JPH10207560A - 太陽光発電システム - Google Patents

太陽光発電システム

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JPH10207560A
JPH10207560A JP9009920A JP992097A JPH10207560A JP H10207560 A JPH10207560 A JP H10207560A JP 9009920 A JP9009920 A JP 9009920A JP 992097 A JP992097 A JP 992097A JP H10207560 A JPH10207560 A JP H10207560A
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JP
Japan
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power
command value
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output voltage
solar cell
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JP9009920A
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Yasuaki Suzuki
安昭 鈴木
Masasato Mimori
匡聡 三森
Katsuhiro Okuzawa
勝広 奥沢
Keijiro Sakai
慶次郎 酒井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

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  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】太陽光発電システムにおいて、日射強度などの
気象条件が急激に変化しても、安定に最大電力点を追従
するように制御を行ない効率向上を図る。 【解決手段】最大電力制御時の動作点の移動方向が、所
定の回数同じ方向に変化した場合、強制的に移動方向を
反転させる制御をする。気象条件、特に日射強度が急激
に変動しても、安定に最大電力点を追従できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽電池で発生する
直流電力をインバータ等で構成される電力変換装置によ
って交流電力に変換し、独立電源として負荷に給電する
太陽光発電システム、あるいは発生した電力を負荷のみ
ならず、余剰電力を系統に逆潮流する太陽光発電システ
ムに関するもので、特に太陽電池の発生電力をその時の
気象条件において最大にするように制御する太陽光発電
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】太陽光発電システムは、主に、太陽電池
とインバータ等の電力変換装置等から構成されており、
太陽の光エネルギーを電気エネルギーに変換し、負荷に
供給するものである。このシステムは大きく別けて2通
りの方式があり、1つは昼間の太陽電池の出力電力を充
電する蓄電池を備え、夜間でも利用できるシステムであ
る。
【0003】もう1つは蓄電池を具備しないシステム
で、太陽電池の発電電力量が負荷より小さい時は、不足
分の電力を電力系統から供給してもらい、逆に大きい時
は余剰電力を電力系統側に逆潮流し、太陽光がない時間
は電力系統から遮断する。この方式は余剰電力を電力会
社に売電でき、ユーザーにとって大きなメリットがあ
る。
【0004】どの方式でも太陽電池を用いているため、
日射量や温度の変動によって、得られる電力量が変動す
ることは同じである。そのため、従来から太陽電池の出
力電力量を測定し、電力変換装置の制御を行なうことに
よって、太陽光エネルギーを最大限に利用する最大電力
追従制御を行なう太陽光発電システムが提案されてい
る。
【0005】最大電力追従制御については特公平5-6872
2号や、特開昭60-234468号の他多数出願されており、そ
れらの概略は図10に示すような構成である。太陽電池
1で発生した直流電力は、インバータなどの電力変換装
置2により交流電力に変換され、負荷に電力を供給する
とともに電力系統4と接続されている。
【0006】太陽電池1と電力系統4との間には、太陽
電池1の直流出力電圧を測定するセンサー6、出力電流
を測定する電流センサー10、および交流側の出力電流
を測定する電流センサー7、出力電圧を測定する電圧セ
ンサー8、9が設けられている。
【0007】特公平5-68722の場合、太陽電池1の出力
電力を最大に取り出すために、直流側の電圧・電流セン
サー6、10の出力値を乗算して電力量に変換し、その
値を最大にするような制御が行なわれている。具体的に
は、太陽電池1の出力電圧を少し増加させてその時の電
力量を求め、変化量が増加方向であれば基準値を増加方
向に維持し、逆に減少方向であれば基準値を減少方向へ
反転させる。
【0008】また特開昭60-234468号の場合、交流側の
電圧・電流センサー7、8の出力値を乗算して電力量に
変換し、その値が増大する方向へ太陽電池の動作点を移
行させ、交流電力量を最大にしている。これらの方法は
日射条件が同じか、あるいは小さな変化に対しては追従
できるけれども、日射強度の急激な変化に対しては追従
動作が不安定になることがあり、その時の処理方法につ
いては言及されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、日射
条件の急激な変化に対する最大電力追従制御に対して充
分ではなく、特に日射強度が急激に増加した場合、最大
電力点が最適動作点から大きく離れ、太陽電池の出力電
力を有効に利用できないという問題がある。
【0010】本発明の目的は、日射強度の急激な変化に
対しても、最大電力追従点が最適動作点から大きく離れ
ないように制御し、太陽電池の出力電力を有効に利用す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は電力変換器の交流出力電流を決定する交流
出力電流指令値、もしくは電力変換器の入力側か出力側
のどちらかの電力量と、太陽電池の動作点(動作電圧)
を決定する直流出力電圧指令値を用い、交流出力電流指
令値もしくは電力変換器の入力側か出力側のどちらかの
電力量が増加するように動作点を制御する。
【0012】さらに、動作点が同じ方向に所定回数増加
もしくは減少した場合、強制的に移動方向を反転し、そ
の後、交流出力電流指令値もしくは電力変換器の入力側
か出力側のどちらかの電力量が増加する制御を繰り返し
行なうようにするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
1から図5により説明する。
【0014】図1は制御ブロック図、図2は最大電力追
従制御の概略フロー、図3は本発明による制御動作を説
明するための太陽電池の電圧・電力特性例、図4は本発
明を説明するための太陽光発電システムの概略構成、図
5は最大電力追従制御を説明するための太陽電池の電圧
・電力特性例を示す。
【0015】図4に示すように太陽光発電システムは、
太陽電池1の直流出力電力をインバータ2で交流電力に
変換し、開閉器41を介して負荷(図示していない)に
電力を供給するものである。インバータ2は、入力端子
間に接続されたコンデンサ21、ブリッジ接続された4
個のスイッチング素子22、23、24、25、これら
のスイッチング素子に22乃至25に逆並列に接続した
ダイオード26、27、28、29、スイッチング素子
22乃至25に制御パルスを供給し、インバータ2のパ
ルス幅制御を行うパルス幅制御装置30を備えている。
【0016】最近は電力特性の条件を満たしている場
合、負荷で使用した後の余剰電力を電力系統4側に逆潮
流できるようになった。電力特性の条件は、電圧センサ
ー8、9や電流センサー7等の値を、インターフェース
ボード(I/F)31を介して自動電圧制御装置5で測
定することにより判断し、その状態により太陽光発電シ
ステムと電力系統4との間に挿入された保護装置3を開
閉するものである。したがって、マイコン(CPU)5
1、アナログ−デジタル変換器52、電源53を備える
自動電圧制御装置5は、保護関係の他、インバータ2の
出力が電力系統側4と協調が取れているか否かを判断
し、太陽光発電システムを起動させたり、停止させたり
することも行なう。
【0017】太陽電池1は、例えば、図5に示すような
出力特性を持っている。横軸に太陽電池1の直流出力電
圧Vdc、縦軸に電力Pdcを表わす。電圧Vdcがある値ま
では電力Pdcも増加し、ある値からは電力Pdcが減少す
る特性がある。つまり、直流電力Pdcが最大値になる点
Pmaxを境界にして、直流電力Vdcが領域Aにあるときは
直流電圧Vdcの増加にともなって増加するが、電圧Vdc
が領域Bにあるときは直流電圧Vdcの増加にともなって
減少する。
【0018】また、電力系統4と連係するために交流電
圧Vacは、一定電圧、例えば、100(V)に制御される。そ
のため直流側の電力Pdcが変化しても交流側は、出力電
流Iacだけが変化し、そのときの温度や日射強度条件の
もとで最大電力Pmaxになるように直流出力電圧Vdcが制
御される。
【0019】したがって、最大電力Pmaxの大きさおよ
びそのときの直流電圧Vdcは、日射強度や温度により変
化するが、気象条件により常に最大電力点Pmaxを追従
するように直流出力電圧Vdcの制御を行なえば、効率の
良いシステム運用ができることになる。
【0020】図1は、本発明を説明するための制御ブロ
ック図である。 直流出力電圧Vdcを設定する直流出力
電圧指令値Vdcref*と太陽電池1の直流出力電圧Vdcの
値により、自動電圧制御装置(AVR)により交流側の
出力電流を設定するディジタル量の電流指令値Iq*が計
算される。この交流出力電流指令値Iq*を使用した電流
制御装置(ACR)と、電力系統側4の電圧位相θなど
を考慮して、パルス幅変調装置(PWM)によりインバ
ータ2が制御され、所望の交流出力電圧・電流を出力す
る。
【0021】今、太陽電池1の直流出力電圧をVdc、
直流電流をIdcとし、インバータ2の交流出力電圧をVa
c、交流電流をIacとすると、直流出力電力Pdcと交流出
力電力Pacは、次のように表される。
【0022】Pdc=Vdc×Idc Pac=Vac×Iac Pac=Pdc×η (η:インバータ効率) したがって、直流出力電圧Vdcは、出力電圧指令値Vdcr
ef*、交流電流Iacは交流出力電流指令値Iq*によりそれ
ぞれ決定される。直流出力電圧Vdcが指定した直流出力
電圧指令値Vdcref*になるように交流出力電流指令値I
q*の大きさが決定される。つまり、交流出力電流指令値
Iq*に対応する交流出力電流Iacが流れる。日射条件が
変化し、太陽電池の出力直流電圧が変化すると、出力電
圧指令値Vdcref*も変更され、新しい交流出力電流指令
値Iq*が発生する。この動作を繰り返すことにより常に
最良の日射条件を追いかけた制御が可能となる。直流出
力電圧Vdcを変化させる方向は、図5で示したように領
域Aと領域Bでは異なる。
【0023】交流出力電流指令値Iq*の値が、1回前の
設定値より変化したか否かによって直流電圧指令値Vdc
ref*にフイードバックをかけ、繰り返し行なうことによ
り交流出力電流指令値Iq*を最大にし、常に太陽電池1
から最大の電力を取り出すことができる。これらの制御
は、フィルタ機能、ピーク値判断機能などによって実行
される。
【0024】領域Aの場合は、直流出力電圧指令値Vdc
ref*を大きくし、直流電圧Vdcが大きくなれば直流出力
電流指令値Iq*は大きくなり、交流電流Iacを増加す
るように自動電圧調整装置により自動的に制御する。逆
に領域Bの場合は、直流出力電圧指令値Vdcref*を大き
くし、直流出力電圧Vdcが大きくなれば出力電流指令値
Iq*は小さくなり、交流出力電流Iacは減少するように
自動電圧制御装置により制御される。
【0025】出力電圧指令値Vdcref*をある値に設定す
ると、自動電圧制御装置(AVR)により電流指令値交
流出力電流指令値Iq*を変化させながら、太陽電池1の
電圧Vdcが電圧指令値Vdcref*と同じになるように繰
返し動作する。直流出力電圧指令値Vdcref*と太陽電池
の直流出力電圧Vdcが同じになったときの交流出力電流
指令値Iq*が、その時の直流出力電圧指令値Vdcref*に
対する交流電流Iacとなる。
【0026】この動作を何回か繰返し行うことにより、
そのときの温度および日照強度における交流出力電流指
令値Iq*、つまり最大電力Pmaxを得ることができる。
気象条件が変動すれば、直流電圧Vdcが変化し、交流出
力電流指令値Iq*も変化することにより、直流出力電圧
指令値Vdcref*が変更され、再度同じような制御を繰り
返すことにより、その時の最大電力Pmaxが得られる。
【0027】以上述べたように直流もしくは交流側の電
流値を測定しなくても、交流出力電流指令値Iq*を監視
しながら制御することにより、最大電力を取りだすこと
が可能である。交流出力電流指令値Iq*は、直流出力電
圧指令値Vdcref*と直流電圧Vdcの偏差に基づいて、制
御装置5で作られるデジタル値であるため、センサーな
どを用いて行うアナログ値に比べてノイズが少なく、制
御精度を向上できる。また、電流を測定して最大電力を
取り出すようにしている従来の装置に比べ、センサ−を
少なくでき、コストを下げることが可能である。
【0028】図2は、上記の説明を示す制御フローであ
る。図においてNは移動方向が同じ場合の回数、Mは移
動回数Nの上限値を示す。まず太陽電池1の電圧を読み
込み、図1の自動電圧制御装置(AVR)により比例積
分(PI)制御を行ない、インバータ2の交流出力電流
を決定する交流出力電流指令値Iq*を求める。
【0029】求めた交流出力電流指令値Iq*が、前回の
交流出力電流指令値Iq*に比べて大きいか小さいかを判
断し、小さい場合は移動方向のフラグを反対方向にする
ように設定し、直流出力電圧指令値Vdcref*に、微小電
圧ΔVdcref*(ここでは1Vとした)を加えて再度太陽
電池1の直流出力電圧Vdcを検出する。
【0030】この時、微小電圧を加えるか、差し引くか
は図5で示した特性の中で、最大電力点Pmaxより、
太陽電池電圧Vdcが大きい領域で動作しているか、小
さい領域で動作しているかで決まるものである。これ
は、フィルタ、ピーク値判断手段により行なわれる。
【0031】今回の交流出力電流指令値Iq*が前回より
大きい場合は、太陽電池1の出力電力が大きいと判断し
て、動作点の移動方向を同じにするフラグをたてる。さ
らに移動方向回数Nをカウントし、設定回数Mより多い
か少ないかを判定し、設定回数より少なければ移動方向
をそのままにし、多ければ移動方向を強制的に反転す
る。その後、太陽電池の電圧値を決定する直流出力電圧
指令値Vdcref*に、微小電圧ΔVdcref*を加えて再度太陽
電池1の直流出力電圧を検出する。
【0032】図2のフローによる動作を示したものが図
3である。図3は本発明の目的である日射強度が急激に
変化した場合の動作を説明するための電圧・電力特性の
一例を示す。日射強度がPn1、Pn2、Pn3の場合、一般
的には最大電力点Pmaxが少しずつずれる特性になる。
例えば日射強度Pn2のポイントからポイントへ制御
している途中で、日射強度がPn1に変化した場合、制御
ではポイントの値が出て電力が減少するため、見掛け
上移動方向が逆であったように判定し、次は移動方向を
反転しポイントに移る。
【0033】その後日射強度がPn2,Pn3と増加した場
合、制御は同じような理由によりポイント、、、
と最大電力点Pmaxから遠ざかる方向へと移動する。
本発明の実施例では、これを防止するため、制御ポイン
トの移動方向が連続して同じになった場合、例えば数回
に一度移動方向を反転させる機能を持たすことによっ
て、反転した時点で電力の増加する方向に修正され、逆
方向へ進んだままの状態を回避する。
【0034】本発明の上記実施例の構成では、制御装置
5のマイコンで発生する電流指令値Iq*を用いるため、
従来構成における太陽電池1の出力電流測定手段を省略
できる。
【0035】図6は、日射強度が変化した場合の太陽電
池1の出力特性を示すものであり、図7は、モジュール
の温度が変化した場合の太陽電池の出力特性を示すもの
で、何れの場合も上記制御によれば常に点線で示した最
大電力出力点を維持するように制御される。
【0036】図8、図9、は判断量として、交流出力電
流指令値Iq*の代わりに従来から用いられているインバ
ータ2の入力側、もしくは出力側の電圧、電流を測定
し、電力量に変換した値を用いる実施例を示す制御ブロ
ック図、制御フローである。
【0037】図1で既に説明したように、直流出力電圧
Vdcを設定する直流出力電圧指令値Vdcref*と太陽電池
1の直流出力電圧Vdcの値から、自動電圧制御装置(A
VR)により交流側の出力電流を設定するディジタル量
の電流指令値Iq*が計算される。この交流出力電流指令
値Iq*を使用した電流制御装置(ACR)と、電力系統
側4の電圧位相θなどを考慮して、パルス幅変調装置
(PWM)によりインバータ2が制御され、所望の交流
出力電圧・電流を出力する。
【0038】電力量計算手段PCは、インバータ2の交
流出力電流Iac、Vacに基づいて電力量Pac*の値が、
1回前の設定値より変化したか否かによって直流電圧指
令値Vdcref*にフイードバックをかけ、繰り返し行なう
ことにより電力量Pac*を最大にし、常に太陽電池1から
最大の電力を取り出す。
【0039】出力電圧指令値Vdcref*をある値に設定す
ると、自動電圧制御装置(AVR)により電流指令値交
流出力電流指令値Iq*を変化させながら、太陽電池1の
電圧Vdcが電圧指令値Vdcref*と同じになるように繰
返し動作する。直流出力電圧指令値Vdcref*と太陽電池
の直流出力電圧Vdcが同じになったときの交流出力電流
指令値Iq*が、その時の直流出力電圧指令値Vdcref*に
対する交流電流Iacとなる。
【0040】この動作を何回か繰返し行うことにより、
そのときの温度および日照強度における交流出力電流指
令値Iq*、つまり最大電力Pmaxを得ることができる。
気象条件が変動すれば、直流電圧Vdcが変化し、交流出
力電流指令値Iq*も変化することにより、直流出力電圧
指令値Vdcref*が変更され、再度同じような制御を繰り
返すことにより、その時の最大電力Pmaxが得られる。
以上述べたように、電力量Pac*を監視しながら制御す
ることにより、最大電力を取りだすことが可能である。
【0041】交流出力電流指令値Iq*は、直流出力電圧
指令値Vdcref*と直流電圧Vdcの偏差に基づいて、制御
装置5で作られるデジタル値であるため、センサーなど
を用いて行うアナログ値に比べてノイズが少なく、制御
精度を向上できる。
【0042】図7において、Nは移動方向が同じ場合の
回数、Mは移動回数Nの上限値を示す。まず太陽電池1
の電圧を読み込み、図1の自動電圧制御装置(AVR)
により比例積分(PI)制御を行ない、電力量Pdc*を
算出する。
【0043】求めた電力量Pdc*が、前回の電力量Pdc*
に比べて大きいか小さいかを判断し、小さい場合は移動
方向のフラグを反対方向にするように設定し、直流出力
電圧指令値Vdcref*に、微小電圧ΔVdcref*(ここでは
1Vとした)加えて再度太陽電池1の直流出力電圧Vd
cを検出する。
【0044】この時、微小電圧を加えるか、差し引くか
は図5で示した特性の中で、最大電力点Pmaxより、
太陽電池電圧Vdcが大きい領域で動作しているか、小
さい領域で動作しているかで決まるものである。これ
は、フィルタ、ピーク値判断手段により行なわれる。
【0045】今回の電力量Pdc*が大きい場合は、太陽
電池1の出力電力が大きいと判断して、動作点の移動方
向を同じにするフラグをたてる。さらに移動方向回数N
をカウントし、設定回数Mより多いか少ないかを判定
し、設定回数より少なければ移動方向をそのままにし、
多ければ移動方向を強制的に反転する。その後、太陽電
池の電圧値を決定する直流出力電圧指令値Vdcref*に、
微小電圧ΔVdcref*を加えて再度太陽電池1の直流出力
電圧を検出する。 本実施例でも動作点の制御方法は図
3で示したものと同じであるが、直接電力量を用いるた
め判定に対し、安定性が向上する。なお、上記実施例で
は、インバータ2の出力側の電力を求めたが、入力側の
電力に基づいて制御することも可能である。
【0046】電流指令値を用いる場合は、電流指令値が
デジタル量であるために、安定度が高いこと、直流電流
センサを必要としない特長がある。しかし、電流指令値
と実際に流れる交流電流の値には、応答速度のずれなど
により差が生じることがある。この点電力量を測定する
方法は、実際の電力を測定するためこの値を大きくする
だけで、精度向上が期待できる。
【0047】
【発明の効果】本発明の構成によれば、気象条件、特に
日射強度が急激に変動しても、安定に最大電力点を追従
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明するための制御ブロッ
ク図である。
【図2】本発明を説明するための制御フローの概略図で
ある。
【図3】本発明を説明するための電圧・電力特性図であ
る。
【図4】本発明を説明するためのシステム構成図であ
る。
【図5】一般の太陽電池の電圧・電力特性例である。
【図6】本発明の他の実施例を示すシステム構成図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例を示す制御フローの概略図
である。
【図8】本発明の他の実施例を説明するための制御ブロ
ック図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す制御フローの概略図
である。
【図10】従来例を説明するためのシステム構成例を示
す図である。
【符号の説明】
1…太陽電池、2…インバータ、3…保護装置、5…制
御装置、6…直流電圧センサー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 酒井 慶次郎 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池と、前記太陽電池で発生した直
    流電力を交流電力に変換して負荷に供給する電力変換装
    置と、前記電力変換装置の出力電流を、日射強度および
    温度などの気象条件により変化させるように制御し、前
    記太陽電池の出力電力をその時の気象条件において最大
    に取りだすようにした太陽光発電システムにおいて、前
    記太陽電池の直流出力電圧を検出する検出手段と、前記
    直流出力電圧を制御するための直流電圧指令値を発生す
    る発生手段と、前記直流出力電圧指令値と前記太陽電池
    の直流出力電圧値との差に応じて、前記電力変換装置の
    交流出力電流を決めるための制御量である交流出力電流
    指令値を発生する発生手段を備え、前記直流出力電圧指
    令値を所定量第一の方向に変化させた場合、前記交流出
    力電流指令値が増加する方向であれば同じ方向に変化さ
    せ、減少方向の場合は逆方向に変化させることを特徴と
    する太陽光発電システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記直流出力電圧指
    令値を所定量第一の方向に変化させた場合、前記交流出
    力電流指令値が増加する方向であれば同じ方向に変化さ
    せ、減少方向の場合は逆方向に変化させ、かつ、交流出
    力電流指令値が連続して同じ方向に特定回数動作したら
    強制的に逆方向に動作させ、その後は増加する方向に制
    御する太陽光発電システム。
  3. 【請求項3】 太陽電池と、前記太陽電池で発生した直
    流電力を交流電力に変換して負荷に供給する電力変換装
    置と、前記電力変換装置の出力電流を、日射強度および
    温度などの気象条件により変化させるように制御し、前
    記太陽電池の出力電力をその時の気象条件において最大
    に取りだすようにした太陽光発電システムにおいて、前
    記太陽電池の直流出力電圧を検出する検出手段と、前記
    直流出力電圧を制御するための直流電圧指令値を発生す
    る発生手段と、前記直流出力電圧指令値と前記太陽電池
    の直流出力電圧値の差に応じて、前記電力変換装置の交
    流出力電流を決めるための制御量である交流出力電流指
    令値を発生する発生手段と、前記電力変換装置の入口側
    あるいは出力側の出力電力量を検出する検出手段を備
    え、前記直流出力電圧指令値を所定量第一の方向に変化
    させた場合、前記電力量が増加する方向であれば同じ方
    向に変化させ、減少方向の場合は逆方向に変化させるこ
    とを特徴とする太陽光発電システム。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記直流出力電圧指
    令値を所定量第一の方向に変化させた場合、前記電力量
    が増加する方向であれば同じ方向に変化させ、減少方向
    の場合は逆方向に変化させ、かつ、前記電力変換装置の
    入力側もしくは出力側の電力量が連続して同じ方向に特
    定回数動作したとき強制的に逆方向に動作させ、その後
    は増加する方向に制御する太陽光発電システム。
JP9009920A 1997-01-23 1997-01-23 太陽光発電システム Pending JPH10207560A (ja)

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JP9009920A JPH10207560A (ja) 1997-01-23 1997-01-23 太陽光発電システム

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