JPH10192327A - 保温冷感シート - Google Patents

保温冷感シート

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JPH10192327A
JPH10192327A JP1473697A JP1473697A JPH10192327A JP H10192327 A JPH10192327 A JP H10192327A JP 1473697 A JP1473697 A JP 1473697A JP 1473697 A JP1473697 A JP 1473697A JP H10192327 A JPH10192327 A JP H10192327A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
heat insulating
skin
sheet
heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP1473697A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Maruoka
孝雄 丸岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANAE KAGAWA KK
Original Assignee
KANAE KAGAWA KK
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Publication date
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  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚追随性、密着性に優れ、皮膚からの放出
熱を遮断、表面温度を深部温度近くに保ち、さらに親水
性粘着基剤であるため皮膚にやさしく、代謝老廃物、汗
などを吸収吸着し基剤内部に保持することができ、かつ
清涼な使用感を有する保温冷感シートを提供する。 【解決手段】 断熱材料よりなる断熱シート層1と、ア
ンカー層2と、親水性基材層3と、剥離剤層4とをその
順に積層した。断熱シート層1の断熱能力が0.01〜
0.13Kcal/m.h.℃(JIS A1412)であり、親水
性基材層3が水分量は50%以下、保湿剤は30%以
上、清涼剤は0.01〜0.5%を配合したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は保温冷感シートに関
する。さらに詳しくは、人体各部の不快感を除去し、リ
フレッシュ効果を与える保温冷感シートに関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚表面と体深部との温度差は通常の生
活環境において、部位によって異なるが、数度〜10度
前後存在し、健康のバロメーターともなっている。サウ
ナ風呂における効果は、皮膚温の上昇にともなう血流量
の増加、新陳代謝の亢進、さらに発汗の増加をうなが
し、老廃物の***を活発に行わせることにある。美容分
野においても、この効果を期待してパック剤等が市販さ
れ、運動・整形外科分野においても各種温熱温感用具が
利用されている。
【0003】一方、冷却シートを始めとする冷却冷感用
具(従来例I)も発熱・炎症時の冷却・鎮痛にまた、リ
フレッシュ等の用途に利用されている。
【0004】しかし、手足の疲労や運動後のケア等に
は、新陳代謝の阻害要因ともなる皮膚温の低下は好まし
くなく、むしろぬるま湯の入浴条件(体温付近)に皮膚
温を保ち、不快感のみ除去し、リフレッシュ効果のある
清涼感を得ることがより好ましいと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、清涼感およ
び温度安定性にすぐれ、しかも湿熱を供給することがで
き、脱着および取扱いが簡便で、皮膚に対する安全性が
確保されたものは現在存在していない。
【0006】そこで、本発明は皮膚追随性、密着性にす
ぐれ、皮膚からの放出熱を遮断し、表面温度を深部温度
近くに保ち、さらに皮膚にやさしく、代謝老廃物・汗な
どを吸収吸着し、かつ清涼な使用感を有する保温冷感シ
ートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の保温冷感
シートは、断熱シート層と、親水性基材層と、剥離剤層
とをその順に積層したことを特徴とする。前記断熱シー
ト層と前記親水性基材層が結合しやすいときはアンカー
層は必要ないが、結合しにくいときは、アンカー層を設
けるとよい。請求項2記載の保温冷感シートは、前記断
熱シート層と前記親水性基材層とのあいだに、それらを
結合するアンカー層を設けたことを特徴とする。請求項
3記載の保温冷感シートは、前記断熱シート層の断熱能
力が0.01〜0.13Kcal/m.h ℃(JIS A141
2)であり、前記親水性基材層が水分量は50%以下、
保湿剤は30%以上、清涼剤は0.01〜0.5%を配
合したものであることを特徴とする。
【0008】本発明の親水性基材層は、貼付してしばら
く時間経過した後の水分の蒸発潜熱による持続的冷却力
を抑制し、断熱シート層の断熱効果と併せて保温効果を
奏するので、貼付後に皮膚温の上昇にともなう血流量の
増加、新陳代謝の亢進、さらに発汗の増加をうながし、
老廃物の***を活発に行わせ、人体各部をリフレッシュ
させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る保
温冷感シートAの断面図である。
【0010】図1において、1は断熱シート層、2はア
ンカー層、3は親水性基剤層、4は剥離層である。アン
カー層2は断熱シート層1と親水性基剤層3の結合の弱
い場合に設ければよく、結合が十分な場合は設ける必要
がない。
【0011】上記各層の組成はつぎのとおりである。 断熱シート層1:アルミニウムフィルム、ゴム、合成フ
ィルム、各種発泡シート等で単一またはこれらを複合積
層したもので構成される。アンカー効果を期待するた
め、表面エンボス、コロナ処理等をしてもよい。 アンカー層2:断熱シート層1と親水性基剤層3との結
合(アンカー)が弱いとき、これを補うために用いられ
るもので、不織布等が好適である。 親水性基剤3:合成・半合成および天然親水性高分子等
に水、多価アルコール等の保湿剤およびメントール等の
清涼剤等を配合してなる粘着性ゲルシートで構成され
る。 剥離剤4:離型処理を施したフィルム、紙等が用いられ
る。
【0012】上記各層の組成比率および材料性能はつぎ
のとおりである。 断熱シート層1:断熱能力は0.01〜0.13kcal/
m.h.℃(JIS A1412)が好ましい。前記下限値以下
は性能的に必要なく、前記上限値以上であると断熱効果
が乏しい。
【0013】親水性基剤層3:皮膚に貼付したとき、こ
れが接触皮膚面の温度と等しくなるまでに要する総熱量
(初期冷却力)は程度の差はあれども、どのような材質
においてもさけられない。しかし引き続き発生する蒸発
潜熱等による持続的冷却力を抑制し、上記断熱効果と併
わせて、皮膚からの放熱量より、貼付シート系よりの蒸
発潜熱をはるかに小さくすることにより、本発明では保
温性能を得ることができる。このため親水性基材層で
は、水分量を50%以下、多価アルコール、ソルビトー
ル、マルトース等の保湿剤を30%以上、およびメント
ール等清涼効果を有するもの0.01〜0.5%配合す
ることが必要である。
【0014】
【実施例】断熱シート層1としてポリエチレン発泡体シ
ート(0.5mm厚、断熱能力0.05Kcal/m.h.℃(JI
S A1412))を用い、これに下記組成の親水性基材
層3を1500g/m2 の割合で上記断熱シート層1に
展延した。
【0015】上記実施例につき、下記試験(1)、
(2)を行った。 (1)貼付試験(皮膚温および清涼感) ・試験方法:人前腕屈伸部に上記実施例に基づく試験片
(サイズ55mm×60mm)を貼付し、その中央部の皮膚
表面温度(A1)およびその周辺の非貼付部の皮膚表面
温度(A2)を表面センサー付温度計(安立計器製 型
式HFT58)で測定する。但し、室温20℃、湿度6
0%である。比較例として下記を使用した。従来例Iタ
イプの足用冷却シートとして、親水性基剤約1000g
/m2 の割合で不織布に展延し、ローズマリー油、セー
ジ油等を含有するものを用意した。
【0016】試験結果は下記のとおりである。(n=
5) ──────────────────────────────────── A1−A2 清涼感 ──────────────────────────────────── 時間(分) 実施例 比較例 実施例 比較例 ──────────────────────────────────── 0 0±0.2 0±0.2 なし なし 2 -2.1±0.4 -2.0±0.3 清涼な使用感あり 強い冷感 5 0.5±0.5 -2.5±0.4 〃 〃 7 2.0±0.4 -2.3±0.4 〃 〃 10 4.2±0.3 -2.1±0.2 〃 〃 20 4.5±0.5 -2.7±0.5 〃 〃 60 4.1±0.4 -1.4±0.5 〃 弱い冷感 120 4.3±0.4 1.2±0.4 〃 ほとんどなし 240 4.7±0.5 1.5±0.5 〃 〃 360 4.5±0.3 1.1±0.4 〃 〃 ────────────────────────────────────
【0017】(2)使用試験(足疲労に対する効果) ・試験方法:足蹠中央部に実施例および比較例(サイズ
各55mm×60mm)を貼付する(n=20)。検体それ
ぞれを左足10名、右足10名となるよう割付、左右同
時に貼付し、4時間後に除去した。 ・判定項目は下記のとおりである。 使用感(非常によい、よい、普通、悪い) 効果(非常によい、よい、普通、悪い) 総合評価(実施例がよい、比較例がよい、同等)
【0018】試験結果は下表のとおりである。 ──────────────────────────────── 実施例 比較例 ──────────────────────────────── 使用感: 非常によい 18/20 非常によい 4/20 よい 2/20 よい 2/20 普通 0/20 普通 14/20 悪い 0/20 悪い 0/20 ──────────────────────────────── 効果 : 非常によい 15/20 非常によい 1/20 よい 2/20 よい 3/20 普通 3/20 普通 16/20 悪い 0/20 悪い 0/20 ──────────────────────────────── 総合評価: 実施例がよい 15/20 比較例がよい 3/20 同等 2/20 ────────────────────────────────
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、皮膚追随性、密着性に
優れ、皮膚からの放出熱を遮断、表面温度を深部温度近
くに保ち、さらに親水性粘着基剤であるため皮膚にやさ
しく、代謝老廃物、汗などを吸収吸着し基剤内部に保持
することができ、かつ清涼な使用感を有する保温冷感シ
ートが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る保温冷感シートAの
断面図である。
【符号の説明】
1 断熱シート層 2 アンカー層 3 親水性基剤層 4 剥離層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】断熱シート層と、親水性基材層と、剥離剤
    層とを、その順に積層したことを特徴とする保温冷感シ
    ート。
  2. 【請求項2】前記断熱シート層と前記親水性基材層との
    あいだに、それらを結合するアンカー層を設けたことを
    特徴とする請求項1記載の保温冷感シート。
  3. 【請求項3】前記断熱シート層は、その断熱能力が0.
    01〜0.13Kcal/m.h.℃(JISA1412)であ
    り、前記親水性基材層は、水分量が50%以下、保湿剤
    が30%以上、清涼剤が0.01〜0.5%を配合した
    ものであることを特徴とする請求項1または2記載の保
    温冷感シート。
JP1473697A 1997-01-10 1997-01-10 保温冷感シート Pending JPH10192327A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110101502A (zh) * 2019-05-30 2019-08-09 湖北普爱药业有限公司 一种透气均匀的发热包

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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