JPH10178930A - 栽培ハウス - Google Patents

栽培ハウス

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JPH10178930A
JPH10178930A JP8345121A JP34512196A JPH10178930A JP H10178930 A JPH10178930 A JP H10178930A JP 8345121 A JP8345121 A JP 8345121A JP 34512196 A JP34512196 A JP 34512196A JP H10178930 A JPH10178930 A JP H10178930A
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JP
Japan
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air
room
cultivation
chamber
fan
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JP8345121A
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English (en)
Inventor
Kensuke Hatsutori
筧輔 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HATTORI KENSUKE
Original Assignee
HATTORI KENSUKE
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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  • Greenhouses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 栽培室に均等且つ低風速の空調空気を給気す
る栽培ハウスを提供する。 【解決手段】 栽培室11と、設備室12と、搬送室1
3の3室からなる栽培ハウス。搬送室と栽培室は、区分
膜20で仕切られつつ隣接して平行に延在し、設備室が
両室に隣接する。設備室と搬送室の境界部分には給気フ
ァン19を設け、搬送室と栽培室の境界部分且つ給気フ
ァンと反対側位置に給気口21を、栽培室と設備室の境
界部分には還気口18を形成する。設備室は、外気取入
口16,17と紫外線灯15を備える。栽培室は、設備
室取入外気量に等しい栽培室内空気を栽培ハウス外へ排
出する排気口37と、設備室の外気取入口から流入して
殺菌された外気を還気口を経て栽培室内へ強制導入する
強制排気ファン24とを備える。給気口は、通過風速が
1m/秒以下となる面積を有す。区分膜は搬送室と栽培
室との間で熱伝達を許容し、搬送室内の気流方向と栽培
室内の気流方向は概ね逆行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、栽培ハウスに係
り、特に、茸やその他の園芸農作物の栽培に適した空調
が可能な栽培ハウスに関する。
【0002】
【従来の技術】椎茸やその他の茸類の栽培、あるいは野
菜や草花、果樹等の園芸農作物の栽培には、品質や生産
性の向上のため、年間を通じて栽培環境を一定に保つこ
とが必要とされている。病害虫の被害防止まで考える
と、所謂クリーンルーム(無菌室)内のような環境が好
ましいとされるが、栽培ハウスをクリーンルーム並に設
備することは大袈裟に過ぎて非現実的である。一般に
は、ビニールハウスまたは温室が知られているが、それ
らよりも高度な栽培環境を作り出すために、ビニールハ
ウスあるいは温室でありながら、簡単な空調設備を備え
たものが考え出されている。
【0003】上述のような栽培環境に適した空調を施す
ことができる栽培ハウスとして、例えば特公平5−43
329号公報に椎茸栽培ハウスが開示されている。この
栽培ハウスは、クーリングタワーを用いて、夏季は冷却
加湿空気を、冬季は加温加湿空気を栽培室へ供給するこ
とによって温湿度調整を行っている。この栽培室への給
気は、栽培室に隣接した機械室に設置されたクーリング
タワーから、栽培室へ連通する空調空気供給部を介して
行われている。この空調空気供給部は、クーリングタワ
ーの空気吐き出し口に接続されたダクトが栽培室の長手
方向に沿って延ばされており、栽培室内で、このダクト
の途中に長手方向に沿って複数箇所に吹出口が設けられ
ている。機械室には外気取り入れ口が設けられており、
さらに機械室と栽培室との間には還気口が設けられてい
る。クーリングタワーでは外気と栽培室からの還気とが
混合される。そして、栽培室の側壁には換気扇が設けら
れていて、クーリングタワーおよびダクトを介して栽培
室に供給された外気と同じ量だけの栽培室内空気が排気
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な空調設備を備えた栽培ハウスにおいては、空気の温湿
度制御だけではなく、空調空気をどのように栽培室へ供
給するかが、実は重要な要素である。具体的には、栽培
室内の作物に対して、あるいは、特に茸栽培の場合の菌
に対して、風が当たっている状態ではできるだけ風速が
低い方が好ましい。また、栽培室内では、すべての領域
で均等に空調空気が行き渡ることが好ましい。しかしな
がら、必要な給気量も確保しなければならず、例えば上
述の従来例の場合のように、ダクトを用いてその途中に
吹出口を複数箇所設ける場合には、吹出口近辺でかなり
の風速となり、作物に直接その給気の風が当たると悪影
響を及ぼす。
【0005】また、一般に、ダクトに吹出口を設ける場
合、ダクトの先端側の吹出口ほど吹出空気量が少なくな
る傾向があり、栽培室全体に均等に空調空気を給気する
ことは困難である。
【0006】特に、栽培室内上方に設けられたダクトに
よって加湿空気を供給する場合、飽和結露した水滴がダ
クトをつたって滴り落ちるので、その下に植わっていて
水滴が掛かる作物と、他の箇所で水滴が掛からない作物
とで育成条件が異なり、作物の品質が一定しなくなって
しまう。このため、栽培室面積に対してダクト敷設面積
が制限され、その結果、必要給気風量に対して十分な流
路断面の面積確保が難しくなり、給気風速の上昇や給気
風量の不足を招く傾向が強まる。
【0007】本発明は上述のごとき従来の技術的課題に
鑑み、これを有効に解決すべく創案されたものである。
したがって本発明の目的は、簡易な設備で栽培室を均等
に、且つ低風速で、空調空気が給気される栽培ハウスを
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る栽培ハウス
は、上述のごとき従来技術の課題を解決し、その目的を
達成するために以下のような構成を備えている。即ち、
目的の農作物を栽培すべく被空調空間となる栽培室と、
空調空気を発生させるべく熱源機器を備えた設備室と、
設備室で発生した空調空気を栽培室へ搬送する搬送室と
の3室からなる栽培ハウスであって、上記3室は、区分
膜によって互いに仕切られつつ隣接した状態で平行に延
在する搬送室と栽培室とに対して、設備室がその両室に
隣接する状態で配置され、設備室および搬送室の境界部
分またはその近傍に、設備室から搬送室へ空調空気を送
り込む給気ファンが設けられ、搬送室と栽培室の境界部
分に、且つ上記給気ファンの設置位置と反対側の位置
に、搬送室と栽培室との間を連通して空調空気が給気さ
れるのを許容する給気口が形成され、栽培室および設備
室の境界部分に、栽培室と設備室との間を連通して栽培
室内空気が還流するのを許容する還気口が形成され、設
備室は、外気を取り入れるための少なくとも一つの外気
取入口と、該室内を通過する空気を殺菌する殺菌手段と
を備え、栽培室は、設備室に取り入れられる外気の量に
等しい栽培室内空気を該栽培ハウスの外へ排出する排気
口と、設備室の外気取入口から流入して殺菌手段によっ
て殺菌された外気を、還気口を介して栽培室内へ強制的
に導入するための、強制排気ファンとを備え、上記給気
口は、通過風速が1m/秒以下となるように十分な大き
さの開口面積を有しており、上記区分膜は搬送室と栽培
室との間で熱伝達を許容し、搬送室内での気流方向と栽
培室内での気流方向とは概ね逆行する。
【0009】また、本発明の栽培ハウスは、上記設備室
または搬送室の少なくともいずれか一方に加湿手段を備
えているのが好ましい。
【0010】栽培する作物が茸類である場合、上記栽培
室には、二酸化炭素濃度を検知するCOセンサが設け
られ、上記強制排気ファンは、該センサからの信号によ
り運転されるのが好ましい。
【0011】上記給気ファンは、有圧軸流ファンを用
い、吹出方向に短管ダクトを接続してノズル状に吹き出
してもよい。
【0012】上記区分膜は、水および空気の透過を遮蔽
するビニールフィルム等の膜材よりなるのが好ましい。
【0013】上記搬送室は、その送風方向の長さに応じ
て上記給気ファンの送風力を補うべく補助ファンを有し
もよい。
【0014】上記補助ファンは、有圧軸流ファンを用
い、吹出方向に短管ダクトを接続してノズル状に吹き出
してもよい。
【0015】
【発明の実施形態】図1は、本発明に係る栽培ハウスの
概略構成を示す説明図である。栽培ハウス10は、フレ
ームにビニールフィルムないしシートを掛けた所謂ビニ
ールハウスであり、目的の農作物を栽培する空間である
栽培室11と、その隣に空気調和機またはボイラや冷凍
機等の主要な空調用設備が設置されていて空調空気を発
生する設備室12と、この設備室で発生した空調空気を
栽培室へ供給すべく栽培室の終端部(設備室と反対側の
端部)まで搬送する搬送室13との3室からなってい
る。搬送室13は、栽培室11の作付け面積を削減しな
いように、栽培室の上に配置されている。したがって、
作付け面積の減少が問題にならない場合、搬送室は栽培
室の側部に配置することも可能である。
【0016】設備室12内には、室内の空気を冷却また
は加熱するための空気調和機またはボイラや冷凍機のよ
うな熱源装置14と、この室内に流入した空気を殺菌す
るための紫外線ランプ15が設けられている。
【0017】設備室12には、外気を取り入れるべく常
時開の外気取入口16と、後に詳述する栽培室での強制
排気の際に外気流入を許容すべく開となる外気ダンパ1
7とが設けられている。また、設備室12と栽培室11
との間の仕切りには、栽培室からの還気が設備室に流入
するのを許容すべく常時開の還気口18が設けられてい
る。さらに、設備室12と搬送室13との間の仕切りに
は、有圧軸流ファンの給気ファン19が取り付けられて
おり、設備室で発生した空調空気がこの給気ファンによ
って搬送室へと送り込まれる。これら各装置や器具類
は、上述のフレームに取り付けたり、あるいは室内で別
に組み立てたフレームやブラケットに取り付けることが
できる。
【0018】搬送室13は、栽培室11をそのまま上方
へ設備室12と同じ高さまで延長して所定の高さで区分
膜20によって仕切られている。区分膜20は、ビニー
ルフィルムであり、栽培室の設備室側端部から反対側へ
向かって延びているが、その終端部までには至っておら
ず、終端部の手前で搬送室13と栽培室11との間を連
通する給気口21を形成するように途中で止められてい
る。したがって、設備室で発生した空調空気は、給気フ
ァン19によって搬送室内へ送られ、さらに搬送室内を
流れて給気ファン19と反対側に形成されている給気口
21から栽培室内へ流入する。搬送室内における空調空
気の流動は、搬送室の流路断面を十分に大きく取れるこ
とと、流動方向正面の妻面22に当たってから給気口2
1に流入することとで、動圧エネルギの大部分は消耗さ
れ、殆ど静圧エネルギだけの気流となって栽培室11内
に流入する。給気口21を通過する空調空気の流速は1
m/秒以下となるように、有圧軸流ファンの能力と給気
口の開口面積が与えられる。また、栽培室内での気流の
流速は、0.5m/秒以下であることがさらに望まし
い。
【0019】栽培室11の還気口18は、通過風速が大
きくならないように十分大きい開口面積を有し、栽培室
内全体を偏りなく空調空気が流動するように、給気口2
1とほぼ対称な位置に、すなわち栽培室と設備室との間
の仕切りの下側部分に形成される。このように給気ファ
ン19の位置、給気口21および還気口18の位置が与
えられると、搬送室13内での気流方向と栽培室11内
での気流方向は概ね対向することとなる。それぞれの室
内では気流の上流側に位置する空気ほど熱エネルギ消費
が進行していないので、例えば暖房時では、栽培室内の
還気口に近い箇所の空気ほど冷たくなっており、搬送室
内では、逆にその冷たくなった空気の上の位置の空気ほ
ど暖かい。さらに区分膜20は透明ないし半透明にして
且つ薄いビニールフィルムなので、気流方向によって栽
培室で室温傾斜が低温になる側では、搬送室での高温側
からの伝導および輻射による熱伝達が期待でき、実際の
栽培室内の温度分布は略均等になる。また、還気口18
は、特に茸類の栽培の場合には、強制排気時に栽培室内
の底部に滞留する二酸化炭素を効率よく排出するために
も、高さ1.5m以内に形成されるのが好ましい。この
ことからも理解されるように、強制排気ファン24も高
さ1.5m以内に設けられるのが好ましい。強制排気フ
ァン24は、還気口18の反対側の栽培室壁面に設けら
れる。また、COセンサ25も高さ1.5m以内に設
けられる。なお、外気ダンパ17は栽培室11にではな
く設備室12に設けられているので、強制排気時に導入
される新鮮外気は、設備室を経由することで紫外線ラン
プ15による殺菌作用を受け、栽培室11の空調空気の
状態に近づけられて栽培室へ導入される。
【0020】なお、一般に茸類は、昼夜ともに酸素を吸
入して二酸化炭素を排出するので、二酸化炭素濃度の監
視を必要とする。上述のCOセンサ25は、栽培室内
の二酸化炭素濃度が作物に好ましくない程度にまで濃く
ならなないように、予め設定された濃度になると検知信
号を出力し、この信号に基づいて強制排気ファン24
が、所定時間あるいは二酸化炭素濃度が所定濃度以下に
なるまで運転される。外気ダンパ17は強制排気ファン
24の運転に連動して開にされる。また、強制排気ファ
ン24の運転は、COセンサ25によらずタイマーに
よって一定時間毎に行うようにしてもよい。また、強制
排気ファン24の吹出口には、リーク量調整ダンパ37
が設けられており、設備室12内に取り入れられる外気
量に等しい量で栽培室内空気が排出される。このリーク
量調整ダンパ37は、強制排気時には全開にされる。ま
た、リーク量調整ダンパは、強制排気ファンとは別の箇
所に、例えばもっと還気口に近い箇所の外壁側に設けら
れてもよい。
【0021】搬送室13内には、加湿器23が設けられ
ており、搬送室内で空調空気を所望の湿度に加湿するこ
とができる。搬送室13と栽培室11との間は区分膜2
0で仕切られているので、水滴が栽培室11へ落下する
ことはない。特に、区分膜20を栽培ハウス10の幅方
向(図2に示すW方向)に傾斜させておけば、水滴はハ
ウス10の壁際へ排水することができ、作物に掛かるこ
とはない。また、区分膜20は、透明ないし半透明にし
て且つ薄いビニールフィルムなので、日光の進入を許容
し、また搬送室13と栽培室11との間の伝導および輻
射による熱伝達を容易にして栽培室11全体に加熱また
は冷却作用をもたらす。なお、加湿器は設備室内に設け
てもよいのは勿論である。また、加湿器23の運転は、
強制排気ファン24の運転時は停止されるのがよい。
【0022】図2に、栽培ハウス10の各室11〜13
の寸法例を示す。栽培ハウスの寸法は、それが設置され
る土地の大きさや形状にもよるが、基本的には図2に示
すような大きさおよび形状に組み立てられる。栽培ハウ
ス10は、高さHが約5m、幅Wが約8〜9m、長さL
が約24〜27mである。栽培室11の高さDは約3
m、長さBは約21〜24mである。設備室12の長さ
Aは約3mである。搬送室13の高さCは約2mであ
る。給気口21の長さEは約3〜5mである。なお、給
気口の大きさおよび給気口の通過風速を調整するため
に、給気口の縁を形成する区分膜の一部に、寒冷紗のよ
うなメッシュ状のフィルムを用いてもよい。
【0023】図3は、栽培ハウス10が大型で図1のよ
うに有圧軸流ファンの給気ファンだけでは風圧または風
速が不足する場合に、補助ファン30を搬送室13に設
けた例を示している。強力な給気ファンだけで送風する
場合は、ファン近辺のビニールフィルムが強く波打つ恐
れがあるので、図3のように、適度な強さの有圧軸流フ
ァンを複数台設けるのが好ましい。なお、給気ファン1
9および補助ファン30には、図中破線で示すように、
短いダクト36を吹き出し側に取り付けてもよい。この
場合、ファン19および30からはノズル状に空調空気
を吹き出すことができ、比較的力の弱いファンでも強い
方向性をもって気流を搬送室13の妻面22に吹き付け
ることができる。他の構成については図1の例と同様で
ある。
【0024】図4は、栽培室11と設備室12との間に
還気ファン31および還気ダンパ32を設けた例を示し
ている。図1の例では、設備室12がマイナス圧とな
り、栽培室11と搬送室13とがプラス圧となる。栽培
室内のプラス圧が大き過ぎるとビニールハウスの膨張が
激しくなるので、図4に示すように、還気ファン31を
設けることによって栽培室内のプラス圧を緩和すること
ができる。還気ダンパ32は、常時閉にされ、強制排気
時にのみ外気ダンパ17と共に開にされて新鮮外気が栽
培室内に導入される。なお、栽培室内はプラス圧として
おくのが好ましく、このことによって、作物に有害なカ
ビ等の菌の侵入を防止できる。他の構成については図1
の例と同様である。
【0025】図5は、給気ファン19の吹き出し側に延
長ダクト33が取り付けられた例を示している。加湿器
23は延長ダクト33の先端よりも下流側に設けられて
おり、延長ダクト33から吹き出される空調空気を確実
に加湿できる。延長ダクト33の先端を給気口21に近
づけるほど、栽培室11内の気流風速を高くすることが
できる。他の構成については図1の例と同様である。
【0026】図6は、給気ファンを第1給気ファン19
および第2給気ファン19に上下に分割し、それぞ
れから吹き出される空調空気の間に第2の区分膜20
を配置した例を示している。加湿器23は第2区分膜2
上に設けられ、第2給気ファン19から吹き出さ
れた空調空気を加湿する。第2区分膜20は第1の区
分膜20よりも短く、第2区分膜20の先端より先で
第1給気ファン19および第2給気ファン19から
吹き出された空調空気が混合されて湿度が調整される。
すなわち、第1給気ファン19および第2給気ファン
19の回転数制御等によってそれぞれの吹き出し風量
を調節し、その混合比を変えることによって所望の湿度
を得ることができる。他の構成については図1の例と同
様である。また、第2区分膜20の上の搬送室内へ流
入する空調空気は、とくに冬季の積雪に対して融雪効果
を発揮する。
【0027】図7は、外気を設備室12へ取り入れるの
ではなく、搬送室13に取り入れる例を示している。外
気取入ファン34が搬送室13の天井面に取り付けられ
ておあり、設備室12には外気取入口が形成されていな
い。したがって、設備室12で冷却または加熱された空
気が搬送室13内で外気と混合されて栽培室11へ供給
される。外気取入ファン34にはフィルタ35が設けら
れているのが好ましい。外気取入ファン34に取り付け
られるフィルタ35は、フィルタと熱交換器とのユニッ
トであってもよい。他の構成については図1の例と同様
である。なお、搬送室13に取り付ける外気取入ファン
は、搬送室の天井面に限らず側壁面に取り付けられても
よいのは勿論である。
【0028】図8は、一つの設備室12に対して栽培室
11および搬送室13がそれぞれ二つずつ対応している
例を示している。栽培ハウス10を設置する土地が極端
に細長い場合には、このような変形も可能である。設備
室12の外気取入口(図示せず)および外気ダンパ(図
示せず)は、栽培室11および搬送室13と共有しない
壁面に設けることができる。他の構成については図1の
例と同様である。
【0029】なお、図示していないが、栽培室11の還
気口18に近い地面にヒータを設置して暖房の補助を行
うことも可能である。その場合、ヒータの設置箇所は、
還気口の真下から栽培室11の長さの1/4〜1/2程
度まででよい。
【0030】
【発明の効果】上述のように、本発明の栽培ハウスは、
従来のビニールハウスの簡便さのレベルで構成すること
ができるにも拘わらず作物の育成にとって、特に茸類の
育成にとって非常に好ましい環境を実現する。栽培室内
の空調空気の流速は十分に低く抑えつつも栽培室全体に
均等に給気され、且つ搬送室から栽培室への熱伝達によ
る栽培室内の室温均等化も期待でき、さらに加湿に伴う
水滴の作物上への落下も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る栽培ハウスの概略構成を示す説
明図である。
【図2】 栽培ハウスの各室の寸法例を示す斜視図であ
る。
【図3】 栽培ハウスが大型で図1のように有圧軸流フ
ァンの給気ファンだけでは圧力不足の場合に、補助ファ
ンを搬送室に設けた例を示す説明図である。
【図4】 栽培室と設備室との間に還気ファンおよび還
気ダンパを設けた例を示す説明図である。
【図5】 給気ファンの吹き出し側に延長ダクトが取り
付けられた例を示す説明図である。
【図6】 給気ファンを第1給気ファンおよび第2給気
ファンに上下に分割し、それぞれから吹き出される空調
空気の間に第2の区分膜を配置した例を示す説明図であ
る。
【図7】 外気を設備室へ取り入れるのではなく、搬送
室に取り入れる例を示す説明図である。
【図8】 一つの設備室に対して栽培室および搬送室が
それぞれ二つずつ対応している例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 栽培ハウス 11 栽培室 12 設備室 13 搬送室 14 熱交換器 15 紫外線ランプ 16 外気取入口 17 外気ダンパ 18 還気口 19 給気ファン 20 区分膜 21 給気口 22 妻面 23 加湿器 24 強制排気ファン 25 COセンサ 30 補助ファン 31 還気ファン 32 還気ダンパ 33 延長ダクト 34 外気取入ファン 35 フィルタ 36 短いダクト 37 リーク量調整ダンパ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目的の農作物を栽培すべく被空調空間と
    なる栽培室(11)と、空調空気を発生させるべく熱源
    機器(14)を備えた設備室(12)と、設備室で発生
    した空調空気を栽培室へ搬送する搬送室(13)との3
    室からなる栽培ハウスであって、 上記3室は、区分膜(20)によって互いに仕切られつ
    つ隣接した状態で平行に延在する搬送室と栽培室とに対
    して、設備室がその両室に隣接する状態で配置され、 設備室および搬送室の境界部分またはその近傍に、設備
    室から搬送室へ空調空気を送り込む給気ファン(19)
    が設けられ、 搬送室と栽培室の境界部分に、且つ上記給気ファンの設
    置位置と反対側の位置に、搬送室と栽培室との間を連通
    して空調空気が給気されるのを許容する給気口(21)
    が形成され、 栽培室および設備室の境界部分に、栽培室と設備室との
    間を連通して栽培室内空気が還流するのを許容する還気
    口(18)が形成され、 設備室は、外気を取り入れるための少なくとも一つの外
    気取入口(16,17)と、該室内を通過する空気を殺
    菌する殺菌手段(15)とを備え、 栽培室は、設備室に取り入れられる外気の量に等しい栽
    培室内空気を該栽培ハウスの外へ排出する排気口(3
    7)と、設備室の外気取入口から流入して殺菌手段によ
    って殺菌された外気を、還気口を介して栽培室内へ強制
    的に導入するための、強制排気ファン(24)とを備
    え、 上記給気口は、通過風速が1m/秒以下となるように十
    分な大きさの開口面積を有しており、 上記区分膜は搬送室と栽培室との間で熱伝達を許容し、
    搬送室内での気流方向と栽培室内での気流方向とは概ね
    逆行することを特徴とする栽培ハウス。
  2. 【請求項2】 上記設備室(12)または搬送室(1
    3)の少なくともいずれか一方に加湿手段(23)を備
    えている請求項1記載の栽培ハウス。
  3. 【請求項3】 上記栽培室(11)には、二酸化炭素濃
    度を検知するCOセンサ(25)が設けられ、上記強
    制排気ファン(24)は、該センサからの信号により運
    転される請求項1または2記載の栽培ハウス。
  4. 【請求項4】 上記給気ファン(19)は、有圧軸流フ
    ァンを用い、吹出方向に短管ダクト(36)を接続して
    ノズル状に吹き出す請求項1ないし3のいずれかに記載
    の栽培ハウス。
  5. 【請求項5】 上記区分膜(20)は、水および空気の
    透過を遮蔽するビニールフィルム等の膜材よりなる請求
    項1ないし4のいずれかに記載の栽培ハウス。
  6. 【請求項6】 上記搬送室(13)は、その送風方向の
    長さに応じて上記給気ファン(19)の送風力を補うべ
    く補助ファン(30)を有する請求項1ないし5のいず
    れかに記載の栽培ハウス。
  7. 【請求項7】 上記補助ファン(30)は、有圧軸流フ
    ァンを用い、吹出方向に短管ダクト(36)を接続して
    ノズル状に吹き出す請求項6記載の栽培ハウス。
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