JP3427372B2 - キノコ栽培室の栽培環境調整方法及びその装置 - Google Patents
キノコ栽培室の栽培環境調整方法及びその装置Info
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- JP3427372B2 JP3427372B2 JP14028499A JP14028499A JP3427372B2 JP 3427372 B2 JP3427372 B2 JP 3427372B2 JP 14028499 A JP14028499 A JP 14028499A JP 14028499 A JP14028499 A JP 14028499A JP 3427372 B2 JP3427372 B2 JP 3427372B2
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- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エノキ、シメジ、
エリンギなどのキノコを人工栽培するキノコ栽培室内
を、所望の温度及び湿度条件にするためのキノコ栽培室
の栽培環境調整方法に関する。
エリンギなどのキノコを人工栽培するキノコ栽培室内
を、所望の温度及び湿度条件にするためのキノコ栽培室
の栽培環境調整方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、キノコの栽培においては、温
度、湿度、換気、風等の空調に関する環境因子は、キノ
コの形態形成に多くの影響をあたえる。そのため、日々
の栽培管理において上記環境因子については徹底した管
理をしなければならない。
度、湿度、換気、風等の空調に関する環境因子は、キノ
コの形態形成に多くの影響をあたえる。そのため、日々
の栽培管理において上記環境因子については徹底した管
理をしなければならない。
【０００３】このような環境因子を管理するための従来
の空気調整は、図４に示すように、冷却はクーラー２
０、換気は熱交換換気装置２１、暖房は温床電熱線２
２、湿度の調節は加湿器２３でそれぞれ不足した環境因
子を補うようにしている。
の空気調整は、図４に示すように、冷却はクーラー２
０、換気は熱交換換気装置２１、暖房は温床電熱線２
２、湿度の調節は加湿器２３でそれぞれ不足した環境因
子を補うようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の栽培環
境調整においては、各機器がそれぞれ独立して作動して
いるため、１つの機器が作動することで栽培室内の環境
のバランスが崩れ、それを補うために他の機器が連鎖的
に作動するという現象が起こる。
境調整においては、各機器がそれぞれ独立して作動して
いるため、１つの機器が作動することで栽培室内の環境
のバランスが崩れ、それを補うために他の機器が連鎖的
に作動するという現象が起こる。
【０００５】例えば、夏場の高温時に換気すれば、換気
装置からは栽培室温度より高い温度の空気が室内に入っ
てくるため、これをセンサーが感知しクーラーが作動す
る。クーラーが作動すると除湿されるために加湿器が作
動する。これは、一方では除湿し、同時に他方では加湿
するという矛盾した操作がなされることとなる。
装置からは栽培室温度より高い温度の空気が室内に入っ
てくるため、これをセンサーが感知しクーラーが作動す
る。クーラーが作動すると除湿されるために加湿器が作
動する。これは、一方では除湿し、同時に他方では加湿
するという矛盾した操作がなされることとなる。
【０００６】また、冬季の低温期には、換気装置からは
冷気が導入されるため、温床電熱線で室温を上げる。こ
れによって室内は除湿され、また導入される低温の外気
は乾燥しているため、室内の湿度は極端に低下すること
となり、このため加湿が追いつかず、栽培室内で霧がか
なり濃くなる。加湿器の霧は温度が低いため室内の温度
を下げてしまい、適正な環境に達するまでに長時間を要
することとなる。この場合も一方では温度を上げ、他方
では温度を下げるという矛盾した操作が行われている。
冷気が導入されるため、温床電熱線で室温を上げる。こ
れによって室内は除湿され、また導入される低温の外気
は乾燥しているため、室内の湿度は極端に低下すること
となり、このため加湿が追いつかず、栽培室内で霧がか
なり濃くなる。加湿器の霧は温度が低いため室内の温度
を下げてしまい、適正な環境に達するまでに長時間を要
することとなる。この場合も一方では温度を上げ、他方
では温度を下げるという矛盾した操作が行われている。
【０００７】何れの場合も、１つの機器の作動によって
室内の環境のバランスが崩れ、適正な状態に戻るまでに
時間がかかり、そのバランスの崩れはキノコの品質を低
下させる原因となっている。この問題は、外気温度と栽
培適正温度との違いが大きいほど顕著に表れ、寒冷地や
熱帯地でのキノコ栽培や、通年栽培に大きく影響を及ぼ
すという問題があった。
室内の環境のバランスが崩れ、適正な状態に戻るまでに
時間がかかり、そのバランスの崩れはキノコの品質を低
下させる原因となっている。この問題は、外気温度と栽
培適正温度との違いが大きいほど顕著に表れ、寒冷地や
熱帯地でのキノコ栽培や、通年栽培に大きく影響を及ぼ
すという問題があった。
【０００８】本発明は、このような従来の問題に鑑み、
外気の条件に影響されることなく、栽培室内の環境のバ
ランスを崩さずに、常に適正な環境を維持することがで
きるキノコ栽培室の栽培環境調整方法の提供を目的とし
てなされたものである。
外気の条件に影響されることなく、栽培室内の環境のバ
ランスを崩さずに、常に適正な環境を維持することがで
きるキノコ栽培室の栽培環境調整方法の提供を目的とし
てなされたものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明に係るキノ
コ栽培室の栽培環境調整方法の特徴は、外気をフィルタ
ーを通して導入し、該導入した空気を所望の設定温度及
び湿度に調整して送り出す空気調整機と、該調整器によ
って調整された空気の量を調整する定量送風機と、該定
量送風機を通過した調整された空気をキノコ栽培室内に
導入させる送風ダクトと、該送風ダクトからの空気を室
内に供給する噴気管と、胞子をキャッチしてトラップす
る装置を通して室内の空気を、排気量調節可能に強制排
気させる排気装置とを備えたキノコ栽培室の環境調整装
置を使用し、前記定量送風機と前記排気装置とを連動さ
せて前記キノコ栽培室の内圧を調整し、該栽培室内の圧
力を、子実体の発生が終了するまでは外気圧より高く維
持し、胞子が大量に飛散する収穫時期には外気圧より低
く維持することにある。
解決し、所期の目的を達成するための本発明に係るキノ
コ栽培室の栽培環境調整方法の特徴は、外気をフィルタ
ーを通して導入し、該導入した空気を所望の設定温度及
び湿度に調整して送り出す空気調整機と、該調整器によ
って調整された空気の量を調整する定量送風機と、該定
量送風機を通過した調整された空気をキノコ栽培室内に
導入させる送風ダクトと、該送風ダクトからの空気を室
内に供給する噴気管と、胞子をキャッチしてトラップす
る装置を通して室内の空気を、排気量調節可能に強制排
気させる排気装置とを備えたキノコ栽培室の環境調整装
置を使用し、前記定量送風機と前記排気装置とを連動さ
せて前記キノコ栽培室の内圧を調整し、該栽培室内の圧
力を、子実体の発生が終了するまでは外気圧より高く維
持し、胞子が大量に飛散する収穫時期には外気圧より低
く維持することにある。
【００１０】尚、本発明方法において、キノコ栽培室内
に空気冷却装置と加湿器を備えておき、該空気冷却装置
内を通して室外の空気調整機からの調整空気をキノコ栽
培室内に導入させ、前記空気冷却装置及び／又は加湿器
を必要に応じて前記空気調整機と併用するようにしても
よく、また、空気調整機から供給される空気を予め設定
された所定の温度、湿度条件に調整し、１台の空気調整
機から複数のキノコ栽培室内に調整空気を送り込んでも
よい。
に空気冷却装置と加湿器を備えておき、該空気冷却装置
内を通して室外の空気調整機からの調整空気をキノコ栽
培室内に導入させ、前記空気冷却装置及び／又は加湿器
を必要に応じて前記空気調整機と併用するようにしても
よく、また、空気調整機から供給される空気を予め設定
された所定の温度、湿度条件に調整し、１台の空気調整
機から複数のキノコ栽培室内に調整空気を送り込んでも
よい。
【００１１】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の一形態を図
１、図２について説明する。
１、図２について説明する。
【００１２】図において、１、１…は本発明方法によっ
て栽培環境を調整するキノコ栽培室であり、各栽培室１
内には栽培用の棚２が収容されるようになっている。天
井部分には送風ダクト３が挿入され、該送風ダクト３に
連通させて多数の噴気管４が天井部分に設置され該噴気
管４に一定間隔毎に設けた噴気孔から空気が室内に噴出
されるようになっている。送風ダクト３の入口には定量
送風機５が備えられ、室外に備えた空気調整機６を通し
て外気を吸引し、室内に供給するようになっている。
て栽培環境を調整するキノコ栽培室であり、各栽培室１
内には栽培用の棚２が収容されるようになっている。天
井部分には送風ダクト３が挿入され、該送風ダクト３に
連通させて多数の噴気管４が天井部分に設置され該噴気
管４に一定間隔毎に設けた噴気孔から空気が室内に噴出
されるようになっている。送風ダクト３の入口には定量
送風機５が備えられ、室外に備えた空気調整機６を通し
て外気を吸引し、室内に供給するようになっている。
【００１３】定量送風機５は、通過する空気の量を調整
することを目的とした機械で、空気の通過する速度や量
にあわせて自動的に空気路を開閉し、栽培室１に入る風
量を調整するものであり、電磁弁によってダンパーが開
閉され、タイマーによって制御されるようになってお
り、あらかじめ送風量を設定しておき、設定した時に、
必要な時間だけダンパーを所定開き度に開き、設定量の
空気を栽培室内１に導入できるようになっているととも
に手動にても操作が可能になっている。
することを目的とした機械で、空気の通過する速度や量
にあわせて自動的に空気路を開閉し、栽培室１に入る風
量を調整するものであり、電磁弁によってダンパーが開
閉され、タイマーによって制御されるようになってお
り、あらかじめ送風量を設定しておき、設定した時に、
必要な時間だけダンパーを所定開き度に開き、設定量の
空気を栽培室内１に導入できるようになっているととも
に手動にても操作が可能になっている。
【００１４】空気調整機６は、図には示してないが、温
度調整機及び湿度調整機が収容されている。温度調整機
は、冷却機及び加熱機によって温度調節される熱交換器
からなり、湿度調整機は多数の噴霧ノズルより、送気中
に水を噴霧するようになっている。この空気調整機の作
動は、空気調整機の中にある温度センサー及び湿度セン
サーによって作動がなされるようになっている。
度調整機及び湿度調整機が収容されている。温度調整機
は、冷却機及び加熱機によって温度調節される熱交換器
からなり、湿度調整機は多数の噴霧ノズルより、送気中
に水を噴霧するようになっている。この空気調整機の作
動は、空気調整機の中にある温度センサー及び湿度セン
サーによって作動がなされるようになっている。
【００１５】そして、外気導入ファン１１により、外気
導入口９からフィルター１０を通して取り入れた外気を
空気調整機の熱交換器に通し、必要な設定温度に調整す
るとともに、湿度調整機によって湿度を調整し、然る後
送風路１２を通して送り出すようにしている。
導入口９からフィルター１０を通して取り入れた外気を
空気調整機の熱交換器に通し、必要な設定温度に調整す
るとともに、湿度調整機によって湿度を調整し、然る後
送風路１２を通して送り出すようにしている。
【００１６】送風路１２には、各栽培室内１毎に分岐さ
れた分岐路を有し、その各分岐路から定量送風機５を通
じて各栽培室１に空気が送り込まれるようになってい
る。
れた分岐路を有し、その各分岐路から定量送風機５を通
じて各栽培室１に空気が送り込まれるようになってい
る。
【００１７】尚、送風路１２の端部には排気口１２ａが
開口され、空気調整機６からファン１１によって送り出
される送風量が、各栽培室１への導入される全導入量よ
り多い場合には、その分を排気させるようになってい
る。
開口され、空気調整機６からファン１１によって送り出
される送風量が、各栽培室１への導入される全導入量よ
り多い場合には、その分を排気させるようになってい
る。
【００１８】各栽培室１の壁面には強制排気装置７が設
置され、室内の空気を室外に強制排気できるようになっ
ている。この強制排気装置７はその排気量を調節できる
ようになっており、前述した定量送風機５と連動して作
動させることができるとともに手動にて作動、停止させ
ることができるようになっている。また、強制排気装置
７の排気口はダンパー８が備えられ、排気停止時に外気
が逆流しないようになっている。尚、強制排気装置７に
霧状の水等で胞子をキャッチしてトラップする装置を備
えることにより、機械が胞子で汚れたり、目詰まりする
のを防止できる。
置され、室内の空気を室外に強制排気できるようになっ
ている。この強制排気装置７はその排気量を調節できる
ようになっており、前述した定量送風機５と連動して作
動させることができるとともに手動にて作動、停止させ
ることができるようになっている。また、強制排気装置
７の排気口はダンパー８が備えられ、排気停止時に外気
が逆流しないようになっている。尚、強制排気装置７に
霧状の水等で胞子をキャッチしてトラップする装置を備
えることにより、機械が胞子で汚れたり、目詰まりする
のを防止できる。
【００１９】このように構成される装置による栽培環境
調整においては、外気は外気導入ファン１１により、外
気導入口９からフィルター１０を通して空気調整機６に
送られ、ここでキノコの栽培に必要な温度及び湿度に調
整され、送風ダクト３を通して栽培室１内に送り込ませ
る。この空気供給量は定量送風機５によって一定量に保
たせる。定量送風機５は、あらかじめ送風量を設定して
おき、設定した時に、必要な時間だけ作動させる。ま
た、空気調整機６は、該調整機の送風路に備えたセンサ
ーによって作動させ、導入される外気を予め設置した所
定の温度及び湿度に調整する。
調整においては、外気は外気導入ファン１１により、外
気導入口９からフィルター１０を通して空気調整機６に
送られ、ここでキノコの栽培に必要な温度及び湿度に調
整され、送風ダクト３を通して栽培室１内に送り込ませ
る。この空気供給量は定量送風機５によって一定量に保
たせる。定量送風機５は、あらかじめ送風量を設定して
おき、設定した時に、必要な時間だけ作動させる。ま
た、空気調整機６は、該調整機の送風路に備えたセンサ
ーによって作動させ、導入される外気を予め設置した所
定の温度及び湿度に調整する。
【００２０】また、強制排気装置７と定量送風機５とを
互いに連動させておき、子実体の発生が終了するまで
は、排気量を定量送風機５による外気導入量より少なく
し、栽培室内を外気圧より高く設定する。これによって
室外からの害菌の侵入が防止され、菌掻き後の菌床面の
害菌による汚染を防止する。更に、胞子が大量に飛散す
る収穫時期には、排気量を定量送風機５による外気導入
量より多くすることによって栽培室内を負圧にし、扉の
開閉時に栽培室１から胞子が栽培建物内に飛散するのを
防止する。
互いに連動させておき、子実体の発生が終了するまで
は、排気量を定量送風機５による外気導入量より少なく
し、栽培室内を外気圧より高く設定する。これによって
室外からの害菌の侵入が防止され、菌掻き後の菌床面の
害菌による汚染を防止する。更に、胞子が大量に飛散す
る収穫時期には、排気量を定量送風機５による外気導入
量より多くすることによって栽培室内を負圧にし、扉の
開閉時に栽培室１から胞子が栽培建物内に飛散するのを
防止する。
【００２１】この方法は、食用キノコ全般に適用可能で
あり、培養から生育まで適用できる。子実体発生から生
育までをワンルームで行う場合には、栽培に合わせて、
各設定を調整する。
あり、培養から生育まで適用できる。子実体発生から生
育までをワンルームで行う場合には、栽培に合わせて、
各設定を調整する。
【００２２】また、上述の他、本発明は図３に示すよう
に栽培室１内に空気冷却装置１５及び加湿器１６を備え
ておき、室外の空気調整機６から送風路１２及び定量送
風機５を通して各栽培室１内に調整空気を送り込み、該
空気冷却装置１５の冷却機を作動させないで送風機のみ
を用いて栽培室１内の空気を循環させるようにし、必要
に応じて空気冷却装置１５及び／又は加湿器１６を空気
調整機６と併用させるようにしてもよく、この場合には
既存の栽培室をそのまま利用できる。
に栽培室１内に空気冷却装置１５及び加湿器１６を備え
ておき、室外の空気調整機６から送風路１２及び定量送
風機５を通して各栽培室１内に調整空気を送り込み、該
空気冷却装置１５の冷却機を作動させないで送風機のみ
を用いて栽培室１内の空気を循環させるようにし、必要
に応じて空気冷却装置１５及び／又は加湿器１６を空気
調整機６と併用させるようにしてもよく、この場合には
既存の栽培室をそのまま利用できる。
【００２３】尚、上述の各例においては、１台の空気調
整機６を使用して複数の栽培室に調整空気を送り込むよ
うにしてもいるが、この他栽培室毎に１台の空気調整機
を使用してもよい。
整機６を使用して複数の栽培室に調整空気を送り込むよ
うにしてもいるが、この他栽培室毎に１台の空気調整機
を使用してもよい。
【００２４】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るキノコ栽培
室の栽培環境調整方法においては、一定の温度及び湿度
に調整された空気を栽培室内に送風するものであるた
め、栽培室内における環境バランスの変化が少なく、栽
培サイクルが安定し、特に栽培適温と外気温度の差が大
きい場合でも、支障なくキノコ栽培ができ、したがって
寒冷地、温暖地または冬季、夏季などの気候条件に左右
されずに適正なキノコ栽培ができる。
室の栽培環境調整方法においては、一定の温度及び湿度
に調整された空気を栽培室内に送風するものであるた
め、栽培室内における環境バランスの変化が少なく、栽
培サイクルが安定し、特に栽培適温と外気温度の差が大
きい場合でも、支障なくキノコ栽培ができ、したがって
寒冷地、温暖地または冬季、夏季などの気候条件に左右
されずに適正なキノコ栽培ができる。
【００２５】また、従来の栽培室内のクーラーや加湿器
及び温床に頼った環境管理に比べ、室内の環境条件が全
域において均一な状態に近くなり、従来のようにクーラ
ーの吹き出し口に近い個所での部分的な乾燥や、温床に
よる部分的な温度上昇及び乾燥がなくなる。さらに、室
内においてキノコに霧がかかることがなくなるため、日
持ちのしない水分の多いキノコ（水キノコ）にならな
い。
及び温床に頼った環境管理に比べ、室内の環境条件が全
域において均一な状態に近くなり、従来のようにクーラ
ーの吹き出し口に近い個所での部分的な乾燥や、温床に
よる部分的な温度上昇及び乾燥がなくなる。さらに、室
内においてキノコに霧がかかることがなくなるため、日
持ちのしない水分の多いキノコ（水キノコ）にならな
い。
【００２６】また、栽培室内は、外気の導入による微風
が吹き、キノコの水分を適度に蒸散させることとなり、
培地の栄養をキノコが吸い上げ易くなり、かつ乾いた品
質のよいキノコが得られる。
が吹き、キノコの水分を適度に蒸散させることとなり、
培地の栄養をキノコが吸い上げ易くなり、かつ乾いた品
質のよいキノコが得られる。
【００２７】また、栽培室内に供給される空気は、フィ
ルターを通した外気であるため、雑菌や塵、埃の混入が
なく、室内は常に清浄化され、雑菌に侵されることがな
くなるとともに、室内の空気は強制排気装置によって室
外に排気されるため、栽培室内で発生する胞子なども除
去され、室内が清浄に保たれる。
ルターを通した外気であるため、雑菌や塵、埃の混入が
なく、室内は常に清浄化され、雑菌に侵されることがな
くなるとともに、室内の空気は強制排気装置によって室
外に排気されるため、栽培室内で発生する胞子なども除
去され、室内が清浄に保たれる。
【００２８】また、強制排気装置によって排気量をコン
トロールすることによって、室内を必要に応じて、外気
圧より高く若しくは低く調整することができ、栽培工程
に応じて適切な室内圧に設定することができる。
トロールすることによって、室内を必要に応じて、外気
圧より高く若しくは低く調整することができ、栽培工程
に応じて適切な室内圧に設定することができる。
【００２９】更に、キノコ栽培室内に空気冷却装置と加
湿器を備えておき、該空気冷却装置内を通して室外の空
気調整機からの調整空気をキノコ栽培室内に導入させる
ようにし、前記空気冷却装置及び／又は加湿器を必要に
応じて前記空気調整機と併用することにより、既存のキ
ノコ栽培室をそのまま使用することができるとともに、
空気調整の幅が広がり、微調整が可能になって、より状
況に適応した栽培環境を作ることができる。
湿器を備えておき、該空気冷却装置内を通して室外の空
気調整機からの調整空気をキノコ栽培室内に導入させる
ようにし、前記空気冷却装置及び／又は加湿器を必要に
応じて前記空気調整機と併用することにより、既存のキ
ノコ栽培室をそのまま使用することができるとともに、
空気調整の幅が広がり、微調整が可能になって、より状
況に適応した栽培環境を作ることができる。
【００３０】更に、空気調整機による調整空気の条件を
予め設定された温度、湿度に合わせて供給することによ
り、複数の栽培室を１台の空気調整機によって集中的管
理できる。
予め設定された温度、湿度に合わせて供給することによ
り、複数の栽培室を１台の空気調整機によって集中的管
理できる。
【図１】本発明に係る栽培環境調整装置の一実施形態の
概略を示す断面図である。
概略を示す断面図である。
【図２】同平面図である。
【図３】本発明に係る栽培環境調整装置の他の実施形態
の概略を示す断面図である。
の概略を示す断面図である。
【図４】従来の栽培環境調整装置の概略を示す断面図で
ある。
ある。
【符号の説明】
１ 栽培室
２ 棚
３ 送風ダクト
４ 噴気管
５ 定量送風機
６ 空気調整機
７ 強制排気装置
８ ダンパー
９ 外気導入口
１０ フィルター
１１ 外気導入フィルター
１２ 送風路
１２ａ 排気口
１５ 空気冷却装置
１６ 加湿器
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A01G 1/04
A01G 9/24
A01G 9/26
Claims (3)
- 【請求項１】外気をフィルターを通して導入し、該導入
した空気を所望の設定温度及び湿度に調整して送り出す
空気調整機と、該調整器によって調整された空気の量を
調整する定量送風機と、該定量送風機を通過した調整さ
れた空気をキノコ栽培室内に導入させる送風ダクトと、
該送風ダクトからの空気を室内に供給する噴気管と、胞
子をキャッチしてトラップする装置を通して室内の空気
を排気量調節可能に強制排気させる排気装置とを備えた
キノコ栽培室の環境調整装置を使用し、前記調整された
空気を栽培室内に導入するとともに、前記定量送風機と
前記排気装置とを連動させて前記キノコ栽培室の内圧を
調整し、該栽培室内の圧力を、子実体の発生が終了する
までは外気圧より高く維持し、胞子が大量に飛散する収
穫時期には外気圧より低く維持するキノコ栽培室の栽培
環境調整方法。 - 【請求項２】キノコ栽培室内に空気冷却装置と加湿器を
備えておき、室外の空気調整機からの調整空気をキノコ
栽培室内に導入させ、前記空気冷却装置及び／又は加湿
器を必要に応じて前記空気調整機と併用する請求項１に
記載のキノコ栽培室の栽培環境調整方法。 - 【請求項３】空気調整機から供給される空気を予め設定
された所定の温度、湿度条件に調整し、１台の空気調整
機から複数のキノコ栽培室内に前記調整空気を送り込む
請求項１もしくは２に記載のキノコ栽培室の栽培環境調
整方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14028499A JP3427372B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | キノコ栽培室の栽培環境調整方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14028499A JP3427372B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | キノコ栽培室の栽培環境調整方法及びその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000324947A JP2000324947A (ja) | 2000-11-28 |
| JP3427372B2 true JP3427372B2 (ja) | 2003-07-14 |
Family
ID=15265211
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14028499A Expired - Fee Related JP3427372B2 (ja) | 1999-05-20 | 1999-05-20 | キノコ栽培室の栽培環境調整方法及びその装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3427372B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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