JPH1018971A - ピストン式圧縮機 - Google Patents

ピストン式圧縮機

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JPH1018971A
JPH1018971A JP8169990A JP16999096A JPH1018971A JP H1018971 A JPH1018971 A JP H1018971A JP 8169990 A JP8169990 A JP 8169990A JP 16999096 A JP16999096 A JP 16999096A JP H1018971 A JPH1018971 A JP H1018971A
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JP
Japan
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drive shaft
piston
bearing
type compressor
cam plate
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JP8169990A
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English (en)
Inventor
Isato Ikeda
勇人 池田
Tomoji Taruya
知二 樽谷
Yasunori Ueda
泰則 上田
Rieko Harada
理恵子 原田
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストン式圧縮機において、駆動シャフトの
曲げ共振点を上昇させ、駆動シャフトの振れ回りを抑制
する。 【解決手段】 ハウジング11内に一対のラジアルベア
リング18A,18Bを介して駆動シャフト17を回転
可能に支持し、その駆動シャフト17の中間部にはカム
プレート24を配設する。駆動シャフト17の回転によ
り、カムプレート24を介してピストン21を往復動さ
せて、圧縮作用を行うようにする。駆動シャフト17
を、フロント側ラジアルベアリング18Aと対応する部
分17bが最大径となるように形成して、剛性を向上さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば車両空調
装置等に使用されるピストン式圧縮機に係わり、特にそ
の駆動シャフト及びその支持構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ピストン式圧縮機においては、
ハウジング内に一対のラジアルベアリングを介して駆動
シャフトが回転可能に支持されている。駆動シャフトの
中間部にはカムプレートが配設され、そのカムプレート
とハウジングとの間にはスラストベアリングが介装され
ている。ハウジングの一部を構成するシリンダブロック
内には複数のシリンダボアが形成され、各シリンダボア
内にはピストンが往復動可能に収容されている。そし
て、カムプレートの一部が各ピストンに係留され、駆動
シャフトの回転により、カムプレートを介してピストン
が往復動されて、冷媒ガスの圧縮作用が行われるように
なっている。
【0003】この種のピストン式圧縮機では、カムプレ
ートは駆動シャフトに対して、例えば圧入により装着さ
れている。そして、ピストンに作用する圧縮反力がカム
プレートを介して駆動シャフトに作用するため、カムプ
レートを駆動シャフトに対して強固に装着する必要があ
る。このため、従来のピストン式圧縮機においては、例
えば図3に示すように、駆動シャフト41のカムプレー
ト42と対応する嵌着部分41aの外径D1が最大径と
なるように形成されている。これにより、カムプレート
42に対する嵌着部分41aの接触面積が大きくなっ
て、両者間の密着性が高められている。また、駆動シャ
フト41は、フロント側及びリヤ側の一対のラジアルベ
アリング43,44にて支持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図3に示す
ように、この従来のピストン式圧縮機においては、駆動
シャフト41のフロント側ラジアルベアリング43と対
応する支持部分41bの外径D2が、カムプレート42
との嵌着部分41aの外径D1よりも小さいものとなっ
ている。このため、駆動シャフト41が、クラッチ45
を介して回転駆動されるとき、その支持部分41bの剛
性が不足がちになるおそれがあった。この支持部分41
bの剛性が不足した状態では、駆動シャフト41の曲げ
共振点が低いものとなって、図4に示すように、駆動シ
ャフト41が振れ回りを起こしやすくなる。そして、ク
ラッチ45においてガタ付きや片当たりが発生して、騒
音及び振動の発生、クラッチ45の破損等を招くおそれ
があるという問題があった。
【0005】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、駆動シャフトの曲げ共振点を上昇させる
ことができ、駆動シャフトの振れ回りの起こりにくいピ
ストン式圧縮機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載のピストン式圧縮機の発明では、
ハウジング内に一対のラジアルベアリングを介して駆動
シャフトを回転可能に支持し、その駆動シャフトの中間
部にはカムプレートを配設し、そのカムプレートとハウ
ジングとの間にはスラストベアリングを介装し、前記ハ
ウジングの一部を構成するシリンダブロックには前記駆
動シャフトと平行に延びるように複数のシリンダボアを
形成し、そのシリンダボア内にピストンを往復動可能に
挿嵌し、前記駆動シャフトのフロント側を駆動源に作動
連結し、その駆動シャフトの回転により前記カムプレー
トを介して前記ピストンを往復動させて、圧縮作用を行
うようにしたピストン式圧縮機において、前記駆動シャ
フトを、フロント側ラジアルベアリングと対応する部分
が最大径となるように形成したものである。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のピストン式圧縮機において、フロント側ラジアルベ
アリングをプレーンベアリングで構成したものである。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の
ピストン式圧縮機において、シリンダブロックを前後で
対をなすように構成し、シリンダボアを各シリンダブロ
ックに前後対向するように形成し、そのシリンダボアに
両頭型のピストンを挿嵌し、そのピストンの中間部にカ
ムプレートを係留したものである。
【0008】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれかに記載のピストン式圧縮機において、フロン
ト側スラストベアリングと対接するハウジング及びカム
プレートの受圧座を平面状に形成したものである。
【0009】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれかに記載のピストン式圧縮機において、フロン
ト側スラストベアリングをプレーンベアリングで構成し
たものである。
【0010】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
のいずれかに記載のピストン式圧縮機において、駆動シ
ャフトの断面積を、リヤ側ラジアルベアリングと対応す
る部分が、カムプレートと対応する部分よりも小さくな
るように形成したものである。
【0011】請求項7に記載の発明では、請求項6のい
ずれかに記載のピストン式圧縮機において、駆動シャフ
トの後端中心に孔を形成して、リヤ側ラジアルベアリン
グと対応する部分の断面積を減少させたものである。
【0012】従って、請求項1に記載のピストン式圧縮
機においては、駆動シャフトのフロント側ラジアルベア
リングと対応する部分が最大径となって、その部分の剛
性が向上される。このため、駆動シャフトの曲げ共振点
が上昇されて、駆動シャフトの回転駆動時における振れ
回りが抑制される。
【0013】請求項2に記載のピストン式圧縮機におい
ては、フロント側ラジアルベアリングがプレーンベアリ
ングで構成されている。このため、フロント側ラジアル
ベアリングによる駆動シャフトの支持剛性が向上され
て、駆動シャフトの振れ回りがより効果的に抑制され
る。また、フロント側ラジアルベアリングの構造が簡単
になって、部品点数を削減することができる。さらに、
フロント側ラジアルベアリングを圧縮機の径方向に小型
化することができる。このため、駆動シャフトのフロン
ト側ラジアルベアリングと対応する部分を大径に形成し
ても、ハウジング全体の大型化を招くことがない。
【0014】請求項3に記載のピストン式圧縮機におい
ては、ピストンが両頭型に形成され、そのピストンの中
間部にカムプレートが係留されている。このため、両頭
型ピストンの両端に圧縮反力が交互に作用して、カムプ
レート及び駆動シャフトを介してフロント側ラジアルベ
アリングに加わる圧縮反力の割合が大きい場合でも、駆
動シャフトの振れ回りが確実に抑制される。
【0015】請求項4に記載のピストン式圧縮機におい
ては、フロント側スラストベアリングと対接するハウジ
ング及びカムプレートの受圧座が平面状に形成されてい
る。このため、ハウジングの受圧座におけるカムプレー
トの支持剛性が向上されて、駆動シャフトの振れ回りが
より効果的に抑制される。
【0016】請求項5に記載のピストン式圧縮機におい
ては、フロント側スラストベアリングがプレーンベアリ
ングで構成されている。このため、フロント側スラスト
ベアリングによるカムプレートの支持剛性が向上され
て、駆動シャフトの振れ回りがより効果的に抑制され
る。また、フロント側スラストベアリングの構造が簡単
になって、部品点数を削減することができる。さらに、
フロント側スラストベアリングを圧縮機の全長方向に小
型化することができて、ハウジング全体を小型化するこ
とができる。
【0017】請求項6に記載のピストン式圧縮機におい
ては、駆動シャフトの断面積を、リヤ側ラジアルベアリ
ングと対応する部分が、カムプレートと対応する部分よ
りも小さくなるように形成している。このため、駆動シ
ャフトが軽量になるとともに、その重心を長手方向の中
央付近、つまりフロント側ラジアルベアリングの近傍に
設定することができる。そして、前記の支持剛性の向上
されたフロント側スラストベアリングでの支持構成の作
用と相まって、駆動シャフトを安定状態で軽く回転駆動
させることができるとともに、駆動シャフトの振れ回り
がより効果的に抑制される。
【0018】請求項7に記載のピストン式圧縮機におい
ては、駆動シャフトの後端中心に孔を形成することによ
り、リヤ側ラジアルベアリングと対応する部分の断面積
が減少されている。このため、駆動シャフトのリヤ側ラ
ジアルベアリングと対応する部分の径を細くすることな
く、簡単な構造によってリヤ側ラジアルベアリングと対
応する部分の断面積を減少させることができる。そし
て、リヤ側ラジアルベアリングと駆動シャフトとの接触
面積を十分に確保することができて、リヤ側ラジアルベ
アリングによる駆動シャフトの支持剛性が低下すること
がない。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下に、この発明の第1実施形態を、
図1に基づいて説明する。
【0020】図1に示すように、ハウジングの一部を構
成する一対のシリンダブロック11は、対向端縁におい
て互いに接合されている。同じくハウジングの一部を構
成するフロントハウジング12は、シリンダブロック1
1の前端面にバルブプレート13を介して接合されてい
る。同じくハウジングの一部を構成するリヤハウジング
14は、シリンダブロック11の後端面にバルブプレー
ト13を介して接合されている。
【0021】複数の通しボルト15は、前記フロントハ
ウジング12から両シリンダブロック11及びバルブプ
レート13を通して、リヤハウジング14のネジ孔16
に螺合されている。そして、これらの通しボルト15に
より、フロントハウジング12及びリアハウジング14
が、両バルブプレート13を介してシリンダブロック1
1の両端面に締結固定されている。
【0022】駆動シャフト17は、前記シリンダブロッ
ク11及びフロントハウジング12の中心に、一対のラ
ジアルベアリング18A,18Bを介して回転可能に支
持されている。その駆動シャフト17の前端外周とフロ
ントハウジング12との間には、リップシール19が介
装されている。そして、この駆動シャフト17は、図示
しないクラッチを介して車両エンジン等の外部駆動源に
作動連結され、その外部駆動源により回転駆動される。
【0023】複数のシリンダボア20は、前記駆動シャ
フト17と平行に延びるように、各シリンダブロック1
1の両端部間に同一円周上で所定間隔おきに貫通形成さ
れている。両頭型のピストン21は、各シリンダボア2
0内に往復動可能に嵌挿支持され、それらの両端面とバ
ルブプレート13との間において、各シリンダボア20
内には圧縮室22が形成される。
【0024】クランク室23は、前記両シリンダブロッ
ク11の中間内部に区画形成されている。カムプレート
としての斜板24は、クランク室23内において駆動シ
ャフト17に嵌合固定され、その外周部が一対の半球状
のシュー25を介してピストン21の中間部に係留され
ている。そして、駆動シャフト17が回転されるとき、
この斜板24を介してピストン21が往復動される。
【0025】一対のスラストベアリング26A,26B
は、前記斜板24のボス部24aの両端と各シリンダブ
ロック11の内端との間に介装されている。これらのス
ラストベアリング26A,26Bを介して、斜板24が
両シリンダブロック11間に挟着保持されている。そし
て、圧縮機の運転時に、斜板24に作用するスラスト方
向の圧縮反力が、これらのスラストベアリング26A,
26Bを介してシリンダブロック11で受け止められる
ようになっている。
【0026】吸入室27は、前記フロントハウジング1
2及びリヤハウジング14内の外周部に環状に区画形成
され、シリンダブロック11及びバルブプレート13に
形成された吸入通路11aを介してクランク室23に連
通されている。クランク室23は、図示しない吸入口を
介して外部冷媒回路に接続される。吐出室28は、フロ
ントハウジング12及びリヤハウジング14内の内周部
に環状に区画形成され、図示しない吐出通路及び吐出口
を介して外部冷媒回路に接続される。
【0027】吸入弁機構29は、前記各バルブプレート
13に形成され、ピストン21の往復動時に、この吸入
弁機構29の開放により、両吸入室27内の冷媒ガス
が、吸入ポート30を介して各シリンダボア20の圧縮
室22内に吸入される。吐出弁機構31は、各バルブプ
レート13に形成され、ピストン21の往復動時に、こ
の吐出弁機構31の開放により、各シリンダボア20の
圧縮室22内で圧縮された冷媒ガスが、吐出ポート32
を介して両吐出室28に吐出される。
【0028】次に、前記駆動シャフト17及びその支持
構成について詳述する。駆動シャフト17の斜板24と
対応する嵌着部分17aは、所定の外径D1を有するよ
うに形成され、斜板24のボス部24aに対する嵌着部
分17aの接触面積を大きくとって、両者間の密着性を
高めるようにしている。さらに、駆動シャフト17のフ
ロント側ラジアルベアリング18Aと対応する支持部分
17bは、その外径D2が嵌着部分17aの外径D1よ
りも大であり、駆動シャフト17の全長で最大径となる
ように形成されている。これにより、駆動シャフト17
の支持部分17bの剛性が向上されている。
【0029】また、前記フロント側ラジアルベアリング
18A及びリヤ側ラジアルベアリング18Bは、それぞ
れ円筒状のプレーンベアリングで構成されている。さら
に、フロント側スラストベアリング26A及びリヤ側ス
ラストベアリング26Bは、それぞれ2枚の円環状のプ
レーンベアリングで構成されている。しかも、フロント
側スラストベアリング26Aと対接するシリンダブロッ
ク11の受圧座33及び斜板24のボス部24aは、平
面状に形成されている。そして、フロント側ラジアルベ
アリング18A、フロント側スラストベアリング26
A,受圧座33及びボス部24aの構成により、駆動シ
ャフト17の支持部分17bにおける支持剛性が高めら
れている。
【0030】また、リヤ側スラストベアリング26Bと
対接する斜板24のボス部24a及びシリンダブロック
11の内端には、互いに異径の円環状をなす受圧座34
が形成されている。そして、この受圧座34間に介装さ
れたリヤ側スラストベアリング26Bの弾性変形によ
り、圧縮機の各部品の公差が吸収される。
【0031】さらに、前記駆動シャフト17の後端中心
には孔35が形成され、駆動シャフト17のリヤ側ラジ
アルベアリング18Bと対応する後端部分17cの断面
積が減少されている。これにより、駆動シャフト17の
後端部分17cの外径を減少させることなく、その後端
部分17cの断面積が、斜板24と対応する嵌着部分1
7aの断面積よりも小さくなるように形成されている。
【0032】次に、前記のように構成されたピストン式
圧縮機の動作を説明する。さて、このピストン式圧縮機
において、図示しない車両エンジン等の外部駆動源によ
り駆動シャフト17が回転されると、斜板24を介して
各ピストン21がシリンダボア20内で往復動される。
これにより、冷媒ガスが図示しない外部冷媒回路から、
同じく図示しない吸入口を介してクランク室23内に導
入される。クランク室23内の冷媒ガスは、吸入通路1
1aを通って吸入室27に導かれる。ピストン21の上
死点位置から下死点位置への復動動作に伴って吸入弁機
構29が開放され、両吸入室27内の冷媒ガスが吸入ポ
ート30を通って各シリンダボア20の圧縮室22内に
吸入される。圧縮室22内の冷媒ガスは、ピストン21
の下死点位置から上死点位置への往動動作に伴って所定
の圧力に達するまで圧縮される。そして、圧縮された冷
媒ガスは、吐出弁機構31を押し退け、吐出ポート32
を介して両吐出室28に吐出され、さらに図示しない吐
出通路及び吐出口を介して外部冷媒回路に供給される。
【0033】この圧縮機の運転時には、両頭型ピストン
21の両端に圧縮反力が交互に作用する。そして、この
圧縮反力が斜板24、駆動シャフト17及びフロント側
ラジアルベアリング18Aを介してシリンダブロック1
1に作用するとともに、斜板24及びフロント側スラス
トベアリング26Aを介してシリンダブロック11の受
圧座33に作用する。
【0034】ところが、このピストン式圧縮機では、駆
動シャフト17のフロント側支持部分17bの剛性が向
上されるとともに、その支持部分17bと対応するベア
リング等の支持剛性が向上されている。このため、駆動
シャフト17の曲げ共振点が上昇して、図4に示すよう
な駆動シャフト17の回転駆動時における振れ回りを抑
制することができる。
【0035】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 (a) この実施形態のピストン式圧縮機においては、
駆動シャフト17のフロント側ラジアルベアリング18
Aと対応する支持部分17bを最大径とすることによ
り、同部の剛性が向上されている。このため、駆動シャ
フト17の曲げ共振点が上昇されて、駆動シャフト17
の振れ回りが起こりにくいものとすることができる。従
って、駆動シャフト17の振れ回りに伴って、クラッチ
にガタ付きが生じたり、片当たりが発生したりするのを
抑制することができて、騒音及び振動の発生、クラッチ
45の破損等の不具合が起こりにくいものとすることが
できる。
【0036】(b) この実施形態のピストン式圧縮機
においては、フロント側ラジアルベアリング18Aが円
筒状のプレーンベアリングで構成されている。このた
め、フロント側ラジアルベアリング18Aによる駆動シ
ャフト17の支持剛性を向上することができて、駆動シ
ャフト17の振れ回りをより効果的に抑制することがで
きる。
【0037】(c) この実施形態のピストン式圧縮機
においては、フロント側ラジアルベアリング18Aがプ
レーンベアリングで構成されている。このため、ラジア
ルベアリング18Aの構造が簡単で部品点数を少なくす
ることができるとともに、ベアリング18Aの外径寸法
を小さくすることができる。従って、駆動シャフト17
のフロント側ラジアルベアリング18Aと対応する支持
部分17bを大径に形成しても、ハウジング全体が大型
になるのを抑制することができる。
【0038】(d) この実施形態のピストン式圧縮機
においては、ピストン21が両頭型に形成され、そのピ
ストン21の中間部に斜板24が係留されている。この
ため、両頭型ピストン21の両端に圧縮反力が交互に作
用して、斜板24及び駆動シャフト17を介してフロン
ト側ラジアルベアリング18Aに加わる圧縮反力の割合
が大きい場合でも、駆動シャフト17の振れ回りを確実
に抑制することができる。
【0039】(e) この実施形態のピストン式圧縮機
においては、フロント側スラストベアリング26Aと対
接するシリンダブロック11の受圧座33及び斜板24
のボス部24aが平面状に形成されている。このため、
シリンダブロック11の受圧座33における斜板24の
支持剛性が向上されて、駆動シャフト17の振れ回りを
一層効果的に抑制することができる。
【0040】(f) この実施形態のピストン式圧縮機
においては、フロント側スラストベアリング26Aが円
環状のプレーンベアリングで構成されている。このた
め、フロント側スラストベアリング26Aによる斜板2
4の支持剛性が向上されて、駆動シャフト17の振れ回
りをより効果的に抑制することができる。
【0041】(g) この実施形態のピストン式圧縮機
においては、フロント側スラストベアリング26Aがプ
レーンベアリングで構成されているため、そのスラスト
ベアリング26Aの構造が簡単で部品点数を少なくする
ことができるとともに、ベアリング26Aの厚さ寸法を
小さくすることができる。このため、ハウジング全体を
小型にすることができる。
【0042】(h) この実施形態のピストン式圧縮機
においては、駆動シャフト17のリヤ側ラジアルベアリ
ング18Bと対応する後端部分17cの断面積が、斜板
24と対応する嵌着部分17aの断面積よりも小さくな
るように形成されている。このため、駆動シャフト17
を軽量にすることができるとともに、駆動シャフト17
の重心を長手方向の中央付近、つまりフロント側ラジア
ルベアリング18Aの近傍に設定することができる。そ
して、駆動シャフト17が、その重心付近において、支
持剛性の向上されたフロント側スラストベアリング26
Aで確実に支持される。従って、駆動シャフト17を安
定状態で軽く回転駆動させることができるとともに、駆
動シャフト17の振れ回りがより効果的に抑制される。
【0043】(i) この実施形態のピストン式圧縮機
においては、駆動シャフト17の後端中心に孔35を形
成することにより、リヤ側ラジアルベアリング18Bと
対応する後端部分17cの断面積が減少されている。こ
のため、簡単な構造によって駆動シャフト17の後端部
分17cの断面積を減少させることができる。
【0044】(j) この実施形態のピストン式圧縮機
においては、駆動シャフト17のリヤ側ラジアルベアリ
ング18Bと対応する後端部分17cの中心に孔35を
形成されている。このため、駆動シャフト17の後端部
分17cの外径を減少させることなく、その後端部分1
7cの断面積が減少されている。これにより、その後端
部分17cとリヤ側ラジアルベアリング18Bとの接触
面積を十分に確保することができる。従って、リヤ側ラ
ジアルベアリング18Bによる駆動シャフト17の支持
剛性が低下することがなく、安定した駆動シャフト17
の回転を得ることができる。
【0045】(第2実施形態)次に、この発明の第2実
施形態を、図2に基づいて説明する。さて、この第2実
施形態においても、前記第1実施形態と同様に、駆動シ
ャフト17のフロント側ラジアルベアリング18Aと対
応する支持部分17bの外径D2が、斜板24と対応す
る嵌着部分17aの外径D1よりも大きくなっており、
駆動シャフト17の全長で最大径になっている。また、
フロント側スラストベアリング26Aと対接するシリン
ダブロック11の受圧座33及び斜板24のボス部24
aは、平面状に形成されている。
【0046】一方、この第2実施形態においては、フロ
ント側ラジアルベアリング18A及びリヤ側ラジアルベ
アリング18Bが、それぞれニードルベアリングで構成
されている。さらに、フロント側スラストベアリング2
6A及びリヤ側スラストベアリング26Bも、それぞれ
ニードルベアリングで構成されている。
【0047】このように構成した場合でも、前述した第
1実施形態とほぼ同様に、駆動シャフト17のフロント
側支持部分17bの剛性が向上されて、駆動シャフト1
7の曲げ共振点が上昇される。従って、駆動シャフト1
7の振れ回りを抑制することができる。
【0048】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (1) フロント側ラジアルベアリング18A及びフロ
ント側スラストベアリング26Aを、第1実施形態のよ
うにプレーンベアリングで構成し、リヤ側ラジアルベア
リング18B及びリヤ側スラストベアリング26Bを、
第2実施形態のようにニードルベアリングで構成するこ
と。
【0049】(2) フロント側ラジアルベアリング1
8A及びリヤ側ラジアルベアリング18Bを、第1実施
形態のようにプレーンベアリングで構成し、フロント側
スラストベアリング26A及びリヤ側スラストベアリン
グ26Bを、第2実施形態のようにニードルベアリング
で構成すること。
【0050】(3) 一対のラジアルベアリング18
A,18B及び一対のスラストベアリング26A,26
Bの内で、任意の1つのベアリングをプレーンベアリン
グで構成し、他のベアリングをニードルベアリングで構
成すること。
【0051】(4) 一対のラジアルベアリング18
A,18Bを省略するとともに、駆動シャフト17の支
持部分17b及び後端部分17cと対向するシリンダブ
ロック11の内周面に摩擦係数の安定した物質の層を形
成して、駆動シャフト17をシリンダブロック11の内
周面でほぼ直接的に支持すること。
【0052】(5) リヤ側スラストベアリング26B
と対接するシリンダブロック11の受圧座34を平面状
に形成すること。 (6) 駆動シャフト17の後端中心の孔35に代え
て、後端部分17cの外周に複数の凹溝を形成すること
により、その後端部分17cの断面積を減少させるこ
と。
【0053】これらのように構成しても、前記各実施形
態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。 (7) この発明を、ウェーブカムプレートタイプの両
頭型ピストン式圧縮機または片頭型ピストンタイプのピ
ストン式圧縮機において具体化すること。
【0054】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、駆動シャフトのフロント側ラジアルベアリ
ングと対応する部分の剛性が向上されて、駆動シャフト
の曲げ共振点を上昇することができる。このため、駆動
シャフトの振れ回りに伴うクラッチのガタ付きや片当た
りによる騒音、振動、破損等の不具合の発生を抑制する
ことができる。
【0055】請求項2に記載の発明によれば、フロント
側ラジアルベアリングによる支持剛性を高めることがで
きて、駆動シャフトの振れ回りをより効果的に抑制する
ことができる。
【0056】また、この発明によれば、フロント側ラジ
アルベアリングの構造の簡素化及び小型化を図ることが
できる。このため、駆動シャフトのフロント側ラジアル
ベアリングと対応する部分を大径に形成しても、ハウジ
ング全体が大型になるのを抑制することができる。
【0057】請求項3に記載の発明によれば、両頭型ピ
ストンの両端に圧縮反力が交互に作用して、カムプレー
ト及び駆動シャフトを介してフロント側ラジアルベアリ
ングに加わる圧縮反力の割合が大きい場合でも、駆動シ
ャフトの振れ回りを確実に抑制することができる。
【0058】請求項4に記載の発明によれば、フロント
側スラストベアリングと対接する受圧座におけるカムプ
レートの支持剛性を向上することができて、駆動シャフ
トの振れ回りをより効果的に抑制することができる。
【0059】請求項5に記載の発明によれば、フロント
側スラストベアリングによる支持剛性を高めることがで
きて、駆動シャフトの振れ回りをより効果的に抑制する
ことができる。
【0060】また、この発明によれば、フロント側スラ
ストベアリングの構造の簡素化及び小型化を図ることが
できて、ハウジング全体を小型化することができる。請
求項6に記載の発明によれば、駆動シャフトの軽量化を
図ることができるとともに、駆動シャフトの重心を長手
方向の中央付近、つまりフロント側ラジアルベアリング
の近傍に設定することができる。従って、駆動シャフト
の回転を安定させることができるとともに、駆動シャフ
トの振れ回りをより効果的に抑制することができる。
【0061】請求項7に記載の発明によれば、駆動シャ
フトの後端中心に孔を形成するという簡単な構造によ
り、リヤ側ラジアルベアリングと対応する部分の断面積
を減少させることができる。
【0062】また、この発明によれば、駆動シャフトの
リヤ側ラジアルベアリングと対応する部分を小径にする
ことなく、所定の外径にて支持剛性を保持したままの状
態で、その部分の断面積を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態のピストン式圧縮機
を示す断面図。
【図2】 この発明の第2実施形態のピストン式圧縮機
を示す断面図。
【図3】 従来のピストン式圧縮機の駆動シャフトを示
す正面図。
【図4】 その駆動シャフトの振れ回り状態を示す説明
図。
【符号の説明】
11…ハウジングの一部を構成するシリンダブロック、
12…ハウジングの一部を構成するフロントハウジン
グ、14…ハウジングの一部を構成するリヤハウジン
グ、17…駆動シャフト、17a…カムプレートと対応
する部分としての嵌着部分、17b…フロント側ラジア
ルベアリングと対応する部分としての支持部分、17c
…リヤ側ラジアルベアリングと対応する部分としての後
端部分、18A…フロント側ラジアルベアリング、18
B…リヤ側ラジアルベアリング、20…シリンダボア、
21…両頭型のピストン、24…カムプレートとしての
斜板、26A…フロント側スラストベアリング、26B
…リヤ側スラストベアリング、33、34…受圧座、3
5…孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 理恵子 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に一対のラジアルベアリン
    グを介して駆動シャフトを回転可能に支持し、その駆動
    シャフトの中間部にはカムプレートを配設し、そのカム
    プレートとハウジングとの間にはスラストベアリングを
    介装し、前記ハウジングの一部を構成するシリンダブロ
    ックには前記駆動シャフトと平行に延びるように複数の
    シリンダボアを形成し、そのシリンダボア内にピストン
    を往復動可能に挿嵌し、前記駆動シャフトのフロント側
    を駆動源に作動連結し、その駆動シャフトの回転により
    前記カムプレートを介して前記ピストンを往復動させ
    て、圧縮作用を行うようにしたピストン式圧縮機におい
    て、 前記駆動シャフトを、フロント側ラジアルベアリングと
    対応する部分が最大径となるように形成したピストン式
    圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記フロント側ラジアルベアリングをプ
    レーンベアリングで構成した請求項1に記載のピストン
    式圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記シリンダブロックを前後で対をなす
    ように構成し、前記シリンダボアを各シリンダブロック
    に前後対向するように形成し、そのシリンダボアに両頭
    型のピストンを挿嵌し、そのピストンの中間部にカムプ
    レートを係留した請求項1または2に記載のピストン式
    圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記フロント側スラストベアリングと対
    接するハウジング及びカムプレートの受圧座を平面状に
    形成した請求項1〜3のいずれかに記載のピストン式圧
    縮機。
  5. 【請求項5】 前記フロント側スラストベアリングをプ
    レーンベアリングで構成した請求項1〜4のいずれかに
    記載のピストン式圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記駆動シャフトの断面積を、リヤ側ラ
    ジアルベアリングと対応する部分が、カムプレートと対
    応する部分よりも小さくなるように形成した請求項1〜
    5のいずれかに記載のピストン式圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記駆動シャフトの後端中心に孔を形成
    して、リヤ側ラジアルベアリングと対応する部分の断面
    積を減少させた請求項6に記載のピストン式圧縮機。
JP8169990A 1996-06-28 1996-06-28 ピストン式圧縮機 Pending JPH1018971A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101032184B1 (ko) 2006-07-12 2011-05-02 한라공조주식회사 압축기

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KR101032184B1 (ko) 2006-07-12 2011-05-02 한라공조주식회사 압축기

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