JPH10177263A - 電子写真装置及び画像形成方法 - Google Patents

電子写真装置及び画像形成方法

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JPH10177263A
JPH10177263A JP33874896A JP33874896A JPH10177263A JP H10177263 A JPH10177263 A JP H10177263A JP 33874896 A JP33874896 A JP 33874896A JP 33874896 A JP33874896 A JP 33874896A JP H10177263 A JPH10177263 A JP H10177263A
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JP
Japan
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image
transfer
electrophotographic
intermediate transfer
toner
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Application number
JP33874896A
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English (en)
Inventor
Seiji Ashitani
誠次 芦谷
Makoto Takemoto
竹本  誠
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 画像形成プロセスにおける1サイクル目−2
サイクル目間における電子写真感光体の露光部電位の変
動が小さく,黒点・白点やゴーストの発生を招くことの
ない電子写真装置及び画像形成方法を提供する。 【解決手段】 フタロシアニン化合物を含有する電荷発
性層と電荷輸送層とを導電性支持体上に設けた積層型電
子写真感光体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と,
反転現像により静電潜像を現像してトナー像を形成する
反転現像手段と,トナー像を中間転写体に転写する第一
転写手段と,そのトナー像を転写材に転写する第二転写
手段とを備えてなり,この積層型電子写真感光体が,表
面層に下記一般式(I)で表されるポリカーボネートを
含有する。 一般式(I)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光体上に帯電、
画像露光等を行って静電潜像を形成し、反転現像により
該静電潜像を現像してトナー像を形成し、該トナー像を
中間転写体に転写し、中間転写体上の該トナー像を記録
紙等の転写材に転写する方式のカラー複写機、カラープ
リンター、カラーファクシミリ等の電子写真装置及び画
像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】C.F.カールソンの発明による電子写
真プロセスは、即時性に優れ、保存性が良好で高品質な
画像が得られること等の利点から、近年では複写機の分
野のみならず、プリンタやファクシミリの分野でも広く
利用され、各種分野においても広く利用され、応用され
るに至っている。この電子写真プロセスは基本的に、感
光体表面への均一な帯電、原稿に対応した像露光による
静電潜像の形成、該静電潜像のトナーによる現像、トナ
ー像の紙への転写(中間転写体を経由する場合もある)
及び定着による画像形成プロセスと、感光体を繰り返し
使用するために行う、感光体の表面に残留するトナー及
び電荷の除去による初期化プロセス、即ち感光体表面に
残留する現像剤を取り除くためのクリーニングプロセス
及び残留電荷を除去する除電プロセスとからなる。
【0003】電子写真プロセスの中核となる感光体につ
いては、従来から使用されている、セレニウム、ヒ素−
セレニウム合金、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の無機系
の光導電材料に代わって、最近では、無公害で成膜が容
易、製造が容易等の利点を有する有機系の光導電材料を
使用した感光体が開発されている。これらの中でも、電
荷発生層及び電荷輸送層を積層したいわゆる積層型感光
体は、より高感度であること、材料の選択範囲が広く、
安全性が高いこと、塗布の生産性が高く比較的製造コス
ト面でも有利なこと等から、現在では感光体の主流とな
っており大量に生産されている。
【0004】また、最近、より高画質な画像を得るた
め、また、入力画像を記憶したり自由に編集したりする
ため、画像形成のデジタル化が急速に進行している。こ
れまでデジタル的に画像形成を行うものとしては、ワー
プロやパソコンの出力機器であるレーザプリンタ、LE
Dプリンタ、一部のカラーレーザコピア等に限られてい
たが、近時、アナログ的画像形成が主流であった普通の
複写機についても急速にデジタル化が進行している。
【0005】デジタル的に画像形成を行なう際、コンピ
ュータ情報を直接利用する場合には該コンピュータ情報
としての電気信号を光信号に変換した後、また、原稿の
画像情報を入力する場合には該画像情報を光情報として
読み取った後、一度デジタル電気信号に変換し、再度光
信号に変換した後、それぞれ感光体に入力される。いず
れの場合にも、感光体に対しては光信号として入力され
るのであるが、このようなデジタル信号の光入力には、
主としてレーザ光やLED光が用いられている。現在、
最もよく使用される入力光の発振波長は、780nmや
660nmの近赤外光やそれに近い長波長光である。デ
ジタル的に画像形成を行う際に使用される感光体にとっ
て、まず第一に要求される特性としてはこれらの長波長
光に対して高感度であることであり、これまで多種多様
な材料についてそのような特性を有するか否かの検討が
なされてきている。その中でもフタロシアニン化合物
は、合成が比較的簡単であう上、長波長光に対して高感
度を示すものが多い点で、フタロシアニン化合物を用い
た感光体が、幅広く検討され、実用化されている。
【0006】例えば、特公平5−55860号公報には
チタニルフタロシアニンを用いた感光体が、特開昭59
−155851号公報にはβ型インジウムフタロシアニ
ンを用いた感光体が、特開平2−233769号公報に
はχ型無金属フタロシアニンを用いた感光体が、特開昭
61−28557号公報にはバナジルオキシフタロシア
ニンを用いた感光体が、それぞれ開示されている。
【0007】一方、最近の電子写真プロセスにおいて
は、中間転写体の使用が盛んであり、中間転写体を使用
した画像形成装置も多数提供されている。中間転写体
は、カラー画像情報や多色画像情報の複数の成分色画像
を順次積層転写して、カラー画像や多色画像を合成再現
した画像形成物を出力するカラー画像形成装置や多色画
像形成装置、又は、カラー画像形成装置や多色画像形成
機能を具備させた画像形成装置に有用である。これらの
装置において中間転写体を用いることにより、各成分色
画像の重ね合わせを良好にすることができ、ズレ(色ズ
レ)のない画像を得ることが可能である。
【0008】中間転写体を用いた画像形成装置を有する
カラー電子写真装置の場合、転写ドラム上に第2の画像
担持体を張り付け又は吸着させ、そこへ第1の画像担持
体上の画像を転写する画像形成装置を有するカラー電子
写真装置、例えば特開昭63−301960号公報に記
載のものに比べて以下の点で優れる。即ち、1)各色の
トナー画像を重ね合わせる際に色ズレが生じにくい。
2)第2の画像担持体について何ら加工・制御等(例え
ばクリッパーに把持する、吸着する、曲率を持たせる
等)を必要とせず、中間転写体から画像を転写すること
ができるため第2の画像担持体を多種多様に選択するこ
とができる。例えば、封筒、ハガキ、ラベル紙等、薄い
紙(40g/m2 紙)から厚い紙(200g/m2紙)
まで、第2の画像担持体の幅の広狭、長さの長短、厚さ
の厚薄等によらず転写可能である。3)中間転写体の剛
性が優れているため、繰り返しの使用によって凹み、歪
み、変形等の寸法精度の狂いが生じにくく、当該中間転
写体の交換頻度を少なくすることができる。以上のよう
な利点があるため、中間転写体を用いた画像形成装置を
用いたカラー複写機、カラープリンター等の開発が近時
盛んである。
【0009】他方、デジタル的に画像形成を行う場合に
は、光の有効利用あるいは解像力を上げる目的から、光
を照射した部分にトナーを付着させ画像を形成する、い
わゆる反転現像方式を採用することが多い。反転現像方
式においては、暗電位部が白地となり、明電位部が黒地
部(画線部)になる。前述したように、画像を取り終え
た後の感光体は、次の画像形成のために初期化プロセス
が行われるが、その際の除電方法としては、一般にAC
コロナ放電を利用する方法、光を利用する方法等が知ら
れている。これらの中でも、簡易な装置で行うことがで
き、ACコロナ放電の場合のようにオゾン等の有害なガ
ス発生が伴わない光除電方法がよく用いられている。
【0010】しかしながら、本発明者らがこのような反
転現像による複写プロセスで、フタロシアニン化合物を
電荷発生層に含有する積層型電子写真感光体と、中間転
写体とを用いて画像形成を行なったところ、最初に積層
型電子写真感光層にホールが注入した後のエレクトロン
が電荷発生層中に残存し易く、一種のメモリーとして電
位変動を起こし易いという欠点があることが判明した。
【0011】原理的には、電荷発生層中に残されたエレ
クトロンが何らかの理由で電荷発生層と電荷輸送層との
界面に進行し、界面近傍のホール注入のバリアー性を下
げるものと推測される。実際に、フタロシアニン化合物
を電荷発生層に含有する積層型電子写真感光体を用いた
場合においては、前サイクルで露光有無での差異から次
サイクル露光領域内で前サイクル露光部分での露光部電
位が周囲よりも上昇し、即ち2サイクル目で露光部電位
が1サイクル目よりも上昇して1サイクル目と2サイク
ル目との間における露光部電位の変動が生じ、いわゆる
ネガゴースト現象が起こる。あるいは、前サイクル時に
光が当たった所の感度が見かけ上早くなり、即ち2サイ
クル目の光感度が増して露光部電位が1サイクル目より
も低下して1サイクル目と2サイクル目との間における
露光部電位の変動が生じ、次サイクル時に全面均一画像
を取ると前サイクル部分が黒く浮き出る、いわゆるポジ
ゴースト現象の発生が顕著に観られる。
【0012】上述のように、フタロシアニン化合物を電
荷発生層に含む、デジタル画像形成用の積層型感光体は
極めて有用ではあるものの、感光層中に空間電荷が蓄積
し易いという問題がある。その原因の1つのとしては、
感光層表面からの逆極性電荷の注入が挙げられる。この
感光層表面からの逆極性電荷の注入のし易さは、感光体
の表面層の材料に基づく固有の問題であり、また、積層
型感光体の場合、電荷輸送層の材料と電荷発生層の材料
との組合せに基づく固有の問題でもある。
【0013】中間転写体を用いた画像形成装置は、高細
密性の色再現/解像性に優れ、高画質/高信頼性が要求
されるカラー画像形成装置に特に必要とされている。と
ころが、中間転写体へのトナー画像の転写を上述のよう
な反転現像プロセスによって行う場合、帯電とは逆極性
の電荷による1次転写が必要となる。フタロシアニン化
合物を電荷発生層に含有する積層型感光体は1次転写に
おける逆極性の影響が強く受けることが判明している状
況においても、従来の画像形成プロセスでは、中間転写
体への重畳転写の際の複数回にわたる逆極性のストレス
を積層型感光体に負荷せざるを得なかった。
【0014】フタロシアニン化合物を電荷発生層に含有
する積層型感光体を用い、反転現像により形成したトナ
ー像を中間転写体に順次転写する画像形成プロセスを利
用した電子写真装置及び画像形成方法は、上述のような
問題、即ち1)1サイクル目−2サイクル目間における
電子写真感光体の露光部電位の変動が大きいこと、2)
1サイクル目−2サイクル目間におけるこの現像が長期
にわたり繰り返されることにより、さらにこの現象が悪
化・助長されていくこと、3)逆極性の電荷が感光層の
表面から注入されることでコピー上に黒点の発生が増加
すること、等の問題を含んでいるのが現状である。した
がって、このような問題のない電子写真装置及び画像形
成方法の開発が望まれている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる要望
に応え、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的
を達成することを課題とする。即ち、本発明は、画像形
成プロセスにおける1サイクル目−2サイクル目間にお
ける電子写真感光体の露光部電位の変動が小さく、黒点
・白点やゴーストの発生を招くことがない電子写真装置
及び画像形成方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】フタロシアニン化合物を
電荷発生層に含有する積層型電子写真感光体を用い、反
転現像により該積層型電子写真感光体上に形成したトナ
ー像を中間転写体に順次転写する画像形成プロセスを利
用する電子写真装置及び画像形成方法に関する上述の問
題を解決するため、本発明の発明者らが鋭意検討した結
果、該積層型電子写真感光体の表面層に、ビスフェノー
ルA型ポリカーボネートを除く特定のポリカーボネート
を結着剤として用いると、逆極性の転写によるストレス
に対する抵抗力を向上させ得ること、逆極性の電荷が感
光層の表面から注入するのを効果的に防止し得ることが
判明した。本発明は、本発明の発明者らによるかかる知
見に基づくものである。
【0017】前記課題を解決するための手段は、以下の
通りである。即ち、 1) 少なくともフタロシアニン化合物を含有する電荷
発生層と電荷輸送層とを導電性支持体上に設けた積層型
電子写真感光体上に静電潜像を形成する潜像形成手段
と、反転現像により該静電潜像を現像してトナー像を形
成する反転現像手段と、該トナー像を中間転写体に転写
する第一転写手段と、中間転写体上の該トナー像を転写
材に転写する第二転写手段とを備える電子写真装置にお
いて、該積層型電子写真感光体が、その表面層に少なく
とも下記一般式(I)で表されるポリカーボネートを含
有することを特徴とする電子写真装置である。 一般式(I)
【0018】
【化3】
【0019】一般式(I)において、R1 及びR2 は、
水素原子、置換若しくは未置換の脂肪族基、置換若しく
は未置換の炭素環基若しくは複素環基、又は、置換若し
くは未置換の芳香族基を表す。R1 とR2 とは、互いに
結合して置換若しくは未置換の炭素環基又は複素環基を
形成してもよい。R3 、R4 、R5 、R6 、R7
8 、R9 及びR10は、水素原子、ハロゲン原子、置換
若しくは未置換の脂肪族基又は芳香族基を表す。nは、
10〜1000の整数を表す。ただし、R1 =R2 =C
3 かつR3 =R4 =R5 =R6 =R7 =R8 =R9
10=Hの場合は除く。
【0020】(2) 反転現像手段が、それぞれ異なる
色のトナーを収容する複数の現像ユニットを備えてなる
前記(1)に記載の電子写真装置である。
【0021】(3) フタロシアニン化合物が、ハロゲ
ン化ガリウムフタロシアニンである前記(1)又は
(2)に記載の電子写真装置である。
【0022】(4) 前記(1)から(3)のいずれか
に記載の電子写真装置を用いて画像形成を行うことを特
徴とする画像形成方法である。
【0023】(5) 少なくともフタロシアニン化合物
を含有する電荷発生層と電荷輸送層とを導電性支持体上
に設けた積層型電子写真感光体上に静電潜像を形成する
潜像形成工程と、反転現像により該静電潜像を現像して
トナー像を形成する反転現像工程と、該トナー像を中間
転写体に転写する第一転写工程と、中間転写体上の該ト
ナー像を転写材に転写する第二転写工程とを含む画像形
成方法において、該積層型電子写真感光体が、その表面
層に少なくとも下記一般式(I)で表されるポリカーボ
ネートを含有することを特徴とする画像形成方法であ
る。 一般式(I)
【0024】
【化4】
【0025】一般式(I)において、R1 及びR2 は、
水素原子、置換若しくは未置換の脂肪族基、置換若しく
は未置換の炭素環基若しくは複素環基、又は、置換若し
くは未置換の芳香族基を表す。R1 とR2 とは、互いに
結合して置換若しくは未置換の炭素環基又は複素環基を
形成してもよい。R3 、R4 、R5 、R6 、R7
8 、R9 及びR10は、水素原子、ハロゲン原子、置換
若しくは未置換の脂肪族基又は芳香族基を表す。nは、
10〜1000の整数を表す。ただし、R1 =R2 =C
3 かつR3 =R4 =R5 =R6 =R7 =R8 =R9
10=Hの場合は除く。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の電子写真装置は、潜像形
成手段と反転現像手段と第一転写手段と第二転写手段と
を備える。本発明の電子写真装置は、さらに必要に応じ
て、定着手段等のその他の手段を備える。本発明の画像
形成方法は、潜像形成工程と反転現像工程と第一転写工
程と第二転写工程とを含む。本発明の画像形成方法は、
さらに必要に応じて、定着工程等のその他の工程を含
む。本発明の画像形成方法は、前記本発明の電子写真装
置を用いて好適に実施することができる。以下、本発明
の電子写真装置と画像形成方法とにおける各手段乃至工
程について詳細に説明する。
【0027】(潜像形成手段及び潜像形成工程)前記潜
像形成手段は、電子写真感光体上に静電潜像を形成する
機能を有する。前記潜像形成工程は、電子写真感光体上
に静電潜像を形成する工程である。前記潜像形成工程
は、前記潜像現像手段を用いて好適に行うことができ
る。
【0028】−電子写真感光体− 前記電子写真感光体は、電荷発生物質の蒸着膜等による
単層型電子写真感光体であってもよいが、本発明では、
機能分離型の積層型電子写真感光体を好適に用いること
ができる。前記積層型電子写真感光体としては、例え
ば、導電性支持体上に、電荷発生層、電荷輸送層等の感
光層を設けてなるものが挙げられ、本発明においては、
前記電荷発生層が少なくともフタロシアニン化合物を含
有するのが好ましい。前記導電性支持体の材料として
は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステン
レス鋼、銅、ニッケル等の金属材料や、アルミニウムを
蒸着したポリエステルフィルム、紙などが挙げられる。
前記導電性支持体は、その表面に前記感光層が設けられ
る前にホーニング処理等がなされるのが一般的である。
【0029】なお、前記積層型電子写真感光体において
は、前記導電性支持体と前記感光層との間に、公知のバ
リアー層が設けられていてもよい。前記バリアー層とし
ては、例えば、アルミニウム陽極酸化被膜や、酸化アル
ミニウム、水酸化アルミニウム等による無機層、ポリビ
ニルアルコール、カゼイン、ポリビニルピロリドン、ポ
リアクリル酸、セルロース類、ゼラチン、デンプン、ポ
リウレタン、ポリイミド、ポリアミド等の樹脂等による
有機層、シランカップリング剤、有機ジルコニウムなど
の有機金属化合物による層、前述の物質を混合したもの
による層、などが挙げられる。前記バリアー層は、アル
ミニウム、銅、錫、亜鉛、チタンなどの金属若しくは金
属酸化物などの導電性又は半導性微粒子を含んでいても
よい。
【0030】前記感光層は、一般的には電荷発生層と電
荷輸送層とを含んでなる。前記電荷発生層は、電荷発生
物質と結着樹脂とを少なくとも含む。前記電荷発生物質
としては、例えば、無金属フタロシアニンや、銅塩化イ
ンジウム、塩化ガリウム、錫、オキシチタニウム、亜
鉛、パナジウム等の金属又はその酸化物、塩化物が配位
したフタロシアニン化合物などが挙げられる。これらの
中でも、光感度、電気特性安定性、画質等の点で、クロ
ロガリウムフタロシアニン等のハロゲン化ガリウムフタ
ロシアニン、ジクロロスズフタロシアニン等のハロゲン
化スズフタロシアニン、ハイドロオキシガリウムフタロ
シアニン、オキシチタニルフタロシアニン、クロロイン
ジウムフタロシアニンなどのハロゲン化インジウムフタ
ロシアニン、バナジルフタロシアニンなどが好ましく、
ハロゲン化ガリウムフタロシアニンが特に好ましい。こ
れらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用し
てもよい。これらのフタロシアニン化合物において、配
位する中心金属類については混晶の形で複数併用しても
よく、あるいは、単品として複数混合してもよい。
【0031】なお、電荷発生層には、分光感度を変えた
り、帯電性・残留電位等の電気特性を改良するために前
記フタロシアニン化合物以外の電荷発生物質を含有させ
てもよい。そのような電荷発生物質としては、例えば、
セレン及びその合金、ヒ素−セレン、硫化カドミウム、
酸化亜鉛、その他の無機光導電物質、アゾ色素、キナク
リドン、多環キノン、ビリリウム塩、チアビリリウム
塩、インジゴ、チオインジゴ、アントアントロン、ピラ
ントロン、シアニンなどが挙げられる。これらは1種単
独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0032】以上の電荷発生物質は、微粒子でありその
平均粒径としては、1μm以下が好ましく、0.5μm
以下がより好ましく、0.3μm以下が特に好ましい。
【0033】前記結着樹脂としては、例えば、ポリエス
テル樹脂、ポリビニルアセテート、ポリアクリル酸エス
テル、ポリメタクリル酸エステル、ポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニ
ルプロピオナール、ポリビニルブチラール、フェノキシ
樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、セルロースエステ
ル、セルロースエーテルなどが挙げられる。これらは1
種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよ
い。
【0034】前記電荷発生層は、前記結着樹脂に前記電
荷発生物質の微粒子を分散させてなり、前記電荷発生層
における前記結着樹脂と前記電荷発生物質との使用比率
としては、一般的には前記結着樹脂100重量部に対し
て前記電荷発生物質が30〜500重量部である。前記
電荷発生層の厚みとしては、通常0.1〜2μmであ
り、0.15〜0.8μmが好ましい。また、前記電荷
発生層には、必要に応じて塗布性を改善するためのレベ
リング剤や酸化防止剤、増感剤等の各種添加剤を含有さ
せてもよい。
【0035】前記電荷輸送層は、電荷輸送物質と結着樹
脂とを少なくとも含む。前記電荷輸送物質としては、例
えば、2,4,7−トリニトロフルオレノン、テトラシ
アノキノジメタン等の電子吸引性物質、カルバゾール、
インドール、イミダゾール、オキサゾール、ピラゾー
ル、オキサジアゾール、ピラゾリン、チアジアゾール、
などの複素環化合物、アニリン誘導体、ヒドラゾン化合
物、芳香族アミン誘導体、スチルベン誘導体、これらの
化合物からなる基を主鎖又は側鎖に有する重合体等の電
子供与性物質などが挙げられる。これらは1種単独で使
用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0036】前記結着樹脂としては、例えば、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等の
ビニル単独重合体及び共重合体、ポリカーボネート、ポ
リエステル、ポリエステルカーボネート、ポリスルホ
ン、ポリイミド、フェノキシ、エポキシ、シリコーン樹
脂等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよ
いし、2種以上を併用してもよく、後者の場合はこれら
の部分的架橋硬化物として使用してもよい。
【0037】前記電荷発生層は、前記結着樹脂に前記電
荷輸送物質が結着してなり、前記電荷輸送層における前
記結着樹脂と前記電荷輸送物質との使用比率としては、
一般的には前記結着樹脂100重量部に対して前記電荷
輸送物質が30〜200重量部であり、40〜150重
量部が好ましい。前記電荷輸送層の厚みとしては、一般
的には5〜50μmであり、10〜45μmが好まし
い。また、電荷輸送層には、成膜性、可とう性、塗布性
などを向上させるために周知の可塑剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、レベリング剤などの添加剤を含有させても
よい。
【0038】前記感光層においては、前記導電性支持体
側からみて、一般的には前記電荷発生層、前記電荷輸送
層の順に積層され、前記電荷輸送層の表面に更に公知の
表面保護層、例えば、熱可塑性又は熱硬化性ポリマーを
主体とするオーバーコート層などが形成されていてもよ
い。前記表面保護層には、前記電荷輸送層の場合と同様
に、成膜性、可とう性、塗布性などを向上させるために
周知の可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、レベリング
剤などの添加剤を含有させてもよい。
【0039】本発明においては、前記積層型電子写真感
光体が、その表面層に少なくとも前記一般式(I)で表
されるポリカーボネートを含有することが必要である。
なお、前記表面層は、前記電荷輸送層等の感光層である
場合や、前記オーバーコート層等の表面保護層である場
合がある。本発明では、前記一般式(I)で表されるポ
リカーボネートを、添加成分として前記表面層に含有さ
せてもよいが、本発明の目的を効果的に達成するために
は、結着樹脂として前記表面層に含有させるのが特に好
ましい。したがって、後者の態様の場合、前記表面層が
前記電荷輸送層であるときには、前記結着樹脂として前
記一般式(I)で表されるポリカーボネートをそのまま
使用し、前記表面層が前記表面保護層であるときには、
その主成分である熱可塑性又は熱硬化性ポリマーとして
前記一般式(I)で表されるポリカーボネートをそのま
ま使用することができる。
【0040】前記一般式(I)で表されるポリカーボネ
ートの具体例としては、以下の構造式で表される繰り返
し単位を有する変性ポリカーボネート(1)〜(36)
が好適に挙げられる。
【0041】
【化5】
【0042】
【化6】
【0043】
【化7】
【0044】
【化8】
【0045】
【化9】
【0046】
【化10】
【0047】
【化11】
【0048】
【化12】
【0049】前記積層型電子写真感光体における、上述
の各層の形成方法としては、特に制限はなく、目的に応
じて公知の方法を採用し得るが、例えば、各層毎に、当
該層の成分を溶剤に溶解又は分散させてなる各層用の塗
布液を調製し、この塗布液を順次、塗布し乾燥する方法
などが挙げられる。
【0050】−静電潜像の形成− 前記潜像形成手段は、前記電子写真感光体上に静電潜像
を形成する機能を有する限り特に制限はないが、例え
ば、前記電子写真感光体に対して、帯電を行う帯電手段
と、像様に像露光を行う像露光手段と、更に必要に応じ
てその他の手段とを有する潜像形成手段などが好適に挙
げられる。なお、前記潜像形成工程は、前記電子写真感
光体上に静電潜像を形成できる限り特に制限はないが、
例えば、前記電子写真感光体に対して、帯電を行う帯電
工程と、像様に像露光を行う像露光工程と、更に必要に
応じてその他の工程とを含んでいてもよく、前記潜像形
成手段により好適に行うことができる。
【0051】前記帯電手段としては、特に制限はなく、
例えば、導電性又は半導電性のローラ、ブラシ、フィル
ム、ゴムブレード等を用いた接触型帯電器、コロナ放電
を利用したスコロトロン帯電器やコロトロン帯電器など
のそれ自体公知の帯電器が挙げられる。これらの中で
も、帯電補償能力に優れる点で接触型帯電器が好まし
い。前記帯電手段は、前記電子写真感光体に対し、通
常、直流電流を印加するが、交流電流をさらに重畳させ
て印加してもよい。なお、前記帯電は、前記帯電手段を
用いて好適に行うことができる。前記電子写真感光体
は、例えばこのような帯電手段により、通常−300〜
−1000Vに帯電される。
【0052】前記像露光手段としては、特に制限はな
く、例えば、前記電子写真感光体表面に、半導体レーザ
光、LED光、液晶シャッタ光等の光源を、所望の像様
に露光できる光学系機器などが挙げられる。なお、前記
像露光は、前記像露光手段を用いて好適に行うことがで
きる。
【0053】(反転現像手段及び反転現像工程)前記反
転現像手段は、反転現像により前記電子写真感光体上に
形成した静電潜像を現像してトナー像を形成する機能を
有する。前記反転現像工程は、反転現像により前記電子
写真感光体上に形成した静電潜像を現像してトナー像を
形成する工程である。前記反転現像工程は、前記反転現
像手段を用いて好適に行うことができる。
【0054】−反転現像− 前記反転現像は、例えば、磁性若しくは非磁性の一成分
系現像剤又は二成分系現像剤などを接触あるいは非接触
させて現像する一般的な反転現像手段を用いて行うこと
ができる。そのような反転現像手段としては、上述の機
能を有している限り特に制限はなく、目的に応じて適宜
選択することができるが、例えば、前記一成分系現像剤
又は二成分系現像剤をブラシ、ローラー等を用いて前記
電子写真感光体に付着させる機能を有する公知の現像器
などが挙げられる。
【0055】(第1転写手段及び第1転写工程)前記第
1転写手段は、反転現像により前記電子写真感光体上に
形成したトナー像を中間転写体に転写する機能を有す
る。前記第1転写工程は、反転現像により前記電子写真
感光体上に形成したトナー像を中間転写体に転写する工
程である。前記第1転写工程は、前記第1転写手段を用
いて好適に行うことができる。なお、以下において、該
トナー像の中間転写体への転写を「第1転写」と称する
ことがある。
【0056】前記第1転写手段としては、上述の機能を
有している限り特に制限はなく、例えば、ベルト、ロー
ラ、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電
器、コロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコ
ロトロン転写帯電器などのそれ自体公知の転写帯電器が
挙げられる。これらの中でも、転写帯電補償能力に優れ
る点で接触型転写帯電器が好ましい。なお、本発明にお
いては、前記転写帯電器の外、剥離帯電器等を併用する
こともできる。また、前記第1転写の際に、前記第1転
写手段から前記電子写真感光体に付与される転写電流に
は、通常直流電流が使用されるが、本発明においては更
に交流電流を重畳させて使用してもよい。前記第1転写
手段における設定条件としては、帯電すべき画像領域
幅、転写帯電器の形状、開口幅、プロセススピード(周
速)等により異なり一概に規定することはできないが、
例えば、1次転写電流としては+100〜+400μ
A、1次転写電圧としては+500〜+2000Vを設
定値とすることができる。
【0057】−中間転写体− 前記中間転写体の構造としては、一般的には多層構造で
あり、例えば、導電性支持体上に、少なくともゴム、エ
ラストマー、樹脂等から形成される弾性層と、少なくと
も1層の被覆層とを設けてなる構造などが挙げられる。
前記中間転写体の形状としては、特に制限はなく、目的
に応じて適宜選択することできるが、例えば、ローラ形
状、ベルト形状などが好適に挙げられる。本発明におい
ては、これらの中でも、画像の重ね合わせ時の色ズレ、
繰り返しの使用による耐久性、他のサブシステムの配置
の自由度の取り易さ等の点で、無端ベルト形状が特に好
ましい。
【0058】前記中間転写体の材料としては、例えば、
ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリブタジエン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエ
チレン系樹脂、フッ素系樹脂等に対して、導電性のカー
ボン粒子や金属粉等を分散混合させたものが好適に用い
られる。これらの中でも、ポリウレタン系樹脂にカーボ
ン粒子を分散させたものを好適に用いることができる。
【0059】前記中間転写体の表面体積抵抗値として
は、例えば、108 〜1016Ωcmが好ましい。前記表
面体積抵抗値が、108 Ωcm未満であると画像に滲み
や太りが生じ、1016Ωcmを越えると画像の飛び散り
の発生や、中間転写体シートの除電の必要性が発生し、
いずれの場合も好ましくない。前記中間転写体の厚みと
しては、例えば50〜200μm程度が好ましい。
【0060】(第2転写手段及び第2転写工程)前記第
2転写手段は、中間転写体上のトナー像を一括して転写
材に転写する機能を有する。前記第2転写工程は、中間
転写体上のトナー像を一括して転写材に転写する工程で
ある。前記第2転写工程は、前記第2転写手段を用いて
好適に行うことができる。なお、以下において、該トナ
ー像の転写材への転写を「第2転写」と称することがあ
る。
【0061】前記第2転写手段としては、上述の機能を
有している限り特に制限はなく、例えば、前記第1転写
手段として例示した接触型転写帯電器、スコロトロン転
写帯電器、コロトロン転写帯電器などが挙げられる。こ
れらの中でも、前記第1転写手段と同様に接触型転写帯
電器が好ましい。また、前記第2転写の際に、前記第2
転写手段から前記中間転写体に付与される転写電流に
は、通常直流電流が使用されるが、本発明においては更
に交流電流を重畳させて使用してもよい。
【0062】前記第2転写手段における設定条件として
は、帯電すべき画像領域幅、転写帯電器の形状、開口
幅、プロセススピード(周速)等により異なり一概に規
定することはできないが、例えば、2次転写電流として
は+100〜+400μA、1次転写電圧としては+2
000〜+5000Vを設定値とすることができる。
【0063】(その他の手段及びその他の工程)前記そ
の他の手段としては、例えば、前記電子写真感光体に対
して光除電を行う光除電手段、転写材上に第2転写した
トナー像を定着する定着手段、前記電子写真感光体をク
リーニングする電子写真感光体クリーナ、前記中間転写
体をクリーニングする中間転写体クリーナなどが挙げら
れる。なお、前記その他の工程は、該工程に対応した前
記その他の手段を、例えば、光除電工程であれば光除電
手段を、定着工程であれば定着手段を用いて好適に実施
できる。
【0064】前記光除電手段としては、例えば、タング
ステンランプ、LEDなどが挙げられ、該光除電プロセ
スに用いる光質としては、例えば、タングステンランプ
等の白色光、LED光等の赤色光などが挙げられる。該
光除電プロセスにおける照射光強度としては、通常、電
子写真感光体の半減露光感度を示す光量の数倍乃至30
倍程度になるように出力設定される。
【0065】前記定着手段としては、特に制限はなく、
それ自体公知の定着器、例えば熱ロール定着器、オーブ
ン定着器などが挙げられる。
【0066】以下に本発明の電子写真装置、及び本発明
の電子写真装置を用いて行う本発明の画像形成方法の一
例を、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の
電子写真装置の第一の実施例であって、単色用電子写真
装置を示す概略説明図である。図2〜3は、本発明の電
子写真装置の第二〜三の実施例であって、カラー電子写
真装置を示す概略説明図である。図4は、中間転写体を
用いない多重転写方式のカラー電子写真装置を示す概略
説明図である。
【0067】図1に示す電子写真装置は、複写機、レー
ザービームプリンター等として使用できるものである。
図1に示す電子写真装置は、電子写真感光体1と、帯電
手段2と、像露光手段3(原稿画像の色分解・結像露光
光学系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応
して変調されたレーザービームを出力するレーザースキ
ャナによる走査露光系等)と、反転現像手段4と、電子
写真感光体クリーナ5と、中間転写体6と、ローラ7
と、ローラ8と、ローラ9と、第1転写手段10と、第
2転写手段12とを備えている。
【0068】電子写真感光体1は、上述の本発明におけ
る電子写真感光体であって、ドラム状のものである。こ
の電子写真感光体1は、感光体ドラムと称されることが
ある。この電子写真感光体1は、電子写真装置内に、矢
印の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をも
って回転可能に備えられており、その周囲には、帯電手
段2としてのコロナ放電器と、像露光手段3としての画
像露光器と、反転現像手段4としての単色用の現像器
と、電子写真感光体クリーナ5とが配置されている。
【0069】前記反転現像手段4と電子写真感光体クリ
ーナ5との間には、無端ベルト状の中間転写体6が配置
されている。この中間転写体6は、3つのローラ7〜9
によって、矢印の反時計方向に電子写真感光体1と同じ
周速度をもって回転可能になっており、ローラ7及び8
の中間に位置するその一部が電子写真感光体1と接して
いる。ローラ9と、第2転写手段12としての転写ロー
ラとは対向して配置されており、これらに接するように
して記録紙11がその界面をこれらの回転駆動力によっ
て移動するようになっている。また、中間転写体6の内
部側であって、中間転写体6と電子写真感光体1とが接
している部分に対向する位置には、第1転写手段10と
しての転写帯電器が配置されている。
【0070】図1に示す第一の実施例の電子写真装置に
おいては、電子写真感光体1を回転駆動させる。これと
連動して帯電手段2としてのコロナ放電器が駆動し、電
子写真感光体1の表面を所定の極性・電位に一様に帯電
させる。表面が一様に帯電された電子写真感光体1は、
次に、像露光手段3としての画像露光器によって像様に
露光され、その表面に静電潜像が形成される。これらの
プロセスが、本発明の画像形成方法における潜像形成工
程に相当する。
【0071】続いて該静電潜像は、反転現像手段4とし
ての単色用の現像器によって現像される。すると、電子
写真感光体1の表面にトナー像が形成される。なお、こ
のときのトナーは一成分系のものでもよいし二成分系の
ものでもよいが、ここでは二成分系トナーである。これ
らのプロセスが、本発明の画像形成方法における反転現
像工程に相当する。
【0072】このトナー像は、電子写真感光体1と中間
転写体6との界面(ニップ部)を通過する過程で、駆動
する第1転写手段10としての転写帯電器から中間転写
体6に印加される1次転写バイアスにより形成される電
界により、中間転写体6の外周面に順次、1次(中間)
転写される。なお、電子写真感光体1から中間転写体6
に印加される1次転写バイアスは、前記トナーとは逆極
性(+)でバイアス電源から印加される。その印加電圧
は例えば+2kV〜+5kVの範囲である。このプロセ
スが、本発明の画像形成方法における第1転写工程に相
当する。
【0073】この後、電子写真感光体1上に残存するト
ナーは、電子写真感光体クリーナ5によって清掃・除去
される。そして、電子写真感光体1は、次の複写サイク
ルに供される。
【0074】一方、中間転写体6上に転写されたトナー
像は、第2転写手段12としての転写ローラによる接触
帯電作用によって、記録紙11上に転写される。このプ
ロセスが、本発明の画像形成方法における第2転写工程
に相当する。以上により、記録紙11上に所望の画像が
形成される。
【0075】図2に示す電子写真装置は、複写機、レー
ザービームプリンター等として使用できるものである。
図2に示す電子写真装置は、電子写真感光体1と、帯電
手段2と、像露光手段3(原稿画像の色分解・結像露光
光学系、画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応
して変調されたレーザービームを出力するレーザースキ
ャナによる走査露光系等)と、マゼンタ現像器41、シ
アン現像器42、イエロー現像器43及びブラック現像
器44の4つの現像ユニットを備える多色用現像器とし
ての反転現像手段と、電子写真感光体クリーナ14と、
中間転写体6と、第1転写手段10と、中間転写体クリ
ーナ15と、第2転写手段12と、定着手段17として
の熱ローラ定着器とを備えている。
【0076】電子写真感光体1は、上述の本発明におけ
る電子写真感光体であって、ドラム状のものである。こ
の電子写真感光体1は、感光体ドラムと称されることが
ある。この電子写真感光体1は、電子写真装置内に、矢
印の時計方向に所定の周速度(プロセススピード)をも
って回転可能に備えられており、その周囲には、帯電手
段2としてのコロナ放電器と、像露光手段3としての画
像露光器と、多色用現像器としての反転現像手段と、電
子写真感光体クリーナ14とが配置されている。
【0077】前記反転現像手段と電子写真感光体クリー
ナ14との間には、無端ベルト状の中間転写体6が配置
されている。この中間転写体6は、3つのローラ及び第
1転写手段10としての転写帯電器によって、矢印の反
時計方向に電子写真感光体1と同じ周速度をもって回転
可能になっており、第1転写手段10としての転写帯電
器上に位置する中間転写体6の一部が電子写真感光体1
と接している。前記3つのローラの内、第1転写手段1
0としての転写帯電器に隣に位置するローラと、第2転
写手段12としての転写ローラとは対向して配置されて
おり、これらに接するようにして記録紙11がその界面
をこれらの回転駆動力によって移動するようになってい
る。
【0078】図2に示す第二の実施例の電子写真装置に
おいては、電子写真感光体1を回転駆動させる。これと
連動して帯電手段2としてのコロナ放電器が駆動し、電
子写真感光体1の表面を所定の極性・電位に一様に帯電
させる。表面が一様に帯電された電子写真感光体1は、
次に、像露光手段3としての画像露光器によって像様に
露光され、その表面に静電潜像が形成される。これらの
プロセスが、本発明の画像形成方法における潜像形成工
程に相当する。
【0079】続いて該静電潜像は、多色用現像器として
の反転現像手段によって現像される。より具体的には、
まず前記反転現像手段に備えられる4つの現像ユニット
の内のマゼンタ現像器41により、マゼンタトナーによ
る現像が行われる。次に、前記反転現像手段が回転し、
シアン現像器42が、電子写真感光体1に対向する位置
に移動する。そしてこのシアン現像器42により、シア
ントナーによる現像が行われる。次に、前記反転現像手
段が回転し、イエロー現像器43が、電子写真感光体1
に対向する位置に移動する。そしてこのイエロー現像器
43により、イエロートナーによる現像が行われる。次
に、前記反転現像手段が回転し、ブラック現像器44
が、電子写真感光体1に対向する位置に移動する。そし
てこのブラック現像器44により、ブラックトナーによ
る現像が行われる。その結果、4色のトナーによる重畳
転写が行われ、目的のカラー画像に対応した合成カラー
トナー像が電子写真感光体1上に形成される。
【0080】なお、以上の4色での現像は1色ごとに独
立して行われ、該1色についての現像が行われている
間、他の色による現像は行われていないので、該1色に
ついての現像は他の色の現像器の影響を受けることはな
い。具体的には、目的の画像の第1の色成分像(例えば
マゼンタ成分像)に対応した静電潜像がまず形成され
る。次いで、マゼンタ現像器41によりその静電潜像が
マゼンタトナーで現像される。この時、シアン現像器4
2、イエロー現像器43、ブラック現像器44の各現像
器は、オフ状態になっているので電子写真感光体1には
作用せず、マゼンタトナーによる現像像は他の現像器4
2〜44の影響を受けない。以上により、4色のトナー
により現像が順次電子写真感光体1上に行われる。これ
らのプロセスが、本発明の画像形成方法における反転現
像工程に相当する。
【0081】このトナー像は、電子写真感光体1と中間
転写体6との界面(ニップ部)を通過する過程で、駆動
する第1転写手段10としての転写帯電器から中間転写
体6に印加される1次転写バイアスにより形成される電
界により、中間転写体6の外周面に順次、1次(中間)
転写される。なお、電子写真感光体1から中間転写体6
への4色のトナー画像の順次重畳転写のための1次転写
バイアスは、前記トナーとは逆極性(+)でバイアス電
源から印加される。このプロセスが、本発明の画像形成
方法における第1転写工程に相当する。なお、この電子
写真装置においては、電子写真感光体1から中間転写体
6への4色のトナー画像の重畳転写の際に、第2転写手
段12及び中間転写体クリーナ15を中間転写体6から
離間させることができる。
【0082】この後、電子写真感光体1上に残存するト
ナーは、電子写真感光体クリーナ14によって清掃・除
去される。そして、電子写真感光体1は、次の複写サイ
クルに供される。
【0083】一方、中間転写体6上に重畳転写された合
成カラートナー像は、第2転写手段12としての転写ロ
ーラによる接触帯電作用(転写バイアス)によって、中
間転写体6と転写ローラ12との当接ニップに、給紙カ
セット16から順次所定のタイミングで供給される記録
紙11上に転写される。このプロセスが、本発明の画像
形成方法における第2転写工程に相当する。
【0084】次に、この記録紙11は、定着手段17と
しての熱ローラ定着器内に移され、その内部において、
記録紙11上のトナー像が熱定着される。以上により、
記録紙11上に所望の画像が形成される。そして、記録
紙11への画像形成終了後に、中間転写体6上の残留ト
ナーは、中間転写体クリーナ15により清掃・除去され
る。
【0085】図3に示す電子写真装置は、複写機、レー
ザービームプリンター等として使用できるものである。
図3に示す電子写真装置は、その基本構成は上述の図2
に示す電子写真装置を同様である。また、図3に示す電
子写真装置における各手段等の機能も上述の図2に示す
電子写真装置を同様である。
【0086】図3に示す電子写真装置が、上述の図2に
示す電子写真装置と大きく異なる点は、4色の現像器、
即ち、ブラック現像器4Bk、シアン現像器4C、マゼ
ンタ現像器4M、イエロー現像器4Yが、中間転写体6
に対して並列に配置され、電子写真感光体1と帯電手段
2と像露光手段3とが、前記4色の現像器の横に計4組
配置されている点である。この図3に示す電子写真装置
によっても、上述の図2に示す電子写真装置と同様に画
像形成を行うことができる。
【0087】図4に示す電子写真装置は、中間転写体を
用いない多重転写方式のカラー画像形成装置であり、複
写機、レーザービームプリンター等として使用できるも
のである。図4に示す多重転写方式のカラー電子写真装
置は、電子写真感光体1に除電を行う機能を有する光除
電手段51としての除電光ランプと、第1転写手段とし
て機能する転写帯電器53及び剥離帯電器54と、中間
転写体6に代えての転写ドラム52とを備える外は、そ
の基本構成は上述の図2に示す電子写真装置を同様であ
る。また、図4に示す電子写真装置における各手段等の
機能も上述の図2に示す電子写真装置を同様である。こ
の図4に示す電子写真装置によっても、上述の図2に示
す電子写真装置と同様に画像形成を行うことができる。
【0088】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではな
い。
【0089】(実施例1) −電子写真感光体の作製− 特開平2−87154号公報に記載されているように、
アルミニウムパイプの湿式ホーニング処理を行った。即
ち、84mmφ×340mmの鏡面アルミニウムパイプ
を用意し、液体ホーニング装置を用いて、研磨剤(グリ
ーンデシックGC#400、昭和電工社製)10kgを
水40リットルに懸濁させ、それをポンプで6リットル
/分の流量でガンに送液し、吹きつけ速度60mm/
分、空気圧0.85kgf/cm2 で、アルミニウムパ
イプを120rpmで回転させながら軸方向に移動さ
せ、湿式ホーニング処理を行った。そして、導電性支持
体を得た。この導電性支持体の中心線平均粗さRa は、
0.16μmであった。
【0090】4部のポリビニルブチラール樹脂(エスレ
ックBM−S、積水化学社製)を溶解したn−ブチルア
ルコール170部、有機ジルコニウム化合物(アセチル
アセトンジルコニウムブチレート)30部及び有機シラ
ン化合物の混合物(γ−アミノプロピルトリメトキシシ
シラン)3部を混合し、攪拌し、下引き層形成用の塗布
液を得た。この下引き層形成用の塗布液を、ホーニング
処理により粗面化された84mmφのアルミニウム製の
前記導電性支持体上に塗布し、室温で5分間風乾を行っ
た後、50℃で10分間の前記導電性支持体の昇温を行
い、50℃で85%RH(露店47℃)の恒温恒湿槽中
に入れ、20分間、加湿硬化促進処理を行った後、熱風
乾燥機に入れて170℃で10分間乾燥を行った。以上
により、前記導電性支持体上に下引き層を形成した。
【0091】次に、電荷発生物質としての塩化ガリウム
フタロシアニン15部、結着樹脂としての塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体樹脂(VMCH、日本ユニカー社
製)10部、n−ブチルアルコール300部からなる混
合物を、サンドミルにて4時間分散した。得られた分散
液を電荷発生層用の塗布液として、これを下引き層上に
浸漬塗布し、乾燥して、厚みが0.2μmの電荷発生層
を形成した。
【0092】そして、下記構造式の電荷輸送物質4部
と、結着樹脂としてのビスフェノールZポリカーボネー
ト樹脂(分子量40,000)6部とを、クロルベンゼ
ン80部とを加えて溶解した。こうして得られた溶液を
電荷輸送層用の塗布液として用い、これを前記電荷発生
層上に塗布し、乾燥することにより、厚みが20μmの
電荷輸送層を形成した。
【0093】
【化13】
【0094】次に、上記構造式の電荷輸送物質2部を塩
化メチレン15部で溶解し、得られた溶液を表面保護層
用の塗布液として用い、これを前記電荷輸送層上に塗布
し乾燥することにより、厚みが5μmの表面保護層を形
成した。こうして、4層からなる電子写真感光体を作製
した。
【0095】−電子写真装置− 実施例1の電子写真装置は、上述の図2に示す電子写真
装置である。なお、図2に示す電子写真装置において、
電子写真感光体1は、上記のようにして作製した電子写
真感光体を用いている。
【0096】−画像形成− 実施例1の電子写真装置を用い、これを以下の作動条件
で運転させることにより、画像形成を行った。 −−作動条件−− ・プロセス・スピード:71mm/sec ・1次転写帯電器 :ローラ接触型。径17.8mm 抵抗値 :108 Ωcm 転写電流値:8μA 転写電圧 :+900V ・2次転写帯電器 :ローラ接触型 抵抗値 :106 Ωcm 転写電圧 :+3.4kV なお、暗部電位(VH )が−700Vになるように帯電
器の条件を調整した後、露光部電位(VL )が−200
Vになるように露光量を調整した。
【0097】−評価− 電子写真感光体における潜像電位特性と、得られた画像
の画質とを、10℃で20%RHの環境下において次の
ようにして評価した。即ち、初期連続10枚で絵出し画
質評価/電位測定を行い、その後に連続100枚コピー
を1分レストの間隔で合計1万枚の繰り返し絵出しを続
け、その後一晩休止させた後に、再び連続10枚の画質
評価/電位測定を行った。以上の結果を表1に示した。
【0098】(実施例2)実施例1において、電荷輸送
層に用いる変性ポリカーボネートとしてのビスフェノー
ルZポリカーボネート(例示番号(18))の代わり
に、ビスフェノールCポリカーボネート(例示番号
(1))を用いた外は、実施例1と同様にして電子写真
感光体を作製し、実施例1と同様にして電子写真装置を
用いて画像形成を行った。また、実施例1と同様の評価
を行い、その結果を表1に示した。
【0099】(実施例3)実施例1において、電荷輸送
層に用いる変性ポリカーボネートとしてのビスフェノー
ルZポリカーボネート(例示番号(18))の代わり
に、ビスフェノールC(例示番号(1))とビスフェノ
ールAP(例示番号(31)との共重合体である変性ポ
リカーボネートを用いた外は、実施例1と同様にして電
子写真感光体を作製し、実施例1と同様にして電子写真
装置を用いて画像形成を行った。また、実施例1と同様
の評価を行い、その結果を表1に示した。
【0100】(比較例1及び比較例2)実施例1におい
て、電荷輸送層に用いる変性ポリカーボネートとしての
ビスフェノールZポリカーボネート(例示番号(1
8))の代わりに、ビスフェノールAポリカーボネート
を用いた外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を
作製し、実施例1と同様にして電子写真装置を用いて画
像形成を行った。また、実施例1と同様の評価を行い、
その結果を表1に示した。ただし、比較例2においての
み、図4に示す多重転写方式のカラー電子写真装置を用
いた。
【0101】(比較例3)比較例3の電子写真感光体
は、電荷発生層のみを次のような条件で作製し形成した
外は、実施例1の電子写真感光体と同様である。即ち、
ブチラール樹脂〔XYHL(UCC製)〕5重量部をシ
クロヘキサノン150重量部に溶解し、これに化14に
示すトリスアゾ顔料10重量部を加えボールミルにより
48時間分散した。さらにシクロヘキサノン210重量
部を加え3時間分散を行った。これを固形分濃度が1.
8重量%になるように、攪拌しながらシクロヘキサノン
で希釈した。こうして得られた電荷発生層塗布液を前記
中間層上に塗布し、130℃で20分間乾燥し、厚みが
0.2μmである電荷発生層を形成した。そして、得ら
れた電子写真感光体を用い、実施例1と同様にして電子
写真装置を用いて画像形成を行った。また、実施例1と
同様の評価を行い、その結果を表1に示した。
【0102】
【化14】
【0103】
【表1】
【0104】
【発明の効果】本発明によると、前記要望に応えること
ができ、前記従来における諸問題を解決することができ
る。また、本発明によると、画像形成プロセスにおける
1サイクル目−2サイクル目間における電子写真感光体
の露光部電位の変動が小さく、黒点・白点やゴーストの
発生を招くことがない電子写真装置及び画像形成方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の電子写真装置の第一の実施例
であって、単色用電子写真装置を示す概略説明図であ
る。
【図2】図2は、本発明の電子写真装置の第二の実施例
であって、カラー電子写真装置を示す概略説明図であ
る。
【図3】図3は、本発明の電子写真装置の第三の実施例
であって、カラー電子写真装置を示す概略説明図であ
る。
【図4】図4は、中間転写体を用いない多重転写方式の
カラー電子写真装置を示す概略説明図である。
【符号の説明】
1 電子写真感光体 2 帯電手段 3 像露光手段 4 反転現像手段 4Bk ブラック現像器 4C シアン現像器 4M マゼンタ現像器 4Y イエロー現像器 5 電子写真感光体クリーナ 6 中間転写体 7 ローラ 8 ローラ 9 ローラ 10 第1転写手段 11 記録紙 12 第2転写手段 14 電子写真感光体クリーナ 15 中間転写体クリーナ 16 給紙カセット 17 定着手段 41 マゼンタ現像器 42 シアン現像器 43 イエロー現像器 44 ブラック現像器 51 光除電手段 52 転写ドラム 53 転写帯電器 54 剥離帯電器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともフタロシアニン化合物を含有
    する電荷発生層と電荷輸送層とを導電性支持体上に設け
    た積層型電子写真感光体上に静電潜像を形成する潜像形
    成手段と、反転現像により該静電潜像を現像してトナー
    像を形成する反転現像手段と、該トナー像を中間転写体
    に転写する第一転写手段と、中間転写体上の該トナー像
    を転写材に転写する第二転写手段とを備える電子写真装
    置において、該積層型電子写真感光体が、その表面層に
    少なくとも下記一般式(I)で表されるポリカーボネー
    トを含有することを特徴とする電子写真装置。 一般式(I) 【化1】 一般式(I)において、R1 及びR2 は、水素原子、置
    換若しくは未置換の脂肪族基、置換若しくは未置換の炭
    素環基若しくは複素環基、又は、置換若しくは未置換の
    芳香族基を表す。R1 とR2 とは、互いに結合して置換
    若しくは未置換の炭素環基又は複素環基を形成してもよ
    い。R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R 8 、R9 及びR
    10は、水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは未置換の
    脂肪族基又は芳香族基を表す。nは、10〜1000の
    数を表す。ただし、R1 =R2 =CH3 かつR3 =R4
    =R5 =R6 =R7 =R8 =R9=R10=Hの場合は除
    く。
  2. 【請求項2】 反転現像手段が、それぞれ異なる色のト
    ナーを収容する複数の現像ユニットを備えてなる請求項
    1に記載の電子写真装置。
  3. 【請求項3】 フタロシアニン化合物が、ハロゲン化ガ
    リウムフタロシアニンである請求項1又は2に記載の電
    子写真装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の電子
    写真装置を用いて画像形成を行うことを特徴とする画像
    形成方法。
  5. 【請求項5】 少なくともフタロシアニン化合物を含有
    する電荷発生層と電荷輸送層とを導電性支持体上に設け
    た積層型電子写真感光体上に静電潜像を形成する潜像形
    成工程と、反転現像により該静電潜像を現像してトナー
    像を形成する反転現像工程と、該トナー像を中間転写体
    に転写する第一転写工程と、中間転写体上の該トナー像
    を転写材に転写する第二転写工程とを含む画像形成方法
    において、該積層型電子写真感光体が、その表面層に少
    なくとも下記一般式(I)で表されるポリカーボネート
    を含有することを特徴とする画像形成方法。 一般式(I) 【化2】 一般式(I)において、R1 及びR2 は、水素原子、置
    換若しくは未置換の脂肪族基、置換若しくは未置換の炭
    素環基若しくは複素環基、又は、置換若しくは未置換の
    芳香族基を表す。R1 とR2 とは、互いに結合して置換
    若しくは未置換の炭素環基又は複素環基を形成してもよ
    い。R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R 8 、R9 及びR
    10は、水素原子、ハロゲン原子、置換若しくは未置換の
    脂肪族基又は芳香族基を表す。nは、10〜1000の
    整数を表す。ただし、R1 =R2 =CH3 かつR3 =R
    4 =R5 =R6 =R7 =R8 =R9=R10=Hの場合は
    除く。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007004139A (ja) * 2005-05-24 2007-01-11 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体及び該電子写真感光体を用いた画像形成装置
US7270924B2 (en) 2003-03-19 2007-09-18 Ricoh Company Limited Electrophotographic photoreceptor, method for manufacturing the electrophotographic photoreceptor, and image forming apparatus and process cartridge using the electrophotographic photoreceptor
US7341810B2 (en) 2003-09-17 2008-03-11 Ricoh Company, Ltd. Electrophotographic photoreceptor method of manufacturing electrophotographic photoreceptor, and electrophotographic apparatus and process cartridge using electrophotographic photoreceptor
US8252499B2 (en) 2007-03-06 2012-08-28 Ricoh Company, Ltd. Image forming method and image forming apparatus

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