JPH1017925A - 連続熱処理炉 - Google Patents
連続熱処理炉Info
- Publication number
- JPH1017925A JPH1017925A JP19532096A JP19532096A JPH1017925A JP H1017925 A JPH1017925 A JP H1017925A JP 19532096 A JP19532096 A JP 19532096A JP 19532096 A JP19532096 A JP 19532096A JP H1017925 A JPH1017925 A JP H1017925A
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- JP
- Japan
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- furnace
- heating furnace
- temperature heating
- heated
- heat treatment
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- Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
- Tunnel Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 連続熱処理炉の省スペース化，省エネルギー
化を可能にすると共に設備コストおよび運転コストを軽
減し、かつ均一加熱を可能にする。 【解決手段】 炉内に水平搬送手段を上下２段に設けて
被熱物ａを夫々上下段にて搬送し得るようにした２段搬
送式の高温度加熱炉２と、該高温度加熱炉と同様に水平
搬送手段を上下２段に設けた２段搬送式の中温度加熱炉
１０と、前記高温度加熱炉の装入口に設けられていて被
熱物を上段または下段に振り分けする昇降テーブル６
と、前記高温度加熱炉と中温度加熱炉との間に設けられ
高温度加熱炉から抽出された被熱物を油槽１８中に浸漬
させる焼入装置１３と、前記中温度加熱炉の抽出口に設
けられ中温度加熱炉から抽出された被熱物を水槽２６中
に浸漬させる冷却装置２４とからなる。
化を可能にすると共に設備コストおよび運転コストを軽
減し、かつ均一加熱を可能にする。 【解決手段】 炉内に水平搬送手段を上下２段に設けて
被熱物ａを夫々上下段にて搬送し得るようにした２段搬
送式の高温度加熱炉２と、該高温度加熱炉と同様に水平
搬送手段を上下２段に設けた２段搬送式の中温度加熱炉
１０と、前記高温度加熱炉の装入口に設けられていて被
熱物を上段または下段に振り分けする昇降テーブル６
と、前記高温度加熱炉と中温度加熱炉との間に設けられ
高温度加熱炉から抽出された被熱物を油槽１８中に浸漬
させる焼入装置１３と、前記中温度加熱炉の抽出口に設
けられ中温度加熱炉から抽出された被熱物を水槽２６中
に浸漬させる冷却装置２４とからなる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製品を炉内に
搬送し焼付け，焼準等の熱処理をする連続熱処理炉に関
するものである。
搬送し焼付け，焼準等の熱処理をする連続熱処理炉に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】炉内に搬送ローラ，メッシュベルト等の
水平搬送手段が設けられたローラーハース炉，コンベヤ
炉等の連続熱処理炉は、被熱物を均一に加熱できるよう
にするために一般に非常に長い炉長を要するものであっ
た。このためスペースを要すると共に、築造コストも多
く掛かるという問題がある。また、大きな炉体は炉壁表
面積から熱放散量も大きいので、熱エネルギーコストも
さらに増すという問題がある。
水平搬送手段が設けられたローラーハース炉，コンベヤ
炉等の連続熱処理炉は、被熱物を均一に加熱できるよう
にするために一般に非常に長い炉長を要するものであっ
た。このためスペースを要すると共に、築造コストも多
く掛かるという問題がある。また、大きな炉体は炉壁表
面積から熱放散量も大きいので、熱エネルギーコストも
さらに増すという問題がある。
【０００３】また従来の連続熱処理炉は、均一加熱を目
的とし炉内温度分布を改善するために炉内ガスを攪拌す
るファンが設けられているが、耐熱性のファンの設置お
よびそれを運転するのに高コストを要するという問題が
あった。
的とし炉内温度分布を改善するために炉内ガスを攪拌す
るファンが設けられているが、耐熱性のファンの設置お
よびそれを運転するのに高コストを要するという問題が
あった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、連
続熱処理炉の省スペース化，省エネルギー化を可能にす
ると共に、設備コストおよび運転コストを軽減し、しか
も均一加熱を可能にしようとするものである。
続熱処理炉の省スペース化，省エネルギー化を可能にす
ると共に、設備コストおよび運転コストを軽減し、しか
も均一加熱を可能にしようとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そのために本発明の連続
熱処理炉は、炉内に水平搬送手段を上下２段に設けて被
熱物を夫々上下段にて炉長方向に搬送し得るようにした
２段搬送式の高温度加熱炉と、該高温度加熱炉と同様に
水平搬送手段を上下２段に設けた２段搬送式の中温度加
熱炉と、前記高温度加熱炉の装入口に設けられていて被
熱物を上段または下段に振り分けする昇降テーブルと、
前記高温度加熱炉と中温度加熱炉との間に設けられ該高
温度加熱炉から抽出された被熱物を油槽中に浸漬させる
焼入装置と、前記中温度加熱炉の抽出口に設けられ該中
温度加熱炉から抽出された被熱物を水槽中に浸漬させる
冷却装置とからなることを特徴とする。また本発明は上
記連続熱処理炉において、高温度加熱炉と中温度加熱炉
との間に高温度加熱炉から抽出された被熱物を空冷する
ファンを設けたことを特徴とする。また本発明は、被熱
物が炉長方向に搬送されるようにした連続熱処理炉にお
いて、燃焼火炎を高速で吹出す少なくとも一対の高速バ
ーナを炉体の一方の側壁の上部と他方の側壁の下部に対
設することにより炉内に燃焼火炎の旋回流が形成される
ようにすると共に、炉長方向について前記高速バーナを
入り違いに配設することにより被熱物が搬送されるに従
い該被熱物に交互に反対向の旋回流が浴せられるように
したことを特徴とする。
熱処理炉は、炉内に水平搬送手段を上下２段に設けて被
熱物を夫々上下段にて炉長方向に搬送し得るようにした
２段搬送式の高温度加熱炉と、該高温度加熱炉と同様に
水平搬送手段を上下２段に設けた２段搬送式の中温度加
熱炉と、前記高温度加熱炉の装入口に設けられていて被
熱物を上段または下段に振り分けする昇降テーブルと、
前記高温度加熱炉と中温度加熱炉との間に設けられ該高
温度加熱炉から抽出された被熱物を油槽中に浸漬させる
焼入装置と、前記中温度加熱炉の抽出口に設けられ該中
温度加熱炉から抽出された被熱物を水槽中に浸漬させる
冷却装置とからなることを特徴とする。また本発明は上
記連続熱処理炉において、高温度加熱炉と中温度加熱炉
との間に高温度加熱炉から抽出された被熱物を空冷する
ファンを設けたことを特徴とする。また本発明は、被熱
物が炉長方向に搬送されるようにした連続熱処理炉にお
いて、燃焼火炎を高速で吹出す少なくとも一対の高速バ
ーナを炉体の一方の側壁の上部と他方の側壁の下部に対
設することにより炉内に燃焼火炎の旋回流が形成される
ようにすると共に、炉長方向について前記高速バーナを
入り違いに配設することにより被熱物が搬送されるに従
い該被熱物に交互に反対向の旋回流が浴せられるように
したことを特徴とする。
【０００６】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態をローラ
ーハース２段搬送式連続焼入焼戻炉について説明する。
この連続熱処理炉は被熱物を上下２段にて炉内搬送し得
るようにしたもので、図１に全体の縦断面図、図２に図
１のＡーＡ線断面平面図、図３に図１のＢーＢ線断面
図、図４に図１のＣーＣ線断面図、図５に図１のＤーＤ
線断面図を示す。同図において、１は装入テーブル、２
は炉内に搬送ロール３，３，３，…および４，４，４，
…が上下に２段に設けられた高温度加熱炉、５は該高温
度加熱炉２の一端に設けられた装入口、６は装入テーブ
ル１上より受入された被熱物ａを上段の搬送ロール３，
３，３，…上または下段の搬送ロール４，４，４，…上
に振り分けるために装入口５前に設けられた昇降テーブ
ル、７は高温度加熱炉２の他端に設けられた抽出口であ
る。なお被熱物ａはここではバスケット中に多数の鍛造
品が収納されたものを示す。
ーハース２段搬送式連続焼入焼戻炉について説明する。
この連続熱処理炉は被熱物を上下２段にて炉内搬送し得
るようにしたもので、図１に全体の縦断面図、図２に図
１のＡーＡ線断面平面図、図３に図１のＢーＢ線断面
図、図４に図１のＣーＣ線断面図、図５に図１のＤーＤ
線断面図を示す。同図において、１は装入テーブル、２
は炉内に搬送ロール３，３，３，…および４，４，４，
…が上下に２段に設けられた高温度加熱炉、５は該高温
度加熱炉２の一端に設けられた装入口、６は装入テーブ
ル１上より受入された被熱物ａを上段の搬送ロール３，
３，３，…上または下段の搬送ロール４，４，４，…上
に振り分けるために装入口５前に設けられた昇降テーブ
ル、７は高温度加熱炉２の他端に設けられた抽出口であ
る。なお被熱物ａはここではバスケット中に多数の鍛造
品が収納されたものを示す。
【０００７】高温度加熱炉２内は炉長方向に沿って４つ
の加熱帯２ａ〜２ｄに区画されている。そして該加熱帯
２ａの一方の側壁８Ｌの上部に図３に示したように高速
バーナ９Ｌが設けられ、他方の側壁８Ｒには下部に高速
バーナ９Ｒが設けられている。該高速バーナ９Ｌ，９Ｒ
は燃焼火炎を炉内に８０ｍ／ｓ以上の高速度で吹出し得
るもので、これによって炉内に矢印で示したような燃焼
火炎の旋回流が形成される。
の加熱帯２ａ〜２ｄに区画されている。そして該加熱帯
２ａの一方の側壁８Ｌの上部に図３に示したように高速
バーナ９Ｌが設けられ、他方の側壁８Ｒには下部に高速
バーナ９Ｒが設けられている。該高速バーナ９Ｌ，９Ｒ
は燃焼火炎を炉内に８０ｍ／ｓ以上の高速度で吹出し得
るもので、これによって炉内に矢印で示したような燃焼
火炎の旋回流が形成される。
【０００８】また加熱帯２ａに続く加熱帯２ｂの一方の
側壁８Ｌには図４に示したように下部に高速バーナ９Ｌ
が設けられ、他方の側壁８Ｒには上部に高速バーナ９Ｒ
が設けられている。このため加熱帯２ｂでは燃焼火炎が
図示したように加熱帯２ａと反対側の旋回流を形成す
る。さらに加熱帯２ｃでは側壁８Ｌの上部に高速バーナ
９Ｌが設けられ、側壁８Ｒの下部に高速バーナ９Ｒが設
けられることにより加熱帯２ｂとは反対向の旋回流が形
成され、加熱帯２ｄでは側壁８Ｌの下部に高速バーナ９
Ｌが設けられ、側壁８Ｒの上部に高速バーナ９Ｒが設け
られることにより加熱帯２ｃとは反対向の旋回流が形成
される。なお、１９は各加熱帯２ａ〜２ｄの天井部に開
設された排ガス口である。
側壁８Ｌには図４に示したように下部に高速バーナ９Ｌ
が設けられ、他方の側壁８Ｒには上部に高速バーナ９Ｒ
が設けられている。このため加熱帯２ｂでは燃焼火炎が
図示したように加熱帯２ａと反対側の旋回流を形成す
る。さらに加熱帯２ｃでは側壁８Ｌの上部に高速バーナ
９Ｌが設けられ、側壁８Ｒの下部に高速バーナ９Ｒが設
けられることにより加熱帯２ｂとは反対向の旋回流が形
成され、加熱帯２ｄでは側壁８Ｌの下部に高速バーナ９
Ｌが設けられ、側壁８Ｒの上部に高速バーナ９Ｒが設け
られることにより加熱帯２ｃとは反対向の旋回流が形成
される。なお、１９は各加熱帯２ａ〜２ｄの天井部に開
設された排ガス口である。
【０００９】１０は高温度加熱炉２と同じく搬送ロール
３，３，３，…および搬送ロール４，４，４，…を上下
２段に設けた２段搬送式の中温度加熱炉、１１は該中温
度加熱炉１０の一端に設けられた装入口、１２は他端に
設けられた抽出口である。また中温度加熱炉１０内は高
温度加熱炉２と同様に炉長方向に沿って３つの加熱帯１
０ａ〜１０ｃに区画され、その加熱帯１０ａの一方の側
壁８Ｒの上部に高速バーナ９Ｒが設けられ、他方の側壁
８Ｌの下部に高速バーナ９Ｌが設けられている。また、
加熱帯１０ｂでは側壁８Ｌの上部に高速バーナ９Ｌが設
けられ側壁８Ｒの下部に高速バーナ９Ｒが設けられ、加
熱帯１０Ｃでは側壁８Ｒの上部に高速バーナ９Ｒが設け
られ側壁８Ｌの下部に高速バーナ９Ｌが設けられてい
る。このため高速バーナ９Ｌおよび高速バーナ９Ｒから
吹出した燃焼火炎によって炉内に形成される旋回流は高
温度加熱炉２と同様に各加熱帯ごとに順に旋回方向が変
るようになっている。なお、２９は各加熱帯１０ａ〜１
０ｃの天井部に開設された排ガス口である。
３，３，３，…および搬送ロール４，４，４，…を上下
２段に設けた２段搬送式の中温度加熱炉、１１は該中温
度加熱炉１０の一端に設けられた装入口、１２は他端に
設けられた抽出口である。また中温度加熱炉１０内は高
温度加熱炉２と同様に炉長方向に沿って３つの加熱帯１
０ａ〜１０ｃに区画され、その加熱帯１０ａの一方の側
壁８Ｒの上部に高速バーナ９Ｒが設けられ、他方の側壁
８Ｌの下部に高速バーナ９Ｌが設けられている。また、
加熱帯１０ｂでは側壁８Ｌの上部に高速バーナ９Ｌが設
けられ側壁８Ｒの下部に高速バーナ９Ｒが設けられ、加
熱帯１０Ｃでは側壁８Ｒの上部に高速バーナ９Ｒが設け
られ側壁８Ｌの下部に高速バーナ９Ｌが設けられてい
る。このため高速バーナ９Ｌおよび高速バーナ９Ｒから
吹出した燃焼火炎によって炉内に形成される旋回流は高
温度加熱炉２と同様に各加熱帯ごとに順に旋回方向が変
るようになっている。なお、２９は各加熱帯１０ａ〜１
０ｃの天井部に開設された排ガス口である。
【００１０】また、１３は高温度加熱炉２と中温度加熱
炉１０との間に設けられた焼入室１４，油切室１５，バ
ーンオフ室１６とからなる焼入装置である。焼入室１４
内は被熱物ａを支持し上下させるエレベータ１７が設け
られていると共に、その直下に油槽１８を設けている。
また油切室１５は被熱物ａを待機させるスペースを有し
被熱物ａに付着した焼入油がこのスペースにて滴下し油
槽１８に戻される。また、バーンオフ室１６の側壁８Ｒ
の上部に高速バーナ９Ｒが設けられ、側壁８Ｌの下部に
高速バーナ９Ｌが設けられ、該高速バーナ９Ｒ，９Ｌか
ら吹出す燃焼火炎により該バーンオフ室１６内にも旋回
流が形成される。なお２０，２１は油切室１５，バーン
オフ室１６の天井部に設けられた排ガス口である。
炉１０との間に設けられた焼入室１４，油切室１５，バ
ーンオフ室１６とからなる焼入装置である。焼入室１４
内は被熱物ａを支持し上下させるエレベータ１７が設け
られていると共に、その直下に油槽１８を設けている。
また油切室１５は被熱物ａを待機させるスペースを有し
被熱物ａに付着した焼入油がこのスペースにて滴下し油
槽１８に戻される。また、バーンオフ室１６の側壁８Ｒ
の上部に高速バーナ９Ｒが設けられ、側壁８Ｌの下部に
高速バーナ９Ｌが設けられ、該高速バーナ９Ｒ，９Ｌか
ら吹出す燃焼火炎により該バーンオフ室１６内にも旋回
流が形成される。なお２０，２１は油切室１５，バーン
オフ室１６の天井部に設けられた排ガス口である。
【００１１】また、２３は焼入室１４の天井部に設けら
れた電動式のファンで、該ファン２３によってエレベー
タ１７上に支持された被熱物ａに該焼入室１４内の冷却
ガスを吹付けられるように構成している。る。
れた電動式のファンで、該ファン２３によってエレベー
タ１７上に支持された被熱物ａに該焼入室１４内の冷却
ガスを吹付けられるように構成している。る。
【００１２】また、２４は中温度加熱炉１０の抽出口１
２に設けられた冷却装置で、該冷却装置２４は被熱物ａ
を支持し上下させ得るエレベータ２５とその直下に設け
られた水槽２６とからなる。２７は該冷却装置２４の出
口側に設けられた抽出テーブルである。
２に設けられた冷却装置で、該冷却装置２４は被熱物ａ
を支持し上下させ得るエレベータ２５とその直下に設け
られた水槽２６とからなる。２７は該冷却装置２４の出
口側に設けられた抽出テーブルである。
【００１３】このため、高温度加熱炉２内にて被熱物ａ
は搬送ロール３，３，３，…上および搬送ロール４，
４，４，…に２段に支持されて矢印の方向に搬送され、
加熱帯２ａ〜２ｄを通過する間に各加熱帯ごとに異なる
方向で燃焼火炎の旋回流が浴びせられ短時間で均一に所
定の焼入温度（８５０℃）に加熱できる。そして高温度
加熱炉２から抽出された被熱物ａはエレベータ１７に支
持され油槽１８の焼入油中に浸漬されて急冷される。そ
して油槽１８から抽出された被熱物ａは油切室１５を経
てバーンオフ室１６に移送され高速バーナ９Ｒ，９Ｌよ
り燃焼ガス流が浴びせられることにより付着している焼
入油を焼却させる。そしてさらに該被熱物ａは中温度加
熱炉１０に搬入され、同様に２段に支持して搬送され各
加熱帯１０ａ〜１０ｃを通過する間に高速バーナ９Ｒ，
９Ｌより吹出される燃焼火炎により交互に反対向の旋回
流が浴びせられるので燃焼ガス流がくまなく当たり短時
間で均一に所定の焼戻温度（４００〜６００℃）に加熱
されエレベータ２５上に抽出される。そしてエレベータ
２５が下動することにより水槽２６の冷却水中に浸漬さ
れて常温近くまで冷却され、抽出テーブル２７に排出さ
れる。これにより一連の焼入，焼戻処理を終えることが
できる。
は搬送ロール３，３，３，…上および搬送ロール４，
４，４，…に２段に支持されて矢印の方向に搬送され、
加熱帯２ａ〜２ｄを通過する間に各加熱帯ごとに異なる
方向で燃焼火炎の旋回流が浴びせられ短時間で均一に所
定の焼入温度（８５０℃）に加熱できる。そして高温度
加熱炉２から抽出された被熱物ａはエレベータ１７に支
持され油槽１８の焼入油中に浸漬されて急冷される。そ
して油槽１８から抽出された被熱物ａは油切室１５を経
てバーンオフ室１６に移送され高速バーナ９Ｒ，９Ｌよ
り燃焼ガス流が浴びせられることにより付着している焼
入油を焼却させる。そしてさらに該被熱物ａは中温度加
熱炉１０に搬入され、同様に２段に支持して搬送され各
加熱帯１０ａ〜１０ｃを通過する間に高速バーナ９Ｒ，
９Ｌより吹出される燃焼火炎により交互に反対向の旋回
流が浴びせられるので燃焼ガス流がくまなく当たり短時
間で均一に所定の焼戻温度（４００〜６００℃）に加熱
されエレベータ２５上に抽出される。そしてエレベータ
２５が下動することにより水槽２６の冷却水中に浸漬さ
れて常温近くまで冷却され、抽出テーブル２７に排出さ
れる。これにより一連の焼入，焼戻処理を終えることが
できる。
【００１４】なお、ファン２３は高温度加熱炉２より抽
出された被熱物ａに冷却ガスを吹付けることにより被熱
物ａを空冷することも可能なるように設けたもので、被
熱物ａの処理目的（焼準等）に応じて使用される。この
ようにこの連続熱処理炉は、高温度加熱炉２と中温度加
熱炉１０とが一連に設けられ、その抽出口に夫々焼入装
置１３，冷却装置２４を設けているので、処理品の性状
に従い広範囲な適用が可能であり汎用性が高い。なお、
この実施形態では水平搬送手段として搬送ローラを設け
た例を示したが、メッシュベルト，その他の搬送手段を
設けたものであってもよい。
出された被熱物ａに冷却ガスを吹付けることにより被熱
物ａを空冷することも可能なるように設けたもので、被
熱物ａの処理目的（焼準等）に応じて使用される。この
ようにこの連続熱処理炉は、高温度加熱炉２と中温度加
熱炉１０とが一連に設けられ、その抽出口に夫々焼入装
置１３，冷却装置２４を設けているので、処理品の性状
に従い広範囲な適用が可能であり汎用性が高い。なお、
この実施形態では水平搬送手段として搬送ローラを設け
た例を示したが、メッシュベルト，その他の搬送手段を
設けたものであってもよい。
【００１５】
【発明の効果】このように本発明の連続熱処理炉は、高
温度加熱炉および中温度加熱炉が焼入装置を間にして一
連に設けられその夫々に上下２段の水平搬送手段を設け
ているので、スペースおよび炉壁表面積をさほど増大さ
せることなく高い処理能力を保持することができる。従
って築造コストが割安にできると共に、熱損失が少なく
省エネルギー化が達成でき、運転コストが軽減される。
そして、汎用性があるので多品種の熱処理に対応できる
利点がある。また、高速バーナを入り違いに配置し被熱
物に交互に反対向の燃焼ガス流の旋回流が浴せられるよ
うにしたので、被熱物を短時間で均一に加熱でき品質を
向上させるなど有益な効果がある。
温度加熱炉および中温度加熱炉が焼入装置を間にして一
連に設けられその夫々に上下２段の水平搬送手段を設け
ているので、スペースおよび炉壁表面積をさほど増大さ
せることなく高い処理能力を保持することができる。従
って築造コストが割安にできると共に、熱損失が少なく
省エネルギー化が達成でき、運転コストが軽減される。
そして、汎用性があるので多品種の熱処理に対応できる
利点がある。また、高速バーナを入り違いに配置し被熱
物に交互に反対向の燃焼ガス流の旋回流が浴せられるよ
うにしたので、被熱物を短時間で均一に加熱でき品質を
向上させるなど有益な効果がある。
【図１】本発明に係る連続熱処理炉の実施形態を示した
縦断面図。
縦断面図。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面平面図。
【図３】図１のＢ−Ｂ線断面図。
【図４】図１のＣ−Ｃ線断面図。
【図５】図１のＤ−Ｄ線断面図。
ａ 被熱物 ２ 高温度加熱炉 ２ａ〜２ｄ 加熱帯 ３ 搬送ロール ４ 搬送ロール ６ 昇降テーブル ８Ｒ，８Ｌ 側壁 ９Ｌ，９Ｒ 高速バーナ １０ 中温度加熱炉 １０ａ〜１０ｃ 加熱帯 １３ 焼入装置 １４ 焼入室 １５ 油切室 １６ バーンオフ室 １７ エレベータ １８ 油槽 ２３ ファン ２４ 冷却装置 ２５ エレベータ ２６ 水槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｆ２７Ｂ 9/20 Ｆ２７Ｂ 9/20
Claims (3)
- 【請求項１】 炉内に水平搬送手段を上下２段に設けて
被熱物を夫々上下段にて炉長方向に搬送し得るようにし
た２段搬送式の高温度加熱炉と、該高温度加熱炉と同様
に水平搬送手段を上下２段に設けた２段搬送式の中温度
加熱炉と、前記高温度加熱炉の装入口に設けられていて
被熱物を上段または下段に振り分けする昇降テーブル
と、前記高温度加熱炉と中温度加熱炉との間に設けられ
該高温度加熱炉から抽出された被熱物を油槽中に浸漬さ
せる焼入装置と、前記中温度加熱炉の抽出口に設けられ
該中温度加熱炉から抽出された被熱物を水槽中に浸漬さ
せる冷却装置とからなることを特徴とした連続熱処理
炉。 - 【請求項２】 高温度加熱炉と中温度加熱炉との間に高
温度加熱炉から抽出された被熱物を空冷するファンを設
けたことを特徴とする請求項１に記載の連続熱処理炉。 - 【請求項３】 被熱物が炉長方向に搬送されるようにし
た連続熱処理炉において、燃焼火炎を高速で吹出す少な
くとも一対の高速バーナを炉体の一方の側壁の上部と他
方の側壁の下部に対設することにより炉内に燃焼火炎の
旋回流が形成されるようにすると共に、炉長方向につい
て前記高速バーナを入り違いに配設することにより被熱
物が搬送されるに従い該被熱物に交互に反対向の旋回流
が浴せられるようにしたことを特徴とする連続熱処理
炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19532096A JPH1017925A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 連続熱処理炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19532096A JPH1017925A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 連続熱処理炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1017925A true JPH1017925A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16339213
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19532096A Pending JPH1017925A (ja) | 1996-07-04 | 1996-07-04 | 連続熱処理炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1017925A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004278930A (ja) * | 2003-03-17 | 2004-10-07 | Hitachi Metals Ltd | 連続式熱処理装置 |
| JP2009228116A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Koyo Thermo System Kk | 連続焼戻し炉 |
| CN102409144A (zh) * | 2011-11-30 | 2012-04-11 | 东北特殊钢集团有限责任公司 | 连续式合金钢热处理线 |
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