JPH10193578A - 輪転印刷機の洗浄装置 - Google Patents

輪転印刷機の洗浄装置

Info

Publication number
JPH10193578A
JPH10193578A JP126997A JP126997A JPH10193578A JP H10193578 A JPH10193578 A JP H10193578A JP 126997 A JP126997 A JP 126997A JP 126997 A JP126997 A JP 126997A JP H10193578 A JPH10193578 A JP H10193578A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
cleaning
roller
cleaning liquid
fountain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP126997A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Ishida
正昭 石田
Toshihiko Ebina
敏彦 蛯名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komori Corp
Original Assignee
Komori Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Komori Corp filed Critical Komori Corp
Priority to JP126997A priority Critical patent/JPH10193578A/ja
Publication of JPH10193578A publication Critical patent/JPH10193578A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄を行う作業者の作業負担を軽減するとと
もに、洗浄時間の短縮を図る。 【解決手段】 インキ壷9は壷ローラ10を備えてお
り、その周面、壷キー11および左右一対のインキせき
12によって形成され、インキ13が蓄えられている。
インキ移送ローラ群18は、下流側の振りローラ3、イ
ンキ着ローラ4および上流側の練りローラ16、練りロ
ーラ17等から構成されている。練りローラ16と練り
ローラ17との周面に洗浄液24を噴射する第2の洗浄
ノズル23が設けられ、インキブレード21によってイ
ンキ13の廃液が集められる。そして、インキブレード
21に洗浄液24を噴射する第1の洗浄ノズル25が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転印刷機におい
てインキ壷内のインキの排出とインキローラの洗浄を行
う洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の洗浄装置においては、印刷作業
の終了時あるいはインキ壷内のインキの色を替えるいわ
ゆる色替え時などには、次の印刷作業の支障とならない
ように、印刷作業の合間にインキ壷内のインキの排出
と、インキ移送ローラ群の各ローラの表面に付着したイ
ンキを洗浄するインキローラの洗浄とが行われる。この
種の装置としては、例えば特開平6−198861号公
報で提案されたものがある。
【0003】ここに提案されているものは、インキ移送
ローラ群を形成するローラのうち上流側のローラに洗浄
液を供給する洗浄液供給手段を設けるとともに、下流側
のローラの表面にインキ洗浄ブレードを当接させたもの
である。このうち、インキ壷内のインキの排出に当って
は、壷キーを移動させすべての壷キーと壷ローラとの間
に相対的に大きな隙間を形成した状態とし、呼び出しロ
ーラを壷ローラとインキ移送ローラ群との間で往復動さ
せることによってインキ移送ローラ群へインキを転移さ
せる。
【0004】呼び出しローラによって転移されたインキ
は、洗浄液供給手段から洗浄液をローラに供給しながら
インキ移送ローラ群によって下流側に移送し、インキ洗
浄ブレードによってインキを掻き取ることによって行っ
ている。一方、通常のインキローラの洗浄については、
洗浄液供給手段から洗浄液をローラに供給し、ローラに
付着したインキを洗浄液によって洗浄しながら、インキ
移送ローラ群によって下流側に移送し、インキ洗浄ブレ
ードによって掻き取ることによって行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の洗浄装置では、インキローラ上のインキを掻き
取ったインキ洗浄ブレードにインキが付着し、そのまま
放置するとインキがインキ洗浄ブレードに堆積して洗浄
不良を発生させるため、従来では、作業者がその都度イ
ンキ洗浄ブレード上のインキを除去していた。このた
め、作業者の作業負担が増えるばかりではなく、周囲が
汚れるため作業環境も悪くなる。また、インキの除去作
業に多くの時間がかかり、洗浄作業の時間を短縮するこ
とができなかった。さらに、放置したままにすると、イ
ンキが乾燥し、インキの除去作業がより一層困難とな
り、除去し忘れると、インキ洗浄ブレードの刃を変形さ
せてしまい、再度洗浄する際に洗浄不良を起こしてしま
う問題やその変形したインキ洗浄ブレードを使用するこ
とでローラの周面に傷がつくといった問題があった。
【0006】また、上述した従来の洗浄装置では、イン
キ壷内のインキを排出するときに、インキ壷内のインキ
の粘性が高いため、掻き取られたインキがインキ洗浄ブ
レードの先端に固着してしまう。これを防止するため
に、洗浄液供給手段から洗浄液をローラに供給しながら
インキ壷内のインキの排出作業を行い、インキの粘性を
低下させるようにしている。しかしながら、インキの粘
性を低下させると、インキ移送ローラ群の各ローラ上に
移送されることによって付着するインキの層が薄くな
る。このためインキ壷からインキ移送ローラ群側に転移
するインキの量が減るので、インキ壷からインキのイン
キ移送ローラ群への転移時間が長くかかる。したがっ
て、インキ壷内のインキの排出に要する時間が長くな
り、洗浄時間を短縮することができなかった。
【0007】したがって、本発明は上記した従来の問題
に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、
洗浄を行う作業者の労働負担を軽減するとともに、洗浄
時間の短縮を図った輪転印刷機の洗浄装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、第1の本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置は、イン
キ壷からインキを受け取り版胴へインキを送る複数のイ
ンキローラから構成されるインキ移送ローラ群と、前記
インキローラに先端を当接させインキを掻き取るインキ
洗浄ブレードとを備えた輪転印刷機の洗浄装置におい
て、前記インキ洗浄ブレードの先端に洗浄液を供給する
第1の洗浄液供給手段を設けたものである。したがっ
て、インキ洗浄ブレードの先端を人手を介さずに自動的
に洗浄できる。
【0009】また、第2の発明は、第1の発明に係る輪
転印刷機の洗浄装置において、インキ移送ローラ群に洗
浄液を供給する第2の洗浄液供給手段を備え、この第2
の洗浄液供給手段からの洗浄液の供給が少なくとも終了
後に、第1の洗浄液供給手段から洗浄液を供給するよう
に制御する制御手段を設けたものである。したがって、
インキ壷内のインキの排出後あるいはインキ移送ローラ
群の洗浄後にインキ洗浄ブレードを洗浄するため、イン
キ洗浄ブレード上にインキが固着し乾燥することがな
く、次の洗浄作業時にインキ洗浄ブレードの刃によって
インキローラの周面に傷をつけることがない。
【0010】また、第3の発明は、第1の発明に係る輪
転印刷機の洗浄装置において、壷キーと壷ローラとの間
に隙間を形成した状態で、第1の洗浄液供給手段から洗
浄液を供給する洗浄状態を選択する制御手段を設けたも
のである。したがって、インキ壷内からインキ移送ロー
ラ群に転移されるインキが高粘性であっても、第1の洗
浄液供給手段からの洗浄液によってインキ洗浄ブレード
にインキの塊が固着するようなことがない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明に係る輪転印刷機の洗
浄装置の側面図、図2は同じく要部を示す側面図、図3
は図2におけるIII 方向から視た展開図、図4は同じく
全体の構成を示すブロック図、図5および図6は洗浄動
作を説明するためのフローチャートである。これらの図
において、2は周面に版が装着された版胴であって、こ
の版胴2の周面には一対の振りローラ3に図示しないア
ームを介して支持されたそれぞれ一対のインキ着ローラ
4が着脱自在に対接されており、振りローラ3の上方に
は3個の練りローラ5が互いの周面を対接させて設けら
れ、そのうちの1個の練りローラ5上にはライダローラ
6が添接するように設けられている。
【0012】全体を符号9で示すインキ壷は、壷ローラ
10を備えており、その周面、壷キー11および左右一
対のインキせき12によって形成され、インキ13が蓄
えられている。壷キー11は壷ローラ10の胴軸方向に
複数本に分割され、後述する壷キー用モータ35によっ
て移動でき、壷ローラ10との間隔を個々に調整できる
ように構成されており、刷版の絵柄に合わせて壷ローラ
10から転移するインキ量が調整される。15は壷ロー
ラ10と練りローラ16とに交互に接触しながら両ロー
ラ10,16間を往復動する呼び出しローラ、17は練
りローラ16と対接する練りローラである。これら練り
ローラ16、練りローラ17および前記振りローラ3、
インキ着ローラ4、練りローラ5、ライダローラ6等に
よってインキ移送ローラ群18が形成される。
【0013】前記振りローラ3の近傍には、振りローラ
3の胴長よりも長い桶状に形成された洗浄液槽20が設
けられており、この洗浄液槽20の端縁には先端が振り
ローラ3の周面に臨むインキ洗浄ブレード21が固定さ
れ、底部にはこの洗浄液槽20に集められたインキ13
の廃液を排出する排出口22が設けられている。この洗
浄液槽20は、左右のフレーム27,28に回動自在に
支持され、図示を省略しているが、後述するブレード着
脱用エアシリンダ38のロッドが前進することにより、
インキ洗浄ブレード21の先端が振りローラ3に接触
し、ロッドが後退することにより、インキ洗浄ブレード
21の先端が振りローラ3から離間するように構成され
ている。
【0014】インキ洗浄ブレード21の上方には、図3
に示すように左右のフレーム27,28に回動自在に支
持された管26が、振りローラ3の軸線方向に沿うよう
に延在している。この管26には、この管26の中空部
と連通する複数個の第1の洗浄ノズル25が管26の軸
線方向に並べられており、管26の一端に接続されたホ
ース29の他端には後述する第1の洗浄ノズル用電磁弁
39が設けられ、この洗浄用電磁弁39を開くことによ
り、ホース29を介して管26に供給された洗浄液24
が第1の洗浄ノズル25から供給されるように構成され
ている。
【0015】フレーム28には、第1の洗浄ノズル用エ
アシリンダ30が枢着され、ロッド30aの先端にはレ
バー31の一端が枢着されており、レバー31の他端に
は管26が割締め固定されている。このような構成にお
いて、第1の洗浄ノズル用エアシリンダ30のロッド3
0aが後退すると、レバー31を介して管26が図1に
示すように時計方向に回動し、第1の洗浄ノズル25か
ら供給された洗浄液24はインキ洗浄ブレード21に噴
射される。また、ロッド30aが前進すると、レバー3
1を介して管26が図2に示すように反時計方向に回動
し、第1の洗浄ノズル25から供給された洗浄液24は
練りローラ5とライダローラ6との周面に噴射される。
【0016】インキ移送ローラ群18の上方には、洗浄
作業時に洗浄液24を練りローラ16、練りローラ17
の周面に供給する第2の洗浄ノズル23がローラの軸方
向に沿って複数個架設されている。したがって、前記イ
ンキ洗浄ブレード21の先端を振りローラ3の周面に接
触させることによって、前記第2の洗浄ノズル23から
供給された洗浄液24が回転中のローラ群を経てインキ
13を洗浄しながら転移させるので、インキ13の廃液
がインキ洗浄ブレード21によって洗浄液槽20に導か
れ集められるように構成されている。
【0017】図4において、33はインキ壷13のイン
キ壷13の排出を開始するためのインキ排出ボタン、3
4はインキ移送ローラ群18の各ローラに付着したイン
キ13の洗浄を開始するためのインキ洗浄ボタン、35
は複数の壷キー11を移動させて壷ローラ10との隙間
を調整する壷キー用モータである。36は洗浄時に壷ロ
ーラ10を回転駆動する壷ローラ用モータ、37は洗浄
時に呼び出しローラ15を壷ローラ10と練りローラ1
6との間を往復動させる呼び出し用駆動装置、38は洗
浄液槽20を回動させてインキ洗浄ブレード21の先端
を振りローラ3の周面に接離させるブレード着脱用エア
シリンダである。
【0018】39は第1の洗浄ノズル25を開閉させる
第1の洗浄ノズル用電磁弁、40は第2の洗浄ノズル2
3を開閉させる第2の洗浄ノズル用電磁弁、41は第1
および第2の洗浄ノズル用電磁弁39,40の開閉を所
定回数カウントする第2のカウンタ、42は第1の洗浄
ノズル用電磁弁39の開閉を所定回数カウントする第1
のカウンタである。43は、インキ排出ボタン33、イ
ンキ洗浄ボタン34、第1のカウンタ42および第2の
カウンタ41の入力情報に基づいて、壷キー用モータ3
5、壷ローラ用モータ36、呼び出し用駆動装置37、
ブレード着脱用エアシリンダ38、第1の洗浄ノズル用
エアシリンダ30、第1の洗浄ノズル用電磁弁39、第
2の洗浄ノズル用電磁弁40を制御する制御装置であ
る。
【0019】次に、このような構成の輪転印刷機の洗浄
装置の洗浄動作のうち、まずインキ壷内のインキ13の
排出動作を図5に基づいて説明する。S1において、イ
ンキ洗浄ボタン34をオンしないで、S2において、イ
ンキ排出ボタン33をオンすると、S3において、壷キ
ー用モータ35を駆動してすべての壷キー11と壷ロー
ラ10との間隔を全開とする。S4において、壷ローラ
用モータ36を駆動して壷ローラ10を最大回転量と
し、S5において呼び出し用駆動装置37をオンして呼
び出しローラ15を壷ローラ10と練りローラ16との
間を往復動させることによって、壷ローラ10に転移し
たインキ壷9のインキ13は、呼び出しローラ15によ
って練りローラ16側に移送される。
【0020】このとき、第2の洗浄ノズル用電磁弁40
は開いておらず、第2の洗浄ノズル23から洗浄液24
は供給されていない。したがって、練りローラ16側に
移送されたインキ13の粘性は低下することがないの
で、インキ移送ローラ群18の各ローラ上に移送されて
付着したインキ13の層は薄くなることがない。このた
め、インキ壷9から壷ローラ10によってインキ移送ロ
ーラ群18側に転移されるインキ量が減ることがなく、
インキ壷9のインキ13のインキ移送ローラ群18側へ
の転移時間が短縮される。
【0021】S5において、呼び出し用駆動装置37を
オンするのとほとんど同時に、S6において、ブレード
着脱用エアシリンダ38をオンしてインキ洗浄ブレード
21を振りローラ3の周面に接触させる。S7におい
て、第1の洗浄ノズル用電磁弁39を開き、第1の洗浄
ノズル25からインキ洗浄ブレード21に洗浄液24を
供給する。このように、インキ壷9のインキ13がイン
キ移送ローラ群18を介して振りローラ3まで移送され
る前に、予めインキ洗浄ブレード21に洗浄液24が噴
射されていることによって、振りローラ3まで移送され
てきた粘性の高いインキ13は、インキ洗浄ブレード2
1に掻き取られる直前に、洗浄液24によって溶解さ
れ、インキ13がインキ洗浄ブレード21上に小片の塊
となって固着することがない。
【0022】S8において、第1の洗浄ノズル用電磁弁
39が閉じ、第1の洗浄ノズル25からの洗浄液24の
供給が停止する。S9において、第1のカウンタ42に
よって第1の洗浄ノズル用電磁弁39の開閉回数がカウ
ントされ、第1のカウンタ42に設定された所定回数の
カウント値に達していないときは、再び第1の洗浄ノズ
ル用電磁弁39が開閉する。ここで、S9における第1
のカウンタ42に設定された設定値は、インキ壷9内の
インキ13がすべてインキ移送ローラ群18側に転移さ
れてインキ壷9からインキ13が排出し終わる時間に設
定されている。
【0023】S10において、第1の洗浄ノズル用エア
シリンダ30がオンして、ロッド30aが前進し、図2
に示すようにレバー31を介して管26が反時計方向に
回動し、第1の洗浄ノズル25の供給の向きを振りロー
ラ5とライダローラ6との方向に変える。S11におい
て、第2の洗浄ノズル用電磁弁40を開き、第2の洗浄
ノズル23から練りローラ16と練りローラ17に供給
する。このとき、すでにインキ壷9からインキ13が排
出し終わっているので、インキ移送ローラ群18上に転
移されたインキ13の粘性が低下してもインキ壷9から
のインキ13の排出速度には何ら影響を及ぼさない。
【0024】S12において、第1の洗浄ノズル用電磁
弁39が開き、第1の洗浄ノズル25から振りローラ5
とライダローラ6とに洗浄液24が供給される。このよ
うに第2および第1の洗浄ノズル23,25から供給さ
れた洗浄液24によってインキ移送ローラ群18を構成
する各ローラ上のインキ13は溶解されるので、ローラ
上にインキ13が固着することなく、インキ洗浄ブレー
ド21によってインキ13の廃液は洗浄液槽20内に集
められる。また、インキローラ群18への洗浄液24の
供給を、第2の洗浄ノズル23だけでなく、第1の洗浄
ノズル25によっても行うようにしたので、洗浄時間が
短縮される。S13において、第2の洗浄ノズル用電磁
弁40が閉じ、第2の洗浄ノズル23からの洗浄液24
の供給が停止し、S14において、第1の洗浄ノズル用
電磁弁39が閉じ、第1の洗浄ノズル25からの洗浄液
24の供給が停止する。
【0025】S15において、これら第2および第1の
洗浄ノズル用電磁弁39,40の開閉回数が予め設定し
た所定の回数に達していないときには、S11およびS
12において、再び第2および第1の洗浄ノズル23,
25から洗浄液の供給が行われる。インキ移送ローラ群
18を構成する各ローラ上のインキ13が廃液として洗
浄液槽20内に集められると、S15において、第2お
よび第1の洗浄ノズル23,25の開閉回数が予め設定
した所定の回数に達する。S16において、第1の洗浄
ノズル用エアシリンダ30がオフとなり、ロッド30a
が後退し、図1に示すように第1の洗浄ノズル25が時
計方向に回動し洗浄液の供給の方向がインキ洗浄ブレー
ド21に向けられる。
【0026】S17において、第1の洗浄ノズル用電磁
弁39が開き、第1の洗浄ノズル25から洗浄液24が
インキ洗浄ブレード21に供給され、インキ洗浄ブレー
ド21の洗浄を行う。この第1の洗浄ノズル25による
インキ洗浄ブレード21の洗浄のタイミングは、上述し
た第2および第1の洗浄ノズル23,25によるローラ
の洗浄の終了と同時としてもよいし、しばらく経ってか
らでもよい。このように、洗浄作業の終了直前にインキ
洗浄ブレード21の洗浄を行うようにしたことにより、
インキ洗浄ブレード21の先端に洗浄液槽20に排出し
きれずに付着したインキ13の廃液を洗浄液槽20内に
排出することができる。このため、次の洗浄時にインキ
洗浄ブレード21の先端によって振りローラ3の表面を
傷つけることがない。さらに、インキ洗浄ブレード21
の先端をウェス等による拭き取り作業等の手入れが不要
となリ、作業者が手を汚すこともない。
【0027】S18において、第1の洗浄ノズル用電磁
弁39が閉じ、第1の洗浄ノズル25からの洗浄液24
の供給が停止する。S19において、ブレード着脱用エ
アシリンダ38がオフとなり、インキ洗浄ブレード21
が振りローラ3から離間する。S20において、呼び出
し用駆動装置37がオフとなり、呼び出しローラ15の
壷ローラ10と練りローラ16間の揺動動作が停止し
て、洗浄作業が終了する。
【0028】このように、第1の洗浄ノズル25を設
け、インキ壷9の洗浄に先立ってインキ13の排出に当
たって、この第1の洗浄ノズル25から洗浄液24をイ
ンキ洗浄ブレード21に供給するようにしたことによ
り、インキ洗浄ブレード21の先端に掻き取られたイン
キ13が固着することがないので、インキ壷9の洗浄が
良好に行われる。このため、インキローラの洗浄に用い
たインキ洗浄ブレード21をインキ壷9の洗浄にも用い
ることができ、インキ壷9を洗浄するための専用の洗浄
装置を新たに設ける必要がないので、装置の小型化を図
ることができるとともに、コストを削減することができ
る。
【0029】次に、図6に基づきインキローラの洗浄動
作を説明する。図5におけるS1において、インキ洗浄
ボタン34をオンすると、図6におけるS21におい
て、呼び出し用駆動装置37がオフとなって呼び出しロ
ーラ15の往復動作が停止し、呼び出しローラ15は図
1に示すように練りローラ16の接触した状態を保つ。
S22において、ブレード着脱用エアシリンダ38がオ
ンし、インキ洗浄ブレード21の先端が振りローラ3に
接触する。S23において、第1の洗浄ノズル用エアシ
リンダ30がオンしロッド30aが前進し、図2に示す
ように第1の洗浄ノズル25の供給方向が練りローラ5
とライダローラ6に向けられる。
【0030】S24において、第2の洗浄ノズル用電磁
弁40を開き、第2の洗浄ノズル23から練りローラ1
6と練りローラ17に供給する。S25において、第1
の洗浄ノズル用電磁弁39が開き、第1の洗浄ノズル2
5から振りローラ5とライダローラ6とに洗浄液24が
供給される。このように第2および第1の洗浄ノズル2
3,25から供給された洗浄液24によってインキ移送
ローラ群18を構成する各ローラ上のインキ13は溶解
されるので、ローラ上にインキ13が固着することな
く、インキ洗浄ブレード21によってインキ13の廃液
は洗浄液槽20内に集められる。S26において、第2
の洗浄ノズル用電磁弁40が閉じ、第2の洗浄ノズル2
3からの洗浄液24の供給が停止し、S27において、
第1の洗浄ノズル用電磁弁39が閉じ、第1の洗浄ノズ
ル25からの洗浄液24の供給が停止する。
【0031】S28において、これら第1および第2の
洗浄ノズル用電磁弁39,40の開閉回数が予め設定し
た所定の回数に達していないときには、S24およびS
25において、再び第1および第2の洗浄ノズル25,
23からの供給が行われる。インキ移送ローラ群18を
構成する各ローラ上のインキ13が廃液として洗浄液槽
20内に集められると、S28において、第1および第
2の洗浄ノズル用電磁弁39,40の開閉回数が予め設
定した所定の回数に達する。S29において、第1の洗
浄ノズル用エアシリンダ30がオフとなり、ロッド30
aが後退し、図1に示すように第1の洗浄ノズル25が
時計方向に回動し洗浄液の供給の方向がインキ洗浄ブレ
ード21に向けられる。
【0032】S30において、第1の洗浄ノズル用電磁
弁39が開き、第1の洗浄ノズル25から洗浄液24が
インキ洗浄ブレード21に供給され、インキ洗浄ブレー
ド21の洗浄を行う。このように、洗浄作業の終了直前
にインキ洗浄ブレード21の洗浄を行うようにしたこと
により、インキ洗浄ブレード21の先端をウェス等によ
る拭き取り作業の手入れが不要となる。S31におい
て、第1の洗浄ノズル用電磁弁が閉じ、第1の洗浄ノズ
ル25からの洗浄液24の供給が停止する。S32にお
いて、インキ洗浄ブレード着脱用エアシリンダ38がオ
フとなり、インキ洗浄ブレード21の先端が振りローラ
3から離間して洗浄作業が終了する。
【0033】図7および図8は本発明の第2の実施の形
態を示す輪転印刷機の洗浄装置の側面図であり、図7は
インキローラを洗浄する状態を示し、図8はインキ壷を
洗浄する状態を示す。この第1の実施の形態では、第2
の洗浄ノズル用エアシリンダ30のロッド30aが前進
して管26が図7に示すように反時計方向に回動したと
き、第1の洗浄ノズル25から供給された洗浄液24
が、インキ移送ローラ群18の上流側に位置する練りロ
ーラ16の周面に散布されるように構成されている。ま
た、ロッド30aが後退したときは、上述した第1の実
施の形態と同様に、第1の洗浄ノズル25から供給され
た洗浄液24は、インキ洗浄ブレード21の先端に散布
されるように構成されている。
【0034】このように、第1の洗浄ノズル25から供
給された洗浄液24を、練りローラ16の周面と、イン
キ洗浄ブレード21の先端とに選択的に供給できるよう
に切換えることができるので、インキローラの洗浄もこ
の第1の洗浄ノズル25で行うことができる。このた
め、インキローラの洗浄を専用に行う上述した第1の実
施の形態の第2の洗浄ノズル23が不要となるので、部
品点数が削減されコストを低減できるとともに、装置の
小型化を図ることができる。
【0035】なお、本実施の形態においては、第2の洗
浄ノズル23を設けてインキローラの洗浄を自動的に行
えるようにしたが、洗浄を手動で行うようにしてもよ
く、この場合には第2の洗浄ノズル23は不要となる。
また、本実施の形態においては、インキ壷9からのイン
キ13の排出に当たって第2の洗浄ノズル23からの洗
浄液24の供給を停止させたが、インキ13の排出と同
時にインキ移送ローラ群18を洗浄する場合には、第1
の洗浄ノズル25からの洗浄液24の供給と同時に第2
の洗浄ノズル23からの洗浄液24の供給を行ってもよ
い。
【0036】また、第1の洗浄ノズル25を向きを変え
ることによって洗浄方向を変えるようにしたが、向きが
異なる2個の洗浄ノズルを設け、互いにオン、オフとす
ることによって切り替えるようにしてもよい。また、第
1の洗浄ノズル25の向きはインキ洗浄ブレード21の
みに向くようにしてもよいことは勿論である。このよう
に、インキ洗浄ブレード21のみを洗浄する洗浄手段を
設ける場合には、洗浄液槽20内に洗浄ノズルを設け、
この洗浄ノズルからの洗浄液を中空状に形成したインキ
洗浄ブレード21内に導き、インキ洗浄ブレード21に
設けた複数の洗浄液吐出孔から吐出させてインキ洗浄ブ
レード21の先端に固着しようとするインキを洗浄する
ようにしてもよい。
【0037】また、第1の洗浄ノズル25によってイン
キ洗浄ブレード21に直接洗浄液を供給するように構成
したが、インキ洗浄ブレード21が接触している振りロ
ーラ3に供給するようにしてもよい。また、第1および
第2の洗浄ノズル25,23の他に第3の洗浄ノズルを
設けてもよい。また、第2の洗浄ノズル23の供給位置
は、実施例に限定されず、インキ洗浄ブレード21の上
流側であればよい。
【0038】また、インキ移送ローラ群18上のインキ
13が洗浄された後に、インキ洗浄ブレード21に第1
の洗浄ノズル25から洗浄液を供給する際に、インキ洗
浄ブレード21を振りローラ3の周面に当接させている
が、振りローラ3の周面から離間させた状態としてから
供給してもよい。さらに、インキ壷9を洗浄するのに、
壷キー11を全開としたが、必ずしも全開にする必要も
ない。また、本実施の形態では、インキ移送ローラ群1
8上のインキ13が洗浄されたかの判断を第2のカウン
タ41の所定回数のカウントによって行うようにしてい
るが、これに限定されず、インキ移送ローラ群18に近
接して輝度センサあるいは色別センサを設け、インキ移
送ローラ群18の表面の輝度あるいは色で判別するよう
にしてもよく、種々の設計変更が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、インキローラに先端を当接させインキを掻き取るイ
ンキ洗浄ブレードの先端に洗浄液を供給する第1の洗浄
液供給手段を設けたことにより、インキ洗浄ブレードの
先端を人手を介さずに自動的に洗浄できるので、洗浄作
業を行う作業者の作業が軽減されるとともに、常にイン
キ洗浄ブレードが洗浄されるので、インキ洗浄ブレード
の先端にインキが固着するようなことがない。このため
インキローラ上のインキがインキ洗浄ブレードによって
確実に掻き集められる。また、インキ洗浄ブレードを洗
浄し忘れることがないので、次の洗浄時にインキ洗浄ブ
レードの先端がインキローラの周面に当接したときに、
インキ洗浄ブレードの刃を変形させてしまい、再度洗浄
する際に洗浄不良を起こしてしまう問題やその変形した
インキ洗浄ブレードを使用することでインキローラの周
面を傷つけるようなことがない。
【0040】また、第2の発明によれば、第1の発明に
おいて、インキ移送ローラ群に洗浄液を供給する第2の
洗浄液供給手段を備え、この第2の洗浄液供給手段から
の洗浄液の供給が少なくとも終了後に、第1の洗浄液供
給手段から洗浄液を供給するようにしたので、インキ壷
内のインキの排出後あるいはインキ移送ローラ群の洗浄
後に、インキ洗浄ブレードが洗浄できるため、インキ洗
浄ブレード上にインキが固着し乾燥することがなく、次
の洗浄時にインキ洗浄ブレードの先端がインキローラの
周面に当接したときに、インキ洗浄ブレードの刃を変形
させてしまい、再度洗浄する際に洗浄不良を起こしてし
まう問題やその変形したインキ洗浄ブレードを使用する
ことでインキローラの周面に傷がつくことがない。
【0041】また、第3の発明によれば、第1の発明に
おいて、壷キーと壷ローラとの間に隙間を形成した状態
で、第1の洗浄液供給手段から洗浄液を供給することに
より、インキ壷内からインキ移送ローラ群に転移される
インキが高粘性であっても、第1の洗浄液供給手段から
の洗浄液によってインキ洗浄ブレードにインキの塊が固
着するようなことがない。このため、インキ壷からイン
キを排出させる際に、インキ壷からインキ移送ローラ側
に転移させるインキの粘性を低下させることがなく、こ
のためインキの移送量を多くすることができるので、洗
浄時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置の側面図
である。
【図2】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置の要部を
示す側面図である。
【図3】 図2におけるIII 方向から視た展開図であ
る。
【図4】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置の全体を
示すブロック図である。
【図5】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置における
インキ壷の洗浄動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図6】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置における
インキローラの洗浄動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図7】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置の第2の
実施の形態を示す側面図で、インキローラの洗浄状態を
示す。
【図8】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置の第2の
実施の形態を示す側面図で、インキ壷の洗浄状態を示
す。
【符号の説明】
9…インキ壷、10…壷ローラ、11…壷キー、13…
インキ、18…インキ移送ローラ群、21…インキ洗浄
ブレード、23…第2の洗浄ノズル、24…洗浄液、2
5…第1の洗浄ノズル、30…第1の洗浄ノズル用エア
シリンダ、43…制御装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ壷からインキを受け取り版胴へイ
    ンキを送る複数のインキローラから構成されるインキ移
    送ローラ群と、前記インキローラに先端を当接させイン
    キを掻き取るインキ洗浄ブレードとを備えた輪転印刷機
    の洗浄装置において、前記インキ洗浄ブレードの先端近
    傍に洗浄液を供給する第1の洗浄液供給手段を設けたこ
    とを特徴とする輪転印刷機の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の輪転印刷機の洗浄装置に
    おいて、インキ移送ローラ群に洗浄液を供給する第2の
    洗浄液供給手段を備え、この第2の洗浄液供給手段から
    の洗浄液の供給が少なくとも終了後に、第1の洗浄液供
    給手段から洗浄液を供給するように制御する制御手段を
    設けたことを特徴とする輪転印刷機の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の輪転印刷機の洗浄装置に
    おいて、壷キーと壷ローラとの間に隙間を形成した状態
    で、第1の洗浄液供給手段から洗浄液を供給する洗浄状
    態を選択する制御手段を設けたことを特徴とする輪転印
    刷機の洗浄装置。
JP126997A 1997-01-08 1997-01-08 輪転印刷機の洗浄装置 Pending JPH10193578A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP126997A JPH10193578A (ja) 1997-01-08 1997-01-08 輪転印刷機の洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP126997A JPH10193578A (ja) 1997-01-08 1997-01-08 輪転印刷機の洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10193578A true JPH10193578A (ja) 1998-07-28

Family

ID=11496744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP126997A Pending JPH10193578A (ja) 1997-01-08 1997-01-08 輪転印刷機の洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10193578A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6615725B2 (en) 2000-05-17 2003-09-09 Komori Corporation Printing press and printing press control method
US6615728B2 (en) 2000-05-17 2003-09-09 Komori Corporation Printing press and printing press control method
CN116639763A (zh) * 2023-07-21 2023-08-25 河北恒创环保科技有限公司 一种废液上层浮油去除装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6615725B2 (en) 2000-05-17 2003-09-09 Komori Corporation Printing press and printing press control method
US6615728B2 (en) 2000-05-17 2003-09-09 Komori Corporation Printing press and printing press control method
CN116639763A (zh) * 2023-07-21 2023-08-25 河北恒创环保科技有限公司 一种废液上层浮油去除装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5575211A (en) Washing Arrangement for rotary printer
SE436853B (sv) Anordning for tvettning av cylindrar i tryckmaskiner i synnerhet offsettryckmaskiner
JPH10193578A (ja) 輪転印刷機の洗浄装置
JP3592788B2 (ja) フレキソ印刷機のインキ交換方法
JPH1095104A (ja) 輪転印刷機のローラ洗浄装置
JP2007290186A (ja) 印刷機
JP4706059B2 (ja) ワイピング自動洗浄装置
JP6097031B2 (ja) 凹版印刷機
JP4238505B2 (ja) 印刷塗布機の印刷塗布液自動回収洗浄装置およびこれを用いた洗浄方法
JPH10264363A (ja) 輪転印刷機の洗浄装置
JP2002178485A (ja) 背圧シリンダを洗浄するための装置を備えたフレキソ印刷機
JP2013056540A (ja) 回転体洗浄装置
JP2013056539A (ja) 回転体洗浄装置
JPH10286944A (ja) 輪転印刷機の洗浄装置
JPS6250144A (ja) 印刷機におけるインキ洗浄液の自動噴射装置
JPH0970957A (ja) 印刷機のシリンダ洗浄装置
JPH0957951A (ja) インキつぼの自動洗浄方法およびその装置
JPH1134301A (ja) フレキソ印刷機
JPH10264359A (ja) 輪転印刷機の洗浄装置
JP2727302B2 (ja) 印刷装置
JP2936413B1 (ja) 印刷機インキ壺装置
JPH05286121A (ja) 印刷用版面へのインク供給装置
JPH10309800A (ja) 印刷機の洗浄方法および同洗浄装置
JPH06143542A (ja) 印刷機
JPH08244213A (ja) グラビア印刷機の版胴自動洗浄装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20031211

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060817

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060822

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061219