JPH10193161A - レーザーマーキング装置 - Google Patents

レーザーマーキング装置

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JPH10193161A
JPH10193161A JP9002780A JP278097A JPH10193161A JP H10193161 A JPH10193161 A JP H10193161A JP 9002780 A JP9002780 A JP 9002780A JP 278097 A JP278097 A JP 278097A JP H10193161 A JPH10193161 A JP H10193161A
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JP
Japan
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marking
chamber
semiconductor wafer
laser
dust
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JP9002780A
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Inventor
Shinichi Kaneda
真一 金田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザーマーキング時に発生するダストの半
導体ウェーハへの付着を防止し、歩留まりを低下させる
ことなく、確実にレーザーマーキングを行うことのでき
るレーザーマーキング装置を提供すること。 【解決手段】 吸引装置33に排気管32を介して接続
されている透明体でなるマーキング室13を、取り外し
可能に、レーザーマーキング装置10に設ける。更に、
マーキング室13の下方から、マーキング室13を透過
して、マーキング室13に置かれたウェーハ7の下面7
aにレーザー光Lが照射するように、光学系12を配設
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マーキング装置に
関し、特に半導体装置の製造プロセスにおける半導体ウ
ェーハへのマーキングに用いられるマーキング装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造プロセスにおいて、半
導体ウェーハを管理するために、半導体ウェーハに、レ
ーザーによって、文字や数字等をマーキング(刻印)す
ることが行われている。従来のマーキング装置は図4に
示されているが、図4のAはその部分破断正面図であ
り、図4のBは図4のAにおける[B]−[B]線方向
の断面図である。図4のAで示されるように、室1の上
方にはレーザー発振器2が設けられており、側壁には、
半導体ウェーハ3の出し入れを行うシャッター5が設け
られている。マーキングは次のように行われる。室1に
配設されたウェーハ支持台4に半導体ウェーハ3を載置
し、室1のシャッター5を閉じる。次に、レーザー発振
器2からレーザー光L’を半導体ウェーハ3のオリフラ
3aの近傍に、すなわちマーキング部3bに照射する。
このとき、レーザー光L’によって溶けたシリコンが飛
び散り、それが冷えて微細なパーティクル、すなわちダ
ストdとなる。従来の技術では、半導体ウェーハ3の上
方からレーザー光L’が照射されているので、飛散した
ダストdは、半導体ウェーハ3の上面に付着する。この
半導体ウェーハ上に付着したダストdが、半導体装置の
歩留まりを低下させる。これは、デバイスの高密度化・
微細化が進んでいる現在では、特に、大きな問題となっ
ている。
【0003】そこで、レーザー光L’をシリコンが飛び
散らない程度に弱くして、マーキングを行うことが考え
られる。しかしながら、これでは、深くマーキングでき
ない。すなわち、マーキングされた文字や数字の上に配
線等の膜を積み重ねていくと、これら文字や数字が見え
なくなって、半導体ウェーハの製造管理ができなくな
る。なお、膜を積み重ねた状態、すなわち単結晶シリコ
ンウェーハ上に酸化膜やポリシリコン膜等が形成された
状態で、マーキングを行うと、単結晶シリコンが蒸発・
溶融するだけではなく、単結晶シリコンウェーハの上に
形成された膜も剥れ、多量のダストが発生する。すなわ
ち、この多量のダストが半導体ウェーハ3の上面に付着
して、半導体装置の歩留まりを一層、低下させることに
なる。
【0004】そこで、特開平5−23875号公報、特
開平8−45799号公報及び特開昭64−48685
号公報には、レーザーマーキングによって発生したシリ
コンダストによる半導体ウェーハの汚染を防止する技術
が開示されている。すなわち、特開平5−23875号
公報には、レーザーが照射される半導体ウェーハの表面
が水平面に対して0°〜90°となるように半導体ウェ
ーハをセットする機構を備えて、シリコンダストが発生
しても半導体ウェーハ上には付着しないことが開示され
ている。また、特開平8−45799号公報には、マー
キング室にシリコンをエッチングし得るガスを導入し
て、このガスとシリコンダストとを化学反応させ、シリ
コン化合物の気体を作って排気することにより、シリコ
ンダストが半導体ウェーハに付着しないことが開示され
ている。更に、特開昭64−48685号公報には、レ
ーザー光の半導体ウェーハへの入射角を20°〜40°
にすることによって、レーザーのボケが大きくなること
なしに、マーキングの際に発生するダストが抑制できる
ことが開示されている。
【0005】しかしながら、特開平8−45799号公
報では、フッ素または塩素の少なくともいずれか一種を
含有するガスを導入させて、化学反応をさせた後、排気
する必要がある。また、特開平5−23875号公報及
び特開昭64−48685号公報では、発生したシリコ
ンダストがレーザー光の光学系に飛散する。特に、特開
平5−23875号公報では、下方からレーザー光を照
射しているので、発生したダストが(半導体ウェーハに
付着することがないが)、下方に配設されているレーザ
ー光の光学系に付着しやすい。レーザー光の光学系にダ
ストが飛散すると、例えば、レーザー光を弱くするな
ど、レーザーに悪影響を与え、マーキングが確実に行え
なくなるという恐れがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
に鑑みてなされ、マーキング時のダストが半導体ウェー
ハに付着せずに、確実にマーキングできるレーザーマー
キング装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題は、レーザー
光(例えば、実施例のL;以下、同様)を照射すること
によって半導体ウェーハ(7)にマーキングを行うレー
ザーマーキング装置(10)において、前記半導体ウェ
ーハ(7)を、排気孔(13ba)を具備したチャンバ
ー(13)に密閉状態で挿入し、前記排気孔(13b
a)を介して前記チャンバー(13)内を強制排気しな
がら、前記半導体ウェーハ(7)に前記レーザー光
(L)を照射することを特徴とするレーザーマーキング
装置(10)、によって解決される。
【0008】すなわち、レーザーマーキング時には、チ
ャンバー内を強制排気しているので、発生したダストは
強制的にチャンバー内部から排気される。従って、チャ
ンバー内の半導体ウェーハにダストが付着することがな
い。
【0009】又、以上の課題は、レーザー光(例えば、
実施例のL;以下、同様)を照射することによって半導
体ウェーハ(7)にマーキングを行うレーザーマーキン
グ装置(10)において、少なくとも底部(13c)の
一部が透明体でなるチャンバー(13)に、前記半導体
ウェーハ(7)のマーキング面(7a)を下方に向けた
状態で、前記半導体ウェーハ(7)を挿入し、前記レー
ザー光(L)が、前記透明体を介して、前記チャンバー
(13)の下方より照射されることを特徴とするレーザ
ーマーキング装置(10)、によって解決される。
【0010】すなわち、チャンバーの外方からレーザー
光を照射しているので、マーキング時に発生したダスト
は、照射されるレーザー光の光学系などにダストが飛散
することがない。従って、レーザー光に悪影響を与える
ことなく、レーザーマーキングを行うことができる。ま
た、下方に向いた半導体ウェーハのマーキング面に、下
方からレーザーが照射されるので、マーキング時に発生
するダストは、重力により下方に落ち、半導体ウェーハ
上に付着することがない。
【0011】
【発明の実施の形態】半導体ウェーハを、排気孔を具備
したチャンバーに密閉状態で挿入した後、排気孔を介し
てチャンバー内を強制排気しながら、半導体ウェーハに
レーザー光を照射する。すなわち、マーキング時に発生
したダストは、チャンバー内の強制排気によって、チャ
ンバーの外へと排出される。従って、発生したダスト
は、チャンバー内にある半導体ウェーハに付着すること
はない。また、チャンバーの外に強制排出されたダスト
は、レーザーマーキング装置のチャンバー以外の場所に
ある半導体ウェーハに飛散されないので、チャンバーの
外にある半導体ウェーハにダストが付着することはな
い。従って、半導体装置の歩留まりを向上させることが
できる。
【0012】また、排気孔は、チャンバー内に置かれた
半導体ウェーハよりも低い位置に設けるようにすれば、
強制排気した際にダストが半導体ウェーハの方に撒き上
げられ、ダストが半導体ウェーハに付着するという恐れ
を防止することができる。また、この排気孔を、半導体
ウェーハのマーキング部の近傍に設けるようにすれば、
強制排気した際に、ダストが半導体ウェーハの近傍で飛
散して付着するという恐れを防止することができる。な
お、密閉状態で強制排気すると、排気効率を高くできる
ので、よりダストが半導体ウェーハに付着しにくい。
【0013】このマーキング装置のチャンバーの少なく
とも一部が透明体でなり、この透明体を介してチャンバ
ーの外方より、レーザー光を照射するようにすれば、マ
ーキング時に発生するダストが、レーザー光を半導体ウ
ェーハに照射するための光学系等に飛散しない。従っ
て、レーザー光に悪影響を与えることなく、確実なマー
キングを行うことができる。
【0014】また、少なくとも底部の一部が透明体でな
るチャンバーに、半導体ウェーハのマーキング面を下方
に向けた状態で、半導体ウェーハを挿入し、レーザー光
が、透明体を介して、チャンバーの下方より照射される
ようにする。すなわち、マーキング時に発生するダスト
は、重力により下方に落ち、半導体ウェーハ上に付着す
ることがない。このとき、レーザー光はチャンバーの外
方から照射されているので、重力により下方に落ちるダ
ストが、照射されるレーザー光の光学系に飛散すること
がない。従って、レーザー光に悪影響を与える(例えば
光が弱くなるなど)ことがなく、常に確実なレーザーマ
ーキングを行うことができる。
【0015】更に、このマーキング装置において、チャ
ンバーに排気孔を設け、マーキング時に、ここからチャ
ンバー内を強制排気すれば、発生して半導体ウェーハの
下に落ちたダストは、チャンバー外に排出される。この
ときの排気孔も、上記理由により半導体ウェーハが置か
れた位置より下方で、半導体ウェーハのマーキング部の
近傍に設けるようにするとよい。
【0016】また、レーザーマーキング装置のチャンバ
ーを取り外し可能とすれば、チャッンバーを取り外して
クリーニングして、チャンバー内にある残っているダス
トを除去することができる。よって、チャンバー内に残
留しているダストによって、半導体ウェーハが汚染され
て半導体装置の歩留まりの低下を招くということを防止
することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0018】図1は、本発明のレーザーマーキング装置
の平面図を示しており、図2は図1における[2]−
[2]線方向の断面図を示しているが、これは全体とし
て10で示されている。レーザーマーキング装置10
は、レーザー発振器11と、レーザー発振器11から発
振されるレーザー光Lを走査する光学系12と、マーキ
ング室13と、ウェーハ7を搬送する搬送部15とを有
している。
【0019】搬送部15は、搬送ロボット16と、位置
調整部17と、エレベータユニット21、21’から構
成されている。搬送ロボット16は、レーザーマーキン
グ装置10の中央に位置し、公知のように回転及び往復
運動を行って、位置調整部17、エレベータユニット2
1、21’及びマーキング室13へのウェーハ7の移動
を行うものである。また、位置調整部17は、回転台1
7aとセンサー17bとから構成されており、ウェーハ
7を回転させてウェーハ7のオリフラ7fの位置合わせ
を行うものである。なお、エレバータユニット21、2
1’には、複数(例えば25枚)のウェーハ7が整列し
ているキャリア22、22’が載置されており、エレベ
ータユニット21、21’が昇降することにより、キャ
リア22、22’からマーキング前のウェーハ7が取り
出され、同時にマーキング後のウェーハ7が収容され
る。
【0020】本発明に係わるマーキング室13は、透明
体、例えば、高純度の石英ガラスでなる。これは、図2
に示されるように、レーザー光Lの通過位置に貫通孔3
1aを有するマーキング室支持台31に支持されてお
り、光学系12の上方に配設されている。更に、マーキ
ング室13には、ウェーハ7を挿入及び取り出すための
挿入口13aが形成され、この挿入口13aには、シー
ル35aを具備したシャッター35が開閉可能に設けら
れている。また、図1に示すようにマーキング室13に
は、光学系12側に、すなわちマーキング時にウェーハ
7のマーキング部7mの近傍に突部13bが形成されて
いる。この突部13bの内部には排気孔13baが形成
されているが、これは吸引装置33に接続されている排
気管32と、コネクター36を介して接続されている。
なお、排気管32との接続を解けば、本実施例のマーキ
ング室13はマーキング室支持台31に載置されている
だけであるので、マーキング室13はレーザーマーキン
グ装置10から容易に取り外せる。更に、マーキング室
13の内部には、ウェーハ7を載置するウェーハ支持台
34が底面に配設されている。
【0021】本発明のレーザーマーキング装置10は、
以上のように構成されるが、次に、その作用を説明す
る。
【0022】エレベータユニット21のキャリア22か
ら(又はエレベータユニット21’のキャリア22’か
ら)、まだマーキングがされていないウェーハ7が搬送
ロボット16によって取り出され、位置調整部17に搬
送される。ここでは、回転台17aに載置されたウェー
ハ7を回転させて、マーキング室13に挿入した時にオ
リフラ7fの近傍にマーキングが施されるように、ウェ
ーハ7のオリフラ7fの向きを調節する。次に、このオ
リフラ7fの向きが調節されたウェーハ7を、搬送ロボ
ット16によって、マーキング室13に搬送する。
【0023】すなわち、ウェーハ7がマーキング室13
に挿入されると、搬送ロボット16が下降し、ウェーハ
支持台34にウェーハ7を載置する。そして、搬送ロボ
ット16がマーキング室13から出ると、シャッター3
5が閉まり、マーキング室13が密閉空間となる。この
状態で、吸引装置33及びレーザー発振器11が稼働す
る。レーザー発振器11からは発振されたレーザー光L
は、光学系12を通過した(図2に記載されている反射
鏡12a、12bで反射された)後、マーキング室支持
台31の貫通孔31aを通過し、マーキング室13の底
部13cを通過して、ウェーハ7の下面7aのマーキン
グ部7mに到達して、マーキングを行う。このとき、マ
ーキング室13内は、排気孔13ba及び排気管32を
介して、強制排気されている。
【0024】すなわち、レーザー光Lがウェーハ7の下
面7aに照射されて、ウェーハ7のシリコンが溶けてマ
ーキングが施される。同時に、溶けたシリコンは飛び散
って、冷やされて微細なダストdが発生する。しかしな
がら、このダストdは、ウェーハ7の下面7aから発生
するので、重力によりウェーハ7の下方に落ちる。ま
た、このとき、マーキング室13内は吸引装置33によ
って強制排気されているので、発生したダストdは、直
ちにマーキング室13から排気管32を介して吸引装置
33に吸引される。
【0025】そして、レーザー光Lの照射が終了し、す
なわちマーキング室13にてマーキングが終了すると、
吸引装置33の稼働が停止する。その後、シャッター3
5が開き、搬送ロボット16がマーキング室13に挿入
され、マーキングされたウェーハ7をマーキング室13
から取り出す。マーキングされたウェーハ7は、位置調
整部17を経て、処理前のキャリア22の位置に戻され
る。
【0026】本実施例では、マーキング室13が透明体
でなるので、レーザー光Lがマーキング室13の外方か
ら照射される。従って、マーキング中に発生したシリコ
ンが光学系12に飛散することがなく、レーザー光が弱
くなったり不安定になったりすることがなくなる。更
に、ウェーハ7のマーキング面である下面7aに、下方
よりレーザーを照射しているので、発生したダストdが
重力によって下方に落ちる。すなわち、マーキング中に
発生したダストdがウェーハ7に付着することがない。
また、マーキング時に、マーキング室13内を強制排気
しているので、発生したダストは、これにより、直ちに
マーキング室13より排気される。従って、ダストがウ
ェーハに付着することがない。なお、シール35aを具
備したシャッターを用いているので、マーキング室13
を密閉状態として、効率よく強制排気することができ
る。なおまた、上記実施例で排気管32と突部13bと
を接続しているコネクターにシール性をもたせるように
すれば、より効率よく強制排気することができる。
【0027】また、本実施例では、チャンバーであるマ
ーキング室13は、容易にレーザーマーキング装置10
から取り外せる構成をしている。従って、マーキング室
13を定期的に取り外し、例えば洗浄によりクリーニン
グして、マーキング室13内に付着して残っているダス
トを完全に除去することができる。従って、強制排気を
しても排出されずにマーキング室13に残留しているダ
ストさえも、定期的に除去することができるので、これ
がウェーハ7に付着するという恐れもない。
【0028】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術
的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0029】例えば、上記実施例では、チャンバーであ
るマーキング室13の全体を透明体である高純度石英ガ
ラスにより構成したが、チャンバー全体を透明体とせず
とも、外方からレーザー光が半導体ウェーハに照射でき
ればよい。従って、図3に示すようなマーキング室1
3’としてもよい。すなわち、マーキング室13’の一
部に孔13d’を形成し、ここにシール41を介して透
明部材40を付設させ、この透明部材40を介して、レ
ーザー光Lを外部より照射するようにしても良い。ま
た、上記実施例では、透明体として高純度石英ガラスを
用いたが、他の透明体でもよく、例えば(フォトリソグ
ラフィ工程に使用されるマスクの基板の材料として用い
られている)低膨張ガラスやサファイアなどを用いても
よい。なお、この透明体は、レーザーを透過させた時に
透明体からダストが発生しない透明体であるのが好まし
い。
【0030】また、上記実施例では、マーキング室13
に排気孔13baを設けた突部13bを形成したが、強
制排気するための排気孔であれば、他の構成でもよい。
すなわち、図3に示すように、マーキング室13’の壁
部にねじ孔13g’を設け、ここに、吸引装置に接続さ
れた排気管32’を螺合するようにしてもよい。なお、
この接続部にシール36’を設けて、排気効率を上げる
ようにしてもよい。更に、強制排気することで、ダスト
が半導体ウェーハに付着しないという効果を得る場合に
は、透明体なチャンバーの外方からレーザー光を照射す
ることに限定される必要はない。すなわち、強制排気に
よりダストがチャンバーの外に排出されるので、レーザ
ー光の照射部がチャンバー内にむき出しの状態で設けら
れてレーザー光が照射されたとしても、レーザー光にダ
ストが飛散することがない。従って、レーザー光に悪影
響が与えられることないので、確実にマーキングを行う
ことができる。
【0031】更に、上記実施例では、マーキング室13
を、取り外してクリーニングできるように、すなわちマ
ーキング室13をレーザーマーキング装置10から容易
に取り外せるように、マーキング室13を図1に示され
るようなマーキング室支持台31に載置した。このマー
キング室支持台の形状はこれに限定される必要はなく、
例えば図3に示すように、複数の支柱31’によって支
持されるようにしてもよい。なお、レーザーマーキング
装置10の構造や構成は、これに限定される必要は全く
なく、例えばレーザー発振器11と光学系12とマーキ
ング室13の配置が異なっていてもよいし、また、搬送
ロボット16や位置調整部17などが、他の構成を有す
るものでもよい。
【0032】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば以
下のような効果を奏する。
【0033】チャンバー室を強制排気しているので、マ
ーキング時に発生したダストは、強制排気によってチャ
ンバーの外に直ちに排出される。従って、チャンバー内
に置かれている半導体ウェーハには、マーキング時に発
生するダストが付着することがない。更に、(配線が積
み重ねられるにつれてマーキングされた文字が見えなく
なることを防止するため)マーキングを深くするため
に、レーザーパワーを上げて、ダストの発生が多くなっ
たとしても、半導体ウェーハにはダストが付着しない。
また、単結晶シリコン上に膜(酸化膜やポリシリコン
膜)などがある状態でマーキングして、多量のダストが
発生しても、半導体ウェーハにはダストが付着すること
がない。なお、チャンバー内は、半導体ウェーハの搬入
及び搬出時以外、密閉状態であるので、チャンバーの外
にある半導体ウェーハにダストが付着することがない。
従って、半導体ウェーハにダストが付着することがな
く、半導体装置の歩留まりを向上させることができる。
また、照射されるレーザー光及びその光学系にダストが
飛散することもないので、確実にマーキングを行うこと
ができる。
【0034】また、レーザー光を下方から照射している
ので、発生したダストは重力によって下方に落ちる。従
って、マーキング中に発生したダストが半導体ウェーハ
に付着することがない。更に、(配線が積み重ねられる
につれてマーキングされた文字が見えなくなることを防
止するため)マーキングを深くするために、レーザーパ
ワーを上げて、ダストの発生が多くなったとしても、半
導体ウェーハにはダストが付着しない。また、単結晶シ
リコン上に膜(酸化膜やポリシリコン膜)などがある状
態でマーキングして、多量のダストが発生しても、半導
体ウェーハにはダストが付着することがない。更に、こ
のときマーキング室の外方からレーザー光を照射してマ
ーキングが行われる。よって、下方に落ちたダストが光
学系にまで飛散することなく、レーザーに悪影響が出ず
に、確実にレーザーマーキングを行うことができる。従
って、半導体ウェーハには、マーキング時に発生するダ
ストが付着することがなく、半導体装置の歩留まりを向
上させることができる。
【0035】更に、チャンバーをレーザーマーキング装
置から取り外せるので、定期的にチャンバーをクリーニ
ングして、チャンバー内に残留しているダストを完全に
除去することができる。従って、一層、半導体ウェーハ
にダストが付着することが防止され、半導体装置の歩留
まりを一層、向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるレーザーマーキング装
置の平面図である。
【図2】図1における[2]−[2]線方向の断面図で
ある。
【図3】本発明の変形例におけるレーザーマーキング装
置の主要部を示す断面図である。
【図4】従来例におけるレーザーマーキング装置を示す
図であり、Aは部分破断正面図であり、BはAにおける
[B]−[B]線方向の断面図である。
【符号の説明】
7……ウェーハ、7a……下面、7f……オリフラ、7
m……マーキング部、10……レーザーマーキング装
置、11……レーザー発振器、12……光学系、13、
13’……マーキング室、13b……突部、13ba…
…排気孔、13c……底部、13g’……ねじ孔、3
2、32’……排気管、33……吸引装置、35……シ
ャッター、35a……シール、L……レーザー光。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光を照射することによって半導
    体ウェーハにマーキングを行うレーザーマーキング装置
    において、 前記半導体ウェーハを、排気孔を具備したチャンバーに
    密閉状態で挿入し、 前記排気孔を介して前記チャンバー内を強制排気しなが
    ら、 前記半導体ウェーハに前記レーザー光を照射することを
    特徴とするレーザーマーキング装置。
  2. 【請求項2】 前記チャンバーの少なくとも一部が透明
    体でなり、 該透明体を介して前記チャンバーの外方より、前記レー
    ザー光が照射されることを特徴とする請求項1に記載の
    レーザーマーキング装置。
  3. 【請求項3】 レーザー光を照射することによって半導
    体ウェーハにマーキングを行うレーザーマーキング装置
    において、 少なくとも底部の一部が透明体でなるチャンバーに、 前記半導体ウェーハのマーキング面を下方に向けた状態
    で、 前記半導体ウェーハを挿入し、 前記レーザー光が、前記透明体を介して、前記チャンバ
    ーの下方より照射されることを特徴とするレーザーマー
    キング装置。
  4. 【請求項4】 前記チャンバーが排気孔を有したチャン
    バーであることを特徴とする請求項3に記載のレーザー
    マーキング装置。
  5. 【請求項5】 前記チャンバーが取り外し可能であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    のレーザーマーキング装置。
JP9002780A 1997-01-10 1997-01-10 レーザーマーキング装置 Pending JPH10193161A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002164264A (ja) * 2000-11-27 2002-06-07 Shin Etsu Handotai Co Ltd ソフトレーザーマーク印字方法及び装置
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