JPH10203637A - 物品整列・選別装置 - Google Patents

物品整列・選別装置

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JPH10203637A
JPH10203637A JP28461797A JP28461797A JPH10203637A JP H10203637 A JPH10203637 A JP H10203637A JP 28461797 A JP28461797 A JP 28461797A JP 28461797 A JP28461797 A JP 28461797A JP H10203637 A JPH10203637 A JP H10203637A
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JP
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annular
annular rotating
axis
aligning
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JP28461797A
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Shizuo Nakamura
静雄 中村
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Daizen KK
Original Assignee
Daizen KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物品が比較的薄いものや小さいものであ
っても、装置及び対象物品の損傷や装置の作動停止等の
不都合が生じない。 【解決手段】 振動ボウルホッパフィーダ12の外周側
に、転動ベアリングにより回転ドラム34を回転自在に
支持する。回転ドラム34の上端部に、上面に環状回転
面24aを有する環状回転板24を脱着可能に固定す
る。振動ボウルホッパフィーダ12の螺旋状送路12c
の先端に、ワーク22を環状回転面24a上へ滑落供給
する供給シュート26を連結する。振動ボウルホッパフ
ィーダ12のボウル部12aの全外周に受皿部12bを
設ける。整列・選別器具を固定した整列・選別アタッチ
メント42を、アタッチメント取付用リング固定台20
の所定位置に、着脱可能な状態でボルトにより固定する
ことにより、整列・選別器具を環状回転面24a上に配
装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対象物品を環状回
転面上に供給し、環状回転面上に載置された対象物品を
回転の向きに搬送しつつ整列又は選別する物品整列・選
別装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】振動ボ
ウルホッパフィーダの送路に種々の整列又は選別器具を
設けて送路上を搬送しつつワークを整列又は選別する場
合、振動を利用してワークを搬送しつつ整列又は選別処
理するものであるため、その処理速度には一定の限界が
あった。
【0003】環状回転板上にワークを連続的に供給し、
環状回転面上に載置されたワークを回転の向きに搬送し
つつ整列・選別器具を用いて整列又は選別すると、振動
ボウルホッパフィーダにおける整列又は選別では実現で
きなかった高速処理が可能である。
【0004】このような装置としては、例えば、上部以
外の外周及びその上側が微小隙間を介して固定囲繞壁に
より囲繞された傾斜回転円板と、内周がその傾斜回転円
板の上部の外周と微小隙間を介して近接した環状回転面
とを備え、傾斜回転円板の低部上の物品を、傾斜回転円
板の回転によりその傾斜回転円板上を上方へ搬送して環
状回転面上に給送し、整列又は選別の過程において環状
回転面から内方に脱落した対象物品は、前記固定囲繞壁
内に受容されて循環し、再び環状回転面上に給送される
ように構成したものを用いることができる。
【0005】しかしながらこのような装置の場合、対象
物品が比較的薄いものや小さいものであるときは、環状
回転面に供給される過程及び環状回転面から脱落して循
環する過程において、傾斜回転円板と固定囲繞壁の間隙
や傾斜回転円板と環状回転面の間隙に対象物品が挟まっ
て、装置及び対象物品の損傷や装置の作動停止等を引き
起こし得る。特に、使用が長期に及ぶと、傾斜回転円板
の外周縁及び環状回転面の内周縁の摩耗や、傾斜回転円
板及び環状回転面の回転のぶれにより、対象物品が間隙
に挟まり易くなる。
【0006】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、対象物品が比較的薄いものや小さいものであっ
ても、装置及び対象物品の損傷や装置の作動停止等の不
都合が生じない物品整列・選別装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の物品整列・選別装置は、ボウル内の物品が螺旋状送
路上を進んで上昇する振動ボウルホッパフィーダと、載
置された物品を回転の向きに搬送する環状回転面を備え
てなり、前記振動ボウルホッパフィーダは、螺旋状送路
を経て環状回転面上に物品を給送するものであって、ボ
ウルの外周側に、落下した物品を受けてボウル内に戻す
ための受容手段を有し、前記環状回転面は、上下方向又
は上下方向に対し傾斜した方向の軸心線に対し回転対称
状をなし、その軸心線を中心として、振動ボウルホッパ
フィーダの振動とは独立に回転するものであって、載置
された物品が内方又は外方に脱落することにより前記受
容手段に受容されるように位置することを特徴とする
(請求項1)。
【0008】受容手段とは、振動ボウルホッパフィーダ
のボウルの外方において、整列や選別の過程で排除され
た対象物品や誤って落下した対象物品を受容し、ボウル
内への案内を伴った振動による搬送やボウル内に向いた
底面の傾斜等により、ボウル内への通路を通じて再度ボ
ウル内に戻すためのものである。受容手段は、一般には
振動ボウルホッパフィーダの全外周にわたり有すること
が好ましい。
【0009】環状回転面は、例えば、一定の円のうち、
その円より小さい半径の同心円よりも外周側の部分に相
当する環状平面、すなわち軸心線を中心とした一定幅の
環状平面や、倒立又は正立直円錐の外周面のうち高さ方
向の一定幅の部分に相当する環状面(軸心線に垂直な面
に対する傾斜角は例えば10度以下)等を採用すること
ができ、受容手段の外周側又は内周側に設けることがで
きる。環状回転面の軸心線は、上下方向又は上下方向に
対し傾斜(上下方向に対する角度は例えば10度以下)
したものとすることができる。また、環状回転面は、載
置された物品が内方に脱落することにより受容手段に受
容されるように位置するものとすることができる(請求
項2)。
【0010】振動ボウルホッパフィーダのボウル内に収
容された物品は、ボウルの振動によって螺旋状送路上を
進んで上昇し、軸心線を中心として回転する環状回転面
上に給送され、環状回転面上においてその回転の向きに
搬送される。
【0011】従って、環状回転面上を搬送される物品を
整列させ又は選別する器具を設けておけば、環状回転面
上に連続的に供給した対象物品を高速で整列させ又は選
別することができる。整列させ又は選別する器具という
のは、対象物品の姿勢、厚さ、幅、形状等により、一定
のものを揃えたり排除したりするための器具を言う。整
列と選別は必ずしも明確に区別されず、重複する部分を
有する。
【0012】姿勢等が適合しない物品や、整列又は選別
処理能力を超える余剰の物品は、排除されて環状回転面
から脱落する。整列又は選別の過程で排除されて環状回
転面から内方又は外方に脱落した物品は、受容手段に受
容されて振動ボウルホッパフィーダのボウル内に戻って
循環し、再び螺旋状送路を経て環状回転面上に給送され
る。
【0013】また、本発明の物品整列・選別装置は、環
状回転面上を搬送される物品を整列させ又は選別する部
分と取付部を備えた整列・選別アタッチメントを、着脱
可能に取り付けることができるアタッチメント取付用固
定部を有するものとすることが望ましい(請求項3)。
【0014】また、本発明の物品整列・選別装置は、環
状回転面上を搬送される物品を整列させ又は選別する部
分と取付部を備えた整列・選別アタッチメントと、その
整列・選別アタッチメントを着脱可能に取り付けること
ができる取付用固定部を有するものとすることが望まし
い(請求項4)。
【0015】整列・選別アタッチメントは、環状回転面
上を搬送される物品を整列させ又は選別する部分、すな
わち対象物品の姿勢、厚さ、幅、形状等により、一定の
ものを揃えたり排除したりする部分が、取付部と一体的
に成形されたもの、取付部と溶接等により永久的又は半
永久的に固定されたもの、取付部とボルト等により着脱
可能な状態で固定されたものの何れでもよい。
【0016】アタッチメント取付用固定部は、振動ボウ
ルホッパフィーダの振動や環状回転面の回転から独立し
た固定部分である。
【0017】環状回転面は、軸心線に対し回転対称状を
なし、その軸心線を中心として、振動ボウルホッパフィ
ーダの振動とは独立に回転することにより面上の対象物
品を搬送するものであって、振動により搬送するもので
はないので、静止部分であるアタッチメント取付用固定
部に取り付けられた整列・選別アタッチメントの整列又
は選別部分との位置関係の安定性が高い。従って、対象
物品の変更或は整列又は選別方法の変更に応じ整列・選
別アタッチメントを交換してアタッチメント取付用固定
部に取り付けることにより、整列又は選別部分を精度良
く配装して多品種又は多様な整列・選別方法に容易且つ
確実に対応し得る。環状回転面の回転方向を変更できる
ようにすると、その回転方向を変更すると共に整列・選
別アタッチメントを交換すれば、対象物品の搬送方向を
変えて整列又は選別することができる。
【0018】更に、本発明の物品整列・選別装置は、環
状回転面を有する環状体と、その環状体を固定支持した
状態で回転する回転支持体を有し、環状体が回転支持体
に対し脱着可能であるものとすることが望ましい(請求
項5)。
【0019】環状体は、例えば環状平板又はそれに類す
るものとすることができる。回転支持体は、例えば固定
基盤等の固定部に対し回転自在に支持された回転ドラム
を用いることができる。
【0020】また、本発明の物品整列・選別装置は、回
転支持体が、3以上の上向き転動ベアリング、3以上の
下向き転動ベアリング、及び3以上の径方向転動ベアリ
ングによって、それぞれ上向き、下向き、及び径方向外
向き又は内向きに支持され、各上向き転動ベアリングに
よる回転支持体支持位置のうち何れか3箇所を結んだ三
角形、各下向き転動ベアリングによる回転支持体支持位
置のうち何れか3箇所を結んだ三角形、及び各径方向転
動ベアリングによる回転支持体支持位置のうち何れか3
箇所を結んだ三角形の内側に回転支持体の軸心線が位置
することにより、その回転支持体の軸心線を中心として
自在に回転するものとすることが好ましい(請求項
6)。
【0021】転動ベアリングとは、転動体の転動を利用
したベアリングであって、ボールベアリングやローラベ
アリング等のように転動体の転動を介してその内周側と
外周側を相対回転自在に構成したベアリングや、フリー
ベヤのように転動球体により直接支持するベアリングを
例示することができる。
【0022】ボールベアリングやローラベアリング等の
転動ベアリングは、例えば固定基盤等の固定部に対し、
内周側において固定され、外周側において回転支持体を
支持する。
【0023】上向き転動ベアリング、下向き転動ベアリ
ング及び径方向転動ベアリングの個数が互いに同数であ
っても、回転支持体を支持する位置が同じである必要は
ない。
【0024】回転支持体は、3以上の上向き転動ベアリ
ング、3以上の下向き転動ベアリング、及び3以上の径
方向転動ベアリングによって、それぞれ上向き、下向
き、及び径方向外向き又は内向きに支持され、各上向き
転動ベアリングによる回転支持体支持位置のうち何れか
3箇所を結んだ三角形、各下向き転動ベアリングによる
回転支持体支持位置のうち何れか3箇所を結んだ三角
形、及び各径方向転動ベアリングによる回転支持体支持
位置のうち何れか3箇所を結んだ三角形の内側に回転支
持体の軸心線が位置するので、軸心線を中心として自在
に回転し得るよう安定的に支持される。使用により何れ
かの転動ベアリングに何らかの支障が生じた場合、支障
が生じた転動ベアリングを比較的容易に且つ比較的低コ
ストで交換することができる。
【0025】また、本発明の物品整列・選別装置は、上
記回転支持体が、その軸心線を中心として回転対称状を
なす環状案内部を備え、回転支持体の軸心線に平行な対
称軸線を中心として回転対称状をなすと共にその対称軸
線を中心として回転し得る環状受部を備えた保持体を3
以上有し、前記環状案内部は、径方向断面が径方向外方
に向かって略V字状に先細となる突条状をなし、前記環
状受部は、径方向断面が径方向外方に向かって略V字状
に開口する溝状をなし、前記環状案内部に対し前記環状
受部が径方向外方から嵌合した状態で前記回転支持体が
前記保持体により保持され、各保持体による回転支持体
支持位置のうち何れか3箇所を結んだ三角形の内側に回
転支持体の軸心線が位置することにより、回転支持体が
その軸心線を中心として自在に回転するものとすること
もできる(請求項7)。
【0026】保持体としては、例えば、ボールベアリン
グやローラベアリング等のように転動体の転動を介して
その内周側と外周側を相対回転自在に構成したベアリン
グにおいて、当該外周側に、径方向断面が径方向外方に
向かって略V字状に開口する溝状をなす環状受部を形成
したものや、当該外周側たる外輪に対し、径方向断面が
径方向外方に向かって略V字状に開口する溝状をなす環
状受部を形成した環状部材を外嵌固定したもの等を用い
ることができる。
【0027】保持体は、例えば固定基盤等の固定部に対
し、内周側において固定され、回転可能な外周側の環状
受部において回転支持体を保持する。
【0028】回転支持体は、径方向断面が径方向外方に
向かって略V字状に開口する溝状をなす3以上の環状受
部が、径方向断面が径方向外方に向かって略V字状に先
細となる突条状をなす環状案内部に径方向外方から嵌合
することにより、上下方向及び径方向内向きに支持さ
れ、各保持体による回転支持体支持位置のうち何れか3
箇所を結んだ三角形の内側に回転支持体の軸心線が位置
するので、軸心線を中心として自在に回転し得るよう安
定的に保持される。使用により何れかの保持体に何らか
の支障が生じた場合、支障が生じた保持体を比較的容易
に且つ比較的低コストで交換することができる。
【0029】また更に、本発明の物品整列・選別装置
は、環状回転面を有する環状回転体を有し、その環状回
転体が、3以上の上向き転動ベアリング、3以上の下向
き転動ベアリング、及び3以上の径方向転動ベアリング
によって、それぞれ上向き、下向き、及び径方向外向き
又は内向きに支持され、各上向き転動ベアリングによる
環状回転体支持位置のうち何れか3箇所を結んだ三角
形、各下向き転動ベアリングによる環状回転体支持位置
のうち何れか3箇所を結んだ三角形、及び各径方向転動
ベアリングによる環状回転体支持位置のうち何れか3箇
所を結んだ三角形の内側に環状回転体の軸心線が位置す
ることにより、その環状回転体の軸心線を中心として自
在に回転するものとすることもできる(請求項8)。
【0030】環状回転体は、例えば固定基盤等の固定部
に対し回転自在に支持された回転ドラムの一部が環状回
転面に構成されたものを用いることができる。
【0031】環状回転体は、3以上の上向き転動ベアリ
ング、3以上の下向き転動ベアリング、及び3以上の径
方向転動ベアリングによって、それぞれ上向き、下向
き、及び径方向外向き又は内向きに支持され、各上向き
転動ベアリングによる環状回転体支持位置のうち何れか
3箇所を結んだ三角形、各下向き転動ベアリングによる
環状回転体支持位置のうち何れか3箇所を結んだ三角
形、及び各径方向転動ベアリングによる環状回転体支持
位置のうち何れか3箇所を結んだ三角形の内側に回転支
持体の軸心線が位置するので、軸心線を中心として自在
に回転し得るよう安定的に支持される。使用により何れ
かの転動ベアリングに何らかの支障が生じた場合、支障
が生じた転動ベアリングを比較的容易に且つ比較的低コ
ストで交換することができる。
【0032】また、本発明の物品整列・選別装置は、環
状回転面を有する環状回転体を有し、その環状回転体
は、その軸心線を中心として回転対称状をなす環状案内
部を備え、環状回転体の軸心線に平行な対称軸線を中心
として回転対称状をなすと共にその対称軸線を中心とし
て回転し得る環状受部を備えた保持体を3以上有し、前
記環状案内部は、径方向断面が径方向外方に向かって略
V字状に先細となる突条状をなし、前記環状受部は、径
方向断面が径方向外方に向かって略V字状に開口する溝
状をなし、前記環状案内部に対し前記環状受部が径方向
外方から嵌合した状態で前記環状回転体が前記保持体に
より保持され、各保持体による環状回転体支持位置のう
ち何れか3箇所を結んだ三角形の内側に環状回転体の軸
心線が位置することにより、環状回転体がその軸心線を
中心として自在に回転するものとすることもできる(請
求項9)。
【0033】環状回転体は、径方向断面が径方向外方に
向かって略V字状に開口する溝状をなす3以上の環状受
部が、径方向断面が径方向外方に向かって略V字状に先
細となる突条状をなす環状案内部に径方向外方から嵌合
することにより、上下方向及び径方向内向きに支持さ
れ、各保持体による環状回転体支持位置のうち何れか3
箇所を結んだ三角形の内側に回転支持体の軸心線が位置
するので、軸心線を中心として自在に回転し得るよう安
定的に保持される。使用により何れかの保持体に何らか
の支障が生じた場合、支障が生じた保持体を比較的容易
に且つ比較的低コストで交換することができる。
【0034】また、本発明の物品整列・選別装置は、環
状案内部の径方向断面が径方向内方に向かって略V字状
に先細となる突条状をなし、その環状案内部に対し環状
受部が径方向内方から嵌合したものとすることもできる
(請求項10)。
【0035】この場合も、前記と同様に、回転支持体又
は環状回転体が軸心線を中心として自在に回転し得るよ
う安定的に保持され、使用により何れかの保持体に何ら
かの支障が生じた場合、支障が生じた保持体を比較的容
易に且つ比較的低コストで交換することができる。
【0036】更にまた、本発明の物品整列・選別装置
は、環状回転面上を搬送されて整列又は選別された物品
が環状回転面から離脱することを補助又は促進させる離
脱手段を備えたものとすることができる(請求項1
1)。
【0037】離脱手段としては、例えば、エアブロー装
置、送出ローラ、離脱用回転板、リニア形振動フィー
ダ、ベルトコンベア等を用いることができる。エアブロ
ー装置は、環状回転面上の物品又は環状回転面から離脱
して離脱路上にある物品等に対し離脱方向にエアを吹き
付けて物品を後押しするものである。送出ローラは、電
動機等の適当な駆動手段により回転させつつ環状回転面
上の物品又は環状回転面から離脱して離脱路上にある物
品等の両側部又は上部に接触させ、摩擦により物品を離
脱方向に送出するものである。離脱用回転板は、例え
ば、環状回転面の軸心線に平行な回転軸線を中心として
電動機等の適当な駆動手段により回転駆動される円板で
あって、環状回転面の外周縁に近接し、環状回転面の外
周縁から離脱する物品を上面に載せてその略周方向に搬
送するものである。リニア形振動フィーダ及びベルトコ
ンベアは、例えば、基部を環状回転面の外周縁に近接さ
せ、環状回転面の外周縁から離脱する物品を載せてリニ
ア形振動フィーダの振動又はベルトコンベアの循環によ
り前進させるものである。
【0038】環状回転面上を搬送されて整列又は選別さ
れた物品は、環状回転面の回転により受ける前進力によ
り環状回転面から離脱し、離脱後も、後続する物品の前
進に後押しされることにより前進することが望ましい
が、物品の形状や質量によっては、環状回転面の回転を
駆動力とするのみでは物品の滞留が生じて整列又は選別
に支障を来すことも起こり得る。
【0039】離脱手段によって環状回転面上の物品又は
離脱後の物品に前進力を与えることにより、環状回転面
上を搬送されて整列又は選別された物品が環状回転面か
ら離脱することを補助又は促進させることによって、物
品の滞留を防ぎ、整列又は選別を円滑に実行させること
ができる。
【0040】また、本発明の物品整列・選別装置は、上
記装置において、振動ボウルホッパフィーダに代えて、
上部以外の外周及びその上側が、微小隙間を介して固定
囲繞壁により囲繞された傾斜回転円板を備え、傾斜回転
円板の上部の外周は環状回転面の内周と微小隙間を介し
て近接しており、傾斜回転円板の低部上の物品が、傾斜
回転円板の回転によりその傾斜回転円板上を上方へ搬送
されて環状回転面上に給送されるものであって、環状回
転面は、載置された物品が内方に脱落することにより前
記固定囲繞壁内に受容されるように位置するものとする
こともできる(請求項12)。
【0041】傾斜回転円板の低部上の物品は、傾斜回転
円板の回転によりその傾斜回転円板上を上方へ搬送され
て環状回転面上に給送される。整列又は選別の過程で排
除されて環状回転面から脱落した物品は、固定囲繞壁内
に受容されて再び傾斜回転円板の回転によりその傾斜回
転円板上を上方へ搬送されて環状回転面上に給送され
る。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しつつ説明する。
【0043】図1乃至図3は本発明の実施の形態の一例
としての物品整列・選別装置に関するものである。図1
のうち(a) は平面図、(b) は要部正面図、
(c)は(a) におけるC−C線要部断面図である。
図2は一部破砕側面図、図3は整列・選別アタッチメン
ト、アタッチメント取付用固定台(アタッチメント取付
用固定部)、環状回転板等を省略した平面図である。図
2における各ベアリングの水平方向位置は説明の便宜の
ためのものであって実際の位置とは異なる。
【0044】基盤10上に、振動ボウルホッパフィーダ
12、ベアリング支持台14の支柱16、プーリ駆動モ
ータ18、及びアタッチメント取付用リング固定台20
が固定されている。上向きベアリング支持台14、並び
に下向き及び外向きベアリング支持台16は、それぞれ
振動ボウルホッパフィーダ12の下部の周囲の3箇所に
120度中心角毎に設けられている。
【0045】振動ボウルホッパフィーダ12において
は、上部に位置するボウル部12a及びボウル部12a
下部の全外周に設けられた受皿部12b(受容手段の一
例)が一体的に振動する。その振動により、ボウル部1
2a内に収容されたワーク22(対象物品)は、順次ボ
ウル部12a内の螺旋状送路12cを左回りに(この向
きに限定されないことは言うまでもない)進んで上昇す
る。螺旋状送路12cの先端には、搬送されてきたワー
ク22を環状回転板24の環状回転面24a上へ滑落さ
せて供給するための供給シュート26が連結されてい
る。受皿部12bは、図1(c) に示されるように、
外周壁12b1により囲繞された底面12b2がボウル
部12aに向かって内向きに傾斜してなる。受皿部12
bに受容されたワーク22は、振動により受皿部12b
内を左回りに進み、図1(a) に示される案内板12
b3によって内方へ案内され、ボウル部12aの周壁に
設けられた透孔12b4を通じてボウル部12a内に戻
る。
【0046】120度の中心角毎に配された支柱16に
よって支持された環状板状のベアリング支持台14に
は、上向き転動ベアリング28、下向き転動ベアリング
30及び外向き転動ベアリング32(径方向転動ベアリ
ングの一例)のそれぞれ内周側のシャフトが固定支持さ
れている。3つの上向き転動ベアリング28の転動体の
外周側に支持された回転輪28aは、振動ボウルホッパ
フィーダ12の外周側に同心状に設けられた略円筒形状
の回転ドラム34(回転支持体の一例)を3回回転対称
位置(回転支持体支持位置のうち何れか3箇所を結んだ
三角形内側に回転支持体の軸心線が位置する場合の一
例)においてそれぞれ上向きに支持している。回転ドラ
ム34の上端部には、環状回転板24(環状体の一例)
の下端部が嵌合し、脱着可能な状態でクランプ36によ
り結合されている。回転ドラム34の上端部に環状回転
板24がクランプ36により結合されてなるこの環状ア
センブリの重心は、ほぼその軸心線上に位置する。3つ
の下向き転動ベアリング30の回転輪30a及び3つの
外向き転動ベアリング32の回転輪32aも、同様に回
転ドラム34をそれぞれ3回回転対称位置において下向
き及び外向きに支持している。これによって回転ドラム
34はその上下方向軸心線を中心として自在に回転する
よう安定的に支持される。各転動ベアリング(ボールベ
アリング、ローラベアリング等)としては、市販の汎用
のベアリングを用いることができる。グリースが封入さ
れたベアリングを用いれば、潤滑のためのメンテナンス
の必要がなくなる。使用により何れかの転動ベアリング
に何らかの支障が生じた場合、支障が生じた転動ベアリ
ングを比較的容易に且つ比較的低コストで交換すること
ができる。回転ドラムの下端部を環状ベアリングで支持
する場合、高価な専用ベアリングを必要とし、ベアリン
グ及び回転ドラムの位置決め及び脱着が容易ではなく、
潤滑のためのメンテナンスの必要があり、ベアリング交
換のコストも高いものとなる。
【0047】環状回転板24の内周部は受皿部12bの
外周壁12b1のやや上方に位置し、環状回転板24の
内周縁は、受皿部12bの外周壁12b1の内周面より
もやや内方に位置する。環状回転板24の上面は、上下
方向軸心線を中心とした一定幅の環状平面に形成された
環状回転面24aである。環状回転板24は、例えば環
状回転面24aの外周側又は内周側に周壁を設けること
もできる。
【0048】回転ドラム34は、プーリ駆動モータ18
によって回転駆動される駆動プーリ38によってVベル
ト40を介して左回りに回転駆動され、それにより環状
回転面24aが回転する。
【0049】整列・選別アタッチメント42は、リング
状取付部42aに、環状回転面24a上を搬送される物
品を整列させ又は選別するための整列・選別器具が固定
されてなり、アタッチメント取付用リング固定台20の
所定位置に、整列・選別アタッチメント42のリング状
取付部42aが着脱可能な状態でボルトにより固定され
ることにより、整列・選別器具が環状回転面24a上に
配装されている。位置決めは、アタッチメント取付用リ
ング固定台20と整列・選別アタッチメント42のリン
グ状取付部42aの所定ボルト孔同士を一致させて両者
にボルトを螺合させることにより行われる(位置決め固
定方法はこれに限らない)。別種の整列・選別器具が固
定された別種の整列・選別アタッチメント42も同様に
位置決め固定し得る。リング状取付部42aの内周面は
環状回転板24の外周縁に近接して位置する。整列・選
別アタッチメント42は環状回転板24に沿うので、そ
の取付部は全体として略リング状であることが望ましい
が、複数に分割されたものでもよい。
【0050】環状回転面24aは上下方向軸心線を中心
とした一定幅の環状平面であり、振動ボウルホッパフィ
ーダ12の振動とは独立に回転することにより環状回転
面24a上の対象物品を搬送するものであって、振動に
より搬送するものではない。そのため、静止部分である
アタッチメント取付用リング固定台20に取り付けられ
た整列・選別アタッチメント42の整列・選別器具と環
状回転面24aとの位置関係の安定性が高い。従って、
ワーク22の種類の変更或はワーク22の整列又は選別
方法の変更に応じた整列・選別器具が固定された整列・
選別アタッチメント42に交換してそのリング状取付部
42aをアタッチメント取付用リング固定台20に位置
決めして取り付けることにより、整列・選別器具を環状
回転面24aに精度良く配装して多品種又は多様な整列
・選別方法に容易且つ確実に対応させることができる。
【0051】整列・選別器具として、この例において
は、供給シュート26の位置から左回りに約100度の
中心角にわたる弧状ガイド44と、弧状ガイド44の終
端部から左回りに約100度の中心角にわたる弧状選別
具46と、弧状選別具46の終端部から接線方向に伸び
て整列・選別アタッチメント42の外側に至る出口ガイ
ド48と、供給シュート26の位置から右回りにやや離
れた位置のワーク落とし板50を有し、何れも下端部は
環状回転面24aに接する程度に近接している。
【0052】弧状ガイド44は、始端部から終端部にか
けて、内周縁の径方向位置が環状回転面24aの外周側
から漸次内周寄りに滑らかに変化する。
【0053】弧状選別具46は、始端部の内周縁が弧状
ガイド44の終端部の内周縁に連続し、内周縁が環状回
転面24aの内周寄りに漸次滑らかに変化して環状回転
面24aの内周縁に一致した後、その状態で終端部に至
る。弧状選別具46の内周下端部には、径方向内方が開
放した一定高さの弧状切欠部46aを有する。その弧状
切欠部46aの外周面は環状回転面24aの内周縁から
一定の径方向距離にある。従って弧状選別具46の内周
縁が環状回転面24aの内周縁に一致した中間部から終
端部に至る部分においては弧状切欠部46aの断面形状
は一定である。
【0054】出口ガイド48は、環状回転面24a上に
位置する前半部の底部に、弧状選別具46の終端部の弧
状切欠部46aと同じ断面形状の直線状溝48aを有
し、それよりも外方の部分は、下方の厚さが増し、前記
直線状溝48aに連続する同じ断面形状の直線状の排出
孔48bを有し、リング状取付部42aを貫通する。出
口ガイド48は、リング状取付部42aの外方の部分を
分離してアタッチメント取付用リング固定台20に別に
取り付けるようにすることもできる。
【0055】ワーク落とし板50は、右回りに約30度
の中心角の間に、環状回転面24aの外周縁から内周縁
に至るものであり、環状回転面24aが逆回転(右回
り)した場合に環状回転面24a上のワーク22を内周
側へ脱落させる。
【0056】振動ボウルホッパフィーダ12のボウル部
12a内に収容されたワーク22は、ボウル部12aの
振動によって順次螺旋状送路12c上を左回りに進んで
上昇した後、螺旋状送路12cの先端に連結された供給
シュート26を通じて環状回転板24の環状回転面24
a上へ供給される。
【0057】環状回転面24aの左回り回転に伴い、ワ
ーク22は環状回転面24aとの摩擦力により左回りに
搬送されつつ高速で整列又は選別される。ワーク22
は、環状回転面24a上において左回りに搬送されつ
つ、先ず弧状ガイド44により環状回転面24a上の内
周側に寄せられ、更に弧状選別具46の始端部により環
状回転面24a上の内周縁部に寄せられて、弧状切欠部
46aに導かれる。その際、所定以外の姿勢又は形状の
ワーク22は環状回転面24aの内側に脱落する。所定
の姿勢及び形状のワーク22は、環状回転面24aによ
り搬送されて弧状切欠部46a内を通過し、更に出口ガ
イド48の直線状溝48aを通過して排出孔48bに達
する。排出孔48bに達したワーク22は、後続するワ
ーク22の前進力により後押しされて排出孔48b内を
進み、出口から整列状態で排出される。
【0058】弧状ガイド44又は弧状選別具46の始端
部によって環状回転面24a上の内周側に寄せられるこ
とにより環状回転面24aの内側に脱落したワーク2
2、及び弧状切欠部46a内に入らずに環状回転面24
aの内側に脱落したワーク22は、受皿部12bに受容
されてボウル部12a内に戻り、再び螺旋状送路12c
及び供給シュート26を経て環状回転面24a上に供給
される。
【0059】なお、整列又は選別の過程において、或は
その他の場合において、必要に応じエアブローを利用す
ることができる。
【0060】回転ドラム34と環状回転板24は一体で
あってもよいが、この例のように脱着可能であれば、環
状回転板24のみの交換により環状回転面24aを更新
することができるので、環状回転面24a上でワーク2
2の搬送を長期にわたり続けること等の種々の原因によ
り環状回転面24aに摩耗や傷が生じた場合に、低コス
トで環状回転面24aを更新して整列又は選別の精度を
維持することができる。
【0061】図4(a) は本発明の実施の形態についての
別の例としての物品整列・選別装置の要部平面図であ
る。
【0062】整列・選別器具として、この例において
は、弧状ガイド51と、環状回転面24a上の弧状ガイ
ド51の終端部から接線方向に伸びてリング状取付部4
2aを貫通し、整列・選別アタッチメント42の外側に
至る出口ガイド52を有し、何れも下端部は環状回転面
24aに接する程度に近接している。他は図1乃至図3
に示した例と同様である。
【0063】弧状ガイド51は、始端部から終端部にか
けて、内周縁の径方向位置が環状回転面24aの外周側
から漸次内周寄りに滑らかに変化し、その終端部は、出
口ガイド52の基端部に近接する。
【0064】出口ガイド52は、弧状ガイド51の終端
部の内周縁と環状回転面24aの内周縁との間隔に等し
い間隔を挟む平行な直線に沿って対向する両ガイド壁部
52aと、環状回転面24aの外方部分において両ガイ
ド壁部52a間の底側を閉塞するガイド底部52bから
なる。ガイド底部52bの高さは環状回転面24aと等
しい。
【0065】出口ガイド52の基端部の上流側(図4に
おける上側)及び整列・選別アタッチメント42の外側
に、それぞれ出口ガイド52の先端方向に向けてエアブ
ロー装置の吹出口部53が設けられている。
【0066】ワーク22は、環状回転面24a上におい
て左回りに搬送されつつ、弧状ガイド51により環状回
転面24a上の内周側に寄せられて整列又は選別され、
出口ガイド52に導かれて環状回転面24aから離脱す
る。各吹出口部53は、環状回転面24a上のワーク2
2又は環状回転面24aから離脱してガイド底部52b
上にあるワーク22等に対し離脱方向にエアを吹き付け
てワーク22を後押しし、ワーク22が環状回転面24
aから離脱することを補助又は促進する。
【0067】図4(b) は本発明の実施の形態についての
更に別の例としての物品整列・選別装置の要部平面図で
ある。
【0068】エアブロー装置の吹出口部53がなく、1
対の送出ローラ54が、出口ガイド52の基端部に、ほ
ぼ両ガイド壁部52a間の間隔を挟んで配装され、他の
1対の送出ローラ55が、出口ガイド52における整列
・選別アタッチメント42の外側において、同じくほぼ
両ガイド壁部52a間の間隔を挟んで配装されている点
以外は図4(a) と同様である。各送出ローラ54・55
は、何れも、内側においてワーク22が離脱する向きと
同じ向きとなるよう回転駆動される。駆動機構について
は省略する。
【0069】1対の送出ローラ54は環状回転面24a
よりもやや上方に位置し、出口ガイド52内に案内され
ようとするワーク22を両側から摩擦により離脱方向に
送出する。1対の送出ローラ55は、それぞれ両ガイド
壁部52aを一部途切れさせた中間部に設けられてお
り、出口ガイド52内を進むワーク22を、両側から摩
擦により離脱方向に送出する。
【0070】図4(c) は本発明の実施の形態についての
更に別の例としての物品整列・選別装置の要部平面図で
ある。
【0071】エアブロー装置の吹出口部53がなく、環
状回転面24aの軸心線に平行な回転軸線を中心として
回転駆動される離脱用回転板56が、その外周縁が環状
回転面24aの外周縁に近接した状態で設けられている
点以外は図4(a) と同様である。離脱用回転板56の上
面の高さは環状回転面24aの高さに等しく、離脱用回
転板56と環状回転面24aの近接位置は、出口ガイド
52の両ガイド壁部52a間である。離脱用回転板56
が位置する部分にはガイド底部52bは存在しない。離
脱用回転板56は、両ガイド壁部52aに沿った回転速
度の成分がワーク22が離脱する向きと同じ向きとなる
よう回転駆動される。
【0072】出口ガイド52に導かれて環状回転面24
aから離脱するワーク22は、離脱用回転板56の上面
に載って出口ガイド52の両ガイド壁部52a間を離脱
方向に搬送される。
【0073】図4(d) は本発明の実施の形態についての
更に別の例としての物品整列・選別装置の要部平面図で
ある。
【0074】エアブロー装置の吹出口部53がなく、出
口ガイド52における環状回転面24aの外方部分が、
環状回転面の外周縁から離脱するワーク22を載せて振
動により前進させるリニア形振動フィーダ52cとなっ
ている点以外は図4(a) と同様である。なお、出口ガイ
ド52のガイド底部52bをベルトコンベアの上面によ
り構成し、そのベルトコンベアの循環によりワーク22
を前進させるものとすることもできる。
【0075】図5及び図6は本発明の実施の形態につい
ての更に別の例としての物品整列・選別装置についての
ものであって、図5は、整列・選別アタッチメント、ア
タッチメント取付用固定台(アタッチメント取付用固定
部)、環状回転板等を省略した平面図、図6は、図5に
おけるVI−VI線一部破砕側面図である。
【0076】環状回転板24の下側に回転ドラム57が
ボルトにより同軸状に連結されている。回転ドラム57
には、径方向断面が径方向外方に向かってV字状に先細
となる突条状をなす環状案内部57aが、回転ドラム5
7の軸心線を中心として回転対称状に設けられている。
【0077】アタッチメント取付用リング固定台20の
120度中心角毎の3箇所における下側に、保持器58
が配設されている。保持器58は、環状回転板24の軸
心線に平行な対称軸線を中心として回転対称状をなすと
共にその対称軸線を中心として回転し得る環状受部58
aを有する。この環状受部58aは、径方向断面が径方
向外方に向かって略V字状に開口する溝状をなす。
【0078】回転ドラム57の環状案内部57aに対し
3つの保持器58の環状受部58aが径方向外方から嵌
合した状態で、回転ドラム57及び環状回転板24がそ
の軸心線を中心として自在に回転し得るように、120
度中心角毎の3箇所に設けられた保持器58により保持
されている。他は図1乃至図3に示した例と同様であ
る。
【0079】図7は本発明の実施の形態についての更に
別の例としての物品整列・選別装置の要部断面図であ
る。
【0080】この例では、前記例における振動ボウルホ
ッパフィーダ12に代えて、固定囲繞壁60により囲繞
された傾斜回転円板62を備える。固定囲繞壁60は、
傾斜回転円板62の下方に位置する支持板63によって
支持されている。傾斜回転円板62は、その上部(図7
の右端部)以外の外周及びその上側が、微小隙間を介し
て固定囲繞壁60により囲繞されており、傾斜回転円板
62の上部の外周は、環状回転板24の上面である環状
回転面24aの内周と微小隙間を介して近接している。
環状回転板24は、前記例と同様に上向き転動ベアリン
グ、下向き転動ベアリング及び外向き転動ベアリングに
より回転自在に支持された回転ドラム34の上端部にク
ランプ36により脱着可能に固定されている。
【0081】固定囲繞壁60により囲繞された傾斜回転
円板62の低部(図7の左端部)上に収容されたワーク
22は、円板駆動モータ64により駆動される傾斜回転
円板62の回転によりその傾斜回転円板62上を上方
(図7の左上方)へ搬送され、遠心力により環状回転面
24a上へ移送される。整列又は選別の過程で排除され
て環状回転面24aから内方へ脱落した物品は、固定囲
繞壁60内に受容され、再び傾斜回転円板62により環
状回転面24a上に供給される。
【0082】整列又は選別は、アタッチメント取付用リ
ング固定台20に取り付けられた整列・選別アタッチメ
ント42の整列・選別器具によって環状回転面24a上
を搬送されつつ行われる。環状回転面24aの回転に伴
い、ワーク22は環状回転面24aとの摩擦力により左
回りに搬送されつつ高速で整列又は選別される。
【0083】なお、以上の実施の形態についての記述に
おける構成部品の寸法、個数、材質、形状、その相対配
置などは、特にそれらに限定される旨の記載がない限り
は、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のもの
ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0084】
【発明の効果】本発明の物品整列・選別装置において
は、対象物品を振動ボウルホッパフィーダにより環状回
転面上に連続的に供給し、その環状回転面の回転により
対象物品を高速で整列させ又は選別することができ、整
列又は選別の過程で環状回転面から脱落した物品は、受
容手段に受容されて循環し、再び環状回転面上に給送さ
れて整列又は選別される。適当なセンサを用いれば、対
象物品数を高速で計数するための装置としても利用でき
る。振動ボウルホッパフィーダに代えて傾斜回転円板を
固定囲繞壁により囲繞したものを用いた場合とは異な
り、対象物品が比較的薄いものや小さいものであって
も、環状回転面に供給される過程及び環状回転面から脱
落して循環する過程において、傾斜回転円板と固定囲繞
壁の間隙や傾斜回転円板と環状回転面の間隙等の、対象
物品が挟まることが生じ得る間隙がないので、それによ
る装置及び対象物品の損傷や装置の作動停止等の不都合
が生じない。
【0085】請求項3及び4の物品整列・選別装置にお
いては、対象物品の変更或は整列又は選別方法の変更に
応じ整列・選別アタッチメントを交換してアタッチメン
ト取付用固定部に取り付けることにより、整列又は選別
部分を精度良く配装して多品種又は多様な整列・選別方
法に容易且つ確実に対応し得、振動ボウルホッパフィー
ダより環状回転面上に給送された対象物品をそれぞれの
場合に応じ高速で整列させ又は選別することができる。
【0086】請求項5の物品整列・選別装置において
は、回転支持体に固定支持される環状体のみの交換によ
り環状回転面を更新することができる。環状回転面上で
対象物品の搬送を長期にわたり続けること等の種々の原
因により環状回転面に摩耗や傷が生じると、対象物品の
整列又は選別の精度が低下し易くなるが、この装置にお
いては、整列又は選別に支障が生じることを、環状体の
みの交換により比較的低いコストで効果的に回避するこ
とができる。
【0087】請求項6の物品整列・選別装置において
は、回転支持体は、上向き転動ベアリング、下向き転動
ベアリング及び径方向転動ベアリングによって、軸心線
を中心として自在に回転し得るよう安定的に支持され
る。使用により何れかの転動ベアリングに何らかの支障
が生じた場合、支障が生じた転動ベアリングを比較的容
易に且つ比較的低コストで交換して回転支持体及び環状
回転面の安定回転を維持することができる。
【0088】請求項7の物品整列・選別装置において
は、少なくとも3つの保持体を用いさえすれば、回転支
持体を、軸心線を中心として自在に回転し得るよう安定
的に支持することができる。使用により何れかの保持体
に何らかの支障が生じた場合、支障が生じた保持体を比
較的容易に且つ比較的低コストで交換して回転支持体及
び環状回転面の安定回転を維持することができる。
【0089】請求項8の物品整列・選別装置において
は、環状回転体は、上向き転動ベアリング、下向き転動
ベアリング及び径方向転動ベアリングによって、軸心線
を中心として自在に回転し得るよう安定的に支持され
る。使用により何れかの転動ベアリングに何らかの支障
が生じた場合、支障が生じた転動ベアリングを比較的容
易に且つ比較的低コストで交換して環状回転体及び環状
回転面の安定回転を維持することができる。
【0090】請求項9の物品整列・選別装置において
は、少なくとも3つの保持体を用いさえすれば、環状回
転体を、軸心線を中心として自在に回転し得るよう安定
的に支持することができる。使用により何れかの保持体
に何らかの支障が生じた場合、支障が生じた保持体を比
較的容易に且つ比較的低コストで交換して環状回転体及
び環状回転面の安定回転を維持することができる。
【0091】請求項10の物品整列・選別装置において
は、少なくとも3つの保持体を用いさえすれば、回転支
持体又は環状回転体を、軸心線を中心として自在に回転
し得るよう安定的に支持することができる。使用により
何れかの保持体に何らかの支障が生じた場合、支障が生
じた保持体を比較的容易に且つ比較的低コストで交換し
て回転支持体又は環状回転体、及び環状回転面の安定回
転を維持することができる。
【0092】請求項11の物品整列・選別装置において
は、離脱手段によって環状回転面上の物品又は離脱後の
物品に前進力を与えることにより、物品の滞留を防ぎ、
整列又は選別を円滑に実行させることができる。
【0093】請求項12の物品整列・選別装置において
は、対象物品を傾斜回転円板の回転により環状回転面上
に連続的に供給し、その環状回転面の回転により対象物
品を高速で整列させ又は選別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】平面図、要部正面図、及びC−C線要部断面図
である。
【図2】側面図である。
【図3】平面図である。
【図4】別の物品整列・選別装置の要部平面図である。
【図5】別の物品整列・選別装置の平面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線一部破砕側面図である。
【図7】別の物品整列・選別装置の要部断面図である。
【符号の説明】
12 振動ボウルホッパフィーダ 12 振動ボウルホッパフィーダ 12a ボウル部 12b 受皿部 12c 螺旋状送路 20 アタッチメント取付用リング固定台 22 ワーク 24 環状回転板 24a 環状回転面 26 供給シュート 34 回転ドラム 42 整列・選別アタッチメント

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボウル内の物品が螺旋状送路上を進んで上
    昇する振動ボウルホッパフィーダと、載置された物品を
    回転の向きに搬送する環状回転面を備えてなり、前記振
    動ボウルホッパフィーダは、螺旋状送路を経て環状回転
    面上に物品を給送するものであって、ボウルの外周側
    に、落下した物品を受けてボウル内に戻すための受容手
    段を有し、前記環状回転面は、上下方向又は上下方向に
    対し傾斜した方向の軸心線に対し回転対称状をなし、そ
    の軸心線を中心として、振動ボウルホッパフィーダの振
    動とは独立に回転するものであって、載置された物品が
    内方又は外方に脱落することにより前記受容手段に受容
    されるように位置することを特徴とする物品整列・選別
    装置。
  2. 【請求項2】環状回転面が、載置された物品が内方に脱
    落することにより受容手段に受容されるように位置する
    請求項1記載の物品整列・選別装置。
  3. 【請求項3】環状回転面上を搬送される物品を整列させ
    又は選別する部分と取付部を備えた整列・選別アタッチ
    メントを、着脱可能に取り付けることができるアタッチ
    メント取付用固定部を有する請求項1又は2記載の物品
    整列・選別装置。
  4. 【請求項4】環状回転面上を搬送される物品を整列させ
    又は選別する部分と取付部を備えた整列・選別アタッチ
    メントと、その整列・選別アタッチメントを着脱可能に
    取り付けることができる取付用固定部を有する請求項1
    又は2記載の物品整列・選別装置。
  5. 【請求項5】環状回転面を有する環状体と、その環状体
    を固定支持した状態で回転する回転支持体を有し、環状
    体が回転支持体に対し脱着可能である請求項1、2、3
    又は4記載の物品整列・選別装置。
  6. 【請求項6】回転支持体が、3以上の上向き転動ベアリ
    ング、3以上の下向き転動ベアリング、及び3以上の径
    方向転動ベアリングによって、それぞれ上向き、下向
    き、及び径方向外向き又は内向きに支持され、各上向き
    転動ベアリングによる回転支持体支持位置のうち何れか
    3箇所を結んだ三角形、各下向き転動ベアリングによる
    回転支持体支持位置のうち何れか3箇所を結んだ三角
    形、及び各径方向転動ベアリングによる回転支持体支持
    位置のうち何れか3箇所を結んだ三角形の内側に回転支
    持体の軸心線が位置することにより、その回転支持体の
    軸心線を中心として自在に回転する請求項5記載の物品
    整列・選別装置。
  7. 【請求項7】上記回転支持体は、その軸心線を中心とし
    て回転対称状をなす環状案内部を備え、回転支持体の軸
    心線に平行な対称軸線を中心として回転対称状をなすと
    共にその対称軸線を中心として回転し得る環状受部を備
    えた保持体を3以上有し、前記環状案内部は、径方向断
    面が径方向外方に向かって略V字状に先細となる突条状
    をなし、前記環状受部は、径方向断面が径方向外方に向
    かって略V字状に開口する溝状をなし、前記環状案内部
    に対し前記環状受部が径方向外方から嵌合した状態で前
    記回転支持体が前記保持体により保持され、各保持体に
    よる回転支持体支持位置のうち何れか3箇所を結んだ三
    角形の内側に回転支持体の軸心線が位置することによ
    り、回転支持体がその軸心線を中心として自在に回転す
    る請求項5記載の物品整列・選別装置。
  8. 【請求項8】環状回転面を有する環状回転体を有し、そ
    の環状回転体が、3以上の上向き転動ベアリング、3以
    上の下向き転動ベアリング、及び3以上の径方向転動ベ
    アリングによって、それぞれ上向き、下向き、及び径方
    向外向き又は内向きに支持され、各上向き転動ベアリン
    グによる環状回転体支持位置のうち何れか3箇所を結ん
    だ三角形、各下向き転動ベアリングによる環状回転体支
    持位置のうち何れか3箇所を結んだ三角形、及び各径方
    向転動ベアリングによる環状回転体支持位置のうち何れ
    か3箇所を結んだ三角形の内側に環状回転体の軸心線が
    位置することにより、その環状回転体の軸心線を中心と
    して自在に回転する請求項1、2、3又は4記載の物品
    整列・選別装置。
  9. 【請求項9】環状回転面を有する環状回転体を有し、そ
    の環状回転体は、その軸心線を中心として回転対称状を
    なす環状案内部を備え、環状回転体の軸心線に平行な対
    称軸線を中心として回転対称状をなすと共にその対称軸
    線を中心として回転し得る環状受部を備えた保持体を3
    以上有し、前記環状案内部は、径方向断面が径方向外方
    に向かって略V字状に先細となる突条状をなし、前記環
    状受部は、径方向断面が径方向外方に向かって略V字状
    に開口する溝状をなし、前記環状案内部に対し前記環状
    受部が径方向外方から嵌合した状態で前記環状回転体が
    前記保持体により保持され、各保持体による環状回転体
    支持位置のうち何れか3箇所を結んだ三角形の内側に環
    状回転体の軸心線が位置することにより、環状回転体が
    その軸心線を中心として自在に回転する請求項1、2、
    3又は4記載の物品整列・選別装置。
  10. 【請求項10】環状案内部の径方向断面が径方向内方に
    向かって略V字状に先細となる突条状をなし、その環状
    案内部に対し環状受部が径方向内方から嵌合した請求項
    7又は9記載の物品整列・選別装置。
  11. 【請求項11】環状回転面上を搬送されて整列又は選別
    された物品が環状回転面から離脱することを補助又は促
    進させる離脱手段を備えた請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9又は10記載の物品整列・選別装置。
  12. 【請求項12】請求項3、4、5、6、7、8、9、1
    0又は11記載の物品整列・選別装置において、振動ボ
    ウルホッパフィーダに代えて、上部以外の外周及びその
    上側が、微小隙間を介して固定囲繞壁により囲繞された
    傾斜回転円板を備え、傾斜回転円板の上部の外周は環状
    回転面の内周と微小隙間を介して近接しており、傾斜回
    転円板の低部上の物品が、傾斜回転円板の回転によりそ
    の傾斜回転円板上を上方へ搬送されて環状回転面上に給
    送されるものであって、環状回転面は、載置された物品
    が内方に脱落することにより前記固定囲繞壁内に受容さ
    れるように位置する物品整列・選別装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005255321A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Shinko Electric Co Ltd パーツフィーダ
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