JPH10197706A - Au薄膜付き反射鏡 - Google Patents

Au薄膜付き反射鏡

Info

Publication number
JPH10197706A
JPH10197706A JP9026339A JP2633997A JPH10197706A JP H10197706 A JPH10197706 A JP H10197706A JP 9026339 A JP9026339 A JP 9026339A JP 2633997 A JP2633997 A JP 2633997A JP H10197706 A JPH10197706 A JP H10197706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
substrate
layer
thickness
glass layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9026339A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Toyoda
誠司 豊田
Yoshio Kuromitsu
祥郎 黒光
Kunio Sugamura
邦夫 菅村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP9026339A priority Critical patent/JPH10197706A/ja
Publication of JPH10197706A publication Critical patent/JPH10197706A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S23/00Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors
    • F24S23/70Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors with reflectors
    • F24S23/82Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors with reflectors characterised by the material or the construction of the reflector
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24SSOLAR HEAT COLLECTORS; SOLAR HEAT SYSTEMS
    • F24S23/00Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors
    • F24S23/70Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors with reflectors
    • F24S23/74Arrangements for concentrating solar-rays for solar heat collectors with reflectors with trough-shaped or cylindro-parabolic reflective surfaces
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/40Solar thermal energy, e.g. solar towers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い反射特性及び熱伝導性を有し、Au薄膜
の密着性に優れた反射鏡を得られる。また反射鏡の生産
性が向上し、安価に反射鏡を製造できる。 【解決手段】 Au薄膜付き反射鏡10は、Al又はA
l合金からなる基体11と、この基体11上に形成され
たガラス層12と、このガラス層12の表面にAu有機
化合物を含むペーストを塗布し焼成して形成されたAu
薄膜13を備える。このAu薄膜13はSiO2、B2
3、PbO、Bi23、Al23、M2Oで表されるアル
カリ金属酸化物(但し、MはLi,Na又はKであ
る。)及びM’Oで表されるアルカリ土類金属酸化物
(但し、M’はMg,Ca又はBaである。)からなる
群より選ばれた1種又は2種以上の酸化物を0.1〜2
0重量%含み、残部がAuにより構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は赤外線の反射に適す
るAu薄膜付き反射鏡に関する。更に詳しくはハロゲン
ヒータのような赤外線ヒータから放射された赤外線を反
射するに適した反射鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、太陽エネルギ吸収装置に用いられ
る反射鏡として、アルミニウム、鋼板、ステンレスなど
の金属、合金又はプラスチックなどの適宜な材料で形成
された基板上にアルミニウム、銀などからなる金属反射
膜が被着され、この金属反射膜の表面にSiO2のよう
なガラス質膜からなる透明性無機質保護膜が形成された
反射鏡が開示されている(特開昭57−4003)。こ
の反射鏡によれば、紫外域から可視域及び赤外域まで広
い範囲で高い反射率を有し、反射膜が透明性無機質保護
膜で保護されているため、反射面が平滑で汚損しにく
く、反射率が低下することがなく、またこの保護膜によ
り耐酸性、耐アルカリ性、耐塩性に優れ、長期にわた
り、反射特性を維持できる特長がある。
【0003】しかし、上記従来の反射鏡には、反射鏡が
赤外線ヒータの放射熱のように1000℃以上の高温の
熱線を受けてこれを反射すると、基板が金属の場合には
金属粒子が粒成長を起こし、また基板がプラスチックの
場合には熱変形を生じ、これにより金属反射膜が剥離し
て、それぞれ反射率を低下させる問題点があった。これ
らの点を解消するために、基板をAl又はAl合金の押
出し加工にて形成し、この基板の表面をバフ研磨した後
に、基板表面にNiめっき処理にてNi層を形成し更に
Auめっき処理にてAuめっき膜を形成することによ
り、基板表面に反射膜が形成された反射鏡が知られてい
る。この反射鏡では、反射鏡が赤外線ヒータの高温の熱
線を受けても、反射膜の表面の平滑性が極めて高いため
反射率が高く、これにより基板の温度上昇が最小限に抑
えられる。この結果、基板の金属粒子が粒成長を起こす
ことはなく、従って反射膜が剥離することがないので、
反射率が低下しないようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記改善され
た従来の反射鏡では、基板の表面、即ち中間めっき層で
あるNi層表面の平滑性を高めるためにNi層の厚さを
20μm以上と比較的厚く形成する必要があり、また高
い赤外線反射特性を得るためにAuめっき膜の厚さを1
0μm以上と比較的厚く形成する必要があり、更に基板
を直接Niめっき浴及びAuめっき浴中に浸漬するため
反射面として用いられない基板の裏面にもNi層及びA
uめっき膜が形成される。この結果、高価なNi及びA
uを必要以上に使用するため、製造コストを押上げる不
具合があった。なお、上記Auめっき膜の厚さを10μ
mと比較的厚くするのは、赤外線の波長が1μm〜3μ
mであり、Auめっき膜の厚さをこの波長と同程度であ
ると、Auめっき膜による赤外線の吸収が起こり、赤外
線反射特性が低下するためである。本発明の目的は、高
い反射特性及び熱伝導性を有し、Au薄膜の密着性に優
れたAu薄膜付き反射鏡を提供することにある。本発明
の別の目的は、生産性を向上し、安価に製造できるAu
薄膜付き反射鏡を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1の拡大図に示すように、Al又はAl合金により形
成された基体11と、基体11上に形成されたガラス層
12と、ガラス層12上に形成されたAu薄膜13とを
備えたAu薄膜付き反射鏡であって、Au薄膜13がS
iO2、B23、PbO、Bi23、Al23、M2Oで
表されるアルカリ金属酸化物(但し、MはLi,Na又
はKである。)及びM’Oで表されるアルカリ土類金属
酸化物(但し、M’はMg,Ca又はBaである。)か
らなる群より選ばれた1種又は2種以上の酸化物を0.
1〜20重量%含み、残部がAuにより構成されたこと
を特徴とする。この請求項1に係るAu薄膜付き反射鏡
では、基体11の表面が粗くても、ガラス層12がこれ
を平滑化し、ガラス層12上に形成されたAu薄膜13
の表面を歪みのない鏡面とし、高い反射特性を有するよ
うにする。またガラス層12の上にAu有機化合物ペー
ストを塗布して乾燥した後、焼成すると、このペースト
中のSi,B,Pb,Bi,Al,Li,Na,K,M
g,Ca,Ba等が酸化物となり、これらがガラス層1
2のガラス成分と化学的に結合する。これによりガラス
層12の表面に高い密着力で緻密で連続したAu薄膜1
3を形成する。Au薄膜13中の酸化物の含有量が0.
1重量%未満ではガラス層12のガラス成分との結合力
に劣り、20重量%を越えるとAuの含有量が相対的に
低下し反射率が低下するようになる。Au薄膜13中の
上記酸化物の好ましい含有割合は0.5〜10重量%で
ある。更に基体11をAl又はAl合金により形成した
ので、高い熱伝導性及び耐食性を有する反射鏡が得ら
れ、また軽量で複雑な形状の反射鏡を製造することがで
きる。
【0006】請求項2に係る発明は、図3の拡大図に示
すように、Al又はAl合金により形成された基体11
と、基体11上に形成されたAl23層25と、Al2
3層25上に形成されたガラス層12と、ガラス層1
2上に形成されたAu薄膜13とを備えたAu薄膜付き
反射鏡であって、Au薄膜13がSiO2、B23、P
bO、Bi23、Al23、M2Oで表されるアルカリ
金属酸化物(但し、MはLi,Na又はKである。)及
びM’Oで表されるアルカリ土類金属酸化物(但し、
M’はMg,Ca又はBaである。)からなる群より選
ばれた1種又は2種以上の酸化物を0.1〜20重量%
含み、残部がAuにより構成されたことを特徴とする。
この請求項2に係るAu薄膜付き反射鏡では、Al23
層25により基体11とガラス層12との密着性を高め
ることができることを除いて、作用は上記請求項1に係
る反射鏡と同様である。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1の拡大図に示すように、ガラス層
12が0.1μm〜200μmの厚さに形成され、Au
薄膜13が0.01μm〜10μmの厚さに形成された
ことを特徴とする。この請求項3に係るAu薄膜付き反
射鏡では、ガラス層12は2μm〜40μmの厚さに形
成されることが好ましい。ガラス層12の厚さが0.1
μm未満ではAu薄膜13とガラス層12との密着性及
び表面平滑性が不十分となり、200μmを越えると基
体11自身の熱伝導性を低下させる不具合がある。また
Au薄膜13は反射鏡11の用途に応じて0.2μm〜
4μmの厚さに形成されることが好ましい。Au薄膜1
3の厚さが0.01μm未満では高い反射特性を得るこ
とが困難となり、10μmを越えると経済的でない。
【0008】請求項4に係る発明は、請求項2に係る発
明であって、更に図3の拡大図に示すように、にAl2
3層25が0.1μm〜50μmの厚さに形成され、
ガラス層12が0.1μm〜200μmの厚さに形成さ
れ、Au薄膜13が0.01μm〜10μmの厚さに形
成されたことを特徴とする。この請求項4に係るAu薄
膜付き反射鏡では、Al23層25は2μm〜20μm
の厚さに形成されることが好ましい。Al23層25の
厚さが0.1μm未満ではガラス層12の基体11に対
する密着性が不十分となり、50μmを越えると基体1
1自身の熱伝導性が低下する不具合がある。ガラス層1
2及びAu薄膜13の厚さについては上記請求項3に係
る反射鏡と同様である。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて詳しく説明する。図1及び図2に示すよ
うに、反射鏡10の基板11は板状のAl又はAl合金
により形成され、その反射面である表面は、凹面に形成
される。なお、反射面は凹面ではなく、平面であっても
よい。またガラス層12を構成するガラス成分は、例え
ばPbO−SiO2−B23系にAl23、アルカリ土
類金属、アルカリ金属等が添加された系である。このガ
ラス層12は、熱膨張係数が基板の熱膨張係数に近いこ
とが、ガラス層12形成時にクラック等の欠陥を生じな
いため、好ましい。基板11がAl又はAl合金である
ので、ガラス層12の熱膨張係数はこの基板11の熱膨
張係数に近い(25.6±5)×10-6/℃であること
が好ましい。ガラス層12は、上記ガラス粉末を溶剤と
混合してガラスペーストとし、このガラスペーストを基
板の表面にスクリーン印刷法、スプレーコーティング
法、ディップコーティング法、スピンコーティング法、
溶射法等により塗布して乾燥した後、焼成しガラスを軟
化させることにより形成されるか、或いは基板11を上
記ガラス成分を含む電解質に浸漬して分極する電着法に
より基板11の表面に上記ガラス成分を析出させて乾燥
した後、焼成することにより形成される。
【0010】更に本発明のガラス層12上に形成される
Au薄膜13は、Au有機化合物を含むペーストを塗布
し焼成してなるAu薄膜である。従来のAuペーストと
異なり、本発明のAuペーストはAu又はその合金が粉
末の状態でなく、Au成分及び微量の他の金属成分が有
機成分と化合物を形成し、液状になっているため、1μ
m以下の厚さの連続した薄膜も得られる特長がある。本
発明のガラス層12上に形成されたAu薄膜13はSi
2、B23、PbO、Bi23、Al23、M2Oで表
されるアルカリ金属酸化物(但し、MはLi,Na又は
Kである。)及びM’Oで表されるアルカリ土類金属酸
化物(但し、M’はMg,Ca又はBaである。)から
なる群より選ばれた1種又は2種以上の酸化物を0.1
〜20重量%含み、残部がAuにより構成される。
【0011】この液状のAu有機化合物に、例えばα−
テレピネオール、エチルセルロース等の有機物を添加
し、ペースト化する。この有機物はペーストに粘性を付
与して塗工性を高めるとともに、焼成後のバインダとし
ての機能を有する。Au以外の他の金属成分としてはP
b,Bi,Al,Li,Na,K,Mg,Ca,Ba等
が挙げられる。Au薄膜13は、Au有機化合物ペース
トをガラス層の表面にスクリーン印刷法、スプレーコー
ティング法、ディップコーティング法、スピンコーティ
ング法等により塗布して乾燥した後、焼成することによ
り形成される。このAu薄膜13の上に更にAuめっき
(図示せず)を施せば、反射特性がより向上し好まし
い。
【0012】図3は本発明の第2の実施の形態を示す。
図3において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、反射鏡20の基板11とガラス層12と
の間にAl23層25が形成されることを除いて、上記
第1の実施の形態と同一に構成される。このAl23
25は陽極酸化法、熱酸化法、ゾルゲル法等により形成
される。陽極酸化法では、基板11を硫酸、シュウ酸又
はホウ酸等の水溶液に浸漬してアノード分極することに
より、基板11の表面に不導体酸化皮膜であるAl23
層25が形成される。また熱酸化法では、基板11を酸
化雰囲気中で加熱することにより、基板11の表面に酸
化膜であるAl23層25が形成される。更にゾルゲル
法では、Al23微粒子を分散した含水酸化物ゾルを脱
水処理してゲルとし、このゲルを加熱して得られた無機
酸化物を基板11の表面に塗布し、或いはAlアルコキ
シド溶液を直接塗布して、乾燥した後、焼成することに
よりAl23層25が形成される。
【0013】図4は本発明の第3の実施の形態を示す。
図4において図1と同一符号は同一部品を示す。この実
施の形態では、反射鏡30の基体31がバルク状に形成
されることを除いて、上記第1の実施の形態の反射鏡と
同一に構成される。図5は本発明の第4の実施の形態を
示す。図5において図3又は図4と同一符号は同一部品
を示す。この実施の形態では、反射鏡40の基体31が
バルク状に形成されることを除いて、上記第2の実施の
形態の反射鏡と同一に構成される。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例を説明する。 <実施例1>図1及び図2に示すように、Au薄膜付き
反射鏡10の基板11は厚さが10mmのAl合金(6
063材、Al−Mg−Si系)であって、この基板1
1の凹面は2次曲面に形成された。この基板11の凹面
上のガラス層12は、凹面全体に平均粒径が5.0μm
のPbO−B23系ガラス粒子を含むスラリーをスプレ
ーコーティング法により上記Al合金材表面に塗布し、
300℃で30分間乾燥した後、600℃で5分間焼成
することにより、約20μmの厚さで形成された。
【0015】この基板11のガラス層12上に厚さ0.
5μmのAu薄膜13を形成した。このAu薄膜13は
他の金属成分としてPbとBiを含有する。即ち、Au
薄膜13は、27重量%のAuと、0.1重量%のPb
と、0.2重量%のBiと、0.1重量%のSiとをそ
れぞれ含む有機化合物と、残部がα−テレピネオール、
エチルセルロース等の有機物からなるAu有機化合物ペ
ーストをスプレーコーティング法により塗布して、基板
11を120℃で乾燥した後、大気中で400℃で10
分間焼成することにより形成した。反射鏡10の2次曲
線の焦点近傍には定格電圧200V、消費電力1000
Wのハロゲンヒータ14を設置した。
【0016】<実施例2>図3に示すように、基板11
を実施例1と同一材料により同一形状に形成した。この
基板11の表面には、陽極酸化法、即ち基板11を濃度
15%の硫酸の水溶液に浸漬してアノード分極すること
により、厚さ10μmの不導体酸化皮膜であるAl23
層25を形成した。この表面にAl23層25が形成さ
れた基板11の凹面には、上記実施例1と同一材料で同
一厚さにガラス層12及びAu薄膜13を形成した。反
射鏡20の2次曲線の焦点近傍には定格電圧200V、
消費電力1000Wのハロゲンヒータ14を設置した。
【0017】<実施例3>実施例3の反射鏡はAu薄膜
の成分を除いて、実施例1と同一に形成した。このAu
薄膜は他の金属成分としてKとCaを含有する。即ち、
Au薄膜は、28重量%のAuと、0.1重量%のB
と、0.1重量%のKと、0.2重量%のCaとをそれ
ぞれ含む有機化合物と、残部がα−テレピネオール、エ
チルセルロース等の有機物からなるAu有機化合物ペー
ストをスプレーコーティング法により塗布して、基板を
120℃で乾燥した後、大気中で400℃で10分間焼
成することにより形成した。また反射鏡の2次曲線の焦
点近傍には定格電圧200V、消費電力1000Wのハ
ロゲンヒータを設置した。
【0018】<実施例4>実施例4の反射鏡はAu薄膜
の成分を除いて、実施例2と同一に形成した。このAu
薄膜は他の金属成分としてPbとBaを含有する。即
ち、Au薄膜は、27重量%のAuと、0.1重量%の
Siと、0.2重量%のPbと、0.1重量%のBaと
をそれぞれ含む有機化合物と、残部がα−テレピネオー
ル、エチルセルロース等の有機物からなるAu有機化合
物ペーストをスプレーコーティング法により塗布して、
基板を120℃で乾燥した後、大気中で400℃で10
分間焼成することにより形成した。また反射鏡の2次曲
線の焦点近傍には定格電圧200V、消費電力1000
Wのハロゲンヒータを設置した。
【0019】<実施例5>実施例5の反射鏡は基板の材
質及びAu薄膜の成分を除いて、実施例1と同一に形成
した。基板を純度が99.9%のAlにより形成した。
Au薄膜は他の金属成分としてAlとLiを含有する。
即ち、Au薄膜は、28重量%のAuと、0.2重量%
のBと、0.1重量%のAlと、0.1重量%のLiと
をそれぞれ含む有機化合物と、残部がα−テレピネオー
ル、エチルセルロース等の有機物からなるAu有機化合
物ペーストをスプレーコーティング法により塗布して、
基板を120℃で乾燥した後、大気中で400℃で10
分間焼成することにより形成した。また反射鏡の2次曲
線の焦点近傍には定格電圧200V、消費電力1000
Wのハロゲンヒータを設置した。
【0020】<実施例6>実施例6の反射鏡は基板の材
質及びAu薄膜の成分を除いて、実施例2と同一に形成
した。基板を純度が99.9%のAlにより形成した。
Au薄膜は他の金属成分としてNaとMgを含有する。
即ち、Au薄膜は、27重量%のAuと、0.1重量%
のSiと、0.1重量%のNaと、0.1重量%のMg
とをそれぞれ含む有機化合物と、残部がα−テレピネオ
ール、エチルセルロース等の有機物からなるAu有機化
合物ペーストをスプレーコーティング法により塗布し
て、基板を120℃で乾燥した後、大気中で400℃で
10分間焼成することにより形成した。また反射鏡の2
次曲線の焦点近傍には定格電圧200V、消費電力10
00Wのハロゲンヒータを設置した。
【0021】<比較例1及び2>比較用試料として、実
施例1〜4と同一材料で同一形状の基板を用い、この基
板表面に、電解めっき法により厚さ12μmのNi層及
び厚さ0.5μmのAu層を形成したものを比較例1と
し、同様に厚さ12μmのNi層及び厚さ10μmのA
u層を形成したものを比較例2とした。
【0022】<比較例3及び4>比較用試料として、実
施例5及び6と同一材料で同一形状の基板を用い、この
基板表面に、電解めっき法により厚さ12μmのNi層
及び厚さ0.5μmのAu層を形成したものを比較例3
とし、同様に厚さ12μmのNi層及び厚さ10μmの
Au層を形成したものを比較例4とした。
【0023】<比較試験と評価>実施例1〜6及び比較
例1〜4の反射鏡について、それぞれ赤外線の反射率と
を比較試験した。反射率は基板上のAu薄膜又はAu層
に対して波長1.0μmの赤外線を照射したときの赤外
線の全反射率を測定することにより求めた。
【0024】
【表1】
【0025】その結果、赤外線の全反射率は実施例1〜
6、比較例2及び4においてそれぞれ97.4%〜9
8.6%の値が得られ、高い赤外線反射特性を示した。
一方、比較例1及び3における反射率は81.0%及び
78.8%であり、赤外線反射特性は低かった。この結
果、実施例の反射鏡はAu膜の厚さが薄い、換言すれば
使用するAuの量が少ないにも拘わらず、高い赤外線反
射特性を示すことから、赤外線反射鏡を安価に製造でき
ることが確認できた。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、本
発明のAu薄膜付き反射鏡では、基体の表面が粗くて
も、ガラス層がこれを平滑化し、ガラス層上に形成され
たAu薄膜の表面を歪みのない鏡面とする。基体上のガ
ラス層上にAu有機化合物を含むペーストを塗布し焼成
することによりAu薄膜が形成されているので、ガラス
層の表面に高い密着力でAu薄膜を形成できる。また基
体の表面が粗くても、ガラス層がこれを平滑化するの
で、ガラス層上に形成されたAu薄膜の表面を歪みのな
い鏡面とすることができ、高い反射特性を有する。
【0027】また高い赤外線反射特性を得るためにAu
めっき膜の厚さを10μm以上と比較的厚く形成しなけ
ればならない従来の改善された反射鏡と比較して、本発
明ではAu薄膜の厚さを従来の厚さの1/1000〜1
/10と薄くでき、反射鏡を安価に製造できる。また基
体がAl又はAl合金により形成されるので、高い熱伝
導性及び耐食性を有する反射鏡が得られ、また軽量で複
雑な形状の反射鏡を比較的容易に製造できるので、生産
性を向上できる。更に基体とガラス層との間にAl23
層を形成すれば、Al23層により基体とガラス層との
密着性を更に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のAu薄膜付き反射鏡の
断面図。
【図2】その斜視図。
【図3】本発明の第2実施形態のAu薄膜付き反射鏡の
断面図。
【図4】本発明の第3実施形態のAu薄膜付き反射鏡の
断面図。
【図5】本発明の第4実施形態のAu薄膜付き反射鏡の
断面図。
【符号の説明】 10,20,30,40 Au薄膜付き反射鏡 11 基板(基体) 12 ガラス層 13 Au薄膜 25 Al23層 31 基体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al又はAl合金により形成された基体
    (11,31)と、前記基体(11,31)上に形成されたガラス層(1
    2)と、前記ガラス層(12)上に形成されたAu薄膜(13)と
    を備えたAu薄膜付き反射鏡であって、 前記Au薄膜(13)がSiO2、B23、PbO、Bi2
    3、Al23、M2Oで表されるアルカリ金属酸化物(但
    し、MはLi,Na又はKである。)及びM’Oで表さ
    れるアルカリ土類金属酸化物(但し、M’はMg,Ca
    又はBaである。)からなる群より選ばれた1種又は2
    種以上の酸化物を0.1〜20重量%含み、残部がAu
    により構成されたことを特徴とするAu薄膜付き反射
    鏡。
  2. 【請求項2】 Al又はAl合金により形成された基体
    (11,31)と、前記基体(11,31)上に形成されたAl23
    (25)と、前記Al23層(25)上に形成されたガラス層(1
    2)と、前記ガラス層(12)上に形成されたAu薄膜(13)と
    を備えたAu薄膜付き反射鏡であって、 前記Au薄膜(13)がSiO2、B23、PbO、Bi2
    3、Al23、M2Oで表されるアルカリ金属酸化物(但
    し、MはLi,Na又はKである。)及びM’Oで表さ
    れるアルカリ土類金属酸化物(但し、M’はMg,Ca
    又はBaである。)からなる群より選ばれた1種又は2
    種以上の酸化物を0.1〜20重量%含み、残部がAu
    により構成されたことを特徴とするAu薄膜付き反射
    鏡。
  3. 【請求項3】 ガラス層(12)が0.1μm〜200μm
    の厚さに形成され、Au薄膜(13)が0.01μm〜10
    μmの厚さに形成された請求項1記載のAu薄膜付き反
    射鏡。
  4. 【請求項4】 Al23層(25)が0.1μm〜50μm
    の厚さに形成され、ガラス層(12)が0.1μm〜200
    μmの厚さに形成され、Au薄膜(13)が0.01μm〜
    10μmの厚さに形成された請求項2記載のAu薄膜付
    き反射鏡。
JP9026339A 1996-11-15 1997-02-10 Au薄膜付き反射鏡 Withdrawn JPH10197706A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9026339A JPH10197706A (ja) 1996-11-15 1997-02-10 Au薄膜付き反射鏡

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-304256 1996-11-15
JP30425696 1996-11-15
JP9026339A JPH10197706A (ja) 1996-11-15 1997-02-10 Au薄膜付き反射鏡

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10197706A true JPH10197706A (ja) 1998-07-31

Family

ID=26364112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9026339A Withdrawn JPH10197706A (ja) 1996-11-15 1997-02-10 Au薄膜付き反射鏡

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10197706A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008170238A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Sumitomo Bakelite Co Ltd バイオチップ用基板の製造方法
JP2010520437A (ja) * 2007-03-05 2010-06-10 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 太陽集光器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008170238A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Sumitomo Bakelite Co Ltd バイオチップ用基板の製造方法
JP2010520437A (ja) * 2007-03-05 2010-06-10 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 太陽集光器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3244238B1 (en) Diffuse reflection material, diffuse reflection layer, wavelength conversion device and light source system
JP3781888B2 (ja) 親水性基材およびその製造方法
KR100250604B1 (ko) 광학 간섭 필터 및 이의 제조방법
WO2016031489A1 (ja) 断熱フィルム、断熱フィルムの製造方法、断熱ガラスおよび窓
JP4224646B2 (ja) 紫外線に対する露光による架橋結合/高密度化を使用して多層光材料を製造する方法と当該方法で製造された光材料
JP2001254072A (ja) 防曇性組成物、防曇性コーティング剤および防曇性被膜形成基材の製造方法
EP2418521A2 (en) A method of making a temperature resistant highly reflective aluminium based surface for solar reflector applications and reflector parts made thereof
JPH1134216A (ja) 積層体および窓用ガラス積層体
JP2965698B2 (ja) マグネシウム膜反射材
JPH10197706A (ja) Au薄膜付き反射鏡
JPH0570178A (ja) 熱線反射膜及びその製造方法
US3871902A (en) Method of coating a spacecraft shell surface
EP2530496B1 (en) High reflectance temperature resistant aluminium based mirror reflectors
JP2000183376A (ja) 太陽電池用絶縁基板及びその製造方法
JP3408578B2 (ja) 熱線遮蔽ガラス板の製造方法
JPH116906A (ja) 誘電体薄膜付き反射鏡
JPH10236847A (ja) 光学薄膜、その形成用組成物およびそれを用いた紫外線吸収熱線反射ガラス
JPH09178918A (ja) Au薄膜付き反射鏡
JPH09178919A (ja) 反射鏡及びその製造方法
JPH1149532A (ja) 低反射ガラス物品およびその製造方法
JPH1073705A (ja) 反射鏡
JPH1073704A (ja) 高エネルギ光線の反射鏡
CN214310956U (zh) 一种增强反射率的铝基反射膜
JP3288417B2 (ja) 低反射導電膜が形成されたブラウン管パネル及びその製造方法
JPH0996708A (ja) 赤外線用反射鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040511