JPH10191819A - 動物飼育装置 - Google Patents

動物飼育装置

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JPH10191819A
JPH10191819A JP588997A JP588997A JPH10191819A JP H10191819 A JPH10191819 A JP H10191819A JP 588997 A JP588997 A JP 588997A JP 588997 A JP588997 A JP 588997A JP H10191819 A JPH10191819 A JP H10191819A
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惇 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動物の回りの空気を均質にすると共に、動物
飼育室内で作業する研究者や実験者が動物の臭気に悩ま
されたり、動物の***物などによるアレルギー疾患にか
からないような動物の飼育装置を提供する。 【解決手段】 動物飼育室1内に、動物を収容したケー
ジ2を置いた飼育ラック3を設置し、飼育ラック3の前
面上端と天井1aとの間に遮蔽材4を設ける。更に、前
記飼育ラック3の横幅以上の長さを有するライン状の空
気吹き出し口6を、前記遮蔽材4の前面に沿って飼育室
の天井に設け、浄化され温度や湿度を調整された空気を
そこから吹き出す。飼育ラック3の背面に、隙間を設け
ないか、若しくは若干の隙間を有して排気チャンバ14
を設けて、前記空気吹き出し口6から均等に吹き出す空
気を排気チャンバ14から吸引する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、中小動物飼育装
置、例えば、兎、モルモット、マウス、ラットなどの実
験用中小動物を飼育する飼育装置に関する。
【0002】
【従来の技術】 動物飼育室においては、多数の中小動
物がケージ内に収容されて長期間飼育される。この動物
飼育室内で、温度や湿度や清浄度などの動物の回りの空
気の環境因子がケージ毎において大きく異なると、動物
に現出したいろいろな症状が医薬品による効果なのか、
動物飼育室の環境因子の違いによって生じた効果なのか
の区別がつかなくなってしまうので、動物の回りの空気
を均質化する必要がある。また、動物飼育室において
は、研究者や実験者や飼育者らが動物の臭気や動物から
出た***物などの中で、長時間にわたって作業するため
に、研究者や実験者が臭気に悩まされたり、アレルギー
疾患にかかってしまう不都合があり、更に、研究者など
の作業者自身から発生する塵埃や細菌が、衣服管理され
た環境下でも、飼育ラックに導入されてしまうという不
都合もある。かかる不都合を避けるために、動物飼育室
内の空気循環を制御する必要がある。
【0003】このための動物の飼育装置として、従来
は、図8に示すように、飼育室の天井の中央部に矩形の
空気吹き出し口Aと該天井の側部に排気口Bを設け、飼
育ラックCの前面全体にロールスクリーンDを設けた飼
育装置が知られている。このロールスクリーンDには動
物を収容した各ケージFに対する開口Eが明けられてお
り、空気吹き出し口Aから出る浄化され温度や湿度を調
整された空気を、開口Eから各ケージF内に導入し、ケ
ージの背後の空間Gから排気口Bを通って排気ダクトH
に排気する。
【0004】しかし、この飼育装置は、ケージFを掃除
する場合にはロールスクリーンDを巻き上げねばなら
ず、また、動物を観察する場合にも、ロールスクリーン
Dを巻き上げないと直接に観察できないので、ロールス
クリーンDが邪魔であり、作業性に劣る。また、各ケー
ジF内の換気が小さな開口Eからしか行われないので、
効果的な換気とならず、動物の体温や体液の影響で、各
ケージF内が均等な温度や湿度とならず、動物の回りの
空気が均質でなくなる不都合がある。
【0005】更に、この種の飼育装置としては、特公平
5ー79286号公報に記載されたような、動物を収容
したケージの前方にエアーカーテンを設けた動物の飼育
装置も知られている。この飼育装置は、図9に示すよう
に、動物を収容するケージaを並べたラックdを動物飼
育室c内に設け、各ケージaの前面上端にエアーカーテ
ンbを形成するための空気吹き出し管eを設け、各ケー
ジaの下側に、空気吹き出し管eから吹き出された気流
を受ける気流受部になると共に、水や動物の***物を受
けるためのパンfを配置したものである。
【0006】しかし、このようなエアーカーテンbを設
けた動物の飼育装置は、空気吹き出し管e及びこれに対
する配管を必要とするので、飼育装置の製造コストが上
昇し、更に、そのエアーカーテンbを発生するための装
置を特別に運転するのでランニングコストも上昇し、し
かも、ケージaの水洗浄も困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 本発明の動物の飼育
装置は、特別な装置を必要とせずに、作業性がよく、動
物の回りの空気を均質にすると共に、動物飼育室内で作
業する研究者や実験者が動物の臭気に悩まされたり、動
物の***物などによるアレルギー疾患にかからないよう
な動物の飼育装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明は、上記の課題
を解決するものであって、その手段は、請求項1に記載
のとおり、動物飼育室内に、動物を収容したケージを置
いた飼育ラックを設置し、該飼育ラック前面上端と前記
動物飼育室の天井の間に遮蔽材を設け、更に、該遮蔽材
の近傍に浄化され温度や湿度を調整された清浄空気を吹
き出すように、前記飼育ラックの横幅以上の長さのライ
ン状の空気吹き出し口を、前記遮蔽材の前面に沿って前
記天井に設け、前記飼育ラックの背面に、隙間を設けな
いか、若しくは若干の隙間を有して排気チャンバを通じ
させて、前記空気吹き出し口から均等に吹き出す空気を
前記飼育ラック内のケージを通過させて排気チャンバか
ら吸引することを特徴とする動物飼育装置である。
【0009】動物飼育室の天井に設けた飼育ラックの横
幅以上の長さを有するライン状の空気吹き出し口から、
浄化され温度や湿度を調整された清浄空気を、飼育ラッ
クの前面上端と前記天井の間に設けた遮蔽材の前面に沿
って均等に吹き出す。吹き出された空気は、飼育ラック
の背面に、隙間を設けないか、若しくは若干の隙間を有
して通じた排気チャンバーから吸引されるので、飼育ラ
ックの前面から飼育ラック内の動物を収容したケージに
入り、該ケージ内を通過して、排気チャンバーから排気
される。
【0010】別の手段は、請求項2に記載のとおり、請
求項1に記載の動物飼育装置において、飼育ラックを仕
切板で仕切って動物の収容室を該飼育ラック内に形成
し、該収容室の前面上端の縁部にガイド手段を設けて、
空気吹き出し口から吹き出された空気を前記飼育ラック
内のケージに導入しやすくすることを特徴とする動物飼
育装置である。
【0011】飼育ラックを仕切板で仕切って動物の収容
室を該飼育ラック内に形成し、該収容室の前面上端の縁
部にガイド手段を設けたので、空気吹き出し口から吹き
出された空気が前記ガイド手段から飼育ラック内のケー
ジに導入される。
【0012】更に、別の手段は、請求項3に記載のとお
り、請求項1又は2に記載の動物飼育装置において、ケ
ージを通過する空気の風速が0.13乃至0.15m/s
となるような開口数と開口径の開口部を、排気チャンバ
に設けることを特徴とする動物飼育装置である。
【0013】排気チャンバに適切な数と口径の開口部を
設け、ケージを通過する空気の風速を0.13乃至0.1
5m/sとすることにより、ケージ内で動物は過度に大
きな風速による体温の低下が避けられ、また、過度に小
さな風速にためにケージ内で湿気がこもることが避けら
れるので、動物の回りの空気が適切なものになる。
【0014】
【発明の実施の形態】 図1で、1は、実験用中小動物
の飼育室である。該動物飼育室1内の両側に、複数段の
飼育ラック3を設置し、該飼育ラック3の上下各段に、
実験動物を収容したケージ2を間隔を存して多数並置す
る。
【0015】図1及び図2に示すように、飼育ラック3
の前面上端と前記動物飼育室1の天井1aとの間に、遮
蔽材4を設ける。遮蔽材4としては、着脱が容易な材
料、例えば、ビニールシートやポリエチレンなどのプラ
スチックシートを用いる。
【0016】更に、図3(A)に示すようなライン状の
空気吹き出し口6を、前記飼育室1の天井1aの前記遮
蔽材4の前面近傍の作業スペース5側の箇所に開口す
る。
【0017】空気吹き出し口6の長さLは、前記飼育ラ
ック3の横幅M以上の長さとする。図3(B)に示すよ
うに、例えば、0.42m/sのような均等な風速で空
気を吹き出すために、空気吹き出し口6内にファン6a
を設けることができる。
【0018】飼育ラック3の前面は、作業スペース5に
面して開口しているので、そこに吹き出し空気の導入口
が形成される。
【0019】また、図3に示すような空気吹き出し口6
とは別に、図4(A)、(B)に示すような空気吹き出
し口6を用いることもある。この空気吹き出し口6は、
ファン6aを有さずに、上部6bをテーパーを有するよ
うに構成し、更に、図示しない調節装置によってスリッ
ト6cの開口幅Wを変化させて、給気ダクトから送られ
てきた空気の風速を調節する速度調節板6dを空気吹き
出し口6内で吹き出し開口部6eよりも前方に設置し
て、均等に空気を吹き出すようにしたものである。この
場合に、風速の調節を効率的にするには、前記スリット
6cの開口幅Wを前記開口6eの幅Nの半分以下にする
とよい。また、空気吹き出し口6は、異物や細菌を取り
除くための中性能フィルタ7やHEPAフィルタ8を有
するフィルタユニット9と、空気の温湿度調節をするた
めの冷水コイル10や温水コイル11や加湿器12を備
えた空気調整ユニット13を介して、図示しない給気ダ
クトに接続している。
【0020】前記飼育ラック3は、図2に示すように、
実験動物相互間の汚染を防止するために、飼育ラック3
を縦横の仕切板で仕切って、多数の動物の収容室3aを
形成するようにしてもよい。また、その場合には、空気
のガイド手段として、前記収容室3aの上側前面の縁部
に丸みを付けたり、テーパーを付けたりして、前記飼育
室1内に流入した空気を、コアンダ効果を利用して前記
飼育ラック3内のケージ2に導入しやすくするのがよ
い。次いで、飼育ラック3と排気チャンバ14を通じる
ように実験動物飼育室1内で飼育ラック3の背面(作業
スペース5からみて奥側)に、隙間を設けないか、若し
くは若干の隙間を有して、排気チャンバ14に開口部1
4aを設ける。
【0021】ケージ2内で実験動物が過度に大きな風速
による体温の低下を起こさず、また、過度に小さな風速
にためにケージ内に湿気のこもりが生じないようにする
には、ケージ2を通過する空気の風速を一定の範囲、例
えば、0.13乃至0.15m/sに維持するが、そのた
めに開口部14aは、適切な数と口径、例えば、図2に
示すような、直径55mmの円孔を上下に2つ排気チャン
バ14に設ける。
【0022】排気チャンバ14は、動物の毛などを取り
除くためのフィルタを備えた排気ダクト15を介して排
気ファン16に接続される。該排気ファン16によっ
て、前記空気吹き出し口6から吹き出された空気は、排
気チャンバ14から吸引されて、前記飼育ラック3内の
ケージ2を通過され、排気ダクト15からスクラバー1
7などの除害装置を介して屋外に排気される。
【0023】このとき、空気吹き出し口6からは、実験
動物飼育室1の遮蔽材4に沿って、浄化され温度や湿度
を調整した空気を均等に吹き出す。
【0024】吹き出された空気は、飼育ラック3の前面
から実験動物を収容した各ケージ2に入り、排気ファン
16により排気チャンバー14から排気ダクト15を通
して排気されるので、実験動物の回りの空気が均質とな
る。
【0025】次に、以下の数値解析例と比較例に基づい
て、本発明を更に説明する。
【0026】本発明の発明者らは、本発明の効果を確認
するために次のような解析を行った。即ち、図2に示す
ように、横幅Mが1350mmで、高さが2600mm
の飼育ラック3内を5段に構成し、その各段を仕切り板
で4つに仕切り、20個の動物収容室3aにしたもの
を、実験動物飼育室1内の両側に並べ、遮蔽材4である
ビニルシートを、飼育ラック3の前面上端と天井1aの
間に設けた。
【0027】各動物収容室3aには、ケージ2を1個置
き、該各ケージ2内には、140匹/m2の割合になる
ようにマウスを収容した。
【0028】更に、長さLが1350mmで、幅が50
mmのライン状の空気吹き出し口6を前記飼育室1の天
井1aの前記ビニルシートの前面近傍の作業スペース5
側の箇所に開口した。
【0029】次いで、実験動物飼育室1内で飼育ラック
3の背面に、隙間を設けずに、開口部14aを設けた排
気チャンバ14を連通した。
【0030】前記空気吹き出し口6からは、0.42m
/sの均等な風速で空気を吹き出し、更に、排気ファン
16によって、排気チャンバ14から0.28m/sの
風速で吸引して、実験動物飼育室内を1時間に20回に
亘って換気した。
【0031】この解析結果は、図5(A)(B)に示さ
れている。
【0032】図5(A)からは、温度の高い部分イや低
い部分ハが多少あるが中間温度部分ロが大部分であり、
飼育ラック3内の温度分布がほぼ一定である知見を得
た。また、図5(B)からは、作業スペース5内に渦が
生じずに、飼育ラック3の前面から一方向流となって各
ケージ2を通過することが知見できた。これによって、
実験動物飼育室1内で作業スペース5に空気が逆流する
ことがなく、研究者や実験者は、実験動物の臭気に悩ま
されず、実験動物の***物などに起因するアレルギー疾
患にもかからない。
【0033】なお、上記の解析例では、飼育ラック3の
背面は排気チャンバ14に接しているが、両者の隙間を
50mm未満にしても、上記と同様の知見を得た。この
場合、飼育ラック3と排気チャンバ14の間は、ダクト
接続を行わずに空隙のままにした。
【0034】上記の解析例では、給気の風速は0.42
m/sであり、排気の風速は0.28m/sであるが、
この差は、吸気口と排気口の面積によって補償され、本
発明の発明者らは、排気口の面積を吸気口の面積の約2
倍とすると、有効な動物飼育装置が構築できることが知
見できた。
【0035】この解析例と比較するために、発明者ら
は、更に、次のような解析をした。
【0036】それは、図6(B)に示すような、実験動
物飼育室1内で飼育ラック3の背面との間に、相当の隙
間(50mm以上)を設けて、排気チャンバ14を設け
た比較例Iと、図7(B)に示すような、飼育ラック3
の背面と飼育室壁面との間に隙間を設けるが、飼育ラッ
ク3の背後に排気チャンバを設けずに、長さ1350m
m、幅50mmのライン状の空気吹き出し口6と同じ形
状の空気吸い込み口を実験動物飼育室1の天井1aに設
けた比較例IIである。比較例I、IIにおける他の条
件は、上記解析例と同様である。
【0037】比較例I、IIにおいても、上記解析例と
同様に解析した。
【0038】図6(A)と図7(A)から、高温部分イ
と中間温度部分ロと低温部分ハが、それぞれかなり大き
な面積を占めているので、比較例I、IIは、共に、飼
育ラック3内の温度分布が一定でない知見を得た。ま
た、図6(B)と図7(B)からは、作業スペース5内
に渦が生じてしまうことも知見した。
【0039】
【発明の効果】 請求項1に記載の本発明の動物飼育装
置は、飼育室の天井に設けた飼育ラックの横幅以上の長
さを有するライン状の空気吹き出し口から、浄化され温
度や湿度を調整された清浄空気を飼育ラックの前面上端
と天井の間に設けた遮蔽材に沿って均等に吹き出し、該
吹き出された空気が、飼育ラックの背面に、隙間を設け
ないか、若しくは、若干の隙間を有して、通じた排気チ
ャンバーから吸引されて、飼育ラックの前面から動物を
収容した各ケージに入り、浄化され温度や湿度を調整さ
れた清浄空気が各ケージ内を通過して、排気チャンバー
から排気されるので、動物の回りには新鮮で均質な空気
が供給される。更に、この動物飼育装置は、前記空気吹
き出し口から吹き出された空気が、研究者や実験者が作
業する動物飼育室内の作業スペースに流れないので、該
研究者や実験者が動物の臭気に悩まされなくなり、動物
の***物などに起因するアレルギー疾患にもかからない
ようになるという効果を有する。
【0040】更に、この動物飼育装置おいては、飼育ラ
ックの前面が作業スペースに対して開口していて、ケー
ジを掃除する場合には直接にケージを取り出すことがで
き、また、動物を観察する場合には直接ケージ内の動物
を観察できるので、この動物飼育装置は作業性に優れて
いる。
【0041】また、この動物飼育装置は、エアーカーテ
ン装置のような特別な装置を用いていないので、装置の
製造コストやランニングコストを低減することができ
る。
【0042】請求項2に記載の本発明の動物飼育装置
は、飼育ラックを仕切板で仕切って動物の収容室を該飼
育ラック内に形成し、該収容室の前面上端の縁部にガイ
ド手段を設け、空気吹き出し口から吹き出された浄化さ
れ温度や湿度を調整された清浄空気が前記収容室の前面
上端の縁部に設けたガイド手段から飼育ラック内のケー
ジ内に導入されるので、浄化され温度や湿度を調整され
た清浄空気がより有効に各ケージに入り、動物の回りの
空気がより均質化されるという効果を有する。
【0043】請求項3に記載の本発明の動物飼育装置
は、排気チャンバに適切な数と口径の開口部を設け、ケ
ージを通過する空気の風速を0.13乃至0.15m/s
とするので、ケージ内で動物は過度に大きな風速による
体温の低下が避けられ、また、過度に小さな風速にため
にケージ内に湿気がこもることが避けられるので、動物
の回りに新鮮で適切な空気が循環するという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の動物飼育装置の全体を示す略図。
【図2】 動物飼育室の断面図。
【図3】 (A)は、空気吹き出し口の正面図。(B)
は、(A)の断面図。
【図4】 (A)は、別の空気吹き出し口の正面図。
(B)は、(A)の一部截断側面図。
【図5】 (A)は、解析例の温度分布を示す図。
(B)は、解析例の動物飼育室内における空気の流れを
示す図。
【図6】 (A)は、比較例Iの温度分布を示す図。
(B)は、比較例Iの動物飼育室内における空気の流れ
を示す図。
【図7】 (A)は、比較例IIの温度分布を示す図。
(B)は、比較例IIの動物飼育室内における空気の流
れを示す図。
【図8】 従来の動物飼育装置を示す略図。
【図9】 別の従来の動物飼育装置を示す略図。
【符号の説明】
1 動物飼育室 1a 天井 2 動物を収容したケー
ジ 3 飼育ラック 3a 動物の収容室 4 遮蔽材 6
空気吹き出し口 14排気チャンバ 15 排気ダク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動物飼育室内に、動物を収容したケージ
    を置いた飼育ラックを設置し、該飼育ラック前面上端と
    前記動物飼育室の天井の間に遮蔽材を設け、更に、該遮
    蔽材の近傍に浄化され温度や湿度を調整された清浄空気
    を吹き出すように、前記飼育ラックの横幅以上の長さの
    ライン状の空気吹き出し口を、前記遮蔽材の前面に沿っ
    て前記天井に設け、前記飼育ラックの背面に、隙間を設
    けないか、若しくは若干の隙間を有して排気チャンバを
    通じさせて、前記空気吹き出し口から均等に吹き出す空
    気を前記飼育ラック内のケージを通過させて排気チャン
    バから吸引することを特徴とする動物飼育装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の動物飼育装置におい
    て、飼育ラックを仕切板で仕切って動物の収容室を該飼
    育ラック内に形成し、該収容室の前面上端の縁部にガイ
    ド手段を設けて、空気吹き出し口から吹き出された空気
    を前記飼育ラック内のケージに導入しやすくすることを
    特徴とする動物飼育装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の動物飼育装置に
    おいて、ケージを通過する空気の風速が0.13乃至0.
    15m/sとなるような開口数と開口径の開口部を、排
    気チャンバに設けることを特徴とする動物飼育装置。
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