JPH10210642A - 電力ケーブル端末部シース移動防止構造 - Google Patents

電力ケーブル端末部シース移動防止構造

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Publication number
JPH10210642A
JPH10210642A JP9020933A JP2093397A JPH10210642A JP H10210642 A JPH10210642 A JP H10210642A JP 9020933 A JP9020933 A JP 9020933A JP 2093397 A JP2093397 A JP 2093397A JP H10210642 A JPH10210642 A JP H10210642A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheath
spring ring
cable
power cable
tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP9020933A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Goto
吉徳 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP9020933A priority Critical patent/JPH10210642A/ja
Publication of JPH10210642A publication Critical patent/JPH10210642A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度の特殊技術や特殊工具を使用することな
く、簡単な作業によりシース収縮移動を防止することが
できる改良された電力ケーブル端末部のシース移動防止
構造を提供する。 【解決手段】 電力ケーブル端末部におけるケーブルシ
ース上に開口できる切断部を有するスプリングリング7
で、その内面の鋭角部12がケーブルシース2上に当た
るようにセットし、その上に収縮チューブ11(ヒート
シュリンクチューブまたはコールドシュリンクチュー
ブ)を被せてスプリングリング7の内面の鋭角部12を
ケーブルシース2に食い込ませて収縮チューブ11に膨
らみ8を形成し、その直近部を固定ブラケット6の固定
部で締め付けることによりケーブルシースがブラケット
側に移動することを防止させるようにしたことを特徴と
する電力ケーブル端末部シース移動防止構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力ケーブルの
端末部におけるシース移動防止機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電力ケーブル製造の際、最外層のケーブ
ルシースをプラスチック材にて押し出し形成された電力
ケーブルには内部応力が生じ、これが残留している。こ
の電力ケーブルの端末部を処理するときに、ケーブルシ
ース端部を切断すると、その後の経過時間とともに製造
時に生じた内部応力が解放され、ケーブルシースの先端
は収縮する方向に移動してしまい、端末部のケーブルシ
ースの先端がずれてケーブルシース先端上に巻いた防水
テープなどに巻き崩れが生じる不具合がある。このた
め、電力ケーブルを布設するときの端末処理を行うとき
には、経過時間とともに現れるケーブルシース先端の収
縮移動を防止するように固定することが肝要である。
【0003】このための従来技術の一例を図面を参照し
て説明する。図5は電力ケーブルの端末固定部を示す側
面図である。即ち、電力ケーブル1は、例えば縦の上下
方向に布設されているとする。そして、左側の壁10な
どに固定された二つ割りの固定部を有するケーブル固定
ブラケット6に固定される。このとき、電力ケーブル1
の端部はケーブルシース2上に介在テープ5を巻き付け
て保護し、上記ケーブル固定ブラケット6の固定部に挟
み込むように挿入してボルト9をねじ込むことにより固
定するものである。
【0004】そして、電力ケーブル1の端部にケーブル
シース2と同材質のシース片4を予め巻き付けて太径に
形成し、これを加熱融着させることにより固着させてス
トッパーとしている。従って、ケーブルシース2が下方
向に収縮移動しようとすれば、固着されたシース片4が
ケーブル固定ブラケット6の固定部および介在テープ5
の先端にひっかかって、ケーブルシース2先端の収縮移
動が防止されるというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
シース片4の取り付け作業を行うには、シース片4をケ
ーブルシース2の端部に加熱融着して固定しなければな
らず、その融着作業に高度な特殊技術が必要である。ま
た、その作業には特殊工具を必要としていた。
【0006】この発明の目的は、上述した高度の特殊技
術や特殊工具を使用することなく、簡単な作業によりシ
ース収縮移動を防止することができる、改良された電力
ケーブル端末部のシース移動防止構造を提供するにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、電力ケーブ
ル端末部におけるケーブルシース上に開口できる切断部
を有するスプリングリングで、その内面の鋭角部がケー
ブルシース上に当たるようにセットし、その上に収縮チ
ューブ(ヒートシュリンクチューブまたはコールドシュ
リンクチューブ)を被せてスプリングリングの内面の鋭
角部をケーブルシースに食い込ませて収縮チューブに膨
らみを形成し、その直近部を固定ブラケットで締め付け
ることによりケーブルシースがブラケット側に移動する
ことを防止させるようにしたことを特徴とする電力ケー
ブル端末部シース移動防止構造である。また、上記スプ
リングリングの断面形状が鋭角三角形であり、または五
角形である電力ケーブル端末部シース移動防止構造であ
る。そして、スプリングリングを用いる代わりに鋼線,
銅線などの金属線でケーブルシース上をバインドし、そ
の上に収縮チューブ(ヒートシュリンクチューブまたは
コールドシュリンクチューブ)を被せてケーブルシース
に食い込ませ、収縮チューブに膨らみを形成したことを
特徴とする電力ケーブル端末部シース移動防止構造であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいてこの発明の
実施の形態を説明する。図1は一実施例の電力ケーブル
端末部シース移動防止構造を示す側面図、図2はスプリ
ングリング部分の拡大図および図3はスプリングリング
の斜視図である。即ち、スプリングリング7は断面形状
が鋭角三角形に形成され、その外径の底辺は使用する電
力ケーブルの外径よりも若干大きい長さを有し、割りの
切断部7a,7bの両端を合わせると丁度使用する電力
ケーブルの外周に適合するように形成され、内側を鋭角
部分12となした金属製の弾性を有するスプリングリン
グである。
【0009】上記スプリングリング7を壁10に固定さ
れた固定ブラケット6の固定部の近傍の電力ケーブル1
のケーブルシース2に割の部分7a,7bを開いて挿入
させる。そして、先端の鋭角部分12をケーブルシース
2に当接するように配置し、この上にヒートシュリンク
チューブまたはコールドシュリンクチューブである収縮
チューブ11を被せるのである。そして、ヒートシュリ
ンクチューブ場合には熱を加えることにより、コールド
シュリンクチューブの場合は被せることによりその収縮
チューブの収縮力によりスプリングリング7の径が萎
み、先端の鋭角部分12をケーブルシース2に食い込ま
せることにより固定する。これにより収縮チューブ7に
は膨らみ部8が形成される。
【0010】この上の固定ブラケット6の固定部に対応
する位置には介在テープ5を巻き付けて保護し、二つ割
りの固定ブラケット6の固定部を開いた状態で挿入し、
一方の固定部を被せてボルト9を締め付けて壁10に電
力ケーブル1は固定される。
【0011】従って、電力ケーブル1のケーブルシース
2が下方向に収縮移動しようとすれば、スプリングリン
グ7部分で膨らんだ収縮チューブ11がケーブル固定ブ
ラケット6の固定部あるいは介在テープ5の先端にひっ
かかってケーブルシース2先端の収縮移動が確実に防止
される。
【0012】上記例では、スプリングリング7が内面に
鋭角を有する断面形状が鋭角三角形のものについて説明
したが、これは図4に示すように、内面に尖った先端部
を有する断面形状が五角形のスプリングリング7´であ
っても良い。また、スプリングリング7,7´の代わり
に鋼線,銅線などの金属線でケーブルシース上をバイン
ドし、この上に収縮チューブを被せて鋼線,銅線などを
ケーブルシースに食い込ませても、ほぼ同様の効果が得
られる。いずれにしても、スプリングリングおよび金属
線をケーブルシース上にセットし、この上に収縮チュー
ブを被せることだけで簡単に突起部を確実に形成するこ
とができ、しかもスプリングリングおよび金属線がケー
ブルシースに食い込んで突起を形成しているので、ケー
ブルシースは移動することがない。
【0013】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の電力ケ
ーブル端末部シース移動防止構造によれば、従来技術に
おけるシース片の融着作業という高度技術に対して、ス
プリングリングをセットしあるいは金属線でバイドして
収縮チューブをかけるだけという簡単な作業のみでよい
ので、現地施工での作業性が格段に向上したものとな
り、しかもケーブルシースの移動が確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電力ケーブル端末部シース移動防止
構造の一実施例を示す側面図、
【図2】図1のスプリングリング部分の拡大断面図、
【図3】図1のスプリングリングの斜視図、
【図4】他の実施例のスプリングリングの斜視図、
【図5】従来の電力ケーブル端末部シース移動防止構造
の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 電力ケーブル 2 ケーブルシース 3 ケーブル絶縁体または遮蔽 4 シース片 5 介在テープ 6 ケーブル固定ブラケット 7,7´ スプリングリング 8 収縮チューブの膨らみ 9 ボルト 10 壁 11 収縮チューブ 12 スプリングリングの鋭角部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力ケーブル端末部におけるケーブルシ
    ース上に開口できる切断部を有するスプリングリング
    で、その内面の鋭角部がケーブルシース上に当たるよう
    にセットし、その上に収縮チューブ(ヒートシュリンク
    チューブまたはコールドシュリンクチューブ)を被せて
    スプリングリングの内面の鋭角部をケーブルシースに食
    い込ませて収縮チューブに膨らみを形成し、その直近部
    を固定ブラケットの固定部で締め付けることによりケー
    ブルシースがブラケット側に移動することを防止させる
    ようにしたことを特徴とする電力ケーブル端末部シース
    移動防止構造。
  2. 【請求項2】 上記スプリングリングの断面形状が、鋭
    角三角形である請求項1記載の電力ケーブル端末部シー
    ス移動防止構造。
  3. 【請求項3】 上記スプリングリングの断面形状が、五
    角形である請求項1記載の電力ケーブル端末部シース移
    動防止構造。
  4. 【請求項4】 スプリングリングを用いる代わりに鋼
    線,銅線などの金属線でケーブルシース上をバインド
    し、その上に収縮チューブ(ヒートシュリンクチューブ
    またはコールドシュリンクチューブ)を被せてケーブル
    シースに食い込ませ、収縮チューブに膨らみを形成した
    ことを特徴とする電力ケーブル端末部シース移動防止構
    造。
JP9020933A 1997-01-21 1997-01-21 電力ケーブル端末部シース移動防止構造 Pending JPH10210642A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9020933A JPH10210642A (ja) 1997-01-21 1997-01-21 電力ケーブル端末部シース移動防止構造

Applications Claiming Priority (1)

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JP9020933A JPH10210642A (ja) 1997-01-21 1997-01-21 電力ケーブル端末部シース移動防止構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10210642A true JPH10210642A (ja) 1998-08-07

Family

ID=12041023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9020933A Pending JPH10210642A (ja) 1997-01-21 1997-01-21 電力ケーブル端末部シース移動防止構造

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JP (1) JPH10210642A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011234580A (ja) * 2010-04-30 2011-11-17 Inoue Mfg Inc ケーブルシースの収縮防止構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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