JPH10197578A - パルス検出方法およびその方法を用いた装置 - Google Patents

パルス検出方法およびその方法を用いた装置

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JPH10197578A
JPH10197578A JP9004768A JP476897A JPH10197578A JP H10197578 A JPH10197578 A JP H10197578A JP 9004768 A JP9004768 A JP 9004768A JP 476897 A JP476897 A JP 476897A JP H10197578 A JPH10197578 A JP H10197578A
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level
amplitude
detecting
overlap
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JP9004768A
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Hiroshi Kirita
浩 桐田
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種パルスを受信したとき、複数パルスが重
なるとパルスを正しく特定または識別することが困難だ
った。 【解決手段】 パルス検出装置は、パルス諸元を測定す
るパルス振幅測定器2、パルス幅測定器3、パルス繰返
し周波数測定器4、測定開始タイミング発生器5のほか
に、パルスの重なりを検出するパルス重なり検出器1を
もつ。パルス重なり検出器1は、入力信号7の振幅レベ
ルを監視し、まず無パルス状態から第一パルスを検出す
る。つぎに第一パルスの振幅レベルを監視し、ここに上
昇または下降があれば第二パルスの重なりを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パルス検出方法
およびその方法を用いたパルス検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ESM(Electronic Support M
easures )、ECM(Electronic Counter Measures)
などのEW(Electronic Warfare)関連機器には、輻輳
する電波環境下において目的の電波(目標やレーダな
ど)を特定または識別する機能が求められる。このため
従来より、受信したパルス信号に関する物理量を測定す
る装置が提案されている。こうした装置は例えばパルス
諸元測定装置と呼ばれ、受信したパルス信号の振幅、パ
ルス幅、繰返し周波数などの物理量(パルス諸元)をそ
れぞれ測定する測定器と、測定の結果に従い、パルスを
分析する回路などからなる。なお、従来のパルス諸元測
定装置として、特開昭56−79964号公報には測定
精度改善を図る装置、特開昭61−10779号公報や
特開昭62−43573号公報にはノイズ耐性の改善を
図る装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来一般的なパルス諸
元測定装置によれば、例えばパルスAと別のパルスBを
受信したとき、一例としてパルス幅の違いから両者を分
類することが可能である。図10はその様子を示す図
で、同図(a)はパルスA、同図(b)はパルスB、同
図(c)はそれら二種類のパルスが同時に到来したとき
のパルスの様子を示している。同図(a)のごとく、パ
ルスAのパルス振幅はPA(Pulse Amplitude)1、パ
ルス幅はPW(Pulse Width)1であり、同図(b)の
ごとく、パルスBのパルス振幅はPA2、パルス幅はP
W2である。これらが同時に到来したとき、同図(c)
のごとく、P1とP3はパルスAとして検出され、P2
はパルスBとして検出される。
【0004】しかしながら、同図(c)のP4について
は状況が異なる。このP4は、パルスAとパルスBが偶
然重なり合って生じたものであり、装置の構成によって
はこれをパルスBと判定したり、パルスAともパルスB
とも異なる別のパルスCと誤判定することがある。従来
一般的な装置では、パルスどうしの重なりを考慮しない
ため、パルスの正しい特定や識別に限界があった。
【0005】本発明は以上の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、パルスどうしが重なったときにそ
れを正しく検出することのできるパルス検出方法および
装置を提供することにある。本発明の別の目的は、パル
スの重なりを検出したとき、その旨を測定中の物理量に
付加または反映できるパルス検出装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のパルス検出方法
は、パルスを検出したとき、そのパルスの振幅レベルを
監視する監視工程と、その振幅レベルが所定量変動した
場合、そのパルスに別のパルスが重なっていると判定す
る判定工程とを含むものである。
【0007】また、前記監視工程はパルスの振幅の平坦
な部分のレベルを監視し、前記判定工程は前記平坦な部
分のレベルが所定のしきい値を超えて上昇したとき、ま
たは、前記平坦な部分のレベルが所定のしきい値を超え
て下降し、かつ下降後のレベルが無パルス状態のレベル
から所定のしきい値を超えた高いレベルに留まっている
とき、別のパルスが重なっていると判定するものであ
る。
【0008】一方、本発明のパルス検出装置は、無パル
スの状態から第一のパルスを検出する第一パルス検出手
段と、検出された第一のパルスの振幅レベルが所定量変
動したときに第一のパルスに重なった第二のパルスを検
出する第二パルス検出手段とを含むものである。
【0009】また、前記第一パルス検出手段は、無パル
スの状態から信号が立ち上がった後、その振幅レベルに
一定期間平坦な部分が存在したとき、第一のパルスの存
在を確認するものである。
【0010】一方、前記第二パルス検出手段は、前記振
幅レベルが所定のしきい値を超えて上昇した場合にこれ
を検出するレベル上昇検出器を含むものである。
【0011】あるいは、前記第二パルス検出手段は、前
記振幅レベルが所定のしきい値を超えて下降し、かつ、
下降後のレベルが無パルス状態のレベルから所定のしき
い値を超えた高い範囲に留まったときにこれを検出する
レベル下降検出器を含むものである。
【0012】本発明の別のパルス検出装置は、パルスに
関する物理量を測定する手段と、パルスの振幅レベルを
監視することによって、あるパルスに対する別のパルス
の重なりを検出する手段と、パルスの重なりが検出され
たときはその旨を前記物理量に関連づける手段とを含む
ものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態を適宜
図面を参照しながら説明する。図1は、実施の形態に係
るパルス検出装置の全体構成図である。このパルス検出
装置は、到来したパルスの重なりを検出するパルス重な
り検出器1と、到来したパルスの振幅、幅、繰返し周波
数をそれぞれ測定するパルス振幅測定器2、パルス幅測
定器3、パルス繰返し周波数測定器4と、これらの測定
器による測定開始のタイミングを発生する測定開始タイ
ミング発生器5と、パルスの重なりが検出されたときに
その旨を測定された物理量に関連づけて後段の処理回路
(図示せず)に出力するパルス分離補助器6を含む。パ
ルス重なり検出器1には、後述する設定データ9が入力
されている。パルス分離補助器6以外の各部には入力信
号7が与えられ、この入力信号7に現れるパルスを処理
の対象とする。
【0014】測定開始タイミング発生器5は、入力信号
7のレベルがパルス検出しきい値thを超えたとき、パ
ルスの立ち上がりエッジが到来したものとみなし、測定
開始タイミング10を出力する。この信号は、パルス分
離補助器6以外の各部に与えられ、この信号にしたがっ
てそれぞれ必要な測定等の処理が開始される。また、各
部にはクロック8が入力され、処理に必要な内部タイミ
ングの計算等に利用される。
【0015】パルスの重なりを検出したとき、パルス重
なり検出器1は検出信号11によってその旨をパルス分
離補助器6に伝える。パルス振幅測定器2、パルス幅測
定器3、パルス繰返し周波数測定器4は、それぞれ測定
結果30、31、32をパルス分離補助器6に伝える。
パルス分離補助器6は、検出信号11の状態と測定結果
の関連づけを行う。具体的には、測定結果とその測定結
果が測定されたときのパルスの重なりの有無を組にし、
これを測定結果信号群33として後段に伝える。
【0016】図2は図1のパルス重なり検出器1の内部
構成図である。パルス重なり検出器1は、大別して、入
力信号7にパルスが現れていない状態(無パルス状態と
もいう)から最初に現れるパルス(第一パルスという)
を検出する第一パルス検出部12と、検出された第一パ
ルスの振幅レベルが所定量変動したときに別のパルス
(第二パルスともいう)を検出する第二パルス検出部1
3と、設定データ9を記憶保持する設定データ記憶部2
1からなる。
【0017】図8、9(後述)に、対応する符号を便宜
的に与えて示すとおり、設定データ記憶部21に記憶さ
れる設定データはまず、第一パルスの振幅を測定するた
めのタイミング設定に用いる基準レベル測定待ち期間1
5(図8、9ではt0〜t1に相当)を含む。これは、
パルスの立ち上がり直後にラビットイヤーと呼ばれるオ
ーバーシュート波形が生じることを考慮するもので、波
形の乱れが落ち着いたときに振幅を測定するための待ち
期間である。設定データはさらに、第一パルスが真に存
在するかどうかを判断するために、第一パルスの振幅レ
ベルの安定性を観察すべき期間の設定に用いる観察期間
16(図8、9ではt1〜t2に相当)と、第一パルス
よりも第二パルスの振幅が大きい場合、第二パルスを検
出するために基準レベル121(後述)から上昇する方
向のしきい値の設定に用いる上昇しきい値17と、第一
パルスよりも第二パルスの振幅が小さい場合、第二パル
スを検出するために基準レベル121から下降する方向
のしきい値の設定に用いる下降しきい値18と、その下
降が無パルス状態への復帰ではないことを確認するため
に、パルス検出しきい値thに対し、それよりも上に設
定すべき下降限界しきい値19を含む。
【0018】第一パルス検出部12は、振幅レベル測定
器120とレベル安定検査器122を含む。振幅レベル
測定器120は、入力信号7、測定開始タイミング1
0、クロック8、基準レベル測定待ち期間15を入力
し、基準レベル121を出力する。レベル安定検査器1
22は、入力信号7、基準レベル121、クロック8、
観察期間16を入力し、後述の第一パルス存在確認信号
123を出力する。
【0019】図3は、振幅レベル測定器120の内部構
成図である。この構成は、入力信号7をA/D変換する
A/D変換器1200と、A/D変換後のデジタルデー
タをラッチするフリップフロップ1202と、クロック
8により、測定開始タイミング10から基準レベル測定
待ち期間15が経過した瞬間(図8、9の時刻t1。以
下これを「基準レベル測定時刻」という)を計時する計
時回路1201からなる。計時回路1201の出力は、
基準レベル測定時刻になるとローハイ変化を起こし、こ
れがトリガとなってフリップフロップ1202がA/D
変換された信号をラッチし、これを基準レベル121と
して出力する。基準レベル121は、第一パルスの振幅
レベルを示している。なお、本来A/D変換器1200
の出力は多ビットであるが、ここでは理解しやすさのた
めに、フリップフロップは1ビットで図示している。以
下、図4〜7についても、同様の観点から回路図表記上
の簡略化または概念化を行っている。
【0020】図4は第一パルス検出部12のうち、レベ
ル安定検査器122の内部構成図である。この回路は、
入力信号7にノイズ的に現れる立ち上がり成分を第一パ
ルスと誤認しないために設けられ、立ち上がり以降、観
察期間16の間レベルが安定していればパルスがあると
判断するものである。同図のごとくこの構成は、基準レ
ベル121に対して所定の幅△Vを加えする加算器12
22、同様に△Vを減じる減算器1223、入力信号7
と加算器1222の出力を比較する上方比較器122
0、入力信号7と減算器1223の出力を比較する下方
比較器1221、上方比較器1220および下方比較器
1221の出力をアンドするアンドゲート1224、そ
の出力をクロック8でラッチするフリップフロップ12
25、クロック8によって観察期間16を計時する計時
回路1226からなる。上方比較器1220は、入力信
号7のレベルが加算器1222の出力よりも小さいとき
にハイを出力し、そうでないときにローを出力する。一
方、下方比較器1221は、入力信号7のレベルが減算
器1223の出力よりも大きいときにハイを出力し、そ
うでないときにローを出力する。また、計時回路122
6の出力は、観察期間16に入ったとき(図8、9のt
1)から一定期間ハイになり、フリップフロップ122
5のリセットが解除されるとする。一定期間とは、パル
スの重なりを検出するために十分な期間であり、例えば
現在検出されているパルスが無パルス状態に戻るまでの
期間とする。なお、フリップフロップ1225の出力は
第一パルスの存在が確認されたときにハイになる信号
で、以降これを「第一パルス存在確認信号123」とよ
ぶ。
【0021】この構成により、入力信号7のレベルが観
察期間16において基準レベル121から±△Vの範囲
にあれば、上方比較器1220、下方比較器1221の
出力がともにハイになり、アンドゲート1224の出力
がハイになる。また、観察期間16に入った後は当分フ
リップフロップ1225のリセットが解除されるから、
フリップフロップ1225の出力、すなわち第一パルス
存在確認信号123がハイになり、第一パルスの存在が
確かめられる。
【0022】図2に戻る。第二パルス検出部13は、レ
ベル上昇検出器130と、レベル下降検出器131と、
それらの出力をオアするオア回路132を含む。レベル
上昇検出器130とレベル下降検出器131は、ともに
入力信号7、基準レベル121、第一パルス存在確認信
号123、クロック8を入力し、前者は上昇検出信号1
33、後者は下降検出信号134を出力する。
【0023】図5はレベル上昇検出器130の内部構成
図である。この構成は、基準レベル121に上昇しきい
値17を加える加算器1301、入力信号7と加算器1
301の出力を比較する比較器1300、その出力をク
ロック8でラッチするフリップフロップ1302であ
り、フリップフロップ1302のリセット端子には第一
パルス存在確認信号123が接続されている。また、フ
リップフロップ1302の出力が上昇検出信号133で
ある。この構成により、入力信号7が基準レベル121
に比べて上昇しきい値17を超えて上昇したとき、比較
器1300の出力がハイになる。このとき、すでに第一
パルスが存在していれば、第一パルス存在確認信号12
3がハイになっているため、フリップフロップ1302
のリセットは解除され、フリップフロップ1302の出
力である上昇検出信号133がハイになる。つまり、す
でに第一パルスが存在しているとき、第一パルスよりも
レベルの高い第二パルスを検出することができる。
【0024】一方、図6はレベル下降検出器131の内
部構成図である。この構成は、基準レベル121から下
降しきい値18を減じる減算器1312、入力信号7と
減算器1312の出力を比較する上方比較器1310、
当初第一パルスを検出する際に利用したパルス検出しき
い値thに下降限界しきい値19を加える加算器131
3、入力信号7と加算器1313の出力を比較する下方
比較器1311、上方比較器1310の出力と下方比較
器1311の出力をアンドするアンドゲート1314、
その出力をクロック8でラッチするフリップフロップ1
315であり、フリップフロップ1315のリセット端
子には第一パルス存在確認信号123が接続されてい
る。また、フリップフロップ1315の出力が下降検出
信号134である。この構成により、入力信号7が基準
レベル121から下降しきい値18を超えて下降したと
きに上方比較器1310の出力がハイになる。また、下
降後のレベルが、パルス検出しきい値thから少なくと
も下降限界しきい値19の分だけ高い範囲にとどまった
とき、下方比較器1311の出力がハイになる。したが
って、これらふたつの条件がともに満たされたとき、ア
ンドゲート1314の出力がハイになる。このとき、す
でに第一パルスが存在していれば、第一パルス存在確認
信号123がハイになっているため、フリップフロップ
1315の出力である下降検出信号134がハイにな
る。つまり、すでに第一パルスが存在しているとき、第
一パルスよりもレベルが低く、かつ無パルス状態ではな
い第二パルスを検出することができる。
【0025】図2に戻る。第二パルス検出部13では、
上昇検出信号133と下降検出信号134はオア回路1
32でオアされている。このため、第一パルスに対して
第二パルスのレベルが高い場合、低い場合のいずれの場
合でも、確実に第二パルスが検出され、パルスの重なり
を示す検出信号11が出力される。
【0026】図1に戻る。検出信号11はパルス分離補
助器6に入力されている。図7は、パルス分離補助器6
の内部構成図である。この構成はまず、検出信号11を
クロック8でラッチするフリップフロップ60を含む。
また、パルス振幅測定器2の測定結果30、パルス幅測
定器3の測定結果31、パルス繰返し周波数測定器4の
測定結果32をそれぞれクロック8でラッチするフリッ
プフロップ61、62、63を含む。フリップフロップ
60〜63の出力は組み合わされて測定結果信号群33
となり、後段に出力される。
【0027】以上、実施の形態のパルス検出装置の構成
を説明した。つぎに、このパルス検出装置の動作を図
8、9を利用して説明する。図8は、第一パルスに対
し、よりレベルの高い第二パルスが重なったときの波
形、図9は、第一パルスに対し、よりレベルの低い第二
パルスが重なったときの波形をそれぞれ示している。こ
れらの図において、「th」はパルス検出しきい値th
のレベルを示す。また、その他の符号はこれまでの説明
で明らかになった期間、しきい値、レベルなどに対応し
ている。
【0028】まず、入力信号7が図8のような波形であ
ったとする。入力信号7は時刻t0において上昇し、パ
ルス検出しきい値thを超える。ここで測定開始タイミ
ング発生器5が測定開始タイミング10を発生する。こ
れは各部に伝えられ、パルス振幅測定器2、パルス幅測
定器3、パルス繰返し周波数測定器4による既知の測定
が開始される。
【0029】一方、パルス重なり検出器1では、パルス
の重なりの有無に関する監視を開始する。まず第一パル
ス検出部12の振幅レベル測定器120(図2)に測定
開始タイミング10が伝わり、基準レベル測定待ち期間
15だけ待った後、時刻t1において入力信号7の振幅
が測定される(図3)。測定された振幅は基準レベル1
21として出力される。
【0030】つづいて、レベル安定検査器122(図
2)にて、入力信号7の振幅レベルの安定度が検査され
る。すなわち、入力信号7が観察期間t1〜t2におい
て基準レベル121±△Vの範囲にあれば、図4の回路
から第一パルス存在確認信号123が出力される。した
がって、図8の期間t0〜t2により、第一パルスが確
かに存在するとみなされる。
【0031】この後、図8のt3において入力信号7が
上昇している。この上昇分は上昇しきい値17を超えた
ため、第二パルス検出部13のレベル上昇検出器130
にて上昇検出信号133が出力される(図5)。この結
果、図2のオア回路132からハイが出力され、検出信
号11がアクティブになる。これがパルス分離補助器6
に伝えられる。
【0032】パルス分離補助器6では、検出信号11が
フリップフロップ60(図7)にラッチされ、検出結果
信号群33の一部に「パルスに重なりが発生した」旨の
情報が付加される。この情報は他のフリップフロップ6
1〜63から出力される各測定結果とともに後段の処理
回路に送られる。後段の処理回路では、この情報を参照
し、例えば、パルスに重なりが生じたときはそのパルス
を第一パルスに係る部分と第二パルスに係る部分に分離
して利用する。図8の場合、期間t1〜t2は第一パル
スに関連し、期間t3〜t4(t4は無パルス状態に戻
る時刻)は第二パルスに関連する、という分離が可能で
ある。以上が図8の入力信号7に対する処理である。
【0033】つぎに、図9の場合を考える。同図の場
合、入力信号7は時刻t0において上昇し、パルス検出
しきい値thを超える。ここで測定開始タイミング10
が発生し、図8同様、既知の測定が開始される。パルス
重なり検出器1では、パルスの重なりの有無に関する監
視を開始する。第一パルス検出部12の動作は図8の場
合と同様である。
【0034】この後、入力信号7は時刻t3において下
降する。この下降は下降しきい値18を超え、かつ下降
限界しきい値19よりは高い範囲に留まるため、第二パ
ルス検出部13のレベル下降検出器131にて下降検出
信号134が出力される(図6)。この結果、図2のオ
ア回路132からハイが出力され、検出信号11がアク
ティブになる。これがパルス分離補助器6に伝えられ
る。以降の処理は図8の場合と同様である。
【0035】以上が実施の形態に係るパルス検出方法お
よび装置である。なお、この実施の形態について、以下
のような変形も可能である。
【0036】まず第一の変形として、図1のパルス重な
り検出器1のみで本発明のパルス検出装置を構成しても
よい。本発明にとって、パルス諸元の測定は必須の構成
ではない。第二の変形として、図1のパルス分離補助器
6は、後段の処理回路に代わって、自身がパルスの分離
を行ってもよい。またこのとき、パルスの重なりが検出
された場合には、単純にそのパルスの測定結果を不参照
にするという簡略的な処理を採用してもよい。第三の変
形として、二種類のパルスの重なりに留まらず、三種類
以上のパルスの重なりを検出できるよう、図2に第三パ
ルス検出部以下の構成を追加してもよい。第四の変形と
して、パルス分離補助器6の後段の処理回路を実施の形
態のパルス検出装置の中に組み込んでもよい。すなわ
ち、この実施の形態は、パルスを検出する手段、パルス
の諸元を測定する手段、パルスの重なりを検出する手
段、パルスの重なりに関する検出結果をもとにパルスに
対する所定の分析処理を行う手段を含んでもよい。第五
の変形として、第四の変形に加え、この実施の形態はパ
ルス信号を含む電波を受信する手段を含んでもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明のパルス検出方法によれば、ある
パルスに別のパルスが重なっていることを判定すること
ができる。
【0038】第一パルスの振幅の平坦な部分のレベルを
監視し、その平坦な部分のレベルの変動から第二パルス
の重なりを判定する場合は、第一、第二パルスとも良好
に検出できる。
【0039】一方、第一パルス検出手段と第二パルス検
出手段を含む本発明のパルス検出装置によれば、無パル
スの状態から第一のパルスを検出するだけでなく、第一
のパルスに重なった第二のパルスを検出することができ
る。
【0040】第一パルス検出手段が、信号の振幅レベル
の平坦な部分に注目する場合は、ノイズを第一パルスと
誤認しにくくなる。
【0041】第二パルス検出手段がレベル上昇検出器を
含む場合は、第一のパルスよりも振幅レベルの高い第二
のパルスを検出することができる。
【0042】第二パルス検出手段がレベル下降検出器を
含む場合は、第一のパルスよりも振幅レベルの低い第二
のパルスを検出することができる。
【0043】パルスに関する物理量を測定する手段と、
パルスの振幅を監視することによってパルスの重なりを
検出する手段と、パルスの重なりが検出されたときはそ
の旨を前記物理量に関連づける手段とを含む場合は、物
理量の測定結果に対してパルスの重なりの有無を付加ま
たは反映することができ、例えばパルスの分析を助ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態に係るパルス検出装置の全体構成
図である。
【図2】 図1のパルス重なり検出器の内部構成図であ
る。
【図3】 図2の振幅レベル測定器の内部構成図であ
る。
【図4】 図2のレベル安定検査器の内部構成図であ
る。
【図5】 図2のレベル上昇検出器の内部構成図であ
る。
【図6】 図2のレベル下降検出器の内部構成図であ
る。
【図7】 図1のパルス分離補助器の内部構成図であ
る。
【図8】 第一パルスに対し、よりレベルの高い第二パ
ルスが重なったときの波形を示す図である。
【図9】 第一パルスに対し、よりレベルの低い第二パ
ルスが重なったときの波形を示す図である。
【図10】 (a)はパルスA、(b)はパルスB、
(c)はそれら二種類のパルスが同時に到来したときの
パルスの重なりを示す図である。
【符号の説明】
1 パルス重なり検出器、2 パルス振幅測定器、3
パルス幅測定器、4パルス繰返し周波数測定器、5 測
定開始タイミング発生器、6 パルス分離補助器、7
入力信号、8 クロック、9 設定データ、10 測定
開始タイミング、11 検出信号、12 第一パルス検
出部、13 第二パルス検出部、15基準レベル測定待
ち期間、16 観察期間、17 上昇しきい値、18
下降しきい値、19 下降限界しきい値、21 設定デ
ータ記憶部、30,31,32 測定結果、33 測定
結果信号群、60,61,62,63,1202,12
25,1302,1315 フリップフロップ、120
振幅レベル測定器、121 基準レベル、122 レ
ベル安定検査器、123 第一パルス存在確認信号、1
30 レベル上昇検出器、131 レベル下降検出器、
132 オア回路、133 上昇検出信号、134 下
降検出信号、1200 A/D変換器、1201,12
26 計時回路、1220,1310 上方比較器、1
221,1311 下方比較器、1222,1301,
1313 加算器、1223,1312 減算器、12
24,1314 アンドゲート。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスを検出したとき、そのパルスの振
    幅レベルを監視する監視工程と、 その振幅レベルが所定量変動した場合、そのパルスに別
    のパルスが重なっていると判定する判定工程と、 を含むことを特徴とするパルス検出方法。
  2. 【請求項2】 前記監視工程はパルスの振幅の平坦な部
    分のレベルを監視し、前記判定工程は前記平坦な部分の
    レベルが所定のしきい値を超えて上昇したとき、また
    は、前記平坦な部分のレベルが所定のしきい値を超えて
    下降し、かつ下降後のレベルが無パルス状態のレベルか
    ら所定のしきい値を超えた高いレベルに留まっていると
    き、別のパルスが重なっていると判定する請求項1に記
    載のパルス検出方法。
  3. 【請求項3】 無パルスの状態から第一のパルスを検出
    する第一パルス検出手段と、 検出された第一のパルスの振幅レベルが所定量変動した
    とき第一のパルスに重なった第二のパルスを検出する第
    二パルス検出手段と、 を含むことを特徴とするパルス検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第一パルス検出手段は、無パルスの
    状態から信号が立ち上がった後、その振幅レベルに一定
    期間平坦な部分が存在したとき、第一のパルスの存在を
    確認する請求項3に記載のパルス検出装置。
  5. 【請求項5】 前記第二パルス検出手段は、前記振幅レ
    ベルが所定のしきい値を超えて上昇した場合にこれを検
    出するレベル上昇検出器を含む請求項3、4のいずれか
    に記載のパルス検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第二パルス検出手段は、前記振幅レ
    ベルが所定のしきい値を超えて下降し、かつ、下降後の
    レベルが無パルス状態のレベルから所定のしきい値を超
    えた高い範囲に留まったときにこれを検出するレベル下
    降検出器を含む請求項3〜5のいずれかに記載のパルス
    検出装置。
  7. 【請求項7】 パルスに関する物理量を測定する手段
    と、 パルスの振幅レベルを監視することによって、あるパル
    スに対する別のパルスの重なりを検出する手段と、 パルスの重なりが検出されたときはその旨を前記物理量
    に関連づける手段と、 を含むパルス検出装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000187067A (ja) * 1998-12-22 2000-07-04 Mitsubishi Electric Corp 方位探知装置
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