
介して相互に枢着連結して下端部を連結ピン7c,7c
を介して前記両弧状片2,2の各上端部にそれぞれ枢着
連結した一対の上部リンク片3,3とで四辺形リンクを
構成しており、その上端の連結ピン7aによる枢着連結
部に前記クレーンの下端フック9を挿嵌させるための逆
U字状の吊支具5が枢着されている。そして、両弧状片
2,2にはそれぞれ、下端部に縦壁部4aと横壁部4b
とからなる縦断面L字形で且つ平面視円弧状の係止片4
が円弧の凸側を外側へ向けて溶接固着されると共に、上
部にU字状の針金を外側へ張出するように溶接固着して
輪形とした指掛け部6が設けられている。
【0013】この吊持金具1では、図2の矢印で示すよ
うに両指掛け部6,6を外側へ引っ張れば、同図の仮想
線で示すように、両弧状片2,2は相互の上部側の開き
が拡大して下部側の開きが狭まる。しかして、両係止片
4,4は、縦壁部4aの外周円弧が該内向き突縁部15
の内周円に合致する曲率をなすと共に、両弧状片2,2
の下部側の開度を両縦壁部4a,4aの外端間の距離が
該内向き突縁部15の内径に等しい状態とした際、同図
の実線で示すように両縦壁部4a,4aが垂直になるよ
うに設定されている。
【0014】上記構成の吊上げ装置において、巻枠10
を吊上げるには、吊上げクレーンに吊支させた吊持金具
1の両弧状片2,2の下端部間の開きを狭くした状態
で、該吊持金具1を巻枠10の真上位置より下降させ、
その係止部4,4を巻枠10の上部開口14の内側に入
り込ませたのち、連結ピン7a,7a間の距離を縮める
ように中間両側の枢着連結部を内側へ押すか、あるいは
両弧状片2,2の下部間を直接に外側へ拡げることによ
り、図3に示すように係止部4,4を前記上部開口14
の内向き突縁部15に係合させ、そのまま該吊持金具1
を上昇させればよい。
【0015】このとき、吊上げられた巻枠10の重量に
より、吊持金具1の上部リンク片3,3の上端部相互の
枢着連結部と弧状片2,2の中間部相互の枢着連設部と
の距離つまり連結ピン7a,7b間の距離を拡大させよ
うとする力が働くが、両弧状片2,2がX字状に枢着連
結されているから、上記の力は両弧状片2,2の下端部
間を拡張して両係止部4,4が巻枠10の内向き突縁部
15に圧接して係合を強めるように作用する。従って、
巻枠10は吊持金具1から脱落する恐れのない安定した
吊上げ状態で所要部位へ移動させることができる。な
お、巻枠10の吊上げ開始前に吊持金具1の下端部を巻
枠10の上部開口14に挿入可能な開きに設定する際
や、吊上げ移動後に吊持金具1を巻枠10から外す際に
は、両指掛け部6,6を外側へ引っ張るだけでよいか
ら、その操作は非常に容易であり、高い作業性が得られ
る。
【0016】一方、巻枠10自体は、従来のような吊下
げ環やフック等を設ける必要がないから、その製作コス
トが安くなると共に重量も低減され、また従来のように
吊下げ環やフック等の損耗によって巻枠全体が使用不能
になることがないから、その寿命が大幅に延びる。しか
して、吊持金具1が痛んだ場合には、これだけを新品と
交換すればよいから、保全コストも低減される。
【0017】なお、本発明においては巻枠10の内向き
突縁部15を上部開口14の一部のみに設けることも可
能であるが、上記実施例のように内向き突縁部15を上
部開口14の全周に設ければ、吊上げ開始時に吊持金具
1の向きに関係なく係止部4,4を確実に係合させるこ
とができると共に、内向き突縁部15又は係止部4に係
合部の回転方向の位置ずれによる離脱防止のための格別
な構造を負荷する必要がないという利点がある。しかし
て、本発明では、吊持金具1における吊支部5及び指掛
け部6の形状、四辺形リンク構造の枢着部材の種類、弧
状片2の湾曲形状、弧状片2及び上部リンク片3の幅、
長さ、厚み、巻枠10の躯体構成等、細部構成について
は実施例以外に種々設計変更可能である。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電線等の線材
を縦筒状の巻胴部に巻回して保持させる巻枠を吊上げて
移動させるための吊上げ装置として、特定構成の吊持金
具の使用により、吊下げ環やフック等を設けていない巻
枠を対象として、極めて簡単な操作で容易に確実に吊り
上げて、脱落の恐れがない安定した吊持状態で移動可能
とするものが提供され、もって巻枠自体の製作コストの
低減、軽量化、長寿命化、吊上げ装置の保全コストの低
減を実現できる。
【0019】請求項2の発明によれば、上記の吊上げ装
置において、巻枠の吊上げ開始の際の吊持金具の姿勢設
定の操作、ならびに吊上げ移動後に該吊持金具を巻枠か
ら外す際の操作が非常に容易になり、作業性が向上する
という利点がある。
【0020】請求項3の発明によれば、上記の吊上げ装
置において、巻枠の吊上げに際し、吊持金具をそ向きに
影響されることなく巻枠に対して確実に且つ密接状態に
係合でき、もって吊上げの作業性と巻枠の吊上げ状態の
安定性がより向上し、また両者の係合部の構造も簡素に
なるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る線材用吊上げ装置の一実施例を
示す斜視図。
【図2】 同吊上げ装置における吊持金具の正面図。
【図3】 同吊上げ装置における巻枠の吊上げ状態を示
す一部縦断正面図。
【符号の説明】
1 吊持金具 2 弧状片 3 上部リンク片 4 係止片(係止部) 4a 縦壁部 4b 横壁部 5 吊支具 6 指掛け片 7a〜7c 連結ピン(枢着連結部) 10 巻枠 11 巻胴部 12 上側鍔部 13 下側鍔部 14 上部開口 15 内向き突縁部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材が巻回される縦筒状の巻胴部を有す
    る巻枠を吊持金具を介して吊上げる装置であって、前記
    吊持金具は、中間部で相互にX字状に枢着連結された一
    対の弧状片と、上端部を相互に枢着連結して下端部を前
    記両弧状片の各上端部にそれぞれ枢着連結した一対の上
    部リンク片とからなり、前記両弧状片の各下端部に、前
    記巻枠の上部開口周縁の内向き突縁部に係合する係止部
    が形成され、前記の上部リンク片の上端部相互の枢着連
    結部に、吊上げクレーンに対する吊支具が取り付けられ
    てなる線材用巻枠の吊上げ装置。
  2. 【請求項2】 吊持金具の両弧状片の上部に指掛け部が
    設けられてなる請求項1記載の線材用巻枠の吊上げ装
    置。
  3. 【請求項3】 巻枠が上部開口の全周にわたる内向き突
    縁部を備え、吊持金具の両係止部が縦断面L字形で且つ
    巻枠の内向き突縁部の円周に対応した平面視円弧状の係
    止片からなる請求項1又は2に記載の線材用巻枠の吊上
    げ装置。
JP1367397A 1997-01-28 1997-01-28 線材用巻枠の吊上げ装置 Withdrawn JPH10212090A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110510508A (zh) * 2019-08-29 2019-11-29 哈电集团(秦皇岛)重型装备有限公司 高温气冷堆蒸汽发生器内件吊具及吊装方法
JP2021038031A (ja) * 2019-08-30 2021-03-11 いすゞ自動車株式会社 ピッキング用吊具

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110510508A (zh) * 2019-08-29 2019-11-29 哈电集团(秦皇岛)重型装备有限公司 高温气冷堆蒸汽发生器内件吊具及吊装方法
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040406