JPH10181473A - 自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造 - Google Patents

自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス配索構造

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JPH10181473A
JPH10181473A JP8345950A JP34595096A JPH10181473A JP H10181473 A JPH10181473 A JP H10181473A JP 8345950 A JP8345950 A JP 8345950A JP 34595096 A JP34595096 A JP 34595096A JP H10181473 A JPH10181473 A JP H10181473A
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harness
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哲也 船木
Masahisa Suzuki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒンジおよびウエザーストリップより室内側
にワイヤハーネスを配索する。 【解決手段】 ハーネスを巻いて収容する空間と、対向
したハーネスの挿入口10fと引出口10gと、挿入口
の外面に突設したハーネス固定片10hとを有する収容
ケース10を設け、上記ワイヤハーネスを上記挿入口か
ら挿入してケースの内部でバネ片30に巻いた後に引出
口から引き出して挿通させ、該収容ケースをドア側ある
いは車体側のいずれか一方に固定すると共に、該収容ケ
ースから引き出したワイヤハーネスをドア側あるいは車
体側のいずれか他方へと配索してクランプで係止し、ド
ア開閉作動に応じて収容ケースの内部に挿通したワイヤ
ハーネスの巻径が変わってワイヤハーネスを伸縮させて
追従できる構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の自動車のドアヒンジ
部におけるワイヤハーネス配索構造に関し、特に、ヒン
ジ部支点より室内側で、ウエザーストリップよりに内側
にワイヤハーネスを配索して、配索作業の容易化および
防水対策の簡略化を図ることができるようにするもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体側とドア側とを開閉自在に
連結するドアヒンジ部には、ドア側からドアハーネスを
車体側へと配索して、車体側でインストルメントパネル
ハーネス(以下、インパネハーネスと略称する)と接続
しているか、あるいは車体側からインパネハーネスをド
ア側ヘ配索して、ドア側でドアハーネスと接続してい
る。従来、このドアヒンジ部に配索されるワイヤハーネ
スは、ヒンジ支点位置と略同一位置で上下高さ方向を変
えた位置に配索して、ドア開閉に伴ってワイヤハーネス
にはねじれのみが発生して、ワイヤハーネスが伸縮しな
くてもよいようにし、上記ねじれはワイヤハーネスがね
じれることにより吸収している。
【0003】上記のように、ワイヤハーネスをヒンジ支
点位置に配索する場合、図11に示すように、車体側C
とドアDのヒンジHはドアパネル1の端面1aの略中央
に取り付けられるため、ドアハーネスW/Hは、ドアパ
ネル1の内部を通して、端面1aに穿設した貫通穴1b
を通してドア外部に取り出す必要があり、ドアパネル1
の内部へのワイヤハーネスの配索および貫通穴1bを通
す作業に手数がかかる問題があった。
【0004】また、ドアDには防水を図るために、ウエ
ザーストリップ2が取り付けられており、該ウエザース
トリップ2はヒンジHよりも室内側に取り付けられてい
るため、ワイヤハーネスW/Hもウエザーストリップ2
より室外側となる。よって、ワイヤハーネスW/Hの配
索箇所はウエザーストリップ2による防水が図られない
ため、防水構造とする必要がある。よって、従来は、ド
ア側および車体側の貫通位置に防水グロメットGを取り
付けると共に、ワイヤハーネスW/Hにも防水対策を施
す必要があり、その分、コスト高になると共に手数がか
かる問題があった。
【0005】上記した問題は、ワイヤハーネスW/Hを
ウエザーストリップ2よりも室内側に配置すれば解決で
きるが、その場合には、ヒンジ支点位置とワイヤハーネ
スW/Hとの配索位置とがずれるため、ドア開閉時にワ
イヤハーネスW/Hを伸縮させる必要が生じる。即ち、
ドアヒンジ部に配索するワイヤハーネスには伸縮機能と
ねじれ吸収機能との両機能が要求されることとなる。
【0006】上記ウエザーストリップよりも室内側にワ
イヤハーネスを配索した構造のものが、特開平8−48
146号において提案されている。即ち、図12および
図13に示すように、インストルメントパネルのサイド
カバー3とこれに対向するドア内面1cとの間に空調用
ダクトを覆う蛇腹状ダクト4を取り付け、このダクト4
の内部にワイヤハーネスW/Hを螺旋状に巻いて余裕長
を持たせて配索している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
造では蛇腹状ダクト4の内部に蛇腹状のワイヤハーネス
W/Hを配索しているため、下記に列挙する不具合が発
生する。 ワイヤハーネスW/Hが、蛇腹状ダクト内部の中心位
置を通る場合は、蛇腹状ダクト4および蛇腹状ワイヤハ
ーネスW/Hは共に正規状態で伸縮することができる。
しかしながら、ワイヤハーネスW/Hの一部Wがダクト
4の蛇腹部の凹部に入り込むと、ダクト4が収縮できな
くなる。この状態でドアが閉じられると、ドアパネルと
サイドカバーに挟まれて、ダクト4およびワイヤハーネ
スW/Hに損傷が発生し、電線が断線する可能性もあ
る。
【0008】蛇腹状のワイヤハーネスW/Hが伸縮す
る際、常時一定の形状に復元するとは限らず、蛇腹状ダ
クト4の内径よりもワイヤハーネスの外径が大きくなっ
た場合、蛇腹状ダクトが破壊され、収縮できなくなる。
【0009】蛇腹状ダクト4が室内側に露出している
ため、外力により変形する可能性があり、その場合、内
部の蛇腹状ワイヤハーネスW/Hがダクト4の凹部に入
り込み、上記の問題が発生しやすい。
【0010】ドアを開閉する際に、ドアを開閉操作す
る力のほか、蛇腹状ダクト4を伸縮させる操作力が必要
となり、乗員にとってドア開閉が重く感じられる不具合
が生じる。
【0011】本発明は上記した不具合を解消し、ヒンジ
部支点より室内側で且つウエザーストリップより内側位
置で、ワイヤハーネスにねじれ吸収機能と伸縮機能の両
機能を持たせて配索し、配索作業の容易化および防水対
策の簡略化を図ることを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1で、車体とドアの間に配索する
ワイヤハーネスを、車体とドアとを連結する自動車のド
アヒンジの取付位置およびウエザーストリップより室内
側に配索するものにおいて、ワイヤハーネスを巻いて収
容する中空部と、対向したハーネスの挿入口と引出口
と、引出朽ちの外面に突設したハーネス固定片を有する
収容ケースを設け、該収容ケース内部に上記空間に突出
するストッパ用の突起を設け、該突起に円弧形状とした
バネ片の一端を固定し、該バネ片の外周部分が収容ケー
スの内周面とハーネス挿通空間をあけて沿う程度に拡径
するように付勢しておき、上記ワイヤハーネスを上記挿
入口から挿入して上記空間内で上記バネ片の外周面に沿
わせて一巻きした後に引出口から引き出して挿通させ、
上記収容ケースをドア側あるいは車体側のいずれか一方
に固定すると共に、該収容ケースから引き出したワイヤ
ハーネスをドア側あるいは車体側のいずれか他方へと配
索してクランプで係止し、ドア開作動に応じて収容ケー
スの内部のワイヤハーネスを上記バネ片に抗して引き出
す一方、ドア閉動作時に上記バネ片の付勢力によりワイ
ヤハーネスを収容ケースの内部に引き戻して、ドア開閉
動作に応じてワイヤハーネスを伸縮させて追従できる構
成としていることを特徴とする自動車のドアヒンジ部に
おけるワイヤハーネス配索構造を提供している。
【0013】上記バネ片は円弧状の先端を薄幅としてワ
イヤハーネに負荷がかからないようにすると共に、該バ
ネ片によりワイヤハーネスを収容ケースに引き戻す速度
をドアの閉じ速度よりも早く設定している(請求項
2)。
【0014】上記収容ケースは、言わば、ハーネススプ
ールとなるもので、樹脂製で一体成形した本体部と蓋部
とからなり、蓋部を本体部に薄肉ヒンジを介して連結し
ている。挿入口と引出口とは本体部の対向する側面に切
り欠いて形成しており、挿入口からワイヤハーネスを通
して、一回転させた後に、引出口より引き出して収納し
た後、蓋部を閉じ、本体部と蓋部との対応箇所に設けた
ロック部と被ロック部とで係止している。
【0015】上記ワイヤハーネスを通した収容ケース
を、ドア側に固定しておくと、ドアの開放作動に応じて
収容ケース内で巻かれたワイヤハーネスが引き出されて
伸長する。この時、上記バネ片により拡径方向に付勢さ
れているワイヤハーネスはバネ片の付勢力に抗して縮径
しながら引き出される。収容ケースより引き出されたワ
イヤハーネスは自在にねじれることができるため、ねじ
れながら伸びていく。よって、ドアの開放作動に追従で
きる。一方、ドアの閉鎖作動すると、ドアに押されてワ
イヤハーネスは、収容ケースの挿入口側で固定されてい
るため、伸びた分だけ収容ケース内部に戻される。この
時、上記バネ片が原状復帰力が作用するため、ワイヤハ
ーネは迅速に収容ケース内部に引き戻され元の大きな径
で巻かれた状態で収納される。このワイヤハーネの引き
戻速度をドアの閉じ速度よりも早く設定しているため、
ドアと車体との間でワイヤハーネが噛み込まれることは
ない。
【0016】また、ワイヤハーネを上記ストッパ用の突
起に取り付けたバネ片を介して巻き付けているため、ド
アが最大角度で開かれ、ワイヤハーネスの伸びが最大と
なった状態でも、ワイヤハーネスは収容ケース内の突起
に巻き付いた状態となり、直線状とならないため、収容
ケースへスムーズに巻き戻される。
【0017】上記収容ケースのドア側への固定箇所は、
ドア内板内面あるいは室内側トリムに形成した凹部であ
り、車体側への固定箇所は、インストルメントパネルの
ドア側端面あるいはインストルメントパネル下部側面の
ピラーとしている。なお、収容ケースの取付箇所は上記
箇所に限定されず、ドア側はドアの車体側端面に取り付
けてもよいし、車体側もドア側端面に取り付けてもよ
い。
【0018】例えば、ドア内板内面に収容ケースを取り
付けると、ワイヤハーネスをドア内部に配索する必要が
なくなり、配索作業を簡単にできる。また、インストル
メントパネルに収容ケースを取り付けると、車体への取
付と比較して収容ケースの取付が容易となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図1乃至図8は第1実施形態
を示し、ドアハーネスD・W/Hをドアパネル1の前側
端面1aより車体側へと延ばして、ドアDと車体Cとの
間のドアヒンジ部に配索している。上記ドアハーネスD
・W/Hのドアヒンジ部に配索される前側部は、ドアD
に固定した図2乃至図4に示す形状の収容ケース10を
通した後、車体C側へと引きだし、車体C側ではインス
トルメントパネル20のドア側側面に穿設した開口20
aを通して、図8に示すように、クランプ21でインス
トルメントパネル20の内面に係止している。
【0020】上記収容ケース10は、言わば、ハーネス
スプールとなるもので、本体部10aと蓋部10bと樹
脂で一体成型したもので、本体部10aと蓋部10bと
を薄肉ヒンジ部10cで連結し、蓋部10bを閉じる
と、ワイヤハーネスD・W/Hが摺動できる中空部10
dを構成する略半円形状の薄幅ボックス状としている。
【0021】収容ケース10の本体部10aは、湾曲し
た側面10eの両端に対向してハーネス用の挿入口10
fと引出口10gとを切り欠いて形成し、かつ、挿入口
10fの外面側周縁にはハーネス固定片10hを突設し
ている。また、底部10jより突設した円柱状の突起1
0kを設けている。さらに、蓋部10bの先端にロック
孔10mを設けたロック片を突設する一方、蓋部10b
を閉じた時に対応する本体部10aの側面にロック爪1
0nを突設している。
【0022】上記収容ケース10内には、突起10kに
形成した係止溝10k−1に中心端を挿入係止した円弧
形状のバネ片30を取り付け、該バネ片30を突起10
kを中心として円弧形状に配置し、その外周部分30a
が側面10eの内周面とハーネス挿通空間10pをあけ
て沿う程度に拡径するように付勢している。かつ、後述
するように、ドアハーネスD・W/Hが引き出された後
にケース内に引き戻される時にドアの閉じ速度よりも早
く拡径して原状位置に復帰するように設定している。さ
らに、上記バネ片30はその円弧形状の先端部30aに
肉厚を薄くしている。
【0023】ドアハーネスD・W/Hを挿入口10fよ
り挿入し、該挿入口10fの入口部分で、ハーネス固定
片10hにテープ12で固定している。収容ケース10
内では、図6に示すように、突起10kに取り付けたバ
ネ片30を囲むように一重巻きした後、引出口10gよ
り引き出している。其の際、バネ片30は上記したよう
に外周部が湾曲した側面10eとの間にハーネス挿通空
間10pをあけているため、この空間10pを通って側
面10eの内面に沿うように大きい径で巻かれる。この
ように、ドアハーネスD・W/Hを収容ケース10に余
長部を与えて通した後、蓋部10bを閉じてロック孔1
0mにロック爪10nを係止してロックしている。
【0024】上記収容ケース10を取り付けるドアDの
ドアパネル1には、図1に示すように、車体Cとのヒン
ジ結合部Hより、室内側にウエザーストリップ2が取り
付けられ、このウエザーストリップ2の取付位置より更
に室内側のドアパネル端面1aから内板1hにかけた角
部にハーネス挿通用切欠1gを形成すると共に、該切欠
1gと連通させて、ドア内板1hに収容ケース10を密
嵌する凹部1kを形成している。
【0025】図6に示すように収容ケース10に前部を
通したドアハーネスD・W/Hは、ドアパネル1の内板
1hの内面に沿って配索し、上記凹部1kに収容ケース
10を嵌め込み、この状態で、トリム(図示せず)で内
板1hをカバーして収納形成10をドア内部に固定して
いる。
【0026】収容ケース10の引出口10gより引き出
したドアハーネスD・W/Hは車体Cへと伸ばして、前
述したように、インストルメントパネル20の側面20
aの開口20bを通して、クランプ21でインストルメ
ントパネル20の内面に係止している。図6に示す取付
状態は、ドアDが閉鎖状態の時であり、この時、ドア側
に取り付けた収容ケース10から車体側に係止される位
置までのドアハーネスD・W/Hの長さをL1として、
収容ケース10内に巻いた長さを余長分としている。
【0027】上記のように、ヒンジHの支点位置および
ウエザーストリップ2よりも室内側に形成した凹部1k
に収容ケース10を収容し、インストルメントパネル2
0へと配索しているため、ドアハーネスD・W/Hは、
ドア開放時にはドアの開閉角度に応じてねじれながら伸
びる必要がある。同様に、ドア閉鎖時には、ねじれが戻
りながら縮む必要がある。
【0028】図6および図8(A)に示すドア閉鎖状態
より、ドアDが開かれると、収容ケース10内のドアハ
ーネスD・W/Hはバネ片30のバネ力に抗して、バネ
片30を湾曲させて、ドアハーネスD・W/Hの巻径を
縮小しながら引出口10gより引き出される。其の際、
バネ片30の先端部30aは薄肉としているためドアハ
ーネスD・W/Hの移動にスムーズに追従することがで
き、ドアハーネスD・W/Hに損傷を発生させない。ド
ア全開状態で、図7および図8(B)に示すように、収
容ケース10からクランプ21までドアハーネスの長さ
がL2となって伸びる。この長さL2と元の長さL1の
差(L2−L1)が収容ケース10から引き出される。
かつ、収容ケース10内では、引き出しストッパ用の突
起10kに取り付けたバネ片30にドアハーネスD・W
/Hが巻き付いた状態となり、それ以上の引き出しを阻
止して、引き出されたドアハーネスD・W/HがドアD
と車体Cとの間で弛まないようにしている。
【0029】上記のように、ドアDの開放時には、ドア
ハーネスD・W/Hが伸びてドアDの開放に追従できる
と共に、収容ケース10から引き出されたドアハーネス
D・W/Hは、ドアハーネス自体がねじれることができ
るため、ねじれながら伸びることができる。
【0030】ドアDの開放状態からドアを閉鎖する時、
ドアハーネスD・W/Hが巻くついたバネ片30が元に
形状に復帰するバネ力を有しているため、ドアDを閉じ
方向に動作すると、バネ片30の復帰力により、ドアD
の閉じ作動よりも早い速度で収容ケース10内に巻径を
大としながら巻き戻され、図6の状態にとなる。この時
もバネ片30の先端部30aを薄肉としているため、ド
アハーネスD・W/Hに損傷を与えることなくドアハー
ネスD・W/Hを引き戻すことができる。このように、
ドアハーネスD・W/Hがスムーズに縮むため、ドア閉
鎖動作に追従できると共に、ドアと車体との間にハーネ
スの噛み込みが発生するのを防止できる。
【0031】図9および図10(A)(B)は第2実施
形態を示し、収容ケース10を車体側Cのインストルメ
ントパネル20のドア側面20aの内面側に固定してい
る。即ち、インストルメントパネル20の内部に収容ケ
ース10を固定して、該収容ケース10内にドア側より
配索したドアハーネスD・W/Hを通している。一方、
ドアD側では内板1hの内面に、ドアハーネスD・W/
Hをクランプ21’で固定している。なお、インパネハ
ーネスを収容ケース10に挿通し、該インパネハーネス
をドア側へと配索して、ドア側にクランプで係止した
後、ドアハーネスとコネクタ接続する構成としてもよ
い。
【0032】上記第2実施形態の作動は、第1実施形態
と同様で、図10(A)に示すドア閉鎖状態から、ドア
を開放すると、(B)に示すように、ドアハーネスがね
じれながれ伸びてドアの開放作動に追従する。一方、
(B)のドア開放状態からドアを閉じると、ドアハーネ
スD・W/Hが巻き付いたバネ片30が(A)の状態に
復帰すると同時にドアの閉じ動作に押されて収容ケース
10の内に巻径を大として膨らませながら巻戻され、ド
アハーネスD・W/Hは縮む。
【0033】なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、収容ケースの挿入口と引出口とに段差を設け、収容
ケースの底面を傾斜させておくと、収容ケース内部のハ
ーネスが互いに直接クロスして接触することがないた
め、絡みあわずに巻くことができる。
【0034】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
に係わる自動車のドアと車体との間に配索するワイヤハ
ーネスを、ヒンジ位置と同一位置ではなく室内側の内部
位置に配索しているため、ドア開閉時にワイヤハーネス
には伸縮機能とねじれ機能の両機能が要求されるが、ハ
ーネス伸縮機構を備えた収容ケースを設けているため、
ドア開閉時にワイヤハーネスを伸縮させることができ、
かつ、収容ケースより引き出されたワイヤハーネスがね
じれることができるため、ドアの開閉作動にスムーズに
追従させることができる。
【0035】しかも、収容ケース内のワイヤハーネスを
バネ片で収容ケース内に引き込む方向に付勢しているた
め、ドア閉鎖時にドアの閉鎖速度よりも早く収容ケース
内に引き込むことができ、ドアと車体との間にワイヤハ
ーネスが噛み込まれることがない。
【0036】また、上記収容ケースはワイヤハーネスを
巻いて状態で挿通するだけの小型形状であるため、スペ
ースと取らずに取り付けることができ、かつ、室内側に
あまり露出させず、外観を損なわない。さらに、収容ケ
ースをドア側に設けた場合も、小型かつ軽量であるた
め、ドアの開閉操作力が大きくなることはなく、ドアの
開閉が重くならない。
【0037】さらに、ワイヤハーネスをヒンジ位置より
も内部位置で、かつ、ウエザーストリップより内部位置
に配索しているため、ワイヤハーネスには防水対策を施
す必要はなく、従来用いられていたグロメット等を不要
とできる。
【0038】さらに、ワイヤハーネスをトアパネル内板
の内面側に配索できるため、従来必要とされたドアパネ
ル内部ヘワイヤハーネスを配索して、ドアパネル先端面
に設けた貫通穴よりワイヤハーネスを取り出す作業を無
くすことができ、ドアパネルへのワイヤハーネスの配索
作業を従来と比較して格段に容易とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の斜視図である。
【図2】 第1実施形態に用いる収容ケースを示し、
(A)は平面図、(B)正面図、(C)は側面図であ
る。
【図3】 上記収容ケースを閉じた状態の斜視図であ
る。
【図4】 上記収容ケースを開いた状態の斜視図であ
る。
【図5】 (A)は上記収容ケース内の要部分解斜視
図、(B)は(A)の結合状態を示す図面である。
【図6】 ドア閉鎖時における収容ケースにワイヤハー
ネスを挿入した状態を示す斜視図である。
【図7】 ドア開放時におけるワイヤハーネスの引き出
し状態を示す斜視図である。
【図8】 (A)(B)はドア開閉作動時における収容
ケースとワイヤハーネスとの位置関係を示す概略平面図
である。
【図9】 第2実施形態の斜視図である。
【図10】 (A)(B)は第2実施形態のドア開閉作
動時における収容ケースとワイヤハーネスとの位置関係
を示す概略平面図である。
【図11】 従来例を示すドアヒンジ部の分解斜視図で
ある。
【図12】 他の従来例の斜視図である。
【図13】 図12の従来例の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
C 車体 D ドア D・W/H ドアハーネス H ヒンジ位置 1 ドアパネル 1a 端面 1k 凹部 2 ウエザーストリップ 10 収容ケース 10a 本体部 10b 蓋部 10f 挿入口 10g 引出口 10h ハーネス固定片 10k 突起 20 インストルメントパネル 30 円弧形状のバネ片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02G 3/28 B60J 5/04 L Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体とドアの間に配索するワイヤハーネ
    スを、車体とドアとを連結する自動車のドアヒンジの取
    付位置およびウエザーストリップより室内側に配索する
    ものにおいて、 ワイヤハーネスを巻いて収容する中空部と、対向したハ
    ーネスの挿入口と引出口と、引出朽ちの外面に突設した
    ハーネス固定片を有する収容ケースを設け、該収容ケー
    ス内部に上記空間に突出するストッパ用の突起を設け、
    該突起に円弧形状としたバネ片の一端を固定し、該バネ
    片の外周部分が収容ケースの内周面とハーネス挿通空間
    をあけて沿う程度に拡径するように付勢しておき、上記
    ワイヤハーネスを上記挿入口から挿入して上記空間内で
    上記バネ片の外周面に沿わせて一巻きした後に引出口か
    ら引き出して挿通させ、 上記収容ケースをドア側あるいは車体側のいずれか一方
    に固定すると共に、該収容ケースから引き出したワイヤ
    ハーネスをドア側あるいは車体側のいずれか他方へと配
    索してクランプで係止し、ドア開作動に応じて収容ケー
    スの内部のワイヤハーネスを上記バネ片に抗して引き出
    す一方、ドア閉動作時に上記バネ片の付勢力によりワイ
    ヤハーネスを収容ケースの内部に引き戻して、ドア開閉
    動作に応じてワイヤハーネスを伸縮させて追従できる構
    成としていることを特徴とする自動車のドアヒンジ部に
    おけるワイヤハーネス配索構造。
  2. 【請求項2】 上記バネ片は円弧状の先端を薄幅として
    ワイヤハーネスに負荷がかからないようにすると共に、
    該バネ片によりワイヤハーネスを収容ケースに引き戻す
    速度をドアの閉じ速度よりも早く設定している請求項1
    に記載の自動車のドアヒンジ部におけるワイヤハーネス
    配索構造。
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