JPH10199804A - 投影露光装置及び投影露光方法並びにデバイス製造方法 - Google Patents

投影露光装置及び投影露光方法並びにデバイス製造方法

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JPH10199804A
JPH10199804A JP9330863A JP33086397A JPH10199804A JP H10199804 A JPH10199804 A JP H10199804A JP 9330863 A JP9330863 A JP 9330863A JP 33086397 A JP33086397 A JP 33086397A JP H10199804 A JPH10199804 A JP H10199804A
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substrate stage
projection
mark
optical system
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JP9330863A
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Nobutaka Umagome
伸貴 馬込
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • G03F7/70716Stages

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板ステージの制御性能を向上させることが
できる投影露光装置を提供する。 【解決手段】 移動鏡(24X、24Y)の長さLm
と、投影光学系PLの投影中心とマーク検出系ASの検
中心との中心間距離BLと、感光基板の直径Dwとの間
には、Lm<Dw+2BLの関係が成立するように移動
鏡の長さが定められている。このため、移動鏡の長さL
m>Dw+2BLの関係が成立するように移動鏡の長さ
が定められていた従来の露光装置に比べて、移動鏡が取
り付けられる基板ステージ18の小型・軽量化を図るこ
とができ、これにより基板ステージ18の位置制御性能
の向上を図ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投影露光装置及び
投影露光方法並びにデバイス製造方法に係り、更に詳し
くは、半導体素子や液晶表示素子等をリソグラフィ工程
で製造する際に用いられるマスクパターンを投影光学系
を介して感応基板上に露光する投影露光装置及び投影露
光方法、並びにこれらを用いたデバイス製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体素子、液晶表示素子、撮像
素子(CCD)又は薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバイ
スを製造するためのリソグラフィ工程では、転写用のパ
ターンが形成されたフォトマスク又はレチクル(以下、
「レチクル」と総称する)の像を、投影光学系を介し
て、感光材(フォトレジスト)が塗布されたウエハ又は
ガラスプレート等の基板(以下、「ウエハ」という)上
に投影する投影露光装置が使用されている。
【0003】この種の投影露光装置においては、露光に
先立ってレチクルとウエハとの位置合わせ(アライメン
ト)を高精度に行う必要がある。このアライメントを行
うために、ウエハ上には以前のフォトリソグラフィ工程
で形成(露光転写)された位置検出用マーク(アライメ
ントマーク)が設けられており、このアライメントマー
クの位置を検出することで、ウエハ(又はウエハ上の回
路パターン)の正確な位置を検出することができる。
【0004】ところで、このアライメントマークを検出
するアライメント顕微鏡としては、大別して投影レンズ
を介してマーク検出を行なうオンアクシス方式と、投影
レンズを介さずマーク検出を行なうオフアクシス方式の
ものとがあるが、今後の主流になるであろうエキシマレ
ーザ光源を用いる投影露光装置では、オフアクシス方式
のアライメント顕微鏡が最適である。これは、投影レン
ズは露光光に対して色収差の補正がなされているので、
オンアクシスの場合、アライメント光が集光できない
か、集光できたとしても色収差による誤差が非常に大き
なものとなるのに対し、オフアクシス方式のアライメン
ト顕微鏡は、投影レンズとは別に設けられていることか
ら、このような色収差を考慮することなく、自由な光学
設計が可能であること、及び種々のアライメント系が使
用できるからである。例えば、位相差顕微鏡や微分干渉
顕微鏡等も使用できる。
【0005】図12には、従来のオフアクシス方式のア
ライメント顕微鏡を備えた投影露光装置のウエハテーブ
ル近傍の概略平面図が示されている。この図12に示さ
れるように、ウエハWが搭載された基板ステージとして
のウエハテーブル上には、Y軸に直交する反射面を有す
るY移動鏡80Yと、X軸方向に直交する反射面を有す
るX移動鏡80Xとが設けられている。そして、Y移動
鏡80Yに対し不図示のY軸干渉計(投影光学系PLの
投影中心とアライメント顕微鏡82の検出中心とを通る
Y軸方向の測長軸Y干渉計ビーム)によってY移動鏡8
0Yの基準位置からのY軸方向の変位が計測され、これ
によりウエハテーブルのY座標が計測されるようになっ
ていた。一方、ウエハテーブルのX座標計測用の干渉計
は、X移動鏡80Xに対して、投影光学系の投影中心を
通るX軸方向の測長軸Xeの干渉計ビームを投射する露
光用X干渉計と、アライメント顕微鏡82の検出中心を
通るX軸方向の測長軸Xaの干渉計ビームを投射するア
ライメント用X干渉計とが設けられていた。
【0006】このように、ウエハテーブルの位置計測用
に干渉計が少なくとも3つ設けられているのは、アライ
メント時にはアライメント用の干渉計(測長軸Xa、
Y)でウエハテーブルを位置決めし、露光時には露光用
の干渉計(測長軸Xe、Y)で露光位置決めをすること
により、ウエハテーブルの回転によるアッベ誤差が発生
しないようにして、正確なアライメント計測と露光とが
行なえるようにするためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、投影露光装
置のウエハテーブルの位置を管理するための干渉計とし
ては、一般にトワイマングリーン干渉計が用いられてい
る。このトワイマングリーン干渉計では、腕の長さ(光
路長)の変わらない固定光路(不図示の固定鏡に対する
干渉計ビームの光路)と、腕の長さが移動鏡の位置に応
じて変化する移動光路とがあり、これらの光路の腕の長
さを比較し、位置(固定鏡と移動鏡との相対変位)を測
定するが、位置信号を逐次積算して位置を求めるため、
干渉計ビームが切れてしまう(移動鏡に当たらなくな
る)と、位置計測が不能となるので、干渉計ビームが切
れないようにする必要があった。このため、従来の投影
露光装置では、ウエハWの全面に対し、アライメント計
測を行い、且つ露光を行なうためには、ウエハテーブル
上の長さの長い方の移動鏡(図12の場合にはX移動鏡
80X)の長さLmは、ウエハ直径をDw、XeとXa
との間隔をBLとすると、Dw+2BL以上でなければ
ならなかった。すなわち、Lm>Dw+2BLの関係が
成立するように、X移動鏡80Xの長さを設定すること
が必要不可欠であった。
【0008】また、時代とともにウエハサイズが大型化
し、最近では直径が300mmにまでなってきた。この
ため、移動鏡の長さが長くなり、これが取り付けられる
ウエハテーブルも必然的に大型化している。
【0009】さらに、オフアクシス方式のアライメント
系では、アライメント顕微鏡が投影光学系の外側に設け
られているため、投影光学系の高N.A.化、大フィー
ルド化に伴い、投影光学系の直径が大きくなり、投影光
学系とアライメント顕微鏡の距離がますます離れていく
ことも、移動鏡の長さの長大化、ウエハテーブルの大型
化の要因となっている。
【0010】上記のようなさまざまな要因によるウエハ
テーブル(基板ステージ)の大型化が、今や大きな問題
となっている。すなわち、基板ステージの大型化、重量
化は制御性の悪化、スループットの低下の要因となり、
装置全体の大型化、重量化を必然的に招くからである。
【0011】このような状況の下、より高速な基板ステ
ージ移動制御を可能にし、より精密な位置決めを可能に
するための、基板ステージの小型化技術の開発が待望さ
れていた。
【0012】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その第1の目的は、特に基板ステージの制御性能を
向上させることができる投影露光装置を提供することに
ある。
【0013】また、本発明の第2の目的は、投影光学系
を介してのマスクパターンの露光時にもマーク検出系に
よる感応基板上のマーク検出時にも基板ステージの2次
元座標位置を正確に管理することができる投影露光装置
を提供することにある。
【0014】また、本発明の第3の目的は、基板ステー
ジを一定の大きさに保持したまま、投影光学系の高N.
A.化、及び大フィールド化を達成することができる投
影露光装置を提供することにある。
【0015】また、本発明の第4の目的は、移動鏡及び
基板ステージを小型・軽量化しても何らの不都合なく、
感応基板の全面に対してマーク位置計測、投影光学系を
介したパターンの露光を行なうことができる投影露光装
置を提供することにある。
【0016】また、本発明の第5の目的は、ベースライ
ンの安定性を確保することができる投影露光装置を提供
することにある。
【0017】また、本発明の第6の目的は、移動鏡及び
これが搭載される基板ステージの更なる小型・軽量化が
可能な投影露光装置を提供することにある。
【0018】また、本発明の第7の目的は、基板ステー
ジを小型・軽量化しても何らの不都合なく、感応基板の
全面に対してマーク位置計測、投影光学系を介したパタ
ーンの露光を行なうことができる投影露光方法を提供す
ることにある。
【0019】さらに、本発明の第8の目的は、高集積度
の半導体デバイスを低コストで製造することができるデ
バイス製造方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、マスク(R)に形成されたパターンの像を投影光学
系(PL)を介して感応基板(W)上に露光する投影露
光装置であって、前記感応基板(W)を搭載して2次元
面内を移動する基板ステージ(18)と;前記投影光学
系(PL)とは別に設けられ、前記基板ステージ(1
8)上又は前記感応基板(W)上のマークを検出するマ
ーク検出系(AS)と;前記基板ステージ(18)の2
次元座標位置を管理する干渉計システム(26)と;前
記干渉計システム(26)により基準位置からの変位が
計測される前記基板ステージ(18)上の移動鏡(24
X、24Y)とを備え、前記移動鏡(24X、24Y)
の長さLmと、前記投影光学系(PL)の投影中心と前
記マーク検出系(AS)の検中心との中心間距離BL
と、前記感応基板の直径Dwとの間には、Lm<Dw+
2BLの関係が成立することを特徴とする。
【0021】これによれば、図3に示されるように、移
動鏡(24X、24Y)の長さLmと、投影光学系(P
L)の投影中心と前記マーク検出系(AS)の検中心と
の中心間距離BLと、感応基板の直径Dwとの間には、
Lm<Dw+2BLの関係が成立することから、移動鏡
の長さLm>Dw+2BLの関係が成立するように移動
鏡の長さが定められていた従来の露光装置に比べて、移
動鏡が取り付けられる基板ステージ(18)の小型・軽
量化を図ることができ、これにより基板ステージ(1
8)の位置制御性能の向上(具体的には位置決め精度、
最高速度、最高加速度の向上等)を図ることが可能とな
る。
【0022】この場合において、干渉計システム(2
6)は、前記基板ステージ(18)の2次元座標位置を
管理するものであればどのような測長軸を有するもので
も良いが、請求項2に記載の発明の如く、前記干渉計シ
ステムが、前記投影光学系(PL)の投影中心と前記マ
ーク検出系(AS)の検出中心を結ぶ方向である第1軸
方向の第1測長軸(Y)と、この第1測長軸(Y)に前
記投影光学系(PL)の投影中心で垂直に交差する第2
軸方向の第2測長軸(Xe)と、前記第1測長軸(Y)
に前記マーク検出系(AS)の検出中心で垂直に交差す
る第2軸方向の第3測長軸(Xa)とを少なくとも有す
るものであっても良い。このような測長軸を有する干渉
計システムによれば、投影光学系(PL)を介してのマ
スクパターンの露光時にも、マーク検出系(AS)によ
る感応基板(W)上のマーク検出時にもいわゆるアッベ
誤差を生じることなく、基板ステージ(18)の2次元
座標位置を正確に管理することができる。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の投影露光装置において、前記投影光学系(PL)の投
影領域内で前記基板ステージ(18)上の所定の基準点
と前記投影光学系(PL)の投影領域内の所定の基準点
との位置関係が検出可能となる位置に前記基板ステージ
(18)を位置決めした状態で前記第2測長軸(Xe)
の干渉計(26Xe)をリセットし、前記基板ステージ
(18)上の基準点が前記マーク検出系(AS)の検出
領域内に位置するように前記基板ステージ(18)を位
置決めした状態で前記第3測長軸(Xa)の干渉計(2
6Xa)をリセットする制御手段(28)を更に有する
ことを特徴とする。
【0024】これによれば、制御手段(28)では、第
2測長軸(Xe)の干渉計(26Xe)が計測不能状態
となったとき、第3測長軸(Xa)の干渉計(26X
a)が有効な間にこの計測値に基づいて前記基板ステー
ジ(18)上の基準点が第1測長軸上に位置するように
基板ステージ(18)を一旦移動させ、この位置から第
1測長軸(Y)の干渉計(26Y)の計測値に基づいて
基板ステージの移動を再開し、前記投影光学系(PL)
の投影領域内で前記基板ステージ(18)上の所定の基
準点と前記投影光学系の投影領域内の所定の基準点との
位置関係が検出可能となる位置(第2測長軸の干渉計の
リセット位置)に前記基板ステージ(18)を位置決め
した状態で前記第2測長軸(Xe)の干渉計(26X
e)をリセットする。この一方、制御手段(28)で
は、第3測長軸(Xa)の干渉計(26Xa)が計測不
能状態となったとき、第2測長軸(Xe)の干渉計(2
6Xe)が有効な間にこの計測値に基づいて前記基板ス
テージ上の基準点が第1測長軸上に位置するように基板
ステージ(18)を一旦移動させ、この位置から第1測
長軸(Y)の干渉計(26Y)の計測値に基づいて基板
ステージ(18)の移動を再開し、前記基板ステージ上
の基準点が前記マーク検出系(AS)の検出領域内に位
置するように前記基板ステージ(18)を所定の位置
(第3測長軸の干渉計のリセット位置)へ位置決めした
状態で前記第3測長軸(Xa)の干渉計(26Xa)を
リセットする。
【0025】このため、干渉計のリセット位置への基板
ステージの移動の途中で、第2測長軸の干渉計、第3測
長軸の干渉計がともに計測不能状態となっても、第1測
長軸(Y)の干渉計の計測値に基づいて基板ステージ
(18)をリセット位置へ位置決めすることができるの
で、ベースライン量BLの大きさに無関係に基板ステー
ジ(18)の大きさをウエハ(W)の直径程度に設定す
ることが可能となる。従って、基板テーブルの大きさを
一定に保ったまま、解像力向上のための投影光学系PL
の高N.A.化や大フィールド化を容易に達成すること
が可能となる。
【0026】なお、第2、第3測長軸の干渉計の内、一
方の干渉計のリセット位置へ基板ステージを移動する間
に、他方の干渉計がずっと計測可能であれば、当該他方
の干渉計と第1測長軸の干渉計との計測値に基づいて、
基板ステージを一方の干渉計のリセット位置へ直接的に
位置決めしても勿論良い。
【0027】この場合において、請求項4に記載の発明
の如く、前記投影光学系(PL)の投影領域内の基準点
は、前記マスクのパターン像の投影中心であって、該マ
スクパターン像の投影中心と前記基板ステージ(18)
上の基準点との位置関係を前記マスク(R)と前記投影
光学系(PL)とを介して検出する位置検出手段(52
A、52B)を更に有していることが望ましい。かかる
場合には、投影光学系(PL)の投影領域内で基板ステ
ージ(18)上の所定の基準点とマスクパターン像の投
影中心との位置関係が検出可能となる位置(第2測長軸
の干渉計のリセット位置)に基板ステージ(18)を位
置決めした際に、位置検出手段(52A、52B)によ
り第2測長軸(Xe)の干渉計(26Xe)のリセット
に先立って、マスクのパターン像の投影中心と基板ステ
ージ(18)上の基準点との位置関係をマスク(R)と
投影光学系(PL)とを介して検出することができる。
【0028】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の投影露光装置において、前記基板ステージ(18)上
に搭載され、第1基準マーク(30-1)と第2基準マー
ク(32-1、32-2)とが所定の位置関係で形成された
基準板(FP1)と;前記基準板(FP1)の第1基準
マーク(30-1)が前記マーク検出系(AS)の検出領
域内に位置すると同時に前記基準板(FP1)の第2基
準マーク(32-1、32-2)が前記投影光学系(PL)
の投影領域内の所定の基準点との位置関係を検出可能に
位置するように前記基板ステージ(18)を所定の位置
(第2測長軸、第3測長軸の干渉計のリセット位置)に
位置決めした状態で、前記第2測長軸の干渉計及び前記
第3測長軸の干渉計の少なくとも一方をリセットする制
御手段(28)とを更に有することを特徴とする。
【0029】これによれば、制御手段(28)では、基
準板(FP1)の第1基準マーク(30-1)がマーク検
出系(AS)の検出領域内に位置すると同時に基準板
(FP1)の第2基準マーク(32-1、32-2)が投影
光学系(PL)の投影領域内の所定の基準点との位置関
係を検出可能に位置するように基板ステージ(18)を
所定の位置(第2測長軸、第3測長軸の干渉計のリセッ
ト位置)に位置決めし、この状態で前記第2測長軸の干
渉計及び前記第3測長軸の干渉計の少なくとも一方をリ
セットする。
【0030】すなわち、制御手段では第2測長軸の干渉
計及び第3測長軸の干渉計の一方が計測不能となったと
きに、他方の干渉計と第1測長軸の干渉計の計測値に基
づいて、上記リセット位置へ基板ステージを位置決め
し、前記一方の干渉計(又は両方の干渉計)をリセット
するので、第2測長軸の干渉計及び第3測長軸の干渉計
がともに計測不能状態とならないように、基板ステージ
の移動範囲を予め設定するだけで、請求項1で述べたよ
うに移動鏡及び基板ステージを小型・軽量化しても何ら
の不都合なく、感応基板の全面に対してマーク位置計
測、投影光学系を介したパターンの露光を行なうことが
できる。
【0031】なお、この場合、予め基準板(FP1)上
に、投影光学系(PL)とマーク検出系(AS)との位
置関係と同様の位置関係で、第1基準マーク(30-1)
と第2基準マーク(32-1、32-2)とを形成しておく
ことが前提となる。
【0032】この場合において、請求項6に記載の発明
の如く、前記投影光学系(PL)の投影領域内の基準点
は、前記マスク(R)のパターン像の投影中心であっ
て、該マスクのパターン像の投影中心と基準板(FP
1)の第2基準マーク(32-1、32-2)との位置関係
を前記マスク(R)と前記投影光学系(PL)とを介し
て検出する位置検出手段(52A、52B)を更に有す
ることが望ましい。かかる場合には、前述したリセット
位置に基板ステージ(18)を位置決めした際に、位置
検出手段(52A、52B)により、第2測長軸(X
e)の干渉計(又は第2測長軸及び第3測長軸の干渉
計)のリセットに先立って、マスクのパターン像の投影
中心と基準板(FP1)の第2基準マーク(32-1、3
2-2)との位置関係を前記マスク(R)と前記投影光学
系(PL)とを介して検出することができる。
【0033】上記請求項6に記載の投影露光装置におい
て、前記制御手段(28)は、請求項7に記載の発明の
如く、前記基板ステージ(18)が前記所定の位置に位
置決めされた状態で、前記マーク検出系(AS)による
検出と前記位置検出手段による検出とを同時に行なうこ
とが一層望ましい。ここで、「同時に」とは、必ずしも
時間的に同時と言う意味ではなく、基板ステージが所定
位置(リセット位置)に位置決めされ静止した状態でと
いう意味である。
【0034】この場合には、いわゆるベースライン計測
を基板ステージの静止状態で行なうことができるので空
気揺らぎ等による干渉計計測誤差等の影響がなくなり、
オフアクシスのマーク検出系にとって最も重要なベース
ライン量の安定性を確保することができる。
【0035】請求項8に記載の発明は、請求項3又は5
に記載の投影露光装置において、前記制御手段は、前記
マーク検出系(AS)による前記感応基板(W)上のマ
ークの計測終了後に前記第2測長軸の干渉計をリセット
する一方、前記投影光学系を介した前記感応基板上への
露光終了後に前記第3測長軸の干渉計をリセットするこ
とを特徴とする。
【0036】これによれば、投影光学系(PL)を介し
た感応基板(W)上へのパターンの露光中に第3測長軸
の干渉計が測定不能状態となった場合には、その露光終
了後に第3測長軸の干渉計をリセットすることができる
一方、マーク検出系による感応基板上のマークの計測終
了中に第2測長軸の干渉計が計測不能状態になった場合
には、その計測終了後に第2測長軸の干渉計をリセット
することができる。従って、感応基板上のマークの計測
や露光に何らの不都合も生じないので、露光中に第3測
長軸の干渉計が測定不能となることや、位置検出用マー
クの計測中に第2測長軸の干渉計が計測不能状態になる
ことを許容でき、その分、移動鏡の長さを短くすること
が可能となり、具体的には感応基板(W)の直径程度に
することが可能となる。
【0037】請求項9に記載の発明は、マスク(R)に
形成されたパターンの像を投影光学系(PL)を介して
感応基板(W)上に露光する投影露光方法であって、前
記感応基板(W)を搭載する基板ステージ(18)上の
所定の基準点と前記基板ステージ(18)上に搭載され
た感応基板(W)上のアライメントマークとの位置関係
を検出し;該検出の後に、前記基板ステージ(18)上
の所定の基準点を前記投影光学系(PL)の投影領域内
に位置決めして、前記投影光学系の投影領域内の所定の
基準点に対する前記基板ステージ(18)上の所定の基
準点の位置ずれと前記基板ステージの座標位置とを検出
し;前記検出された位置関係、前記検出された位置ずれ
及び前記検出された基板ステージの座標位置に基づいて
前記基板ステージを移動制御し、前記マスクのパターン
像と前記基板ステージに搭載された感応基板との位置合
わせを行なうことを特徴とする。
【0038】これによれば、基板ステージ(18)上
の所定の基準点と感応基板(W)上のアライメントマー
クとの位置関係を検出した後、基板ステージ(18)上
の所定の基準点を投影光学系(PL)の投影領域内に位
置決めし、前記投影光学系の投影領域内の所定の基準
点に対する基板ステージ(18)上の所定の基準点の位
置ずれの検出とその位置ずれ検出の際の基板ステージ
の座標位置の検出とを行い、上記〜の検出結果に基
づいて基板ステージを移動制御し、前記マスクのパター
ン像と前記基板ステージに搭載された感応基板との位置
合わせを行なう。このため、の基板ステージ(18)
上の所定の基準点と感応基板(W)上のアライメントマ
ークとの位置関係検出時に基板ステージの位置を管理す
る干渉計(あるいは座標系)と、、の位置ずれ検出
及び基板ステージの座標位置の検出の際のステージの位
置を管理する干渉計(あるいは座標系)とが同一でも異
なっていても何らの不都合なく、マスクのパターン像と
前記基板ステージに搭載された感応基板との位置合わせ
を高精度に行なうことができる。
【0039】従って、例えばアライメントマークを検出
するマーク検出系としてオフアクシスのアライメント系
を用いる場合、投影光学系の投影領域内の所定の基準点
(マスクのパターン像の投影中心)とアライメント系の
検出中心との位置関係、すなわちベースライン量の計測
が不要となり、結果的に投影光学系とアライメント系と
が大きく離れていても何らの不都合がないので、ベース
ライン量に無関係に基板ステージの大きさを設定するこ
とができ、基板ステージを小型・軽量化しても何らの不
都合なく、感応基板の全面に対してマーク位置計測、投
影光学系を介したパターンの露光を行なうことができ
る。この場合、ベースライン量の変動の影響を受けるこ
ともない。
【0040】請求項10に記載の発明は、感応基板
(W)上の複数のショット領域の各々にマスク(R)に
形成されたパターンの像を投影光学系(PL)を介して
露光する投影露光方法であって、前記感応基板上の複数
のショット領域の中から選択されたいくつかのサンプル
ショット領域の位置検出用マークと前記感応基板(W)
が搭載された基板ステージ上の所定の基準点との位置を
それぞれ検出し;該検出結果に基づいて、前記感応基板
上の全てのショット領域と前記基板ステージ上の所定の
基準点との位置関係をそれぞれ演算で求め;該演算の後
に、前記基板ステージ上の所定の基準点を前記投影光学
系の投影領域内に位置決めして、前記投影光学系による
前記マスクのパターン像の投影中心に対する前記基板ス
テージ上の所定の基準点との位置ずれと前記基板ステー
ジの座標位置とを検出し;前記演算された位置関係、前
記検出された位置ずれ及び前記検出された基板ステージ
の座標位置に基づいて前記基板ステージ移動制御し、前
記基板ステージに搭載された感応基板上のショット領域
のそれぞれと前記マスクのパターン像との位置合わせを
行なうことを特徴とする。
【0041】これによれば、基板ステージ(18)上
の所定の基準点と感応基板(W)上のサンプルショット
領域の位置計測用のアライメントマークとの位置をそれ
ぞれ検出し、該検出結果に基づいて、前記感応基板上の
全てのショット領域と前記基板ステージ上の所定の基準
点との位置関係をそれぞれ演算で求めた後、基板ステー
ジ(18)上の所定の基準点を投影光学系(PL)の投
影領域内に位置決めし、前記投影光学系によるマスク
パターン像の投影中心に対する基板ステージ(18)上
の所定の基準点の位置ずれの検出とその位置ずれ検出
の際の基板ステージの座標位置の検出とを行い、上記
〜の検出結果に基づいて基板ステージを移動制御し、
前記マスクのパターン像と前記基板ステージに搭載され
た感応基板上のショット領域のそれぞれとの位置合わせ
を行なう。この場合も、請求項9に記載の発明の場合と
同様に、の基板ステージ(18)上の所定の基準点と
感応基板(W)上のアライメントマークとの位置関係検
出時に基板ステージの位置を管理する干渉計(あるいは
座標系)と、、の位置ずれ検出及び基板ステージの
座標位置の検出の際のステージの位置を管理する干渉計
(あるいは座標系)とが同一でも異なっていても何らの
不都合なく、マスクのパターン像と前記基板ステージに
搭載された感応基板上の所定ショット領域のそれぞれと
の位置合わせを高精度に行なうことができる。
【0042】従って、請求項9に記載の発明の場合と同
様に、ベースライン量に無関係に基板ステージの大きさ
を設定することができ、基板ステージを小型・軽量化し
ても何らの不都合なく、感応基板の全面に対してマーク
位置計測、投影光学系を介したパターンの露光を行なう
ことができる。
【0043】請求項11に記載の発明は、マスク(R)
のパターンの像を基板(W)上に投影するための投影光
学系(PL)と;前記基板を搭載して2次元平面内を移
動可能な基板ステージ(18)と;前記基板ステージま
たは前記基板ステージ上に搭載された基板に形成された
マークを検出するマーク検出系(AS)と;前記投影光
学系の投影中心と前記マーク検出系の検出中心とを結ぶ
方向に関して前記基板ステージの位置を計測するための
第1測長軸(Y)と、前記第1測長軸と垂直な方向に関
して前記基板ステージの位置を計測するための第2測長
軸(Xe)と、前記第2測長軸に対して前記第1測長軸
の方向に所定距離を隔てて配置され、前記第1測長軸と
垂直な方向に関して前記基板ステージの位置を計測する
ための第3測長軸(Xa)とを有する干渉計システム
(26)と;前記投影光学系を用いて前記マスクのパタ
ーンを基板上に転写するときに前記第1測長軸と前記第
2測長軸とを使って前記基板ステージの移動を制御し、
前記マーク検出系により前記マークを検出するときに前
記第1測長軸と前記第3測長軸とを使って前記基板ステ
ージの移動を制御する制御システム(28)とを備え
る。
【0044】これによれば、制御システムでは投影光学
系を用いてマスクのパターンを基板上に転写するときに
第1測長軸と第2測長軸とを使って基板ステージの移動
を制御し、マーク検出系によりマークを検出するときに
第1測長軸と第3測長軸とを使って基板ステージの移動
を制御することから、例えば投影光学系とマーク検出系
とが相当離れている場合であっても、投影光学系を介し
てのマスクパターンの転写時にも、マーク検出系による
基板上のマーク検出時にも支障なく基板ステージの2次
元座標位置を管理することができる。
【0045】この場合において、請求項12に記載の発
明の如く、前記第1測長軸と前記第2測長軸とを使って
いるときに前記第3測長軸は使用不能であり、前記第1
測長軸と前記第3測長軸とを使っているときに前記第2
の測長軸は使用不能であっても良い。すなわち、第1測
長軸と第2測長軸とを使っているときに第3測長軸の測
長ビームが基板ステージの反射面(移動鏡)から外れ、
第1測長軸と第3測長軸とを使っているときに第2の測
長軸の測長ビームが基板ステージの反射面(移動鏡)か
ら外れても良い。従って、基板ステージを小型化するこ
とが可能になる。
【0046】上記請求項12に記載の投影露光装置にお
いて、請求項13に記載の発明の如く、前記制御システ
ム(28)は、前記マーク検出系(AS)による前記マ
ークの検出が終了した後に、前記第2測長軸の干渉計を
リセットし、前記投影光学系を用いて前記パターンの転
写が終了した後に前記第3測長軸の干渉計をリセットす
ることが望ましい。
【0047】請求項14に記載の発明は、マスク(R)
のパターンの像を基板(W)上に投影するための投影光
学系(PL)と;前記基板を搭載して2次元平面内を移
動可能な基板ステージ(18)と;前記基板ステージま
たは前記基板ステージ上に搭載された基板に形成された
マークを検出するマーク検出系(AS)と;前記基板ス
テージの位置を計測するために、前記投影光学系の投影
中心と前記マーク検出系の検出中心とを結ぶ第1測長軸
(Y)と、前記投影光学系の光軸中心で前記第1測長軸
と垂直に交差する第2測長軸(Xe)と、前記マーク検
出系(AS)の検出中心で前記第1測長軸と垂直に交差
する第3測長軸(Xa)とを有する干渉計システム(2
6)と;前記マーク検出系により前記マークが検出され
るときに前記第3測長軸の干渉計をリセットする制御シ
ステム(28)とを備える。
【0048】これによれば、投影光学系を用いてマスク
のパターンを基板上に転写するときに干渉計システムの
第1測長軸と第2測長軸とを使って基板ステージの位置
を管理し、マーク検出系によりマークを検出するときに
干渉計システムの第1測長軸と第3測長軸とを使って基
板ステージの位置を管理することにより、投影光学系を
介してのマスクパターンの転写時にも、マーク検出系に
よる基板上のマーク検出時にもいわゆるアッベの誤差な
く、基板ステージの2次元座標位置を正確に管理するこ
とが可能になる。この場合、制御システムではマーク検
出系によりマークが検出されるときに第3測長軸の干渉
計をリセットすることができるので、例えば投影光学系
とマーク検出系とが相当離れている場合であっても、マ
スクパターンの転写後に、基板ステージを第1測長軸の
干渉計の計測値に基づいてマーク検出系によりマークが
検出される位置まで移動させ、その位置で第3測長軸の
干渉計をリセットすることにより、何らの支障なくマー
ク検出時の基板ステージの正確な位置管理が可能にな
る。
【0049】請求項15に記載の発明は、マスク(R)
のパターンの像を基板(W)上に投影するための投影光
学系(PL)と;前記基板を搭載して2次元平面内を移
動可能な基板ステージ(18)と;前記基板ステージま
たは前記基板ステージ上に搭載された基板に形成された
マークを検出するマーク検出系(AS)と;前記基板ス
テージの位置を計測するために、前記投影光学系の投影
中心と前記マーク検出系の検出中心とを結ぶ第1測長軸
(Y)と、前記投影光学系の光軸中心で前記第1測長軸
と垂直に交差する第2測長軸(Xe)と、前記マーク検
出系の検出中心で前記第1測長軸と垂直に交差する第3
測長軸(Xa)とを有する干渉計システム(26)と;
前記投影光学系の投影領域内に前記マークがあるときに
前記第2測長軸の干渉計をリセットする制御システム
(28)とを備える。
【0050】これによれば、投影光学系を用いてマスク
のパターンを基板上に転写するときに干渉計システムの
第1測長軸と第2測長軸とを使って基板ステージの位置
を管理し、マーク検出系によりマークを検出するときに
干渉計システムの第1測長軸と第3測長軸とを使って基
板ステージの位置を管理することにより、投影光学系を
介してのマスクパターンの転写時にも、マーク検出系に
よる基板上のマーク検出時にもいわゆるアッベの誤差な
く、基板ステージの2次元座標位置を正確に管理するこ
とが可能になる。この場合、制御システムでは投影光学
系の投影領域内にマークがあるときに第2測長軸の干渉
計をリセットすることができるので、例えば投影光学系
とマーク検出系とが多少離れていてマーク検出系による
マーク検出中に第2測長軸の干渉計が測長不能となって
も露光(マスクパターンの転写)が行われるのに先立っ
て第2測長軸の干渉計をリセットすることが可能にな
る。従って、何らの支障なく露光時の基板ステージの正
確な位置管理が可能になる。
【0051】この場合において、請求項16に記載の発
明の如く、前記投影光学系(PL)を介して前記マーク
を検出する検出系(52A、52B)をさらに備えてい
る場合には、前記制御システム(28)は、前記検出系
により前記投影光学系を介して前記マークが検出される
ときに前記第2の測長軸の干渉計をリセットするように
しても良い。
【0052】請求項17に記載の発明は、マスク(R)
のパターンを投影光学系(PL)を介して基板(W)上
に転写する投影露光方法であって、前記基板を載置して
移動する基板ステージ(18)上のマークを、前記マス
クと前記基板とを位置合わせするための検出器で検出す
ることによって、前記検出器に対する前記基板ステージ
の位置情報を求め、前記検出器に対する前記基板ステー
ジの位置情報が得られるときに前記基板ステージの位置
を計測するための干渉計をリセットすることを特徴とす
る。
【0053】これによれば、基板ステージ上のマーク
を、マスクと基板とを位置合わせするための検出器で検
出することによって、検出器に対する基板ステージの位
置情報が得られるときに基板ステージの位置を計測する
ための干渉計をリセットするので、検出器が例えば投影
光学系から離れた位置に設けられている場合であって
も、干渉計により基板ステージの位置を管理しつつ検出
器によるマーク位置の検出が可能になる。従って、パタ
ーンの投影位置と上記検出器との相対位置関係を管理す
る必要がなくなる。
【0054】この場合において、基板ステージ上のマー
クは、ステージ上に設けられた基準板上の基準マークで
あっても勿論良いが、請求項18に記載の発明の如く、
前記基板ステージ上のマークは、前記基板ステージに搭
載された基板上のマークを含んでいても良い。また、前
記検出器は、上記の如く投影光学系から離れた位置に設
けられた検出器に限らず、請求項19に記載の発明の如
く、前記検出器は、前記基板ステージ(18)上のマー
クを、前記マスク(R)と前記投影光学系(PL)とを
介して検出するものであっても良い。
【0055】請求項20に記載の発明は、マスク(R)
のパターンを投影光学系(PL)を介して基板(W)上
に転写する投影露光方法であって、前記基板を載置して
移動する基板ステージ(18)上のマークを前記投影光
学系を介して検出することによって、前記投影光学系に
対する前記基板ステージの位置情報を求め、前記投影光
学系に対する前記基板ステージの位置情報が求められる
ときに前記基板ステージの位置を計測するための干渉計
をリセットすることを特徴とする。
【0056】これによれば、基板ステージ上のマークを
前記投影光学系を介して検出することによって、投影光
学系に対する基板ステージの位置情報が求められるとき
に基板ステージの位置を計測するための干渉計をリセッ
トするので、投影光学系を用いたマスクパターンの転写
時に干渉計により基板ステージの位置を正確に管理する
ことが可能になる。
【0057】請求項21に記載の発明は、マスク(R)
のパターンを基板(W)上に転写する投影露光方法であ
って、前記マスクと前記基板とを位置合わせするための
検出器を使って、前記基板を載置して移動する基板ステ
ージ(18)の位置情報を求め、前記基板ステージの位
置情報が得られるときに、前記基板ステージの位置を計
測するための干渉計をリセットすることを特徴とする。
【0058】これによれば、マスクと基板とを位置合わ
せするための検出器を使って、基板ステージの位置情報
が得られるときに基板ステージの位置を計測するための
干渉計をリセットするので、検出器が例えば投影光学系
から離れた位置に設けられている場合であっても、干渉
計により基板ステージの位置を管理しつつ検出器による
マーク位置の検出が可能になる。従って、パターンの投
影位置と上記検出器との相対位置関係を管理する必要が
なくなる。
【0059】請求項22に記載の発明は、マスク(R)
のパターンを基板(W)上に転写する投影露光方法であ
って、前記基板を載置して移動する基板ステージ(1
8)上のマークを検出することによって、前記基板ステ
ージの位置情報を求め、前記基板ステージの位置情報が
得られるときに、前記基板ステージの位置を計測するた
めの干渉計をリセットすることを特徴とする。
【0060】これによれば、基板ステージ上のマークを
検出することによって、基板ステージの位置情報が得ら
れるときに、基板ステージの位置を計測するための干渉
計をリセットするので、干渉計により基板ステージの位
置を管理しつつマーク位置の検出が可能になる。
【0061】請求項23に記載の発明は、マスク(R)
に形成されたパターンを投影光学系(PL)を介して基
板(W)上に転写する投影露光方法であって、前記基板
を搭載するための基板ステージ(18)上の所定の基準
点と前記基板ステージ上に搭載された前記基板上の複数
のショット領域との相対的な位置関係をそれぞれ検出す
る第1工程と;該第1工程の後に、前記投影光学系(P
L)を介して前記基板上の基準点を検出する第2工程
と;前記第1工程および前記第2工程の検出結果に基づ
いて、前記基板上の各ショット領域を前記投影光学系に
対して位置合わせする第3工程とを含む。
【0062】これによれば、基板ステージ上の所定の基
準点と基板上の複数ショット領域との相対位置関係がそ
れぞれ検出され、その後、投影光学系を介して基板上の
基準点が検出され、これらの検出結果に基づいて基板上
の各ショット領域が投影光学系に対して位置合わせされ
る。この場合も、前記請求項9に記載の発明の場合と同
様に、の基板ステージ上の所定の基準点と基板上の複
数ショット領域との相対位置関係の検出時に基板ステー
ジの位置を管理する座標系と、投影光学系を介して基板
上の基準点を検出するときのステージの位置を管理する
座標系とが同一でも異なっていても何らの不都合なく、
マスクのパターン像と基板ステージに搭載された基板上
の所定ショット領域のそれぞれとの位置合わせを高精度
に行なうことができる。
【0063】従って、請求項9に記載の発明の場合と同
様に、ベースライン量に無関係に基板ステージの大きさ
を設定することができ、基板ステージを小型・軽量化し
ても何らの不都合なく、基板の全面に対してマーク位置
計測、投影光学系を介したパターンの露光を行なうこと
ができる。
【0064】この場合において、請求項24に記載の発
明の如く、前記基板ステージ(18)上の基準点は、前
記基板ステージ上に搭載された基板に形成されたマーク
を含んでいても良い。
【0065】請求項25に記載の発明は、請求項17又
は請求項23に記載の投影露光方法を用いて半導体デバ
イスを製造することを特徴とする。
【0066】これによれば、上記請求項17又は請求項
23に記載の投影露光方法により、パターンの投影位置
と上記検出器との相対位置関係、すなわちベースライン
量に無関係に基板ステージの大きさを設定することがで
き、基板ステージを小型・軽量化しても何らの不都合な
く、基板の全面に対してマーク位置計測、投影光学系を
介したパターンの露光を行なうことができ、また、解像
力向上のための投影光学系の高N.A.化や大フィール
ド化を容易に達成することができる。従って、従来製造
が困難であった高集積度の半導体デバイスを低コストで
製造することが可能になる。
【0067】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
ないし図11に基づいて説明する。
【0068】図1には、一実施形態に係る投影露光装置
100の構成が示されている。この投影露光装置100
は、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影型露光
装置(いわゆるステッパー)である。
【0069】この投影露光装置100は、照明系IOP
と、マスクとしてのレチクルRを保持するレチクルステ
ージRSTと、レチクルRに形成されたパターンの像を
基板(あるいは感応基板)としてのウエハW上に投影す
る投影光学系PLと、ウエハWを保持して2次元平面
(XY平面内)を移動するXYステージ20と、XYス
テージ20を駆動する駆動系22と、CPU,ROM,
RAM,I/Oインターフェース等を含んで構成される
ミニコンピュータ(又はマイクロコンピュータ)から成
り装置全体を統括制御する制御手段(及び制御システ
ム)としての主制御装置28とを備えている。
【0070】前記照明系IOPは、光源(水銀ランプ又
はエキシマレーザ等)と、フライアイレンズ、リレーレ
ンズ、コンデンサレンズ等から成る照明光学系とから構
成されている。この照明系IOPは、光源からの露光用
の照明光ILによってレチクルRの下面(パターン形成
面)のパターンを均一な照度分布で照明する。ここで、
露光用照明光ILとしては、水銀ランプのi線等の輝
線、又はKrF、ArF等のエキシマレーザ光等が用い
られる。
【0071】レチクルステージRST上には不図示の固
定手段を介してレチクルRが固定されており、このレチ
クルステージRSTは、不図示の駆動系によってX軸方
向(図1における紙面直交方向)、Y軸方向(図1にお
ける紙面左右方向)及びθ方向(XY面内の回転方向)
に微小駆動可能とされている。これにより、このレチク
ルステージRSTは、レチクルRのパターンの中心(レ
チクルセンタ)が投影光学系PLの光軸Aeとほぼ一致
する状態でレチクルRを位置決め(レチクルアライメン
ト)できるようになっている。図1では、このレチクル
アライメントが行われた状態が示されている。
【0072】投影光学系PLは、その光軸Aeがレチク
ルステージRSTの移動面に直交するZ軸方向とされ、
ここでは両側テレセントリックで、所定の縮小倍率β
(βは例えば1/5)を有するものが使用されている。
このため、レチクルRのパターンとウエハW上のショッ
ト領域との位置合わせ(アライメント)が行われた状態
で、照明光ILによりレチクルRが均一な照度で照明さ
れると、パターン形成面のパターンが投影光学系PLに
より縮小倍率βで縮小されて、フォトレジストが塗布さ
れたウエハW上に投影され、ウエハW上の各ショット領
域にパターンの縮小像が形成される。
【0073】前記XYステージ20は、実際には不図示
のベース上をY軸方向に移動するYステージと、このY
ステージ上をX軸方向に移動するXステージとで構成さ
れているが、図1ではこれらが代表的にXYステージ2
0として示されている。このXYステージ20上に基板
ステージとしてのウエハテーブル18が搭載され、この
ウエハテーブル18上に不図示のウエハホルダを介して
真空吸着等によってウエハWが保持されている。
【0074】前記ウエハテーブル18は、ウエハWを保
持するウエハホルダと一体的にZ軸方向に微小駆動可能
となっており、Zステージとも称される。このウエハテ
ーブル18のXY2次元座標位置が移動鏡24を介して
干渉計システム26によって管理されている。
【0075】ここで、ウエハテーブル18上には、図2
に示されるように、X軸に直交する反射面を有するX移
動鏡24Xと、Y軸に直交する反射面を有するY移動鏡
24Yとが設けられており、これらの移動鏡24X、2
4Yにレーザビームを投射してその反射光を受光するこ
とにより、各移動鏡のそれぞれの測長軸方向の基準位置
からの相対変位を計測するX軸方向位置計測用の2つの
レーザ干渉計26Xe、26Xaと、Y軸方向位置計測
用のレーザ干渉計26Yとが設けられているが、図1で
はこれらが移動鏡24、干渉計システム26として代表
的に示されている。すなわち、本実施形態ではレーザ干
渉計26Xe、26Xa及び26Yによって干渉計シス
テム26が構成されている。
【0076】ここで、レーザ干渉計26Yの測長軸Yと
一方のX軸用レーザ干渉計26Xeの測長軸Xeとは、
投影光学系PLの光軸Ae中心(投影中心)で垂直に交
差しており、レーザ干渉計26Yの測長軸Yと他方のX
軸用レーザ干渉計26Xaの測長軸Xaとは、後述する
アライメントセンサASの光軸Aa中心(検出中心に一
致)で垂直に交差している。これにより、後述するよう
に、ウエハW上の位置検出用マーク(アライメントマー
ク)の計測時にも、ウエハW上へのパターンの露光時に
もウエハテーブル18のヨーイング等によるアッベ誤差
の影響を受けることなく、それぞれの計測軸方向でウエ
ハテーブル18の位置を正確に計測できるようになって
いる。
【0077】本実施形態では、上記3つの干渉計とし
て、不図示の固定鏡に対してレファレンスビーム(図示
省略)を投射するとともに、移動鏡に対して測長ビーム
を投射し、これら2本のビームの反射光が一つに重ねら
れて干渉させられたその干渉状態に基づいて固定鏡に対
する移動鏡の変位を計測するタイプの干渉計が用いられ
ている。なお、測定精度を向上させるべく、これらの干
渉計として、2周波数のヘテロダイン干渉計を用いるこ
とがより一層望ましい。
【0078】図1に戻り、干渉計システム26の計測値
は主制御装置28に供給され、主制御装置28ではこの
干渉計システム26の計測値をモニタしつつ、駆動系2
2を介してXYステージ20を駆動することにより、ウ
エハテーブル18が位置決めされる。この他、不図示の
フォーカスセンサの出力も主制御装置28に供給されて
おり、主制御装置28では、フォーカスセンサの出力に
基づいて駆動系22を介してウエハテーブル18をZ軸
方向(フォーカス方向)に駆動する。すなわち、このよ
うにしてウエハテーブル18を介してウエハWがX、
Y、Zの3軸方向に位置決めされる。
【0079】また、ウエハテーブル18上には、その表
面がウエハWの表面と同じ高さになるような基準板FP
が固定されている。この基準板FPの表面には、各種の
基準マークが形成されている(この具体例については、
後述する)。
【0080】更に、本実施形態では、投影光学系PLの
側面に、ウエハWに形成された位置検出用マークを検出
するマーク検出系(及び検出器)としてのオフアクシス
方式のアライメントセンサASが設けられている。ここ
で、ウエハWには、前層までの露光、プロセス処理によ
り段差ができており、その中には、ウエハ上の各ショッ
ト領域の位置を測定するための位置検出用マーク(アラ
イメントマーク)も含まれており、このアライメントマ
ークをアライメントセンサASにより計測するのであ
る。
【0081】アライメントセンサASとしては、ここで
は、画像処理方式のいわゆるFIA(field Image Alig
nment )系のアライメントセンサが用いられている。こ
れによれば、ハロゲンランプ等のブロードバンドな照明
光を発する不図示の光源から発せられた照明光が不図示
の対物レンズを通過した後ウエハW(又は基準板FP)
上に照射され、そのウエハW表面の不図示のウエハマー
ク領域からの反射光が対物レンズ、不図示の指標板を順
次透過して不図示のCCD等の撮像面上にウエハマーク
の像、及び指標板上の指標の像が結像される。これらの
像の光電変換信号が信号処理ユニット16内の不図示の
信号処理回路により処理され、不図示の演算回路によっ
てウエハマークと指標との相対位置が算出され、この相
対位置が主制御装置28に伝えられる。主制御装置28
では、この相対位置と干渉計システム26の計測値とに
基づいてウエハW上のアライメントマークの位置を算出
する。
【0082】なお、アライメントセンサとしてはFIA
系に限らず、LIA(Laser Interferometric Alignmen
t) 系やLSA(Laser Step Alignment)系等の他の光
アライメント系は勿論、位相差顕微鏡や微分干渉顕微鏡
等の他の光学装置や、トンネル効果を利用して試料表面
の原子レベルの凹凸を検出するSTM(Scanning Tunne
l Microscope:走査型トンネル顕微鏡)や原子間力(引
力や斥力)を利用して試料表面の原子分子レベルの凹凸
を検出するAFM(Atomic Force Microscope:原子間
力顕微鏡)等の非光学装置等を使用することも可能であ
る。
【0083】更に、本実施形態の投影露光装置では、レ
チクルRの上方に、投影光学系PLを介した基準板FP
上の基準マークの像とレチクルR上のマークとを同時に
観察するための位置検出手段(及び検出器)としてのレ
チクルアライメント顕微鏡52A、52Bが設けられて
いる。レチクルアライメント顕微鏡52A、52Bの検
出信号S1、S2は、主制御装置28に供給されるよう
になっている。この場合、レチクルRからの検出光をそ
れぞれレチクルアライメント顕微鏡52A、52Bに導
くための偏向ミラー54A、54Bが当該各レチクルア
ライメント顕微鏡52A、52Bと一体的にユニット化
されて、一対の顕微鏡ユニット56A、56Bが構成さ
れている。これらの顕微鏡ユニット56A、56Bは、
露光シーケンスが開始されると、主制御装置28からの
指令により、不図示のミラー駆動装置によって、レチク
ルパターン面にかからない位置まで退避されるようにな
っている。
【0084】ところで、本実施形態では、図3に示され
るように、移動鏡24X、24YとしてウエハWの直径
Dwより僅かに長い長さLmのものが用いられている。
【0085】このため、ウエハテーブル18の移動範囲
内で干渉計26Yの計測値が最大(測長軸Yの測長ビー
ムが最大)となる図4(A)の状態では、測長軸Xeの
測長ビームが移動鏡24Xに当たらないようになり、干
渉計26Yの計測値が最小(測長軸Yの測長ビームが最
小)となる図4(B)の状態では、測長軸Xaの測長ビ
ームが移動鏡24Xに当たらないようになる。なお、こ
こで図4(A)の状態とは、ウエハWの図4(A)中の
上側の輪郭線がアライメントセンサASの検出中心にか
かるときであり、図4(B)の状態とは、ウエハWの図
4(B)中の下側の輪郭線が投影光学系PLの投影中心
にかかるときである。
【0086】これらの場合、従来と同様の干渉計による
ウエハテーブル18の位置管理を行なっていたのでは、
前者では露光時のウエハテーブル18の位置制御が困難
となり、後者ではアライメント時のウエハテーブル18
の位置制御が困難となる。このような不都合を回避すべ
く、本実施形態では、主制御装置28が干渉計のリセッ
ト機能を備えている。このリセット機能については、後
に詳述する。
【0087】一方、ウエハテーブルのY方向の位置制御
には、測長軸Yの測長ビームが使用され、移動鏡24Y
の長さがウエハWの直径以上の長さであれば、投影光学
系PLによる露光範囲とアライメントセンサASによる
アライメント計測範囲の全範囲でウエハテーブル18の
位置を管理(あるいはモニタ)出来るので、特に問題は
生じない。
【0088】《干渉計の第1のリセット機能》次に、本
実施形態における主制御装置28の制御動作を、干渉計
の第1のリセット機能を中心として説明する。
【0089】この主制御装置28の第1のリセット機能
は、ウエハテーブル18のXY平面内の移動時に、前記
測長軸Xe、Xaの測長ビームの一方が切れ、その測長
軸を有する干渉計が計測不能となったとき、測長軸Yの
干渉計26Y(この干渉計の測長ビームは切れることは
ない)と他方の測長軸の干渉計の計測値に基づいて、ウ
エハテーブル18を所定のリセット位置に位置決めし、
そのリセット位置で前記一方の測長軸の干渉計をリセッ
トする機能である。
【0090】ウエハテーブル18の上面には前述の如
く、その表面がウエハW表面とほぼ同一高さになるよう
に設定された基準板FPが設けられているが、この基準
板FPとして、特開平4−324923号公報に開示さ
れているように、ここでは、図5(A)、(B)に示さ
れるような大FMと呼ばれる基準プレートFP1を使用
するものとする。この基準板FP1上には、図6(A)
に示されるように、短手方向の中央部に長手方向に所定
間隔(この間隔は、投影光学系PLの投影中心とアライ
メントセンサASの検出中心との中心間距離BLの設計
値と一致)を隔てて、第1基準マークとしてのアライメ
ントセンサ用のマーク30-1、30-2が形成され、マー
ク30-2の両側に一対の第2基準マークとしてのレチク
ル顕微鏡用のマーク32-1、32-2が左右対称に形成さ
れているものとする。すなわち、基準板FP1上の基準
マーク30-1、30-2および基準マーク32-1、32-2
は互いに所定の位置関係で形成されている。
【0091】 ウエハ交換が終了した状態で、ウエハ
テーブル18が例えば図5(A)に示される位置にある
ものとすると、この状態では測長軸Xeの測長ビームは
切れた状態にあるが、測長軸Yの測長ビームは切れるこ
とがなく、また測長軸Xaの測長ビームは切れていない
ので、干渉計26Y、26Xaの計測値が主制御装置2
8に入力されている。従って、主制御装置28では干渉
計26Y、26Xaの計測値に基づいてこのときのウエ
ハテーブル18のXY2次元座標位置を認識することが
できるとともに、このY座標に基づいて測長軸Xeの測
長ビームが切れている状態であることを正確に認識して
いる。但し、このとき干渉計26Xaは後述するように
してリセットされており、ウエハテーブル18は(X
a,Y)座標系で管理されている。
【0092】この状態で、アライメント計測(以下、適
宜「EGA」計測という)が行なわれる。すなわち、主
制御装置28ではウエハW上の複数のショット領域の
内、予め定められた特定のサンプルショットの位置検出
用マーク(アライメントマーク)位置の計測を、干渉計
26Y、26Xaの計測値をモニタしつつ駆動系22を
介してウエハテーブル18をXYステージ20と一体的
に順次移動して、アライメントセンサASの出力に基づ
いて(Xa,Y)座標系上で行なう。そして、この計測
した各サンプルショットのウエハマーク位置と設計上の
ショット領域の配列データとを用いて、例えば特開昭6
1−44429号公報等に開示されるような最小二乗法
による統計演算を行なって、ウエハ上の上記複数ショッ
ト領域の全配列データを求める。但し、第1基準マーク
30-1の位置は、アライメント計測に先立って干渉計2
6Xaをリセットするときに基準マーク30-1をアライ
メントセンサASで検出することによって(Xa,Y)
の座標系上で計測されており、計算結果は、基準板FP
1上の第1基準マーク30-1を基準とするデータに変換
される。
【0093】 上記のアライメント計測の終了後(こ
の状態では、干渉計26Xeの干渉計ビームは切れてい
るものとする)、露光処理シーケンスに移行する。
【0094】すなわち、主制御装置28では、干渉計2
6Y、26Xaの計測値をモニタしつつ、予めわかって
いる基準板FP1上の基準マーク30-1がアライメント
センサASの検出領域内に位置する位置(リセット位
置)にウエハテーブル18を、位置決めする。そのリセ
ット位置にウエハテーブル18が位置決めされた状態で
は、図5(B)に示されるように、測長軸Xeの測長ビ
ームはX移動鏡24Xに当たっており、また、基準板F
P1上の第2基準マーク32-1、32-2及び第1基準マ
ーク30-2は投影光学系PLの投影領域内に位置してい
る。これは、前述したように、測長軸Xe、Xaの相互
間距離BLと第1基準マーク30-1、30-2間の距離と
は設計値上では等しく定められているからである。
【0095】この状態で、主制御装置28ではレチクル
アライメント顕微鏡52A、52Bを用いて、基準板F
P1上のマーク32-1、32-2の投影光学系PLを介し
た像と、各マークにそれぞれ対応するレチクルR上のレ
チクルマークとをそれぞれ同時に観察し、レチクルアラ
イメント顕微鏡52A、52Bの検出信号に基づいてマ
ーク32-1、32-2と各マークに対応するレチクルマー
クとの位置ずれをそれぞれ検出する。この検出、すなわ
ち基準板FP1の第2基準マーク32-1、32-2と投影
光学系PLの投影中心(これはレチクルRのパターン像
の投影中心とほぼ一致している)との位置関係の検出が
出来た瞬間に測長軸Xeの干渉計26Xeをリセットす
る。このようにアライメント顕微鏡52A,52Bおよ
び基準板FP1の第2基準マーク32-1、32-2を使っ
てウエハテーブル18の位置が検出されたときに干渉計
26Xeがリセットされる。すなわち、投影光学系PL
の投影中心に対するウエハテーブル18の位置が検出さ
れたときに干渉計26Xeがリセットされる。ここで、
リセットは通常干渉計26Xeの計測値をカウントする
カウンタのカウント値を零にすることにより行われる
が、零に限らずその他の使いやすい値を入れてもよい。
【0096】これにより、ウエハテーブル20の位置が
座標系(Xe,Y)上で管理されるようになる。
【0097】なお、主制御装置28では、上記のレチク
ルアライメント顕微鏡52A、52Bによる基準板FP
1の第2基準マーク32-1、32-2と投影光学系PLの
投影中心との位置関係の検出と並行して、アライメント
センサASによる第1基準マーク30-1の位置検出、す
なわちアライメントセンサASの検出中心(指標中心)
と第1基準マーク30-1の相対位置関係の検出をも行な
う。これにより、投影光学系PLによるレチクルパター
ン像の投影中心(投影光学系PLの投影中心)とアライ
メントセンサASの検出中心の中心間距離、すなわちベ
ースライン量を、正確にかつアライメント直後に計るこ
とが出来、オフアクシスアライメント方式で最も重要な
ベースラインの安定化を図ることができる。また、ウエ
ハテーブル18の静止状態で、上記ベースライン計測が
行われることから、干渉計の空気揺らぎの影響も取り除
くことが出来る。また、上記のレチクルアライメント顕
微鏡52A、52BとアライメントセンサASとによる
基準板FP1上の基準マークの同時検出の結果により、
レチクルRの回転もわかる。
【0098】ここで、基準板FP1上の第1基準マーク
30-2は、基準板FP-1のウエハテーブル18への取付
け誤差や製造誤差によりベースライン測定時に基準板F
P-1が回転していた場合の誤差の補正のために、設けら
れているものである。すなわち、前述したようなベース
ライン測定後に、主制御装置28では、ウエハテーブル
18を+Y方向に移動させてアライメントセンサASの
検出領域内にマーク30-2を位置決めし、当該アライメ
ントセンサASの検出信号に基づいてマーク30-2の位
置を測定する。このマークを計るときには、測長軸Xe
がミラーから外れないことが条件になる。この計測のた
めの上記ウエハテーブル18の移動の際に、XaやXe
の値が変わらないにも拘わらず、アライメントセンサA
Sで検出された30-1と30-2のX座標が異なる場合に
は、両者の差に基づいて基準板FPの回転誤差を求め、
この誤差分だけベースライン等の計測値を補正する。
【0099】また、基準板FP1上の基準マークの同時
検出の結果求められたレチクル回転量分だけレチクル回
転補正を行なってもよいが、先に述べたEGA計測の際
に、同一ショット内の2点以上を測定する、いわゆるシ
ョット内多点EGA計測(例えば特開平6−27549
6号公報等参照)を行なっておけば、各ショットの回転
や倍率、直交度誤差が解るので、その結果に応じてレチ
クルステージRSTと一体的にレチクルRを回転させて
補正したり、投影光学系PLの倍率を不図示の倍率補正
機構により調整したりしても良い。かかる場合の倍率補
正機構としては、例えば投影光学系PLを構成する特定
のレンズエレメントを上下方向に駆動する機構や、特定
のレンズエレメント相互間に形成された密封室の内圧を
調整する機構を使用することが出来る。
【0100】そして、主制御装置28では上記の位置ず
れ誤差の計測結果と先に算出した第1基準マーク30-1
を基準とするショット配列データ及びベースライン量
(第1基準マーク30-1と第2基準マーク32-1、32
-2との相対的な位置関係)とに基づいて、干渉計26
Y、26Xeの計測値をモニタしつつウエハW上の各シ
ョット領域を露光位置に位置決めしつつ、照明光学系内
のシャッタを開閉制御しながら、ステップアンドリピー
ト方式でレチクルパターンをウエハ上に順次露光する。
【0101】このようにしてウエハW上の全てのショッ
ト領域に対するレチクルパターンの露光が終了すると、
図5(A)に示されるウエハの交換位置にウエハテーブ
ル18を戻すが、これに先立って干渉計26Xaのリセ
ットが次のようにして行われる。
【0102】この場合において、上記のウエハW上への
露光中に、測長軸Xaの測長ビームが移動鏡24Xから
外れる場合があるが、露光中ウエハテーブル18は、座
標系(Xe、Y)で位置管理されているので、主制御装
置28では予め解っている基準板FP1上の第2基準マ
ーク32-1、32-2が投影光学系PLの投影領域内でそ
の投影中心(これはレチクルRのパターン像の投影中心
とほぼ一致している)との位置関係が検出可能となる位
置に位置するよう干渉計26Y、26Xeの計測値をモ
ニタしつつウエハテーブル18を所定のリセット位置に
位置決めする。そのリセット位置にウエハテーブル18
が位置決めされた状態では、図5(B)に示されるよう
に、測長軸Xaの測長ビームはX移動鏡24Xに当たっ
ており、また、基準板FP1上の第1基準マーク30-1
はアライメントセンサASの検出領域内に位置してい
る。これは、前述したように、測長軸Xe、Xaの相互
間距離BLと第1基準マーク30-1、30-2間の距離と
は設計値上では等しく定められているからである。
【0103】この状態で、主制御装置28ではアライメ
ントセンサASを用いて、基準板FP1上のマーク30-1
の位置検出を行なうと同時に干渉計26Xaをリセット
する。このように、アライメントセンサASおよび基準
板FP1の基準マーク30-1を使ってウエハテーブル1
8の位置が検出されたときに干渉計26Xaがリセット
される。すなわち、アライメントセンサASの検出中心
に対するウエハテーブル18の位置が検出されるときに
干渉計26Xaがリセットされる。また、基準板FP1
の基準マーク30-1の位置が座標系(Xa、Y)上で計
測されたことになる。
【0104】これにより、ウエハテーブル18は、(X
a、Y)座標系により管理されるようになる。そして干
渉計26Xaの座標系(Xa、Y)上で、ウエハの交換
およびアライメント計測が行われる。
【0105】《干渉計の第2のリセット機能》次に、本
実施形態における主制御装置28の制御動作を、干渉計
の第2のリセット機能を中心として説明する。
【0106】この主制御装置28の第2のリセット機能
は、ウエハテーブル18のXY平面内の移動時に、前記
測長軸Xe、Xaの測長ビームのいずれか又は両方が切
れ、その測長軸を有する干渉計が計測不能となったと
き、測長軸Yの干渉計26Y(この干渉計の測長ビーム
は切れることはない)の計測値に基づいて、ウエハテー
ブル18の所定の基準点がそれぞれのリセット位置に位
置するようにウエハテーブル18を位置決めし、そのリ
セット位置で対応する測長軸の干渉計をリセットする機
能である。
【0107】ウエハテーブル18の上面には前述の如
く、その表面がウエハW表面とほぼ同一高さになるよう
に設定された基準板FPが設けられているが、この基準
板FPとして、ここでは、図7(A)、(B)に示され
るような小FMと呼ばれる基準プレートFP2を使用す
るものとする。この基準板FP2上には、図6(B)に
示されるように、中心部にアライメントセンサ用の基準
マーク30-3が形成され、マーク30-3の長手方向両側
に一対のレチクル顕微鏡用の基準マーク32-3、32-4
が左右対称に形成されているものとする。基準板FP2
上で基準マーク30-3と基準マーク32-3,32-4とは
互いに所定の位置関係で形成されている。
【0108】 ウエハ交換が終了した状態では、測長
軸Xeの測長ビームは切れた状態にあるが、測長軸Yの
測長ビームは切れることがなく、また測長軸Xaの測長
ビームは切れていないので、干渉計26Y、26Xaの
計測値が主制御装置28に入力されている。従って、主
制御装置28では干渉計26Y、26Xaの計測値に基
づいてこのときのウエハテーブル18のXY2次元座標
位置を認識することができるとともに、このY座標に基
づいて測長軸Xeの測長ビームが切れている状態である
ことを正確に認識している。但し、このとき干渉計26
Xaは後述するようにしてリセットされており、ウエハ
テーブル18は(Xa,Y)座標系で管理されている。
【0109】この状態で、アライメント計測が行なわれ
る。すなわち、主制御装置28ではウエハW上の複数の
ショット領域の内、予め定められた特定のサンプルショ
ットの位置検出用マーク(アライメントマーク)位置の
計測を、干渉計26Y、26Xaの計測値をモニタしつ
つ駆動系22を介してウエハテーブル18をXYステー
ジ20と一体的に順次移動して、アライメントセンサA
Sの出力に基づいて(Xa,Y)座標系上で行なう。そ
して、この計測した各サンプルショットのウエハマーク
位置と設計上のショット領域の配列データとを用いて、
例えば特開昭61−44429号公報等に開示されるよ
うな最小二乗法による統計演算を行なって、ウエハ上の
上記複数ショット領域の全配列データを求める。但し、
計算結果は、基準板FP2上の基準マーク30-3を基準
とするデータに変換しておくことが望ましい。これによ
り、図8中に各矢印で示されるような基準マーク30-3
を基準とする各ショットの位置関係が求められる。な
お、基準マーク30-3の位置は、アライメント計測に先
立って行なわれる、干渉計26Xaのリセット時に、基
準マーク30-3をアライメントセンサASで検出するこ
とによって、(Xa、Y)座標系上で計測されている
(これについては後に詳述する)。
【0110】 上記のアライメント計測の終了後(こ
の状態では、干渉計26Xeの干渉計ビームは切れてい
るものとする)、露光処理シーケンスに移行する。
【0111】すなわち、主制御装置28では干渉計26
Xaの計測値をモニタしつつそのXa座標が0になるま
でウエハテーブル18を図2における−X方向又は+X
方向(この方向は、アライメント計測の終了位置の設定
に応じて定まる)に駆動する。これにより、基準板FP
2の中心の基準マーク30-3がほぼ測長軸Yに一致した
状態となる。次いで、主制御装置28では、予めわかっ
ている投影光学系PLのY座標値(例えば零)に従って
干渉計26Yの計測値をモニタしつつウエハテーブル1
8を+Y方向に移動して基準板FP2を投影光学系PL
のほぼ直下(基準板上の基準マーク32-3、32-4と投
影光学系PLの投影中心との相対位置を検出可能な位
置)に位置させるように、ウエハテーブル18を所定位
置(干渉計26Xeのリセット位置)に位置決めする。
このときの状態が図7(B)に示されている。
【0112】この状態で、主制御装置28ではレチクル
アライメント顕微鏡52A、52Bを用いて、基準板F
P2上のマーク32-3、32-4の投影光学系PLを介し
た像と、各マークにそれぞれ対応するレチクルR上のレ
チクルマークとをそれぞれ同時に観察し、レチクルアラ
イメント顕微鏡52A、52Bの検出信号に基づいてマ
ーク32-3、32-4と各マークに対応するレチクルマー
クとの位置ずれをそれぞれ検出する。この検出、すなわ
ち基準板FP2の基準マーク32-3、32-4と投影光学
系PLの投影中心(これはレチクルRのパターン像の投
影中心とほぼ一致している)との位置関係の検出が出来
た瞬間に測長軸Xeの干渉計26Xeをリセットする。
このようにアライメント顕微鏡52A,52Bおよび基
準板FP2の第2基準マーク32-3、32-4を使ってウ
エハテーブル18の位置が検出されたときに干渉計26
Xeがリセットされる。すなわち、投影光学系PLの投
影中心に対するウエハテーブル18の位置が検出された
状態で干渉計26Xeがリセットされる。ここで、リセ
ットは通常干渉計26Xeの計測値をカウントするカウ
ンタのカウント値を零にすることにより行われるが、零
に限らずその他の使いやすい値を入れてもよい。
【0113】これにより、ウエハテーブル20の位置が
座標系(Xe,Y)上で管理されるようになる。
【0114】ここで、図7(B)の場合には、干渉計2
6Xeのリセット位置では干渉計26Xaの干渉計ビー
ムは切れないので、上記のウエハテーブル18のアライ
メント計測終了位置から干渉計26Xeのリセット位置
への移動は、干渉計26Xa、26Yの計測値に基づい
て直線経路に沿って行なっても良い。
【0115】しかし、例えば、測長軸XeとXaの間隔
がもっと離れている場合には、上記のウエハテーブル1
8の移動の途中で測長軸Xaの干渉計ビームは切れてし
まい(このとき、測長軸Xeの干渉計ビームも切れてい
る)、ウエハテーブル18の位置制御が不能となってし
まう。これに対し、前述したようにウエハテーブル18
を−X方向又は+X方向に一旦移動させた後、+Y方向
に移動させる方法を採用すれば、位置制御不能状態が生
じることなく、干渉計26Xeを予め定められたリセッ
ト位置(基準板FP2が投影光学系PLの直下に位置す
る位置)でリセットすることができる。
【0116】従って、この第2の干渉計のリセット機能
による場合には、測長軸Xe、Xa相互間距離(すなわ
ちベースライン量BL)はいくら長くても、移動鏡24
Xの長さをウエハWの直径と同程度にすることが出来
る。
【0117】なお、上述した測長軸Xa,Xeの測長ビ
ームがともに切れてしまったときのウエハテーブル18
のY軸方向の移動中は、XYステージ20を構成するX
ステージの位置が変化しないようにすることが望まし
く、そのために、X干渉計の使用が不能である間はX軸
方向の位置のサーボ制御を別のセンサに基づいて行なう
か、あるいはXステージそのものをロックすればよい。
【0118】そして、主制御装置28では上記の位置ず
れ誤差の計測結果と先に算出した基準マーク30-3を基
準としたショット配列データおよび基準マーク30-3と
基準マーク32-3,32-4との位置関係とに基づいて、
干渉計26Y、26Xeの計測値をモニタしつつウエハ
W上の各ショット領域を露光位置に位置決めしつつ、照
明光学系内のシャッタを開閉制御しながら、ステップア
ンドリピート方式でレチクルパターンをウエハ上に順次
露光する。
【0119】このようにしてウエハW上の全てのショッ
ト領域に対するレチクルパターンの露光が終了すると、
ウエハの交換位置にウエハテーブル18を戻すが、これ
に先立って干渉計26Xaのリセットが次のようにして
行われる。
【0120】この場合において、上記のウエハW上への
露光中に、測長軸Xaの測長ビームが移動鏡24Xから
外れる場合があるが、露光中ウエハテーブル18は、座
標系(Xe、Y)で位置管理されているので、主制御装
置28では露光終了後、Xe座標が零となる位置まで干
渉計26Xeの計測値をモニタしつつ、ウエハテーブル
18を移動させる。すなわち、干渉計26Xeの計測値
が、干渉計26XeをリセットしたときのXe座標値と
なるまでウエハテーブル18をX方向に移動させる。こ
れにより、基準板FP2の基準マーク30-3がほぼ測長
軸Y上に一致した状態となる。次いで、主制御装置28
では予め解っているアライメントセンサASの検出中心
のY座標値に従って干渉計26Yの計測値をモニタしつ
つウエハテーブル18を−Y方向に移動させ、基準板F
P2の基準マーク32-3がアライメントセンサASの検
出領域内に位置する所定位置(干渉計26Xaのリセッ
ト位置)にウエハテーブル18を位置決めする。この状
態が図7(A)に示されている。
【0121】そのリセット位置にウエハテーブル18が
位置決めされた状態では、図7(A)に示されるよう
に、測長軸Xaの測長ビームはX移動鏡24Xに当たっ
ており、また、基準板FP2上の第1基準マーク30-3
はアライメントセンサASの検出領域内に位置してい
る。
【0122】この状態で、主制御装置28ではアライメ
ントセンサASを用いて、基準板FP2上のマーク30-3
の位置検出を行なうと同時に干渉計26Xaをリセット
する。このように、アライメントセンサASおよび基準
板FP2の基準マーク30-3を使ってウエハテーブル1
8の位置が検出されたときに干渉計26Xaがリセット
される。すなわち、アライメントセンサASの検出中心
に対するウエハテーブル18の位置が検出されるときに
干渉計26Xaがリセットされる。また、基準板FP2
の基準マーク30-3の位置が座標系(Xa、Y)上で計
測される。
【0123】これにより、ウエハテーブル18は、(X
a、Y)座標系により管理されるようになる。そして干
渉計26Xaの座標系(Xa、Y)上で、ウエハの交換
およびアライメント計測が行われる。
【0124】以上説明したように、本実施形態の投影露
光装置によると、図3に示されるように、移動鏡24
X、24Yとしてその長さLmが(Dw+2BL)より
小さくウエハ直径Dwより僅かに長い程度ものが使用さ
れていることから、移動鏡として(Dw+2BL)より
長いものを使用していた従来の露光装置に比べて、移動
鏡が取り付けられるウエハテーブル18及びこれが搭載
されたXYステージ20を小型・軽量化を図ることがで
き、これによりウエハテーブル18(及びXYステージ
20)の位置制御性能を向上させることができる。ま
た、当然のことながら、装置全体の小型化も可能とな
る。
【0125】なお、アライメントセンサASによるアラ
イメント計測や投影光学系PLによる露光を行なうため
には、理論上は、移動鏡の長さLmがウエハ直径Dwと
同一長さであれば足りるが、実際問題としては移動鏡反
射面の両端部の平面性を良くするための余裕と、ビーム
の直径分とを考慮する必要からウエハ直径Dwより移動
鏡の長さを僅かに大きくする必要があるのである。
【0126】また、上記実施形態によると、主制御装置
28が干渉計のリセットをアライメントと露光の間のタ
イミングで行なう、干渉計の第1、第2のリセット機能
を備えていることから、ウエハテーブル18がウエハ直
径より僅かに大きなほぼ正方形状であるにもかかわら
ず、アライメントマークの計測、露光のいずれの動作を
も支障なく行なうことができる。
【0127】特に、先に説明した基準板として大FMと
呼ばれる基準プレートFP1を使用する主制御装置18
の干渉計リセット動作によると、アライメント計測直後
のベースラインを計ることが出来るので、オフアクシス
アライメントセンサで最も重要なベースライン量の安定
性を確保することができ、このベースライン計測をウエ
ハテーブル18の静止状態で行なうことができるので空
気揺らぎ等による干渉計計測誤差等も無関係である。
【0128】一方、基準板として小FMと呼ばれる基準
プレートFP2を使用する主制御装置18の干渉計リセ
ット動作によると、ベースライン量BLの大きさに無関
係にウエハテーブル18の大きさをウエハW直径程度に
設定することが可能となる。
【0129】従って、ウエハテーブル18の大きさを一
定に保ったまま、解像力向上のための投影光学系PLの
高N.A.化や大フィールド化を容易に達成することが
可能となる。
【0130】なお、図2のY軸干渉計26Yに代えて、
図9に示されるような計測軸Y1、Y2を有するヨーイ
ング干渉計を設けても良い。このヨーイング干渉計によ
れば、Y1軸とY2軸の計測値の差を軸間距離Yyで割
ることにより、ウエハテーブル18のヨーイング量を容
易に求めることができるとともに、Y1軸とY2軸の計
測値の平均により図2のY軸干渉計26Yに相当する測
長軸Yaの干渉計と等価なウエハテーブル18のY座標
計測を行なうことができる。同様に、ヨーイング干渉計
をX側にも付けることも考えられるが、X側では測長軸
Xa,Xe共に2ずつにしなければならず、複雑にな
る。そこで、図9の場合は、移動鏡24X、24Yの直
交度が変わらないものとしてY軸側にのみヨーイング干
渉計を設けたものである。但し、移動鏡24X、24Y
の直交度が変わるときには、X、Y共にヨーイング干渉
計を持つか、Xa,Xe,Yの3つの測長軸の測長ビー
ムが切れていないときの関係を記憶して置いて、その変
化を計るようにしても良い。
【0131】《デバイス製造方法》次に、上述した露光
装置及び露光方法をリソグラフィ工程で使用したデバイ
スの製造方法の実施形態について説明する。
【0132】図10には、デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、
マイクロマシン等)の製造例のフローチャートが示され
ている。図10に示されるように、まず、ステップ20
1(設計ステップ)において、デバイスの機能・性能設
計(例えば、半導体デバイスの回路設計等)を行い、そ
の機能を実現するためのパターン設計を行う。引き続
き、ステップ202(マスク製作ステップ)において、
設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一
方、ステップ203(ウエハ製造ステップ)において、
シリコン等の材料を用いてウエハを製造する。
【0133】次に、ステップ204(ウエハ処理ステッ
プ)において、ステップ201〜ステップ203で用意
したマスクとウエハを使用して、後述するように、リソ
グラフィ技術によってウエハ上に実際の回路等を形成す
る。次いで、ステップ205(デバイス組立ステップ)
において、ステップ204で処理されたウエハを用いて
デバイス組立を行う。このステップ205には、ダイシ
ング工程、ボンディング工程、及びパッケージング工程
(チップ封入)等の工程が必要に応じて含まれる。
【0134】最後に、ステップ206(検査ステップ)
において、ステップY5で作製されたデバイスの動作確
認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程
を経た後にデバイスが完成し、これが出荷される。
【0135】図11には、半導体デバイスの場合におけ
る、上記ステップ204の詳細なフロー例が示されてい
る。図11において、ステップ211(酸化ステップ)
においてはウエハの表面を酸化させる。ステップ212
(CVDステップ)においてはウエハ表面に絶縁膜を形
成する。ステップ213(電極形成ステップ)において
はウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ2
14(イオン打込みステップ)においてはウエハにイオ
ンを打ち込む。以上のステップ211〜ステップ214
それぞれは、ウエハ処理の各段階の前処理工程を構成し
ており、各段階において必要な処理に応じて選択されて
実行される。
【0136】ウエハプロセスの各段階において、上述の
前処理工程が終了すると、以下のようにして後処理工程
が実行される。この後処理工程では、まず、ステップ2
15(レジスト形成ステップ)において、ウエハに感光
剤を塗布する。引き続き、ステップ216(露光ステッ
プ)において、上記説明した露光装置及び露光方法によ
ってマスクの回路パターンをウエハに転写する。次に、
ステップ217(現像ステップ)においては露光された
ウエハを現像し、ステップ218(エッチングステッ
プ)において、レジストが残存している部分以外の部分
の露出部材をエッチングにより取り去る。そして、ステ
ップ219(レジスト除去ステップ)において、エッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。
【0137】これらの前処理工程と後処理工程とを繰り
返し行うことによって、ウエハ上に多重に回路パターン
が形成される。
【0138】以上説明した本実施形態のデバイス製造方
法を用いれば、露光工程(ステップ216)において上
記の露光装置100が用いられるので、ウエハテーブル
18(及びXYステージ20)の位置制御性能を向上、
あるいは解像力向上のための投影光学系PLの高N.
A.化や大フィールド化を容易に達成することが可能と
なる結果、従来は製造が難しかった高集積度のデバイス
を低コストに製造することが可能になる。
【0139】なお、上記実施形態では、基準板FP1又
はFP2を用いて、アライメント計測から露光動作への
移行するタイミングで、干渉計のリセットを行なう場合
について説明したが、基板ステージとしてのウエハテー
ブル18上に何かの基準点を定め、この基準点が所定の
リセット位置に位置するようにウエハテーブル18を位
置決めし、干渉計をリセットすれば足りる。従って、こ
の基準点としてウエハW上の1点、例えばいずれかのシ
ョットに付設されたアライメントマークを定めても良
い。
【0140】また、上記実施形態では、ウエハテーブル
18上に移動鏡24X、24Yを固定した場合について
説明したが、これに代えて、ウエハテーブルの側面を鏡
面仕上げして移動鏡として使用することも可能であり、
このようにした場合には、ウエハテーブル18の剛性の
強化を図ることが可能である。上記実施形態のようにウ
エハテーブルの小型化が可能である場合には、ウエハテ
ーブルの側面を鏡面仕上げして移動鏡として使用するこ
とも容易である。
【0141】また、上記実施形態では、いわゆるEGA
計測によりウエハW上のショット領域の配列座標を予め
求め、露光時にはその配列座標に従って、ウエハテーブ
ルのステッピングを行なう手法を採用した場合について
説明したが、ショット領域毎にアライメントマークの計
測と露光とを交互に行なう場合に、小FM(FP2)を
用いる場合には、図7(A)、(B)に示されるリセッ
ト位置での干渉計のリセットを交互に行なえばよい。ま
た、この場合には、図8中に各矢印で示されるのと同様
の基準マーク30-3と各アライメントマークとの位置関
係をアライメント時に計測し、その結果を用いて露光時
にレチクルのパターン像とウエハとの重ね合わせを行な
うようにすれば良い。
【0142】なお、上記実施形態では、主制御装置が干
渉計リセット機能を有する場合について説明したが、本
発明に係る投影露光方法は、このような装置に限らず、
同一の干渉計で常に基板ステージの位置管理を行なう装
置、あるいは全く別の干渉計で露光時とアライメント計
測時に基板ステージの位置管理を行なう装置のいずれに
も適用は可能である。
【0143】また、上記実施形態では、本発明がステッ
プアンドリピート方式の投影露光装置に適用された場合
について説明したが、本発明の適用範囲がこれに限定さ
れることはなく、本発明は例えばステップアンドスキャ
ン方式の投影露光装置にも好適に適用できるものであ
る。このステップアンドスキャン方式の投影露光装置の
場合には、先に説明したショット内多点EGAにより、
直交度誤差等が解った場合に、例えば特開平7−579
91号等に開示される如く、レチクルステージとウエハ
ステージとの相対走査角度を変化させることにより直交
度誤差を補正しても良い。
【0144】さらに、本発明は、ステッパ等の光露光装
置に限らず、電子ビーム露光装置やX線露光装置にも好
適に適用でき、かかる装置に適用した場合にも基板ステ
ージの小型化による種々のメリット、例えばステージの
制御性の向上、装置設置面積(いわゆるフットプリン
ト)の縮小によるクリーンルームのコスト低減等を得る
ことができる。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る投影
露光装置によれば、基板ステージの制御性能を向上させ
ることができるという効果がある。
【0146】特に、請求項2、11、14、15、16
に記載の各発明に係る投影露光装置によれば、投影光学
系を介してのマスクパターンの露光時にもマーク検出系
による基板(感応基板)上のマーク検出時にも基板ステ
ージの2次元座標位置を正確に管理することができると
いう効果もある。
【0147】また、請求項3又は4に記載の発明に係る
投影露光装置によれば、基板ステージを一定の大きさに
保持したまま、投影光学系の高N.A化、及び大フィー
ルド化を達成することができるという優れた効果もあ
る。
【0148】また、請求項5及び6に記載の発明に係る
投影露光装置によれば、移動鏡及び基板ステージを小型
・軽量化しても何らの不都合なく、感応基板の全面に対
してマーク位置計測、投影光学系を介したパターンの露
光を行なうことができるという効果もある。
【0149】また、請求項7に記載の発明に係る投影露
光装置によれば、ベースラインの安定化を確保すること
ができるという優れた効果もある。
【0150】また、請求項8に記載の発明に係る投影露
光装置によれば、移動鏡及びこれが搭載される基板ステ
ージの更なる小型・軽量化が可能であるという効果もあ
る。
【0151】また、本発明に係る投影露光方法によれ
ば、基板ステージを小型・軽量化しても何らの不都合な
く、基板の全面に対してマーク位置計測、投影光学系を
介したパターンの露光を行なうことができる投影露光方
法が提供される。
【0152】また、本発明に係るデバイス製造方法によ
れば、高集積度の半導体デバイスを低コストで製造する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る投影露光装置の構成を概略的
に示す図である。
【図2】図1の装置のウエハテーブル近傍の構成各部を
示す概略斜視図である。
【図3】図1の装置のウエハテーブル近傍の構成各部の
概略平面図である。
【図4】(A)はウエハテーブルの移動範囲内で測長軸
Yの測長ビームが最大となる状態を示す図、(B)はウ
エハテーブルの移動範囲内で測長軸Yの測長ビームが最
小となる状態を示す図である。
【図5】主制御装置の大FMを用いた第1の干渉計リセ
ット機能を説明するための図であって、(A)はウエハ
テーブルがウエハ交換位置にある状態を示す図、(B)
はウエハテーブルが干渉計のリセット位置にある状態を
示す図である。
【図6】図1の基準板を拡大して示す図であって、
(A)は大FMを示す図、(B)は小FMを示す図であ
る。
【図7】主制御装置の小FMを用いた第2の干渉計リセ
ット機能を説明するための図であって、(A)はウエハ
テーブルが測長軸Xaの干渉計のリセット位置にある状
態を示す図、(B)はウエハテーブルが測長軸Xe干渉
計のリセット位置にある状態を示す図である。
【図8】アライメント計測の結果得られる基準板上の基
準マークとウエハ上の各ショット位置との相対位置関係
を視覚的に示す図である。
【図9】上記実施形態の変形例を示す図であって、Y軸
干渉計としてヨーイング干渉計を設けた場合を示す図で
ある。
【図10】本発明に係るデバイス製造方法の実施形態を
説明するためのフローチャートである。
【図11】図10のステップ204における処理のフロ
ーチャートである。
【図12】従来の装置のウエハテーブル近傍の構成各部
の概略平面図である。
【符号の説明】
18 ウエハテーブル(基板ステージ) 24X、24Y 移動鏡 26 干渉計システム 28 主制御装置(制御手段、制御システム) 30-1、30-2 第1基準マーク 32-1、32-2 第2基準マーク 52A、52B レチクル顕微鏡(位置検出手段、検出
器) 100 投影露光装置 R レチクル(マスク) PL 投影光学系 W ウエハ(基板、感応基板) AS アライメントセンサ(マーク検出系、検出器) Y 第1測長軸 Xe 第2測長軸 Xa 第3測長軸 FP1 基準板 FP2 基準板

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに形成されたパターンの像を投影
    光学系を介して感応基板上に露光する投影露光装置であ
    って、 前記感応基板を搭載して2次元面内を移動する基板ステ
    ージと;前記投影光学系とは別に設けられ、前記基板ス
    テージ上又は前記感応基板上のマークを検出するマーク
    検出系と;前記基板ステージの2次元座標位置を管理す
    る干渉計システムと;前記干渉計システムにより基準位
    置からの変位が計測される前記基板ステージ上の移動鏡
    とを備え、 前記移動鏡の長さLmと、前記投影光学系の投影中心と
    前記マーク検出系の検中心との中心間距離BLと、前記
    感応基板の直径Dwとの間には、 Lm<Dw+2BLの関係が成立することを特徴とする
    投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記干渉計システムが、前記投影光学系
    の投影中心と前記マーク検出系の検出中心を結ぶ方向で
    ある第1軸方向の第1測長軸と、この第1測長軸に前記
    投影光学系の投影中心で垂直に交差する第2軸方向の第
    2測長軸と、前記第1測長軸に前記マーク検出系の検出
    中心で垂直に交差する第2軸方向の第3測長軸とを少な
    くとも有することを特徴とする請求項1に記載の投影露
    光装置。
  3. 【請求項3】 前記投影光学系の投影領域内で前記基板
    ステージ上の所定の基準点と前記投影光学系の投影領域
    内の所定の基準点との位置関係が検出可能となる位置に
    前記基板ステージを位置決めした状態で前記第2測長軸
    の干渉計をリセットし、前記基板ステージ上の基準点が
    前記マーク検出系の検出領域内に位置するように前記基
    板ステージを位置決めした状態で前記第3測長軸の干渉
    計をリセットする制御手段を更に有することを特徴とす
    る請求項2に記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記投影光学系の投影領域内の基準点
    は、前記マスクのパターン像の投影中心であって、該マ
    スクパターン像の投影中心と前記基板ステージ上の基準
    点との位置関係を前記マスクと前記投影光学系とを介し
    て検出する位置検出手段を更に有することを特徴とする
    請求項3に記載の投影露光装置。
  5. 【請求項5】 前記基板ステージ上に搭載され、第1基
    準マークと第2基準マークとが所定の位置関係で形成さ
    れた基準板と;前記基準板の第1基準マークが前記マー
    ク検出系の検出領域内に位置すると同時に前記基準板の
    第2基準マークが前記投影光学系の投影領域内の所定の
    基準点との位置関係を検出可能に位置するように前記基
    板ステージを所定の位置に位置決めした状態で、前記第
    2測長軸の干渉計及び前記第3測長軸の干渉計の少なく
    とも一方をリセットする制御手段とを更に有することを
    特徴とする請求項2に記載の投影露光装置。
  6. 【請求項6】 前記投影光学系の投影領域内の基準点
    は、前記マスクのパターン像の投影中心であって、該マ
    スクパターン像の投影中心と前記基準板の第2基準マー
    クとの位置関係を前記マスクと前記投影光学系とを介し
    て検出する位置検出手段を更に有することを特徴とする
    請求項5に記載の投影露光装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記基板ステージが前
    記所定の位置に位置決めされた状態で、前記マーク検出
    系による検出と前記位置検出手段による検出とを同時に
    行なうことを特徴とする請求項6に記載の投影露光装
    置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記マーク検出系によ
    る前記感応基板上のマークの計測終了後に前記第2測長
    軸の干渉計をリセットする一方、前記投影光学系を介し
    た前記感応基板上への露光終了後に前記第3測長軸の干
    渉計をリセットすることを特徴とする請求項3又は5に
    記載の投影露光装置。
  9. 【請求項9】 マスクに形成されたパターンの像を投影
    光学系を介して感応基板上に露光する投影露光方法であ
    って、 前記感応基板を搭載する基板ステージ上の所定の基準点
    と前記基板ステージ上に搭載された感応基板上のアライ
    メントマークとの位置関係を検出し、 該検出の後に、前記基板ステージ上の所定の基準点を前
    記投影光学系の投影領域内に位置決めして、前記投影光
    学系の投影領域内の所定の基準点に対する前記基板ステ
    ージ上の所定の基準点の位置ずれと前記基板ステージの
    座標位置とを検出し、 前記検出された位置関係、前記検出された位置ずれ及び
    前記検出された基板ステージの座標位置に基づいて前記
    基板ステージを移動制御し、前記マスクのパターン像と
    前記基板ステージに搭載された感応基板との位置合わせ
    を行なうことを特徴とする投影露光方法。
  10. 【請求項10】 感応基板上の複数のショット領域の各
    々にマスクに形成されたパターンの像を投影光学系を介
    して露光する投影露光方法であって、 前記感応基板上の複数のショット領域の中から選択され
    たいくつかのサンプルショット領域の位置検出用マーク
    と前記基板が搭載された基板ステージ上の所定の基準点
    との位置をそれぞれ検出し、 該検出結果に基づいて、前記感応基板上の全てのショッ
    ト領域と前記基板ステージ上の所定の基準点との位置関
    係をそれぞれ演算で求め、 該演算の後に、前記基板ステージ上の所定の基準点を前
    記投影光学系の投影領域内に位置決めして、前記投影光
    学系による前記マスクのパターン像の投影中心に対する
    前記基板ステージ上の所定の基準点との位置ずれと前記
    基板ステージの座標位置とを検出し、 前記演算された位置関係、前記検出された位置ずれ及び
    前記検出された基板ステージの座標位置に基づいて前記
    基板ステージ移動制御し、前記基板ステージに搭載され
    た感応基板上のショット領域のそれぞれと前記マスクの
    パターン像との位置合わせを行なうことを特徴とする投
    影露光方法。
  11. 【請求項11】 マスクのパターンの像を基板上に投影
    するための投影光学系と;前記基板を搭載して2次元平
    面内を移動可能な基板ステージと;前記基板ステージま
    たは前記基板ステージ上に搭載された基板に形成された
    マークを検出するマーク検出系と;前記投影光学系の投
    影中心と前記マーク検出系の検出中心とを結ぶ方向に関
    して前記基板ステージの位置を計測するための第1測長
    軸と、前記第1測長軸と垂直な方向に関して前記基板ス
    テージの位置を計測するための第2測長軸と、前記第2
    測長軸に対して前記第1測長軸の方向に所定距離を隔て
    て配置され、前記第1測長軸と垂直な方向に関して前記
    基板ステージの位置を計測するための第3測長軸とを有
    する干渉計システムと;前記投影光学系を用いて前記マ
    スクのパターンの像を基板上に転写するときに前記第1
    測長軸と前記第2測長軸とを使って前記基板ステージの
    移動を制御し、前記マーク検出系により前記マークを検
    出するときに前記第1測長軸と前記第3測長軸とを使っ
    て前記基板ステージの移動を制御する制御システムとを
    備える投影露光装置。
  12. 【請求項12】 前記第1測長軸と前記第2測長軸とを
    使っているときに前記第3測長軸は使用不能であり、前
    記第1測長軸と前記第3測長軸とを使っているときに前
    記第2測長軸は使用不能であることを特徴とする請求項
    11に記載の投影露光装置。
  13. 【請求項13】 前記制御システムは、前記マーク検出
    系による前記マークの検出が終了した後に、前記第2測
    長軸の干渉計をリセットし、前記投影光学系を用いて前
    記パターンの転写が終了した後に前記第3測長軸の干渉
    計をリセットすることを特徴とする請求項12に記載の
    投影露光装置。
  14. 【請求項14】 マスクのパターンの像を基板上に投影
    するための投影光学系と;前記基板を搭載して2次元平
    面内を移動可能な基板ステージと;前記基板ステージま
    たは前記基板ステージ上に搭載された基板に形成された
    マークを検出するマーク検出系と;前記基板ステージの
    位置を計測するために、前記投影光学系の投影中心と前
    記マーク検出系の検出中心とを結ぶ第1測長軸と、前記
    投影光学系の光軸中心で前記第1測長軸と垂直に交差す
    る第2測長軸と、前記マーク検出系の検出中心で前記第
    1測長軸と垂直に交差する第3測長軸とを有する干渉計
    システムと;前記マーク検出系により前記マークが検出
    されるときに前記第3測長軸の干渉計をリセットする制
    御システムとを備える投影露光装置。
  15. 【請求項15】 マスクのパターンの像を基板上に投影
    するための投影光学系と;前記基板を搭載して2次元平
    面内を移動可能な基板ステージと;前記基板ステージま
    たは前記基板ステージ上に搭載された基板に形成された
    マークを検出するマーク検出系と;前記基板ステージの
    位置を計測するために、前記投影光学系の投影中心と前
    記マーク検出系の検出中心とを結ぶ第1測長軸と、前記
    投影光学系の光軸中心で前記第1測長軸と垂直に交差す
    る第2測長軸と、前記マーク検出系の検出中心で前記第
    1測長軸と垂直に交差する第3測長軸とを有する干渉計
    システムと;前記投影光学系の投影領域内に前記マーク
    があるときに前記第2測長軸の干渉計をリセットする制
    御システムとを備える投影露光装置。
  16. 【請求項16】 前記投影光学系を介して前記マークを
    検出する検出系をさらに備え、 前記制御システムは、前記検出系により前記投影光学系
    を介して前記マークが検出されるときに前記第2測長軸
    の干渉計をリセットすることを特徴とする請求項15に
    記載の投影露光装置。
  17. 【請求項17】 マスクのパターンを投影光学系を介し
    て基板上に転写する投影露光方法であって、 前記基板を載置して移動する基板ステージ上のマーク
    を、前記マスクと前記基板とを位置合わせするための検
    出器で検出することによって、前記検出器に対する前記
    基板ステージの位置情報を求め、 前記検出器に対する前記基板ステージの位置情報が得ら
    れるときに前記基板ステージの位置を計測するための干
    渉計をリセットすることを特徴とする投影露光方法。
  18. 【請求項18】 前記基板ステージ上のマークは、前記
    基板ステージに搭載された基板上のマークを含むことを
    特徴とする請求項17に記載の投影露光方法。
  19. 【請求項19】 前記検出器は、前記基板ステージ上の
    マークを、前記マスクと前記投影光学系とを介して検出
    することを特徴とする請求項17に記載の投影露光方
    法。
  20. 【請求項20】 マスクのパターンを投影光学系を介し
    て基板上に転写する投影露光方法であって、 前記基板を載置して移動する基板ステージ上のマークを
    前記投影光学系を介して検出することによって、前記投
    影光学系に対する前記基板ステージの位置情報を求め、 前記投影光学系に対する前記基板ステージの位置情報が
    求められるときに前記基板ステージの位置を計測するた
    めの干渉計をリセットすることを特徴とする投影露光方
    法。
  21. 【請求項21】 マスクのパターンを基板上に転写する
    投影露光方法であって、 前記マスクと前記基板とを位置合わせするための検出器
    を使って、前記基板を載置して移動する基板ステージの
    位置情報を求め、 前記基板ステージの位置情報が得られるときに、前記基
    板ステージの位置を計測するための干渉計をリセットす
    ることを特徴とする投影露光方法。
  22. 【請求項22】 マスクのパターンを基板上に転写する
    投影露光方法であって、 前記基板を載置して移動する基板ステージ上のマークを
    検出することによって、前記基板ステージの位置情報を
    求め、 前記基板ステージの位置情報が得られるときに、前記基
    板ステージの位置を計測するための干渉計をリセットす
    る投影露光方法。
  23. 【請求項23】 マスクに形成されたパターンを投影光
    学系を介して基板上に転写する投影露光方法であって、 前記基板を搭載するための基板ステージ上の所定の基準
    点と前記基板ステージ上に搭載された前記基板上の複数
    のショット領域との相対的な位置関係をそれぞれ検出す
    る第1工程と;該第1工程の後に、前記投影光学系を介
    して前記基板上の基準点を検出する第2工程と;前記第
    1工程および前記第2工程の検出結果に基づいて、前記
    基板上の各ショット領域を前記投影光学系に対して位置
    合わせする第3工程とを含む投影露光方法。
  24. 【請求項24】 前記基板ステージ上の基準点は、前記
    基板ステージ上に搭載された基板に形成されたマークを
    含むことを特徴とする請求項23に記載の投影露光方
    法。
  25. 【請求項25】 請求項17又は請求項23に記載の投
    影露光方法を用いて半導体デバイスを製造することを特
    徴とするデバイス製造方法。
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