JPH10206419A - 血液化学分析材料 - Google Patents

血液化学分析材料

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JPH10206419A
JPH10206419A JP1127497A JP1127497A JPH10206419A JP H10206419 A JPH10206419 A JP H10206419A JP 1127497 A JP1127497 A JP 1127497A JP 1127497 A JP1127497 A JP 1127497A JP H10206419 A JPH10206419 A JP H10206419A
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JP
Japan
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blood
reagent
meth
acrylate
analysis material
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Application number
JP1127497A
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English (en)
Inventor
Hiromi Uchida
弘美 内田
Yukiko Higo
幸呼 肥後
Yasuhiro Imai
康浩 今井
Masaru Matsui
大 松井
Sachio Ideushi
佐千夫 出牛
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Advance Co Ltd
Original Assignee
Advance Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血液中の複数の特定成分を、一度に簡便にか
つ精度良く定量することのできる血液化学分析材料を提
供する。 【解決手段】 光透過性支持体の上に、血球分離部2と
独立した適数の試薬部3とを平面的に配する。試薬部3
は、血液中の成分と反応して200〜900nmに吸光
度を有する発色を呈する試薬もしくは200〜900n
mの光を発する試薬と、該試薬を保持する透明な親水性
担体とからなるものが好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液中の複数の特
定成分を同時に定量し得る血液化学分析材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医学・医療分野においては、病気
を治療することから、病気を予防することへ視点が変化
している。さらに、老人人口率の増大や出産率の低下
は、人々に健康保持、増進への関心を抱かせている。健
康状態の把握や病気の早期発見、さらには将来の病気予
測などを行うためには、種々の臨床検査結果に基づいた
判断が不可欠である。なかでも血液検査は血液中の糖、
脂質、蛋白質、無機イオン、酵素、ホルモン等の化学物
質を定量するものであり、特に重要である。これまで血
液検査は、血漿あるいは血清を用いて予め調製した試薬
溶液と反応させる方法(ウェットケミストリーと呼ばれ
る)で行われてきた。溶液中での反応を基本としたこの
方法は、多数の検体をまとめて処理する場合には便利で
あるが、緊急検査のようにその場で結果を求められると
きや、夜間、休日など検査技師が不在のときの対応など
には向いていない。また、検体量が少ない施設などで
も、ウェットケミストリーによる検査は不便な点が多
い。さらに、診療形態の目指す方向として、医師による
検診前の外来患者の血液検査や、入院患者の日常管理の
ためのベッドサイド検査、在宅検査など「より患者に近
いところでの検査」の必要性が指摘させており、このた
めの検査にもウェットケミストリーは不向きである。
【0003】ウェットケミストリーに対し、乾式の血液
化学分析材料を用いるドライケミストリーと呼ばれる分
析方法は、上記のような医療現場の動向を背景として開
発されたもので、日米欧各国の臨床現場に急速に浸透し
つつある新しい血液検査システムである。今日、ドライ
ケミストリーは、図1に示したような構成の多層フィル
ムを用いて主に分析が行われている。展開層aの上部に
点着された血液は、展開層aで水平に展開されると同時
に血球がろ過され、血漿のみが反射層bを通して試薬層
cに達する。試薬層cでは試薬と血漿中の被検物質の間
で反応が生じ、被検物質の濃度に比例した色素が生成さ
れる。この色素の量を分光光度計等で測定するものであ
るが、ドライケミストリーでは最下層の透明支持体dを
通して反射測光される。したがって、図1の反射層bは
赤血球の色を遮る反射板の役目を果たしている。
【0004】ドライケミストリーで測定される血液中の
成分には、グルコース、尿素窒素、尿酸、コレステロー
ル、トリグリセリド、カルシウム、リン等の無機イオ
ン、アルブミン、あるいはグルタミン酸オキザロ酢酸ト
ランスアミナーゼ(GOT)、グルタミン酸ピルビン酸
トランスアミナーゼ(GPT)、乳酸脱水素酵素(LD
H)等の酵素などがあるが、光遮蔽性に優れた反射層材
料が得にくい等の理由で、血球成分が含まれた全血を用
いての分析はいくつかの成分に限られており、大部分
は、血球成分を除去した血漿あるいは血清を用いた方法
である。
【0005】多層フィルム型の分析材料を用いるドライ
ケミストリーの場合、多層フィルムの構造上、1つのフ
ィルムで分析できる成分は1つに限られている。特開平
6−242107号公報には、1つのフィルムで複数の
成分が分析できる多項目測定用乾式分析要素が示されて
いる。この分析要素は、水不透過性支持体の上に、親水
性ポリマー層と多孔性展開層が積層された複数の部分分
析要素、及びその上に剥離可能な状態で跨設された血球
分離要素からなる。測定の際、血球分離要素に点着され
た血液は血球がろ過され、血漿が各部分分析要素に展開
する。この後、血球分離要素を剥離して除去し、各部分
分析要素に測定試薬を点着して分析するものである。こ
の方法は、血球分離要素の剥離といった操作が必要であ
り、また特開平6−242107号公報においては、測
定試薬の点着・分析を検査機関で行うことを目的として
いるため、そもそものドライケミストリーの目標とする
「より患者に近いところでの検査」にそぐわないもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、血液中の複
数の特定成分を、一度に簡便かつ精度良く定量すること
のできる血液化学分析材料を提供することを目的とす
る。
【0007】本発明者らは、支持体上に、血球分離部と
独立した適数の試薬部、あるいは独立した適数の血球分
離部と該血球分離部の数に対応した試薬部が、平面的に
配された構造を有する血液化学分析材料を用いること
で、本発明の目的が達成されることを見出だして本発明
に到達した。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、支持体上
に、血球分離部と、独立した適数の試薬部を平面的に配
してなることを特徴とする血液化学分析材料を要旨とす
る。
【0009】また本発明の血球化学分析材料は、上記支
持体上に、独立した適数の上記血球分離部と、該血球分
離部の数に対応した数の上記試薬部を平面的に配してな
ることを特徴とする。
【0010】更に本発明の血球化学分析材料は、複数の
上記試薬部が血液滴下部位からほぼ等位置に配されてな
ることを特徴とする。
【0011】更に本発明の血球化学分析材料は、上記血
球分離部が多孔性物質からなることを特徴とする。
【0012】更に本発明の血球化学分析材料は、上記試
薬部が血液中の成分と反応して200〜900nmに吸
光度を有する発色を呈する試薬もしくは200〜900
nmの光を発する試薬と、該試薬を保持する透明な親水
性担体とからなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の血液化学分析材料の構造
例を、図2及び図3並びに図4及び図5によって説明す
る。図2は本発明の血球化学分析材料の一具体例を示す
平面図であり、図3は図2のX−Y線切断面図である。
また、図4は本発明の血球化学分析材料の他の一具体例
を示す平面図であり、図5は図4のX−Y線切断面図で
ある。図2及び図3に示すように、本発明の血液化学分
析材料は、支持体1の上に血球分離部2が積層され、更
に血液が滴下される血液化学分析材料の中心4から、望
ましくはほぼ等位置に、かつ平面的に、独立した適数の
試薬部3が配された構造である。また、血球分離部2
は、血液を受けるために、その上面に凹部や、支持体1
に達する***を設けることができる。更に、本発明の血
液化学分析材料は、図4及び図5に示すように、支持体
1の上に独立した適数の血球分離部2が放射上に配さ
れ、更にこれに対応した数の試薬部3が平面的に配され
た構造である。上記において、独立した適数の試薬部3
の数及び独立した適数の血球分離部2の数は、それぞれ
分析しようとする血液中の特定成分の数に応じて任意に
決められる。このような構成にすることにより、1つの
血液化学分析材料で希望する数の血液中の特定成分を分
析することが可能である。
【0014】上記の支持体は、光透過性水不透過性であ
り、例えば、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、セルロースエステル
(セルロースジアセテート、セルローストリアセテー
ト、セルロースアセテートプロピオネートなど)、ビス
フェノールAのポリカーボネート、ポリメチルメタクリ
レート、ポリ乳酸などのフィルムやガラス板、石英板な
ど、厚さ50μm〜2mmまでの公知の水不浸透性透明
支持体を用いることができる。
【0015】上記の血球分離部は、滴下された血液から
血球をろ過し、血漿のみを試薬部に供給する役目を果た
すものである。本発明においては、図2及び図3に示す
ように、試薬部3全体を取り囲むように1つの血球分離
部2を配することも可能であり、また、図4及び図5に
示すように、独立した試薬部3の数に対応した独立した
血球分離部2を配することも可能である。前者の場合、
血液は血球分離部2表面に直接滴下されるが、後者にお
いては、血液が滴下される血液化学分析材料の中心は、
血球分離部2によって囲まれた空間となり、血球分離部
2によるろ過のための液だまりの役目を果たす。この場
合、血液が接触した際に溶血を起こさないよう、この部
分の支持体1の表面に、ジ−2−エチルヘキシルフタレ
ート等の溶血防止剤を用いた公知の方法による溶血防止
加工を施すことができる。また、この部分における血液
の残存量を少なくするために、支持体の表面にオルガノ
ポリシロキサンやフルオロアルキル化合物などを用いる
公知の方法で撥水処理を施しても良い。
【0016】本発明において、血球分離部には、繊維質
または非繊維質からなり親水性表面を有する多孔性物質
が用いられる。繊維質の多孔性物質としては、例えば、
特公昭61−61347号公報に記載の親水化処理され
た織物、ガラス繊維、セルロース繊維、紙などを挙げる
ことができる。また、非繊維質の多孔性物質としては、
特公昭53−21677号公報、米国特許第1,42
1,341号明細書等に記載されたセルロースエステル
類、例えば、セルロースアセテート、セルロースアセテ
ート/ブチレート、酢酸セルロースからなるブラッシュ
ポリマー(一般名メンブランフィルター)、6−ナイロ
ン、6,6−ナイロン等のポリアミド、ポリエチレン、
ポリプロピレン等の微多孔性物質、ポリマー小粒子、ガ
ラス粒子、けい藻土等が親水性又は非吸水性ポリマーで
結合された連続空隙を有する多孔性物質などを挙げるこ
とができる。
【0017】上記多孔性物質の多孔性の程度は、表面の
親水性の程度、多孔性の状態、孔の形状、孔の分布の仕
方などによって異なるので一概には決められないが、非
繊維質の多孔性物質の場合には、その平均孔径は0.1
〜100μmの範囲、好ましくは0.5〜50μmの範
囲であり、繊維質の多孔性物質の場合には、綿番手で表
示して10〜100番手双糸、好ましくは20〜80番
手双糸の範囲の綿糸製のブロードのような平織物の有す
る空隙に相当する範囲である。
【0018】上記多孔性物質はフィルム状であることが
望ましく、試薬部となる部分を予め除いておいたフィル
ム、あるいは独立した血球分離部となるように切断した
フィルムを、試薬部調製前に支持体に積層することが、
本発明の血液化学分析材料を簡便に得るうえで重要であ
る。また、多孔性物質からなるフィルムが単に支持体に
積層されているだけでも良いが、より好ましくは両者が
接着剤で接着されていることが望ましい。用いられる接
着剤としては、特開昭62−138756号公報に記載
の種々の接着剤、その他、例えば日本印刷学会編『印刷
工学便覧』(技報堂出版(株)、1983年)839〜
853頁記載の公知の接着剤を用いることができる。さ
らに、両者を両面テープを用いて貼着させることも可能
である。
【0019】上記多孔性物質がフィルム状でない場合
は、多孔性血球分離部を形成するような塗布剤、例え
ば、酢酸セルロースのアセトン−ジクロロエタン(1:
1)混合溶剤溶液や、シリカゲルや微結晶セルロース、
80〜120メッシュのガラスビーズを少量のデンプン
のり水溶液やゼラチン溶液に分散させた塗布剤を、試薬
部となる部分を残して支持体上に塗布乾燥し、乾燥過程
で多孔性物質が支持体に積層されるようにする方法など
を採用することも可能である。この場合も、試薬部調製
前に血球分離部を形成することが望ましい。
【0020】血球分離部の厚さは、5〜500μm、好
ましくは10〜250μmであることが望ましい。血球
分離部の厚さが5μmより薄くなると、血球のろ過・分
離を十分に行うことが困難になり好ましくない。また、
血球分離部の厚さが500μmより厚くなると、血漿が
血球分離部に保持されてしまい多くの血液量が必要とな
り好ましくない。
【0021】血球分離部には、血漿の展開を促進するた
めに、ノニオン、アニオン、カチオンもしくは両性の界
面活性剤を含ませることが可能である。また、展開性を
コントロールする目的で、親水性のポリマー等の展開制
御剤を含ませることもできる。更に、試薬部での検出反
応を促進するための、あるいは干渉、妨害反応を低減、
阻止するための各種試薬、もしくは試薬の一部を含ませ
ることが可能である。
【0022】上記の試薬部は、血球分離部でろ過された
血漿中の特定成分と反応して200〜900nmの範囲
の波長に吸光度を有する発色を呈する試薬もしくは20
0〜900nmの光を発する試薬と、試薬を保持する透
明な親水性担体とからなるものが好適である。
【0023】特定成分としては、例えば、グルコース、
尿素窒素、クレアチニン、尿酸、総コレステロール、高
密度リポタンパク質(HDL)コレステロール、トリグ
リセリド、総ビリルビン、カルシウム、無機リン、総タ
ンパク質、アルブミン、アンモニア、ヘモグロビン等の
化学物質、及びγ−グルタミルトランスペプチダーゼ
(γ−GTP)、グルタミン酸オキザロ酢酸トランスア
ミナーゼ(GOT)、グルタミン酸ピルビン酸トランス
アミナーゼ(GPT)、クレアチンフォスフォキナー
ゼ、乳酸脱水素酵素(LDH)、アルカリフォスファタ
ーゼ(ALP)、アミラーゼ、ロイシンアミノペプチダ
ーゼ等の酵素などを挙げることができる。試薬部におい
ては、これらの特定成分と試薬が反応し、血漿中の成分
量に応じ、200〜900nmに吸光度を有する発色を
呈するか、または200〜900nmの光を発するた
め、これらを測光することにより血漿中の成分を定量す
ることができる。
【0024】上記の特定成分を定量するための試薬とし
ては、前述のウェットケミストリーで公知の試薬を用い
ることができる。この試薬には、グルコースオキシダー
ゼ、ウリカーゼ、コレスレロールエステラーゼ、コレス
テロールオキシダーゼ、グルコース−6−リン酸脱水素
酵素、ペルオキシダーゼ、ジアホラーゼ等の酵素が含ま
れていても良い。また、測定感度を向上させる目的で、
該試薬の濃度を高めることも可能である。さらに、ウェ
ットケミストリーでは、キノン色素やキレート、ジホル
マザン等の生成によって可視領域に発色を呈する反応が
主に用いられているが、ルミノールやルシゲニン、ビス
(2,4,6−トリクロロフェニル)オキザレート(T
CPO)などを用いて化学発光を生じさせる方法を用い
ることも可能である。
【0025】上記の試薬を保持するための透明な親水性
担体として、公知の担体、例えば、ゼラチン、アルブミ
ン、コラーゲン、寒天、アガロース、デキストラン等の
天然高分子化合物、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸等の
合成高分子化合物などを用いることができる。
【0026】本発明においては、上記の試薬を保持する
ための担体として、以下に示す放射線硬化型の硬化性液
状樹脂組成物を用いることも可能である。該硬化性液状
樹脂組成物は、放射線を照射することで高速度で硬化さ
せることができるので、従来用いられてきた親水性担体
に比べて、乾燥の工程を省略することができる。また、
該硬化性液状樹脂組成物を用いて得られた試薬部は、吸
水性及び試薬と特定成分との反応性に優れるため、測定
感度を向上させることができる。
【0027】上記の硬化性液状樹脂組成物とは、(メ
タ)アクリレート系液状樹脂(A)100重量部と、分
子中に不飽和二重結合を有する数平均分子量1,000
以下の(メタ)アクリレート系単量体(B)1〜1,0
00重量部からなり、(メタ)アクリレート系液状樹脂
(A)が、下記の一般式(1)で示されるアルキレング
リコール(メタ)アクリレート系単量体(a−1)20
〜100重量%、及び上記単量体(a−1)を除く重合
性単量体(a−2)0〜80重量%を重合もしくは共重
合してなる、数平均分子量が10,000〜200,0
00、粘度が1〜10,000ポイズ(50℃)の無溶
剤の液状樹脂組成物である。
【数1】 CH2 =C(R1 )COO(Cn 2nO)m 2 (1) (式中、R1 は水素原子又はメチル基、R2 は炭素数1
〜5のアルキル基又はフェニル基、nは1〜3の整数、
mは3〜25の整数をそれぞれ表す。)
【0028】(メタ)アクリレート系液状樹脂(A)
は、アルキレングルコール(メタ)アクリレート系単量
体(a−1)及び上記重合性単量体(a−2)を共重合
してなる無溶剤液状樹脂で、樹脂組成物を液状化される
ことで試薬部調製時に適度な粘性を与え、また、試薬に
酵素等が含まれる場合には、試薬部中でこれらを安定し
て存在させるための成分でもある。さらに硬化後の試薬
部に強靭性と柔軟性を付与する役割を果たす。
【0029】本発明において、一般式(1)で示される
アルキレングリコール(メタ)アクリレート系単量体
(a−1)は、(メタ)アクリレート系樹脂(A)が液
状を呈するために使用される。単量体(a−1)とし
て、例えば、メトキシテトラエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、エトキシテトラエチレングリコール
(メタ)アクリレート、プロポキシテトラエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、n−ブトキシテトラエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、n−ペンチルオ
キシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、
テトラプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メ
トキシテトラプロピレングリコール(メタ)アクリレー
ト、エトキシテトラプロピレングリコール(メタ)アク
リレート、プロポキシテトラプロピレングリコール(メ
タ)アクリレート、n−ブトキシテトラプロピレングリ
コール(メタ)アクリレート、n−ペンチルオキシテト
ラプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキ
シポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エト
キシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、又
はフェノキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、フェノキシヘキサエチレングリコール(メタ)
アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、フェノキシテトラプロピレングリコ
ール(メタ)アクリレートなどを挙げることができる。
このうち、特に前記一般式(1)におけるmが3〜2
5、好ましくは4〜22であるポリオキシアルキレン側
鎖を有する単量体(a−1)を使用することにより、共
重合体の粘度を効果的に下げることができる。また、得
られた共重合体により、試薬中の酵素等は安定に保持さ
れる。さらに、放射線の照射により硬化させる場合に、
ポリオキシアルキレン側鎖間の架橋反応が効果的に進行
する。mが3未満の場合、低粘度の液状樹脂が得られに
くく、また25を超えると重合度が上がりにくく、得ら
れた液状樹脂が固体となり試薬部の調製が難しくなるた
め好ましくない。
【0030】斯る単量体(a−1)は、共重合体中に2
0〜100重量%、好ましくは40〜95重量%含まれ
ることが望ましい。共重合体中の単量体(a−1)が4
0重量%、特に20重量%より少なくなると、好ましい
粘度を保つことが難しくなる。また、酵素等の共重合体
中での安定性においても問題が生じる。
【0031】本発明において、単量体(a−1)を除く
重合性単量体(a−2)は、硬化後の試薬部の物性を向
上させるために使用される。この重合性単量体には、分
子中にカルボキシル基、アミド基あるいは水酸基を有す
るラジカル重合性単量体及びその他の重合性ビニル単量
体が含まれる。
【0032】分子中にカルボキシル基を有するラジカル
重合性単量体としては、例えば、無水マレイン酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、また
は、これらのアルキルもしくはアルケニルモノエステ
ル、フタル酸β−(メタ)アクリロキシエチルモノエス
テル、イソフタル酸β−(メタ)アクリロキシエチルモ
ノエステル、テレフタル酸β−(メタ)アクリロキシエ
チルモノエステル、コハク酸β−(メタ)アクリロキシ
エチルモノエステル、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、けい皮酸などを挙げることができる。
【0033】分子中にアミド基を有するラジカル重合性
単量体としては、例えば、(メタ)アクリルアミド、N
−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメ
チル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メ
タ)アクリルアミド、N−プロポキシメチル(メタ)ア
クリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルア
ミド、N−ペンチルオキシメチル(メタ)アクリルアミ
ドなどのモノアルキロール(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジ(メチロール)(メタ)アクリルアミド、N
−メチロール−N−メトキシメチル(メタ)アクリルア
ミド、N,N−ジ(メトキシメチル)(メタ)アクリル
アミド、N−エトキシメチル−N−メトキシメチル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジ(エトキシメチル)
(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル−N−プ
ロポキシメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ
(プロポキシメチル)(メタ)アクリルアミド、N−ブ
トキシメチル−N−(プロポキシメチル)(メタ)アク
リルアミド、N,N−ジ(ブトキシメチル)(メタ)ア
クリルアミド、N−ブトキシメチル−N−(メトキシメ
チル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(ペンチル
オキシメチル)(メタ)アクリルアミド、N−メトキシ
メチル−N−(ペンチルオシメチル)(メタ)アクリル
アミドなどのジアルキロール(メタ)アクリルアミドを
挙げることができる。
【0034】分子中に水酸基を有するラジカル重合性単
量体としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
エチレングリコール(メタ)アクリレート、プロピレン
グリコール(メタ)アクリレート、テトラエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコ
ール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
(メタ)アクリレートなどの水酸基を有する(メタ)ア
クリレート、N−(ヒドロキシメチル)(メタ)アクリ
ルアミド、N−(ヒドロキシエチル)(メタ)アクリル
アミド、ダイアセトン(メタ)アクリルアミド等の水酸
基を有する(メタ)アクリルアミドを挙げることができ
る。また、例えば、アリルアルコール、4−ヒドロキシ
−1−ブテン、4−ヒドロキシメチルスチレン、4−ヒ
ドロキシエチルスチレン、1,4−ジヒドロキシ−2−
ブテン等の一級水酸基を含有するビニルモノマーなども
使用できる。
【0035】その他の重合性ビニル単量体としては、例
えば、スチレン、ビニルトルエン等の芳香族モノマー、
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート等のアルキル基を有する(メ
タ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール
(メタ)アクリレート、フェノキシエチレングリコール
(メタ)アクリレート等のアルコキシ基、フェノキシ基
を含む(メタ)アクリレートなどを挙げることができ
る。
【0036】斯る重合性単量体(a−2)は、共重合体
中に0〜90重量%、好ましくは5〜60重量%含まれ
ることが望ましい。共重合体中の重合性単量体(a−
2)が60重量%、特に80重量%より多くなると液状
樹脂の粘度が高くなり好ましくない。
【0037】本発明で用いられる樹脂組成物を、電子線
を照射することより硬化させる場合には、単量体(a−
1)は一般式(1)のR1 が水素原子である化合物であ
ることが好ましい。またこの場合、共重合に用いる重合
性単量体(a−2)は、アクリート系単量体、スチレン
など、共重合した際に主鎖に4級炭素を持たないもので
あることが好ましい。
【0038】本発明で用いられる(メタ)アクリート系
液状樹脂(A)は、数平均分子量が10,000〜20
0,000、好ましくは11,000〜100,000
であることが望ましい。数平均分子量が上記の値より小
さくなると、重合溶媒中から液状樹脂を単離するのが困
難であると同時に、硬化後の試薬部の物性が低下するの
で好ましくない。また、数平均分子量が上記の値より大
きくなると、液状樹脂の粘度を低くするために多量の低
分子量化合物を添加する必要が生じるため好ましくな
い。
【0039】(メタ)アクリレート系液状樹脂(A)
は、上記の単量体(a−1)及び(a−2)の混合物を
ラジカル重合開始剤の存在下溶媒中に溶解する方法、あ
るいは上記の単量体(a−1)及び(a−2)の混合物
を滴下する方法を用いて、ラジカル重合により製造する
ことができる。ラジカル重合開始剤としては、過酸化ベ
ンゾイル、t−ブチルペルオキシド、クメンヒドロペル
オキシド、過酸化ラウロイル、その他の有機過酸化物
(例えば、大成社「架橋剤ハンドブック」p520〜5
35に記載の過酸化物)、アゾビスイソブチロニトリ
ル、アゾビスシクロヘキサンニトリルなどのアゾ化合
物、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸
系開始剤など、既知の化合物を使用することができる。
【0040】重合に用いる溶剤としては、例えば、酢酸
エチル、トルエン、メチルエチルケトン、ベンゼン、ジ
オキサン、n−プロパノール、メタノール、イソプロパ
ノール、テトラヒドロフラン、n−ブタノール、sec
−ブタノール、tert−ブタノール、イソブタノー
ル、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチルカル
ビトール、エチルカルビトール、メチルセロソルブアセ
テート、エチルセロソルブアセテート、ダイアセトンア
ルコールなどを挙げることができる。
【0041】共重合反応後、用いた溶剤を、沈澱精製、
留去等の方法で除くことにより無溶剤の(メタ)アクリ
レート系液状樹脂(A)を得る。得られた液状樹脂は、
50℃での粘度が1〜10,000ポイズ、好ましくは
10〜1,000ポイズであることが望ましい。粘度が
1ポイズより低い場合は、硬化後の試薬部が脆弱となる
ため好ましくない。逆に粘度が10,000ポイズより
高い場合は、硬化に多くの放射線量を要し、また低粘度
化のために多くの(メタ)アクリレート系単量体(B)
を加えることになるため好ましくない。
【0042】本発明において、分子中に不飽和二重結合
を有する数平均分子量1,000以下の(メタ)アクリ
レート系単量体(B)は、(メタ)アクリレート系液状
樹脂(A)に混合して、その粘度や硬化性を調節するた
めに使用される。
【0043】(メタ)アクリレート系単量体(B)とし
ては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、ブチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、フェノキシメチル(メタ)アクリレー
ト、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート等の単官能(メタ)アクリレート
系単量体、エチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブ
タンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジ
オールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジ(メタ)アクリレート、2,2−ビス[4−{(メ
タ)アクリロキシ・エトキシ}フェニル]プロパン、
2,2−ビス[4−{(メタ)アクリロキシ・ジエトキ
シ}フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−{(メ
タ)アクリロキシ・ポリエトキシ}フェニル]プロパ
ン、2,2−ビス[4−{(メタ)アクリロキシ・プロ
ポキシ}フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−
{(メタ)アクリロキシ・ジプロポキシ}フェニル]プ
ロパン、2,2−ビス[4−{(メタ)アクリロキシ・
ポリプロポキシ}フェニル]プロパン等の2官能(メ
タ)アクリレート系単量体、トリメチロールプロパント
リ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ
(メタ)アクリレート、テトラメチロールエタントリ
(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ
(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタ
エリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の3官能
以上の(メタ)アクリレート系単量体などを挙げること
ができる。このうち、ポリオキシアルキレン部位を有す
る(メタ)アクリレート系単量体を用いることは、放射
線の照射により硬化させる場合にポリオキシアルキレン
部位の架橋反応が効果的に進行するため好ましい。ま
た、ポリオキシアルキレン部位は、試薬部中での酵素等
の安定化にも寄与する。
【0044】斯る(メタ)アクリレート系単量体(B)
は、50℃の粘度が0.01〜60ポイズ、好ましくは
0.1〜50ポイズであることが望ましい。粘度がこの
範囲より低いものは、低分子量のものが多く、試薬、特
に試薬に酵素が含まれる場合には試薬中の酵素への影響
が大きくなり、逆に粘度がこの範囲より高いものは、
(メタ)アクリレート系液状樹脂の粘度調節剤としての
役割が乏しくなるため好ましくない。
【0045】本発明において、(メタ)アクリレート系
液状樹脂(A)と(メタ)アクリレート系単量体(B)
との配合割合は、(メタ)アクリレート系液状樹脂
(A)100重量部に対し、(メタ)アクリレート系単
量体(B)1〜1,000重量部、好ましくは2〜50
0重量部であることが望ましい。配合割合がこれより少
ない場合は樹脂組成物の粘度変化が乏しく、またこれよ
り多く配合した場合、硬化後の残留モノマー量が多くな
る、硬化時の体積収縮が著しい、硬化した試薬部が脆く
なるなどの理由で好ましくない。
【0046】本発明の血液化学分析材料における試薬部
は、前記の試薬を、公知の親水性担体もしくは上記硬化
性液状樹脂組成物に混合し、これを予め形成されている
血球分離部以外の支持体上の所定の場所に塗布後、乾燥
あるいは硬化させることにより得ることができる。試薬
は一般に溶液として調製され、この場合の添加量は、親
水性担体もしくは硬化性液状樹脂組成物100重量部に
対し、0.1〜1,000重量部であることが望まし
い。また、得られる試薬部の物性を良好にするために、
必要に応じて相溶化剤、界面活性剤を添加しても良い。
これらの添加量は、親水性担体もしくは硬化性液状樹脂
組成物100重量部に対し、20重量部以下、好ましく
は10重量部以下であることが望ましい。
【0047】また、前記の試薬を含まない公知の親水性
担体もしくは上記硬化性液状樹脂組成物を、支持体上の
試薬部を形成させる場所に塗布後、乾燥あるいは硬化さ
せ、これに試薬溶液を含浸させることで試薬部を得るこ
とも可能である。この場合の試薬溶液の添加量は、親水
性担体もしくは硬化性液状樹脂組成物100重量部に対
し、0.1〜1,000重量部であることが望ましい。
【0048】上記硬化性液状樹脂組成物の硬化は、X
線、γ線、電子線、紫外線、可視光線、赤外線等の放射
線を該組成物に照射することによって達成される。電子
線の照射による硬化で試薬部を得る場合には、好ましく
は10〜1,000KeV、更に好ましくは30〜30
0KeVの範囲のエネルギーを持つ電子線照射装置を用
いることが望ましい。電子線の照射線量(DOSE)
は、好ましくは0.1〜100Mrad、更に好ましく
は0.5〜20Mradの範囲であることが望ましい。
照射線量がこれより少ない場合は充分な硬化物が得られ
にくく、またこれより大きい場合は試薬や液状樹脂に対
するダメージが大きくなるため好ましくない。
【0049】試薬部の厚さは、5〜500μm、好まし
くは10〜250μmであることが望ましい。試薬部の
厚さがこれより薄くなると、試薬部での発色量あるいは
発光量が減少して測定感度の低下を招くため好ましくな
い。また、試薬部の厚さがこれより厚くなると、十分か
つ均質な発色あるいは発光を生じさせるために多くの血
液量が必要となり好ましくない。
【0050】本発明の血液化学分析材料において、血球
分離部や試薬部を保護する目的で、この上に水不透過性
のフィルムなどを積層しても良い。積層するフィルムと
して、支持体と同じ組成のもの、すなわち、ポリスチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、セルロースエステル(セルロースジアセテー
ト、セルローストリアセテート、セルロースアセテート
プロピオネートなど)、ビスフェノールAのポリカーボ
ネート、ポリメチルメタクリレート、ポリ乳酸などを挙
げることができる。また、ガラス板や石英板などを用い
ることも可能である。
【0051】ドライケミストリーの測定法としては、通
常、反射光学系が用いられているが、本発明の血液化学
分析材料を用いた方法では、支持体を通して試薬部を透
過測光方式により測定を行うことが可能であり、これに
より従来の材料を用いるドライケミストリーに比べて、
測定感度を向上させることができる。また、反射光学系
の測定装置に比べて、積分球等を必要としないため、測
定装置を簡略化することができる。また、試薬部に光不
透過性のフィルム等を積層することにより、従来のドラ
イケミストリーと同様、支持体側から反射光を測定する
ことも可能である。
【0052】本発明の血液化学分析材料において、試薬
部の数は1個以上であればいくつであっても問題はな
い。ただし、血液化学分析材料を調製する際の都合上、
試薬部の数は2〜8の範囲であることが好ましい。
【0053】本発明の血液化学分析材料は、主に穿刺針
等を用いて被検者自らが採血した血液中の特定成分を分
析することを目的としたものである。このため、血液化
学分析材料に滴下される血液量は5〜200μl程度の
少量である。したがって、血漿を試薬部全体に行き渡ら
せるためには、血液化学分析材料は小さいことが望まし
い。具体的には、図2及び図4において、1辺の長さが
0.5〜2.0cmであることが望ましい。
【0054】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。実施例は、試薬部の数が6個の血液化学分析材料の
例であるが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。 ◎本実施例における数平均分子量及び粘度の測定方法を
以下に示す。 1)数平均分子量:ゲル透過クロマトグラフィー(東ソ
ー社製:SC−8020)によって測定されたポリスチ
レン換算値を用いた。 2)粘度:レオメーター(レオメトリクス社製:RDS
−II型及びRFS−II型レオメーター)によって測
定された、ズリ速度1〜10sec-1における定常流粘
度の値を用いた。 ◎電子線照射装置と照射条件を以下に示す。 1)エリアビーム型電子線照射装置(日新ハイボルテー
ジ社製:CuretronEBC−200−20−3
0) 電子線加速度:200KeV DOSE:電流量により調節 2)MIN−EB(AIT社製) 電子線加速度: 60KeV DOSE:ベルトコンベア速度により調節
【0055】(合成例1) (メタ)アクリレート系液状樹脂(1) 撹拌装置、窒素導入管、温度センサー及びコンデンサー
を備えた500mlの四つ口丸底フラスコに、モノマー
としてメトキシポリエチレングリコールアクリレート
(前述の一般式(1)においてm=9である)、溶媒と
してイソプロパノール(仕込み時のモノマー濃度は33
重量%)を入れ、アゾビスイソブチロニトリル(AIB
N)を開始剤(全モノマー濃度の1重量%)とし、85
℃の湯浴中で6時間反応させた後、さらにAIBNを
0.1重量%添加して2時間加熱・撹拌を続けた。反応
後、反応器とコンデンサーの間に分流管を取付け、湯浴
温度を95℃に上げ、常圧で撹拌を続けながら溶媒を留
去し、さらに、同温度条件下で40mmHg以下まで減
圧して溶媒を完全に留去し、粘稠な液状樹脂(1)を得
た。得られた液状樹脂の数平均分子量は22,100、
50℃における粘度は132ポイズであった。
【0056】(合成例2) (メタ)アクリレート系液状樹脂(2) モノマーとして、メトキシテトラエチレングリコールア
クリレートと4−ヒドロキシブチルアクリレート及びス
チレン(重量比=75:20:5)を用いた以外は、合
成例1と同様な操作を行い、粘稠な液状樹脂(2)を得
た。得られた液状樹脂の数平均分子量は16,100、
50℃における粘度は163ポイズであった。
【0057】(合成例3) (メタ)アクリレート系液状樹脂(3) モノマーとして、フェノキシポリエチレングリコールア
クリレート(前述の一般式(1)においてm=9であ
る)とアクリル酸(重量比=95:5)を用いた以外
は、合成例1と同様な操作を行い、粘稠な液状樹脂
(3)を得た。得られた液状樹脂の数平均分子量は2
0,400、50℃における粘度は7,430ポイズで
あった。
【0058】(合成例4) (メタ)アクリレート系液状樹脂(4) モノマーとして、メトキシポリエチレングリコールメタ
クリレート(前述の一般式(1)においてm=9であ
る)を用いた以外は、合成例1と同様な操作を行い、粘
稠な液状樹脂(4)を得た。得られた液状樹脂の数平均
分子量は23,000、50℃における粘度は145ポ
イズであった。
【0059】(実施例1) <1.血液化学分析材料の調製> 1−1.血球分離部を積層した支持体の調製 平均孔径2.5μm、厚さ100μmのセルロース繊維
ろ紙を、図2及び図3に示された形状になるように試薬
部部分をくり抜き、これを、厚さ200μmのポリエチ
レンテレフタレート(PET)無色透明平滑シートの上
に、熱接着性のホットメルト型接着剤を用いて接着し積
層した。得られたPET無色透明平滑シートの1辺の長
さは1.0cmであった。1−2.グルコース測定用試
薬の調製60mMリン酸緩衝液(pH7.1)に各成分
を溶解して、下表の組成のグルコース測定用試薬を調製
した。
【表1】 グルコースオキシダーゼ 90単位/ml ペルオキシダーゼ 6.5単位/ml フェノール 53mmol/l 4−アミノアンチピリン 5.0mmol/l 1−3.尿酸測定用試薬の調製 50mMリン酸緩衝液(pH6.0)に各成分を溶解し
て、下表の組成の尿酸測定用試薬を調製した。
【表2】 ウリカーゼ 0.9単位/ml ペルオキシダーゼ 63単位/ml 4−アミノアンチピリン 7.2mmol/l 3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)−アニリン 56mmol/l 1−4.総コレステロール測定用試薬の調製 150mMトリス緩衝液(pH7.0)に各成分を溶解
して、下表の組成の総コレステロール測定用試薬を調製
した。
【表3】 コレステロールエステラーゼ 5.6単位/ml コレステロールオキシダーゼ 1.2単位/ml ペルオキシダーゼ 21単位/ml 4−アミノアンチピリン 7.3mmol/l p−クロロフェノール 76mmol/l 1−5.カルシウム測定用試薬の調製 880mMモノエタノールアミン緩衝液(pH11.
0)に各成分を溶解して、下表の組成のカルシウム測定
用試薬を調製した。
【表4】 o−クレゾールフタレインコンプレクソン 0.7mmol/l 8−キノリノール 69mmol/l 1−6.アルブミン測定用試薬の調製 75mMコハク酸緩衝液(pH4.2)に各成分を溶解
して、下表の組成のアルブミン測定用試薬を調製した。
【表5】 ブロムクレゾールグリーン 1.7mmol/l 1−7.アルカリ性ホスファターゼ測定用試薬の調製 50mM炭酸塩緩衝液(pH10.2)に各成分を溶解
して、下表の組成のアルカリ性ホスファターゼ測定用試
薬を調製した。
【表6】 フェニルリン酸 37mmol/l 4−アミノアンチピリン 54mmol/l フェリシアン化カリウム 36mmol/l 1−8.試薬部の調製 上記の(メタ)アクリレート系液状樹脂(1)100重
量部に、(メタ)アクリレート系単量体としてポリエチ
レングリコールジアクリレート(数平均分子量=50
8)を300重量部混合して、放射線硬化型の無溶剤液
状樹脂を得た。この液状樹脂の粘度は、25ポイズ(5
0℃)であった。この液状樹脂100重量部に対し、上
記のグルコース測定用試薬、尿酸測定用試薬、総コレス
テロール測定用試薬、カルシウム測定用試薬、アルブミ
ン測定用試薬及びアルカリ性ホスファターゼ測定用試薬
をそれぞれ50重量部添加して混合した。得られた混合
物を、血球分離部を積層したPET無色透明平滑シート
の試薬部となる場所に塗布し、エリアビーム型電子線照
射装置を用いて電子線を照射(DOSE=5Mrad)
して硬化させ、図2及び図3に示されたような形状の血
液化学分析材料を得た。なお、硬化後の試薬部の厚さは
100μm、直径は0.32cmであった。
【0060】<2.測定>ヘパリン入り健常者全血を血
液滴下部に滴下後、37℃で5分間インキュベートし、
透過測光方式により、それぞれの発色に相当する波長の
吸光度を測定した。あらかじめ作成しておいた各成分濃
度と吸光度との間の検量線からそれぞれの成分濃度を算
出したところ、グルコース=95mg/dl、尿酸=
5.2mg/dl、総コレステロール=150mg/d
l、カルシウム=9.6mg/dl、アルブミン=4.
5g/dl、アルカリ性ホスファターゼ=7.2K−A
単位であった。また、同様な操作を10回繰り返して再
現性を調べた結果、CV(%)は、グルコース=3.
1、尿酸=2.5、総コレステロール=6.5、カルシ
ウム=4.0、アルブミン=2.0、アルカリ性ホスフ
ァターゼ=5.4であり、本発明の血液化学分析材料を
用いた測定法が十分信頼性の高い測定法であることが認
められた。
【0061】(実施例2)(メタ)アクリレート系液状
樹脂(1)の代わりに液状樹脂(2)を用いた以外は、
実施例1と同様な操作を行い血液化学分析材料を得た。
さらに、これを用いて、実施例1と同様な測定を行っ
て、それぞれの成分濃度と再現性を求めた。その結果、
グルコース=93mg/dl(3.0)、尿酸=5.5
mg/dl(2.5)、総コレステロール=148mg
/dl(6.8)、カルシウム=9.6mg/dl
(3.5)、アルブミン=4.4g/dl(2.0)、
アルカリ性ホスファターゼ=6.8K−A単位(5.
0)の値が得られ、本発明の血液化学分析材料が血液中
の成分の定量に有効であることが示された。なお、
( )内の値は繰り返し再現性、CV(%)の値を示す
(以下の実施例で同じ。)。
【0062】(実施例3)(メタ)アクリレート系液状
樹脂(1)の代わりに液状樹脂(3)を用いた以外は、
実施例1と同様な操作を行い血液化学分析材料を得た。
さらに、これを用いて、実施例1と同様な測定を行っ
て、それぞれの成分濃度と再現性を求めた。その結果、
グルコース=95mg/dl(3.0)、尿酸=5.1
mg/dl(2.8)、総コレステロール=152mg
/dl(6.0)、カルシウム=9.8mg/dl
(3.9)、アルブミン=4.5g/dl(2.2)、
アルカリ性ホスファターゼ=7.0K−A単位(5.
5)の値が得られ、本発明の血液化学分析材料が血液中
の成分の定量に有効であることが示された。
【0063】(実施例4)(メタ)アクリレート系液状
樹脂(1)の代わりに液状樹脂(4)を用いた以外は、
実施例1と同様な操作を行い血液化学分析材料を得た。
さらに、これを用いて、実施例1と同様な測定を行っ
て、それぞれの成分濃度と再現性を求めた。その結果、
グルコース=91mg/dl(3.5)、尿酸=5.3
mg/dl(2.1)、総コレステロール=155mg
/dl(6.5)、カルシウム=9.4mg/dl
(4.1)、アルブミン=4.6g/dl(1.9)、
アルカリ性ホスファターゼ=7.3K−A単位(5.
3)の値が得られ、本発明の血液化学分析材料が血液中
の成分の定量に有効であることが示された。
【0064】(実施例5)(メタ)アクリレート系単量
体として、ポリエチレングリコールジアクリレート(数
平均分子量=508)の代わりに2,2−ビス[4−
(アクリロキシ・ポリプロポキシ)フェニル]プロパン
(数平均分子量=560)を用いた以外は、実施例1と
同様な操作を行い血液化学分析材料を得た。さらに、こ
れを用いて、実施例1と同様な測定を行って、それぞれ
の成分濃度と再現性を求めた。その結果、グルコース=
94mg/dl(3.2)、尿酸=5.3mg/dl
(2.6)、総コレステロール=150mg/dl
(6.5)、カルシウム=9.7mg/dl(4.
3)、アルブミン=4.7g/dl(2.2)、アルカ
リ性ホスファターゼ=7.1K−A単位(5.8)の値
が得られ、本発明の血液化学分析材料が血液中の成分の
定量に有効であることが示された。
【0065】(実施例6)エリアビーム型電子線の代わ
りにMIN−EBを用いて電子線を照射した以外は、実
施例1と同様な操作を行い血液化学分析材料を得た。な
お、電子線の照射線量は5Mradであった。さらに、
これを用いて、実施例1と同様な測定を行って、それぞ
れの成分濃度と再現性を求めた。その結果、グルコース
=95mg/dl(3.1)、尿酸=5.1mg/dl
(2.4)、総コレステロール=152mg/dl
(6.3)、カルシウム=9.5mg/dl(3.
7)、アルブミン=4.5g/dl(2.1)、アルカ
リ性ホスファターゼ=7.3K−A単位(5.6)の値
が得られ、本発明の血液化学分析材料が血液中の成分の
定量に有効であることが示された。
【0066】(実施例7)電子線の代わりにγ線を照射
した以外は、実施例1と同様な操作を行い血液化学分析
材料を得た。なお、γ線の照射線量は10KGyであっ
た。さらに、これを用いて、実施例1と同様な測定を行
って、それぞれの成分濃度と再現性を求めた。その結
果、グルコース=91mg/dl(3.0)、尿酸=
4.9mg/dl(2.2)、総コレステロール=14
5mg/dl(5.8)、カルシウム=9.2mg/d
l(3.0)、アルブミン=4.2g/dl(2.
3)、アルカリ性ホスファターゼ=6.9K−A単位
(5.7)の値が得られ、本発明の血液化学分析材料が
血液中の成分の定量に有効であることが示された。
【0067】(実施例8)ゼラチン100重量部に対
し、前述のグルコース測定用試薬、尿酸測定用試薬、総
コレステロール測定用試薬、カルシウム測定用試薬、ア
ルブミン測定用試薬及びアルカリ性ホスファターゼ測定
用試薬をそれぞれ50重量部添加して混合した。得られ
た混合物を、血球分離部を積層したPET無色透明平滑
シートの試薬部となる場所に塗布し、水分含量が10重
量%以下になるまで乾燥させ、図2及び図3に示された
ような形状の血液化学分析材料を得た。なお、硬化後の
試薬部の厚さは100μm、直径は0.32cmであっ
た。さらに、これを用いて、実施例1と同様な測定を行
って、それぞれの成分濃度と再現性を求めた。その結
果、グルコース=95mg/dl(3.0)、尿酸=
5.2mg/dl(2.4)、総コレステロール=15
0mg/dl(6.4)、カルシウム=9.6mg/d
l(3.9)、アルブミン=4.5g/dl(1.
9)、アルカリ性ホスファターゼ=7.2K−A単位
(5.3)の値が得られ、本発明の血液化学分析材料が
血液中の成分の定量に有効であることが示された。
【0068】(実施例9)厚さ200μmのPET無色
透明平滑シートの上に、酢酸セルロースのアセトン−ジ
クロロエタン(1:1)混合溶剤溶液を塗布後、これを
乾燥させて、図4及び図5に示された形状になるように
血球分離部を調製した。PET無色透明平滑シートの1
辺の長さは1.0cm、血球分離部は、シート中心から
の距離が0.10cmで長さ0.08cm、幅0.10
cm、厚さは100μmであった。これに、実施例8と
同様な操作を行って試薬部を形成し、図4及び図5に示
されたような形状の血液化学分析材料を得た。なお、硬
化後の試薬部の厚さは100μm、直径は0.32cm
であった。さらに、これを用いて、実施例1と同様な測
定を行って、それぞれの成分濃度と再現性を求めた。そ
の結果、グルコース=96mg/dl(3.2)、尿酸
=5.3mg/dl(2.6)、総コレステロール=1
52mg/dl(6.6)、カルシウム=9.7mg/
dl(4.1)、アルブミン=4.6g/dl(2.
1)、アルカリ性ホスファターゼ=7.3K−A単位
(5.5)の値が得られ、本発明の血液化学分析材料が
血液中の成分の定量に有効であることが示された。
【0069】
【発明の効果】本発明の血液化学分析材料の特徴は、従
来の多層フィルム型の分析材料を用いるドライケミスト
リーと異なり、血液が水平方向に展開する間に血球分離
部において血球がろ過・分離され、血漿が試薬部に達し
て試薬と被検物質との間で反応が起きるということであ
る。血液化学分析材料が上記のように構成されているこ
とから、一度に複数の特定成分を測定することができ
る。また、試薬部の試薬を保持する親水性担体を透明な
ものにすることにより、透過光による測定を可能とす
る。さらに、試薬を保持する透明な親水性担体を放射線
照射によって硬化することが可能であり、これによっ
て、試薬部を容易に得ることができる。従って、本発明
の血液化学分析材料を用いれば、血液中の複数の特定成
分を、一度に簡便かつ精度良く定量することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の血液化学分析材料の断面図である。
【図2】本発明の血液化学分析材料の平面図である。
【図3】本発明の血液化学分析材料の断面図である。
【図4】本発明の血液化学分析材料の平面図である。
【図5】本発明の血液化学分析材料の断面図である。
【符号の説明】
A 血液滴下位置及び方向 B 反射測光方向 a 展開層 b 反射層 c 試薬層 d 透明支持体 1 支持体 2 血球分離部 3 試薬部 4 血液化学分析材料の中心
フロントページの続き (72)発明者 松井 大 東京都世田谷区代沢二丁目16番3−206号 (72)発明者 出牛 佐千夫 埼玉県春日部市大畑810番地17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、血球分離部と、独立した適
    数の試薬部を平面的に配してなることを特徴とする血液
    化学分析材料。
  2. 【請求項2】 上記支持体上に、独立した適数の上記血
    球分離部と、該血球分離部の数に対応した数の上記試薬
    部を平面的に配してなることを特徴とする請求項1記載
    の血液化学分析材料。
  3. 【請求項3】 複数の上記試薬部が、血液滴下部位から
    ほぼ等位置に配されてなることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の血液化学分析材料。
  4. 【請求項4】 上記血球分離部が、多孔性物質からなる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の血液
    化学分析材料。
  5. 【請求項5】 上記試薬部が、血液中の成分と反応して
    200〜900nmに吸光度を有する発色を呈する試薬
    もしくは200〜900nmの光を発する試薬と、該試
    薬を保持する透明な親水性担体とからなることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の血液化学分析材
    料。
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