JPH10179050A - ネイティブジェランガムを含有する食品 - Google Patents

ネイティブジェランガムを含有する食品

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JPH10179050A
JPH10179050A JP8349431A JP34943196A JPH10179050A JP H10179050 A JPH10179050 A JP H10179050A JP 8349431 A JP8349431 A JP 8349431A JP 34943196 A JP34943196 A JP 34943196A JP H10179050 A JPH10179050 A JP H10179050A
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JP
Japan
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gellan gum
weight
parts
native gellan
noodles
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JP8349431A
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Tadanobu Nishikawa
忠信 西川
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San Ei Gen FFI Inc
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SANEI GEN F F I Inc
San Ei Gen FFI Inc
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    • A21BAKING; EDIBLE DOUGHS
    • A21DTREATMENT, e.g. PRESERVATION, OF FLOUR OR DOUGH, e.g. BY ADDITION OF MATERIALS; BAKING; BAKERY PRODUCTS; PRESERVATION THEREOF
    • A21D13/00Finished or partly finished bakery products
    • A21D13/50Solidified foamed products, e.g. meringues

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Noodles (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】サクサクした食感・歯触り,良好なスプーン通
り及び内容成分の均一性と特徴とする氷菓、サクサクし
た食感・歯触りとクリスピー感を特徴とするハードキャ
ンデー、こしの強い麺、水戻りがよく,こしの強い乾燥
麺、低カロリーやノンコレステロール性を特徴とするコ
ピー食品、及び生分解性に富む疑似餌の提供。 【解決手段】ネイティブジェランガムを含むことを特徴
とする氷菓、ネイティブジェランガムを含むことを特徴
とするハードキャンデー、ネイティブジェランガムを含
むことを特徴とする麺、ネイティブジェランガム組成物
を構成成分とするコピー食品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネイティブジェラ
ンガムを含有することを特徴とする食品に関する。詳細
には、ネイティブジェランガムを含有することを特徴と
する食感のよい氷菓,ハードキャンデー、こしの強い
麺、及びネイティブジェランガム組成物を構成成分とす
る桜餅や葛きり、イカ等のコピー食品や疑似餌等に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、高分子多糖類の一種、ジェラ
ンガム及びそのアシル化体であるネイティブジェランガ
ムについて、そのゲル特性から、食品に対するゲル化剤
としての用途が知られている(特開昭59−88051
号)。
【0003】しかしながら、特にネイティブジェランガ
ムは、その優れた特性が従来知られておらず、実際に検
討もなされてこなかったため、単に、ジェランガムと同
様に使えるだろうとの推測がなされているのみで(特開
昭59−88051号)その他の用途は全く知られてい
ないのが現状である。
【0004】ところで、氷菓、例えばかき氷やアイスキ
ャンデー等はさくさくした食感とともに食べ易さ、即ち
凍っていながらもスプーン通りのよいものが所望されて
おり、また従来、食べている途中で溶けてくると下層に
濃厚なシロップが溜まり、上層は水っぽくなってしまう
という問題があった。
【0005】また、ハードキャンデーに関しては、従来
のものは噛み始めに大きな力を要するか或いは最初から
簡単に噛み砕けるが、その後は歯ごたえがなく、物足り
ないという感じを否めなかった。このため、歯ごたえを
長く楽しむことのできるグミキャンデーが需要者に広く
受け入れられているのが現状である。しかし、噛み始め
から無理な力を要せず、しかも適度な歯ごたえを維持
し、噛みごたえを楽しめるクリスピーなハードキャンデ
ーは従来存在しない。
【0006】更に、うどん、中華麺やパスタなどの麺に
関しては、こしの強い麺が好まれる傾向にある。しか
し、従来、特に乾燥麺において、戻りがよく且つこしが
強いという一見相反する性質を有する麺は存在しなかっ
た。
【0007】また、近年のダイエットブームにより極力
カロリーを抑えた食品が望まれている。このため、菓子
類等の食品に用いられる炭水化物を、味や食感等をその
ままにして他のノンカロリー食品組成物に置換すること
ができれば、食品の低カロリー化が実現でき、消費者は
カロリーを気にしないで食事やデザートを楽しむことが
できる。
【0008】さらにまた、近頃、疑似餌を用いたフィッ
シングが流行しているが、従来の疑似餌はゴムや金属等
からなるため、それを魚や鳥が食べると喉を詰まらせ
り、けがをする等の害があり、また海中や川中に放置さ
れた場合などの環境汚染、環境破壊が懸念されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みて開発されたもので、ネイティブジェランガムを
含有することにより、上記問題が解決された食品を提供
することを目的とする。
【0010】具体的には、サクサクした食感・歯触りを
有し、スプーン通りが良好で、氷が溶解しても上層部と
下層部とで内容物が均一な状態である氷菓の提供、サク
サクした食感・歯触りを有し、かつ無理なく噛めてクリ
スピー感に富むハードキャンデーの提供、こしの強い
麺、特に戻りがよくて且つこしの強い乾燥麺の提供、低
カロリーやノンコレステロールであることを特徴とする
コピー食品の提供、また海等での生分解性に富む疑似餌
の提供を目的にする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の問題点に鑑み鋭意研究を重ねていたところ、ネイティ
ブジェランガムを配合することにより、もしくはネイテ
ィブジェランガムを用いることにより、当該課題を解決
することができることを見出して、本発明を完成するに
至った。
【0012】すなわち、本発明の第一は、ネイティブジ
ェランガムを含むことを特徴とする氷菓である。
【0013】また本発明の第二は、ネイティブジェラン
ガムを含むことを特徴とするハードキャンデーである。
【0014】さらに本発明の第三は、ネイティブジェラ
ンガムを含むことを特徴とする麺である。
【0015】更にまた本発明の第四は、ネイティブジェ
ランガム組成物を構成成分とするコピー食品である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明に用いられるネイティブジ
ェランガムは、グルコース2分子、グルクロン酸1分子
及びラムノース1分子を構成単位とする多糖類(分子量
約60〜70万)であるジェランガム(特開昭55−7
9397号)の脱アシル処理前の前駆体として得られる
微生物起源の高分子多糖類(融点及び固化点:65〜7
0℃)である。
【0017】当該ネイティブジェランガムは、一般に微
生物の培養によって生産される。
【0018】具体的には、シュードモナス・エロデア
(Pseudomonas elodea:ATCC31461)又はその
同等の菌株を、例えばグルコース3%、KH4NO3
0.05%、MgSO4・7H2O 0.01%、NH4
NO3 0.09%及び窒素源として有機成分を少量含
む液体培地に接種し、これを好気的条件下で30℃程
度、約50時間培養して得られる培養物から菌体表面に
生産された粘質物を、脱アシル処理することなくそのま
ま単離・回収することによって製造する方法が例示され
る。
【0019】ネイティブジェランガムは天然に起源を有
するものであるため、用いる産生微生物や精製条件によ
っては、その構造も微妙に変わりうる。従って、本発明
で用いられるネイティブジェランガムは、特定の構造式
(Sanderson,G.R., FOOD GELS, ed. Peter Harris, Els
evier Science Publishers LTD., England, 1990, p.20
4)に基づいて一義的に限定されることなく、上記方法
に従って微生物(ATCC31461)により産生され
るネイティブジェランガムの性質を有するものであれば
よい。
【0020】本発明の第一は、上記ネイティブジェラン
ガムを含有することを特徴とする氷菓である。
【0021】当該氷菓は、ネイティブジェランガムを含
有することにより、氷が溶解して水がでてきても、下層
にシロップがとどって上層が水っぽくなるという従来品
とは異なり、内容物が常に均一な状態を呈するという特
徴を有するものである。更に、凍った状態でもスプーン
通りが良好で、かき氷などの氷菓特有のサクサクした食
感・歯触りを有している。
【0022】ここで氷菓とは、凍らせた水分を含有又は
凍らせた水分からなる菓子をいい、具体的にはかき氷、
アイスキャンデー、かち割り氷等が例示される。
【0023】ネイティブジェランガムの含有量は、最終
製品(氷菓)100重量部あたり、ネイティブジェラン
ガムを0.01〜0.2重量部、好ましくは0.02〜
0.1重量部の範囲である。ネイティブジェランガムの
含有量が0.01重量部より少ないと、溶けても内容物
が常に均一であること、凍った状態でもスプーン通りが
良好であること、サクサクした食感・歯触りを有するこ
とという面の効果が若干低下し、また0.2重量部より
多くなると氷菓へ配合する前のネイティブジェランガム
組成物自身のゲル化により作業効率が低下するという製
造上の問題が生じる。ただし、上記上限は作業面での面
を考慮するものであって、この点が解決される限りにお
いて、上記含有範囲に限定されるものではない。
【0024】本発明の氷菓の製造方法は、氷菓の一成分
としてネイティブジェランガムを配合する方法であれば
特に制限されず、従来の方法が一般的に用いられるが、
通常は、かき氷にかけるシロップ液にネイティブジェラ
ンガムを配合し、それをかき氷の氷片と混合し凍結させ
る等の方法が用いられる。
【0025】本発明の第二は、上記ネイティブジェラン
ガムを含有することを特徴とするハードキャンデーであ
る。
【0026】当該ハードキャンデーは、ネイティブジェ
ランガムを含有することにより、無理な力を有さず噛む
ことができ、また適度な歯ごたえ、サクサクした食感を
維持し、噛みごたえを楽しめるクリスピーなものであ
る。つまり、舐めることは勿論であるが噛む食感をも楽
しむことのできるハードキャンデーである。
【0027】ここでハードキャンデーとは、ハードクラ
ックの状態まで煮詰めた硬いキャンデーをいい、特にそ
の種類に制限されない。
【0028】ネイティブジェランガムの含有量は、キャ
ンデーの全重量100重量部に対して、ネイティブジェ
ランガムを0.01〜2重量部、好ましくは0.05〜
0.3重量部の範囲である。ネイティブジェランガムの
含有量が0.01重量部より少ないと、サクサクした食
感、クリスピーな噛みごたえという面の効果が若干低下
し、また2重量部より多くなると前述の氷菓の場合と同
様にネイティブジェランガム組成物自身のゲル化により
作業効率が低下するという製造上の問題が生じる。従っ
て、前記と同様、上限は作業面での面を考慮するもので
あって、この点が解決される限りにおいて、上記含有範
囲に限定されるものではない。
【0029】本発明のハードキャンデーは、その一般的
な製造工程において、一成分としてネイティブジェラン
ガムを配合することによって製造されるものであり、製
造方法に特に制限されるものではない。
【0030】また本発明のキャンデーは、ネイティブジ
ェランガムを含んでいる限りにおいて、ハードキャンデ
ーの一般材料に加えて他の成分を含んでいてもよい。
【0031】本発明の第三は、ネイティブジェランガム
を含有することを特徴とする麺である。
【0032】当該麺は、ネイティブジェランガムを含有
することにより、こしのある適度な歯ごたえを呈すると
いう特徴と有するものである。特に乾燥麺の場合は、水
乃至湯中での戻りが早く、かつこしの強い麺が得られる
という点で有用である。
【0033】ここで麺とは、種類を問わず、広く中華
麺、うどん、きしめん、パスタ(スパゲッティ、マカロ
ニ等)及びそば等を包含するものであり、また生麺、半
生麺、乾燥麺、LL麺の別を問わない。
【0034】ネイティブジェランガムの含有量は、用い
る小麦粉、そば粉等の粉100重量部に対して、0.0
1〜0.1重量部の範囲から適宜選択される。ネイティ
ブジェランガムの含有量が0.01重量部より少ない
と、強いこし、歯ごたえという面の効果が若干低下し、
また0.1重量部より多くなると通常の麺とは異なる食
感となってくる。従って、通常の麺の食感にこだわらな
ければ、上記含有範囲に限定されるものではなく、好み
に応じて適量を適宜調節すればよい。
【0035】本発明の麺は、通常の麺の材料に加えてネ
イティブジェランガムを配合することによって製造され
るものであり、製造方法等に特に制限されるものではな
い。
【0036】本発明の第四は、ネイティブジェランガム
組成物を構成成分とするコピー食品である。
【0037】ここでコピー食品とは、食品を別の素材で
模した食品をいい、ヒトを対象とした食品に限定され
ず、魚、犬、猫等を対象とする食品をも広く含むもので
ある。具体的には、桜餅や葛きり等、澱粉を一部若しく
は全部に用いる和菓子類、疑似イカ、乳幼児の歯がた
め、犬の餌等の適度な歯ごたえのある食品、魚釣り用の
疑似餌等が例示される。
【0038】当該コピー食品は、ネイティブジェランガ
ム組成物を構成成分とするものであればよく、コピー食
品の一部がネイティブジェランガム組成物からなるもの
であっても全てがネイティブジェランガム組成物からな
るものであってもよい。
【0039】ネイティブジェランガム組成物とは、ネイ
ティブジェランガムを水成分に溶解して調製されるゲル
状組成物をいい、水成分中には、その他食品特性を出す
ための調味料、色素、香料等が含まれていても良い。
【0040】和菓子のうち、桜餅風デザートの場合、ネ
イティブジェランガムの含有量は、全重量100重量部
に対して、0.3〜2重量部の範囲から適宜選択され、
葛きりデザートの場合は、同様に0.5〜1重量部の範
囲から適宜選択される。
【0041】また疑似イカの場合、全重量100重量部
に対して、1〜4重量部の範囲から適宜選択され、また
疑似餌の場合も同様である。
【0042】各コピー食品の具体的な調製方法は、後記
実施例に詳しいが、これらは単に例示として示すもので
あって、本発明コピー食品の製法はこれらの方法に何ら
限定されることはない。
【0043】なお、ネイティブジェランガム及び水成分
から構成される本発明の疑似餌は、乾燥しても水に浸け
ると速やかに元の状態に戻るという性質を有している。
従って、持ち運びや取り扱いの便利のため、予め乾燥さ
せておいたものを使用することも可能である。つまり、
予め乾燥させておいたものを、使用する際に海水若しく
は水に浸漬させて、疑似餌として用いるという用法も可
能である。
【0044】
【実施例】以下、本発明の内容を以下の実施例を用いて
具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら限定される
ものではない。
【0045】実施例1(シロップ入りかき氷) 水50重量部に果糖ブドウ糖液糖26部を加え撹拌した
中に、ネイティブジェランガム0.03重量部、砂糖2
0重量部、カラギナン0.05重量部、ローカストビー
ンガム0.1重量部、デンプン0.2重量部を添加し、
80℃で10分間撹拌し溶解させた。これを20℃まで
冷却し、クエン酸(結晶)0.2重量部、着色料0.3
重量部、香料0.2重量部を添加し撹拌後、水で全量を
100重量部に調整して5℃に冷却して、かき氷調製用
シロップを調製した。
【0046】別に氷から常法により氷を薄く削った「氷
の薄片」を調製し容器に入れ、氷の薄片3重量部に対
し、上記かき氷調製用シロップ2重量部を添加し、速や
かに冷凍してシロップ入りかき氷を調製した。当該かき
氷は、下記実験例1で示すようにスプーン通りの非常に
良いものであった。
【0047】比較例1(スプーン通りの良さの確認) ネイティブジェランガム0.03重量部を除く以外は、
実施例1と同様にして、シロップ入りかき氷(従来品)
を調製した。このかき氷は、現在、スプーン通りが最も
よいとされているものの一つであり、従来技術の限界を
示してもいる。
【0048】実験例1 直径40mmの円柱状の容器に高さ40mmまで、実施
例1のシロップ入りかき氷(本発明品)と従来品をそれ
ぞれ調製し、インストロン(万能材料測定器インストロ
ン社製)を用い、幅20mm、厚さ1.2mmの刃で6
0mm/分の条件で、かき氷の破砕強度を測定した。
【0049】その結果、図1に示すように、従来法にお
いて最もよいとされていた従来品よりも、小さな力で氷
が破砕されはじめ、しかも加える力と破砕の程度(変
位)がほぼ一定となり、スプーン通りが非常に良いとの
官能的な結果が、測定値によって裏付けられた。
【0050】実験例2 実施例1で調製したかき氷を上から見て容器の半分だけ
取り除き、ちょうど、食べかけのような状態とし、室温
で徐々に解凍させ、その溶けた液の様子を観察した。ま
た、これと同様に、比較例1で調製したかき氷について
も同様にして様子を観察した。
【0051】その結果、実施例1のかき氷は、溶け始め
から全部溶け終わるまで、溶けた液は均一であり上層部
と下層部とで味や外観において差はみられなかったのに
対し、比較例1のかき氷は、液が濃く純粋な水の氷とそ
の他の成分とに分離しているような感じとなり、しか
も、液の上層部と下層部とでは下層部の方が味も外観、
特に色あいも濃く不均一であった。
【0052】実施例2(クリスピーなハードキャンデ
ー) 水20重量部に、ネイティブジェランガム0.05重量
部を入れ、加熱しながらさらにグラニュー糖60重量
部、水飴40重量部を入れ、150℃に達するまで煮詰
めた後、130℃まで冷却し、酒石酸0.6重量部、5
倍濃縮のグレープ果汁2重量部、香料0.2重量部、着
色料0.02重量部を添加し混合後、球断器にて成形し
て、クリスピーなハードキャンデーを調製した。
【0053】実施例3(こしの強いうどん) ネイティブジェランガム0.2重量部と薄力粉300重
量部とを混合し、万能混合機に入れ、これに食塩12重
量部を水115重量部に溶かしたものを添加し、10分
間撹拌混合した。
【0054】混合した後、製麺機で粗複合1回、複合2
回、圧延3回を行い、麺厚2.5mmのうどんを調製し
た。
【0055】実施例4(こしの強い乾燥うどん) 実施例3で得られたうどんを、95℃で1時間乾燥して
乾燥うどんを調製した。
【0056】該乾燥うどんは、沸騰水中での戻りが早
く、かつ戻した麺は、こしの強いものであった。
【0057】実施例5(コピー食品:桜餅風デザート) (1)下層ゼリー部の調製 水30重量部に生餡30重量部を加え、さらにネイティ
ブジェランガム0.5重量部とグラニュー糖30重量部
を加え、80℃で10分間撹拌した後、香料0.1重量
部を加え、水で全量を100重量部に調整後、容器に適
量を充填し、冷蔵庫で冷却して下層ゼリー部を調製し
た。
【0058】(2)上層ゼリー部 水70重量部にネイティブジェランガム1重量部、グラ
ニュー糖20重量部を加え、80℃で10分間撹拌した
後、香料0.05重量部、着色料0.02重量部を添加
し、水で全量を100重量部に調整して上層ゼリー部を
調製した。
【0059】(3)桜餅風デザート (1)で調製した下層ゼリー部の上に桜の葉を敷き、そ
の上に(2)の上層ゼリー部を充填し、密封後121℃
で20分間レトルト殺菌後、冷却して桜餅風デザートを
調製した。
【0060】実施例6(コピー食品:葛きり風デザー
ト) (1)シロップの調製 水70重量部に還元麦芽液糖10重量部を加え、これに
アラビアガム0.8重量部、プルラン0.085重量
部、グラニュー糖15重量部を加え、撹拌して溶解させ
た後、乳酸カルシウム0.3重量部、クエン酸(結晶)
0.35重量部、クエン酸3ナトリウム0.2重量部、
香料0.1重量部を加え、水で全量を100重量部に調
整して、シロップを調製した。
【0061】(2)葛きり風デザートの調製 水70重量部に還元麦芽液糖10重量部を加え、これに
グラニュー糖15重量部、ネイティブジェランガム0.
7重量部、ジェランガム0.2重量部、クエン酸3ナト
リウム0.12重量部 を添加し、85℃で10分間撹
拌し溶解させた後、乳酸カルシウム0.3重量部、香料
0.1重 量部を添加し、水にて全量を100重量部に
調整し冷蔵庫で冷却した。これを麺線状に裁断し、容器
にシロップとともに入れ、密封後85℃で30分間殺菌
後、冷蔵庫で冷却して、葛きり風デザートを調製した実施例7 (コピー食品:疑似イカ) ネイティブジェランガム3重量%を水に入れ、90℃で
10分間撹拌して溶解させた後、縦50mm横200m
mの容器に高さ6mmまで注入し、20℃まで冷却し
て、疑似イカを調製した。
【0062】色はやや透明感のある白色で、歯ごたえも
ぷりぷりとしており、イカの外観、食感によく近似して
いた。
【0063】また、これをさらに長さ50mm幅5mm
に切断し、疑似イカそうめんを調製した。適量のわさび
を溶かした醤油につけて食べると、本物との区別がつき
にくいほど、外観、食感とも近似していた。当該疑似イ
カは、ノンカロリーで且つノンコレステロール食品であ
るので、カロリーやコレステロール等を気にすることな
くイカの食感を楽しむことができる。
【0064】実施例8(コピー食品:疑似餌) ネイティブジェランガム4重量%を水に入れ、90℃で
20分間撹拌して溶解させた後、あらかじめ90℃に加
熱しておいた直径10mm長さ110mmの円筒状で両
端が丸くされた「ミミズ」の金型に流し込み、放冷し
て、ミミズの疑似餌を調製した。
【0065】この疑似餌は、魚や鳥等が食べても害はな
く、海中等において容易に生分解されるため、環境破壊
をすることなく、釣りを楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の氷菓(かき氷:実施例1)及びネイテ
ィブジェランガムを含有しない従来のかき氷について、
インストロン(万能材料測定器:インストロン社製)を
用いて氷の破砕強度を測定、比較した図である(実験例
1)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07G 17/00 C07G 17/00 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネイティブジェランガムを含むことを特徴
    とする氷菓。
  2. 【請求項2】ネイティブジェランガムを含むことを特徴
    とするハードキャンデー。
  3. 【請求項3】ネイティブジェランガムを含むことを特徴
    とする麺。
  4. 【請求項4】ネイティブジェランガム組成物を構成成分
    として含むコピー食品。
JP8349431A 1996-08-27 1996-12-27 ネイティブジェランガムを含有する食品 Pending JPH10179050A (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8349431A JPH10179050A (ja) 1996-12-27 1996-12-27 ネイティブジェランガムを含有する食品
CA002263989A CA2263989A1 (en) 1996-08-27 1997-08-22 Compositions comprising isolated acetylated gellan gum
US09/242,806 US6458404B1 (en) 1996-08-27 1997-08-22 Dehydrated gel composition from hydrated isolated acetylated gellan gum
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