JPH10185846A - X線分析装置およびx線照射角設定方法 - Google Patents

X線分析装置およびx線照射角設定方法

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JPH10185846A
JPH10185846A JP9117228A JP11722897A JPH10185846A JP H10185846 A JPH10185846 A JP H10185846A JP 9117228 A JP9117228 A JP 9117228A JP 11722897 A JP11722897 A JP 11722897A JP H10185846 A JPH10185846 A JP H10185846A
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ray
ray beam
angle
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inspection surface
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慎一 寺田
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幹久 正木
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N23/00Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00
    • G01N23/22Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material
    • G01N23/221Investigating or analysing materials by the use of wave or particle radiation, e.g. X-rays or neutrons, not covered by groups G01N3/00 – G01N17/00, G01N21/00 or G01N22/00 by measuring secondary emission from the material by activation analysis

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検物に対するX線照射角度を迅速かつ高精
度に設定できるX線分析装置およびX線照射角設定方法
を提供する。 【解決手段】 X線分析装置は、X線管1と、X線を単
色化する分光結晶2と、スリット3aと、半導体ウエハ
などの被検物20を支持する移動テーブル4と、X線ビ
ームB2のX線強度を検出する検出器11と、移動テー
ブル4の3次元位置および角度を設定するテーブル制御
部5と、被検物20からの散乱X線または蛍光X線を検
出する検出器6などで構成される。スリット3bが被検
物20と検出器11との間に上下移動可能に設けられ、
検出器11に入射するX線ビームB2の通過位置を規定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば半導体ウ
エハなどの被検物に励起X線を照射して、被検物から発
生する蛍光X線をエネルギー分散方式(EDX,Energy
Dispersive X−ray spectrometer)などで分析した
り、X線反射率分析によって被検物の表面粗さ測定、表
面の膜厚測定、表面の密度測定などを行うX線分析装
置、および被検物に対するX線の照射角を設定するX線
照射角設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば光学的に平滑な平面を有
する半導体ウエハなどの被検物に、低い入射角度でX線
を照射することによって、被検物の表面に付着した試料
からの蛍光X線を検出する全反射蛍光X線分析装置(To
tal Reflection X−rayFluorescence)が知られてお
り、励起X線を被検物表面上で全反射させることによっ
て、被検物の表面近傍のみの情報を高S/N比で得るこ
とができる。
【0003】さらに、X線発生源の対陰極から発生する
特性X線を、分光結晶とスリットなどから成る分光手段
によって単一の特性X線を分離してから、被検物に照射
するモノクロ全反射蛍光X線分析装置(特願平1−27
2124号)が提案されており、励起X線の単色化によ
ってバックグランドノイズが低減されて微量元素の検出
限界が向上するため、特にIC用の半導体ウエハ上の微
量金属汚染検出の分野で急速に普及している。
【0004】図9は、従来の蛍光X線分析装置の一例を
示す構成図である。この蛍光X線分析装置は、X線ビー
ムB1を発生するためのX線管71と、X線ビームB1
の中から単一の特性X線から成るX線ビームB2を分離
するための分光結晶72と、他の特性X線を遮るための
コリメータ73aと、半導体ウエハなどの被検物70を
支持するための移動テーブル74と、X線ビームB2以
外の散乱X線を遮るためのコリメータ73bと、X線ビ
ームB2のX線強度を計測するためのX線カウンタ81
と、移動テーブル74の3次元位置およびX線ビームB
2に対する角度を設定するためのテーブル制御部75
と、被検物70から発生する蛍光X線B3を検出するた
めの検出器76と、検出器76から出力される電荷パル
スの時間積分値を波高に持つ階段状の電圧パルスに変換
する前置増幅器77と、前置増幅器77から出力される
電圧パルスの立上がり幅に比例した波高を有するパルス
に波形整形するための比例増幅器78と、比例増幅器7
8から出力される各波高値の計数率を測定する波高分析
器79と、波高分析器79やX線カウンタ81で測定さ
れたデータを処理したり、テーブル制御部75へ指令を
出すためのデータ処理器80などで構成されている。X
線ビームB2は、被検物70の表面に対して全反射する
角度、たとえば0.06度程度の角度で入射することに
よって、被検物70の表面近傍に関する情報、たとえば
微量付着物の成分情報を得ることができる。
【0005】図9の蛍光X線分析装置において、被検物
70に対するエネルギー線の照射角設定方法が、特願平
2−400231号等で提案されている。
【0006】図10は、図9の装置における照射角設定
方法を示す工程図である。先ず図10(a)において、
X線管71またはX線管71と分光結晶72などから成
るX線源82から出射されたX線ビームB2が、X線カ
ウンタ81に直接入射することによって、X線ビームB
2のX線強度を計測して、この初期強度値をデータ処理
器80内のメモリ等に記憶する。このとき、被検物70
はX線ビームB2を遮らない位置に設定され、さらにX
線源82に向けて僅かに傾けておく。
【0007】次に図10(b)において、データ処理器
80からの指令に基づきテーブル制御部75が移動テー
ブル74を駆動して、被検物70を徐々に上昇させなが
ら、X線カウンタ81によってX線強度を計測する。被
検物70がX線ビームB2を少しずつ遮って、X線カウ
ンタ81が出力するX線強度が基準値、たとえば初期強
度値の半分に達した時点で、被検物70の上昇を停止す
る。
【0008】次に図10(c)において、今度はデータ
処理器80からの指令に基づき、被検物70の傾きを水
平に近づく方向に徐々に角変位させながら、X線強度を
計測して、X線カウンタ81が出力する強度値が極大に
達した時点で、被検物70の角変位を停止する。このと
きのX線強度の極大値が基準値より大きければ、被検物
70はX線ビームB2に対して平行でないと判断し、次
の図10(d)において、図10(b)と同様に、被検
物70を徐々に上昇させてX線強度が基準値になるよう
に、被検物70の垂直位置を制御する。
【0009】次に図10(e)において、図10(c)
と同様に、被検物70を徐々に角変位させて、X線強度
が極大値になるように制御する。
【0010】こうして被検物70の上昇および角変位を
繰返して、上昇操作による基準値と角変位操作による極
大値とが等しくなった時点で、X線ビームB2の進行方
向と被検物70の検査面とが平行に設定される。その
後、X線ビームB2に対する入射角度が所定の全反射角
度になるように、テーブル制御部75が移動テーブル7
4を駆動して、被検物70に対するX線ビームの照射角
度の設定を完了する。
【0011】このように、励起X線ビームそのものを調
整に用いるため、正確な位置および角度調整が可能にな
るため、仮にX線ビーム軸が経時的に変動しても、調整
によってその変動誤差を吸収することができる。また、
被検物70の周縁部が自重によって湾曲して下がったと
しても、蛍光X線を発生する中心付近は正しく調整され
る。さらに、被検物としてパターン形成済みの半導体ウ
エハを計測する場合、半導体ウエハの最上面に対して所
望の入射角度を設定することが可能になる。
【0012】一方、こうした蛍光X線を用いた測定と別
に、X線を極低角度で照射し検査面で反射したX線の強
度を直接測定することによって、被検物の表面情報、た
とえば表面粗さ、膜厚、密度などを測定する手法も開発
されている。
【0013】表面粗さ測定は、被検物の表面が荒くなる
ほどX線反射率が低下する性質を利用するものであり、
X線入射角を高精度で設定する必要がある。
【0014】膜厚測定は、膜の表面で反射したX線と、
膜を通過して被検物表面で反射したX線との光路差によ
って生ずる干渉を利用して、X線入射角に応じて変化す
るX線反射率の周期を測定するものである。この測定に
おいてもX線入射角を高精度に設定する必要がある。
【0015】密度測定は、被検物表面の臨界入射角を測
定することによって、表面の密度を特定するものであ
り、この測定においてもX線入射角を高精度に設定する
必要がある。
【0016】このようなX線反射率測定では、X線の反
射方向にX線検出器を配置した装置構成となり、図9に
示す装置でも兼用することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】図9の装置では、移動
テーブル74の高さ調整と角度調整を交互に行いながら
X線カウンタ81を用いてX線強度を計測しているた
め、計測に時間がかかるという課題がある。
【0018】また、被検物70の検査面が理想平面でな
く、反りや歪みによって変形している場合、実際の照射
点でのX線照射角度は移動テーブル74の設定角度とず
れが生じ、変形誤差を含むことになる。特に、被検物7
0の表面粗さ測定や膜厚測定、密度測定等においては、
X線反射率の角度依存性が重要な測定項目であり、X線
照射角度に僅かでも誤差があると測定結果が大きく左右
される。
【0019】本発明の目的は、被検物に対するX線照射
角度を迅速かつ高精度に設定できるX線分析装置および
X線照射角設定方法を提供することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検物の検査
面に対して所定角度でX線ビームを照射するためのX線
ビーム照射手段と、検査面で反射したX線ビームの強度
を検出するための第1X線検出手段と、被検物とX線ビ
ーム検出手段との間に設けられ、X線ビーム検出手段に
入射するX線ビームの通過位置を規定するためのスリッ
トと、該スリットの位置を制御するためのスリット制御
手段と、被検物を支持し、検査面の3次元位置および前
記X線ビームに対する角度を制御する被検物支持手段
と、検査点のほぼ真上付近に設けられ、検査面からの散
乱X線または蛍光X線の強度を検出するための第2X線
検出手段とを備えることを特徴とするX線分析装置であ
る。
【0021】本発明に従えば、入射X線ビームの位置お
よび方向が特定され、被検物での照射位置が特定される
と、所定のX線照射角度に設定した場合に反射X線ビー
ムの軸が一意的に決定されるという原理を利用するもの
であり、反射X線ビームが通過すべき位置にスリットを
精度良く位置決めしておいて、このスリットを通過する
X線の強度が最大になるように検査面の3次元位置およ
び角度を調整することによって、所望のX線照射角度に
設定することができる。この場合、被検物に反りなどの
変形があっても、検査面のX線照射位置での反射条件を
正しく設定できるため、被検物の変形誤差を排除でき
る。
【0022】また、検査点のほぼ真上付近に設けられた
第2X線検出手段からの信号を監視することによって、
被検物のX線照射位置を精度良く設定することができ
る。
【0023】また本発明は、被検物の検査面に対して所
定角度でX線ビームを照射するためのX線ビーム照射手
段と、検査面上を直進したX線ビームの強度分布および
位置、ならびに検査面で反射したX線ビームの強度分布
および位置を検出するための第1X線検出手段と、被検
物を支持し、検査面の3次元位置および前記X線ビーム
に対する入射角度およびねじれ角を制御する被検物支持
手段と、検査点のほぼ真上付近に設けられ、検査面から
の散乱X線または蛍光X線の強度を検出するための第2
X線検出手段とを備えることを特徴とするX線分析装置
である。
【0024】本発明に従えば、直進X線ビームおよび反
射X線ビームの各通過位置を検出することによって、X
線ビームに対する検査面の入射角度を特定できる。さら
に、直進X線ビームおよび反射X線ビームの各強度分布
を検出し相互に比較することによって、X線ビームに対
する検査面のねじれ角を特定できる。なお、ねじれ角と
は、直交座標系においてXY面と平行にセットされた検
査面に対して入射X線ビームおよび反射X線ビームがY
Z面内で進行する場合、検査面がY軸回りで若干傾斜し
て、反射X線ビームがYZ面から外れた状態になり、こ
のとき検査面のY軸回りの傾斜角で定義される。
【0025】こうして検査面の入射角度が所望の値にな
り、かつ検査面のねじれ角がゼロになるように、検査面
の3次元位置および角度を調整することによって、所望
のX線照射角度に設定することができる。この場合、被
検物に反りなどの変形があっても、検査面のX線照射位
置での反射条件を正しく設定できるため、被検物の変形
誤差を排除できる。
【0026】また、検査点のほぼ真上付近に設けられた
第2X線検出手段からの信号を監視することによって、
被検物のX線照射位置を精度良く設定することができ
る。
【0027】また本発明は、被検物の検査面に対して所
定角度でX線ビームを照射するためのX線ビーム照射手
段と、検査面上を直進したX線ビームの通過位置を規定
する第1開口および検査面で反射したX線ビームの通過
位置を規定する第2開口が形成されたスリットと、第1
開口または第2開口を通過したX線ビームの強度を検出
するための第1X線検出手段と、被検物を支持し、検査
面の3次元位置および前記X線ビームに対する角度を制
御する被検物支持手段と、検査点のほぼ真上付近に設け
られ、検査面からの散乱X線または蛍光X線の強度を検
出するための第2X線検出手段とを備えることを特徴と
するX線分析装置である。
【0028】本発明に従えば、スリットの第1開口およ
び第2開口の位置ならびに検査点からスリットまでの距
離を所望のX線照射条件に適合するように予め設定して
おいて、第1X線検出手段の検出信号に基づいて、直進
X線ビームが第1開口を通過することを確認し、さらに
検査面の位置および角度の調整の際に反射X線ビームが
第2開口を通過することを確認することによって、X線
ビームが検査面に対して適正な角度および位置で入射し
ているか否かを迅速に判断できる。
【0029】この場合、被検物に反りなどの変形があっ
ても、第1開口および第2開口を通過したX線強度を監
視するだけで検査面のX線照射条件を正しく設定できる
ため、被検物の変形誤差を解消する調整作業を簡単に行
うことができる。
【0030】また、検査点のほぼ真上付近に設けられた
第2X線検出手段からの信号を監視することによって、
被検物のX線照射位置を精度良く設定することができ
る。
【0031】また本発明は、被検物の検査面に対するX
線ビームの照射角を設定するX線照射角設定方法におい
て、検査面で反射するX線ビームの通過位置を規定する
ためのスリットを配置し、検査点からスリットまでの水
平距離をLとし、測定時の照射角度をφとして、スリッ
トの高さHをL×tan2φに設定する工程と、検査面
で反射したX線ビームが前記スリットを通過するよう
に、被検物の角度を反射平面内で調整する工程とを含む
ことを特徴とするX線照射角設定方法である。
【0032】本発明に従えば、検査点からスリットまで
の水平距離Lおよび測定時の照射角度φに基づいて反射
X線の光軸を特定し、その光軸と一致するようにスリッ
トの高さHを設定した後、検査面で反射したX線ビーム
がスリットを通過するように、被検物の角度を反射平面
内で調整することによって、所望のX線照射角度に設定
することができる。なお、照射角度φが小さい場合は、
tan2φ≒2φで近似しても構わない。
【0033】この場合、被検物に反りなどの変形があっ
ても、検査面のX線照射位置での反射条件を正しく設定
でき、変形誤差を排除できる。
【0034】また本発明は、被検物の検査面に対するX
線ビームの照射角を設定するX線照射角設定方法におい
て、被検物をX線ビームの進行方向に対して略垂直方向
に移動させながら、被検物が遮るX線ビームの強度変化
を検出して、被検物の高さを設定する工程と、入射X線
ビームに対する被検物の角度を反射平面内で調整し、所
定の照射角度に設定する工程と、検査面で反射するX線
ビームの通過位置を規定するためのスリットを配置し、
検査点からスリットまでの水平距離をLとし、測定時の
照射角度をφとして、スリットの高さHをL×tan2
φに設定する工程と、検査点のほぼ真上付近に、検査面
からの散乱X線または蛍光X線の強度を検出するX線検
出手段を配置し、X線検出手段からの信号が最大となる
ように被検物の高さを調整する工程と、検査面で反射し
たX線ビームが前記スリットを通過するように、被検物
の角度を反射平面内で調整する工程とを含むことを特徴
とするX線照射角設定方法である。
【0035】本発明に従えば、被検物をX線ビームの進
行方向に対して略垂直方向に移動させながら、被検物が
遮るX線ビームの強度変化を検出することによって被検
物の高さを設定でき、次に被検物の角度を調整してX線
照射角度を調整する。この段階で被検物の検査面が理想
平面であれば、照射角度設定が終了する。
【0036】一方、被検物に反り変形があると、その分
だけX線照射角度も照射位置も所望の測定条件から外れ
ることになる。その対策として、検査点からスリットま
での水平距離Lおよび測定時の照射角度φに基づいて反
射X線光軸を特定し、その光軸と一致するようにスリッ
トの高さHを設定した後、検査点のほぼ真上付近に配置
されたX線検出手段からの信号を監視しながら、被検物
の高さを調整することによって、被検物での照射位置が
前後に移動して、該照射位置を検査点に一致させること
ができる。次に、検査面で反射したX線ビームがスリッ
トを通過するように、被検物の角度を反射平面内で調整
することによって、所望のX線照射角度に設定すること
ができる。なお、照射角度φが小さい場合は、tan2
φ≒2φで近似しても構わない。
【0037】さらに、こうした調整によってX線照射位
置のずれが残る場合には、被検物の高さ調整および角度
調整を何回か繰り返すことによって収束させる。
【0038】こうして被検物に反りなどの変形があって
も、検査面のX線照射位置での反射条件を正しく設定で
き、変形誤差を排除できる。
【0039】また本発明は、被検物の検査面に対するX
線ビームの照射角を設定するX線照射角設定方法におい
て、検査面上を直進したX線ビームの強度分布および位
置を検出する工程と、入射X線ビームに対する被検物の
角度を反射平面内で調整し、所定の入射角度に設定する
工程と、検査面で反射したX線ビームの強度分布および
位置を検出する工程と、反射X線ビームの強度分布が直
進X線ビームの強度分布と一致するように、入射X線ビ
ームに対する被検物のねじれ角を調整する工程とを含む
ことを特徴とするX線照射角設定方法である。
【0040】本発明に従えば、直進X線ビームおよび反
射X線ビームの各通過位置を検出することによって、X
線ビームに対する検査面の入射角度を特定できる。さら
に、直進X線ビームおよび反射X線ビームの各強度分布
を検出し相互に比較することによって、X線ビームに対
する検査面のねじれ角を特定できる。
【0041】こうして検査面の入射角度が所望の値にな
り、かつ検査面のねじれ角がゼロになるように、検査面
の3次元位置および角度を調整することによって、所望
のX線照射角度に設定することができる。この場合、被
検物に反りなどの変形があっても、検査面のX線照射位
置での反射条件を正しく設定できるため、被検物の変形
誤差を排除できる。
【0042】また、検査点のほぼ真上付近に設けられた
第2X線検出手段からの信号を監視することによって、
被検物のX線照射位置を精度良く設定することができ
る。
【0043】また本発明は、被検物の検査面に対するX
線ビームの照射角を設定するX線照射角設定方法におい
て、検査面上を直進したX線ビームの通過位置を規定す
る第1開口および検査面で反射したX線ビームの通過位
置を規定する第2開口が形成されたスリットを配置し、
検査点からスリットまでの水平距離をLとし、測定時の
入射角度をφとして、第2開口の高さHをL×tan2
φに設定する工程と、検査面で反射したX線ビームが第
2開口を通過するように、被検物の入射角度を反射平面
内で調整する工程とを含むことを特徴とするX線照射角
設定方法である。
【0044】本発明に従えば、スリットの第1開口およ
び第2開口の位置ならびに検査点からスリットまでの距
離を所望のX線照射条件H=L×tan2φに適合する
ように予め設定しておいて、直進X線ビームが第1開口
を通過することを確認した上で、反射X線ビームが第2
開口を通過するように検査面の位置調整および角度調整
を行うことによって、X線ビームが検査面に対して適正
な角度および位置で入射しているか否かを迅速に設定で
きる。なお、照射角度φが小さい場合は、tan2φ≒
2φで近似しても構わない。
【0045】この場合、被検物に反りなどの変形があっ
ても、検査面のX線照射位置での反射条件を正しく設定
でき、変形誤差を排除できる。
【0046】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態を
示す構成図である。X線分析装置は、X線ビームB1を
発生するためのX線管1と、X線ビームB1の中から単
一の特性X線から成るX線ビームB2を分離するための
分光結晶2と、他の特性X線を遮るためのスリット3a
と、半導体ウエハなどの被検物20を支持するための移
動テーブル4と、X線ビームB2のX線強度を検出する
検出器11と、移動テーブル4の3次元位置およびX線
ビームB2に対する角度を設定するためのテーブル制御
部5と、被検物20から発生する蛍光X線B3を検出す
る検出器6などで構成される。検出器6には、受光角度
を規定する絞り3cが配置される。
【0047】さらに、スリット3bが被検物20と検出
器11との間に設けられ、検出器11に入射するX線ビ
ームB2の通過位置を規定する。このスリット3bは上
下移動可能であり、データ処理部10からの指令によっ
てスリット制御部12がスリット3bの位置を調整す
る。また、スリット3bは、検査点を中心とした円弧上
を円運動するように移動しても構わない。
【0048】次に信号処理系に関して、検出器6からの
信号を増幅する前置増幅器7と、前置増幅器7から出力
される電荷パルスの立上がり幅に比例した波高を有する
パルスに波形整形するための比例増幅器8と、比例増幅
器8から出力される各波高値の計数率を測定する波高分
析器9と、波高分析器9や検出器11で測定されたデー
タを処理したり、テーブル制御部5へ指令を出すための
データ処理器10などが設けられる。
【0049】ここでは全反射蛍光X線分析とX線反射率
測定とを兼用する構成例を示しており、検出器6として
半導体検出器が使用される。また、X線反射率測定だけ
を行う構成例では、検出器6としてシンチレーションカ
ウンタ、プロポーショナルカウンタ、イオンチェンバ、
GMカウンタ、半導体検出器などが使用でき、上述のよ
うなエネルギー分析用信号処理系は不要となる。
【0050】検出器11は、1次X線と反射X線の強度
を測定するもので、シンチレーションカウンタ、プロポ
ーショナルカウンタ、イオンチェンバ、GMカウンタ、
半導体検出器などが使用できる。また、スリット3bは
検出器11に予め内蔵されているコリメータで代用する
ことも可能であり、この場合はスリット制御部12によ
って検出器11全体の位置が制御される。
【0051】X線管1は固定陽極型や回転陽極型のもの
が使用できる。分光結晶2は、単一の結晶であっても、
2つ以上の結晶の組合せでもよく、また分析内容がX線
の単色化を必要としない場合は省略することも可能であ
る。
【0052】X線ビームB2は、被検物20の表面に対
して全反射する角度、たとえば0.06度程度の角度で
入射する。このとき蛍光X線B3のエネルギースペクト
ルを分析することによって、被検物20の表面近傍に関
する情報、たとえば微量付着物の成分情報を得ることが
できる。また、検出器11からの強度信号から被検物2
0のX線反射率を測定することによって、被検物20の
表面粗さ、膜厚、密度等を検定できる。
【0053】図2は、第1実施形態に係るX線照射角設
定方法を示す工程図である。先ず最初に、被検物20を
図1の移動テーブル4の上にセットして、X線ビームB
2が被検物20に当たらないように移動テーブル4の高
さを調整する。ここでは、X線ビームB2が水平方向
(図2中1点鎖線)に進行する例を示す。次に、検出器
11の信号が最大になるように、スリット3bの高さを
調整し、この位置を基準高さH0とする。
【0054】次に、図10に示した手順と同様に、被検
物20が遮るX線ビームの強度変化を検出することによ
って、被検物20および移動テーブル4の3次元位置お
よび角度を調整して、図10(e)に示すように、X線
ビームB2の進行方向と被検物20の検査面とが平行に
なる状態に設定する。次に、被検物20をX線ビームB
2の進行方向に対して略垂直方向に移動させながら、被
検物20が遮るX線ビームB2の強度変化を検出して、
図2(a)に示すように、被検物20がX線ビームB2
に接触する寸前の高さに設定する。なお図2では、被検
物20が上に凹の変形を有する例を図示している。
【0055】次に図2(b)に示すように、移動テーブ
ル4を傾斜させて、X線ビームB2に対する入射角度を
所望の角度φに設定する。この角度φは、被検物20の
検査面をX線入射方向から見て、変形による遮蔽部分が
無いように充分大きな角度であり、かつ充分な反射X線
強度を確保できるように極低角度であり、たとえば被検
物20がシリコンウエハであるとき、角度φは0.05
度〜0.3度の範囲が好ましい。
【0056】この状態で被検物20の検査面が理想平面
(図中破線)であれば、X線照射角度の設定は終了す
る。しかし、一般には多かれ少なかれ反り等の変形があ
るため、図2(b)に示すように、X線ビームB2が検
査面に当たる位置が水平方向に変位し、X線入射角度も
角度φからずれることになる。
【0057】その対策として、検査面20で反射するX
線ビームB2の通過位置を規定するためのスリット3b
を上方へ移動し、検査点からスリット3bまでの水平距
離をLとし、測定時の照射角度をφとして、スリット3
bの高さHをL×tan2φに設定する。このスリット
3bの位置は、X線入射角度が角度φとなるときの正反
射軸が通過する位置である。なお、照射角度φが小さい
場合は、tan2φ≒2φで近似できる。
【0058】次に、X線ビームB2の照射位置を検査点
Oに一致させるために、検査点Oのほぼ真上付近に設置
された検出器6が正反射以外の散乱X線または蛍光X線
を検出しながら、その検出強度が最大になるように被検
物20の高さを調整する。この状態で、図2(c)に示
すように、検査面でのX線照射位置が検出器6の受光中
心軸上に設定された検査点Oと一致することになる。ま
た、このときの移動量をΔzとする。
【0059】図2(c)に示す状態では、被検物20の
変形によってX線入射角度が角度φからずれているた
め、反射X線軸はスリット3bを通過できない。そこ
で、図2(d)に示すように、反射X線がスリット3b
を通過するように、被検物20を検査点Oを中心に角変
位させて、スリット3b後段に設けられた検出器11で
の検出強度が最大になるように検査面の角度を調整す
る。このときの角変位量をΔωとする。
【0060】ここで、被検物20の変形量が大きいと、
被検物20の角度調整によってX線照射位置にずれが生
ずることもあるため、再度、検出器6を用いた高さ調整
と検出器11を用いた角度調整とを行って、移動量Δz
および角変位量Δωが規定値を下回るように何回か繰り
返して収束させる。なお、こうした調整を短時間で収束
させるには、最初に設定する被検物20の高さおよび角
度をできる限り収束値に近づけることが望ましく、別
途、光を用いた測定系を設けても構わない。
【0061】こうして2つの検出器6、11からのの検
出強度が最大になるように被検物の3次元位置および角
度を調整することによって、反り変形が生じた被検物で
あってもX線入射角度を高精度かつ迅速に設定すること
ができる。
【0062】図3は、本発明の第2実施形態を示す構成
図である。図3のX線分析装置は、図1の構成と同様で
あるが、後段のスリット3bおよびスリット制御部12
が省略され、検出器11がX線の通過位置および強度分
布を検出できる1次元センサまたは2次元センサで構成
される点が相違する。移動テーブル4は、被検物20の
検査面の3次元位置とX線ビームB2の入射角度および
ねじれ角とが調整可能に構成される。なお、理解容易の
ために第1実施形態と重複する説明を省く。
【0063】図4は、検出器11として1次元センサを
使用した場合のX線ビームB2の通過位置および強度分
布を示す説明図である。検出器11は、複数の受光部が
直線的に一定ピッチで配置されて構成された1次元セン
サ、たとえばCCDセンサ、または、受光されたX線光
子毎に受光位置信号を発生する1次元センサ、たとえば
位置敏感比例計数管(Position Sensitive Proportiona
l Counter)などが使用できる。
【0064】検出器11は位置検出方向が垂直となるよ
うに設置される。X線ビームB2が被検物20の上をそ
のまま通過すると、検出器11の下部に直接到達して直
接ビームB2aとして検出される。X線ビームB2はス
リット3aによって水平なスリット状に整形されている
ため、直接ビームB2aは検出器11によって急峻なピ
ーク像として検出される。データ処理器10は、検出器
11の検出信号を解析して、たとえば強度分布のピーク
位置や全体の平均位置を直接ビームB2aの中心位置と
して検出する。
【0065】一方、X線ビームB2が検査面で反射する
ように被検物20の位置調整および角度調整を行った場
合は、検出器11の上部に到達して反射ビームB2bと
して検出される。このときX線ビームB2の長手方向と
検査面とが平行、すなわちねじれ角がゼロの場合は、反
射ビームB2bの長手方向も水平に保たれる。しかし、
被検物20の反りや変形によって一定のねじれ角が存在
する場合には、反射ビームB2bの長手方向がねじれ角
の2倍だけ傾斜することになる。データ処理器10は、
検出器11の検出信号を解析して、たとえば強度分布の
ピーク位置や全体の平均位置を反射ビームB2bの中心
位置として検出するとともに、反射ビームB2bの傾斜
による強度分布の広がりをたとえば半値全幅(FWH
M)として検出して、半値全幅と反射ビームB2bのね
じれ角との関連付けを行う。
【0066】次に直接ビームB2aの中心位置から反射
ビームB2bの中心位置までの高さH、検査点から検出
器11までの水平距離L、およびX線ビームB2の入射
角度φが、H=L×tan2φの関係式を満足するよう
に、被検物20の位置調整および角度調整を行うことに
よって、所望のX線照射角度に設定できる。なお、角度
φが小さい場合は、tan2φ≒2φで近似できる。
【0067】さらに、検査面のねじれ角に関して、反射
ビームB2bの検出信号の強度分布が最も急峻になり、
たとえば半値全幅が最小となるように、被検物20の位
置調整および角度調整を行う。
【0068】次に、X線ビームB2の照射位置を検査点
に一致させるために、検査点のほぼ真上付近に設置され
た検出器6が正反射以外の散乱X線または蛍光X線を検
出しながら、その検出強度が最大になるように被検物2
0の高さを調整する。
【0069】こうしてX線ビームB2の入射角度φおよ
びねじれ角に関する条件が共に成立し、かつX線ビーム
B2の照射位置が所望の検査点に一致するように、被検
物20の位置調整および角度調整を繰り返して、所望の
X線照射条件に収束させることができる。
【0070】図5は、検出器11として2次元センサを
使用した場合のX線ビームB2の通過位置を示す説明図
である。検出器11は、複数の受光部がマトリクス状に
一定ピッチで配置されて構成された2次元センサ、たと
えばCCDセンサ、または、受光されたX線光子毎に受
光位置信号を発生する2次元センサ、たとえば位置敏感
比例計数管などが使用できる。
【0071】検出器11は位置検出方向が水平および垂
直となるように設置される。X線ビームB2が被検物2
0の上をそのまま通過すると、検出器11の下部に直接
到達して直接ビームB2aとして検出される。図4での
説明と同様に、データ処理器10は、検出器11の検出
信号を解析して、たとえば強度分布のピーク位置や全体
の平均位置を直接ビームB2aの中心位置として検出す
る。
【0072】一方、X線ビームB2が検査面で反射する
場合は、検出器11の上部に到達して反射ビームB2b
として検出される。このとき、被検物20の反りや変形
によって一定のねじれ角が存在する場合には、反射ビー
ムB2bの長手方向が傾斜することになる。データ処理
器10は、検出器11の検出信号を2次元的に解析し
て、たとえば強度分布のピーク位置や全体の平均位置を
反射ビームB2bの中心位置として検出するとともに、
反射ビームB2bの強度分布の傾斜角とねじれ角との関
連付けを行う。ここで強度分布の傾斜角はねじれ角βの
2倍として表れるため、逆に傾斜角の半分だけ被検物2
0のねじれ角を補正すればよい。
【0073】次に図4での説明と同様に、H=L×ta
n2φの条件と反射ビームB2bの強度分布の傾斜角が
ゼロとなる条件の両方を満足し、かつX線ビームB2の
照射位置が所望の検査点に一致するように、被検物20
の位置調整および角度調整を繰り返して、所望のX線照
射条件に収束させることができる。
【0074】図6は、検出器11として2つの1次元セ
ンサを使用した場合のX線ビームB2の通過位置および
強度分布を示す説明図である。検出器11は、複数の受
光部が直線的に一定ピッチで配置された1次元センサ1
1a、11bで構成されており、2つの1次元センサ1
1a、11bは間隔dで並列配置され、たとえばCCD
センサや位置敏感比例計数管などが使用できる。
【0075】検出器11は位置検出方向が垂直となるよ
うに設置される。X線ビームB2が被検物20の上をそ
のまま通過すると、1次元センサ11a、11bの下部
に直接到達して直接ビームB2aとして検出される。図
4での説明と同様に、データ処理器10は、1次元セン
サ11a、11bの検出信号を解析して、たとえば強度
分布のピーク位置や全体の平均位置を直接ビームB2a
の中心位置として検出する。
【0076】一方、X線ビームB2が検査面で反射する
場合は、1次元センサ11a、11bの上部に到達して
反射ビームB2bとして検出される。このとき、被検物
20の反りや変形によって一定のねじれ角が存在する場
合には、反射ビームB2bの長手方向が傾斜した状態と
なり、1次元センサ11a、11bが間隔dで設置され
ているため、反射ビームB2bの検出位置が互いに相違
する。データ処理器10は、1次元センサ11a、11
bの検出信号を解析して、たとえば強度分布のピーク位
置や全体の平均位置を反射ビームB2bの中心位置とし
て検出し、1次元センサ11aにおける直接ビームB2
aから反射ビームB2bまでの高さH1と、1次元セン
サ11bにおける直接ビームB2aから反射ビームB2
bまでの高さH2とを算出する。ここで、反射ビームB
2bの中心高さHはH1とH2の平均(=(H1+H
2)/2)として計算でき、反射ビームB2bの傾斜角
2βはArctan((H2−H1)/2)として計算
できる。
【0077】次に図4での説明と同様に、H=L×ta
n2φの条件と反射ビームB2bの強度分布の傾斜角が
ゼロとなる条件の両方を満足し、かつX線ビームB2の
照射位置が所望の検査点に一致するように、被検物20
の位置調整および角度調整を繰り返して、所望のX線照
射条件に収束させることができる。
【0078】図7は、本発明の第3実施形態を示す構成
図である。図7のX線分析装置は、図1の構成と同様で
あるが、後段のスリット3bに2つの開口Q1、Q2が
形成され、スリット制御部12が省略される点が相違す
る。なお、理解容易のために第1実施形態と重複する説
明を省く。
【0079】検出器11は、開口Q1、Q2を通過した
X線ビームB2の強度を検出するもので、ここでは開口
Q1、Q2を1つの検出器で兼用する例を示すが、開口
Q1、Q2ごとに2つの検出器を別々に設けてもよい。
【0080】図8は、第3実施形態に係るX線照射角設
定方法を示す工程図である。先ず最初に、被検物20を
図7の移動テーブル4の上にセットして、X線ビームB
2が被検物20に当たらないように移動テーブル4の高
さを調整する。ここでは、X線ビームB2が水平方向
(図8中1点鎖線)に進行する例を示す。次に、X線ビ
ームB2が下側の開口Q1を通過して、検出器11の信
号が最大になるようにスリット3bの高さを調整し、こ
の位置を基準高さH0とする。
【0081】次に、図10に示した手順と同様に、被検
物20が遮るX線ビームの強度変化を検出することによ
って、被検物20および移動テーブル4の3次元位置お
よび角度を調整して、図10(e)に示すように、X線
ビームB2の進行方向と被検物20の検査面とが平行に
なる状態に設定する。次に、被検物20をX線ビームB
2の進行方向に対して略垂直方向に移動させながら、被
検物20が遮るX線ビームB2の強度変化を検出して、
図8(a)に示すように、被検物20がX線ビームB2
に接触する寸前の高さに設定する。なお図8では、被検
物20が上に凹の変形を有する例を図示している。
【0082】次に図8(b)に示すように、移動テーブ
ル4を傾斜させて、X線ビームB2に対する入射角度を
所望の角度φに設定する。この角度φは、被検物20の
検査面をX線入射方向から見て、変形による遮蔽部分が
無いように充分大きな角度であり、かつ充分な反射X線
強度を確保できるように極低角度であり、たとえば被検
物20がシリコンウエハであるとき、角度φは0.05
度〜0.3度の範囲が好ましい。
【0083】この状態で被検物20の検査面が理想平面
(図中破線)であれば、X線照射角度の設定は終了す
る。しかし、一般には多かれ少なかれ反り等の変形があ
るため、図8(b)に示すように、X線ビームB2が検
査面に当たる位置が水平方向に変位し、X線入射角度も
角度φからずれることになる。
【0084】ここで、上側の開口Q2が検査面20で反
射するX線ビームB2の通過位置を規定するように形成
され、検査点からスリット3bまでの水平距離をLと
し、測定時の照射角度をφとして、開口Q2の高さHを
L×tan2φに設定している。この開口Q2の位置
は、X線入射角度が角度φとなるときの正反射軸が通過
する位置である。なお、照射角度φが小さい場合は、t
an2φ≒2φで近似できる。
【0085】次に、X線ビームB2の照射位置を検査点
Oに一致させるために、検査点Oのほぼ真上付近に設置
された検出器6が正反射以外の散乱X線または蛍光X線
を検出しながら、その検出強度が最大になるように被検
物20の高さを調整する。この状態で、図8(c)に示
すように、検査面でのX線照射位置が検出器6の受光中
心軸上に設定された検査点Oと一致することになる。ま
た、このときの移動量をΔzとする。
【0086】図8(c)に示す状態では、被検物20の
変形によってX線入射角度が角度φからずれているた
め、反射X線軸は開口Q2を通過できない。そこで、図
8(d)に示すように、反射X線が開口Q2を通過する
ように、被検物20を検査点Oを中心に角変位させて、
スリット3b後段に設けられた検出器11での検出強度
が最大になるように検査面の角度を調整する。このとき
の角変位量をΔωとする。
【0087】ここで、被検物20の変形量が大きいと、
被検物20の角度調整によってX線照射位置にずれが生
ずることもあるため、再度、検出器6を用いた高さ調整
と検出器11を用いた角度調整とを行って、移動量Δz
および角変位量Δωが規定値を下回るように何回か繰り
返して収束させる。なお、こうした調整を短時間で収束
させるには、最初に設定する被検物20の高さおよび角
度をできる限り収束値に近づけることが望ましく、別
途、光を用いた測定系を設けても構わない。
【0088】こうして2つの検出器6、11からのの検
出強度が最大になるように被検物の3次元位置および角
度を調整することによって、反り変形が生じた被検物で
あってもX線入射角度を高精度かつ迅速に設定すること
ができる。
【0089】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、反
り等の変形が生じた被検物であっても、X線照射角度を
迅速かつ高精度に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す構成図である。
【図2】本発明に係るX線照射角設定方法を示す工程図
である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す構成図である。
【図4】検出器11として1次元センサを使用した場合
のX線ビームB2の通過位置および強度分布を示す説明
図である。
【図5】検出器11として2次元センサを使用した場合
のX線ビームB2の通過位置を示す説明図である。
【図6】検出器11として2つの1次元センサを使用し
た場合のX線ビームB2の通過位置および強度分布を示
す説明図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示す構成図である。
【図8】第3実施形態に係るX線照射角設定方法を示す
工程図である。
【図9】従来の蛍光X線分析装置の一例を示す構成図で
ある。
【図10】図9の装置における照射角設定方法を示す工
程図である。
【符号の説明】
1 X線管 2 分光結晶 3a、3b、3c スリット 4 移動テーブル 5 テーブル制御部 6、11 検出器 7 前置増幅器 8 比例増幅器 9 波高分析器 10 データ処理器 20 被検物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物の検査面に対して所定角度でX線
    ビームを照射するためのX線ビーム照射手段と、 検査面で反射したX線ビームの強度を検出するための第
    1X線検出手段と、 被検物とX線ビーム検出手段との間に設けられ、X線ビ
    ーム検出手段に入射するX線ビームの通過位置を規定す
    るためのスリットと、 該スリットの位置を制御するためのスリット制御手段
    と、 被検物を支持し、検査面の3次元位置および前記X線ビ
    ームに対する角度を制御する被検物支持手段と、 検査点のほぼ真上付近に設けられ、検査面からの散乱X
    線または蛍光X線の強度を検出するための第2X線検出
    手段とを備えることを特徴とするX線分析装置。
  2. 【請求項2】 被検物の検査面に対して所定角度でX線
    ビームを照射するためのX線ビーム照射手段と、 検査面上を直進したX線ビームの強度分布および位置、
    ならびに検査面で反射したX線ビームの強度分布および
    位置を検出するための第1X線検出手段と、 被検物を支持し、検査面の3次元位置および前記X線ビ
    ームに対する入射角度およびねじれ角を制御する被検物
    支持手段と、 検査点のほぼ真上付近に設けられ、検査面からの散乱X
    線または蛍光X線の強度を検出するための第2X線検出
    手段とを備えることを特徴とするX線分析装置。
  3. 【請求項3】 被検物の検査面に対して所定角度でX線
    ビームを照射するためのX線ビーム照射手段と、 検査面上を直進したX線ビームの通過位置を規定する第
    1開口および検査面で反射したX線ビームの通過位置を
    規定する第2開口が形成されたスリットと、 第1開口または第2開口を通過したX線ビームの強度を
    検出するための第1X線検出手段と、 被検物を支持し、検査面の3次元位置および前記X線ビ
    ームに対する角度を制御する被検物支持手段と、 検査点のほぼ真上付近に設けられ、検査面からの散乱X
    線または蛍光X線の強度を検出するための第2X線検出
    手段とを備えることを特徴とするX線分析装置。
  4. 【請求項4】 被検物の検査面に対するX線ビームの照
    射角を設定するX線照射角設定方法において、 検査面で反射するX線ビームの通過位置を規定するため
    のスリットを配置し、検査点からスリットまでの水平距
    離をLとし、測定時の入射角度をφとして、スリットの
    高さHをL×tan2φに設定する工程と、 検査面で反射したX線ビームが前記スリットを通過する
    ように、被検物の角度を反射平面内で調整する工程とを
    含むことを特徴とするX線照射角設定方法。
  5. 【請求項5】 被検物の検査面に対するX線ビームの照
    射角を設定するX線照射角設定方法において、 被検物をX線ビームの進行方向に対して略垂直方向に移
    動させながら、被検物が遮るX線ビームの強度変化を検
    出して、被検物の高さを設定する工程と、 入射X線ビームに対する被検物の角度を反射平面内で調
    整し、所定の入射角度に設定する工程と、 検査面で反射するX線ビームの通過位置を規定するため
    のスリットを配置し、検査点からスリットまでの水平距
    離をLとし、測定時の入射角度をφとして、スリットの
    高さHをL×tan2φに設定する工程と、 検査点のほぼ真上付近に、検査面からの散乱X線または
    蛍光X線の強度を検出するX線検出手段を配置し、X線
    検出手段からの信号が最大となるように被検物の高さを
    調整する工程と、 検査面で反射したX線ビームが前記スリットを通過する
    ように、被検物の角度を反射平面内で調整する工程とを
    含むことを特徴とするX線照射角設定方法。
  6. 【請求項6】 被検物の検査面に対するX線ビームの照
    射角を設定するX線照射角設定方法において、 検査面上を直進したX線ビームの強度分布および位置を
    検出する工程と、 入射X線ビームに対する被検物の角度を反射平面内で調
    整し、所定の入射角度に設定する工程と、 検査面で反射したX線ビームの強度分布および位置を検
    出する工程と、 反射X線ビームの強度分布が直進X線ビームの強度分布
    と一致するように、入射X線ビームに対する被検物のね
    じれ角を調整する工程とを含むことを特徴とするX線照
    射角設定方法。
  7. 【請求項7】 被検物の検査面に対するX線ビームの照
    射角を設定するX線照射角設定方法において、 検査面上を直進したX線ビームの通過位置を規定する第
    1開口および検査面で反射したX線ビームの通過位置を
    規定する第2開口が形成されたスリットを配置し、検査
    点からスリットまでの水平距離をLとし、測定時の入射
    角度をφとして、第2開口の高さHをL×tan2φに
    設定する工程と、 検査面で反射したX線ビームが第2開口を通過するよう
    に、被検物の入射角度を反射平面内で調整する工程とを
    含むことを特徴とするX線照射角設定方法。
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