JPH10198204A - 画像定着装置 - Google Patents

画像定着装置

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JPH10198204A
JPH10198204A JP176197A JP176197A JPH10198204A JP H10198204 A JPH10198204 A JP H10198204A JP 176197 A JP176197 A JP 176197A JP 176197 A JP176197 A JP 176197A JP H10198204 A JPH10198204 A JP H10198204A
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JP
Japan
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oil
endless belt
fixing roll
elastic member
belt
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JP176197A
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Inventor
Hideaki Sekiguchi
英明 関口
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置のより一層の小型化を図りつつ、記録シ
ートの剥離不良発生の恐れがない良好な画像を得ること
ができる画像定着装置を提供する。 【解決手段】 本発明の画像定着装置は、回転可能な定
着ロール11を有する加熱部10と、耐熱性の無端ベル
ト21および弾性部材23を有する加圧部20とを具備
する。弾性部材23は、無端ベルト21の内側に配設さ
れ、無端ベルト21を定着ロール11に押圧させて、定
着ロール11と無端ベルト21の間にニップ部を形成す
ると共に、無端ベルト21を走行可能とする。また、無
端ベルト21の内部にはオイル供給部30が設けられて
いて、無端ベルト21を介して、オイル含浸部材32か
ら定着ロール11表面にオフセットを防止するためのオ
イルが供給される。上記オイル供給部30から無端ベル
ト21に供給されたオイルの一部は、無端ベルト21と
弾性部材23との摺動抵抗を軽減する作用がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機,
レーザプリンター,ファクシミリ等の画像形成装置にお
ける画像定着装置に関する。より具体的には、加熱定着
ロールと加圧部の間のニップ部に用紙等の記録シートを
通過させることにより、記録シート上の未定着トナー像
を加熱定着処理する画像定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な乾式画像形成装置の定着装置に
は、赤外線ヒータやキセノンフラッシュランプ等の輻射
熱線によりトナーを融着させる方式と、少なくとも一方
が加熱された一対のロール間に用紙を通過させること
で、用紙に担持されたトナー像を熱と圧力によって定着
する方式がある。このうち、安全性や設置スペース等の
問題から、現在では後者の熱ロール定着が一般的であ
る。近年、定着ロール対のうち一方に無端ベルト部材や
フィルム部材等を用いて、ウォームアップ時間の短縮ま
たは装置の小型化を図ったものが提案されている。特開
平7−129004号公報はその一例である。この加熱
定着装置は、一対のロールに代えて、通常のヒートロー
ラかまたは定着フィルム,その内面ガイド部材および発
熱体を有する加熱部と、加圧フィルム材,耐熱性弾性体
よりなる加圧部材およびフィルム内面ガイド部材を有す
る加圧部とを備え、加熱部のヒートローラまたは加圧部
の加圧部材(加圧ローラ)の一方を回転駆動させると共
に、加圧部材を加熱部に圧接させてニップ部を形成して
いる。また、例えば特開昭62−135865号公報や
特開平8−69189号公報のように、加圧部にローラ
回転部材またはベルト走行部材を用いず、加圧部を固定
式の押圧部のみで構成した定着装置も知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、カラーコピーお
よびカラープリントの需要が増大し、これに対応する画
像形成装置の普及に伴い、より一層の小型化・低価格化
が要請されている。このような画像形成装置において、
例えば乾式電子写真方式を採用したカラー複写機および
カラープリンターでは、トナー定着部材に対してオフセ
ット防止用のオイルを塗布することによって、定着装置
のニップ出口側での剥離不良を防止している。しかしな
がら、前述の特開平7−129004号公報では、オフ
セットの防止については何ら言及されておらず、オフセ
ット防止手段は従来通りであるので、定着装置のより一
層の小型化を図るには自ずと限界がある。そこで、本発
明の目的は、上述の現状に鑑み、装置のより一層の小型
化を図りつつ、記録シートの剥離不良発生の恐れがない
良好な画像を得ることができる画像定着装置を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、画像定着装
置のより一層の小型化を目指して鋭意検討を重ねてきた
ところ、加圧部の構成要素として無端ベルトを用い、そ
の内部にオイル供給部を設けることによって上記目的が
達成されるとの知見を得ただけでなく、更にオイル供給
部からのオイルが無端ベルトを透過して加熱部の定着部
材表面に供給されるため、無端ベルトを加熱部側に押圧
してこれを走行可能とする弾性部材と無端ベルトとの間
の摺動抵抗が軽減され、記録シートの搬送性も向上する
との知見を得て、本発明をなすに到ったものである。す
なわち、本発明の画像定着装置は、回転可能な定着ロー
ルを有する加熱部と、定着ロールとの間にニップ部を形
成する無端ベルト、および無端ベルトの内側に配設さ
れ、無端ベルトを定着ロールに押圧させて走行可能とす
る弾性部材を有する加圧部とを具備し、上記無端ベルト
の内部にオフセットを防止するためのオイルを供給する
オイル供給部を設け、オイル供給部から無端ベルトを介
して定着ロール表面にオイルが供給されることを特徴と
する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明の画像定着装置の概要を示
す横断面図であり、図2はその縦断面図であって、画像
定着装置は加熱部10と加圧部20とを具備する。加熱
部10は、回転可能な定着ロール11および熱源(ヒー
タ)12を備えている。定着ロール11は、円筒状のコ
ア11aとその外周面を被覆する弾性層11bとからな
り、コア11a内にはヒータ12が挿通している。コア
11aの材質としては、アルミニウム,鉄,ステンレス
鋼(SUS),銅等の熱伝導率の高い金属または合金など
が用いられる。弾性層11bは、その表面が耐熱性およ
び離型性に優れた材料で形成され、例えばシリコーンゴ
ム等の下地層をシリコーンゴムやテトラフルオロエチレ
ン樹脂等のコート層で被覆したものが好ましい。ヒータ
12としては、ハロゲンランプ,赤外線ランプ等各種の
熱源を利用することができる。なお、図2に示す13,
13は軸受であり、図示してないモータおよび伝動機構
によりコア11aが回転駆動されるようになっている。
また、加熱部10には、温度センサ14が配置され、定
着ロール11表面の温度を計測する。そして、温度セン
サ14の計測信号により、図示してない温度コントロー
ラによってヒータ12がフィードバック制御され、ロー
ル11表面を適切な温度に調節するようになっている。
定着ロール11の表面温度すなわち定着温度は、使用す
るトナーや記録シート(以下、用紙Pで代表する)の種
類によっても異なるが、120〜200℃の間に設定さ
れる。
【0006】加圧部20は、無端ベルト21,ベルトガ
イド部材22と、弾性部材23,そのベースプレート2
4等を備えた加圧部材と、オイル供給部30とからな
る。加圧部材は、無端ベルト21を定着ロール11に押
圧させて、無端ベルト21と定着ロール11の間にニッ
プ部を形成すると共に、無端ベルト21を走行可能とす
るための部材である。無端ベルト21の材質としては、
テトラフルオロエチレン樹脂や多数の微細孔を穿孔した
ポリイミド樹脂等の耐熱性および耐油性に優れ、オイル
透過性能を兼ね備えた多孔質フィムル材料が用いられ
る。無端ベルト21は、その両端部がベルトガイド部材
22,22の外周に巻回されている。ベルトガイド部材
22の材質としては、ある程度の剛性を有し、無端ベル
ト21から熱を奪いすぎないものであればよく、例えば
耐熱性樹脂等で形成される。また、ベルトガイド部材2
2の形状としては、円形,楕円形等、無端ベルト21の
走行を阻害しないものであればよいが、その上面を円弧
状に湾曲した形状として、これに無端ベルト21を張力
の働かない状態で巻回することが好ましい。無端ベルト
21をテンションフリーとした場合、テンション部材が
不要であるばかりでなく、無端ベルト21が損傷する恐
れがなく、かつウォームアップ時間が短縮される。無端
ベルト21が当接するベルトガイド部材22の外周面に
は、複数のリブ状の突起を形成して、無端ベルト21内
周面とベルトガイド部材22との接触面積を小さくする
ことが望ましい。
【0007】前記加圧部材は、図1,2に示す定着装置
においては、ベルトガイド部材22の内側に配設された
弾性部材23,この弾性部材23を載置するベースプレ
ート24および後述のオイル含浸部材(32)から構成さ
れる。弾性部材23は、加重をかけた時に自体の弾性力
により、前述のように、無端ベルト21を直接押圧し
て、定着ロール11とニップ部を形成すると同時に、無
端ベルト21を走行可能とするために用いられる。その
材質としては、弾性と耐熱性等が必要であり、シリコー
ンゴムやフッ素ゴム,これらのブレンドゴム等が挙げら
れる。充分な定着を行えるだけの弾性と画像定着装置の
小型化を確保するためには、弾性部材23の厚さは2〜
10mmの範囲にあることが好ましい。定着ロール11
の軸方向に延設されたベースプレート24は、弾性部材
23およびオイル含浸部材(32)を載置・固定する。上
面が開口した台形断面をなすベースプレート24は、用
紙Pの出口側の側壁24aが入口側に位置する側壁24
bより高くなっており、側壁24aの上端から外面上部
にかけてアールを施している。また、弾性部材23も、
同様に用紙Pの出口側の肉厚を厚く入口側を薄くして、
上面を傾斜させている。すなわち、加圧部材を定着ロー
ル11の中心方向に押圧したとき、側壁24aの上端が
前記弾性層11bに喰い込むようにニップを形成して、
定着時の用紙Pの剥離性を向上させている。そのため、
定着ロール11のニップ部出口側に剥離爪を必ずしも設
ける必要はない。
【0008】ベースプレート24に一体的に垂下する連
結部材の下端には、無端ベルト21に沿って円弧状に湾
曲したベルト案内部材25が配置されている。このベル
ト案内部材25は、通常無端ベルト21と非接触ではあ
るが、定着時にテンションフリーの状態で走行する無端
ベルト21を案内(誘導)する機能を持たせている。前
記ベルトガイド部材22,22は、その内外面がベース
プレート24の両端側壁および枠部材26,26と固着
している。また、枠部材26の下端には、加圧部材が一
定の荷重で定着ロール11の中心に向かって押圧される
よう、図示してない画像定着装置のフレームに支持され
た圧縮コイルスプリング27,27が取り付けられてい
る。
【0009】無端ベルト21の内部にはオイル供給部3
0が設けられている。このオイル供給部30は、ベース
プレート24のオイル部31と、オイルを保持する前述
のオイル含浸部材32とから構成される。オイル部31
は、前記側壁24bを仕切壁として、これに並設された
側壁24cを有する溝状パンからなり、オイル含浸部材
32を載置・固定する。また、オイル含浸部材32は、
無端ベルト21裏面に接触し、無端ベルト21を介し
て、定着ロール11表面のオフセット発生を防止するた
めのオイルを供給する。このようなオイル部31は、ベ
ースプレート24と必ずしも一体化する必要はない。オ
イル含浸部材32としては、例えば各種ゴム材料のスポ
ンジ体の他に、天然または半合成セルロース,羊毛,ポ
リアミド,ポリイミド,ポリエステル,ポリウレタン,
ポリアクリロニトリル等の繊維からなるフェルトや不織
布などの多孔質材料が用いられる。
【0010】オイルとしては、ジメチルシリコーンオイ
ル,アミノ基等の官能基を有する変性ジメチルシリコー
ンオイル等のシリコーン系オイル,フッ素系オイル,パ
ラフィン系オイルなどの離型性オイルが用いられる。こ
れらの離型性オイルは、含浸部材32に含浸・保持され
るだけでなく、上記オイル部31に貯留させることもで
きる。以上の画像定着装置においては、オイル含浸部材
32の毛細管現象により、オイルが直接無端ベルト21
裏面に供給され、更に無端ベルト21を透過したオイル
が定着ロール11表面に供給される。また、オイル供給
部30を前述の弾性部材23とベースプレート24とか
ら構成してもよい。その場合、弾性部材23を液状シリ
コーンゴムやスポンジゴム等で形成して、弾性の他にオ
イル保持能を持たせる必要がある。このように、オイル
含浸部材32に代えて、弾性部材23自体にオイルを含
浸させた場合は、定着ロール11への加圧作用と毛細管
現象により、弾性部材23から直接オイルが無端ベルト
21裏面に供給される。
【0011】図3は本発明の別の画像定着装置の概要を
示す横断面図であり、図1,2に示すものとはオイル供
給部の構成が異なる。なお、図1,2と同じ構成要素に
は同一の番号を付しており、図1,2と重複した説明は
省略することにする。図3において、オイル供給部30
は、ベースプレート24内に前記多孔質材料と同様の材
料で形成されたオイル含浸層33が載置・固定され、そ
の上に弾性部材23が積層された構造からなる。したが
って、弾性部材23の内部側に形成されたオイル含浸層
33に含浸・保持されたオイルが弾性部材23を介して
無端ベルト21裏面に供給され、弾性部材23はオイル
供給量を調整する機能をも有する。さらに、オイル含浸
層33と無端ベルト21裏面に接触するよう、図3に破
線で示すオイル浸透シート34を介在させてもよい。オ
イル浸透シート34は、例えばポリアミド,ポリイミド
等の耐熱性および浸透性を兼ね備えた繊維で形成するこ
とが望ましい。この場合は、オイル浸透シート34を介
して、オイル含浸層33から毛細管現象によりオイルが
無端ベルト21に供給される。
【0012】本発明は、単位面積当たりのトナー量の多
い多重トナー像を加熱定着するタイプのフルカラー画像
形成装置に好適に適用される。そして、オイル供給部3
0から定着ロール11表面に供給されるオイル量を例え
ばA4サイズの用紙1枚当たり2〜5μlの範囲とする
ことが望ましい。これは、所定のオイル透過率を有する
無端ベルト21の材質を選択したりあるいは微細孔の開
口度を調整し、更にオイル含浸部材32,オイル含浸の
弾性部材23,オイル含浸層33または含浸層33とオ
イル浸透シート34のそれぞれの多孔度等を調整するこ
とによって、上記オイル供給量を調整することができ
る。以上にように、オイル供給部30から無端ベルト2
1および定着ロール11表面にオイルが供給されるの
で、無端ベルト21の裏面に塗布されたオイルの一部
は、弾性部材23と無端ベルト21間の摩擦を軽減する
潤滑剤として作用する。したがって、安定した用紙Pの
搬送性を確保することができるので、用紙Pが厚紙のよ
うに厚くても、充分な定着度が得られる圧力を加えるこ
とができ、かつ搬送不良により生じる像ズレ等の画質不
良を発生することがない。
【0013】本発明の作用を要約すると次のとおりであ
る。本発明の画像定着装置によれば、無端ベルト21の
内部に設けたオイル供給部30から無端ベルト21を介
して定着ロール11表面にオイルが供給される。したが
って、スペースの有効利用と同時に、定着装置のニップ
部出口での剥離不良を防止することができる。特に、弾
性部材23と無端ベルト21の間の摺動抵抗を軽減する
潤滑剤、および定着ロール11表面に塗布されてトナー
オフセットを防止する離型剤の供給部(30)を共通化し
たことによって、画像定着装置の大幅な小型化、低コス
ト化が図られる。しかも、上述の摺動抵抗が軽減される
ので、用紙Pが安定して搬送され、良質の定着画像を得
ることができる。また、定着ロール11と無端ベルト2
1の摩擦による磨耗が大幅に少なくなるので、これらの
部材(11,21)の可使用期間が延長され、装置の信頼
性が高められる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図1,2に基づいて具体的に
説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるもので
はない。定着ロールのコア11aとして、外径34m
m,内径32mm,長さ350mmのアルミニウム製円
筒を用いた。コア11a表面には、硬度(JIS−A)
45°のHTVシリコーンゴムの下地層と、RTVシリ
コーンゴムのコート層からなる弾性層11bが被覆され
ている。弾性層11bの下地層の厚さは1mmであり、
鏡面仕上げされた下地層上に膜厚50μmのコート層を
浸漬塗布法により形成した。コア11aの内部には85
0Wのハロゲンランプ12が装着され、温度センサ14
の計測信号に基づいて、温度コントローラ(図示せず)
により、定着ロール11表面は150℃に温度調節され
る。無端ベルト21として、幅300mm,周長125
mmのポリテトラフルオロエチレン(ゴアテックス:ゴ
アテックス社製)の延伸フィムルを用いた。この無端ベ
ルト21を外側面が枠部材26,26に固着されたベル
トガイド部材22,22にテンションフリーの状態で巻
回した。耐熱性樹脂製のベルトガイド部材22には、外
周面にリブ状突起が形成されている。また、幅(ベルト
の走行方向)15mm,長さ320mm,側壁24aの
高さ8.6mm,側壁24bの高さ5mmのSUS製ベ
ースプレート24を無端ベルト21の内側に配置し、そ
の底板上に硬度(JIS−A)23°のシリコーンゴム
からなる弾性部材23を載置し接着した。
【0015】ベースプレート24の下方には、無端ベル
ト21に沿って湾曲したベルト案内部材25が連結部材
を介して配置されている。さらに、ベースプレートの両
端側壁は、前述の枠部材26,26に固定されたベルト
ガイド部材22,22の内側面に固着されている。上記
枠部材26,26は、本体フレーム(図示せず)に対し
て垂直に設けられ、その下端に圧縮コイルスプリング2
7,27が取り付けられている。これらのスプリング2
7,27の付勢力により、前記弾性部材23は30kg
fの荷重で定着ロール11の中心に向けて押圧される。
無端ベルト21の内部には、上記ベースプレートの側壁
24bを共有する幅3.0mmのオイル部31がベース
プレート24に形成され、その上にオイル含浸部材32
が無端ベルト21裏面に接触するように配設されてい
る。オイル含浸部材32としてフェルト(商品名:1−
ソックス)を用い、これに粘度1000csのジメチル
シリコーンオイル(KF−96:信越化学社製)が飽和
するまで含浸されている。
【0016】(画像定着装置の作用)定着ロール11
は、図示してないモータにより周速100mm/sで回
転し、無端ベルト21も周速100mm/sで従動走行
する。ここで、圧縮コイルスプリング27の付勢力によ
り、枠部材25,ベルトガイド部材22,ベースプレー
ト24および弾性部材23が一緒になって上方に付勢さ
れ、無端ベルト21を定着ロール11に押圧する。一
方、トナー像Tを担持した用紙Pが、転写装置から定着
装置のニップ部に搬送されてくる。そして、上記ニップ
部に作用する圧力と、ハロゲンランプ12の発熱による
定着ロール11の伝導熱により、トナー像Tは用紙P上
に定着される。ジメチルシリコーンオイルを保持するオ
イル含浸部材32は無端ベルト21に接触しているの
で、含浸部材32から滲出するオイルが走行する無端ベ
ルト21裏面に塗布される。無端ベルト21裏面に塗布
されたオイルは、ベルト21のオイル浸透・透過作用に
より、定着ロール11表面に塗布される。したがって、
ニップ部出口での用紙Pの剥離不良が防止され、定着ロ
ール11表面にトナーオフセットが発生するようなこと
がない。
【0017】画像定着装置において、定着ロール11に
弾性部材23を押圧させると、その荷重に比例して弾性
部材23と無端ベルト21の間の摩擦係数が増大する。
また、定着時に像ズレが生じないよう、定着ロール11
が回転するときは、無端ベルト21は定着ロール11と
等速で従動走行しなければならない。一方、弾性部材2
3に所定の荷重を加えると、定着ロール11表面と無端
ベルト21との摩擦係数に比べて、弾性部材23と無端
ベルト21との摩擦係数が大きい。そのため、無端ベル
ト21内部にオイル供給部30を設けることなく、定着
時に適切なニップ圧が得られる294N(30kgf)
の荷重をかけた場合、無端ベルト21が定着ロール11
に従動せず、定着ロール11だけが回転する。しかしな
がら、本実施例では、前述したように、無端ベルト21
の裏面に塗布されたオイルの一部が、弾性部材23と無
端ベルト21の間の摩擦を軽減する潤滑剤として作用す
るので、無端ベルト21がスムーズに走行する。したが
って、用紙Pの搬送不良に起因する画質不良の発生がな
い。
【0018】
【発明の効果】本発明の画像定着装置は、無端ベルトの
内部にオイル供給部を設けたもので、スペースの有効利
用と同時に定着装置の大幅な小型化が図られる。また、
無端ベルトを介して、オイル供給部から定着ロール表面
に供給されたオイルは、記録シートの剥離不良を防止す
ることができる。しかも、オイル供給部からのオフセッ
ト防止用オイルの一部は、加圧部の弾性部材と無端ベル
トの間にも供給されるので、両者間の摺動抵抗を軽減す
る。したがって、搬送不良による像ズレ等の画質不良を
発生することなく、安定した用紙搬送性を確保すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の画像定着装置の概要を示す横断面図
である。
【図2】 図1の縦断面図である。
【図3】 本発明の別の画像定着装置の概要を示す横断
面図である。
【符号の説明】
10…加熱部、11…定着ロール、20…加圧部、21
…無端ベルト、23…弾性部材、30…オイル供給部、
32…オイル含浸部材、33…オイル含浸層、34…オ
イル浸透シート。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な定着ロールを有する加熱部
    と、定着ロールとの間にニップ部を形成する無端ベル
    ト、および無端ベルトの内側に配設され、無端ベルトを
    定着ロールに押圧させて走行可能とする弾性部材を有す
    る加圧部とを具備し、上記無端ベルトの内部にオフセッ
    トを防止するためのオイルを供給するオイル供給部を設
    け、オイル供給部から無端ベルトを介して定着ロール表
    面にオイルが供給されることを特徴とする画像定着装
    置。
  2. 【請求項2】 前記オイル供給部にオイル含浸部材を配
    置し、オイル含浸部材から無端ベルトに直接オイルを供
    給する請求項1記載の画像定着装置。
  3. 【請求項3】 前記オイル供給部として弾性部材の内部
    側にオイル含浸層を形成し、弾性部材を介して無端ベル
    トにオイルを供給する請求項1記載の画像定着装置。
  4. 【請求項4】 前記オイル含浸層と無端ベルト裏面に接
    触するオイル浸透シートを配置し、オイル浸透シートを
    介して無端ベルトにオイルを供給する請求項3記載の画
    像定着装置。
  5. 【請求項5】 前記オイル供給部から無端ベルトに供給
    されたオイルの一部を用いて、無端ベルトと弾性部材と
    の摺動抵抗を軽減する請求項1〜4のいずれかに記載の
    画像定着装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000031062A1 (fr) * 1998-11-24 2000-06-02 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Derives d'aminomethylpyrrolidine substitues par des cycloalkyles
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JP2018165802A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 コニカミノルタ株式会社 定着装置用摺動部材、定着装置、画像形成装置および定着装置用摺動部材の製造方法

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