JPH10192405A - 呼吸同調装置 - Google Patents

呼吸同調装置

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JPH10192405A
JPH10192405A JP376097A JP376097A JPH10192405A JP H10192405 A JPH10192405 A JP H10192405A JP 376097 A JP376097 A JP 376097A JP 376097 A JP376097 A JP 376097A JP H10192405 A JPH10192405 A JP H10192405A
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gas
flow rate
gas container
container
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JP376097A
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Masao Takahashi
正男 高橋
Masayoshi Kanazawa
正善 金沢
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Koike Medical Co Ltd
Gunma Koike Co Ltd
Original Assignee
Koike Medical Co Ltd
Gunma Koike Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ガス容器に残留するガスの残量や
使用可能時間等を呼吸同調装置に設けた表示パネルに表
示して報知することで患者の手元で容易に確認すること
が出来ると共に、安心して使用することが出来る呼吸同
調装置を提供することを可能にすることを目的としてい
る。 【解決手段】 呼吸同調装置Aの表面に表示パネル20と
テンキー19と流量調整ダイアル17を設けると共に、ガス
容器2に圧力センサ2cを設け、テンキー19から入力し
た酸素ボンベ2aの容量情報と、圧力センサ2cのガス
圧検知情報と、流量調整ダイアル17に取り付けた流量セ
ンサ18の流量情報とにより制御部6が酸素の残量及び使
用可能時間を表示パネル20に表示するように構成したこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、呼吸に同調させて
酸素や空気等のガスを供給するように制御する呼吸同調
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、慢性呼吸疾患患者が在宅中、通
院、戸外への外出等の際に、携帯用の酸素ボンベを使用
して酸素吸入を行う場合、該酸素ボンベに接続した鼻カ
ニューラ等から連続的に酸素を供給するものが一般的で
あったが、患者の呼気時にも酸素のたれ流し状態となる
ため、容量に限りある携帯用の酸素ボンベでは使用可能
時間が短くなると共に、無駄な酸素が放出されて経済的
でなかった。
【0003】そこで、本出願人は、先に特許出願した特
願平7-175702号に開示したような呼吸同調装置を開発
し、これによってガス供給源から流出するガスを呼吸に
同調させて供給するように制御することで、容量に限り
ある携帯用の酸素ボンベから供給される酸素を効率的に
使用し、使用可能時間を延長することを可能にしたもの
である。
【0004】容量に限りある携帯用の酸素ボンベでは、
酸素の残量を報知する必要性があり、従来では、通常、
酸素ボンベの酸素取出口のバルブに一体的に設けられた
圧力計等の表示により大まかな残量が報知できるように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来の技術では、酸素ボンベの酸素の残量を確認するた
めには、酸素ボンベの酸素取出口のバルブに一体的に設
けられた圧力計等の表示を確認する必要があり、患者の
手元で容易に確認することが困難であった。
【0006】また、酸素ボンベに残留する酸素の使用可
能時間が確認できないため、患者の経験と勘によって使
用可能時間を判断して通院や戸外への外出を行う必要が
あり、予定した外出時間に応じた十分な酸素を確保する
ために、ある程度余分に酸素ボンベを携帯して外出する
こととなり、外出時の負担が大きく、信頼性に欠けると
いう問題があった。
【0007】本発明は前記課題を解決するものであり、
その目的とするところは、ガス容器に残留するガスの残
量や使用可能時間等を呼吸同調装置に設けた表示パネル
に表示して報知することで患者の手元で容易に確認する
ことが出来ると共に、安心して使用することが出来る呼
吸同調装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、ガス供給源から流出す
るガスを呼吸に同調させて供給するように制御する呼吸
同調装置において、所定の検知手段により検知された検
知情報に基づいて報知情報を出力する制御部と、前記制
御部により出力された報知情報を文字及び/または図形
表示して報知するための表示パネルとを有することを特
徴とする呼吸同調装置である。
【0009】本発明は、上述の如く構成したので、呼吸
の同調状態や呼気異常、或いは呼吸同調装置の電池残量
等を所定の検知手段により検知し、それ等の検知情報に
基づいて制御部が所定の報知情報を出力して呼吸同調装
置に設けた表示パネルに前記各報知情報を表示して報知
することで患者の手元で各種の情報が容易に確認するこ
とが出来ると共に、安心して使用することが出来る。
【0010】また、本発明に係る他の構成は、前記ガス
供給源はガス容器からなり、該ガス容器の容量を入力す
る入力手段と、前記ガス容器内のガス圧を検知するガス
圧検知手段とを有し、前記ガス圧検知手段による検知情
報と、前記入力手段により入力された前記ガス容器の容
量情報とに基づき前記制御部が前記表示パネルに前記ガ
ス容器に残留するガスの残量を表示して報知するように
構成したことを特徴とする。
【0011】上記構成によれば、使用するガス容器の容
量を入力手段により入力し、ガス圧検知手段による検知
情報と、入力手段により入力されたガス容器の容量情報
とに基づき制御部がガス容器に残留するガスの残量を算
出し、これを表示パネルに表示して報知することで患者
の手元でガス容器に残留するガスの残量を容易に確認す
ることが出来る。
【0012】また、本発明に係る他の構成は、前記ガス
供給源はガス容器からなり、該ガス容器の容量を入力す
る入力手段と、前記ガス容器内のガス圧を検知するガス
圧検知手段と、前記ガス容器から供給されるガスの流量
を検知する流量検知手段とを有し、前記ガス圧検知手段
及び前記流量検知手段による検知情報と、前記入力手段
により入力された前記ガス容器の容量情報とに基づき前
記制御部が前記表示パネルに前記ガス容器に残留するガ
スの使用可能時間を表示して報知するように構成したこ
とを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、使用するガス容器の容
量を入力手段により入力し、ガス圧検知手段による検知
情報と、入力手段により入力されたガス容器の容量情報
とに基づき制御部がガス容器に残留するガスの残量を算
出し、更に流量検知手段による検知情報に基づきガス容
器に残留するガスの使用可能時間を算出し、これを表示
パネルに表示して報知することで患者の手元でガス容器
に残留するガスの使用可能時間を容易に確認することが
出来る。
【0014】また、本発明に係る他の構成は、前記ガス
供給源はガス容器からなり、該ガス容器の容量を入力す
る入力手段と、前記ガス容器内のガス圧を検知するガス
圧検知手段と、前記ガス容器から供給されるガスの流量
を検知する流量検知手段と、前記ガス容器から供給され
るガスの流量を変化させるガス流量調整手段とを有し、
前記ガス圧検知手段及び前記流量検知手段による検知情
報と、前記入力手段により入力された前記ガス容器の容
量情報とに基づき前記制御部が前記表示パネルに前記ガ
ス流量調整手段による所定の流量設定値に対応する前記
ガス容器に残留するガスの使用可能時間を表示して報知
するように構成したことを特徴とする。
【0015】上記構成によれば、使用するガス容器の容
量を入力手段により入力し、ガス圧検知手段による検知
情報と、入力手段により入力されたガス容器の容量情報
とに基づき制御部がガス容器に残留するガスの残量を算
出し、更にガス流量調整手段による所定の流量設定値に
対応して流量検知手段による検知情報に基づきガス容器
に残留するガスの所定の流量設定値に対応する使用可能
時間を算出し、これを表示パネルに表示して報知するこ
とで患者の手元でガス容器に残留するガスの所定の流量
設定値に対応する使用可能時間を容易に確認することが
出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】図により本発明に係る呼吸同調装
置の一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係
る呼吸同調装置を備えたガス供給装置の構成を示す斜視
図、図2は本発明に係る呼吸同調装置を備えたガス供給
装置の構成を示すブロック図、図3は制御系の構成を示
すブロック図、図4(a)は微圧センサの構成を示す斜
視図、図4(b)は微圧センサの構成を示す断面説明
図、図5は微圧センサによって検知された電気信号を示
す図、図6は制御部の同調系の構成を示すブロック図、
図7は制御部の同調系の動作を示すタイミング図であ
る。
【0017】図1及び図2に示すガス供給装置は、慢性
呼吸疾患患者に酸素を吸入させるガス供給装置として構
成されており、患者の鼻に装着される鼻カニューラ1
と、ガス供給源となるガス容器2とを有し、ガス容器2
から流出する酸素を本発明に係る呼吸同調装置Aによっ
て吸気と同調させて供給し得るように構成されている。
【0018】即ち、図2に示すように、鼻カニューラ1
に作用する患者の呼気及び吸気に応じた圧力変化を呼吸
同調装置Aに設けた微圧センサ3によって検知し、吸気
時に対応させて電磁弁4を作動させてガス容器2と鼻カ
ニューラ1を接続することで、患者の呼吸と同調させて
酸素を供給し得るように構成されている。
【0019】本実施形態では、呼気及び吸気が作用し且
つ吸気時に酸素等のガスを流通させる流通路を構成する
部品として鼻カニューラ1を用いた場合について説明す
るが、鼻カニューラ1以外に例えば、顔面を覆うマスク
或いは口にくわえるマウスピースであっても良い。
【0020】また、患者に供給するガスとしては、特に
医療用酸素を用いている。このため、ガス容器2は酸素
ボンベ2aと、該酸素ボンベ2aに着脱可能に装着され
た圧力調整器又は流量調整器等からなる調整器2bによ
って構成されている。従って、ガス容器2から一定の圧
力を持った酸素、或いは一定流量の酸素を供給すること
が出来るようになっている。
【0021】また、この調整器2bには、ガス容器2内
のガス圧を検知するガス圧検知手段となる圧力センサ2
cが組み込まれており、該圧力センサ2cにより検知さ
れたガス容器2内のガス圧検知情報は信号ケーブル15を
介して制御部6に伝達されるようになっている。
【0022】尚、呼吸に同調させて供給するガスとして
は必ずしも酸素である必要はなく、例えば呼吸同調装置
Aを潜水具等に適用した場合には、ガスとして空気を用
いることもある。この場合であっても、ガス容器2がボ
ンベ2aと調整器2bによって構成されることは上述と
同様である。
【0023】呼吸同調装置Aの内部には、図2に示すよ
うに、微圧センサ3、電磁弁4、微圧センサ3から発生
した電気信号を増幅する増幅回路5、該増幅回路5によ
って増幅された電気信号を受けて電磁弁4を操作する制
御部6が設けられている。
【0024】呼吸同調装置Aはケーシング7を有してお
り、前記各部品3〜6は夫々ケーシング7の所定位置に
取り付けられている。また、図1に示すように、ケーシ
ング7の側面部には、呼吸同調装置Aの電源を投入する
ためのスイッチ16が配置されており、該スイッチ16は呼
吸同調装置Aの同調制御による酸素の同調供給と酸素の
連続供給とを切り換える切換スイッチを兼ねている。
【0025】スイッチ16を連続供給に切り換えた際に
は、万一、呼吸同調装置Aの電池が無くなっても酸素を
毎分2リットルの標準状態で連続供給できるように安全
設計が施されている。
【0026】また、ケーシング7の正面右上部には、ガ
ス流量調整手段となるロータリー式の流量調整ダイアル
17が設けてあり、該流量調整ダイアル17を回転させる
と、該流量調整ダイアル17と一体的に回転する流量調整
器により鼻カニューラ1に供給される酸素の流量が調整
できるようになっている。
【0027】この流量調整器は、流路に対応して径の異
なる孔が円盤上に多数設けられており、流量調整ダイア
ル17を回転させて所定の径の孔を選択することで、該孔
を流通する酸素の流量が調整できるようになっている。
【0028】この流量調整ダイアル17には、該流量調整
ダイアル17の設定位置を検知する流量検知手段となる流
量センサ18が取り付けてあり、該流量センサ18による流
量検知情報が制御部6に伝達されるようになっている
(図3参照)。
【0029】また、ケーシング7の正面下部には、入力
手段となるテンキー19が設けてあり、このテンキー19に
よりガス容器2の容量情報や時刻情報等を入力して制御
部6に伝達するようになっている。尚、本実施形態では
ガス容器2の容量を入力する入力手段としてテンキー19
を用いた場合について説明するが、使用するガス容器2
の容量の種類が比較的少ない場合には、所定の容量に設
定されたダイヤルや押しボタンスイッチ等によりガス容
器2の容量情報を入力して制御部6に伝達するように構
成しても良い。
【0030】ケーシング7の正面左上部には、制御部6
から出力された報知情報を文字や図形表示して報知する
ための表示パネル20が設けてある。本実施形態では、表
示パネル20として、比較的安価で消費電力の少ない液晶
表示装置で構成したものであるが、他の表示パネル20の
構成として、暗い場所でも報知情報を容易に確認可能な
LED(発光ダイオード)で構成した表示装置でも良
い。
【0031】表示パネル20には、圧力センサ2cの検知
情報と、テンキー19から入力されたガス容器2の容量情
報とに基づいて制御部6で算出した現在のガス容器2に
残留する酸素の残量や、更に流量センサ18の検知情報に
基づいて制御部6で算出した現在のガス容器2に残留す
る酸素の使用可能時間や、他の所定の検知手段により呼
吸の同調状態や呼気異常、或いは呼吸同調装置Aの電池
残量等の各種の報知情報が表示出来るようになってい
る。
【0032】前記制御部6はCPU(中央演算処理装
置),ROM(読み出し専用メモリー),RAM(リー
ドライトメモリー)等から構成されており、数値計算、
時計、タイマー機能等を有している。CPUはROMに
予め記憶されたプログラムや、テンキー19から入力さ
れ、一旦RAMに記憶された各種データを読み出し、必
要な演算や判断を行い、各種制御を行うものである。
【0033】前記CPUは圧力センサ2cから常時出力
されるガス圧検知情報と、テンキー19から入力されたガ
ス容器2の容量情報との積(ガス圧検知情報×容量情
報)により現在のガス容器2に残留する酸素の残量を算
出して表示パネル20に伝達し、該表示パネル20に酸素の
残量を表示して報知する。
【0034】また、前記酸素の残量情報と、流量センサ
18から出力される流量検知情報との商(酸素の残量情報
/流量検知情報)により流量調整ダイアル17で設定した
所定の流量設定値に対応する現在のガス容器2に残留す
る酸素の使用可能時間を算出して表示パネル20に伝達
し、該表示パネル20に使用可能時間を表示して報知す
る。
【0035】また、現在のガス容器2に残留する酸素の
残量において、流量調整ダイアル17で設定可能な種々の
酸素流量で使用した場合の使用可能時間を試算すること
も出来るようになっており、この試算した使用可能時間
を表示パネル20に表示することも出来るようになってい
る。
【0036】ROMは読み出し専用メモリーであり、前
述の現在のガス容器2に残留する酸素の残量や使用可能
時間等を算出するための演算プログラムが記憶されてい
て、圧力センサ2c、流量センサ18、テンキー19等から
伝達された信号をもとに前記演算プログラムによって前
記CPUが所定の演算を行って表示パネル20に所定の報
知信号を伝達する。また、前記ROMはCPUが動作す
るための各種プログラムや演算に必要な各種データを格
納している。
【0037】RAMはリードライトメモリーであり、テ
ンキー19によって入力された所定の入力情報や圧力セン
サ2cから伝達されたガス圧情報や流量センサ18から伝
達された流量情報を随時記憶すると共に、CPUに伝達
し、該CPUはその各種情報を基に上述した現在のガス
容器2に残留する酸素の残量や使用可能時間等を算出す
るように構成されている。
【0038】また、表示パネル20には、呼吸同調装置A
の同調、吸気異常、電池残量等の報知情報を表示して報
知出来るようになっており、所定の検知手段により検知
した検知情報に基づいて制御部6が表示パネル20に所定
の報知情報を出力し、この報知情報に基づいて呼吸同調
装置Aの同調、吸気異常、電池残量等を表示パネル20に
表示して報知する。
【0039】また、呼吸同調装置Aには図示しない警報
装置も装備されており、吸気異常や電池消耗、或いはガ
ス容器2内の酸素欠乏等を検知して患者やその周囲に警
報を発するようになっている。
【0040】鼻カニューラ1を介して患者の呼吸を検知
する場合、呼吸センサは0.04Pa程度の圧力変化を
検知し得ることが必要である。このため、微圧センサ3
は、図4(b)に示すように、薄い板状に形成された圧
電素子3aの一端部を基板3bに支持すると共に、該基
板3bを容器3cに収容して構成されている。
【0041】容器3cには圧電素子3aの面と対向する
位置に外気通気孔3dが形成され、且つ圧電素子3aの
面と平行な位置に呼吸通気孔3eが形成されている。ま
た、呼吸通気孔3eには電磁弁4を介して鼻カニューラ
1と導通するチューブ8が接続されている。
【0042】上記のように構成された微圧センサ3で
は、圧電素子3aが基板3bに一端部で支持されている
ため、容器3cの内部に生じる極めて微弱で且つ低周波
の空気振動に応じて振動し、該振動に応じた電気信号を
発生することが可能であり、0.01Pa程度の圧力変
化を検知することが可能である。尚、圧電素子3aを基
板3bに支持する場合、支持位置は必ずしも該圧電素子
3aの一端部である必要はなく、両端部で支持しても良
い。
【0043】鼻カニューラ1、チューブ8に呼気が作用
した時、容器3c内の空気の流れは図4(b)の一点鎖
線で示すように、圧電素子3aの面と平行になり、外気
通気孔3dから外気に放出される。このため、圧電素子
3aは大きな振幅で振動することがなく、発生する電気
信号も小さい。
【0044】また、鼻カニューラ1を口でくわえる等の
事故が生じ、鼻カニューラ1に作用する比較的大きい圧
力が容器3cに導入された場合、この圧力変動に伴う空
気流は直接圧電素子3aの面に作用することなく、且つ
圧力変動に伴う空気流は速やかに外気通気孔3dから外
気に放出される。即ち、容器3c内の圧力が衝撃的に上
昇して保持されることがなく、微圧センサ3が破壊に至
ることがない。
【0045】鼻カニューラ1、チューブ8に吸気が作用
した時、容器3c内の空気は図4(b)の実線で示すよ
うに、チューブ8に吸引されて外気通気孔3dから外気
が流入して圧電素子3aの面と直交する方向に作用す
る。このため、圧電素子3aは大きい振幅で振動して発
生する電気信号も大きくなる。
【0046】電磁弁4としては三方弁を用いている。こ
の電磁弁4のINポート(常時開放口,ノルマルオープン
ポート)4aに鼻カニューラ1が接続され、 OUTポート
(常時開放口,ノルマルオープンポート)4bに微圧セ
ンサ3の呼吸通気孔3eに接続されたチューブ8が接続
され、EXポート(常時閉鎖口,ノルマルクローズポー
ト)4cにチューブ2dを介してガス容器2が接続され
ている。
【0047】従って、電磁弁4が非作動状態の時、INポ
ート4aと OUTポート4bが導通し、鼻カニューラ1に
作用する呼気,吸気に伴う圧力変化が微圧センサ3に導
入される。また、電磁弁4が作動状態の時、INポート4
aと OUTポート4bが遮断されると共に、INポート4a
とEXポート4cが導通し、ガス容器2から鼻カニューラ
1に酸素が供給される。
【0048】微圧センサ3から発生する電気信号は微弱
であり、増幅回路5によって増幅されて制御部6に伝達
される。この増幅回路5は増幅率70dBに設定されてい
る。また、微圧センサ3を構成する圧電素子3aの出力
が外部温度の変化に影響を受けるため、ローカットフィ
ルターを用いることが好ましく、且つ高周波ノイズの影
響を排除することを目的としてハイカットフィルターを
用いることが好ましい。そして、0.1Hz〜100Hz程
度の信号成分を増幅し得るようにバンドパスフィルター
を用いることが望ましい。
【0049】微圧センサ3は微分検出型であるため、出
力された電気信号は、鋭いピークを有している。そし
て、本実施形態では、増幅回路5によって微圧センサ3
から出力された電気信号を中心周波数30Hz,下限周波
数7Hz,上限周波数100Hzで増幅して制御部6に伝達
している。
【0050】図5は増幅回路5によって増幅した微圧セ
ンサ3の電気信号を示すものである。図5からも明らか
なように、吸気時に発生した電気信号のピーク値は呼気
時に発生したピーク値の約4倍の値を示しており、この
電気信号から呼気と吸気を判別することが容易である。
【0051】制御部6は増幅回路5から伝達された電気
信号から、患者の吸気に対応する信号を判別して電磁弁
4を一定時間作動させるように制御する機能を有してお
り、図6に示すように、比較器6aと、出力回路6b
と、マスク信号発生回路6cと、論理回路6dとを有し
て構成されている。そして、電磁弁4の作動に伴ってガ
ス容器2から流出する酸素を鼻カニューラ1を介して患
者に供給することが可能である。
【0052】上記のように構成された呼吸同調装置Aを
適用したガス供給装置の動作について図7を用いて説明
する。先ず、患者は図1の如くセットされたガス供給装
置において、呼吸同調装置Aのスイッチ16を同調側へ投
入し、テンキー19により酸素ボンベ2aの容量を入力す
る。
【0053】この時、圧力センサ2cからガス容器2内
のガス圧検知情報と、テンキー19により入力された酸素
ボンベ2aの容量情報とが制御部6に伝達されてガス容
器2に残留する現在の酸素の残量が算出され、この残留
情報が表示パネル20に伝達され、この時点で表示パネル
20にガス容器2に残留する現在の酸素の残量が表示され
る。
【0054】そして流量調整ダイアル17を用いて所望す
る酸素の流量に設定すると、該流量調整ダイアル17の設
定値に対応して流量センサ18から流量情報が制御部6に
伝達されて、該流量調整ダイアル17の設定値に対応する
ガス容器2に残留する現在の酸素の残量での使用可能時
間が算出され、この使用可能時間情報が表示パネル20に
伝達され、この時点で表示パネル20に該流量調整ダイア
ル17の設定値に対応するガス容器2に残留する現在の酸
素の残量での使用可能時間が表示される。
【0055】また、呼吸同調装置Aに内蔵された電池の
残量が図示しない検知手段により検知され、制御部6を
介して表示パネル20に表示される。尚、必要に応じて圧
力センサ2cからのガス圧情報や流量センサ18からの流
量情報を随時表示パネル20に表示することも出来るよう
になっている。
【0056】スイッチ16により呼吸同調装置Aを同調制
御に切り換えると、電磁弁4が非作動状態である間、鼻
カニューラ1は微圧センサ3と導通し、該微圧センサ3
によって鼻カニューラ1に作用する呼気,吸気に伴う圧
力変化が検知される。この時発生した電気信号は増幅回
路5によって増幅され、制御部6に伝達される。
【0057】増幅回路5から伝達された電気信号9は、
比較器6aによって予め設定された所定の電圧レベル10
に達しているか否かが比較される。電気信号9が所定の
電圧レベル10に達している場合、周囲の状況に関わらず
比較器6aから信号11が発生する。この信号11は論理回
路6dに入力され、該論理回路6dからトリガー信号12
が発生して出力回路6bに入力される。
【0058】出力回路6bにトリガー信号12が入力する
と、該出力回路6bから予め設定された一定時間にわた
る操作信号13が発生して電磁弁4に伝達され、電磁弁4
のポートを切り換えてINポート4aとEXポート4cとを
導通することで、ガス容器2から鼻カニューラ1に酸素
が供給される。同時にINポート4aと OUTポート4bと
が遮断されるため、供給された酸素の圧力が微圧センサ
3に導入されることがない。
【0059】一定時間経過して操作信号13がローとなり
電磁弁4が初期状態に復帰してINポート4aとEXポート
4cとが遮断されて鼻カニューラ1に対する酸素の供給
が遮断され、同時にINポート4aと OUTポート4bとが
導通して鼻カニューラ1と微圧センサ3とが導通する。
【0060】前記操作信号13の設定時間は、テンキー19
から入力することで制御部6を介して適宜変更すること
が出来るようになっており、患者の症状に応じて操作信
号13の設定時間を変更して一呼吸の間に鼻カニューラ1
に供給される酸素の供給時間を変更することが出来るよ
うになっており、必要に応じて表示パネル20に表示する
ことも出来る。
【0061】電磁弁4が初期状態に復帰した時、鼻カニ
ューラ1内に残留した酸素の圧力が微圧センサ3に導入
されるため、この圧力が微圧センサ3によって検知さ
れ、恰も吸気と同様の電気信号を発生することがある。
このため、操作信号13のローレベルへの移行をトリガー
としてマスク信号発生回路6cから約0.5秒のマスク
信号14を発生させて論理回路6dに入力し、該マスク信
号14が発生している間に比較器6aから信号11が発生し
た場合であっても、トリガー信号12が出力しないように
なっている。
【0062】上記構成によれば、酸素ボンベの酸素の残
量を確認するために、従来のように、わざわざ目視が困
難な酸素ボンベの酸素取出口のバルブに一体的に設けら
れた圧力計等の表示を確認する必要がなく、患者の手元
に置かれた呼吸同調装置Aの比較的目視が容易な表示パ
ネル20の表示により容易に確認することが出来る。
【0063】また、従来のように酸素の残量が正確さに
欠ける大まかな表示ではなく、デジタル文字表示や図形
表示等により時々刻々と変化する酸素の残量を連続的に
比較的正確に認知することが出来るので、信頼性が向上
する。
【0064】また、所定の流量に設定した時の酸素ボン
ベ2aに残留する酸素の使用可能時間が呼吸同調装置A
の表示パネル20で容易に確認出来るため、通院時間や外
出時間等の予定が容易に出来るので、使い勝手が向上
し、安心して使用することが出来るので信頼性が向上す
る。
【0065】尚、前記実施形態では、ガス供給源として
ガス容器2を用いて構成した場合について説明したが、
病院内に配備されたガス配管に呼吸同調装置Aを取り付
けて使用する場合でも同様に使用することが可能であ
り、この場合でも、呼吸同調装置Aの電池残量や流量を
表示パネル20により表示して報知することも可能であ
り、前述の操作信号13の設定時間の変更や表示等も出来
る。
【0066】また、前記実施形態では、呼吸同調装置A
を患者に酸素を供給するガス供給装置に適用した場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではなく、例
えば、スキューバダイビングや潜水作業用のガス供給装
置や登山用や高空作業用のガス供給装置に装備される呼
吸同調装置として適用することも可能である。
【0067】
【発明の効果】本発明は、上述の如き構成と作用とを有
するので、ガス容器に残留するガスの残量や使用可能時
間等を呼吸同調装置に設けた表示パネルに表示して報知
することで使用者の手元で容易に確認することが出来る
と共に、安心して使用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る呼吸同調装置を備えたガス供給装
置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る呼吸同調装置を備えたガス供給装
置の構成を示すブロック図である。
【図3】制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】(a)は微圧センサの構成を示す斜視図、
(b)は微圧センサの構成を示す断面説明図である。
【図5】微圧センサによって検知された電気信号を示す
図である。
【図6】制御部の同調系の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】制御部の同調系の動作を示すタイミング図であ
る。
【符号の説明】
A…呼吸同調装置、1…鼻カニューラ、2…ガス容器、
2a…酸素ボンベ、2b…調整器、2c…圧力センサ、
2d…チューブ、3…微圧センサ、3a…圧電素子、3
b…基板、3c…容器、3d…外気通気孔、3e…呼吸
通気孔、4…電磁弁、4a…INポート、4b… OUTポー
ト、4c…EXポート、5…増幅回路、6…制御部、6a
…比較器、6b…出力回路、6c…マスク信号発生回
路、6d…論理回路、7…ケーシング、8…チューブ、
9…電気信号、10…電圧レベル、11…信号、12…トリガ
ー信号、13…操作信号、14…マスク信号、15…信号ケー
ブル、16…スイッチ、17…流量調整ダイアル、18…流量
センサ、19…テンキー、20…表示パネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給源から流出するガスを呼吸に同
    調させて供給するように制御する呼吸同調装置におい
    て、所定の検知手段により検知された検知情報に基づい
    て報知情報を出力する制御部と、前記制御部により出力
    された報知情報を文字及び/または図形表示して報知す
    るための表示パネルとを有することを特徴とする呼吸同
    調装置。
  2. 【請求項2】 前記ガス供給源はガス容器からなり、該
    ガス容器の容量を入力する入力手段と、前記ガス容器内
    のガス圧を検知するガス圧検知手段とを有し、前記ガス
    圧検知手段による検知情報と、前記入力手段により入力
    された前記ガス容器の容量情報とに基づき前記制御部が
    前記表示パネルに前記ガス容器に残留するガスの残量を
    表示して報知するように構成したことを特徴とする請求
    項1に記載の呼吸同調装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス供給源はガス容器からなり、該
    ガス容器の容量を入力する入力手段と、前記ガス容器内
    のガス圧を検知するガス圧検知手段と、前記ガス容器か
    ら供給されるガスの流量を検知する流量検知手段とを有
    し、前記ガス圧検知手段及び前記流量検知手段による検
    知情報と、前記入力手段により入力された前記ガス容器
    の容量情報とに基づき前記制御部が前記表示パネルに前
    記ガス容器に残留するガスの使用可能時間を表示して報
    知するように構成したことを特徴とする請求項1に記載
    の呼吸同調装置。
  4. 【請求項4】 前記ガス供給源はガス容器からなり、該
    ガス容器の容量を入力する入力手段と、前記ガス容器内
    のガス圧を検知するガス圧検知手段と、前記ガス容器か
    ら供給されるガスの流量を検知する流量検知手段と、前
    記ガス容器から供給されるガスの流量を変化させるガス
    流量調整手段とを有し、前記ガス圧検知手段及び前記流
    量検知手段による検知情報と、前記入力手段により入力
    された前記ガス容器の容量情報とに基づき前記制御部が
    前記表示パネルに前記ガス流量調整手段による所定の流
    量設定値に対応する前記ガス容器に残留するガスの使用
    可能時間を表示して報知するように構成したことを特徴
    とする請求項1に記載の呼吸同調装置。
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