JPH10205401A - レゾネータ付吸気装置 - Google Patents

レゾネータ付吸気装置

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JPH10205401A
JPH10205401A JP9008790A JP879097A JPH10205401A JP H10205401 A JPH10205401 A JP H10205401A JP 9008790 A JP9008790 A JP 9008790A JP 879097 A JP879097 A JP 879097A JP H10205401 A JPH10205401 A JP H10205401A
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JP
Japan
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intake
resonator
pipe
combustion chamber
pipes
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JP9008790A
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English (en)
Inventor
Koichi Kaminaga
晃一 神永
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吸気音消音効果に併せ、各燃焼室に吸入される
空気の量が不均等になることをも好適に防止することの
できるレゾネータ付吸気装置を提供する。 【解決手段】エンジンの各燃焼室にそれぞれ繋がる吸気
管30は、レゾネータ50のカバー54内に配設され
る。カバー54内には、各吸気管30の上流側に位置す
るサージタンク33に対し、共鳴管53内の連通路53
aを介して連通する容積室57が設けられる。その連通
路53aと各吸気管30の上流開口端との距離は、それ
ぞれが互いに等しい値とされる。そして、レゾネータ5
0をエンジンの吸気系に設けたことにより吸気管30内
の脈動圧が変化するが、連通路53aと各吸気管30の
上流開口端との距離が互いに等しいため、各吸気管30
内の上記脈動圧の変化量は互いに等しいものとなる。従
って、上記脈動圧に起因して変化する各燃焼室への吸入
空気量が不均等になるのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気音
を低減させるためのレゾネータ付吸気装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、車載用エンジン等の内燃機関
は、複数のピストンが往復移動可能に設けられたシリン
ダブロックと、シリンダブロックの上端に取り付けられ
たシリンダヘッドとを備えている。又、各ピストンの上
端とシリンダヘッドとの間にはそれぞれ燃焼室が設けら
れ、その燃焼室には吸気通路及び排気通路が接続されて
いる。シリンダヘッドには吸気バルブ及び排気バルブが
設けられている。この吸気バルブを開閉駆動することに
より吸気通路と燃焼室とが連通・遮断され、排気バルブ
を開閉駆動することにより排気通路と燃焼室とが連通・
遮断されるようになっている。
【0003】そして、内燃機関の吸気行程においては吸
気バルブが開き、吸気通路内の空気が脈動しながら燃焼
室内へ吸入される。又、吸気通路には、吸気バルブが開
いたときに燃焼室内へ向かって燃料を噴射する燃料噴射
弁が設けられている。従って、内燃機関の吸気行程中に
は、吸気通路から燃焼室内へ吸入される空気と、燃料噴
射弁から燃焼室内へ噴射される燃料とが混じり合って混
合ガスが形成され、その混合ガスが燃焼室へ吸入される
ようになる。
【0004】ところで、上記のように構成された内燃機
関の吸気系には、燃焼室へ吸入される空気の脈動等に起
因して発生する吸気音を低減させるためのレゾネータを
設ける場合がある。こうしたレゾネータとしては、例え
ば実公昭63−41570号公報に記載されたものが知
られている。
【0005】図5に示すように、上記公報に記載のレゾ
ネータ81は箱状に形成されたレゾネータ本体82と、
レゾネータ本体82の内部に設けられた容積室83と、
レゾネータ本体82に接続された共鳴管84とを備えて
いる。この共鳴管84は、内燃機関の吸気系を構成をす
るインテークマニホールド86の上流部に繋がってい
る。インテークマニホールド86は、その下流部が複数
の吸気管87に分岐しており、各吸気管87は内燃機関
の各燃焼室(図示せず)にそれぞれ繋がっている。又、
各吸気管87が集合するインテークマニホールド86の
上流部は、共鳴管84の内部に設けられた連通路85を
介して、レゾネータ本体82内の容積室83と連通して
いる。
【0006】こうしたレゾネータ81にあっては、燃焼
室に吸入される空気の脈動等に起因して各吸気管87内
にそれぞれ吸気音が発生すると、その吸気音はレゾネー
タ本体82内の容積室83にて互いに共鳴する。その結
果、内燃機関における吸気音が低減されることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に吸気
管87内にて空気の脈動流が発生した場合には、その脈
動流の圧力(脈動圧)の変化に基づき、燃焼室に吸入さ
れる空気の量が変化することとなる。そして、上記脈動
圧は内燃機関の吸気系にレゾネータ81を設けたことに
よって変化し、その脈動圧の変化量は共鳴管84から吸
気管87までの距離に対応した値となる。
【0008】しかし、上記公報に記載のレゾネータ81
では、共鳴管84から各吸気管87までの距離がそれぞ
れ異なるため、レゾネータ81を設けたことにより変化
する各吸気管87内の脈動圧の変化量がそれぞれ異なる
値となる。その結果、各吸気管87内の脈動圧がばらつ
き、各燃焼室に吸入される空気の量が不均等になるとい
う不具合が生じる。
【0009】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、吸気音消音効果に併せ、
各燃焼室に吸入される空気の量が不均等になることをも
好適に防止することのできるレゾネータ付吸気装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、請求項1記載の発明では、内燃機関に設けられた複
数の燃焼室と繋がる複数の吸気管に対し一つの連通路を
介して連通する容積室を備え、その容積室にて前記各吸
気管内の吸気音を共鳴させて内燃機関の吸気音を低減さ
せるレゾネータ付吸気装置において、前記連通路を前記
各吸気管の上流側開口端との距離が互いに等しくなるよ
うに設けた。
【0011】同構成によれば、燃焼室に吸入される空気
の脈動等に起因して各吸気管内にそれぞれ吸気音が発生
すると、その吸気音は連通路を介して容積室内に伝播
し、同容積室内にて互いに共鳴する。その結果、内燃機
関における吸気音が低減されることとなる。また、連通
路と各吸気管の上流開口端との距離は互いに等しいた
め、各吸気管内にてそれぞれ変化する脈動圧の変化量は
互いに等しい値になる。従って、各吸気管内における空
気の脈動圧がばらつき、各燃焼室に吸入される空気の量
が不均等になるのを防止することができるようになる。
【0012】請求項2記載の発明では、前記各吸気管の
上流開口端は互いに接近して配設され、前記連通路は前
記各上流開口端の間に設けられるものとした。同構成に
よれば、互いに接近して配設された各吸気管の上流開口
端の間に連通路が設けられるため、その連通路と各吸気
管の上流開口端との距離を互いに等しくすることが容易
になる。
【0013】請求項3記載の発明では、前記容積室は各
吸気管を囲うカバーの内部に設けられるものとした。同
構成によれば、各吸気管はカバーによって囲われるた
め、その各吸気管から放射されて当該各吸気管間で共鳴
する吸気音を、上記カバーによって遮断することができ
るようになる。
【0014】請求項4記載の発明では、前記各吸気管の
上流部は直線状に形成され、前記連通路は前記各吸気管
の上流開口端の間に着脱可能若しくは伸縮可能に設けら
れて同吸気管の上流部と同方向に延びる共鳴管の内部に
形成されるものとした。
【0015】一般にレゾネータは、連通路の長さを変更
することにより、その共鳴特性が変化する。同構成によ
れば、共鳴管を異なる長さの別のものと交換したり、共
鳴管を伸縮させたりするだけで、連通路の長さを変更す
ることができるため、消音特性の変更などレゾネータと
しての共鳴特性の調整を容易に行なうことができるよう
になる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるレゾネータ
付吸気装置を直列4気筒の自動車用エンジンに適用した
一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0017】図1に示すように、エンジン11のシリン
ダブロック11aには四つのピストン12(図1には一
つのみ図示)が往復移動可能に設けられ、ピストン12
はコンロッド13を介してエンジンの出力軸であるクラ
ンクシャフト14に連結されている。ピストン12の往
復移動は、このコンロッド13によりクランクシャフト
14の回転へと変換されるようになっている。又、シリ
ンダブロック11aの上端にはシリンダヘッド15が設
けられ、シリンダヘッド15とピストン12との間には
燃焼室16が設けられている。シリンダヘッド15には
燃焼室16と連通する吸気ポート17及び排気ポート1
8が設けられ、それら吸気ポート17及び排気ポート1
8には、それぞれ吸気バルブ19及び排気バルブ20が
設けられている。
【0018】シリンダヘッド15には、吸気バルブ19
及び排気バルブ20を開閉駆動するための吸気カムシャ
フト21及び排気カムシャフト22が回転可能に支持さ
れている。これら吸気及び排気カムシャフト21,22
はタイミングベルトを介してクランクシャフト14に連
結され、同ベルトによりクランクシャフト14の回転が
吸気及び排気カムシャフト21,22へ伝達されるよう
になっている。そして、吸気カムシャフト21が回転す
ると、吸気バルブ19が開閉駆動されて、吸気ポート1
7と燃焼室16とが連通・遮断されるようになる。又、
排気カムシャフト22が回転すると、排気バルブ20が
開閉駆動されて、排気ポート18と燃焼室16とが連通
・遮断されるようになる。
【0019】吸気ポート17及び排気ポート18には、
それぞれ吸気管30及び排気管31が接続されている。
この吸気管30内及び吸気ポート17内は吸気通路32
となっており、排気管31内及び排気ポート18内は排
気通路33となっている。吸気管30の上流端はサージ
タンク33に繋がり、同タンク33の上流側には吸気ダ
クト34が接続されている。この吸気ダクト34内及び
サージタンク33内も、上記吸気管30内及び吸気ポー
ト17内と同様に吸気通路32となっており、吸気ダク
ト34内にはスロットルバルブ35が設けられている。
そして、スロットルバルブ35の開度は自動車のアクセ
ル操作に基づき調節され、このスロットルバルブ35の
開度調節により燃焼室16内へ吸入される空気の量が調
節されるようになっている。
【0020】又、吸気管30における燃焼室16側の端
部(下流端)には、燃焼室16内へ向かって燃料を噴射
するための燃料噴射弁38が設けられている。この燃料
噴射弁38は、空気が吸気通路32を通って脈動しなが
ら燃焼室16へ吸入されるとき、燃焼室16へ向けて燃
料を噴射し、燃料及び空気からなる混合ガスを形成す
る。一方、シリンダヘッド15には、点火プラグ39a
が設けられている。そして、その点火プラグ39aによ
り燃焼室16内に充填された混合ガスに対して点火が行
われると、その爆発によりエンジン11の動力が得られ
るとともに、燃焼後の混合ガスは排気ガスとして上記排
気通路33へ送り出されるようになる。
【0021】次に、図2及び図3を参照して、吸気管3
0、サージタンク33及びレゾネータ50など、エンジ
ン11における吸気系の構造を詳しく説明する。これら
の図に示すように、四つの吸気管30の下流端は、フラ
ンジ板51に取り付けられている。そして、フランジ板
51をシリンダヘッド15にボルト等で固定すると、各
吸気管30の下流端がそれぞれ吸気ポート17と連通す
るようになっている。又、各吸気管30は、その上流開
口端が互いに接近するように湾曲している。更に、各吸
気管30の上流部は、互いに平行となるように直線状に
延びている。
【0022】こうした各吸気管30において、フランジ
板51よりも上流側に位置する部分には、レゾネータ5
0が設けられている。このレゾネータ50は、仕切壁5
2、共鳴管53及びカバー54によって構成されてい
る。
【0023】上記仕切壁52は板状に形成され、同仕切
壁52には各吸気管30の上流端が取り付けられてい
る。又、仕切壁52の中心部には、上記共鳴管35が着
脱可能設けられている。この共鳴管53は、仕切壁52
を貫通して吸気管30の上流部と同方向に延びている。
そして、共鳴管53は、各吸気管30の上流部によって
囲われており、共鳴管53と各吸気管30の上流開口端
との距離はそれぞれ互いに等しい値となっている。
【0024】又、フランジ板51よりも上流側の各吸気
管30、仕切壁52及び共鳴管53は箱状に形成された
上記カバー54によって囲われている。このカバー54
は、上記各吸気管30等を挟む状態で互いに接合された
一対の被覆部材55(図3)によって構成されている。
そして、一対の被覆部材55は、互いを分離させたり接
合させたりすることが可能となっている。
【0025】カバー54の内部において、仕切壁52の
外縁はカバー54の内面に接触しており、その仕切壁5
2と同壁52の上流側に位置するカバー54とによって
前記サージタンク33が構成されている。このサージタ
ンク33は各吸気管30と連通し、サージタンク33及
び各吸気管30の内部は吸気通路32となっている。更
に、サージタンク33には、前記吸気ダクト34を接続
するための貫通孔56が設けられている。
【0026】又、同じくカバー54の内部において、仕
切壁52よりも下流側には容積室57が設けられ、この
容積室57は共鳴管53の内部に形成された連通路53
aを介してサージタンク33内と連通している。尚、連
通路53aと各吸気管30の上流開口端との距離も、そ
れぞれ互いに等しい値となっている。
【0027】次に、上記のように構成されたレゾネータ
付吸気装置の作用を説明する。吸気通路32からエンジ
ン11の燃焼室16へ空気が吸入されると、その空気に
は脈動が発生する。そして、吸入空気の脈動に起因して
各吸気管30でそれぞれ吸気音が発生すると、それら吸
気音はサージタンク33内及び連通路53aを介して容
積室57へと伝播し、同容積室57にて互いに共鳴す
る。その結果、エンジン11における吸気音が低減され
ることとなる。
【0028】又、各吸気管30から直接外方へ放射され
た吸気音は、カバー54内における各吸気管30間で共
鳴する。しかし、それら吸気管30はカバー54によっ
て囲われているため、各吸気管30間で共鳴する吸気音
はこのカバー54によって遮断されるようになる。
【0029】ところで通常、こうした吸気音低減のため
のレゾネータ50をエンジン11の吸気系に設けた場
合、吸気通路32内を脈動しながら通過する空気の脈動
圧がレレゾネータ50によって変化し、ひいては燃焼室
16への吸入される空気の吸入効率が変化する。上記脈
動圧の変化量は、共鳴管53(連通路53a)から吸気
管30の上流開口端までの距離に対応した値となるが、
本実施形態にあっては共鳴管53と各吸気管30との距
離はそれぞれ互いに等しい値とされているため、レゾネ
ータ50によって変化する各吸気管30内における脈動
圧の変化量はそれぞれ互いに等しくなる。
【0030】従って、エンジン1の吸気系にレゾネータ
50を設けたことにより各吸気管30内の脈動圧がばら
つき、各燃焼室16に吸入される空気の量が不均等にな
るのを防止することができるようになる。又、その結
果、各燃焼室16に対する混合ガスの充填効率が均等に
なるため、エンジン11の運転をより円滑なものとする
ことができるようにもなる。
【0031】一方、レゾネータ50の消音特性は、共鳴
管53の長さ、共鳴管53の内径及び容積室57の容積
に応じて変化するため、例えば共鳴管53の長さを変更
することにより、レゾネータ50の共鳴特性(消音特
性)を変更することが可能となる。この場合、カバー5
4を構成する一対の被覆部材55を分離させ、カバー5
4内から露出した共鳴管53を長さの異なる別のものと
交換して、同共鳴管53の長さ調整を行なう。そして、
共鳴管53の交換後に一対の被覆部材55を接合し直
す。このように共鳴管53を長さが異なる別のものと交
換することにより、消音特性の変更など、レゾネータ5
0としての共鳴特性の調整を容易に行なうことができる
ようになる。
【0032】また一般に、4気筒エンジンにおいては、
エンジン回転数の変化に対する吸気体積効率の変化は、
図4に実線で示すように推移する。即ち、エンジン回転
数が低回転から高回転へと変化する際、吸気体積効率
は、低回転領域にて一旦下降した後に、最高点まで再び
上昇するようになる。この状態では、吸気体積効率が一
旦下降するエンジン回転数の領域にて、燃焼室16に対
する混合ガスの充填効率が低下するため、そのエンジン
回転数の領域ではエンジン1の出力トルクに段差が発生
することとなる。
【0033】一方、上述したようにレゾネータ50の共
鳴特性変更を行なった場合には、吸気通路32を通って
燃焼室16へ吸入される空気の脈動圧も変化する。その
ため、例えば共鳴管53を長さの異なる別のものと交換
することにより、燃焼室16に吸入される空気の脈動圧
を変更可能とし、ひいてはエンジン11の吸気効率をも
調整することができるようになる。
【0034】従って、共鳴管53の長さを変更してエン
ジン11の吸気効率を調整することにより、エンジン回
転数の変化に対する吸気体積効率の変化を図4に破線で
示す状態へと変更すれば、同体積効率が一旦下降する部
分をなくすことができるようになる。即ち、この状態で
は、エンジン回転数の上昇に伴い、吸気体積効率は下降
することなく最高点まで上昇するため、エンジン11の
出力トルクに段差が発生するのを防止することができる
ようにもなる。
【0035】以上詳述したように、本実施形態によれ
ば、下記に示す効果が得られるようになる。 ・共鳴管53と各吸気管30の上流開口端との距離をそ
れぞれ互いに等しくしたため、エンジン11の吸気系に
レゾネータ50を設けたことに起因して、各吸気管30
内の脈動圧がばらつき、各燃焼室16に吸入される空気
の量が不均等になるのを防止することができる。又、そ
の結果、各燃焼室16に対する混合ガスの充填効率が均
等になるため、エンジン11の運転を円滑なものとする
ことができるようになる。
【0036】・各吸気管30は上流開口端が接近するよ
うに湾曲され、その上流開口端によって共鳴管53が囲
まれるため、共鳴管53の内部に形成された連通路53
aは各吸気管30の上流開口端の間に位置することとな
る。こうした連通路53aの配置により、連通路53a
(共鳴管53)と各吸気管30の上流開口端との距離を
互いに等しくすることが容易になる。
【0037】・フランジ板51よりも上流側に位置する
各吸気管30はカバー54によって囲われるため、その
各吸気管30から放射されて当該各吸気管30間で共鳴
する吸気音を、上記カバー54によって遮断することが
できる。
【0038】・共鳴管53は仕切壁52に対して着脱可
能に設けられているため、その共鳴管53を異なる長さ
の別のものと交換することにより、容易に共鳴管53の
長さ変更を行なうことができる。従って、その共鳴管5
3の長さ変更により、消音特性などレゾネータ50とし
ての共鳴特性の調整を容易に行なうことができる。
【0039】・例えば共鳴管53の長さを変更した場
合、レゾネータ50の消音特性を変更することができる
とともに、吸気通路32内の脈動圧を変化させることも
できる。そのため、エンジン回転数の上昇に対して吸気
体積効率が一旦下降する4気筒エンジンにおいても、レ
ゾネータ50の共鳴管53を長さの異なる別のものと交
換することにより、上記体積効率低下を抑制するように
脈動圧を変化させることができる。その結果、上記体積
効率低下によってエンジン11に出力トルクの段差が発
生するのを防止することができるようになる。
【0040】尚、本実施形態は、例えば以下のように変
更することもできる。 ・本実施形態では、直列4気筒のエンジン11に本発明
を適用したが、これに代えて、直列6気筒、V型6気筒
又はV型8気筒のエンジン等に本発明を適用してもよ
い。この場合、気筒数に対応した数の吸気管30が設け
られることは言うまでもない。
【0041】・例えば2気筒のエンジンに本発明を具体
化した場合、吸気管30は二つ設けられることとなる
が、この場合においては共鳴管53と二つの吸気管30
の上流開口端との距離が互いに等しくなるならば、同共
鳴管53を二つの吸気管30の上流開口端の間に設けな
くてもよい。こうした構成では、共鳴管53の配置に関
する自由度が実施形態のものよりも高くなる。
【0042】・本実施形態では、仕切壁52に共鳴管5
3を設け、その共鳴管53の内部を連通路53aとした
が、本発明はこれに限定されない。例えば、仕切壁52
にサージタンク33内と容積室57とを連通する貫通孔
を設け、その貫通孔の内部を連通路としてもよい。この
場合、共鳴管53を設けなくてもよい分、レゾネータ5
0の構成を簡略化することができる。
【0043】・本実施形態では、各吸気管30等を囲う
カバー54の内部に容積室57を設けたが、これに代え
て、各吸気管30とは離れた位置に別途設けられる箱状
のタンクに共鳴管53を接続し、そのタンクの内部を容
積室としてもよい。
【0044】・共鳴管53と各吸気管30の上流開口端
との距離が互いに等しくなるならば、それら上流開口端
が互いに接近するように各吸気管30を湾曲させなくて
もよい。この場合、各吸気管30の配置の自由度が実施
形態のものよりも高くなる。
【0045】・本実施形態では、各吸気管30の上流部
が互いに平行となるように直線状に設けられているが、
共鳴管53と各吸気管30の上流開口端との距離が互い
に等しくなるなら、同各吸気管30の上流部が互いに平
行であったり直線状に延びていたりする必要はない。
【0046】・本実施形態では、共鳴管53を交換する
ことで同管53の長さ調節を行なうようにしたが、共鳴
管53としては長手方向に伸縮可能な構造を有する管部
材を採用することもできる。この場合、共鳴管53の交
換を何度も行なわなくても、その共鳴管53の細かい長
さ調節を行なうことができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、連通路と
各吸気管の上流開口端との距離を互いに等しくしたた
め、吸気音消音効果を得ることができるとともに、各吸
気管内にて発生する脈動圧のばらつきによって各燃焼室
に吸入される空気の量が不均等になることを好適に防止
することができる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、互いに接近
して配設された各吸気管の上流開口端の間に連通路が設
けられるため、その連通路と各吸気管の上流開口端との
距離を互いに等しくすることが容易になる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、各吸気管は
カバーによって囲われるため、その各吸気管から放射さ
れて当該各吸気管間で共鳴する吸気音を、上記カバーに
よって遮断することができる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、共鳴管を異
なる長さの別のものと交換したり、共鳴管を伸縮させた
りするだけで、連通路の長さが変更されるため、その連
通路の長さ変更により消音特性などレゾネータとして共
鳴特性の調整を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるレゾネータ付吸気装置の一実施
形態が適用されたエンジンの概略構成を示す断面図。
【図2】同実施形態にかかるレゾネータ付吸気装置の構
成を示す破断側面図。
【図3】同実施形態にかかるレゾネータ付吸気装置の構
成を示す破断正面図。
【図4】エンジン回転数の変化に対する吸気体積効率の
変化の推移を示すグラフ。
【図5】従来のレゾネータ付吸気装置を示す斜視図。
【符号の説明】
11…エンジン、16…燃焼室、30…吸気管、50…
レゾネータ、53…共鳴管、53a…連通路、54…カ
バー、57…容積室。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関に設けられた複数の燃焼室と繋が
    る複数の吸気管に対し一つの連通路を介して連通する容
    積室を備え、その容積室にて前記各吸気管内の吸気音を
    共鳴させて内燃機関の吸気音を低減させるレゾネータ付
    吸気装置において、 前記連通路を前記各吸気管の上流側開口部との距離が互
    いに等しくなるように設けたことを特徴とするレゾネー
    タ付吸気装置。
  2. 【請求項2】前記各吸気管の上流開口端は互いに接近し
    て配設され、前記連通路は前記各上流開口端の間に設け
    られる請求項1記載のレゾネータ付吸気装置。
  3. 【請求項3】前記容積室は各吸気管を囲うカバーの内部
    に設けられる請求項1又は2記載のレゾネータ付吸気装
    置。
  4. 【請求項4】前記各吸気管の上流部は直線状に形成さ
    れ、前記連通路は前記各吸気管の上流開口端の間に着脱
    可能若しくは伸縮可能に設けられて同吸気管の上流部と
    同方向に延びる共鳴管の内部に形成される請求項2又は
    3記載のレゾネータ付吸気装置。
JP9008790A 1997-01-21 1997-01-21 レゾネータ付吸気装置 Pending JPH10205401A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003328883A (ja) * 2002-05-09 2003-11-19 Mitsubishi Electric Corp レゾネータ付吸気装置
JP2011247274A (ja) * 2011-09-13 2011-12-08 Keihin Corp エンジン用吸気マニフォルド

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