JPH10185182A - 燃焼機器のガス圧自動調整装置 - Google Patents

燃焼機器のガス圧自動調整装置

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JPH10185182A
JPH10185182A JP34922096A JP34922096A JPH10185182A JP H10185182 A JPH10185182 A JP H10185182A JP 34922096 A JP34922096 A JP 34922096A JP 34922096 A JP34922096 A JP 34922096A JP H10185182 A JPH10185182 A JP H10185182A
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JP
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gas pressure
combustion
combustion equipment
control
function
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JP34922096A
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Masa Ishimoto
雅 石本
Satoru Morita
森田  哲
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】全自動で燃焼機器の最大ガス圧と最小ガス圧に
対応する比例弁駆動制御値を検出して設定することがで
きるガス圧自動調整装置を提供する。 【解決手段】燃焼制御プログラムを実行する制御部を有
する燃焼機器のガス圧自動調整装置において、燃焼機器
の制御部と通信可能であり、複数種類の燃焼機器に対応
するガス圧データテーブルを格納し、燃焼機器のガス圧
を測定するガス圧測定機能を有し、更に、ガス圧調整開
始を指令するコードを含むパスワードを該燃焼機器の制
御部に送信して該燃焼機器の制御部をガス圧調整モード
にし、燃焼機器の制御部からその機器情報データを受信
してそれに基づき前記ガス圧データテーブルを選択し、
燃焼機器の制御部に最小能力燃焼運転及び最大能力燃焼
運転を実行させて、測定されるガス圧が前記データテー
ブルの値に一致する時のガス比例弁制御値を燃焼機器の
記憶装置に記憶させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯器や風呂追い
焚き機能付き給湯器等の燃焼機器のガス圧を自動的に調
整することができる端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】給湯器等の燃焼機器は、近年においてマ
イクロコンピュータを使用して、燃焼制御から給湯機
能、自動湯張り機能、追い焚き機能等の制御などを実現
している。このようなマイクロコンピュータを利用した
燃焼制御の一つに、要求される熱量をバーナから投入す
る為にガス比例弁の開度を制御することが行われる。そ
の場合、バーナに供給されるガス圧の最小値と最大値に
対応するガス比例弁の駆動電流にもとづき比例弁駆動電
流が求められ、比例弁の駆動が行われる。
【0003】即ち、バーナの最小能力燃焼と最大能力燃
焼に応じて、ガス圧の最小値と最大値とが求められ、そ
のガス圧の最小値と最大値とに応じた比例弁駆動電流の
最小値と最大値が求められる。したがって、燃焼機器を
設置した状況化で、そのガス圧を最小及び最大のガス圧
設定値にすることができる比例弁駆動電流値を検出して
設定する必要がある。
【0004】その理由は、設置された環境によって供給
されるガス圧が異なり、またガスの種類によっても必要
とされるガス圧が異なるからである。また、比例弁自体
にばらつきがあり同じ駆動電流でも比例弁の開度にばら
つきがあるからである。そこで、ガスの種類に応じて最
適なガスの二次圧力を燃焼機器内で実現する為には、実
際に機器が設置された状態で比例弁のガス二次圧力を直
接監視しながら比例弁電流値を調整する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ガス圧調整は、燃焼機器の施工時や修理による制御基板
交換時に、修理員がガスの検圧口にガス圧力測定器のチ
ューブを差し込み、燃焼機器を最小燃焼時または最大燃
焼時の条件化で燃焼させて、ガス圧力測定器の目盛りを
参照しながら適正値になる様に調整ボタンやボリューム
を調整するのが一般的である。従って、非常に多くの工
数を要する。
【0006】一方で、燃焼機器の修理はより複雑化して
いる。燃焼機器内で使用する電磁弁、ファン等のアクチ
ュエータや温度センサ、水量センサ等のセンサ等の部品
数が増加する傾向にある。燃焼機器の機能の高度化に伴
い、新しいセンサや部品が組み込まれ、制御シーケンス
が複雑化し、部品配置の高密度化が進んでいる。更に、
頻繁にモデルチェンジが行われると共に製品のラインア
ップも増加する傾向にある。その結果、給湯器の修理
は、部品点数の増大と機能高度化によるソフトウエアの
複雑化に伴い故障部品の特定が困難になっており、また
修理対象の機種が増加して個々の機種への対応が困難に
なっている。そこで、最近になって修理支援装置が種々
提案されている。本発明者等も例えば特願平8−189
000号にて、修理支援装置を提案した。
【0007】そこで、本発明は、かかる修理支援装置を
利用してガス圧の調整を自動的に行うことができるガス
圧調整装置を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、修理端末を給湯器と通信
線で接続し、給湯器内の制御部に最小能力及び最大能力
で燃焼させて、その時に検出されるガス圧が所望の設定
値になる時の比例弁駆動制御値を自動で記憶させること
ができるガス圧調整装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
よれば、燃焼制御プログラムを実行する制御部を有する
燃焼機器のガス圧自動調整装置において、該燃焼機器の
制御部と通信可能であり、複数種類の燃焼機器に対応す
るガス圧データテーブルを格納し、燃焼機器のガス圧を
測定するガス圧測定機能を有し、ガス圧調整開始を指令
するコードを含むパスワードを該燃焼機器の制御部に送
信して該燃焼機器の制御部をガス圧調整モードにし、該
燃焼機器の制御部からその機器情報データを受信してそ
れに基づき前記ガス圧データテーブルを選択し、該燃焼
機器の制御部に最小能力燃焼運転及び最大能力燃焼運転
を実行させて、測定されるガス圧が前記データテーブル
の値に一致する時のガス比例弁制御値を該燃焼機器の記
憶装置に記憶させることを特徴とするガス圧自動調整装
置を提供することにより達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲
はその実施の形態に限定されるものではない。尚、以下
説明の為に風呂追い焚き機能付きの給湯器を例にして説
明するが、それ以外の機能を有する給湯器或いは一般的
な燃焼機器にも適用することができる。
【0011】図1は、給湯器修理支援システムの全体の
構成を示す図である。1はその修理支援装置であり、通
信線または赤外線などの通信媒体手段を介して給湯器2
に接続される。また、修理支援装置1は、携帯端末や携
帯用のパーソナルコンピュータ10と入出力ボックス2
0から構成される。携帯端末10は汎用品を使用するこ
とができ、修理用のプログラムをインストールすること
で、各種の修理支援機能を実現することができる。そし
て、この修理支援装置は、本発明にかかるガス圧自動設
定機能を持つ。
【0012】携帯端末装置10は入出力ボックス20と
通信線で接続され、入出力ボックス20は携帯端末10
から与えられるデジタル信号を電圧変換して給湯器2の
電圧に整合したデジタル信号をシリアルに送信したり、
給湯器から検出した電力、ガス圧、電流、電圧、抵抗
値、周波数などのアナログ値をデジタル値に変換して携
帯端末10に送信したりするインターフェース的な機能
を有する。
【0013】給湯器2内には、後述するマイクロコンピ
ュータによる制御装置が設けられているが、入出力ボッ
クス20とは通信線CN5で接続されて、携帯端末10
が給湯器の制御装置内と通信をすることができる様にな
っている。更に、給湯器2に対して、その商用電源に対
して消費される電力を検出する為の端子CN4、2次ガ
ス圧を測定する為のチューブCN3、及び選択された部
位の電圧、電流、抵抗、周波数を測定する為のプローブ
付き端子CN2が取り付けられる。
【0014】従って、給湯器2側に要求されるものは、
基本的には通信線CN5が接続されるコネクタ端子と、
その通信線を介して行われる通信機能である。
【0015】図2は、修理支援装置の携帯端末10内の
ソフトウエア機能の構成を示す図である。携帯端末は通
常の汎用コンピュータと同等のハードウエア構成をと
り、その記憶媒体内に図2に示した機能をもつソフトウ
エアが格納される。
【0016】テスター機能P1は、交流・直流電圧測定
機能P11、交流・直流電流測定機能P12、抵抗測定
機能P13、周波数測定機能P14を有する。これらの
テスター機能プログラムP1は、前述した入出力ボック
ス20からのプローブをもつ端子CN2により、選択さ
れた給湯器内の部位の電圧、電流、抵抗、周波数を測定
する。
【0017】ガス圧測定機能プログラムP2は、前述し
たチューブCN3を給湯器2内のガス比例弁の下流側の
ガス2次圧を測定する為のプログラムである。同様に、
消費電力測定機能プログラムP3は、給湯器2の電源と
商用電源との間に挿入される電力用端子CN4を介し
て、給湯器全体で消費する電力を測定するプログラムで
ある。
【0018】これらの測定機能プログラムは、入出力ボ
ックス20内にある測定用のハードウエアを制御するこ
とにより、それぞれの物理量を測定して、携帯端末10
に表示する。
【0019】機器情報取得機能プログラムP4は、通信
線CN5を介して接続される給湯器の機種コードやバー
ジョン情報を取得するプログラムである。
【0020】パスワード機能プログラムP5は、携帯端
末10から給湯器2にガス圧調整モード或いは修理モー
ドを指示する特別の開始指示コードを送信し、その返信
を受け取る機能を持つ。後述する通り、ガス圧調整モー
ド或いは修理モードでは給湯器内の制御装置のメモリに
アクセスすることができ、燃焼制御に不可欠なデータを
書換え若しくはクリアしてしまう危険性があり、パスワ
ードを送受信し確認することで安全性を担保している。
【0021】メンテモニタ機能プログラムP6、模擬リ
モコン機能プログラムP7、個別部品駆動機能プログラ
ムP8及び故障診断サポート機能プログラムP9は、故
障支援機能の中心的な部分である。それぞれのプログラ
ムの機能について簡単に説明すると、メンテモニタ機能
は、給湯器内のセンサの値や制御用の数値をモニタする
もので、制御装置のメモリ(RAM)のデータを読みだ
すことにより可能である。
【0022】模擬リモコン機能プログラムP7は、携帯
端末の表示画面にリモコンと同等の画面を表示し、通常
のリモコンから与えられる通常の燃焼シーケンスの指令
をしたり、通常のリモコンから得られる給湯温度等のデ
ータをモニタしたり、設定温度の設定を変更したりす
る。この機能により、修理作業員は給湯器の前に居なが
ら例えば台所や浴室内のリモコンを操作及びモニタする
ことができ修理作業性を上げることができる。具体的に
は、携帯端末から給湯器内の制御用のRAM領域の制御
シーケンスの実行を意味するフラグをオン状態に書き換
える等により可能である。
【0023】個別部品駆動機能プログラムP8は、給湯
器内の電磁弁やファンモータ等のアクチュエータを個別
に駆動できるようにする機能を有する。模擬リモコン機
能により、携帯端末から通常制御シーケンスの指令を与
えるのに対して、この個別部品駆動機能では、個々のア
クチュエータを別々に駆動させる機能である。具体的に
は、携帯端末から給湯器内の制御用のRAM領域の各ア
クチュエータの駆動を意味するフラグをオン状態に書き
換えたり、駆動用のサブルーチンを呼び出す命令を与え
たりする等により可能である。
【0024】上記のメンテモニタ機能P6は、模擬リモ
コン機能P7または個別部品駆動機能P8と同時に実行
させることでより効率的な故障診断を行うことができ
る。即ち、模擬リモコン機能により携帯端末10から通
常の燃焼シーケンスの指令を与え、メンテモニタ機能に
よりその時の給湯器の制御装置内の動きをモニタするこ
とができる。その時、同時にテスタ機能P1、ガス圧測
定機能P2、電力測定機能P3を併用してそれらの物理
量をモニタすることもできる。また、個別部品駆動機能
により、選択したアクチュエータを駆動させて、その時
の給湯器の制御装置内の動きや物理量をメンテモニタ機
能等により同様にモニタすることもできる。
【0025】ガス圧調整機能P10は、本発明の最も特
徴的な部分のソフトウエアである。このガス圧調整機能
P10では、燃焼機器をガス圧調整モードにして最小能
力燃焼、最大能力燃焼を実行させ、その時のガスの2次
圧力が燃焼機器毎に与えられた適正ガス圧値になるよう
な比例弁の駆動電流値あるいはそれに関連する制御値
を、燃焼機器の制御部内あるいはそれに接続されるメモ
リに記憶させる。そして、このガス圧調整機能プログラ
ムでは、最小能力燃焼運転と比例弁駆動制御値の記憶及
び最大能力燃焼運転と比例弁駆動制御値の記憶を修理員
の手をほとんど煩わせることなく自動で行う。
【0026】上記のガス圧調整機能P10、メンテモニ
タ機能P6、模擬リモコン機能P7及び個別部品駆動機
能P8は、通信線を通じて給湯器の制御部に所定のデジ
タル信号を送信する。
【0027】また、これらの機能P10,P6,P7,
P8は、異なるメーカの異なる機器に対して共通して使
用されることが必要である。その為に、携帯端末10内
のプログラムは、メーカや機種毎の固有のデータやプロ
グラムのファイルP103が設けられている。即ち、通
信線を通じてRAMの内容をモニタしたり、通常燃焼シ
ーケンスを実行したり、個別のアクチュエータを駆動し
たりする為に必要なメーカまたは機種毎に異なるプログ
ラムである。このプログラムP103は、前述したパス
ワード機能プログラムP5によっても使用される。ま
た、このデータに機種毎のガス圧の最小値と最大値も含
まれる。
【0028】また、故障診断サポート機能プログラムP
9は、熟練した修理技能を持たない場合でも、故障部位
を特定する為の診断サポートを行うものである。例え
ば、給湯器が故障した時に出力するエラーコード(ガス
協会で標準化された3桁のコード)を手掛かりにして診
断を行う機能P91、給湯器の部位を手掛かりにして診
断を行う機能P92、故障の現象または不具合の状態を
手掛かりにして診断を行う機能P93等を有する。
【0029】この故障診断サポート機能プログラムP9
は、そのかなりの部分がメーカ毎に或いは機種毎に異な
って作成される必要がある。従って、プログラムP10
3には、このプログラムP9において必要なメーカ毎に
あるいは機種毎の診断サポートプログラムが含まれるこ
とになる。
【0030】ガス圧調整プログラムP10が選択された
場合は、燃焼機器に最小、最大能力での燃焼運転を行わ
せ、主にプログラムP2により検出されるガス2次圧が
対象の燃焼機器の設定値になる時の、比例弁駆動制御値
を検出して記憶させる。
【0031】図3は、燃焼機器である給湯器の一例の構
造図である。このような風呂機能付きの給湯器の構造は
良く知られている。簡単に説明すると、給湯熱交換器2
8、風呂熱交換器20とに分けられ、給湯側の給湯回路
23内にはサーミスタ24、25、26、水量センサ2
7等が設けられ、風呂側の回路29には循環ポンプ3
0、サーミスタ38、水流スイッチ39等が設けられて
いる。また、ガス流路には元ガス電磁弁35、給湯側ガ
ス電磁弁36、風呂電磁弁37、それにガス切替弁1、
2ガス比例弁等が設けられている。それぞれの燃焼室に
は着火用のイグナイタと着火を検出するフレームロッド
が設けられ、燃焼制御用に燃焼ファン31、流量センサ
32が設けられている。33は圧力センサ、34は注湯
弁である。
【0032】前述したガス圧測定用のチューブCN3
は,図中のガス比例弁の下流側に取り付けられる。ま
た、電力測定端子CN4は、図示しない給湯器の電源線
に接続され給湯器全体での電力消費量を測定する。
【0033】図4は、図3の給湯器の各アクチュエータ
やセンサを制御する制御部であり、マイクロコンピュー
タなどのCPU41、それに接続されるEEPROM4
8から構成される。47は台所や浴室に取り付けられる
リモコンである。CPU41内は、通常の構成では、演
算ユニット42、アクチュエータの駆動状態やセンサの
出力、制御シーケンスで使用されるフラグや定数などの
データが記憶されるRAM43、制御プログラムや定数
が記憶されるROM44、A/D、D/A変換器45、
インターフェース46がバスを介して接続されている。
EEPROM48には、最小、最大能力燃焼に対応する
比例弁駆動制御値、エラーデータ、その履歴、各種設定
定数などが記憶されている。
【0034】そして、CPU41から、インターフェー
ス46を介して、図5で説明した各アクチュエータに駆
動信号が供給され、センサからの検出データを受領す
る。
【0035】本発明では、携帯端末10が入出力ボック
ス20を介して、二芯の通信線49経由でCPU41に
接続される。50はその通信線49を接続する為のコネ
クタである。本発明では、給湯器側にこのコネクタ50
をハードウエアとして追加することを要求している。
【0036】図5は、給湯器の制御プログラムの構成を
示す図である。図4のROM44内には、燃焼制御シー
ケンスプログラムとして、給湯、自動、追い炊き等の通
常燃焼シーケンスを制御する通常燃焼シーケンス制御部
T1を有する。この通常制御シーケンスプログラムにお
いて、燃焼制御、リモコンとの通信、アクチュエータ駆
動、センサ値入力等を行う。また、外部との通信制御部
T2も有する。外部との通信制御部T2が、今回の故障
診断装置との通信を行う為に必要なプログラムであり、
これがソフトウエア的に給湯器に要求される構成であ
る。ハードウエア的には前述の通りコネクタ50であ
る。
【0037】[故障診断及びガス圧調整]以上が、全体
の構成の説明である。本発明のガス圧調整装置としての
故障診断装置では、全てのメーカの全ての機種に対して
汎用的に使用することができる様に、給湯器側に追加さ
れるべきハードウエア、ソフトウエアをごくわずかなも
のに制限している。そして、故障診断装置をできるだけ
汎用化する為に、故障診断やガス圧調整を行う携帯端末
内のソフトウエアの構成を、汎用的な部分と、各機種毎
に異なる対応プログラム、ファイルの部分とに分けてい
る。図2内でプログラムP103が、サポートされる機
種毎に必要なプログラム、ファイルの部分である。
【0038】但し、近年の燃焼機器は汎用のマイクロコ
ンピュータによる燃焼制御が一般的であり、図4、5で
示したRAM領域や制御プログラムは同様のものであ
る。従って、機種毎に異なるのは、燃焼機器内の部品の
種類、RAM43のアドレス、RAM領域への入出力プ
ログラム、アクチュエータ駆動のプログラム、センサデ
ータの入力プログラム、最小、最大燃焼能力時の比例弁
駆動制御値等の細部の部分である。そのため、本発明で
はそれらの共通化できない部分はプログラムP103に
よって対応されるのである。
【0039】図6は修理支援及びガス圧調整の全体のフ
ローチャート図である。図中、Sを付した番号の工程は
ガス圧調整装置である修理支援装置によるステップで、
Kを付した番号の工程は給湯器側のステップである。
【0040】ガス圧調整または修理のスタートでは、修
理作業員が修理支援装置である携帯端末10と入出力ボ
ックス20とを給湯器の設置場所に運搬し、通信線49
を給湯器のコネクタ50に差し込み、ガスチューブCN
3を二次圧測定部に取付け、電力測定端子CN4を電源
に取り付ける(S1)。
【0041】そこで、携帯端末10の表示画面にメイン
画面が表示され、修理作業員により開始ボタンがオンさ
れる(S2)。それに伴い、携帯端末10から修理フロ
ーの開始を指示するコードとしてパスワードが給湯器に
送信される(S3)。
【0042】給湯器側では、その送信されてきたパスワ
ードをチェックし、正しいコードであることを確認した
後に、給湯器の機種やメーカ等の情報を返信し、ソフト
ウエア的に修理モードにはいる(K2)。具体的には、
外部装置との通信制御プログラムを実行状態にし、マイ
クロコンピュータ内のRAM領域への書き込みや読み出
しを許可する等である。
【0043】携帯端末側では、給湯器情報を受信してそ
れに対応するプログラムをP103から選択する(S
4)。その結果、携帯端末10は、接続した給湯器専用
の修理支援及びガス圧調整装置となる。このように、給
湯器側から機器情報を取得することは、多数の種類の機
器に対して汎用的に修理支援及びガス圧調整を行う為に
は非常に有効な方法である。また修理員が給湯器の機種
番号を確認して入力する等の手間を省き、誤って入力さ
れる事故を防ぐことができる。また、同じ機種番号であ
っても制御装置のプログラムにマイナーな修正がおこな
われるバージョンアップにも対応することができる。無
論、プログラムP103を常に最新のものに維持してお
くことが必要である。
【0044】次に、修理作業員はメイン画面内からメニ
ューを選択する(S5)。図7はそのメイン画面の一例
である。この例は、ウィンドウズの画面であり、タイト
ルバー61の領域に、開始、終了、故障診断サポート、
メンテモニタ、模擬リモコン、個別部品駆動、その他の
選択ができるボタンが表示される。また、物理量表示領
域62には、プローブを接続してテスタ機能プログラム
によって検出される電圧、電流、抵抗または周波数、消
費電力測定機能プログラムによる消費電力、ガス圧測定
機能プログラムによるガス圧が、タイトルバーの終了以
外の何れをオンにしても、常にモニタ表示される。ま
た、この例ではその他のボタンをクリックすることによ
りプルダウンメニュー64が表示され、そこの中にガス
圧調整メニューが表示される。
【0045】全体のフローとしては、図6に示した通
り、メンテモニタプログラムを選択し(S6)、模擬リ
モコンプログラムを選択し(S7)または個別部品駆動
プログラムを選択し(S8)、或いは故障診断サポート
プログラムを選択し(S9)若しくはガス圧調整プログ
ラムを選択した(S12)後に、全ての修理が終了し
て、メインメニューの終了ボタンが押される(S1
0)。その結果、携帯端末10から修理・調整の終了を
指示するコードであるパスワードが送信される(S1
1)。給湯器側ではそのパスワードが正しいことを確認
してから、マイクロコンピュータ41をリセットして、
修理中または調整中に強制的に書き換えられたRAM内
のデータをクリアする(K3)。このリセットは、通常
のマイクロコンピュータのリセット機能を使用すること
ができる。この結果、給湯器は通常の制御モードに戻る
ことになる。
【0046】[ガス圧調整機能]図8は、ガス圧の自動
調整の手順の一例を示した図である。図6にて説明した
通り、燃焼機器を修理・調整モードにした後に、図7の
メイン画面のその他のメニューの中のガス圧調整を選択
することで、図8のガス圧自動調整のプログラムが実行
される。尚、図8中のSMARTとは、前述の携帯端末
10を意味する。
【0047】ガス圧自動調整プログラムは、P103内
の対象燃焼機器のデータファイルを参照して、順番に給
湯バーナ側の最小能力、最大能力、ふろバーナ側の最小
能力、最大能力でのガス圧調整を行う。即ち、給湯器内
の制御部のRAMの領域内にある対応する燃焼モードの
欄にフラグを書き込む。そのフラグの状態に応じて、制
御部では対応するモードの燃焼を実行する(ステップ1
01)。但し、給湯燃焼の場合は、給湯栓を開くことが
燃焼開始の条件であるので、携帯端末のモニタ画面に、
「給湯栓を開いて下さい」などのメッセージを出して、
修理作業員に給湯栓を開かせる(ステップ102)。修
理作業員は、上記の自動ガス圧調整メニューを選択した
後、この給湯栓を開いたり閉じたりすること以外はなん
ら特別のことを行う必要がなく、ガス圧調整プログラム
が自動で行う。
【0048】それぞれの燃焼が開始されると、携帯端末
側でガス圧の値を検出する(ステップ103)。更に、
上記のデータファイル内のガス圧データテーブルから予
め設定されている適正なガス2次圧を読み出す(ステッ
プ104)。図9にそのガス圧データテーブルの例を示
す。図に示される通り、複数種類の燃焼機器それぞれに
このガス圧データテーブルが設けられ、対応するテーブ
ルの対応する燃焼運転の適正ガス圧が読み出される。
【0049】そして、センサからのガス圧とデータテー
ブル上のガス圧とが比較され(ステップ105,10
7)、両者に差があれば対応する比例弁駆動の制御値が
変更される(ステップ106,108)。そして、最終
的にセンサからのガス圧とデータテーブルのガス圧とが
一致した時点で、その比例弁制御値が不揮発性メモリで
あるEEPROM内に保存される。図10は、そのEE
PROM内のアドレスとデータの例を示す図である。
【0050】図9の例では、上記した手順が、4つの燃
焼モードについての調整と設定が終了するまで繰り返さ
れる(ステップ110)。
【0051】尚、上記の実施の形態例では、修理支援装
置内にガス圧調整機能を設けたが、ガス圧検出センサ機
能を有していれば、修理支援用の機能をなくすこともで
きる。
【0052】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ガ
ス圧調整機能を有する携帯端末を利用して自動的に燃焼
機器の最大、最小のガス圧を調整して、対応する比例弁
駆動制御値を設定することができる。従って、燃焼機器
の施工時や故障に伴う制御基板の交換を行った時に、こ
の携帯端末を利用して簡単にガス圧を調整することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯器修理支援システムの全体の構成を示す図
である。
【図2】修理支援装置の携帯端末10内のソフトウエア
機能の構成を示す図である。
【図3】給湯器の一例の構造図である。
【図4】給湯器の各アクチュエータやセンサを制御する
制御部のブロック図である。
【図5】給湯器の制御プログラムの構成を示す図であ
る。
【図6】修理支援の全体のフローチャート図である。
【図7】メイン画面の一例を示す図である。
【図8】ガス圧の自動調整の手順の一例を示す図であ
る。
【図9】ガス圧データテーブルの例を示す図である。
【図10】EEPROM内の比例弁駆動制御値の例を示
す図である。
【符号の説明】
1 修理支援装置 2 給湯器 10 携帯端末 41 制御部 43 RAM

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼制御プログラムを実行する制御部を有
    する燃焼機器のガス圧自動調整装置において、 該燃焼機器の制御部と通信可能であり、 複数種類の燃焼機器に対応するガス圧データテーブルを
    格納し、 燃焼機器のガス圧を測定するガス圧測定機能を有し、 ガス圧調整開始を指令するコードを含むパスワードを該
    燃焼機器の制御部に送信して該燃焼機器の制御部をガス
    圧調整モードにし、 該燃焼機器の制御部からその機器情報データを受信して
    それに基づき前記ガス圧データテーブルを選択し、 該燃焼機器の制御部に最小能力燃焼運転及び最大能力燃
    焼運転を実行させて、測定されるガス圧が前記データテ
    ーブルの値に一致する時のガス比例弁制御値を該燃焼機
    器の記憶装置に記憶させることを特徴とするガス圧自動
    調整装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のガス圧自動調整装置にお
    いて、 前記燃焼機器の燃焼運転に先立ち修理作業員に給湯栓を
    開くことを要求するメッセージを出力することを特徴と
    する。
JP34922096A 1996-12-27 1996-12-27 燃焼機器のガス圧自動調整装置 Pending JPH10185182A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108711333A (zh) * 2018-07-12 2018-10-26 广东万家乐燃气具有限公司 一种燃气热水器二次压模拟检测装置及方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108711333A (zh) * 2018-07-12 2018-10-26 广东万家乐燃气具有限公司 一种燃气热水器二次压模拟检测装置及方法
CN108711333B (zh) * 2018-07-12 2023-10-20 广东万家乐燃气具有限公司 一种燃气热水器二次压模拟检测装置及方法

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