JPH10194939A - ジェル状毛髪化粧料 - Google Patents

ジェル状毛髪化粧料

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JPH10194939A
JPH10194939A JP1993797A JP1993797A JPH10194939A JP H10194939 A JPH10194939 A JP H10194939A JP 1993797 A JP1993797 A JP 1993797A JP 1993797 A JP1993797 A JP 1993797A JP H10194939 A JPH10194939 A JP H10194939A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カチオン性多糖類と水とを使用したジェル状
毛髪化粧料のセット性、べたつき感、油性感、手移り
感、ごわつき感を改善し、更に、化粧料の外観を均一な
一相となるようにする。 【解決手段】 カチオン性多糖類と水とを含有するジェ
ル状毛髪化粧料は、水の含有量が55重量%以下であ
り、均一な一相の外観を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジェル状毛髪化粧
料に関する。より詳しくは、セット性に優れ、塗布時に
おける油性感、手移り感及びべたつき感が改善されてお
り、しかも乾燥後のべたつき感やごわつき感も改善され
ているジェル状毛髪化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、毛髪セット剤として、剤型がジェ
ルタイプのジェル状毛髪化粧料が好まれるようになって
いる。
【0003】このようなジェル状毛髪化粧料の例として
は、ゲル化成分としてカルボキシビニルポリマーを使用
し、セット成分としてポリビニルピロリドン/酢酸ビニ
ル共重合体と、溶剤としてエタノールと水とを使用した
透明ジェル状毛髪化粧料が提案されている(特開平3−
48611号公報)。しかし、カルボキシビニルポリマ
ーは耐塩性が十分でないために、毛髪や頭皮の状態によ
ってはジェル状毛髪化粧料の粘度を一定に保持しておく
ことが困難であるという欠点がある。また、毛髪への付
着性が十分とは言えず、セット性に問題がある。
【0004】このため、カチオン性多糖類の一種であ
り、毛髪への付着性が良好であり、しかもセット成分と
しても機能するカチオン化セルロースを、カルボキシビ
ニルポリマーに代えて増粘剤として使用した毛髪化粧料
が提案されている(特開平5−112437号公報)。
この毛髪化粧料は、カチオン化セルロースに加えて、毛
髪に潤滑性を与え、滑らかさや艶やかさを付与できる高
分子量ジメチルシロキサンと、しっとり感を与える特定
の糖アルコール(キシリトール、ソルビトール又はマル
トール)と、水と、剤型等に応じてエタノールとを含有
している。この毛髪化粧料によれば、高いカール保持力
と、セット後の頭髪に優れた仕上がり性とを付与するこ
とができるとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−112437号公報に開示された毛髪化粧料の場
合、糖アルコールの吸湿性が高いために、化粧料を毛髪
に塗布しているときや、セットした毛髪を高湿度雰囲気
条件下に置いたときにはべたつき感が生ずるという問題
や、低〜中湿度雰囲気中でのセット性に比べて高湿度雰
囲気中でのセット性が低下するという問題もある。
【0006】また、特開平5−112437号公報に開
示された毛髪化粧料は、高分子量シリコーンを含有する
ために、その公報の実施例2〜4に記載されているよう
にポリオキシエチレンタイプのノニオン系界面活性剤を
配合したとしても可溶化せず、結果的に乳化系もしくは
分散系の不透明な化粧料しか得られ得ないという欠点が
ある。
【0007】また、特開平5−112437号公報に開
示された毛髪化粧料は、処方によってはその中に含まれ
ている高分子量シリコーンが相分離して2相分相系とな
る場合がある。従って、そのような処方の場合には、使
用毎に振盪操作が必要となり、しかも剤型がエアゾール
フォームに制限されるという問題がある。ここで、フォ
ーム剤の処方に関し、通常その水分含量をかなり高めに
設定する必要があるので、そのようなフォーム剤で毛髪
をセットした場合には、毛髪が湿っぽくなり、べたつき
やセット崩れが発生しやすい。また、乾燥した後にはご
わつき感が発生しやすい。
【0008】また、高分子量シリコーンが相分離した場
合には、セットが崩れやすくなり、しかも使用時の油性
感や手移り感が強まるという問題がある。
【0009】本発明は、以上の従来の課題を解決しよう
とするものであり、カチオン性多糖類と水とを使用した
ジェル状毛髪化粧料のセット性、べたつき感、油性感、
手移り感、ごわつき感を改善し、更に、化粧料の外観を
均一な一相となるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、カチオン性
多糖類と水とを使用したジェル状毛髪化粧料に対し、そ
の水の含有量を55重量%以下とし且つ均一な一相の外
観を付与することにより上述の目的を達成できることを
見出し、本発明を完成させるに至った。
【0011】即ち、本発明は、カチオン性多糖類と水と
を含有するジェル状毛髪化粧料であって、水の含有量が
55重量%以下であり、均一な一相の外観を有するジェ
ル状毛髪化粧料を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明のジェル状毛髪化粧料は、カチオン
性多糖類と水とを含有する。ここで、水の含有量は55
重量%以下であり、しかも、均一な一相の外観を有す
る。これは、化粧料が可溶化系を形成しており、透明な
外観を有することを意味する。従って、ジェル状毛髪化
粧料のセット性、べたつき感、油性感、手移り感、ごわ
つき感を改善することができる。
【0014】ここで、水の含有量が55重量%以下とし
た理由は、55重量%を超えると、使用した際に毛髪の
乾燥が遅く、セット崩れが生ずることが懸念されるから
である。従って、毛髪の乾燥を速めるためには水分含量
を40%以下とすることが好ましい。
【0015】本発明において、カチオン性多糖類はゲル
化剤として用いられているが、カチオン基を有するので
毛髪への付着性にも優れており、成膜性もあるのでセッ
ト剤としても機能することができる。
【0016】カチオン性多糖類としては、カチオン性セ
ルロール誘導体やカチオン性グアーガム誘導体等を挙げ
ることができる。このうち、原液の外観が透明であり、
しかもエタノールやポリオールなどの溶剤の含有量が高
い系においても高い溶解性を有するカチオン性セルロー
ス誘導体がより好ましい。カチオン性セルロース誘導体
の例としては、ヒドロキシエチルセルロースとグリシジ
ルトリメチルアンモニウムクロリドとを反応させて得ら
れたエーテル化合物を好ましく挙げることができ、具体
的には、ポリマーJR−30M、ポリマーJR−40
0、ポリマーJR−125(以上、ユニオンカーバイド
社製)、セルコートL−200、セルコートH−100
(以上、ナショナルスターチ社製)等を挙げることがで
きる。また、カチオン性グアーガム誘導体の具体例とし
ては、ジャガーC13S、ジャガーC15、ジャガーC
17(以上、メイホール社製)等を挙げることができ
る。
【0017】カチオン性多糖類のジェル状毛髪化粧料中
の含有量は、少なすぎるとセット性能が不足し、化粧料
の系に完全に溶解できず、多すぎると乾燥後のフレーキ
ングの原因となるので、好ましくは0.05〜5重量
%、より好ましくは1.0〜3.0重量%である。
【0018】本発明のジェル状毛髪化粧料には、エタノ
ールを含有させることができる。これにより、水の含有
量を減らした場合でも毛髪化粧料を均一な一相の状態に
保持することが容易となる。
【0019】エタノールのジェル状毛髪化粧料中の配合
量は、少なすぎると化粧料の乾燥性が低くなり、多すぎ
ると乾燥が速過ぎるために整髪性が低下するので、好ま
しくは20〜70重量%、より好ましくは25〜45重
量%である。
【0020】本発明のジェル状毛髪化粧料には、毛髪に
しっとり感や艶やかさを付与するために、油剤を配合す
ることが好ましい。この場合、油剤は、エタノールが含
有されているとしても水系の媒体中に可溶化しにくいた
めに、ノニオン系界面活性剤を配合することが好まし
い。
【0021】なお、カチオン系界面活性剤は、可溶化力
がノニオン系界面活性剤より劣っているので使用するこ
とは好ましくなく、アニオン系界面活性剤及び両性界面
活性剤は、カチオン性多糖類とコンプレックス体を形成
してしまうので使用することは好ましくない。
【0022】本発明において、油剤としては、ノニオン
系界面活性剤により可溶化可能なもののなかから適宜選
択したものを使用することができ、例えば、硬化ヒマシ
油、カカオ油、ミンク油、オリーブ油等のグリセリド
類;カルナバロウ、キャンデリラロウ、ホホバ油、ミツ
ロウ、ラノリン等のロウ類;セチルアルコール、ステア
リルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オク
チルドデカノール、オレイルアルコール、ヘキサデシル
アルコール等の高級アルコール類;ベヘン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソ
ステアリン酸、18−メチルエイコ酸、ヤシ油脂肪酸等
の高級脂肪酸;以下の式(1)で表される化合物
【0023】
【化2】CH3(CH2)nCOOR (1) (式中、Rは炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基
であり、nは1〜16の整数である。)等のエステル油
を挙げることができる。中でも、仕上がり後の髪の感触
を良好なものとすることができるエステル油を好ましく
挙げることができる。エステル油の好ましい具体例とし
てはミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロ
ピル等を挙げることができる。
【0024】油剤のジェル状毛髪化粧料中の含有量は、
少なすぎると毛髪にしっとり感や艶やかさを十分に付与
することができず、多すぎると可溶化しなくなるので、
好ましくは0.1〜5重量%、より好ましくは1.5〜
3.5重量%である。
【0025】また、ノニオン系界面活性剤としては、H
LB値が低すぎると疎水性の度合いが増し、それ自身が
ジェル状毛髪化粧料中に均一に混じらなくなり、大きす
ぎると油剤を可溶化する能力が不十分となるので、好ま
しくは8〜18、より好ましくは10〜15である。
【0026】このようなHLBを有するノニオン界面活
性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル類、プロピレ
ングリコール脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エス
テル類などの脂肪酸エステル型界面活性剤;ポリオキシ
エチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル類、テトラオレイン酸ポリオキシエ
チレンソルビット類、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル
類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル
エーテル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエ
チレン型界面活性剤;アルキルアルカノールアミド類等
を挙げることができる。中でも、大きな可溶化力を有す
るポリオキシエチレン型界面活性剤が好ましく、特にエ
チレンオキサイドの付加モル数が20〜90、好ましく
は25〜40のものが好ましい。特に、これらの条件を
備えたポリオキシエチレン(POE)硬化ヒマシ油を好
ましく使用することができる。
【0027】ノニオン系界面活性剤のジェル状毛髪化粧
料中の含有量は、少なすぎると油剤を可溶化できず、多
すぎるとべたつき感が生ずるので、好ましくは0.1〜
10重量%、より好ましくは3〜8重量%である。
【0028】また、本発明のジェル状毛髪化粧量には、
油剤とノニオン系界面活性剤とともに、カチオン性多糖
類による柔軟なゲル化を促進させ、ジェル状毛髪化粧料
のセット力を高め、更に毛髪の保湿効果も有する多価ア
ルコールを含有させることが好ましい。この場合、水分
含有量が55重量%以下に設定されているので、多価ア
ルコールとして糖アルコールを使用しても実用上問題に
なるようなべたつき感を生じない。
【0029】ここで、多価アルコールとしては、糖アル
コール、例えば、キシリトール、ソルビトール、マルチ
トール等や、非糖アルコール、例えば、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリ
グリセリン等を挙げることができる。これらは一種以上
を混合して使用することもできる。これらのうち、べた
つき感のより少ない非糖アルコールを使用することが好
ましく、特にプロピレングリコール、ジプロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール及びグリセリンの
少なくとも一種を使用することが好ましい。
【0030】多価アルコールのジェル状毛髪化粧料中の
含有量は、少なすぎるとカチオン性多糖類のゲル化が不
十分となり、多すぎるとべたつくので、好ましくは10
〜40重量%、より好ましくは15〜25重量%であ
る。
【0031】更に、本発明のジェル状毛髪化粧料には、
毛髪化粧料に通常用いられている各種の添加物を必要に
応じて添加することができる。例えば、グリチルリチン
酸ジカリウム、酢酸トコフェロール等の抗炎症剤、パラ
オキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム等の防腐
剤、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、乳酸、
クエン酸等のpH調整剤、エチレングリコールの脂肪酸
エステル、デキストリン脂肪酸エステル等の粘度調整
剤、ジブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、オキ
シベンゾスルホン酸などの紫外線吸収剤、トリクロサ
ン、トリクロロカルバン等の殺菌剤、乳酸、クエン酸等
のpH調整剤、パール化剤、ジンクピリチオン、オクト
ピロックス等の抗フケ剤、色素、香料などを適宜添加す
ることができる。
【0032】また、本発明のジェル状毛髪化粧料には、
水やエタノール以外の溶媒を適宜使用することができ
る。例えば、ベンジルアルコール、2−ベンジロキシエ
タノール、N−アルキルピロリドン、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル等を使用することができる。
【0033】本発明のジェル状毛髪化粧料は、使用時に
毛髪から流れ落ちないようにするために、ブルックフィ
ールド粘度(30℃)が500センチポアズ以上となる
ようにする。その粘度の調整は公知の粘度調整剤を使用
して行うことができる。
【0034】なお、ブルックフィールド粘度は、B型粘
度計(No.3ローター/30rpm)を使用して測定
することができる。
【0035】本発明のジェル状毛髪化粧料は、常法によ
り製造することができ、例えば、カチオン性多糖類と水
と、その他の成分とを混合槽中で均一に混合することに
より製造することができる。
【0036】本発明のジェル状毛髪化粧料の具体的な製
剤形態としては、チューブやボトルに充填したスタイリ
ングローション剤としてもよく、あるいは後発泡性ジェ
ルエアゾール製品と同様な二重耐圧容器に充填したスタ
イリングフォーム剤としてもよい。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0038】実施例1〜6及び比較例1〜4 表1〜2に示す処方の成分を常法に従って均一に混合す
ることによりジェル状毛髪化粧料を製造した。得られた
実施例1〜6の毛髪化粧料は、可溶化系となっており透
明な外観を有していたが、比較例1〜4の毛髪化粧料
は、可溶化系となっておらず、不透明な外観を有してい
た。
【0039】
【表1】 (重量%) 実施例 成分 1 2 3 4 5 6 カチオン 性セルロース*1 2.0 2.0 − 2.0 4.0 −カチオン 性セルロース*2 − − 2.0 − − 2.0 ミリスチン 酸イソフ゜ロヒ゜ル 2.0 2.0 2.0 1.5 − 1.0 ハ゜ルミチン 酸イソフ゜ロヒ゜ル − − − − 1.0 − POE(40)硬化ヒマシ油 8.0 8.0 8.0 6.0 − 1.0 POE(20)硬化ヒマシ油 − − − − 8.0 6.0 ソルビトール 20.0 − − 2.0 − 5.0 フ゜ロヒ゜レンク゛リコール − 20.0 20.0 5.0 − 5.0 シ゛フ゜ロヒ゜レンク゛リコール − − − 10.0 10.0 10.0 エタノール 30.0 30.0 30.0 40.0 45.0 20.0 水 38.0 38.0 38.0 33.5 32.0 50.0 表1注 *1: JR−30M、ユニオンカーバイド社製 *2: JR−400、ユニオンカーバイド社製
【0040】
【表2】 表2注 *1: 表1に同じ *3: シリコーンKF-96(分子量10万)、信越化学工業社
【0041】(評価)得られた実施例1〜6及び比較例
1〜4のそれぞれのジェル状毛髪化粧料について、以下
に説明するように、個別に高湿度下におけるセット性、
化粧料塗布時におけるセット性、油性感、手移り感及び
べたつき感、並びに乾燥後におけるべたつき感及びごわ
つき感を試験し評価した。また、30℃におけるブルッ
クフィールド粘度をB型粘度計(No.3ローター/3
0rpm)を使用して測定した。得られた結果を表3に
示す。
【0042】「高湿度下におけるセット性」長さ18c
m、重さ15gの毛束を水で濡らし、ジェル状毛髪化粧
料を塗布し、ロッド(外径2cm)に巻き、その状態で
自然乾燥させてカールをつけた。乾燥した後、カールの
ついた毛束をロッドから外した。この毛髪を、恒湿恒温
(20℃、90%RH)雰囲気中に30分間つるし、カ
ールの伸びを観察し、カールの伸びの程度でセット保持
力を、以下の評価基準に従って評価した。
【0043】なお、化粧料を塗布しない以外は、前述と
同様にロッドに巻き、自然乾燥させた毛束を、恒湿恒温
(20℃、90%RH)雰囲気中に24時間放置し、そ
の状態の毛束の長さを保持力0%とし、ロッドを外した
直後の長さを保持力100%とした。
【0044】セット保持力性評価基準 ランク 基準 ◎: セット保持力80%以上 ○: セット保持力60%以上80%未満 △: セット保持力20%以上60%未満 ×: セット保持力20%未満
【0045】「化粧料塗布時におけるセット性」長さ1
8cm、重さ15gの毛束を水で濡らし、ロッド(外径
2cm)に巻き、その状態で自然乾燥させてカールをつ
けた。乾燥した後、カールのついた毛束をロッドから外
した。この毛髪に、ジェル状毛髪化粧料を塗布し、カー
ルの長さを測定し、カール持続性を以下の評価基準に従
って評価した。
【0046】なお、乾燥した後にロッドから外した毛束
に水を塗布したときの毛束の長さをカール持続性0%と
し、ロッドを外した直後の長さを保持力100%とし
た。
【0047】カール持続性評価基準 ランク 基準 ◎: カール持続性80%以上 ○: カール持続性60%以上80%未満 △: カール持続性20%以上60%未満 ×: カール持続性20%未満
【0048】「化粧料塗布時における油性感」専門パネ
ラーに、実際にジェル状毛髪化粧料を自分の毛髪に対し
て使用してもらい、そのときの油性感を以下の評価基準
に従って評価した。
【0049】油性感評価基準 ランク 基準 ◎: 油性感が非常に改善されている場合 ○: 油性感が改善されている場合 △: 油性感が普通である場合 ×: 油性感を非常に感じる場合
【0050】「化粧料塗布時における手移り感」専門パ
ネラーに、実際にジェル状毛髪化粧料を自分の毛髪に対
して使用してもらい、そのときの手移り感を以下の評価
基準に従って評価した。
【0051】手移り感評価基準 ランク 基準 ◎: 手移り感が非常に改善されている場合 ○: 手移り感が改善されている場合 △: 手移り感が普通である場合 ×: 手移り感を非常に感じる場合
【0052】「化粧料塗布時におけるべたつき感」専門
パネラーに、実際にジェル状毛髪化粧料を自分の毛髪に
対して使用してもらい、そのときのべたつき感を以下の
評価基準に従って評価した。
【0053】べたつき感評価基準 ランク 基準 ◎: べたつき感が非常に改善されている場合 ○: べたつき感が改善されている場合 △: べたつき感が普通である場合 ×: べたつき感を非常に感じる場合
【0054】「乾燥後におけるべたつき感」専門パネラ
ーに、実際にジェル状毛髪化粧料を自分の毛髪に対して
使用してもらい、毛髪を乾燥した後のべたつき感を以下
の評価基準に従って評価した。
【0055】べたつき感評価基準 ランク 基準 ◎: べたつき感が非常に改善されている場合 ○: べたつき感が改善されている場合 △: べたつき感が普通である場合 ×: べたつき感を非常に感じる場合
【0056】「乾燥後におけるごわつき感」専門パネラ
ーに、実際にジェル状毛髪化粧料を自分の毛髪に対して
使用してもらい、毛髪を乾燥した後のごわつき感を以下
の評価基準に従って評価した。
【0057】ごわつき感評価基準 ランク 基準 ◎: ごわつき感が非常に改善されている場合 ○: ごわつき感が改善されている場合 △: ごわつき感が普通である場合 ×: ごわつき感を非常に感じる場合
【0058】
【表3】 実施例 比較例 1 2 3 4 5 6 1 2 3 4 セット性(高湿度下) ○ ◎ ○ ○ ◎ ◎ × △ △ × セット性(塗布時) ○ ◎ ◎ ○ ◎ ○ ○ ○ ○ × 油性感(塗布時) ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ × △ △ △ 手移り感(塗布時) ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ × × × ○ べたつき感(塗布時) ○ ◎ ◎ ○ ○ ○ × × ○ ○ べたつき感(乾燥後) ○ ◎ ◎ ○ ○ ◎ ○ ○ ○ ○ごわつき感(乾燥後) ○ ○ ◎ ◎ ○ ◎ ○ △ ○ ○ 外観 透明 ← ← ← ← ← 不透明 ← ← ←フ゛ルックフィールト゛ 粘度(cp) 2000 1200 5000 800 1700 1800 1800 1500 1500 1500
【0059】表3から、本発明の実施例1〜6のジェル
状毛髪化粧料は、水の含有量が55重量%以下であっ
て、しかも均一な一相の外観、即ち透明な外観を有して
いるので、試験したすべての評価項目について、好まし
い結果を示した。なお、糖アルコールを使用した実施例
1の場合に比べ、非糖アルコールを使用した実施例2の
方がセット性とべたつきの点で優れていることがわか
る。
【0060】一方、比較例1〜4はいずれも不透明な外
観を有していたので、試験した評価項目のうちの少なく
とも一つが好ましくない結果を示した。例えば、比較例
1の場合には高分子量シリコーンを採用しており、高湿
度下でのセット性や、化粧料の塗布時の油性感、手移り
感、べたつきの点で問題があった。比較例2の場合には
カチオン性多糖類を使用しておらず、化粧料の塗布時の
手移り感とべたつき感との点で劣っていた。また、比較
例3の場合にはノニオン系界面活性剤を使用しておら
ず、化粧料の塗布時の手移り感に問題があった。比較例
4の場合には、水の含有量が55重量%を超えていたの
で、セット性に問題があった。
【0061】実施例7 表4の成分を常法に従って混合することによりジェル状
のセットローション毛髪化粧料を得た。得られた化粧料
は透明な外観を有しており、30℃におけるブルックフ
ィールド粘度は2100cpであった。
【0062】得られた化粧料について実施例1と同様
に、高湿度下におけるセット性、化粧料塗布時における
セット性、油性感、手移り感及びべたつき感、並びに乾
燥後におけるべたつき感及びごわつき感を試験し評価し
た。その結果、実施例1と同様の優れた結果が得られ
た。
【0063】
【表4】成分 重量% カチオン性セルロース*1 3.0 プロピレングリコール 15.0 1,3−ブチレングリコール 5.0 POE(25)硬化ヒマシ油 5.0 パルミチン酸イソプロピル 2.0 ミリスチルアルコール 1.0エチレンク゛リコールモノエチルエーテル 5.0 エタノール 30.0 香料 0.1水 33.9 表4注 *1:表1に同じ
【0064】実施例8 表5の成分を常法に従って混合することによりジェル状
のセットローション毛髪化粧料を得た。得られた化粧料
は透明な外観を有しており、30℃におけるブルックフ
ィールド粘度は400cpであった。
【0065】得られた化粧料について実施例1と同様
に、高湿度下におけるセット性、化粧料塗布時における
セット性、油性感、手移り感及びべたつき感、並びに乾
燥後におけるべたつき感及びごわつき感を試験し評価し
た。その結果、実施例1と同様の優れた結果が得られ
た。
【0066】
【表5】成分 重量% カチオン性セルロース*4 1.5 ジプロピレングリコール 5.0 1,3−ブチレングリコール 10.0 POE(20)硬化ヒマシ油 5.0 ステアリン酸ブチル 1.0 トリメチルグリシン 1.0エチレンク゛リコールモノエチルエーテル 10.0 エタノール 25.0 香料 0.1水 40.5 表5注 *4: JR−125、ユニオンカーバイド
社製
【0067】実施例9 表6の成分を常法に従って混合してエアゾール用原液を
調製し、その原液90重量%と液化プロパンガス(4k
g/cm2)10重量%とをエアゾール耐圧管に充填す
ることによりエアゾールフォーム毛髪化粧料を製造し
た。得られた化粧料の原液は透明な外観を有しており、
30℃におけるブルックフィールド粘度は1100cp
であった。
【0068】得られたエアゾールフォーム毛髪化粧料に
ついて実施例1と同様に、高湿度下におけるセット性、
化粧料塗布時におけるセット性、油性感、手移り感及び
べたつき感、並びに乾燥後におけるべたつき感及びごわ
つき感を試験し評価した。その結果、実施例1と同様の
優れた結果が得られた。
【0069】
【表6】成分 重量% カチオン性セルロース*2 2.0 プロピレングリコール 5.0 ジプロピレングリコール 5.0 POE(80)硬化ヒマシ油 5.0 ミリスチン酸イソプロピル 1.0 エタノール 30.0水 52.0 表6注 *2: 表1に同じ
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、カチオン性多糖類と水
とを使用したジェル状毛髪化粧料のセット性、べたつき
感、油性感、手移り感、ごわつき感を改善し、更に、化
粧料の外観を均一な一相とすることができる。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン性多糖類と水とを含有するジェ
    ル状毛髪化粧料であって、水の含有量が55重量%以下
    であり、均一な一相の外観を有することを特徴とするジ
    ェル状毛髪化粧料。
  2. 【請求項2】 水の含有量が40%以下である請求項1
    記載のジェル状毛髪化粧料。
  3. 【請求項3】 カチオン性多糖類の含有量が0.05〜
    5重量%である請求項1又は2記載のジェル状毛髪化粧
    料。
  4. 【請求項4】 カチオン性多糖類がカチオン性セルロー
    ス誘導体である請求項1〜3記載のジェル状毛髪化粧
    料。
  5. 【請求項5】 カチオン性セルロース誘導体が、ヒドロ
    キシエチルセルロースとグリシジルトリメチルアンモニ
    ウムクロリドとを反応させて得られたエーテル化合物で
    ある請求項4記載のジェル状毛髪化粧料。
  6. 【請求項6】 エタノールを20〜70重量%含有する
    請求項1〜5のいずれかに記載のジェル状毛髪化粧料。
  7. 【請求項7】 更に、油剤を0.1〜5.0重量%、ノ
    ニオン系界面活性剤を0.1〜10.0重量%、及び多
    価アルコールを10.0〜40.0重量%含有する請求
    項1〜6のいずれかに記載のジェル状毛髪化粧料。
  8. 【請求項8】 油剤が式(1) 【化1】CH3(CH2)nCOOR (1) (式中、Rは炭素数1〜18の直鎖又は分岐アルキル基
    であり、nは1〜16の整数である。)で表されるエス
    テル油である請求項7記載のジェル状毛髪化粧料。
  9. 【請求項9】 エステル油がミリスチン酸イソプロピル
    及びパルミチン酸イソプロピルの少なくとも一種である
    請求項8記載のジェル状毛髪化粧料。
  10. 【請求項10】 ノニオン系界面活性剤のHLB値が8
    〜18である請求項7記載のジェル状毛髪化粧料。
  11. 【請求項11】 ノニオン系界面活性剤が、ポリオキシ
    エチレン型界面活性剤である請求項10記載のジェル状
    毛髪化粧料。
  12. 【請求項12】 ポリオキシエチレン型界面活性剤のエ
    チレンオキサイド付加モル数が20〜90である請求項
    11記載のジェル状毛髪化粧料。
  13. 【請求項13】 ポリオキシエチレン型界面活性剤がポ
    リオキシエチレン硬化ヒマシ油である請求項11又は1
    2記載のジェル状毛髪化粧料。
  14. 【請求項14】 多価アルコールが非糖アルコールであ
    る請求項7記載のジェル状毛髪化粧料。
  15. 【請求項15】 非糖アルコールがプロピレングリコー
    ル、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコ
    ール及びグリセリンの少なくとも一種である請求項14
    記載のジェル状毛髪化粧料。
  16. 【請求項16】 ブルックフィールド粘度(30℃)が
    500センチポアズ以上である請求項1〜15のいずれ
    かに記載のジェル状毛髪化粧料。
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JP2017206478A (ja) * 2016-05-20 2017-11-24 株式会社マンダム 整髪剤組成物
JP2021050159A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 株式会社マンダム エアゾールフォーム整髪剤

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