JPH10204400A - 耐雪性装飾用粘着シート - Google Patents

耐雪性装飾用粘着シート

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JPH10204400A
JPH10204400A JP672597A JP672597A JPH10204400A JP H10204400 A JPH10204400 A JP H10204400A JP 672597 A JP672597 A JP 672597A JP 672597 A JP672597 A JP 672597A JP H10204400 A JPH10204400 A JP H10204400A
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JP
Japan
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weight
sensitive adhesive
pressure
snow
sheet
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Pending
Application number
JP672597A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Murayama
浩 村山
Toshiyuki Miyake
敏之 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冬季において雪中に埋もれても剥離が起こら
ず、しかも冬季での低温下の施工においても気温が0℃
以上であれば、被着体を予め温めることなく貼着が可能
な耐雪性装飾用粘着シートを提供する。 【解決手段】 樹脂シートの片面に、アクリル系粘着剤
100重量部ならびに不均化ロジンエステル10〜40
重量部からなる粘着剤層が積層された耐雪性装飾用粘着
シートであって、該アクリル系粘着剤が、n−ブチルア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート
及び(メタ)アクリル酸を含有するモノマー組成物の共
重合体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐雪性装飾用粘着
シートに関し、特に寒冷地の屋外で施工されて雪中に埋
もれても、雪解け後に被着体から浮きや剥がれが起こら
ない耐雪性装飾用粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、顔料が含まれた、不透明、半
透明又は透明の塩化ビニル樹脂製の樹脂シート、アクリ
ル系樹脂シート、フッ素系樹脂シート等の一面に、粘着
剤層が形成された装飾用粘着シートが使用されている。
【0003】この装飾用粘着シートは、装飾を施したい
被着体に粘着剤を利用して貼り付け、樹脂シートの色や
模様によって装飾効果を発揮させるものであり、近年、
塗装に代わって、ラベルやステッカー類、広告や看板等
のディスプレー分野、車両の装飾等のフリートマーキン
グ分野に使用されている。しかしながら、看板等の被着
体に貼着された装飾用粘着シートは、冬季間雪の中に埋
もれていた場合、春の雪解け後に被着体から剥がれると
いう問題点があった。
【0004】この原因としては、樹脂シートと粘着剤層
との間の界面接着力が不足する点が挙げられ、上記樹脂
シートと粘着剤層との間の界面接着力を向上させる方法
として、例えば、特開平2−178377号公報には、
樹脂シートにコロナ処理を施す方法が開示されている。
しかしながら、コロナ処理は製造工程上煩雑であり、さ
らに防爆対策を必要とするものである。また、装飾用粘
着シートを冬季低温下で施工する場合は、被着体をヒー
ター等の暖房設備によって、予めある程度温めてから貼
付作業を行うため、手数がかかるという問題点もあっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、冬季
において雪中に埋もれても雪解け時に剥離が起こらず、
しかも冬季での低温下の施工においても気温が0℃以上
であれば、被着体を予め温めずに貼着が可能な耐雪性装
飾用粘着シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の耐雪性装飾用粘
着シートは、樹脂シートの片面に、アクリル系粘着剤1
00重量部ならびに不均化ロジンエステル10〜40重
量部からなる粘着剤層が積層された耐雪性装飾用粘着シ
ートであって、該アクリル系粘着剤が、n−ブチルアク
リレート60〜80重量%、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート15〜35重量%及び(メタ)アクリ
ル酸1〜5重量%を含有するモノマー組成物の共重合体
であることを特徴とする。
【0007】本発明で用いられる樹脂シートは、特に制
限されないが、好ましくは、塩ビニル樹脂、ウレタン系
樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート
(以下、PETという)等からなる樹脂シートである。
【0008】これらの中でも、塩化ビニル樹脂シート
は、柔軟性、耐侯性、成形性の点から好適に用いられ
る。塩化ビニル樹脂シートは、例えば、塩化ビニル樹脂
に、顔料、染料、安定剤、可塑剤等を添加し、流延成形
又はカレンダー成形によって製造される。
【0009】上記樹脂シートの厚みは、50〜100μ
mが好ましい。樹脂シートの厚みが、50μm未満で
は、貼り直し時にシートの腰が弱いためシートにしわが
入ることがあり、100μmを超えると腰が強くなり過
ぎて、曲面への追従性が悪くなる。
【0010】本発明における粘着剤層は、アクリル系粘
着剤及び不均化ロジンエステルから形成され、該アクリ
ル系粘着剤は、n−ブチルアクリレート60〜80重量
%、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート15〜3
5重量%及び(メタ)アクリル酸1〜5重量%のモノマ
ー組成物を共重合させることにより得られる。
【0011】上記アクリル系粘着剤のガラス転移点(T
g)は、−30〜0℃の範囲が好ましい。ガラス転移点
(Tg)が、−30℃未満では、秋口や早春にアクリル
系粘着剤がべたつきを起こすことがあり、0℃を超える
と冬季低温下での接着性が低下する。
【0012】上記粘着剤層において、不均化ロジンエス
テルは粘着付与樹脂として用いられ、市販品としては、
例えば、荒川化学社製「スーパーエステルA−12
5」、「スーパーエステルA−115」等が挙げられ
る。
【0013】上記不均化ロジンエステルの配合量は、少
なくなると効果が発現せず、多くなると低温での接着性
が低下するので、アクリル系粘着剤100重量部に対し
て、10〜40重量部に制限される。
【0014】上記粘着剤層の厚みは、10〜50μmが
好ましく、より好ましくは20〜30μmである。粘着
剤層の厚みが、10μm未満では、樹脂シートとのアン
カー性が悪くなることがあり、50μmを超えると初期
接着力が高くなり過ぎるため、施工時の貼り直しが難し
くなる。
【0015】上記粘着剤層には、その凝集力を高めるた
めに、例えば、イソシアネート系架橋剤(日本ポリウレ
タン社製「コロネートL−28」)が添加されてもよ
い。
【0016】上記樹脂シート(基材)上に粘着剤層を形
成する方法としては、例えば、所定量の、上記アクリル
系粘着剤、不均化ロジンエステル、有機溶剤及びイソシ
アネート系架橋剤からなる粘着剤組成物を、樹脂シート
(基材)上に塗工後乾燥して有機溶剤を蒸発させる方法
が挙げられる。
【0017】また、上記樹脂シート(基材)上に直接粘
着剤層を形成する方法の他に、一旦離型紙に上記粘着剤
組成物を塗工、乾燥させて粘着剤層を形成した後、この
粘着剤層上に樹脂シート(基材)を貼り合わせる転写方
式を採用してもよい。
【0018】上記粘着剤組成物の塗工機としては、通常
の粘着剤塗工に使用されているものであれば、特に限定
されないが、好ましくは、精度よく厚みを調整でき、か
つ生産性よく塗工できる、ナイフコーター、コンマロー
ルコーター、ロールコーター等が挙げられる。
【0019】上記の方法で製造された耐雪性装飾用粘着
シートは、通常、粘着剤層に剥離シートを貼り合わせさ
れた積層体として製品化され、使用する際に剥離シート
を粘着剤層から剥がして使用する。
【0020】上記剥離シートとしては、支持力を有し、
アクリル系粘着剤層を剥離することが可能な剥離層を表
面に有するものであれば、特に限定されず、例えば、不
織布、合成繊維、ネット、紙、樹脂シート、オレフィン
系樹脂フィルムと紙との積層体等の各種シート状物に、
剥離層を形成するための材料をコートしたものが用いら
れる。このような剥離シートの具体例としては、例え
ば、シリコーン樹脂がコートされた紙又はPETフィル
ムが挙げられる。
【0021】
【発明の実施の形態】アクリル系粘着剤溶液(A)の調製 冷却管、温度計、撹拌機を備えたセパラブルフラスコ
に、n−ブチルアクリレート80重量部、2−エチルヘ
キシルアクリレート15重量部、アクリル酸5重量部及
びn−ドデカンチオール0.05重量部を入れ、さらに
酢酸エチル溶媒100重量部を加えた混合した。この混
合物を、窒素ガス雰囲気下で還流するまで昇温し、20
分間ひ保持した後、重合開始剤ベンゾイルパーオキサイ
ド0.3重量部を滴下して反応を開始し沸点重合を行っ
た。反応終了後、酢酸エチル溶媒157重量部を撹拌混
合し、6700cpsの粘度を有するアクリル系粘着剤
溶液(A)(固形分28重量%)を得た。
【0022】アクリル系粘着剤溶液(B)の調製 冷却管、温度計、撹拌機を備えたセパラブルフラスコ
に、n−ブチルアクリレート60重量部、2−エチルヘ
キシルアクリレート35重量部、アクリル酸5重量部及
びn−ドデカンチオール0.05重量部を入れ、さらに
酢酸エチル100重量部を加えた混合した。この混合物
を、窒素ガス雰囲気下で還流するまで昇温し、20分間
ひ保持した後、熱重合開始剤ベンゾイルパーオキサイド
0.3重量部を滴下して反応を開始し沸点重合を行っ
た。反応終了後、酢酸エチル溶媒157重量部を撹拌混
合し、6900cpsの粘度を有するアクリル系粘着剤
溶液(B)(固形分28重量%)を得た。
【0023】塩化ビニル樹脂シートの調製 塩化ビニル樹脂100重量部、可塑剤15重量部、エポ
キシ化大豆油4重量部、バリウム−スズ系安定剤5重量
部及び紫外線吸収剤1重量部からなる組成物をカレンダ
ー成形機に供給して、厚み50μmの塩化ビニル樹脂シ
ートを得た。
【0024】(実施例1〜6,比較例1〜6)表1に示
した所定量の、アクリル系粘着剤溶液〔(A)又は
(B)〕及び不均化ロジンエステル(荒川化学社製、商
品名「スーパーエステルA−115」及び/又は商品名
「スーパーエステルA−125」)を撹拌混合し、さら
に、この混合物100重量部に対してイソシアネート系
架橋剤(日本ポリウレタン社製「コロネートL−2
8」)2重量部を撹拌混合した後、上記塩化ビニル樹脂
シート(基材)上に塗工乾燥して、乾燥後の膜厚30μ
mの粘着剤層を有する耐雪性装飾用粘着シートを得た。
【0025】(比較例7及び8)表2に示した所定量
の、アクリル系粘着剤溶液〔(A)又は(B)〕及び重
合ロジンエステル(荒川化学社製、商品名「ペンセルD
−160」)を撹拌混合し、さらにこのこの混合物10
0重量部に対してイソシアネート系架橋剤(日本ポリウ
レタン社製「コロネートL−28」)2重量部を撹拌混
合した後、上記塩化ビニル樹脂シート(基材)上に塗工
乾燥して、乾燥後の膜厚30μmの粘着剤層を有する耐
雪性装飾用粘着シートを得た。
【0026】上記実施例及び比較例で得られた耐雪性装
飾用粘着シートにつき、以下の評価を行い、その結果を
表1及び2に示した。 (1)180度剥離力 ステンレス鋼板上に、日本触媒社製プライマー「NK−
350」を膜厚1μmとなるように塗工した後、このプ
ライマー塗工面に上記耐雪性装飾用粘着シートを、23
℃の条件下、2kgローラーで加圧して貼着し、100
℃のオーブン中で1時間養生して測定用試料を作製し
た。次いで、この試料を水を入れた容器に浸漬し、−5
℃の冷凍庫に12時間入れた後取り出して5℃の冷蔵庫
に12時間放置することを1サイクルとして計7サイク
ル行い、その後速やかに300mm/minの引張速度
で180度剥離試験を行い、180度剥離力を測定し
た。この180度剥離力が大きいほど、界面接着力が優
れ、耐雪接着性が良好であると判断した。
【0027】(2)低温施工性の評価 上記耐雪性装飾用粘着シートを、0℃の条件下で1時間
以上放置した後、垂直に立てたステンレス鋼板を被着体
として貼着し、貼着状態を下記の評価基準で評価した。 ○:被着体にしっかりと貼着しており剥がれが起こらな
かった。 △:被着体にかろうじて貼着しており、僅かな外力で剥
がれてしまった。 ×:被着体に全く貼着しなかった。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明の耐雪性装飾用粘着シートは、上
述の構成であり、樹脂シートと粘着剤層との間の界面接
着力を向上させることにより、冬季間雪中に埋もれるこ
とがあっても、被着体から剥がれが起こらない。また、
冬季低温下で施工する際に気温0℃以上であれば、特に
被着体を暖めることなく貼着が可能である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂シートの片面に、アクリル系粘着剤
    100重量部ならびに不均化ロジンエステル10〜40
    重量部からなる粘着剤層が積層された耐雪性装飾用粘着
    シートであって、該アクリル系粘着剤が、n−ブチルア
    クリレート60〜80重量%、2−エチルヘキシル(メ
    タ)アクリレート15〜35重量%及び(メタ)アクリ
    ル酸1〜5重量%を含有するモノマー組成物の共重合体
    であることを特徴とする耐雪性装飾用粘着シート。
JP672597A 1997-01-17 1997-01-17 耐雪性装飾用粘着シート Pending JPH10204400A (ja)

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JP672597A JPH10204400A (ja) 1997-01-17 1997-01-17 耐雪性装飾用粘着シート

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JP (1) JPH10204400A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013141111A1 (ja) * 2012-03-22 2013-09-26 日東電工株式会社 タイヤ用粘着シート及びラベル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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