JPH1018135A - ポリエステル系混繊加工糸およびポリエステル系編織物 - Google Patents

ポリエステル系混繊加工糸およびポリエステル系編織物

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JPH1018135A
JPH1018135A JP17143196A JP17143196A JPH1018135A JP H1018135 A JPH1018135 A JP H1018135A JP 17143196 A JP17143196 A JP 17143196A JP 17143196 A JP17143196 A JP 17143196A JP H1018135 A JPH1018135 A JP H1018135A
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JP
Japan
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polyester
yarn
filament yarn
fiber
moisture absorption
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Application number
JP17143196A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Kimura
俊彦 木村
Hisao Inuyama
久夫 犬山
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリエステル繊維の優れた形態安定性や強度
保持性を具備させながら、優れた吸湿率による着用快適
性を可能にするポリエステル系混繊加工糸とその編織物
を提供する。 【解決手段】 ポリエステル系混繊加工糸は、吸放湿パ
ラメーターΔMRが1%以上のポリエステル系フィラメ
ント糸条と他のフィラメント糸条とが混繊されて形成さ
れている。ポリエステル系編織物は、該ポリエステル系
混繊加工糸を使用して、JIS L−1094 B法に
よる摩擦帯電圧を3kv未満にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル系混
繊加工糸およびポリエステル系編織物に関し、さらに詳
しくは、吸湿性を有するポリエステル系混繊加工糸およ
び吸湿性による快適着用性を有するポリエステル系編織
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル繊維は、形態安定性、機械
強度、耐薬品性、耐熱性、洗濯耐久性などに優れるた
め、衣料用途に広く使用されている。しかしながら、反
面で、ポリエステル繊維は吸湿率が低いため、直接肌に
触れたり、あるいは肌に近い状態で着用される裏地など
に使用される場合には、肌からの発汗によるムレやベタ
ツキを生じ、また乾燥した空気中では静電気を帯びやす
く摩擦帯電圧が高くなるため、着用時に肌にまとわりつ
きやすくなる欠点がある。
【0003】このような問題から、裏地用途には天然繊
維やキュプラに代表されるセルロース系合成繊維が多く
使用されている。しかし、これらは快適な着用性を可能
にするが、ポリエステル繊維に比べて強度が低く、洗濯
耐久性に劣り、またしわが起こりやすく、形態安定性に
欠けるという欠点がある。これらの対策として、ポリエ
ステル繊維の表面に後加工処理によって吸湿性樹脂を付
与するようにしたものがある。しかし、この方法で十分
な吸湿性を得るためには、多量の吸湿性樹脂をピックア
ップさせる必要があるため、裏地のように或る程度の薄
さが必要な用途には、厚い被膜ができて布帛が剛くなる
ため適用は困難という問題がある。また、洗濯によって
表面の吸湿性樹脂が次第に脱落するため、吸湿性が低下
するという耐久性の問題もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
エステル繊維の優れた形態安定性や強度保持性を具備さ
せながら、優れた吸湿率による着用快適性を可能にする
ポリエステル系混繊加工糸とその編織物を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明は、吸放湿パラメーターΔMRが1%以上のポリエス
テル系フィラメント糸条と他のフィラメント糸条とが混
繊されたポリエステル系混繊加工糸を特徴とし、またか
かるポリエステル系混繊加工糸を使用して、JIS L
−1094 B法による摩擦帯電圧を3kv未満にした
ポリエステル系編織物を特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のポリエスル系混繊加工糸
は、吸放湿パラメーターΔMRが1%以上のポリエステ
ル系フィラメント糸条と他のフィラメント糸条とが混繊
されて構成されているが、ポリエスル系フィラメント糸
の吸放湿パラメーターΔMRは、さらに好ましくは、製
糸性や高次加工の製編織性および着用時の快適性の観点
から1.5〜10%、特に好ましくは3%〜10%とす
るのがよい。
【0007】本発明における吸放湿パラメーターΔMR
とは、30℃×90%RHにおける吸湿率MR2 と20
℃×65%RHにおける吸湿率MR1 との差(ΔMR
(%)=MR2 −MR1 )で表される値のことをいう。
この吸放湿パラメーターΔMRは、衣服着用時の衣服内
の湿気を外気に放出することにより快適性を得るための
ドライビングフォースを表すものであり、軽〜中作業あ
るいは軽〜中運動を行った際の30℃×90%RHに代
表される衣服内温度と、20℃×65%RHに代表され
る外気温湿度との吸湿率差を表わす。この吸放湿パラメ
ーターΔMRは大きければ大きいほど吸放出力が高く、
着用時の快適性が良好であることを表わしている。
【0008】また、ポリエスル系フィラメント糸が有す
る吸放湿パラメーターΔMRとしては、このポリエスル
系フィラメント糸を含む混繊加工糸から構成された編織
物の5回洗濯後の値が、洗濯前の70%以内であるよう
な洗濯耐久性を備えていることが好ましい。ここで、洗
濯1回とは、市販の自動反転うずまき式電気洗濯機の洗
濯槽に40±2℃の0.2%弱アルカリ性合成洗剤液2
5リットルを入れ、試験布と追加布の合計重量が約50
0gとなるように調整した後、洗濯5分、脱水30秒、
すすぎ2分、脱水30秒、すすぎ2分、脱水30秒とい
う手順で行ったもののことをいう。また、すすぎは常温
水を用い、オーバーフローさせながら行うことによるも
のである。
【0009】本発明において、上述のような吸湿性能を
有するポリエステル系フィラメント糸としては、特に限
定はされないが、製糸性、製織性、染色性および糸性能
の耐久性などを考慮にいれると、次のような繊維構成を
有するフィラメント糸を使用することが好ましい。すな
わち、第一のポリエステル系フィラメント糸は、親水性
化合物(A)を共重合した共重合ポリエステルであっ
て、その共重合ポリエステルに極性基含有化合物(B)
および架橋剤(C)のうち少なくともいずれか一方を含
有する共重合ポリエステル(D)を5重量%以上含んで
いる複合繊維またはブレンド繊維である。また、第二の
ポリエステル系フィラメント糸は、ポリエーテルエステ
ルアミド(E)もしくはポリエーテルエステルアミドと
他の熱可塑性樹脂(F)との混合物を5%以上含んでい
る複合繊維またはブレンド繊維である。
【0010】以下、それぞれの繊維について詳細に説明
する。まず、前者の繊維に含まれる共重合ポリエステル
(D)に共重合される親水性化合物(A)としては、エ
ステル形成基を1個以上含有する化合物であるのが好ま
しく、特に限定されないが、代表的な化合物としてポリ
オキシアルキレン化合物、ポリオキサゾリン類、ポリア
クリルアミドとその誘導体などを用いることができる。
その中でも、ポリオキシアルキレン化合物が好ましく、
ポリオキシエチレン化合物はさらに好ましい。さらに、
ポリオキシエチレン化合物の中でも、ポリエチレングリ
コール化合物が好ましく、結晶化抑制因子を含むポリエ
チレングリコールが特に好ましい。
【0011】ここで、結晶性抑制因子とは、分子鎖中あ
るいは末端に存在し、ポリエチレングリコールの繰り返
し単位の対称性を乱すような有機残基のことをいう。結
晶化抑制とは、示差走査熱分析(DSC、昇温条件16
℃/分)によって求めた融点が同じ分子量のポリエチレ
ングリコールの融点より低くなることをいう。親水性化
合物(A)の分子量は、ポリエステルとの相溶性および
ポリエステル中における分散性の観点から600〜20
000であることが好ましく、より好ましくは、100
0〜10000であり、さらに好ましくは、2000〜
6000である。また、親水性化合物(A)の共重合の
割合は特に限定はされないが、紡糸性の観点から、全ポ
リマー重量に対して40〜99重量%であることが好ま
しい。
【0012】これらの化合物は、大部分がポリエステル
中に共重合されていることが好ましいが、一部について
はポリマー中に分散した状態で存在していてもよい。共
重合ポリエステル(D)中に含有させる極性基含有化合
物(B)として、特に限定はされないが、下記一般式
(I) Yi −R1 −Xn (I) (ただし、式中R1 は有機残基、Xはエステル形成性基
でありnは1以上の正数、Yi はアミノ基、スルホン
基、カルボキシル基、水酸基、アミド基およびホスホン
酸基などの誘導体の中から選ばれる1つ以上の極性基を
示す。(i≧1の整数))で表される極性基を有する化
合物が好ましい。
【0013】ここで、含有とは、ポリエステル中に分散
または共重合した状態のことをいうが、特に共重合して
いる状態であるのが好ましい。化合物としては、特にス
ルホン酸塩基を有する化合物が好ましい。極性基含有化
合物(B)を含有させることによりポリマーの吸湿率が
さらに高まるばかりか、ポリマー中に水素結合やイオン
性相互結合作用を生じ、繊維とした場合に経時的な物性
の変化が生じにくいという効果が得られる。
【0014】糸切れの発生を防止し、かつ経時的な変化
を生じにくくする観点から、極性基含有化合物(B)の
含有量は、全ポリマーを構成する酸成分に対して0〜5
0モル%であることが好ましく、さらに好ましくは2〜
15モルである。また、共重合ポリエステル(D)中に
含有させる架橋剤(C)としては、ポリエステルと反応
し、架橋構造を形成する化合物であれば、特に限定はさ
れないが、下記一般式(II) (R3O)n2 (COOR4)m (II) (ただし、式中R2 は3〜6価の有機残基、R3 は水素
あるいはアセチル基、R4 は水素あるいはアルキル基、
3≦m+n≦6。)で表される多官能化合物を用いるこ
とが好ましい。ここで、含有とは、ポリエステル中に分
散している状態のことをいうが、共重合により架橋構造
である状態は好ましい。
【0015】化合物としては、トリメリット酸、ピロメ
リット酸などの多官能カルボン酸、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、ペンタエリスリトールなどのポリオ
ールが好ましいが、特に好ましいのはトリメリット酸で
ある。架橋剤(C)を含有させることにより、ポリマー
の吸湿性がさらに高まるばかりでなく、ポリマー中に架
橋構造が形成され、繊維とした場合に経時的な物性の変
化が生じにくいという効果が得られる。
【0016】架橋剤(C)の割合は、全ポリマーを構成
する酸成分に対して0〜30モル%が好ましく、さらに
好ましくは1〜15モル%、特に好ましくは2〜10モ
ル%である。このような範囲にすることにより、吸湿性
を高く保持し、製糸性が良好となり、強度等の繊維物性
が向上する。上述した極性基含有化合物(B)と架橋剤
(C)は、共重合ポリエステル(D)に対して少なくと
もいずれか一方が含有されていればよいが、より好まし
くは極性基含有化合物(B)と架橋剤(C)との両者を
含むことがよい。
【0017】また、共重合ポリエステル(D)には、本
発明の目的を損なわない範囲で、酸化チタン、カーボン
ブラックなどの顔料、アルキルベンゼンスルホン酸塩な
どの界面活性剤、各種の抗酸化剤、着色防止剤、耐光
剤、帯電防止剤などが添加されていてももちろんよい。
次に、前述したポリエーテルエステルアミド(E)また
はポリエーテルエステルアミドと他の熱可塑性樹脂
(F)との混合物を含む第二の繊維について説明する。
【0018】ポリエーテルエステルアミド(E)とは、
同一分子鎖内にエーテル結合、エステル結合を持つブロ
ック共重合体のことをいう。より具体的には、ラクタ
ム、アミノカルボン酸、ジアミンとジカルボン酸の塩か
ら選ばれた、1種もしくは2種以上のポリアミド形成性
成分(G)およびジカルボン酸とポリ(アルキレンオキ
シド)グリコールからなるポリエーテルエステル形成性
成分(H)を重縮合反応させて得られるブロック共重合
体ポリマーを好ましく用いることができる。
【0019】ポリエーテルエステルアミドのポリアミド
形成性成分(G)としては、ラクタム類、ω−アミノカ
ルボン酸、ナイロン塩類などを用いることができ、これ
らを、1種または2種以上混合して用いることができ
る。好ましいポリアミド形成性成分としては、ε−カプ
ロラクタム、ナイロン66塩である。一方、ポリエーテ
ルエステルアミドのソフトセグメントを構成するポリエ
ーテルエステル成分(H)としては、炭素数4〜20の
ジカルボン酸とポリ(アルキレンオキシド)グリコール
が好ましい。
【0020】炭素数4〜20のジカルボン酸としては、
脂肪族、芳香族ジカルボン酸、脂環式ジカルボン酸など
を用いることができ、1種または2種以上混合して用い
ることができる。好ましいジカルボン酸は、アジピン
酸、セバポリグリシンなどのポリアミド、ポリエステ
ル、ポリオレフィンなどの汎用熱可塑性樹脂シン酸、デ
カジ酸、テレフタル酸、イソフタル酸などである。
【0021】また、ポリ(アルキレンオキシド)グリコ
ールとしては、ポリエチレングリコール、ポリ(1,2
−プロピレンオキシド)グリコール、ポリ(1,3−プ
ロピレンオキシド)グリコール、ポリテトラメチレンオ
キシドグリコール、ポリヘキサメチレンオキシドグリコ
ール、エチレンオキシドとプロピレンオキシドまたは、
テトラヒドロフランとのランダムまたはブロック共重合
などを用いることができ、特にポリエチレングリコール
が好ましい。ポリ(アルキレンオキシド)グリコールの
数平均分子量は300〜10000であるのが好まし
く、より好ましくは、500〜4000の範囲である。
【0022】ポリエーテルエステルアミドブロック共重
合体は、上記したポリアミド形成性成分(G)とポリエ
ーテルエステル形成性成分(H)を重縮合することによ
って得られる。ポリエーテルエステルアミドと混合物を
形成するための熱可塑性樹脂(F)としては、例えば、
ナイロン66、ナイロン6のようなポリアミド、ポリエ
ステル、ポリオレフィンのうち1種または2種以上を用
いることができる。特に、ナイロン66、ナイロン6、
スルホネート化合物を共重合した変性ポリエチレンテレ
フタレートなどがポリエーテルエステルアミドと相溶性
が良好で、相互に微分散が可能であり、また、熱水によ
る膨潤が小さいため好ましい。
【0023】ここで変性ポリエステルの共重合成分とし
て好ましいスルホネート化合物として、5−ナトリウム
スルホイソフタル酸、5−(テトラアルキル)ホスソニ
ウムスルホイソフタル酸およびそれらのエステル誘導
体、p−ヒドロキシエトキシベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、2,5−ビス(ヒドロキシエトキシ)ベンゼンス
ルホン酸カリウムなどを用いることができる。
【0024】スルホネート化合物の共重合量は、ポリエ
ーテルエステルアミドとの相溶性と得られるブレンド繊
維の物性との兼ね合いから、酸成分に対して0.1〜7
モル%であるのが好ましく、より好ましくは、0.2〜
6モル%、さらに好ましくは、0.5〜5モル%であ
る。ポリエーテルエステルアミドと熱可塑性樹脂(F)
との混合比率は、十分な吸湿特性を得ることや、染色加
工工程のような熱水雰囲気下で、膨潤による繊維表面の
割れを防ぐという観点から5〜50重量%が好ましく、
より好ましくは7〜45重量%、さらに好ましくは10
〜40重量%である。
【0025】前述した共重合ポリエステル(D)、ポリ
エーテルエステルアミド(E)またはポリエーテルエス
テルアミドと熱可塑性樹脂(F)の混合物と併用して複
合繊維またはブレンド繊維とするときに使用する繊維形
成性重合体としては、ポリエチレン、ポリプロピレンな
どのポリオレフィン、ナイロン6、ナイロン66などの
ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレートなどのポリエステルなどをいずれも使
用することができるが、これらに限定されるものではな
い。これらのなかでも、特に衣料用合成繊維として汎用
性の高いポリエチレンテレフタレートを主体とするポリ
エステルが好ましい。
【0026】複合繊維の形態としては、特に限定はされ
ないが、図1に示すような芯部1と鞘部2とからなる芯
鞘型複合繊維、図2に示すような芯部1と鞘部2と中空
部3とからなる芯鞘型複合中空繊維、図3に示すような
島部1aと海部2aとからなる海島型複合繊維、図4に
示すような張り合わせ部1b,2bからなる張り合わせ
型複合繊維などを用いることができる。
【0027】例えば、図1の芯鞘型複合繊維および図2
の芯鞘型複合中空繊維の場合には、共重合ポリエステル
(D)、ポリエーテルエステルアミド(E)またはポリ
エーテルエステルアミドと他の熱可塑性樹脂(F)との
混合物などの吸湿性ポリマーを芯部に用い、繊維形成性
重合体を鞘部に用いることができる。この場合の複合比
率(重量%)は芯/鞘=5/95〜90/10が好まし
く、さらに好ましくは7/93〜50/50、特に好ま
しくは10/90〜30/70である。芯部の複合比率
の下限は、十分な吸湿性を付与する目的から、また上限
は紡糸性の低下や繊維物性の低下を防ぐ観点から決定す
るのがよい。
【0028】芯鞘断面形状は、同心円状であっても偏心
円状であってもよく、また繊維断面形状は円形、多角
形、H形などの異形断面であってもよい。また、図3の
海島型複合繊維および図4の張り合わせ型複合繊維の場
合には、吸湿性ポリマーを島部または一方の張り合わせ
部に用い、繊維形成性重合体を海部または他方の張り合
わせ部に使用する。島部または一方の張り合わせ部の複
合比率は5〜90重量%が好ましく、さらに好ましくは
7〜50重量%、特に好ましくは10〜30重量%であ
る。
【0029】複合比率の下限は、十分な吸湿性を付与す
る目的から、また上限は紡糸性の低下や繊維物性の低下
を防ぐ観点から決定するのがよい。また、ブレンド繊維
の場合には、共重合ポリエステル(D)、ポリエーテル
エステルアミド(E)またはポリエーテルエステルアミ
ドと他の熱可塑性樹脂(F)との混合物などの吸湿性ポ
リマーの繊維形成性重合体に対する配合比率は、全ポリ
マー量に対して5〜80重量%が好ましく、より好まし
くは5〜35重量%、さらに好ましくは7〜30重量%
である。
【0030】配合比率の下限は十分な吸湿性を付与する
目的から、また配合比率の上限は紡糸性の低下や繊維物
性の低下を防ぐ観点から決定するのがよい。上記繊維形
成重合体には、本発明の目的を損なわない範囲でポリオ
レフィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネー
トなどを含んでいてもよい。また、繊維形成性重合体に
は、本発明の目的を損なわない範囲で、酸化チタン、カ
ーボンブラックなどの顔料、各種の抗酸化剤、着色防止
剤、耐光剤、帯電防止剤などが添加されていてももちろ
んよい。
【0031】本発明において、上述した吸湿性ポリエス
テル系フィラメント糸と混繊する相手方の他のフィラメ
ント糸条としては、ポリエステル、ポリアミドなどの合
成繊維であってもよく、レーヨン、アセテートなど半合
成繊維であってもよい。合成繊維は延伸糸や不完全延伸
糸を使用することができる。これら合成繊維または半合
成繊維は、吸湿性ポリエステル系フィラメント糸よりも
単糸繊度の細いフィラメント糸、単糸繊度の太いフィラ
メント糸、収縮率の低いフィラメント糸、収縮率の高い
フィラメント糸、自発伸長性のフィラメント糸などの組
合せが可能である。
【0032】吸湿性ポリエステル系フィラメント糸に対
して、単糸繊度の細いフィラメント糸を組合せる場合に
は、例えば単糸繊度を0.1〜1デニールとすることに
より編織物の風合をソフト化し、収縮率の低いフィラメ
ント糸を組合せる場合には、例えば収縮率が2〜6%に
することにより、編織物に「ふくらみ」感のある風合を
与える。同様に、自発伸長性のフィラメント糸との組み
合わせの場合にも「ふくらみ」感の風合にすることがで
きる。収縮率の高いフィラメント糸を組み合わせる場合
には、例えば収縮率を15〜25%にすることにより、
織物のハリ・腰の風合を改善する。
【0033】その他、三角断面フィラメント糸との組み
合わせにより、シルキー調の光沢と風合、四角中空フィ
ラメント糸との組み合わせにより、軽量・高質感の風
合、カチオン可染フィラメント糸との組み合わせにより
杢効果など、外観や風合あるいは質感を高級化すること
ができる。レーヨン、アセテートなどの半合成繊維フィ
ラメント糸と組み合わせる場合は、これら半合成繊維に
共通する洗濯耐久性が劣ること、しわがおこり易く形態
安定性が低いこと、ハリ・腰の風合いに欠けることなど
の欠点を、ポリエステル系フィラメント糸条によって改
善することができる。さらに、ポリエステル系フィラメ
ント糸条は吸放湿パラメーターΔMRが1%以上である
ので、吸湿性能を極めて高くすることができる。
【0034】混繊加工糸の糸形態は、ポリエステル系フ
ィラメント糸条と他のフィラメント糸条とが、いずれか
一方を芯糸側に、他方を鞘糸側に配列するものであって
も、或いは両糸条が引き揃えられた状態のいずれであっ
てもよい。また、ポリエステル系フィラメント糸条と他
のフィラメント糸条とは、好ましくは空気処理等により
交絡部を形成したものが好ましい。交絡部は混繊糸長手
方向に間欠交絡部を有するものであっても、連続交絡部
を有するものであってもよい。交絡部としては、空気処
理した混繊形態の他に、ネン糸によるものであっても、
単なる引き揃えだけであっても構わないが、工程通過性
や混繊加工コストからは空気処理されたものが好まし
い。
【0035】高品質・高級感や特殊質感のある風合いが
要求される混繊加工糸では、芯糸側に吸湿性ポリエステ
ル系フィラメント糸条を配置し、鞘糸側に風合を形成す
る他のフィラメント糸条を同芯円状に配列させたり、ま
た芯糸と鞘糸とに糸長差を与え、芯糸の方が鞘糸よりも
5〜40%短く組み合わされるようなものとするとよ
い。
【0036】図5は、本発明による混繊加工糸の糸形態
の一例を示すものである。図5(A)は、吸湿性ポリエ
ステル系フィラメント糸条aと他のフィラメント糸条b
とが、間欠交絡加工による混繊加工糸の糸形態を示し、
糸長手方向に部分的に交絡部Eを有している。図5
(B)は、吸湿性ポリエステル系フィラメント糸条aと
他のフィラメント糸条bとが、連続交絡加工による混繊
加工糸の糸形態を示し、芯部に鞘部がループやたるみな
どが連続交絡した状態である。
【0037】混繊加工糸の製造方法は特に限定されるも
のではないが、その代表的な例を図6に示す。図6
(A)は、間欠交絡加工により混繊加工糸を製造する工
程を示す。ポリエステル系フィラメント糸条aと他のフ
ィラメント糸条bは、供給ローラ21,22から交絡ノ
ズル23に供給され、この交絡ノズル23において相互
の糸条が間欠交絡処理される。
【0038】次いで引取ローラ24により引き出され、
混繊加工糸となって巻取チーズ25に巻き上げられる。
このような間欠交絡処理において、フィラメント糸条
a,b間に熱収縮差を設けるために、交絡ノズル23に
供給する前にいずれか一方のフィラメント糸条に弛緩熱
処理を施すようにしてもよい。図6(B)は、連続交絡
加工により混繊加工糸を製造する工程を示す。いわゆる
“タスラン”加工と呼ばれる工程である。ポリエステル
系フィラメント糸条aと他のフィラメント糸条bは、供
給ローラ31、32から乱流ノズル33(“タスラン”
ノズル)に供給され、この乱流ノズル33における乱流
域で弛緩状態で連続交絡処理される。
【0039】次いで引取ローラ34により引き出され、
混繊加工糸となって巻取チーズ35に巻き上げられる。
なお、引取ローラ34から引き出した後、ループやたる
みの形成度合いを調整するために、熱セットを施すよう
にしても構わない。上述のようにして得た本発明のポリ
エステル系混繊加工糸は織物または編物に加工される
が、混繊加工糸が吸放湿パラメーターΔMR1%以上の
ポリエステル系フィラメント糸条から構成されているた
め、そのポリエステル系編織物のJIS L−1094
B法による摩擦帯電圧を3kv未満にすることができ
る。好ましくは1kv未満、さらに好ましくは実質的に
は0kvであるのがよい。また、編織物としての吸放湿
パラメーターΔMRも1%以上にすることができる。
【0040】この摩擦帯電圧は、前述した吸放湿パラメ
ーターΔMRの場合と同様に、洗濯5回後の値が3kv
未満を維持する耐久性を有することが好ましく、さらに
好ましくは1kv未満である。ここで、洗濯1回とは、
前述したポリエステル系フィラメント糸条において述べ
たものと同じで意味である。このような耐久性は、前述
した共重合ポリエステル(D)、ポリエーテルエステル
アミド(E)またはポリエーテルエステルアミドと熱可
塑性樹脂(F)との混合物を5重量%以上含む複合繊維
あるいはブレンド繊維を使用すれることにより可能にな
る。
【0041】本発明におけるポリエステル系編織物が、
織物である場合の組織としては、平組織、綾組織、朱子
組織およびそれらの変化組織など、通常使用されている
組織であれば、特に限定されることなく使用することが
できる。編織物を染色加工するときの構成は、リラック
ス精錬−中間セット−染色−機能性付与加工−仕上げセ
ットの通常の加工工程で何等問題はなく、他に、生機セ
ットを行ったり、アルカリ処理を行っても問題はない。
【0042】機能性付与加工としては、帯電防止、消
臭、撥水、防汚および防カビ加工など、布帛の風合をソ
フトに保ち本発明の目的を損なわない範囲であれば、何
等限定されるものではない。また、吸湿加工の機能性付
与を行うことは、布帛の吸湿率を向上させ、着用時の快
適性が向上するため、より好ましい。上述した本発明に
よるポリエテル系編織物は、薄地用途の布帛として好適
であり、特にボトム裏、袖裏、ポケット裏、上衣裏、学
衣裏などの裏地として好ましく使用することができる。
【0043】
【実施例】以下に説明する実施例において使用する各評
価特性は、次の測定方法によって求めたものである。 〔吸放湿パラメーターΔMR〕原糸または布帛1〜3g
を用い、絶乾時の重量WO と20℃×65%RHおよび
30℃×90%RHの雰囲気下での市販の恒温恒湿器中
に24時間放置後の重量W1 ,W2 との重量変化から、
次式から20℃×65%RHでの吸湿率MR1と30℃
×90%RHでの吸湿率MR2 とを計算する。
【0044】 MR1 (%)=[(W1 −WO )/WO ]×100 MR2 (%)=[(W2 −WO )/WO ]×100 次いで、上記吸湿率MR1 ,MR2 から、次式で吸放湿
パラメーターΔMRを計算する。 ΔMR(%)=MR2 −MR1 〔強度〕市販のテンシロン引張り試験機を用いて、試長
20cm、引張り速度10cm/分の条件で測定した応
力−歪み曲線から値を求めた。 〔着用時の快適性、まとわりつき〕それぞれの布帛を裏
地に用いてスカートに縫製し、30℃×65%の恒温恒
湿室内で時速8kmの軽い運動を15分行った後の、被
験者の官能試験により快適性を評価した。また、スカー
トの脚部へのまとわりつきの有無を調べた。快適性評価
の結果は、不快:×、やや快適:△、快適:○、非常に
快適:◎で表示した。
【0045】実施例1 ジメチルテレフタル酸194部、エチレングリコール1
35部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル2
6.6部、トリメリット酸トリメチル7.5部およびテ
トラブチルチタネート0.1部を加え、エステル交換反
応を行った後、分子量4000のポリエチレングリコー
ル328部を加え、重合を行い共重合ポリエステルを製
造した。
【0046】得られた共重合ポリエステルを芯成分と
し、ポリエチレンテレフタレートを鞘成分として、共重
合ポリエステルが繊維全重量の20重量%となる同芯円
状芯鞘型複合繊維の50デニール、18フィラメントの
ポリエステル系フィラメント糸条および75デニール、
36フィラメントのポリエステル系フィラメント糸条を
それぞれ製糸した。これらポリエステル系フィラメント
糸条の吸放湿パラメーターΔMRは4.5%であった。
【0047】上記50デニール、18フィラメントのポ
リエステル系フィラメント糸条と30デニール、72フ
ィラメントの通常のポリエステルフィラメント糸条とを
引き揃えて、空気交絡処理圧力4kg/cm2 、処理速
度300m/min、処理オーバフィード率+2%にて
空気交絡加工を行って混繊加工糸を製造した。上記80
(50/30)デニール、90(18/72)フィラメ
ントの混繊加工糸を経糸に、上記75デニール、36フ
ィラメントのポリエステル系フィラメント糸条を緯糸に
用いて、仕上経密度が91本/インチ、緯密度が80本
/インチの薄地平織物を製造した。
【0048】なお、織物に用いた経糸の混繊加工糸の強
度は5.1g/d、緯糸の強度は4.3g/dであっ
た。また、得られた織物の引裂き強度は、経方向100
0g、緯方向1850gであり、縫目ずれは縦方向1.
1mm、緯方向1.1mm、吸放湿パラメーターΔMR
は3.5%、5回洗濯後の吸放湿パラメーターΔMRは
3.3%、摩擦帯電圧は0.1kvであり、5回洗濯後
の摩擦帯電圧は0.3kvであった。
【0049】快適性試験では非常に快適(◎)であり、
スカートの脚部へのまとわりつきは見られなかった。さ
らに、洗濯5回後の快適性試験も非常に快適(◎)であ
り、スカートの脚部へのまとわりつきは見られなかっ
た。評価結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】実施例2〜3 実施例1において、吸湿性ポリマー(共重合ポリエステ
ル)を繊維全重量に対して10重量%(実施例2)、7
重量%(実施例3)の比率に変えた以外は、実施例1と
同様にした複合繊維のポリエステル系フィラメント糸条
を製糸した。前者のポリエステル系フィラメント糸条の
吸放湿パラメーターΔMRは2.1%、後者は1.5%
であった。
【0052】これらポリエステル系フィラメント糸条を
実施例1と同様に混繊加工糸にして、実施例1と同様の
評価を行った。評価結果を併せて表1に示す。 比較例1 実施例1において、吸湿性ポリマー(共重合ポリエステ
ル)を繊維全重量に対して3重量%の比率に変えた以外
は、実施例1と同様にした複合繊維のポリエステル系フ
ィラメント糸条(吸放湿パラメーターΔMRは0.8
%)を製糸し、これを実施例1と同様の混繊加工糸に
し、実施例1と同様の評価を行った。
【0053】評価結果を表1に示す。 比較例2 通常のポリエステル100%のマルチフィラメント糸条
を使用し、このマルチフィラメント糸条(吸放湿パラメ
ーターΔMRは0%)だけで実施例1と同じ組織の織物
に製織し、実施例1と同様の評価を行った。
【0054】評価結果を表1に示す。 比較例3 通常のポリエステル100%のマルチフィラメント糸条
(吸放湿パラメーターΔMRは0%)を使用し、このマ
ルチフィラメント糸条だけで実施例1と同様にして得ら
れた織物に帯電防止加工し、この布帛を用いて実施例1
と同様の評価を行った。
【0055】評価結果を表1に示す。 実施例4 ε−カプロラクタム340部、テレフタル酸18部、数
平均分子量が1000のポリエチレングリコール100
部を重合反応容器に仕込み、重合反応を行うことによ
り、ナイロン6成分の割合が45重量%で有るポリエー
テルエステルアミドブロック共重合体を製造した。
【0056】得られたポリエーテルエステルアミドブロ
ック共重合体70重量部と5−ナトリウム30重量部を
チップ状態でブレンドして芯成分にし、ポリエチレンテ
レフタレートを鞘成分にし、芯成分を繊維全体の20重
量%にした同芯円芯鞘複合繊維からなる50デニール、
18フィラメントおよび75デニール、36フィラメン
トのポリエステル系フィラメント糸条をそれぞれ製糸し
た。これらポリエステル系フィラメント糸条の吸放湿パ
ラメーターΔMRは2.3%であった。
【0057】上記50デニール、18フィラメントのポ
リエステル系フィラメント糸条と、通常の30デニー
ル、72フィラメントのポリエステルフィラメント糸条
とを引き揃えて、空気交絡処理圧力4kg/cm2 、処
理速度3000m/min、処理オーバフィード率+2
%にて空気交絡加工を行って混繊加工糸を製造した。上
記80(50/30)デニール、90(18/72)フ
ィラメントの混繊加工糸を経糸に、上記75デニール、
36フィラメントのポリエステル系フィラメント糸条を
緯糸に用いて、仕上経密度が90本/インチ、緯密度が
81本/インチの薄地平織物を製造した。
【0058】なお、織物に用いた経糸の混繊加工糸の強
度は4.7g/d、緯糸の強度は4.0g/dであっ
た。また、得られた織物の引裂き強度は、経方向900
g、緯方向1250gであり、縫目ずれは縦方向1.2
mm、緯方向1.2mm、吸放湿パラメーターΔMRは
2.5%、5回洗濯後の吸放湿パラメーターΔMRは
2.3%、摩擦帯電圧は0.2kvであり、5回洗濯後
の摩擦帯電圧は0.3kvであった。快適性試験では非
常に快適(◎)であり、スカートの脚部へのまとわりつ
きは見られなかった。さらに、洗濯5回後の快適性試験
も非常に快適(◎)であり、スカートの脚部へのまとわ
りつきは見られなかった。
【0059】
【発明の効果】上述したように、本発明によるポリエス
テル系混繊加工糸および編織物によれば、ポリエステル
繊維の優れた形態安定性や強度保持性を具備しながら、
高い吸湿率を有することによりムレやベタツキを発生せ
ず、かつ摩擦帯電圧が低いことにより着用時の肌へのま
とわりつきも防ぐことができ、優れた着用快適性を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される芯鞘型複合繊維をモデル的
に示す断面図である。
【図2】本発明に使用される芯鞘型中空複合繊維をモデ
ル的に示す断面図である。
【図3】本発明に使用される海島型複合繊維をモデル的
に示す断面図である。
【図4】本発明に使用される張り合わせ型複合繊維をモ
デル的に示す断面図である。
【図5】(A),(B)は、それぞれ本発明のポリエス
テル系混繊加工糸を例示する側面図である。
【図6】(A),(B)は、それぞれ本発明のポリエス
テル系混繊加工糸の製造方法を例示する工程概略図であ
る。
【符号の説明】
1 芯部 2 鞘部 1a 島部 2a 海部 1b,2b 張り合わせ部 3 中空部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D01F 6/90 311 D01F 6/90 311A 8/14 8/14 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸放湿パラメーターΔMRが1%以上の
    ポリエステル系フィラメント糸条と他のフィラメント糸
    条とが混繊されたポリエステル系混繊加工糸。
  2. 【請求項2】 吸放湿パラメーターΔMRが1%以上の
    ポリエステル系フィラメント糸条と他のフィラメント糸
    条とが混繊されたポリエステル系混繊加工糸が使用さ
    れ、かつJIS L−1094 B法による摩擦帯電圧
    が3kv未満であるポリエステル系編織物。
  3. 【請求項3】 編織物としての吸放湿パラメーターΔM
    Rが1%以上である請求項2に記載のポリエステル系編
    織物。
  4. 【請求項4】 前記ポリエステル系フィラメント糸条
    が、親水性化合物を共重合すると共に、極性基含有化合
    物および架橋剤のうち少なくともいずれか一方を含有す
    る共重合ポリエステルを5重量%以上含む繊維からなる
    請求項2または3に記載のポリエステル系編織物。
  5. 【請求項5】 前記ポリエステル系フィラメント糸条
    が、ポリエーテルエステルアミドまたはポリエーテルエ
    ステルアミドと他の熱可塑性樹脂との混合物を5重量%
    以上含む繊維からなる請求項2または3に記載のポリエ
    ステル系編織物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004204364A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Toray Ind Inc 吸湿性に優れた芯鞘型ポリエステル繊維およびその製造方法ならびに吸湿性布帛

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JP2004204364A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Toray Ind Inc 吸湿性に優れた芯鞘型ポリエステル繊維およびその製造方法ならびに吸湿性布帛

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