JPH10185633A - 地中変位測定装置 - Google Patents

地中変位測定装置

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Publication number
JPH10185633A
JPH10185633A JP35561696A JP35561696A JPH10185633A JP H10185633 A JPH10185633 A JP H10185633A JP 35561696 A JP35561696 A JP 35561696A JP 35561696 A JP35561696 A JP 35561696A JP H10185633 A JPH10185633 A JP H10185633A
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JP
Japan
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underground displacement
sensor unit
sensor
underground
displacement measuring
Prior art date
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Pending
Application number
JP35561696A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Suganuma
健 菅沼
Tomonari Hayashi
智成 林
Takeshi Okada
岡田  健
Toru Tomonari
亨 友成
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DENSHI OYO KK
Nippon Koei Co Ltd
Applied Electronics Corp
Original Assignee
DENSHI OYO KK
Nippon Koei Co Ltd
Applied Electronics Corp
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Publication date
Application filed by DENSHI OYO KK, Nippon Koei Co Ltd, Applied Electronics Corp filed Critical DENSHI OYO KK
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Testing Or Calibration Of Command Recording Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 重力に対して縦方向のみならず、横方向の孔
における計測が容易にでき、かつ、広域の角度検出がリ
アルタイムで容易に計測できる装置を提供することを目
的とする。 【構成】 地中変位測定点のボーリング孔63に、地中
変位計28を挿入して地中の変位を求めるようにした装
置において、地中変位計28は、連結杆部29とセンサ
杆部30とを連結してなり、このセンサ杆部30には、
傾斜によるギャップの変化から角度を検出するセンサユ
ニット31と、このセンサユニット31の検出信号を電
気信号に変換する変換器ユニット32とを具備してなる
ものである。このような構成により、リアルタイムで、
測点を多く測定でき、さらに、水平方向も垂直方向もセ
ンサユニット31の向きを変えるだけで測定できる。し
かも、長手方向の長さを極めて小さくできる。また、角
度の演算が簡単で、しかも地中変位計28の構成も堅固
にでき、地中変位の検出には好敵である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、災害防止のため地
山や鉄道路、自動車道路の盛土13などの挙動観測をす
るための地中変位測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】災害対策や防災事業では、山間部での地
山11や盛土13などの挙動観測という計測業務が生じ
る。この計測業務では、種々の計測方法が用いられる
が、その一手法として図11(a)に示すように、計測
地点に縦のボーリング孔を堀るか、図11(b)に示す
ように、横のボーリング穴を掘り、これらの孔内の変位
・変形を棒状の傾斜計12で調べることにより、地すべ
り土塊11や土砂崩れにおける地すべり面を特定した
り、地山11や盛土13などの挙動状況をとらえること
ができる。
【0003】ボーリング孔の変位・変形状態を把握する
方法として、コストや信頼性の面から、従来は、1.差
動トランス方式と、2.歪みゲージ方式が広く用いられ
てきた。これら2種類の方式について以下に説明する。 1.差動トランス方式 差動トランス21は、図12(b)に示すように、駆動
発振器20に接続された1次コイル18と、互いに対称
で、かつ逆方向に接続された2次コイル19とがボビン
にドーナツ状に巻かれ、その中央の空間には、非接触状
態に鉄心17が挿入され、この鉄心17と1次・2次コ
イル18、19との相対位置の変化により、2つに分か
れた2次コイル19の1次コイル18に対する相互イン
ダクタンスが変化し、2次コイル19の誘導起電圧に差
が生じ、その差が出力トランス22に出力として得られ
る、というものである。
【0004】このような差動トランス21の原理を利用
して傾斜を検出するものは、図12(a)に示すよう
に、振り子16の吊り紐15に錘14を吊り下げ、この
錘14と一体に鉄心17を取り付けてなるものである。
このような構成により、被測定物が傾斜すると、振り子
16は垂直状態を維持し、1次コイル18と2次コイル
19が傾斜するので、鉄心17の相対的な移動距離によ
り傾斜が検出される。
【0005】2.歪みゲージ方式 図13に示すようなX方向歪みゲージ24(またはY方
向歪みゲージ25)は、金属抵抗素子の抵抗値変化によ
り、被測定物の表面歪みを測定するものである。一般
に、金属材料の抵抗値は、外部からの力が与えられ、伸
びると増加し、圧縮すると減少する性質を持っている。
例えば、最初1の長さのものがΔ1だけ伸びたとして
(その時の歪みはΔ1/1=εとなる)、最初Rであっ
た抵抗値がΔRだけ変化したとすれば、つぎの関係が成
り立つ。 ΔR/R=KSε KSは、ゲージ率といい、歪みゲージの感度を表す係数
である。
【0006】このようなX方向歪みゲージ24とY方向
歪みゲージ25を、図13(a)に示すように、それぞ
れパイプ23のX方向とY方向に一致させて貼着し、そ
れぞれの出力を図13(b)に示すように、ブリッジ回
路27の一辺に接続する。そして、入力端子26からの
入力電圧に対する出力トランス22からの出力がX方向
歪みゲージ24(またはY方向歪みゲージ25)によっ
てどのように変化したかでパイプ23の歪み量変化をと
らえるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
1.差動トランス方式は、差動トランス21自体の補償
構造により温度変化を受けにくいこと、非接触であるた
め、変換部の劣化が少ないことなどの特徴を有する。そ
の反面、振り子型構造のため、長手方向のスケールダウ
ンを図りにくいという問題点を有している。
【0008】2.歪みゲージ方式は、構造が単純である
ため、製作が容易であるという特徴を有する。しかし、
角度の変化を検出するには、X方向歪みゲージ24また
はY方向歪みゲージ25を所定角度毎に多数貼着するこ
とを必要とするばかりか、それぞれのゲージ出力に基づ
く角度の演算が面倒で、パイプ23に歪みが発生しない
で傾斜したようなときには、角度の変化が測定できない
という問題点がある。
【0009】本発明は、差動トランス方式では困難であ
った重力に対して縦方向のみならず、横方向の孔におけ
る計測が容易にでき、かつ、広域の角度検出がリアルタ
イムで容易に計測できる装置を提供することを目的とす
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、地中変位測定
点にボーリング孔63をあけ、地中変位計28を挿入し
て地中の変位を求めるようにした地中変位測定装置にお
いて、前記地中変位計28は、連結杆部29とセンサ杆
部30とを連結してなり、このセンサ杆部30には、傾
斜によるギャップの変化から角度を検出するセンサユニ
ット31と、このセンサユニット31の検出信号を電気
信号に変換する変換器ユニット32とを具備してなるこ
とを特徴とする地中変位測定装置である。
【0011】傾斜によるギャップの変化から角度を検出
するセンサユニット31と、この検出信号を電気信号に
変換する変換器ユニット32とを具備したので、リアル
タイムで、測点を多く測定でき、さらに、水平方向も垂
直方向もセンサユニット31の向きを変えるだけで測定
できる。しかも、長手方向の長さを極めて小さくでき
る。センサユニット31が傾斜すると、スプリング47
により吊り下げられたターゲット46が傾斜した方向に
移動して、プローブ48との距離Dが変化し、この距離
Dの変化とプローブ48の発振電圧とに相関関係が得ら
れるので、距離Dと相関関係のある正確な出力信号がプ
ローブ48から出力する。したがって、角度の演算が簡
単で、しかも地中変位計28の構成も堅固にでき、地中
変位の検出には好敵である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面に基づき
説明する。本発明の地中変位測定装置に使用される地中
変位計28は、図1(a)に示すように、センサ杆部3
0と連結杆部29とを連結した、たとえば単位長さ1m
の地中変位計28を、数mから数10mの長さに順次連
結した物干し竿のような長い棒状をなしている。このよ
うな地中変位計28は、計測しようとする地山11など
の計測地点にボーリング孔63を垂直に穿設し、その中
に挿入される。この場合、地中変位計28の最下端部
は、地すべりを起さないと思われる深い安定した地層ま
で挿入されることにより、図1(b)に示すように、地
すべり土塊11によって地中変位計28の途中が傾斜す
るようにセットすることが望ましい。
【0013】前記センサ杆部30は、図2〜図4に示す
ように、半円筒形の2個のセンサケース34の中に、セ
ンサユニット31と変換器ユニット32とを収納して固
着したものである。前記センサケース34は、直径が4
0〜50mmの塩化ビニールパイプなどからなり、両端
部に連結用小径部38を形成し、中央部分には両端を2
つの壁部37で仕切られたセンサ収納部35と変換器収
納部36が形成されている。このセンサ収納部35は、
高さの低い円柱体の前記センサユニット31を、軸方向
に対して水平にセットする水平収納部44と軸方向に対
して垂直にセットする垂直収納部43とからなる。
【0014】前記センサユニット31の内部構造は、図
6(b)に示すように、高さの低い円柱体のセンサハウ
ジング45内に、鉄製、銅製などの円盤状のターゲット
46をベリリウム銅などからなるスプリング47で中空
に浮かして取付け、また、センサハウジング45の一方
の面に、ターゲット46と一定距離Dをもって対峙して
プローブ48を設けてなるものである。このプローブ4
8は、図6(a)に示すように、コイル49を主体と
し、他端部には、コンデンサ50と発振回路51が接続
される。
【0015】前記地中変位計28を図1(a)に示すよ
うに垂直に埋設して計測を行うために、センサユニット
31が、前後、左右の傾斜に感度を有するものとする場
合には、センサユニット31を図4(b)のように垂直
収納部43に収納(センサ杆部30の長さ方向に対して
直交する方向)する。そして、変換器ユニット32を変
換器収納部36へ収納し、ケーブル33をケーブル孔4
2から外部へ導出し、センサ収納部35と変換器収納部
36の隙間にモールド62を詰め込んで2つのセンサケ
ース34を合わせる。このとき、一方のセンサケース3
4の位置合わせ突起39が他方の位置合わせ孔40へ嵌
合して位置決めし、ついで連結ねじ孔41にねじ61を
差し込んで一体に固着する。
【0016】なお、前記地中変位計28を水平に埋設し
て計測を行うために、センサユニット31が、上下の傾
斜に感度を有するものとする場合には、センサユニット
31を図4(a)のように水平収納部44に収納(セン
サ杆部30の長さ方向と同一方向)する。
【0017】このようにして構成されたセンサ杆部30
は、その連結用小径部38を連結杆部29の端部に嵌合
して、溶着により、または接着剤60により固定的に連
結して1本が約1mの地中変位計28が形成される。こ
のような単位長さの地中変位計28が目的によって数本
から10数本、必要に応じてさらに長く連結される。
【0018】以上のように構成された地中変位計28
が、図1(a)のような垂直のボーリング孔63に挿入
される。そして、地すべりが発生して、図1(b)のよ
うに地すべり土塊11により折り曲げられ、傾斜する
と、傾斜したセンサユニット31がその角度を検出して
出力する。
【0019】このセンサユニット31の傾斜角度計測原
理を図6(a)により説明する。プローブ48のコイル
49に数MHzの発振回路51を接続すると、コイル4
9とターゲット46の距離Dが近いと、ターゲット46
に渦電流が発生する。距離Dがさらに近づいて、コイル
49からのエネルギーの供給が多くなると、プローブ4
8の発信電圧が下がってゆき、逆に遠くなると発振電圧
が上がってゆく。
【0020】ここで、センサユニット31が傾斜する
と、スプリング47により吊り下げられたターゲット4
6が傾斜した方向に移動するので、プローブ48との距
離Dが変化する。この距離Dの変化とプローブ48の発
振電圧とに相関関係が得られるので、距離Dと相関関係
のある信号がプローブ48から出力する。このセンサユ
ニット31の出力は、図5に示す変換器ユニット32へ
入力し、検波回路52で検波し、信号増幅回路53で増
幅して電圧出力回路54から信号出力端子58へ信号を
出力する。この変換器ユニット32内の電源は、電源5
9からノイズキャンセラー55、安定化電源56を経て
ノイズが除去され、かつ、安定化した電圧が供給され
る。なお、センサユニット31の発振電圧と距離Dと
は、非直線の関係となるので、直線化回路により比例的
な関係となるように補正される。図5において、57
は、シールドケースである。
【0021】つぎにこのようなセンサユニット31によ
る地中変位計28としての作用を図1により説明する。
図1(c)において、設置直後の地中変位計28は、図
1(a)に示したように垂直な状態であり、傾斜した地
中変位計28は、図1(b)に丸で囲んだ変動後の状態
である。この図1(c)において、L1は地中変位計2
8の長さ、Anは変動量、θnは傾斜角度、L2は斜辺
の長さであり、L1≒L2とすると、An=L2tan
θnとなる。このAnを次式で累積することによりボー
リング孔63内の相対変位量dがとらえられる。
【0022】つぎに具体的な試験結果を以下に説明す
る。 (1)試験体 試験に使用した地中変位計28は、連結杆部29とセン
サ杆部30のパイプが内径40mm、長さ1mの塩ビパ
イプからなり、その中にセンサユニット31と変換器ユ
ニット32を収納したものを1本の単位長さとし、これ
を接着剤60で8本(8m)直線的に連結したものとす
る。この場合、センサユニット31は、図4(b)に示
すように、前後、左右方向に感度を有するように取り付
けられたものが用いられる。
【0023】(2)試験方法 8mの地中変位計28を、垂直なボーリング孔63に差
し込み、上端部と下端部を固定的に取付け、中央部付近
を変位させセンサユニット31の出力値とパイプの変形
量を測定する。すなわち、地中変位計28の上下端部
は、地すべりが生ぜず、中央部分に地すべりが発生した
ものとした場合を測定する。パイプの変形量は、パイプ
を弓状にわん曲させ、試験体に0.5m間隔で設けた測
定点と垂直な基準線とパイプの距離により測定し、試験
体の変位状況をプロットする。また、各変位状況におけ
るセンサ出力値をセンサユニット31で計測し、変換器
ユニット32へ送って試験体の変位量を算出する。作用
点での変位量は、10mm毎に100mmまで順次変位
させた。地中変位計28の測定方向(感度方向)は、図
7(a)(b)(c)に示すようなつぎの3種類で行っ
た。なお、、図7において、2重線の矢印は変位方向を
示し、1本線の矢印方向はセンサユニット31の感度方
向を示している。 試験1:図7(a)に示すように、センサユニット3
1の感度方向に対して平行方向の場合。 試験2:図7(b)に示すように、センサユニット3
1の感度方向に対して平行方向の場合。 試験3:図7(c)に示すように、センサユニット3
1の感度方向に対して垂直方向の場合。
【0024】(3)試験用機器 8本の地中変位計28にそれぞれ取り付けられたセンサ
杆部30からの信号出力端子58をすべて記録計(図示
せず)に入力して、センサ出力値を測定する。
【0025】(4)試験結果 試験1:測定方向ラインと同一方向に10mm毎に0
〜100mmまで8本の地中変位計28の略中央部を変
位させる。試験結果は、図8に示すとおりである。 試験2:測定方向ラインと逆方向に10mm毎に0〜
100mmまで8本の地中変位計28の略中央部を変位
させる。試験結果は、図9に示すとおりである。 試験3:測定方向ラインを90度ずらして10mm毎
に0〜100mmまで8本の地中変位計28の略中央部
を変位させる。試験結果は、図9に示すとおりである。
【0026】(5)データの解析 試験結果を元にし、実際の塩ビパイプの変位量とセンサ
杆部30の計測量とを比較して、誤差や設置・施工上の
特性などを把握する。 解析:地中変位計28からの電圧出力値を、初期状態
からの相対変位角およびパイプの変位量とから算出し、
これを累積してゆくことによりパイプの変位量を算出し
てゆく。地中変位計28を垂直に設置した図1(a)の
状態を初期状態とする。この状態を基準として試験体に
変位を加えたときの差分を求めてゆく。試験体に変位を
加えた状態を図6(c)とする。このときの最下端地中
変位計28は、その長さをL1、変動量をA1、傾斜角
度をθ1とすると、A1は、近似的に次式(1)で求め
ることができる。 A1≒1000×tanθ1 …………(1) 本実施例では、8本の塩ビパイプL1、L2、L3、…
L8の各側点における変動量A1、A2、A3、…A8
を前記(1)式を用いて求める。塩ビパイプの各側点に
おける相対変動量Anは、次式(2)により求めた。 図6(c)に示すような例では、相対変位量dは、 d=A1+A2+A3 として求めることができる。 結果 試験結果を元にして前記5.の方法を用いて試験体の
相対変位量を求めた。算出結果は、図8、図9および図
10に示すとおりである。これらの試験1、試験2の結
果から、実測による試験体の変動量と、センサ出力値に
よる試験体の変動量(算出値)とは、非常に近似してい
ることが判る。その結果、本発明による地中計測装置を
用いて変位量(傾斜角度)を測定することにより、単位
測定長間の変位形状の把握が可能であることが判る。ま
た、試験3では、センサ感度方向に対して直角方向の変
化分に対しては、変位量をとらえないことが判る。
【0027】
【発明の効果】
(1)本発明は、傾斜によるギャップの変化から角度を
検出するセンサユニット31と、この検出信号を電気信
号に変換する変換器ユニット32とを具備したので、リ
アルタイムで、測点を多く測定でき、さらに、水平方向
も垂直方向もセンサユニット31の向きを変えるだけで
測定できる。しかも、長手方向の長さを極めて小さくで
き、従来の差動トランス方式が振り子型構造のため、長
手方向のスケールダウンを図りにくいという問題点を解
決している。
【0028】(2)本発明は、センサユニット31が傾
斜すると、スプリング47により吊り下げられたターゲ
ット46が傾斜した方向に移動して、プローブ48との
距離Dが変化し、この距離Dの変化とプローブ48の発
振電圧とに相関関係が得られるので、距離Dと相関関係
のある正確な出力信号がプローブ48から出力する。ま
た、感度に指向性をもたせることができる。したがっ
て、角度の演算が簡単で、しかも地中変位計28の構成
も堅固にでき、地中変位の検出には好敵である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による地中変位測定装置の基本的動作を
説明するもので、(a)は、計測地点にボーリング孔6
3を穿設して地中変位計28を挿入している説明図、
(b)は、地すべり土塊11により地中変位計28の一
部が傾斜している状態の説明図、(c)は、傾斜角度の
演算の説明図である。
【図2】本発明によるセンサ杆部30の分解斜視図であ
る。
【図3】図2におけるセンサユニット31の取付け角度
を90度ずらして取り付ける例を示す分解斜視図であ
る。
【図4】(a)は、センサユニット31を図2の状態に
取り付けて組み立てた状態の断面図、(b)は、センサ
ユニット31を図3の状態に取り付けて組み立てた状態
の断面図である。
【図5】本発明による変換器ユニット32のブロック図
である。
【図6】(a)は、センサユニット31の原理の説明
図、(b)は、センサユニット31の断面図、(c)
は、地中変位計28が変位したときの演算の説明図であ
る。
【図7】(a)は、試験1(センサユニット31の感度
方向に対して平行で、測定方向ラインと同一の場合)の
説明図、(b)は、試験2(センサユニット31の感度
方向に対して平行で、測定方向ラインと逆の場合)の説
明図、(c)は、試験3(センサユニット31の感度方
向に対して垂直方向の場合)の説明図である。
【図8】試験1の測定結果のグラフである。
【図9】試験2の測定結果のグラフである。
【図10】試験3の測定結果のグラフである。
【図11】(a)は、測定地点に縦のボーリング孔を堀
り、この孔内の変位・変形を棒状の傾斜計12で調べる
場合の説明図、(b)は、横のボーリング穴を掘り、こ
の孔内の変位・変形を棒状の傾斜計12で調べる場合の
説明図である。
【図12】(a)は、従来の差動トランス方式による測
定方法の説明図、(b)は、差動トランスの原理の説明
図である。
【図13】(a)は、従来の歪みゲージ方式による測定
方法の説明図、(b)は、歪みゲージの原理の説明図で
ある。
【符号の説明】
10…地山、11…地すべり土塊、12…傾斜計、13
…盛土、14…錘、15…吊り紐、16…振り子、17
…鉄心、18…1次コイル、19…2次コイル、20…
駆動発振器、21…差動トランス、22…出力トラン
ス、23…パイプ、24…X方向歪みゲージ、25…Y
方向歪みゲージ、26…入力端子、27…ブリッジ回
路、28…地中変位計、29…連結杆部、30…センサ
杆部、31…センサユニット、32…変換器ユニット、
33…ケーブル、34…センサケース、35…センサ収
納部、36…変換器収納部、37…壁部、38…連結用
小径部、39…位置合わせ突起、40…位置合わせ孔、
41…連結ねじ孔、42…ケーブル孔、43…垂直収納
部、44…水平収納部、45…センサハウジング、46
…ターゲット、47…スプリング、48…プローブ、4
9…コイル、50…コンデンサ、51…発振回路、52
…検波回路、53…信号増幅回路、54…電圧出力回
路、55…ノイズキャンセラー、56…安定化電源、5
7…シールドケース、58…信号出力端子、59…電
源、60…接着剤、61…ねじ、62…モールド、63
…ボーリング孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 健 神奈川県横浜市港北区新吉田町624−1 ルミエールA−101 (72)発明者 友成 亨 東京都中野区本町4丁目48番17号 株式会 社電子応用内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中変位測定点にボーリング孔63をあ
    け、地中変位計28を挿入して地中の変位を求めるよう
    にした地中変位測定装置において、前記地中変位計28
    は、連結杆部29とセンサ杆部30とを連結してなり、
    このセンサ杆部30には、傾斜によるギャップの変化か
    ら角度を検出するセンサユニット31と、このセンサユ
    ニット31の検出信号を電気信号に変換する変換器ユニ
    ット32とを具備してなることを特徴とする地中変位測
    定装置。
  2. 【請求項2】 地中変位計28は、連結杆部29とセン
    サ杆部30とを連結して単位長さの地中変位計28と
    し、この地中変位計28を測定範囲に応じて複数本連結
    してなることを特徴とする請求項1記載の地中変位測定
    装置。
  3. 【請求項3】 センサユニット31は、センサハウジン
    グ45内に、導電体のターゲット46をスプリング47
    で中空に浮かして取付け、センサハウジング45の一方
    の面に、ターゲット46と一定距離をもって対峙してプ
    ローブ48を設けてなり、このプローブ48のコイル4
    9に高周波数の発振回路51を接続してターゲット46
    に渦電流を発生させ、プローブ48の発振電圧の変化か
    ら距離を算出し、傾斜角度を求めるようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の地中変位測定装置。
  4. 【請求項4】 センサユニット31は、地中変位計28
    を垂直に埋設し、前後、左右の傾斜に感度を有するもの
    とする場合には、センサユニット31をセンサ杆部30
    の長さ方向に対して直交する方向に収納してなることを
    特徴とする請求項1記載の地中変位測定装置。
  5. 【請求項5】 センサユニット31は、地中変位計28
    を水平に埋設し、上下の傾斜に感度を有するものとする
    場合には、センサユニット31をセンサ杆部30の長さ
    方向と同一方向に収納してなることを特徴とする請求項
    1記載の地中変位測定装置。
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