JPH10185798A - 応力負荷耐環境性評価法 - Google Patents
応力負荷耐環境性評価法Info
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- JPH10185798A JPH10185798A JP34494396A JP34494396A JPH10185798A JP H10185798 A JPH10185798 A JP H10185798A JP 34494396 A JP34494396 A JP 34494396A JP 34494396 A JP34494396 A JP 34494396A JP H10185798 A JPH10185798 A JP H10185798A
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- Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)
- Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】所定の曲げ応力負荷を維持した状態で耐環境性
を評価できる応力負荷耐環境性評価法を提供する。 【解決手段】応力負荷耐環境性評価法では、試料に曲げ
荷重を負荷する治具と、治具を内部に収納できる容器を
もち容器内雰囲気の温度，圧力及び組成を調整できる疑
似環境再現装置と、治具に荷重する荷重装置とから成る
応力負荷耐環境性評価装置を用いて、試料に曲げ応力を
負荷した状態での耐環境性を評価する。
を評価できる応力負荷耐環境性評価法を提供する。 【解決手段】応力負荷耐環境性評価法では、試料に曲げ
荷重を負荷する治具と、治具を内部に収納できる容器を
もち容器内雰囲気の温度，圧力及び組成を調整できる疑
似環境再現装置と、治具に荷重する荷重装置とから成る
応力負荷耐環境性評価装置を用いて、試料に曲げ応力を
負荷した状態での耐環境性を評価する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は応力負荷耐環境性評
価法に関する。
価法に関する。
【０００２】
【従来の技術】種々の産業用機器を構成する材料の使用
環境における耐性を評価するのに、応力無負荷の条件で
あれば容器内雰囲気の温度，圧力及び組成を調整できる
疑似環境再現装置を用いてその容器内に試料を設置する
だけで良い。しかし多くの産業用機器部品は、例えばボ
イラ用管ならば内外圧力差により、タービン翼ならば回
転による遠心応力により応力負荷の状態にある。応力に
よる影響は、例えば、ＳＣＣ(Stress Corrosion Cracki
ng, 応力腐食割れ）にみられるように無視できないこと
がある。
環境における耐性を評価するのに、応力無負荷の条件で
あれば容器内雰囲気の温度，圧力及び組成を調整できる
疑似環境再現装置を用いてその容器内に試料を設置する
だけで良い。しかし多くの産業用機器部品は、例えばボ
イラ用管ならば内外圧力差により、タービン翼ならば回
転による遠心応力により応力負荷の状態にある。応力に
よる影響は、例えば、ＳＣＣ(Stress Corrosion Cracki
ng, 応力腐食割れ）にみられるように無視できないこと
がある。
【０００３】従来ＳＣＣの評価で用いられている方法
は、個々の板状試料にねじの締め付けにより曲げ応力を
負荷できる治具を取り付け、治具ごと疑似環境再現装置
の容器に設置する方法が知られている。また、クリープ
試験機及び疲労試験機等の荷重装置の試料部に疑似環境
再現装置の容器を取り付けて、引張・圧縮荷重下での耐
環境性を評価する方法が知られている。
は、個々の板状試料にねじの締め付けにより曲げ応力を
負荷できる治具を取り付け、治具ごと疑似環境再現装置
の容器に設置する方法が知られている。また、クリープ
試験機及び疲労試験機等の荷重装置の試料部に疑似環境
再現装置の容器を取り付けて、引張・圧縮荷重下での耐
環境性を評価する方法が知られている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ねじの締め付
けにより曲げ応力を負荷できる治具を用いる方法では、
試料及び治具の熱膨張差により、温度を変えた場合初期
の設定通りの曲げ応力負荷が維持されていない。またク
リープ試験機及び疲労試験機等の荷重装置の試料部に疑
似環境再現装置の容器を取り付けた方法では、曲げ応力
下での耐環境性を評価することはできない。
けにより曲げ応力を負荷できる治具を用いる方法では、
試料及び治具の熱膨張差により、温度を変えた場合初期
の設定通りの曲げ応力負荷が維持されていない。またク
リープ試験機及び疲労試験機等の荷重装置の試料部に疑
似環境再現装置の容器を取り付けた方法では、曲げ応力
下での耐環境性を評価することはできない。
【０００５】本発明の目的は所定の曲げ応力負荷を維持
した状態で耐環境性を評価できる応力負荷耐環境性評価
法を提供することにある。
した状態で耐環境性を評価できる応力負荷耐環境性評価
法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の応力負荷耐環境
性評価法は、試料に曲げ応力を負荷する治具と、治具を
内部に収納できる容器をもち且つ容器内雰囲気の温度，
圧力及び組成を調整できる疑似環境再現装置と、治具に
荷重する荷重装置とから成る応力負荷耐環境性評価装置
を用いて、試料に曲げ応力を負荷した状態での耐環境性
を評価する方法である。
性評価法は、試料に曲げ応力を負荷する治具と、治具を
内部に収納できる容器をもち且つ容器内雰囲気の温度，
圧力及び組成を調整できる疑似環境再現装置と、治具に
荷重する荷重装置とから成る応力負荷耐環境性評価装置
を用いて、試料に曲げ応力を負荷した状態での耐環境性
を評価する方法である。
【０００７】治具は、耐環境性，強度及び靱性に優れた
材料で作製され、荷重装置より治具自体に引張もしくは
圧縮荷重が負荷されると治具に支持された試料に曲げ応
力が負荷される構造であり、且つ複数の試料を支持する
ことができる構造である。
材料で作製され、荷重装置より治具自体に引張もしくは
圧縮荷重が負荷されると治具に支持された試料に曲げ応
力が負荷される構造であり、且つ複数の試料を支持する
ことができる構造である。
【０００８】さらに本発明の応力負荷耐環境性評価法
は、治具に形状が異なる複数の試料を同時に支持させる
ことにより、同時に負荷応力の異なる複数の試料を評価
できる方法である。
は、治具に形状が異なる複数の試料を同時に支持させる
ことにより、同時に負荷応力の異なる複数の試料を評価
できる方法である。
【０００９】さらに本発明の応力負荷耐環境性評価法
は、荷重装置により一定荷重を負荷すること、もしくは
予め荷重制御装置にプログラムされた波形の荷重を負荷
することができる、または一定ひずみ量で荷重を負荷す
ること、もしくは予め荷重制御装置にプログラムされた
波形のひずみ量で荷重を負荷することができる。
は、荷重装置により一定荷重を負荷すること、もしくは
予め荷重制御装置にプログラムされた波形の荷重を負荷
することができる、または一定ひずみ量で荷重を負荷す
ること、もしくは予め荷重制御装置にプログラムされた
波形のひずみ量で荷重を負荷することができる。
【００１０】さらに本発明の応力負荷耐環境性評価法
は、疑似環境再現装置の容器内雰囲気が所定の温度，圧
力及び組成とした空気，水，腐食性ガス，腐食性液体で
ある方法である。
は、疑似環境再現装置の容器内雰囲気が所定の温度，圧
力及び組成とした空気，水，腐食性ガス，腐食性液体で
ある方法である。
【００１１】
（実施例１）図１に本発明の応力負荷耐環境性評価法で
用いられる応力負荷耐環境性評価装置１の概略図を示
す。応力負荷耐環境性評価装置１は、試料に曲げ応力を
負荷する治具１０と、治具を内部に収納できる容器２１
をもち且つ容器内雰囲気の温度，圧力及び組成を調整で
きる疑似環境再現装置２０と、治具に荷重する荷重装置
３０とから成る。
用いられる応力負荷耐環境性評価装置１の概略図を示
す。応力負荷耐環境性評価装置１は、試料に曲げ応力を
負荷する治具１０と、治具を内部に収納できる容器２１
をもち且つ容器内雰囲気の温度，圧力及び組成を調整で
きる疑似環境再現装置２０と、治具に荷重する荷重装置
３０とから成る。
【００１２】治具１０を図２に示す。この治具は耐環境
性，強度及び靱性に優れた材料であるＩＮ７１８で作製
され、荷重装置３０よりプルロッド３１１を通じて治具
自体に圧縮荷重が負荷されると治具に支持された板状試
料４０に曲げ応力が負荷される構造であり、且つ複数の
試料を支持することができる構造である。試料は４個の
支持軸１１１で固定され、かつずれ止め１１２及び支持
軸固定部１１３の構造により荷重負荷時に外れない。
性，強度及び靱性に優れた材料であるＩＮ７１８で作製
され、荷重装置３０よりプルロッド３１１を通じて治具
自体に圧縮荷重が負荷されると治具に支持された板状試
料４０に曲げ応力が負荷される構造であり、且つ複数の
試料を支持することができる構造である。試料は４個の
支持軸１１１で固定され、かつずれ止め１１２及び支持
軸固定部１１３の構造により荷重負荷時に外れない。
【００１３】試料の部位の内、内側２個の支持軸より中
心側の全部位は、同曲げモーメントをもつので図３に示
すように曲げ応力が等しい。またこれより外側の部位は
外側の支持軸に向かって連続的に曲げ応力が減少してい
る。このように同一試料でも、曲げ応力が同じ領域と連
続的に曲げ応力が変化している領域があり、耐環境性評
価試験後所定の曲げ応力に対する評価だけでなく、所定
より小さい曲げ応力に対する評価もできる。
心側の全部位は、同曲げモーメントをもつので図３に示
すように曲げ応力が等しい。またこれより外側の部位は
外側の支持軸に向かって連続的に曲げ応力が減少してい
る。このように同一試料でも、曲げ応力が同じ領域と連
続的に曲げ応力が変化している領域があり、耐環境性評
価試験後所定の曲げ応力に対する評価だけでなく、所定
より小さい曲げ応力に対する評価もできる。
【００１４】また負荷する曲げ応力は板状試料４０の厚
さに関係するので、厚さの異なる試料を治具に同時に固
定することにより、同時に異なる曲げ応力が負荷された
試料の評価ができる。
さに関係するので、厚さの異なる試料を治具に同時に固
定することにより、同時に異なる曲げ応力が負荷された
試料の評価ができる。
【００１５】荷重装置３０は、図１及び図４に示すよう
に防振パッド３１２を敷いて床に据え付けられたベース
３１３と、ベース上に固定されたテーブル３１４と、テ
ーブル３１４上に立てられた支柱３１５と、支柱３１５
に取り付けられたクロスヨーク３１６０と、クロスヨー
ク３１６０を昇降させる昇降ジャッキ３１６１と、昇降
ジャッキ３１６１に伝えられる油圧を制御する昇降マニ
ホールド３１６２と、クロスヨーク３１６０を固定する
クランプジャッキ３１６３及びクランプボルト３１６４
と、クランプジャッキ３１６３に伝えられる油圧を制御
するクランプマニホールド３１６５と、クロスヨーク３
１６０に取り付けられ試験時プルロッド３１１を通じて
ひずみ量を検出するロードセル３１７と、テーブル３１
４に取り付けられプルロッド３１１を通じて治具１０に
荷重を負荷するアクチュエータ３１８と、アクチュエー
タ３１８の出力を制御する制御装置３２とジャッキ316
1，３１６３とアクチュエータ３１８に油圧を供給する
荷重源３３からなる。
に防振パッド３１２を敷いて床に据え付けられたベース
３１３と、ベース上に固定されたテーブル３１４と、テ
ーブル３１４上に立てられた支柱３１５と、支柱３１５
に取り付けられたクロスヨーク３１６０と、クロスヨー
ク３１６０を昇降させる昇降ジャッキ３１６１と、昇降
ジャッキ３１６１に伝えられる油圧を制御する昇降マニ
ホールド３１６２と、クロスヨーク３１６０を固定する
クランプジャッキ３１６３及びクランプボルト３１６４
と、クランプジャッキ３１６３に伝えられる油圧を制御
するクランプマニホールド３１６５と、クロスヨーク３
１６０に取り付けられ試験時プルロッド３１１を通じて
ひずみ量を検出するロードセル３１７と、テーブル３１
４に取り付けられプルロッド３１１を通じて治具１０に
荷重を負荷するアクチュエータ３１８と、アクチュエー
タ３１８の出力を制御する制御装置３２とジャッキ316
1，３１６３とアクチュエータ３１８に油圧を供給する
荷重源３３からなる。
【００１６】制御装置３２は、一定荷重を負荷する、も
しくは予め荷重制御装置３２にプログラムされた波形の
荷重を負荷するという荷重制御と、一定ひずみ量で荷重
を負荷すること、もしくは予め荷重制御装置３２にプロ
グラムされた波形のひずみ量で荷重を負荷するというひ
ずみ量制御ができる。
しくは予め荷重制御装置３２にプログラムされた波形の
荷重を負荷するという荷重制御と、一定ひずみ量で荷重
を負荷すること、もしくは予め荷重制御装置３２にプロ
グラムされた波形のひずみ量で荷重を負荷するというひ
ずみ量制御ができる。
【００１７】疑似環境再現装置２０は、構成部品を一部
図４内に示すが、荷重装置３０のプルロッド３１１の間
に取り付けられた治具１０全体を内蔵でき且つ外気から
遮断できる容器２１と、容器２１を荷重装置本体３１に
固定する容器固定治具と、温度保持装置２４として容器
全体を加熱できる加熱炉と、加熱炉を荷重装置本体３１
に固定する加熱炉固定治具２４１と、加熱炉に電流を供
給し且つ温度を制御する加熱炉制御装置２５と、加熱炉
制御装置に容器内の温度を伝える温度伝達線と、腐食性
ガスを所定の圧力及び組成にする腐食ガス生成装置２２
０と、腐食ガス生成装置から容器内にガスを送る送気管
と、容器から排ガスを排気する排気管と、排気管より送
られた排ガスを無害化する排ガス処理装置２３０から成
る。疑似環境再現装置２０のフロー図を図５に示す。疑
似環境再現装置２０の腐食性ガス経路、特に送気管，容
器及び排気管は、耐腐食性の高い材料であるSUS310S で
作製した。疑似環境再現装置２０の仕様を表１に示す。
図４内に示すが、荷重装置３０のプルロッド３１１の間
に取り付けられた治具１０全体を内蔵でき且つ外気から
遮断できる容器２１と、容器２１を荷重装置本体３１に
固定する容器固定治具と、温度保持装置２４として容器
全体を加熱できる加熱炉と、加熱炉を荷重装置本体３１
に固定する加熱炉固定治具２４１と、加熱炉に電流を供
給し且つ温度を制御する加熱炉制御装置２５と、加熱炉
制御装置に容器内の温度を伝える温度伝達線と、腐食性
ガスを所定の圧力及び組成にする腐食ガス生成装置２２
０と、腐食ガス生成装置から容器内にガスを送る送気管
と、容器から排ガスを排気する排気管と、排気管より送
られた排ガスを無害化する排ガス処理装置２３０から成
る。疑似環境再現装置２０のフロー図を図５に示す。疑
似環境再現装置２０の腐食性ガス経路、特に送気管，容
器及び排気管は、耐腐食性の高い材料であるSUS310S で
作製した。疑似環境再現装置２０の仕様を表１に示す。
【００１８】
【表１】
【００１９】本発明の応力負荷耐環境性評価装置１を用
いて、ガスタービン動翼用Ｎｉ基合金に対し、３００，
５００，７００℃の３温度の常圧水蒸気中で、曲げ応力
490ＭＰａを負荷した時のスケール厚さの経時変化を調
べた結果を図６に示す。
いて、ガスタービン動翼用Ｎｉ基合金に対し、３００，
５００，７００℃の３温度の常圧水蒸気中で、曲げ応力
490ＭＰａを負荷した時のスケール厚さの経時変化を調
べた結果を図６に示す。
【００２０】（実施例２）実施例１記載の応力負荷耐環
境性評価装置１において、疑似環境再現装置２０は温度
保持装置２４として加熱炉に代えて冷却装置を取り付け
ることができる。冷却装置は、熱交換器にて冷却された
冷媒を容器に張り巡らした冷却管内に流し容器内を冷却
する。本装置を用いれば、低温での耐環境性を評価でき
る。
境性評価装置１において、疑似環境再現装置２０は温度
保持装置２４として加熱炉に代えて冷却装置を取り付け
ることができる。冷却装置は、熱交換器にて冷却された
冷媒を容器に張り巡らした冷却管内に流し容器内を冷却
する。本装置を用いれば、低温での耐環境性を評価でき
る。
【００２１】（実施例３）実施例１記載の応力負荷耐環
境性評価装置１において、試料４０に曲げ荷重を負荷す
る治具１０を実施例１記載の４点支持治具の代わりに図
７に示す３点支持治具を用いることができる。３点支持
治具は、４点支持治具のような広い等曲げ応力域を持た
ないが、中央の支持軸から両端の支持軸に向かって連続
的に曲げ応力が変化しており、応力変化に対する耐環境
性を同試料で観察することができる。またこのような曲
げ応力負荷状態は実機において頻繁にみられるので、応
力負荷耐環境性評価として意味がある。
境性評価装置１において、試料４０に曲げ荷重を負荷す
る治具１０を実施例１記載の４点支持治具の代わりに図
７に示す３点支持治具を用いることができる。３点支持
治具は、４点支持治具のような広い等曲げ応力域を持た
ないが、中央の支持軸から両端の支持軸に向かって連続
的に曲げ応力が変化しており、応力変化に対する耐環境
性を同試料で観察することができる。またこのような曲
げ応力負荷状態は実機において頻繁にみられるので、応
力負荷耐環境性評価として意味がある。
【００２２】図７に示す治具は実施例１記載の治具にみ
られるずれ止め１１２を別部品として付けず、図のよう
に本体ブロック１１４を切り込むことにより試料長手方
向に外れることを防いでいる。
られるずれ止め１１２を別部品として付けず、図のよう
に本体ブロック１１４を切り込むことにより試料長手方
向に外れることを防いでいる。
【００２３】（実施例４）実施例１記載の応力負荷耐環
境性評価装置１において、試料４０に曲げ荷重を負荷す
る治具１０は荷重装置３０により圧縮荷重が負荷される
ことにより試料に曲げ応力を負荷する構造であるが、図
８に示す治具は荷重装置３０により引張荷重が負荷され
ることにより試料４０に曲げ応力を負荷する構造であ
る。既存の荷重装置３０は引張荷重を負荷する装置であ
ることが多く、これらの荷重装置に図８に示す治具と疑
似環境再現装置２０を取り付けるだけで応力負荷耐環境
性評価を行うことができる。図９，図１０に定荷重を負
荷できる既存の荷重装置３０１を示す。
境性評価装置１において、試料４０に曲げ荷重を負荷す
る治具１０は荷重装置３０により圧縮荷重が負荷される
ことにより試料に曲げ応力を負荷する構造であるが、図
８に示す治具は荷重装置３０により引張荷重が負荷され
ることにより試料４０に曲げ応力を負荷する構造であ
る。既存の荷重装置３０は引張荷重を負荷する装置であ
ることが多く、これらの荷重装置に図８に示す治具と疑
似環境再現装置２０を取り付けるだけで応力負荷耐環境
性評価を行うことができる。図９，図１０に定荷重を負
荷できる既存の荷重装置３０１を示す。
【００２４】図９に示す定荷重装置３０１は、反力受３
１９１を設けることにより治具１０に対して重錘３３１
による荷重を１本のプルロッド３１１を通じて直接負荷
することができる。重錘３３１はベット３１４１内に格
納され、扉３１４２を開閉してその加減を行う。そのた
め外乱による振動を抑えることができる。また温度保持
装置２４を上方に移動して試料の設置が行える構造にな
っている。
１９１を設けることにより治具１０に対して重錘３３１
による荷重を１本のプルロッド３１１を通じて直接負荷
することができる。重錘３３１はベット３１４１内に格
納され、扉３１４２を開閉してその加減を行う。そのた
め外乱による振動を抑えることができる。また温度保持
装置２４を上方に移動して試料の設置が行える構造にな
っている。
【００２５】図１０に示す定荷重装置３０１は、レバー
３２１を設けることにより、直接荷重の装置より少量の
重錘３３１で治具１０に荷重することができる。
３２１を設けることにより、直接荷重の装置より少量の
重錘３３１で治具１０に荷重することができる。
【００２６】（実施例５）実施例１及び４記載の応力負
荷耐環境性評価装置１は、大型の荷重装置３０を必要と
する。しかし、図１１に示す構造にすれば、横型管状炉
を温度保持装置２４として用いることができ、簡便な設
備で応力負荷耐環境性評価を行うことができる。
荷耐環境性評価装置１は、大型の荷重装置３０を必要と
する。しかし、図１１に示す構造にすれば、横型管状炉
を温度保持装置２４として用いることができ、簡便な設
備で応力負荷耐環境性評価を行うことができる。
【００２７】
【発明の効果】本発明によれば、温度変化により設定し
た応力が評価試験中変化することなしに、産業用機器を
構成する材料に対して曲げ応力下での耐環境性の評価を
行うことができる。形状の異なる試料を用いれば、同時
に異なる曲げ応力下での耐環境性の評価も行うことがで
きる。
た応力が評価試験中変化することなしに、産業用機器を
構成する材料に対して曲げ応力下での耐環境性の評価を
行うことができる。形状の異なる試料を用いれば、同時
に異なる曲げ応力下での耐環境性の評価も行うことがで
きる。
【図１】本発明の応力負荷耐環境性評価装置の説明図。
【図２】試料に曲げ応力を負荷する治具の説明図。
【図３】４点支持治具と支持された試料に負荷される曲
げ応力の説明図。
げ応力の説明図。
【図４】荷重装置本体の斜視図。
【図５】疑似環境再現装置のフローチャート。
【図６】本発明の応力負荷耐環境性評価法で得た結果の
一例を示す説明図。
一例を示す説明図。
【図７】３点支持治具と支持された試料に負荷される曲
げ応力の説明図。
げ応力の説明図。
【図８】引張荷重によって試料に曲げ応力を負荷する治
具の説明図。
具の説明図。
【図９】定荷重を負荷できる既存の荷重装置例１の平面
図。
図。
【図１０】定荷重を負荷できる既存の荷重装置例２の平
面図。
面図。
【図１１】簡便な設備で応力負荷耐環境性評価を行うこ
とができる構造を示す説明図。
とができる構造を示す説明図。
１０…試料に曲げ荷重を負荷する治具、１２…プルロッ
ド締め付けねじ、１３…固定棒、１４…固定棒固定ね
じ、１１１…支持軸、１１２…ずれ止め、１１３…支持
軸固定部、１１４…本体ブロック、１５０…治具取り付
け金具、３１１…プルロッド。
ド締め付けねじ、１３…固定棒、１４…固定棒固定ね
じ、１１１…支持軸、１１２…ずれ止め、１１３…支持
軸固定部、１１４…本体ブロック、１５０…治具取り付
け金具、３１１…プルロッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 重義 茨城県日立市大みか町七丁目１番１号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 土井 裕之 茨城県日立市大みか町七丁目１番１号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 松田 憲昭 茨城県日立市幸町三丁目２番２号 日立ニ ュークリアエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 木本 寛 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内
Claims (6)
- 【請求項１】試料に曲げ応力を負荷する治具と、前記治
具を内部に収納できる容器をもち前記容器内雰囲気の温
度，圧力及び組成を調整できる疑似環境再現装置と、前
記治具に荷重する荷重装置とから成る応力負荷耐環境性
評価装置を用いて、試料に曲げ応力を負荷した状態での
耐環境性を評価することを特徴とする応力負荷耐環境性
評価法。 - 【請求項２】請求項１に記載の前記治具は、耐環境性，
強度及び靱性に優れた材料で作製され、前記荷重装置よ
り治具自体に引張もしくは圧縮荷重が負荷されると治具
に支持された試料に曲げ応力が負荷される構造であり、
複数の試料を支持することができる構造である応力負荷
耐環境性評価法。 - 【請求項３】請求項１に記載の前記治具に形状が異なる
複数の試料を同時に支持させることにより、同時に負荷
応力の異なる複数の試料を評価する応力負荷耐環境性評
価法。 - 【請求項４】請求項１に記載の前記荷重装置は、一定荷
重を負荷すること、もしくは予め荷重制御装置にプログ
ラムされた波形の荷重を負荷する応力負荷耐環境性評価
法。 - 【請求項５】請求項１に記載の前記荷重装置は、一定ひ
ずみ量で荷重を負荷すること、もしくは予め荷重制御装
置にプログラムされた波形のひずみ量で荷重を負荷する
応力負荷耐環境性評価法。 - 【請求項６】請求項１に記載の前記疑似環境再現装置の
容器内雰囲気は、所定の温度，圧力及び組成である空
気，水，腐食性ガス，腐食性液体である応力負荷耐環境
性評価法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34494396A JPH10185798A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 応力負荷耐環境性評価法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34494396A JPH10185798A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 応力負荷耐環境性評価法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10185798A true JPH10185798A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18373210
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34494396A Pending JPH10185798A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 応力負荷耐環境性評価法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10185798A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010131519A1 (ja) | 2009-05-12 | 2010-11-18 | 三菱重工業株式会社 | タービン翼の遠心応力模擬試験方法及び装置 |
| US8513020B2 (en) * | 2009-12-08 | 2013-08-20 | National Oilwell Varco, L.P. | Corrosion testing apparatus and methods |
| CN104458400A (zh) * | 2014-12-10 | 2015-03-25 | 北京科技大学 | 一种高温高压水汽环境结构材料试验装置 |
| CN105424501A (zh) * | 2015-12-23 | 2016-03-23 | 北汽福田汽车股份有限公司 | 起重机底架刚度测评方法及装置 |
| CN106323850A (zh) * | 2016-08-15 | 2017-01-11 | 中国石油天然气集团公司 | 一种评价钻杆内涂层耐蚀性能的装置和方法 |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP34494396A patent/JPH10185798A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010131519A1 (ja) | 2009-05-12 | 2010-11-18 | 三菱重工業株式会社 | タービン翼の遠心応力模擬試験方法及び装置 |
| US8513020B2 (en) * | 2009-12-08 | 2013-08-20 | National Oilwell Varco, L.P. | Corrosion testing apparatus and methods |
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| CN105424501A (zh) * | 2015-12-23 | 2016-03-23 | 北汽福田汽车股份有限公司 | 起重机底架刚度测评方法及装置 |
| CN105424501B (zh) * | 2015-12-23 | 2018-01-19 | 北汽福田汽车股份有限公司 | 起重机底架刚度测评方法及装置 |
| CN106323850A (zh) * | 2016-08-15 | 2017-01-11 | 中国石油天然气集团公司 | 一种评价钻杆内涂层耐蚀性能的装置和方法 |
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