JPH10194128A - 列車接近情報提供装置 - Google Patents

列車接近情報提供装置

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JPH10194128A
JPH10194128A JP1600797A JP1600797A JPH10194128A JP H10194128 A JPH10194128 A JP H10194128A JP 1600797 A JP1600797 A JP 1600797A JP 1600797 A JP1600797 A JP 1600797A JP H10194128 A JPH10194128 A JP H10194128A
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JP
Japan
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train
time
station
approach
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JP1600797A
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English (en)
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Yoshio Hironaga
佳夫 広長
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 列車の接近速度が様々に変化しても、利用客
のもとへ適切な出力タイミングで列車接近情報を伝態で
きる列車接近情報提供装置を提供することである。 【解決手段】 列車接近検知装置7で検出された前回通
過列車の列車接近時刻と列車入線検知装置8で検出され
た前回通過列車の入線時刻との時間差に基づいて、駅制
御装置2は今回通過列車の列車接近情報の出力タイミン
グを決め、その出力タイミングで列車接近情報を駅構内
の出力装置4に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道の駅における
利用客への列車接近情報の伝達を行う列車接近情報提供
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、鉄道の駅における利用客への列
車接近情報の伝達は、列車が駅に近接したことにより列
車がまもなく駅に到着することを案内している。すなわ
ち、駅への列車接近は、軌道回路からの特定の軌道条件
にて検知し、その検知した情報に一定のオフセット時間
を付加して列車接近情報の出力タイミングを定め、駅構
内の出力装置、例えば表示装置や放送装置に出力してい
る。
【0003】この場合、接近する列車の速度に関する考
慮は、列車の速度が常に一定であることを前提として、
初期設定時に調節している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の列車接近情報提供装置では、列車の速度が常に一
定であることが前提とされているため、列車の混雑時と
閑散時との時間帯、列車種別、信号機の表示内容、悪天
候時、事故発生時等諸々の要因により派生する列車接近
速度の違いに対応できず、不適切な出力タイミングで利
用客への接近情報の提供が行われてしまう。
【0005】そこで、本発明の目的は、列車の接近速度
が様々に変化しても、利用客のもとへ適切な出力タイミ
ングで列車接近情報を伝態できる列車接近情報提供装置
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
列車接近情報提供装置は、駅から離れた線路上に設置さ
れその設置点を列車が通過した時の列車接近時刻を検出
する列車接近検知装置と、駅構内に設置され列車が駅に
入線した時の入線時刻を検出する列車入線検知装置と、
前回通過列車の列車接近時刻と入線時刻との時間差に基
づいて今回通過列車の列車接近情報の出力タイミングを
決める駅制御装置と、駅制御装置からの出力タイミング
で列車接近情報を駅構内に案内する出力装置とを備えて
いる。
【0007】請求項1の発明に係わる列車接近情報提供
装置では、列車接近検知装置で検出された前回通過列車
の列車接近時刻と列車入線検知装置で検出された前回通
過列車の入線時刻との時間差に基づいて、駅制御装置は
今回通過列車の列車接近情報の出力タイミングを決め、
その出力タイミングで列車接近情報を駅構内の出力装置
に出力する。
【0008】請求項2の発明に係わる列車接近情報提供
装置は、請求項1の発明において、列車接近検知装置の
近傍に通行する列車の種別を識別する列車判別装置を追
加して設け、駅制御装置は、列車の種別毎に列車接近時
刻と入線時刻との時間差を算出し、列車の種別毎に前回
通過列車の列車接近時刻と入線時刻との時間差に基づい
て今回通過列車の列車接近情報の出力タイミングを決め
るようにしたものである。
【0009】請求項2の発明に係わる列車接近情報提供
装置では、請求項1の発明の作用に加え、列車判別装置
で判別された列車の種別毎に前回通過列車の列車接近時
刻と入線時刻との時間差に基づいて、駅制御装置は今回
通過列車の列車接近情報の出力タイミングを決める。
【0010】請求項3の発明に係わる列車接近情報提供
装置は、請求項1又は請求項2の発明において、列車接
近検知装置と駅との間に設置された信号機の表示内容を
認識する信号表示判別装置を設け、駅制御装置は、信号
機の表示内容の違いにより列車の速度を計算し前回通過
列車の列車接近時刻と入線時刻との時間差に補正を加え
るようにしたものである。
【0011】請求項3の発明に係わる列車接近情報提供
装置では、請求項1又は請求項2の発明の作用に加え、
列車接近検知装置により検出された信号機の表示内容の
違いにより、駅制御装置は列車の速度を計算し前回通過
列車の列車接近時刻と入線時刻との時間差に補正を加え
る。
【0012】請求項4の発明に係わる列車接近情報提供
装置は、請求項1の発明において、駅制御装置は、予め
駅毎のダイヤ情報を記憶しておき、列車の接近から入線
にかかる時間差をダイヤ毎に記録及び蓄積し、その蓄積
した過去のダイヤの時間差に基づいて今回通過列車の列
車接近情報の出力タイミングを決めるようにしたもので
ある。
【0013】請求項4の発明に係わる列車接近情報提供
装置では、請求項1の発明の作用に加え、予め記憶して
いる駅毎のダイヤ情報毎に、駅制御装置は列車の接近か
ら入線にかかる時間差を記録及び蓄積し、その蓄積した
過去のダイヤの時間差に基づいて今回通過列車の列車接
近情報の出力タイミングを決める。
【0014】請求項5の発明に係わる列車接近情報提供
装置は、請求項1乃至請求項4の発明において、列車接
近情報の出力タイミングを手動で調節するための接近情
報調節器を設けたものである。
【0015】請求項5の発明に係わる列車接近情報提供
装置では、請求項1乃至請求項4の発明に加え、接近情
報調節器を用いて手動にて列車接近情報の出力タイミン
グを調節する。
【0016】請求項6の発明に係わる列車接近情報提供
装置は、請求項1乃至請求項5の発明において、駅制御
装置は、列車接近情報として列車の駅到着までの残り時
間を出力装置に随時出力するようにしたものである。
【0017】請求項6の発明に係わる列車接近情報提供
装置では、請求項1乃至請求項5の発明の作用に加え、
出力装置には、列車接近情報として列車の駅到着までの
残り時間を駅制御装置により随時出力する。
【0018】請求項7の発明に係わる列車接近情報提供
装置は、請求項1乃至請求項6の発明において、駅制御
装置は、過去に通過した複数回の列車接近時刻と入線時
刻との時間差の平均値に基づいて今回通過列車の列車接
近情報の出力タイミングを決めるようにしたものであ
る。
【0019】請求項7の発明に係わる列車接近情報提供
装置では、請求項1乃至請求項6の発明の作用に代え
て、過去に通過した複数回の列車接近時刻と入線時刻と
の時間差の平均値に基づいて、駅制御装置は今回通過列
車の列車接近情報の出力タイミングを決める。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係わる列車接
近情報提供装置の構成図である。図1において、駅1に
は駅制御装置2が設置され、駅1のホームには出力装置
3としての表示装置4及び放送装置5が設置されてい
る。この出力装置3から列車6の接近情報が出力される
ことになる。また、駅1から離れた線路上には、列車接
近検知装置7が設けられ列車6の通過時刻を列車接近時
刻として検知する。一方、駅1の構内の入口には、列車
入線検知装置8が設置され列車6の通過時刻を列車入線
時刻として検知する。これら列車接近検知装置7及び列
車入線検知装置8からの検知信号(列車通過時刻)は、
駅制御装置2に送信され入力される。
【0021】いま、1台の列車6が駅1に接近してきた
とする。この場合、列車6は最初に駅1から離れた位置
にある列車接近検知装置7の位置を通行し、その情報が
列車接近検知装置7にて列車接近時刻として検知され、
駅制御装置2に伝えられる。その後、列車6は駅1の構
内の入口にある列車入線検知装置8の位置を通行し、そ
の情報が列車入線検知装置8で入線時刻として検知さ
れ、駅制御装置2に伝えられる。
【0022】駅制御装置2は、これら列車接近時刻及び
列車入線時刻を受けて、その時間差を計算して情報とし
て記憶する。その後、次の列車7が駅1に接近して、そ
の次列車6が列車接近検知装置7を通過し、駅制御装置
2がその次列車の接近時刻を受けると、前回通過した列
車6の際に計算し記憶した前回通過列車の列車接近時刻
と入線時刻との時間差に基づいて、次列車6が駅1に入
線する入線タイミングを予測する。
【0023】そして、予測した入線タイミングの直前に
利用客への情報伝達がされるように表示装置4及び放送
装置5に列車接近情報の出力指示を出す。この出力指示
に従って表示装置4が列車接近表示を行い、放送装置5
が列車接近放送を行う。これにより、混雑時や閑散時と
いった時間帯による駅1への列車接近速度の違いがある
場合でも、常に適切な出力タイミングで利用客への情報
提供を行うことができる。
【0024】図2は、駅制御装置2の演算内容を示すフ
ローチャートである。まず、予めオフセット値t0を設
定する(S1)。このオフセット値t0は、列車6が駅
1に入線する入線時刻から逆算して列車接近情報の出力
タイミングを決めるための値である。列車接近情報の出
力装置3への適切な出力タイミングは、列車の入線時刻
の何分(秒)か前であるので、その値をオフセット値t
0として設定する。同様に、列車6の接近から入線まで
の時間差の初期値t1を予め設定しておく(S2)。
【0025】この状態で、列車接近検知装置7及び列車
入線検知装置8からのからの検知信号を待つ(S3、S
8)。列車接近検知装置7からの列車接近時刻を受信す
ると(S3)、その列車接近時刻をT−N(n)として
記憶する(S4)。この場合、次列車6が続いて列車接
近検知装置7を通過した場合においては、その次列車6
の列車接近時刻もT−N(i+1)として記憶する。そ
して、入線時刻を受信すると(S8)、その入線時刻を
T−Iとして記憶する(S9)。
【0026】次に、列車接近時刻T−N(n)のうち、
まだ使用されていないものの内で最も古い時刻のものを
取り出し、取り出した列車接近時刻T−N(n)は消去
する(S10)。これは、上述したように接近範囲に複
数の列車6が連続して入った場合に対処するためであ
る。つまり、まだ使用されていないT−N(n)の内で
最も古い時刻のT−N(n)が、今回入線した列車6の
列車接近時刻に該当するからである。そして、入線時刻
T−Iと列車接近時刻T−N(n)との時間差t1を求
めて上書きする(S11)。これにて、今回の列車入線
時刻と列車接近時刻との時間差t1は、次回の時間差t
1として更新されることになる。
【0027】一方、列車6の接近情報の出力タイミング
の求め方は、列車接近時刻を受信したときに、t0とt
1とを比較して行われる(S5)。t1の時間の方が長
い場合には、その差分の時間が経過したときに列車接近
情報が出力され(S6)、そうでない場合は、その直後
に列車接近情報の提供を行うようにする。この場合、使
用する時間差t1は今回列車のものは、この時点でまだ
求められていないので、前回列車又はそれ以前のものと
なる。
【0028】通常は、この列車接近情報の出力処理の後
に列車6の入線時刻の受信をし、ステップS8以降の処
理が行われる。そして、終了指示があるまで(S1
2)、ステップS1〜ステップS11までの処理を繰り
返す。途中で操作により終了の指示があった場合には繰
り返し処理を中断して終了する(S12)。
【0029】以上の説明では、列車6の駅1への接近情
報の出力タイミングを前回通過した列車6の列車接近時
刻と入線時刻との時間差に基づいて定めるようにしてい
るが、単位時間あたりの通行列車数が多い場合を考慮し
て、過去数回の情報を蓄積し、その平均値を使用するよ
うにしても良い。この場合は、列車の入線時刻の予測時
間の算出により正確を期することができる。
【0030】このように、この第1の実施の形態では、
過去の通過した列車の通過時間に基づいて入線時刻を予
測算出するので、列車6の接近速度が様々に変化して
も、駅構内の利用客のもとへ適切なタイミングで接近情
報を伝達できる。
【0031】次に、本発明の第2の実施の形態に係わる
列車接近情報提供装置を説明する。図3は本発明の第2
の実施の形態を示す説明図である。この第2の実施の形
態は、図1に示した第1の実施の形態に対し、列車接近
検知装置7の近傍に通行する列車6の種別を識別する列
車判別装置9を追加して設け、この列車判別装置9にて
列車6の種別表示部10を読み取って列車6の種別を識
別するようにしたものである。そして、駅制御装置2
は、列車6の種別毎に列車接近時刻と入線時刻との時間
差を算出し、列車6の種別毎に前回通過列車の列車接近
時刻と入線時刻との時間差に基づいて今回通過列車の列
車接近情報の出力タイミングを決めるようにしたもので
ある。
【0032】図3に示すように、列車接近検知装置7の
近傍に、普通、急行、回送等の列車種別を判別するため
の列車判別装置9を設け、列車6が列車接近検知装置7
の位置を通過する際に列車6上の種別表示部10を読み
取り、列車通行の信号と共に駅制御装置2に情報送信す
る。この種別表示部10は独立した部材を設ける必要は
特になく、列車6の種別による車体の色の違い等を種別
表示部10として用いるようにしても良い。
【0033】列車判別装置9の情報を受けた駅制御装置
2は、予め列車6の接近から駅1への入線までの時間差
について列車種別に対応した数だけ記憶しており、今
回、列車接近検知装置7から受けた信号に対して、その
種別情報に対応した時間差情報を用いて今回の列車6の
駅1への入線のタイミングを予測する。
【0034】以後は、第1の実施の形態の場合と同様に
表示及び放送を行い、列車種別による接近速度の違いが
ある場合でも、常に適切なタイミングで利用客に接近情
報を提供する。
【0035】図4は、本発明の第2の実施の形態に係わ
る駅制御装置2の演算内容を示すフローチャートであ
る。ここでは、列車の種別として、急行と普通との2種
類が存在する場合を例にとり説明する。
【0036】まず、予め急行用のオフセット値tk0及
び普通用のオフセット値th0を設定する(S13)。
同様に、急行用の時間差の初期値tk1及びの普通用の
時間差の初期値th1を予め設定しておく(S14)。
このように、第2の実施の形態では、予め設定しておく
オフセット時間に急行用のtk0と普通用のth0が存
在し(S13)、また、時間差についても急行用のtk
1と普通用のth1とが存在する(S14)。
【0037】この状態で、通行接近検知装置7からの信
号を待ち接近信号を受信すると(S15)、列車判別装
置9から送られてくる列車種別信号により急行か普通か
種別の判断を行う(S16)。その判定の結果、急行で
あればT−NK(n)として接近時刻を記憶し(S1
7)、普通であればT−NH(n)として接近時刻を記
憶する(S20)。
【0038】一方、入線信号を受信すると(S25)、
接近時と同様に列車6の種別の判断を行い(S26)、
その判定の結果、列車6が急行であれば最古のT−NK
(n)を取り出し(S27)、入線時刻との時間差を求
め(S28)、tk1に上書きする(S29)。また普
通であれば最古のT−NH(n)を取り出し(S3
0)、入線時刻との時間差差を求め(S31)、th1
に上書きする(S32)。
【0039】次に、列車の接近情報の出力タイミングの
求め方は、接近信号を受信したときに、それが急行であ
ればth0とtk1とを比較し(S18)、tk1の時
間の方が長い場合には、その差分の時間が経過したとき
に(S19)、そうでない場合は直後に(S23)、列
車接近情報の提供を行う(S24)。
【0040】また、普通であればth0とth1とを比
較し(S21)、th1の時間の方が長い場合には、そ
の差分の時間が経過したときに(S22)、そうでない
場合は直後に(S23)、列車接近情報の提供を行うよ
うにする(S24)。
【0041】通常は、この列車接近情報の出力処理の後
に列車6の入線時刻の受信をし、ステップS25以降の
処理が行われる。そして、終了指示があるまで(S3
3)、ステップS13〜ステップS32までの処理を繰
り返す。途中で操作により終了の指示があった場合には
繰り返し処理を中断して終了する(S33)。
【0042】この第2の実施の形態では、速度がそれぞ
れ異なる列車種別毎に適切な入線時刻を予測することが
できるので、普通、急行、回送等の列車種別毎に列車接
近情報を適正に出力することができる。
【0043】次に、本発明の第3の実施の形態に係わる
列車接近情報提供装置の構成図を図5に示す。この第3
の実施の形態は、図1に示した第1の実施の形態に対
し、列車接近検知装置7と駅1との間に設置された信号
機11の表示内容を認識する信号表示判別装置12を設
け、駅制御装置2は、信号機11の表示内容の違いによ
り列車6の速度を計算し前回通過列車の列車接近時刻と
入線時刻との時間差に補正を加えるようにしたものであ
る。
【0044】図5において、第1の実施の形態における
列車接近検知装置7から駅までの間の間の信号機11
a、11b、11cの表示を認識するために信号表示判
別装置12a、12b、12cを設置している。駅制御
装置2は、列車6の接近時に列車接近検知装置7から通
行情報を受信すると共に各信号表示判別装置12a、1
2b、12cから各信号機11a、11b、11cの表
示内容情報を受信する。この情報を、列車6の入線時刻
の予測に用いる。これは、各々の信号機11a、11
b、11c間の距離は既知であり、各々の信号機11の
現示によりそれらの近傍に列車6が走行していることが
分かるので、これらの情報から列車6の速度及び入線時
刻を予測し入線時刻を補正する。これにより、より精度
の高い入線時刻の予測値を得ることができる。そして、
第1の実施の形態と同様に、表示及び放送を行い、常に
適切な出力タイミングで利用客に接近情報を提供する。
【0045】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。第4の実施の形態は、第1の実施の形態における駅
制御装置2に予め駅毎のダイヤ情報を記憶しておき、列
車の接近から入線にかかる時間差をダイヤ毎に記録及び
蓄積し、その蓄積した過去のダイヤの時間差に基づいて
今回通過列車の列車接近情報の出力タイミングを決める
ようにしたものである。
【0046】すなわち、駅制御装置2は、平日、土曜、
休日毎にダイヤ上の通行する列車数分の時間差をその情
報記憶エリアに予め記憶しておく。そして、列車6が通
行する度に、列車接近検知装置7の位置を通過してから
列車入線検知装置8の位置を通過するまでの時間差を求
めて記憶し、別の列車6が接近したときには駅1への入
線時刻を予測する際に、直前の列車の情報でなく、前日
(ダイヤ種別が異なる場合は直前の同一ダイヤの日)の
ダイヤ上の同列車の情報を使用する。これにより、列車
1本毎に特徴のある走行をする場合にも正しく入線時刻
の予測値を割り出すことができる。
【0047】図6は、本発明の第4の実施の形態におけ
る駅制御装置2の演算内容を示すフローチャートであ
る。まず、1日のダイヤの数分のオフセット時間t0
(n)を予め設定する(S34)。同様に、1日のダイ
ヤの数分の時間差情報t1(n)を予め設定する(S3
5)。すなわち、予め設定しておくオフセット時間t0
(n)及び時間差情報t1(n)は、各々1日のダイヤ
の数分だけ存在することになる。
【0048】この状態で、列車接近検知装置7からの信
号を待ち接近信号を受信すると(S36)、始発からカ
ウントして求めた対応ダイヤの列車接近時刻T−N
(n)にその列車接近時刻を記憶する(S37)。
【0049】一方、入線信号を受信すると(S43)、
列車接近時の場合と同様に対応するダイヤの接近時刻情
報T−N(n)を取り出し(S44)、入線時刻との時
間差を求め(S45)、対応するダイヤの時間差情報t
1(n)に上書きする(S46)。
【0050】次に列車の列車接近情報の出力タイミング
の求め方は、列車接近信号を受信したときに対応ダイヤ
のt0(n)とt1(n)とを比較し(S38、S3
9)、t1(n)の方が長い場合には、その差分の時間
が経過したときに(S40)、そうでない場合は直後に
(S41)、列車接近情報の提供を行う(S42)。な
お、このとき使用する時間差情報t1(n)は、当日の
ものはこの時点でまだ求められていないため前日の同ダ
イヤのものとなる。
【0051】通常は、この列車接近情報の出力処理の後
に列車6の入線時刻の受信をし、ステップS43以降の
処理が行われる。そして、終了指示があるまで(S4
7)、ステップS34〜ステップS47までの処理を繰
り返す。途中で操作により終了の指示があった場合には
繰り返し処理を中断して終了する(S47)。
【0052】ここで、以上説明した第1の実施の形態乃
至第4の実施の形態の駅制御装置2に、列車接近情報の
出力タイミングを手動で調節するための接近情報調節器
13を設けるようにしても良い。この接近情報調節器1
3は、図7に示すように設定用ボタン14と表示部15
とからなり、悪天候や事故等の不確定要素による列車6
の徐行運転が発生した場合に、駅係員により手動でその
状況に応じて入線時刻を案内表示できるようにしたもの
である。すなわち、駅係員は接近情報調節器13の設定
用ボタン14を操作することにより、列車接近情報の出
力タイミングを自由に設定できるものであり、その設定
した値は表示部15に表示される。また、普段はこの接
近情報調節器13の機能を解除しておくことにより、駅
制御装置2の上述した第1の実施の形態乃至第4の実施
の形態での自動設定機能により自動調節することにな
る。
【0053】また、以上説明した第1の実施の形態乃至
第4の実施の形態の出力装置3の表示装置4に対し、列
車接近情報として列車6の駅1への到着までの残り時間
を随時出力するようにしても良い。すなわち、駅制御装
置2にて列車6が駅1に入線するまでの残り時刻をもと
に、各列車6の表示情報として、当駅到着までの残り時
間を図8に示すように表示する。ここで、まだ列車接近
検知装置7の位置を通過していない列車6に関しては、
ダイヤ上の時刻と現在時刻との差を残り時間として表示
することになる。これにより利用客は、各自の利用した
い列車が残りどのくらいの時間で到着するのかを、時計
を見なくても知ることができるようになる。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、駅
から離れた線路上に設置された列車接近検知装置により
列車の駅への接近を検知し、駅構内の線路上に設置され
た列車入線検知装置により列車の駅への入線を検知し、
駅制御装置は接近及び入線の情報を受けて過去の列車接
近時刻と入線時刻との時間差から適切な出力タイミング
で列車接近情報を出力装置に出力する。従って、列車の
接近速度が様々に変化しても、旅客のもとへ適切なタイ
ミングで列車接近情報を伝達できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる列
車接近情報提供装置の構成図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態における駅
制御装置の演算内容を示すフローチャートである。
【図3】図3は、本発明の第2の実施の形態に係わる列
車接近情報提供装置の説明図である。
【図4】図4は、本発明の第2の実施の形態における駅
制御装置の演算内容を示すフローチャートである。
【図5】図5は、本発明の第3の実施の形態に係わる列
車接近情報提供装置の構成図である。
【図6】図6は、本発明の第4の実施の形態における駅
制御装置の演算内容を示すフローチャートである。
【図7】図7は、本発明における駅制御装置に取り付け
られる接近情報調節器の説明図である。
【図8】図8は、本発明における出力装置の表示装置へ
の列車接近情報の表示の一例の説明図。
【符号の説明】
1 駅 2 駅制御装置 3 出力装置 4 表示装置 5 放送装置 6 列車 7 列車接近検知装置 8 列車入線検知装置 9 列車判別装置 10 種別表示部 11 信号機 12 信号表示識別装置 13 接近情報調節器 14 設定用ボタン 15 表示部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駅から離れた線路上に設置されその設置
    点を列車が通過した時の列車接近時刻を検出する列車接
    近検知装置と、前記駅構内に設置され前記列車が前記駅
    に入線した時の入線時刻を検出する列車入線検知装置
    と、前回通過列車の前記列車接近時刻と前記入線時刻と
    の時間差に基づいて今回通過列車の列車接近情報の出力
    タイミングを決める駅制御装置と、前記駅制御装置から
    の出力タイミングで列車接近情報を駅構内に案内する出
    力装置とを備えたことを特徴とする列車接近情報提供装
    置。
  2. 【請求項2】 前記列車接近検知装置の近傍に通行する
    列車の種別を識別する列車判別装置を設け、前記駅制御
    装置は、前記列車の種別毎に前記列車接近時刻と前記入
    線時刻との時間差を算出し、前記列車の種別毎に前回通
    過列車の前記列車接近時刻と前記入線時刻との時間差に
    基づいて今回通過列車の列車接近情報の出力タイミング
    を決めるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    列車接近情報提供装置。
  3. 【請求項3】 前記列車接近検知装置と前記駅との間に
    設置された信号機の表示内容を認識する信号表示判別装
    置を設け、前記駅制御装置は、前記信号機の表示内容の
    違いにより列車の速度を計算し前回通過列車の前記列車
    接近時刻と前記入線時刻との時間差に補正を加えるよう
    にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    列車接近情報提供装置。
  4. 【請求項4】 前記駅制御装置は、予め前記駅毎のダイ
    ヤ情報を記憶しておき、前記列車の接近から入線にかか
    る時間差を前記ダイヤ毎に記録及び蓄積し、その蓄積し
    た過去の前記ダイヤの時間差に基づいて今回通過列車の
    列車接近情報の出力タイミングを決めるようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の列車接近情報提供装置。
  5. 【請求項5】 前記列車接近情報の出力タイミングを手
    動で調節するための接近情報調節器を設けたことを特徴
    とする請求項1乃至請求項4に記載の列車接近情報提供
    装置。
  6. 【請求項6】 前記駅制御装置は、前記列車接近情報と
    して前記列車の駅到着までの残り時間を前記出力装置に
    随時出力するようにしたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項5に記載の列車接近情報提供装置。
  7. 【請求項7】 前記駅制御装置は、過去に通過した複数
    回の前記列車接近時刻と前記入線時刻との時間差の平均
    値に基づいて今回通過列車の列車接近情報の出力タイミ
    ングを決めるようにしたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項6に記載の列車接近情報提供装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012014351A (ja) * 2010-06-30 2012-01-19 Mitsubishi Electric Corp デジタルサイネージシステム
JP2014015078A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Hitachi Ltd 旅客案内システム
US9821826B2 (en) 2011-09-30 2017-11-21 The Nippon Signal Co., Ltd. Train information announcement system

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