JPH10194661A - 電子写真感光体用ドラムのチャック装置 - Google Patents

電子写真感光体用ドラムのチャック装置

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JPH10194661A
JPH10194661A JP1752797A JP1752797A JPH10194661A JP H10194661 A JPH10194661 A JP H10194661A JP 1752797 A JP1752797 A JP 1752797A JP 1752797 A JP1752797 A JP 1752797A JP H10194661 A JPH10194661 A JP H10194661A
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JP
Japan
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drum
air picker
chuck device
picker
air
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JP1752797A
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English (en)
Inventor
Kazumasa Nakayama
一政 中山
Tomohiro Arita
智博 在田
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布ムラのない良好な感光塗膜を形成するこ
とが出来る電子写真感光体用ドラムのチャック装置を提
供する。 【解決手段】 電子写真感光体用のドラム(D)をエア
ピッカ(2)により内側から拘持し且つ略垂直に昇降さ
せるチャック装置において、エアピッカ(2)の下方に
突出するサブエアピッカ(3)と、サブエアピッカ
(3)により着脱自在に装着される容積調整治具(4)
とを備える。容積調整治具(4)は、エアピッカ(2)
の膨張により仕切られるドラム(D)内の下部空間を塞
ぐ栓状に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体用
ドラムのチャック装置に関し、詳しくは、感光体材料の
塗布液中にドラムを浸漬してドラムの外周面に感光塗膜
を形成する際に、塗布ムラのない良好な感光塗膜を形成
することが出来る電子写真感光体用ドラムのチャック装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真感光体は、円筒状のドラムの外
周面に感光塗膜を形成して成り、感光塗膜の形成には、
感光体材料の塗布液中にドラムを浸漬する浸漬塗布法が
一般に採用されている。この浸漬塗布法において、感光
体材料の塗布液は、浸漬槽に貯留され且つその上部から
オーバフローすることにより液面が一定に保持される。
一方、ドラムは、チャック装置により略垂直な姿勢に吊
持されて塗布液中に所定深さまで浸漬され、その後、塗
布液中から引上げられる。
【0003】前述の浸漬塗布法においては、エアピッカ
の膨張によりドラムを内側から拘持して昇降させるチャ
ック装置が一般に使用されている。このチャック装置に
よれば、エアピッカの膨張によりドラムの内部空間が上
下に仕切られるため、ドラムが塗布液中に浸漬された際
に塗布液がドラム内に侵入することがなく、ドラムの内
周面に無駄な塗膜が形成されるのを防止することが出来
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エアピッカ
の膨張によりドラムを拘持するチャック装置において
は、ドラムが塗布液中に浸漬されると、塗布液中の溶剤
がドラム内の下部空間に蒸発することにより、下部空間
内の溶剤を含む空気が次第に膨張する。そして、ドラム
の下端部から大きな気泡が流出し、気泡の破裂によって
塗布液の液面が大きく波立つ。その結果、ドラムの外周
面に形成される感光塗膜には、波状の塗布ムラが発生す
る。
【0005】本発明は、前記の実情に鑑みなされたもの
であり、その目的は、感光体材料の塗布液中にドラムを
浸漬してドラムの外周面に感光塗膜を形成する際に、塗
布ムラのない良好な感光塗膜を形成することが出来る電
子写真感光体用ドラムのチャック装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成する手
段として、第1の発明は、電子写真感光体用のドラムを
エアピッカにより内側から拘持し且つ略垂直に昇降させ
るチャック装置において、前記エアピッカの下方に突出
するサブエアピッカと、このサブエアピッカにより着脱
自在に装着される容積調整治具とを備え、当該容積調整
治具は、前記エアピッカの膨張により仕切られるドラム
内の下部空間を塞ぐ栓状に形成されていることを特徴と
する。
【0007】第2の発明は、同様のチャック装置におい
て、前記エアピッカの下方に突出するサブエアピッカ
と、このサブエアピッカにより着脱自在に装着される閉
塞治具とを備え、当該閉塞治具は、ドラムの下端面に当
接することにより、前記エアピッカの膨張により仕切ら
れるドラム内の下部空間を閉塞する蓋状に形成されてい
ることを特徴とする。
【0008】第3の発明は、同様のチャック装置におい
て、前記エアピッカの下方に突出するサブエアピッカ
と、前記エアピッカの下部に連設される容積調整治具と
を備え、当該容積調整治具には、前記サブエアピッカを
収容し且つその収縮により減圧される減圧室と、前記エ
アピッカの膨張により仕切られるドラム内の下部空間に
前記減圧室を連通させる連通路とが形成されていること
を特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る電子写真感光体用ドラムのチャック装置の各実施形態
を説明する。図1は第1実施形態のチャック装置の要部
構造を示す断面図、図2はチャック装置が使用される浸
漬塗布装置の系統図、図3は第2実施形態のチャック装
置の要部構造を示す断面図、図4は第3実施形態のチャ
ック装置の要部構造を示す断面図である。
【0010】第1実施形態のチャック装置(1)は、図
1に示す様に、電子写真感光体用のドラム(D)をエア
ピッカ(2)により内側から拘持し且つ略垂直に昇降さ
せるチャック装置である。このチャック装置(1)は、
エアピッカ(2)の下方に突出するサブエアピッカ
(3)と、サブエアピッカ(3)により着脱自在に装着
される容積調整治具(4)とを備えている。そして、容
積調整治具(4)は、エアピッカ(2)の膨張により仕
切られるドラム(D)内の下部空間を塞ぐ栓状に形成さ
れている。
【0011】ドラム(D)は、例えば、アルミニウム、
黄銅、ステンレス等の金属材料、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレ
ン、ナイロン、ポリスチレン、フエノール樹脂などの高
分子材料、または、硬質紙などの材料によって15〜2
00mm程度の外径で200〜1000mm程度の長さ
の円筒状に作製された従来公知の円筒状基体を言う。な
お、ドラム(D)の表面が絶縁体材料によって構成され
る場合には、導電物質の含浸、金属箔の積層、金属の蒸
着などよって導電処理される。
【0012】エアピッカ(2)は、通常、短軸円柱状ま
たは短軸円筒状に形成され且つ外周面に加圧空気の流路
が開口するボディ部材(2A)の外周に、上下一対のラ
バーチューブ(2B)を装着して構成される。ボディ部
材(2A)は、図示省略したロボットハンドにより昇降
される昇降軸(5)の下端部にねじ結合して連結され、
その加圧空気の流路は、昇降軸(5)の内部に設けられ
た加圧空気の流路に連通されている。一方、各ラバーチ
ューブ(2B)は、一端部が図示省略した固定リングに
よってボディ部材(2A)の外周に気密に固定され、他
端部が表裏反転されて固定リング(2C)によりボディ
部材(2A)の外周に気密に固定されることにより、ボ
ディ部材(2A)の外周面との間に空気室を形成してい
る。そして、各ラバーチューブ(2B)は、空気室内に
流路を介して加圧空気が供給されることにより、ドーナ
ツ状に膨張してドラム(D)の内周面に密着し、これを
内側から拘持する様に構成されている。
【0013】サブエアピッカ(3)は、短軸円柱状に形
成され且つ外周面に加圧空気の流路が開口する小径のボ
ディ部材(3A)の外周に単一のラバーチューブ(3
B)を装着して構成される。ボディ部材(3A)は、エ
アピッカ(2)のボディ部材(2A)の下端部にねじ結
合して連結され、その加圧空気の流路は、ボディ部材
(2A)および昇降軸(5)に設けられた別系統の加圧
空気の流路に連通されている。一方、ラバーチューブ
(3B)は、前記ラバーチューブ(2B)と同様に、両
端部が固定リング(3C)によってボディ部材(3A)
の外周に気密に固定され、ボディ部材(3A)の外周面
との間に空気室を形成している。そして、このラバーチ
ューブ(3B)は、空気室内に流路を介して加圧空気が
供給されることにより、ドーナツ状に膨張する様に構成
されている。
【0014】前記ラバーチューブ(2B)、(3B)
は、繊維補強層の両面に接着剤を介してゴム層を積層し
た多層構造を有し、積層断面が空気室内に露出するラバ
ーチューブ(2B)、(3B)の一端面は、各層間の剥
離を防止するために接着剤により封止されている。な
お、各層間を接着する接着剤および積層断面を封止する
接着剤としては、エチレン−アクリル酸共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−グリシジルアク
リレート共重合体、エチレン−無水マレイン酸共重合
体、ポリオレフィン(ポリエチレン等)の不飽和カルボ
ン酸またはその無水物のグラフト変性物などが挙げられ
る。
【0015】前記サブエアピッカ(3)のボディ部材
(3A)の基端部には、ドラム(D)内にエアピッカ
(2)を挿入する際の案内部材として、外周面にテーパ
を有するガイドリング(6)が装着されている。そし
て、サブエアピッカ(3)は、ガイドリング(6)の下
方でラバーチューブ(3B)がドーナツ状に膨張する様
に構成されている。
【0016】容積調整治具(4)は、エアピッカ(2)
の膨張により仕切られるドラム(D)内の下部空間にお
いて、ガイドリング(6)の下方の空間を埋める栓状、
すなわち、ドラム(D)内に遊嵌する短軸円柱状に形成
されている。そして、容積調整治具(4)の上端面に
は、前記サブエアピッカ(3)が挿入される連結穴(4
A)が形成され、下端面には、治具置き台(7)の位置
決め突起(7A)に嵌合する位置決め穴(4B)が形成
されている。なお、容積調整治具(4)は、通常、耐溶
剤性のある適宜の合成樹脂、金属などにより中実に形成
されるが、合成樹脂のブロー成形によって中空に形成し
てもよい。
【0017】次に、以上の様に構成された第1実施形態
のチャック装置(1)の使用例を説明する。このチャッ
ク装置(1)は、例えば、図2に示す浸漬塗布装置
(8)と協働して感光体材料の塗布液(L)にドラム
(D)を浸漬し、ドラム(D)の外周面に感光塗膜
(F)を形成するために使用される。
【0018】塗布液(L)は、感光体材料と溶剤とを混
合した公知の塗布液であり、単層型電子写真感光体用の
塗布液は、電荷発生物質、電荷輸送物質、結着剤樹脂お
よび溶剤を混合して調製される。また、積層型電子写真
感光体用の塗布液は、電荷発生物質、結着剤樹脂および
溶剤からなる電荷発生層用の塗布液と、電荷輸送物質、
結着剤樹脂および溶剤からなる電荷輸送層用の塗布液と
に別々に調製される。
【0019】電荷発生物質としては、アゾ顔料、ジスア
ゾ顔料などが挙げられ、電荷輸送物質としては、アント
ラセン等の多芳香族化合物またはヒドラゾン化合物など
が挙げられる。また、結着剤樹脂としては、ポリメタク
リル酸エステル類、セルロースエステル類などが挙げら
れる。そして、溶剤としては、例えば、n−ブチルアミ
ン、ジエチルアミン、メチルセルソルブアセテート等の
揮発性が高く且つその蒸気の密度が空気よりも大きい溶
剤が好適に用いられる。
【0020】単層型電子写真感光体用の塗布液および積
層型電子写真感光体の電荷輸送層用の塗布液は、固形成
分の濃度が40重量%以下、好ましくは10〜35重量
%以下であって、粘度が50〜350cps、好ましく
は70〜250cpsに調製される。また、積層型電子
写真感光体の電荷発生層用の塗布液は、固形成分の濃度
が15重量%以下、好ましくは1〜10重量%以下であ
って、粘度が1〜5cpsに調製される。
【0021】浸漬塗布装置(8)においては、調整槽
(8A)内の貯留槽(8B)に貯留された感光体材料の
塗布液(L)がポンプ(8C)の作動により浸漬槽(8
D)内に圧送される。そして、圧送された塗布液(L)
は、浸漬槽(8D)の上部から回収槽(8E)内にオー
バフローすることによって液面が略一定レベルに保持さ
れている。なお、回収槽(8E)内の塗布液(L)は、
調整槽(8A)内に区画された混合槽(8F)に還流さ
れ、撹拌翼(8G)の作動によって補充パイプ(8H)
からの塗布液(L)又は溶剤と撹拌された後、貯留槽
(8B)内にオーバフローする。
【0022】斯かる浸漬塗布装置(8)の回収槽(8
E)には、チャック装置(1)の昇降に伴い上下に昇降
し且つ回収槽(8E)の上部空間を塗布液(L)から蒸
発した高濃度の溶剤蒸気の雰囲気下に保持するフード
(8I)が付設されている。また、回収槽(8E)内に
おいて、塗布液(L)の液面より上方の箇所には、前記
の治具置き台(7)が設置されている。そして、この治
具置き台(7)上に前記の容積調整治具(4)が位置決
めして載置されている。
【0023】第1実施形態のチャック装置(1)は、エ
アピッカ(2)の上下のラバーチューブ(2B)が加圧
空気の供給によってドーナツ状に膨張することにより、
ドラム(D)を内側から拘持して略垂直に吊持する。こ
の状態で、チャック装置(1)は、治具置き台(7)上
に位置決めされている容積調整治具(4)に向かってフ
ード(8I)内を下降し、ドラム(D)内の下部空間に
容積調整治具(4)を挿入させる。そして、容積調整治
具(4)の連結穴(4A)にサブエアピッカ(3)を挿
入し、ラバーチューブ(3B)をドーナツ状に膨張させ
ることによって、容積調整治具(4)をガイドリング
(6)の下方に装着する。これにより、エアピッカ
(2)で仕切られたドラム(D)内の下部空間は、容積
調整治具(4)により殆ど塞がれ、その下部空間には高
濃度の溶剤蒸気が充満する。
【0024】容積調整治具(4)を装着したチャック装
置(1)は、ドラム(D)を略垂直な姿勢に吊持して1
00〜1000mm/分程度の速度で下降し、ドラム
(D)を浸漬槽(8D)内の塗布液(L)中に所定深さ
まで浸漬させる。そして、数秒の安定時間が経過した
後、チャック装置(1)は、オーバフローすることによ
って液面が略一定レベルに保持されている塗布液(L)
中を200〜1000mm/分程度の速度で略垂直に上
昇し、ドラム(D)を浸漬槽(8D)内の塗布液(L)
中から引上げてその外周面に感光塗膜(F)を形成す
る。
【0025】前述の浸漬塗布工程において、エアピッカ
(2)によって仕切られたドラム(D)内の下部空間
は、容積調整治具(4)によって殆ど塞がれており、か
つ、高濃度の溶剤蒸気が充満しているため、塗布液
(L)から下部空間内に溶剤が蒸発する量は僅かであ
る。このため、ドラム(D)内の下部空間から塗布液
(L)中に気泡が流出することはなく、浸漬槽(8D)
内の塗布液(L)の液面は殆ど波立つことがない。従っ
て、第1実施形態のチャック装置(1)によれば、ドラ
ム(D)の外周面に塗布ムラの無い良好な感光塗膜
(F)を形成することが出来る。この様な効果は、塗布
液(L)が粘度の低い電荷発生層用の塗布液である場合
およびドラム(D)が大口径である場合に特に顕著であ
る。
【0026】次いで、第2実施形態のチャック装置
(9)を説明する。図3に示す様に、チャック装置
(9)は、前述した第1実施形態のチャック装置(1)
における容積調整治具(4)を閉塞治具(10)に変更
したものである。その他の構造部分であるエアピッカ
(2)、サブエアピッカ(3)、昇降軸(5)、ガイド
リング(6)については、チャック装置(1)と同様で
あるため、同一符号を付して詳細説明を省略する。
【0027】閉塞治具(10)は、ドラム(D)の下端
面に当接することにより、エアピッカ(2)の膨張によ
り仕切られるドラム(D)内の下部空間を閉塞する蓋状
に形成されている。この閉塞治具(10)は、ドラム
(D)の下端面に密着可能な蓋部(10A)、ドラム
(D)の内周に遊嵌する遊嵌部(10B)及びサブエア
ピッカ(3)が挿入される連結筒部(10C)を有す
る。なお、この閉塞治具(10)は、耐溶剤性のある適
宜の合成樹脂または金属により形成されている。
【0028】第2実施形態のチャック装置(9)は、エ
アピッカ(2)によりドラム(D)を略垂直な姿勢に吊
持した状態でフード(8I)内を下降し、治具置き台
(7)上に載置されている閉塞治具(10)の遊嵌部
(10B)をドラム(D)内の下部空間に遊嵌させる。
そして、サブエアピッカ(3)を連結筒部(10C)に
挿入し、ラバーチューブ(3B)を膨張させて閉塞治具
(10)を装着する。そして、閉塞治具(10)を装着
したチャック装置(9)は、前述した所定の速度で昇降
することにより、ドラム(D)を浸漬槽(8D)内の塗
布液(L)中に浸漬させてその外周面に感光塗膜(F)
を形成する。
【0029】この浸漬塗布工程において、エアピッカ
(2)によって仕切られたドラム(D)内の下部空間
は、閉塞治具(10)によって閉塞されているため、下
部空間から塗布液(L)中に気泡が流出することはな
く、浸漬槽(8D)内の塗布液(L)の液面は殆ど波立
つことがない。従って、第2実施形態のチャック装置
(9)においても、ドラム(D)の外周面に塗布ムラの
無い良好な感光塗膜(F)を形成することが出来る。
【0030】続いて、第3実施形態のチャック装置(1
1)を説明する。図4に示す様に、チャック装置(1
1)は、前述した第1実施形態のチャック装置(1)に
おける着脱式の容積調整治具(4)及びガイドリング
(6)を固定式の容積調整治具(12)に変更したもの
である。その他の構造部分であるエアピッカ(2)、サ
ブエアピッカ(3)、昇降軸(5)については、チャッ
ク装置(1)と同様であるため、同一符号を付して詳細
説明を省略する。
【0031】容積調整治具(12)は、ドラム(D)内
に遊嵌する段付き円柱状に形成され、その略平坦な上端
部がエアピッカ(2)のボディ部材(2A)の下端部に
ボルト結合されることにより、エアピッカ(2)に連設
されている。この容積調整治具(12)には、サブエア
ピッカ(3)を収容し且つその収縮により減圧される減
圧室(12A)と、エアピッカ(2)の膨張により仕切
られるドラム(D)内の下部空間に減圧室(12A)を
連通させる連通路(12B)とが形成されている。減圧
室(12A)は容積調整治具(12)の上面に開口し、
連通路(12B)は、一端が減圧室(12A)の底部に
開口し、他端部が容積調整治具(12)の下端の小径突
出部の周面に開口している。なお、減圧室(12A)内
におけるサブエアピッカ(3)のラバーチューブ(3
B)の膨張収縮代は、ドラム(D)の内径を120〜1
40mmとしたとき、40〜50cm3程度に設定され
る。
【0032】前記容積調整治具(12)の下端側の大径
部の外周角部には、ドラム(D)内にエアピッカ(2)
を挿入する際の案内面として、ガイドテーパが形成され
ている。なお、この容積調整治具(12)は、図4に示
す例では、耐溶剤性のある適宜の合成樹脂や金属などか
ら成り且つボルトや止めネジによって相互に連結される
複数部材の組立て品として構成されているが、耐溶剤性
のある適宜の合成樹脂により一体成形してもよい。
【0033】第3実施形態のチャック装置(11)は、
エアピッカ(2)によりドラム(D)を略垂直な姿勢に
吊持してフード(8I)内を下降し、その間に、エアピ
ッカ(2)により仕切られたドラム(D)内の容積調整
治具(12)の下方の下部空間には、高濃度の溶剤蒸気
が充満する。そして、チャック装置(11)は、前述し
た所定の速度で昇降することにより、ドラム(D)を浸
漬槽(8D)内の塗布液(L)中に浸漬させてその外周
面に感光塗膜(F)を形成する。
【0034】この浸漬塗布工程において、サブエアピッ
カ(3)のラバーチューブ(3B)は、当初、加圧空気
の供給によりドーナツ状に膨張されている。そして、ド
ラム(D)が塗布液(L)中に浸漬されると、ラバーチ
ューブ(3B)は加圧空気の排出により収縮して減圧室
(12A)を減圧する。このため、容積調整治具(1
2)の下方の下部空間に充満している高濃度の溶剤蒸気
は、連通路(12B)を介して減圧室(12A)内に吸
引され、下部空間に臨む塗布液(L)の液面が上昇す
る。そして、ドラム(D)が塗布液(L)中にある間、
ラバーチューブ(3B)が収縮状態に保持されることに
より、下部空間に臨む塗布液(L)の液面の下降が抑制
される。このため、エアピッカ(2)により仕切られた
ドラム(D)内の下部空間から塗布液(L)中に気泡が
流出することはなく、浸漬槽(8D)内の塗布液(L)
の液面は殆ど波立つことがない。従って、第3実施形態
のチャック装置(11)においても、ドラム(D)の外
周面に塗布ムラの無い良好な感光塗膜(F)を形成する
ことが出来る。
【0035】
【発明の効果】以上説明した様に、第1の発明によれ
ば、エアピッカの膨張によりドラムを内側から拘持し、
かつ、サブエアピッカの膨張により容積調整治具を装着
することによって、エアピッカで仕切られたドラム内の
下部空間が容積調整治具により塞がれる。従って、感光
体材料の塗布液中にドラムを浸漬してドラムの外周面に
感光塗膜を形成する際に、下部空間内から気泡が流出し
て塗布液の液面が波立つ事態を未然に防止することが出
来、塗布ムラの無い良好な感光塗膜を形成することが出
来る。
【0036】第2の発明によれば、エアピッカの膨張に
よりドラムを内側から拘持し、かつ、サブエアピッカの
膨張により閉塞治具を装着することによって、エアピッ
カで仕切られたドラム内の下部空間が閉塞治具により閉
塞される。従って、感光体材料の塗布液中にドラムを浸
漬してドラムの外周面に感光塗膜を形成する際に、下部
空間内から気泡が流出して塗布液の液面が波立つ事態を
未然に防止することが出来、塗布ムラの無い良好な感光
塗膜を形成することが出来る。
【0037】第3の発明によれば、エアピッカの膨張に
よりドラムを内側から拘持し、かつ、サブエアピッカの
収縮により減圧室を減圧することにより、エアピッカで
仕切られたドラム内の下部空間内の気体が連通路を介し
て減圧室内に吸引される。従って、感光体材料の塗布液
中にドラムを浸漬してドラムの外周面に感光塗膜を形成
する際に、サブエアピッカを収縮させることによって、
下部空間に臨む塗布液の液面を上昇させることが出来、
その結果、下部空間内から塗布液中に気泡が流出して塗
布液の液面が波立つ事態を未然に防止することが出来、
塗布ムラの無い良好な感光塗膜を形成することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のチャック装置の要部構造を示す
断面図である。
【図2】チャック装置が使用される浸漬塗布装置の系統
図である。
【図3】第2実施形態のチャック装置の要部構造を示す
断面図である。
【図4】第3実施形態のチャック装置の要部構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 :チャック装置 2 :エアピッカ 2A:ボディ部材 2B:ラバーチューブ 2C:固定リング 3 :サブエアピッカ 3A:ボディ部材 3B:ラバーチューブ 3C:固定リング 4 :容積調整治具 4A:連結穴 4B:位置決め穴 5 :昇降軸 6 :ガイドリング 7 :治具置き台 7A:位置決め突起 8 :浸漬塗布装置 8A:調整槽 8B:貯留槽 8C:ポンプ 8D:浸漬槽 8E:回収槽 8F:混合槽 8G:撹拌翼 8H:補充パイプ 8I:フード 9 :チャック装置 10 :閉塞治具 10A:蓋部 10B:遊嵌部 10C:連結筒部 11 :チャック装置 12 :容積調整治具 12A:減圧室 12B:連通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体用のドラムをエアピッカ
    により内側から拘持し且つ略垂直に昇降させるチャック
    装置において、前記エアピッカの下方に突出するサブエ
    アピッカと、このサブエアピッカにより着脱自在に装着
    される容積調整治具とを備え、当該容積調整治具は、前
    記エアピッカの膨張により仕切られるドラム内の下部空
    間を塞ぐ栓状に形成されていることを特徴とする電子写
    真感光体用ドラムのチャック装置。
  2. 【請求項2】 電子写真感光体用のドラムをエアピッカ
    により内側から拘持し且つ略垂直に昇降させるチャック
    装置において、前記エアピッカの下方に突出するサブエ
    アピッカと、このサブエアピッカにより着脱自在に装着
    される閉塞治具とを備え、当該閉塞治具は、ドラムの下
    端面に当接することにより、前記エアピッカの膨張によ
    り仕切られるドラム内の下部空間を閉塞する蓋状に形成
    されていることを特徴とする電子写真感光体用ドラムの
    チャック装置。
  3. 【請求項3】 電子写真感光体用のドラムをエアピッカ
    により内側から拘持し且つ略垂直に昇降させるチャック
    装置において、前記エアピッカの下方に突出するサブエ
    アピッカと、前記エアピッカの下部に連設される容積調
    整治具とを備え、当該容積調整治具には、前記サブエア
    ピッカを収容し且つその収縮により減圧される減圧室
    と、前記エアピッカの膨張により仕切られるドラム内の
    下部空間に前記減圧室を連通させる連通路とが形成され
    ていることを特徴とする電子写真感光体用ドラムのチャ
    ック装置。
JP1752797A 1997-01-14 1997-01-14 電子写真感光体用ドラムのチャック装置 Pending JPH10194661A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256813A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Fuji Xerox Co Ltd 円筒状基材把持治具、円筒状基材移載装置、電子写真感光体の製造装置及び製造方法
KR101063555B1 (ko) 2011-07-05 2011-09-07 이재영 설치 및 교체가 용이한 에어 피커
US10001715B2 (en) * 2014-01-17 2018-06-19 Namhyuk CHO Organic photosensitive drum for electro-photography and manufacturing method therefor

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