JPH10184041A - 住戸の吹抜け構造 - Google Patents

住戸の吹抜け構造

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JPH10184041A
JPH10184041A JP8341472A JP34147296A JPH10184041A JP H10184041 A JPH10184041 A JP H10184041A JP 8341472 A JP8341472 A JP 8341472A JP 34147296 A JP34147296 A JP 34147296A JP H10184041 A JPH10184041 A JP H10184041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
floor
dwelling unit
atrium
translucent
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Pending
Application number
JP8341472A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Fukushima
英幸 福島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 あまりコストや時間をかけることなく、また
専門の業者による複雑な工事を必要とすることなく吹抜
けを容易に部屋などに転用することができ、しかも転用
後も豊かな採光と開放感とを確保することができるよう
な住戸の吹抜け構造を提供すること。 【解決手段】 上階部2と下階部4とからなる集合住宅
のメゾネット住戸の内部には、下階部4のリビングルー
ム20に、上階部2に連通して吹抜け空間22が設けら
れている。この吹抜け空間22には、上階部2の床面に
連続して透光性床材26を設けてその上部に空間部28
を設けることができる。空間部28は居間や寝室、収納
スペースといった生活空間として利用することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンションやアパ
ートなどの集合住宅または戸建て住宅の住戸内部に設け
られる吹抜けの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マンションやアパートなどの集合住宅ま
たは戸建て住宅などの住戸内部には、例えば住戸の上階
部と下階部とを貫通させるなどして、天井位置が高く大
きな空間を有する吹抜けが設けられる。吹抜けは、例え
ば居間などに設けられ、その高い天井によって、室内に
豊かな採光と開放感をもたらし、そこで生活する人々に
ゆとりとやすらぎを与える役割を果たしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、吹抜けは、
空間的な利用性から見ると、居間や寝室または収納スペ
ースなどとは異なり、生活空間として何ら寄与していな
いデッドスペースとなっている。このようなことから、
例えば子供が生まれるなどして家族が増員するなど後か
ら部屋を新たに増設する際には、吹抜けは、部屋を増設
するためのスペースに利用されることが多い。
【0004】しかしながら、吹抜け空間を部屋などに改
築するにあたっては、鉄骨で骨組みを構成しPC版で床
を設けるなど、専門の業者による複雑な工事を行わなけ
ればならず、このため初めから吹抜けではなく部屋とし
て設けた場合に比べて相当なコストと時間がかかること
になった。しかも、改築後は、今まで吹抜けにより得ら
れていた豊かな採光性や開放感が失われる上、一旦改築
してしまうと元の状態に戻すのは困難であった。
【0005】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、あまりコストや時間をかけるこ
となく、専門の業者による複雑な工事を必要とすること
なく吹抜けを容易に部屋などに転用することができ、し
かも転用後も豊かな採光と開放感とを確保することがで
きるような住戸の吹抜け構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明に係る住戸の吹抜け構造にあっては、住戸内部
の吹抜け空間に透光性床材を設け、該吹抜け空間上部を
生活空間として画成したことを特徴とする。
【0007】このような構成の住戸の吹抜け構造では、
住戸内部の吹抜け空間に透光性床材を設けたとしても、
透光性床材の上下両側の空間には、当該透光性床材を通
じて外光を取り入れることができるので、当該透光性床
材が設けられていない従来の吹抜け構造と遜色のない豊
かな採光を確保することができる。また、吹抜け空間の
天井面を透光性床材を通じてその下側から透けて見るこ
とができるので、従来と同様に開放感をも得ることがで
きる。その上、吹抜け空間上部には前記透光性床材によ
って空間が画成され、この空間を居室や収納スペースな
どといった生活空間に利用できる。これによって、子供
が生まれるなどして家族が増員した場合でも、吹抜け空
間を部屋として簡単に利用することができる。このよう
に吹抜けを生活空間として利用するにあたっては、従来
のように、専門の業者による複雑工事が必要ないため、
部屋の模様替えのような感覚で、低コストかつ短時間で
実施することができる。この他、冬期など暖房を使用し
た際には、透光性床材が熱を遮断して上方に逃がさない
ので、保温効果により暖房効率が向上し、高い経済的効
果を得ることができる。また、前記透光性床材が十分な
耐火性を備えていれば、火災時に火災を遮断でき、建物
の延焼をも防止することができる。
【0008】一方、前記吹抜け空間が前記住戸の上階側
と下階側とを連通して設けられるとともに、前記透光性
床材が該上階側の床面に連続して設けられれば、吹抜け
空間上部を住戸の上階側に連続した生活空間として設け
ることができ、居室や寝室など上階側の部屋として利用
することができ、また透光性床材を通じて上階側にいる
人と下階側にいる人との間に視線の交流を図ることがで
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る住戸の吹抜け
構造の実施形態について、添付図面に基づき説明する。
【0010】図1〜3は、本発明に係る住戸の吹抜け構
造を、集合住宅のメゾネット住戸に適用した場合の一実
施形態について示したものである。図1(a)及び
(b)はメゾネット住戸の各階概略平面図であり、図2
はメゾネット住戸の概略縦断面図であり、図3はメゾネ
ット住戸の吹抜け構造を示した斜視図である。この集合
住宅は多層階建物で、メゾネット住戸には建物の二層階
分が割り当てられて構成されている。各住戸は、図1
(a)及び(b)に示すように、上階部2と下階部4と
を有している。住戸の下階部4は、図1(b)に示すよ
うに、建物内共同の開放廊下6に面して玄関8が設けら
れ、さらにこの玄関8に隣接した下階中央廊下10の両
側には、寝室12、上階部2へと通じる階段14、並び
に台所や浴室、トイレなどに利用される水廻りスペース
16が設けられて構成されている。そして下階中央廊下
10の奥部には、バルコニー18に面してリビングルー
ム20が設けられている。このリビングルーム20に
は、図2に示すように、上階部2と連通して吹抜け空間
22が設けられている。一方、住戸の上階部2は、図1
(a)に示すように、下階部4へと通じる階段14に隣
接した上階中央廊下24に面して寝室12及び水廻りス
ペース16が設けられて構成されている。上階中央廊下
24の奥部は、前記下階部4のリビングルーム20の吹
抜け空間22の上部となっている。
【0011】前記リビングルーム20の吹抜け空間22
には、上階部2の床面に連続して透光性床材26を設け
ることができる。ここで、透光性床材26は、強化ガラ
スやガラスブロックなどの透明な平板状のガラス材から
形成されていて、その上に人や家具などの荷重が加えら
れてもこれに十分耐え得るような強度を備えている。透
光性床材26は、例えば吹抜け空間22の内壁面に水平
方向に沿って横長に設けられた図示されていない棚状の
係止部などを介して設けられる。透光性床材26につい
ては、透光性を有していればガラス材以外の他の素材か
ら形成されていてもよい。
【0012】このように吹抜け空間22内に透光性床材
26を設ければ、吹抜け空間22の上部に空間部28を
画成することができる。空間部28は、上階部2に設け
られた部屋などの生活空間として使用することができ
る。このことから、図3に示すように、例えば透光性床
材26上にソファ30やテーブル32、カーペット3
4、クッション36などといった家具類を配置すれば、
空間部28を居室として利用することができる。この
他、前記空間部28は、前記場合のように居室としてで
はなく、寝室や収納スペースなど他の生活空間として利
用してもよい。
【0013】その上、例えば上階部2の居室(空間部2
8)内に窓部38を通じて差し込む外光を、透光性床材
26を通じて下階部4のリビングルーム20内に取り入
れることができるので、下階部4のリビングルーム20
内では、当該透光性床材26が設けられていない従来の
吹抜け構造と同様の豊かな採光を確保することができる
とともに、また上階部2の居室(空間部28)の天井面
が透光性床材26を介してその下側から透けて見ること
ができるので、従来の吹抜け構造の場合と同様な開放感
を得ることができる。これによって、住戸で生活する人
々に対し、従来と遜色のなく、ゆとりとやすらぎを与え
ることができる。
【0014】また、透光性床材26を介して、上階部2
の居室(空間部28)にいる人と下階部4のリビングル
ーム20にいる人との間で、視線の交流を図ることがで
きる。
【0015】また、冬期など暖房を使用した際には、透
光性床材26によって熱を遮断することができ、これに
より熱が上方へ逃げるのを防止して、保温を図り、高い
暖房効率によって経済的な効果を得ることができる。さ
らにまた、透光性床材26が耐火性を十分に備えれてい
れば、火災が発生したときには、火災を遮断して、建物
の延焼を防止することができる。
【0016】なお、前記空間部28内において、透光性
床材26上に配置されたソファ30やテーブル32、カ
ーペット34、クッション36などといった家具類がな
ければ、従来の吹抜けの構造とほぼ遜色のない採光を得
ることができる。
【0017】また、前記透光性床材26については、光
を乱反射する性質を有するものまたは半透明なものを採
用すれば、採光性を確保したまま、当該透光性床材26
を挟みその両側で互いに透視できない状態にすることが
でき、プライバシーの保護を図ることができる。
【0018】ところで、前記実施の形態では、集合住宅
のメゾネット住戸に適用した場合について説明したが、
本発明に係る住戸の吹抜け構造はこれに限られることな
く、他のタイプの住戸にも適用することができるのはい
うまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上発明の実施の形態で説明したように
本発明に係る住戸の吹抜け構造によれば、住戸内部の吹
抜け空間に透光性床材を設け、吹抜け空間上部に生活空
間を画成したことで、透光性床材の上側及び下側の空間
には、当該透光性床材を通じて外光を取り入れることが
できるので、当該透光性床材が設けられていない従来の
吹抜け構造と遜色のない豊かな採光を確保することがで
きるとともに、吹抜け空間の天井面が透けて見えること
により従来と同様の開放感を得ることができる。また、
冬期などにおいて暖房を使用したときには、透光性床材
の断熱作用によって熱が逃げるのを防止でき、その保温
効果によって暖房効率が向上して、高い経済効果を得る
ことができる。さらにまた、前記透光性床材が十分な耐
火性を備えていれば、火災時には火災を遮断でき、建物
の延焼を防止することもできる。
【0020】また、前記吹抜け空間が住戸の上階側と下
階側とを連通して設けられ、前記透光性床材が住戸の上
階側の床面に連続して設けられていることで、吹抜け空
間上部を住戸の上階側に連続した生活空間として設ける
ことができ、コストや時間をかけずに簡単に居室や寝室
を増やすことができて上階側の部屋として利用すること
ができるとともに、透光性床材を通じて上階側にいる人
と下階側にいる人との間に視線の交流を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る住戸の吹抜け構造の一実施形態を
示す住戸の概略平面図である。
【図2】図1に係る住戸の吹抜け構造を示す住戸の概略
縦断面図である。
【図3】図1に係る住戸の吹抜け構造を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
2 上階部 4 下階部 20 リビングルーム 22 吹抜け空間 24 上階中央廊下 26 透光性床材 28 空間部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住戸内部の吹抜け空間に透光性床材を設
    け、該吹抜け空間上部を生活空間として画成したことを
    特徴とする住戸の吹抜け構造。
  2. 【請求項2】 前記吹抜け空間は前記住戸の上階側と下
    階側とを連通して設けられるとともに、前記透光性床材
    は該上階側の床面に連続して設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の住戸の吹抜け構造。
JP8341472A 1996-12-20 1996-12-20 住戸の吹抜け構造 Pending JPH10184041A (ja)

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JP8341472A JPH10184041A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 住戸の吹抜け構造

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JP8341472A JPH10184041A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 住戸の吹抜け構造

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ID=18346335

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JP8341472A Pending JPH10184041A (ja) 1996-12-20 1996-12-20 住戸の吹抜け構造

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002147040A (ja) * 2000-11-09 2002-05-22 Sekisui House Ltd メゾネット住戸
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JP2018123586A (ja) * 2017-02-01 2018-08-09 株式会社大林組 集合住宅及び集合住宅のサービススペース構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0740917U (ja) * 1993-12-28 1995-07-21 ミサワホーム株式会社 採光建物

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