JPH10177195A - ブレ補正装置及びレンズ装置 - Google Patents

ブレ補正装置及びレンズ装置

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JPH10177195A
JPH10177195A JP8336561A JP33656196A JPH10177195A JP H10177195 A JPH10177195 A JP H10177195A JP 8336561 A JP8336561 A JP 8336561A JP 33656196 A JP33656196 A JP 33656196A JP H10177195 A JPH10177195 A JP H10177195A
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JP
Japan
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unit
focus adjustment
focus
shake
lens
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JP8336561A
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English (en)
Inventor
Tadao Kai
糾夫 甲斐
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な設定を行うことなく、レンズ装置側の
みで、移動被写体に対して、適切にブレ補正を行うこと
を可能にする。 【解決手段】 撮影レンズ3と、撮影レンズ3の焦点状
態を調節する焦点調節部(10,9,4)と、ブレ補正
レンズ3cを駆動して、像ブレを補正するブレ補正駆動
部6と、フォーカスエンコーダ5からの焦点調節のため
に駆動される動きに応じた信号により、焦点調節速度が
大きい場合には、ブレ補正に関する制御特性を、低周波
側を抑制するなどの変更をして、ブレ補正駆動部6の駆
動制御を行うレンズCPUユニット8とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の光学装
置に適用され、手振れなどによる像ブレを補正するブレ
補正装置及びそのようなブレ補正装置を備えた交換レン
ズなどのレンズ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のブレ補正装置は、移動す
る被写体の撮影に対して、ブレ補正を可能とするものと
して、AFモードの設定によって、ブレ補正駆動の特性
を変えるようにしたものが知られている(特開平4−6
8323号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
のブレ補正装置は、撮影状況に応じてAFモードを的確
に変更しなければならず、撮影者にとっては手間であっ
た。また、AFモード設定は、必ずしも撮影状況に一致
しているとは限らない。
【0004】一方、ブレ補正装置は、カメラボディと着
脱可能な交換レンズに組み込まれている場合には、カメ
ラボディ側で設定されているAFモードに関する情報を
通信より入手しなければならず、通信手段が必要であっ
た。
【0005】本発明は、特別な設定を行うことなく、レ
ンズ装置側のみで、移動被写体に対して、適切にブレ補
正を行うことができるブレ補正装置及びレンズ装置を提
供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、光学系と、前記光学系の焦点状
態を調節する焦点調節部と、像ブレを補正するブレ補正
部と、前記焦点調節部を駆動する電気的な制御信号又は
焦点調節のために駆動される機械的な部分の動きに応じ
て、制御特性を変更して、前記ブレ補正部の駆動制御を
行うブレ補正制御部とを含んでいる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載のブレ
補正装置において、前記ブレ補正制御部は、前記焦点調
節部による前記光学系の焦点調節速度に応じて、制御特
性を変更することを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1に記載のブレ
補正装置において、前記ブレ補正制御部は、前記焦点調
節部による前記光学系の移動頻度に応じて、制御特性を
変更することを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項1から請求項4
のいずれか1項に記載のブレ補正装置において、前記ブ
レ補正制御部は、前記焦点調節部による前記光学系の焦
点調節速度又は移動頻度が大きいほど、前記ブレ補正部
の駆動制御に関して、低周波側の駆動を抑制することを
特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、請求項4に記載のブレ
補正装置において、前記ブレ補正制御部は、前記焦点調
節部による前記光学系の焦点調節速度又は移動頻度が大
きいほど、前記ブレ補正部の駆動制御に関して、カット
オフ周波数を上げることを特徴と。
【0011】請求項6の発明は、請求項1に記載のブレ
補正装置において、装置に加えられるブレを検出するブ
レ検出部を備え、前記ブレ補正制御部は、前記焦点調節
部による前記光学系の焦点調節速度が大きいほど、前記
ブレ検出部の検出するブレ情報から演算するブレ基準信
号に関して、低周波側のブレ成分を減少させることを特
徴とする。
【0012】請求項7の発明は、請求項1〜請求項3の
いずれか1項に記載のブレ補正装置を備え、カメラボデ
ィと着脱可能であること特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面などを参照して、本発
明の実施の形態をあげて、さらに詳しく説明する。 (第1実施形態)図1は、第1実施形態に係るブレ補正
装置を適用したカメラの構成を示す図である。レンズ鏡
筒1は、後述するカメラボディ2と着脱可能な交換レン
ズであり、撮影レンズ3が収容されている。
【0014】撮影レンズ3は、本実施形態では、凸凹凸
レンズの3群レンズのものを例にして説明する。凸の第
1群レンズ3aは、固定レンズである。凹の第2群レン
ズ3bは、フォーカシング用レンズであり、光軸方向に
移動することにより、撮影レンズ3全体の焦点位置を調
節することができる。凸の第3群レンズ3cは、ブレ補
正レンズ群であり、光軸と垂直な方向に移動することに
よって、結像位置を結像面に沿って(フィルム面上で)
移動させることができ、これによって、ブレを補正する
ことができる。
【0015】フォーカスカム4は、回転することによっ
て、フォーカシング用レンズである第2群レンズ3bを
光軸方向に移動させるカム環である。このフォーカスカ
ム4の回転により、撮影レンズ3の焦点状態を調節する
ことができる。フォーカスエンコーダ5は、フォーカス
カム4の回転量に応じたパルスを発生するエンコーダで
あり、既に知られているアブソリュートタイプであって
も、インクリメンタルタイプであってもよい。
【0016】ブレ補正駆動部6は、ブレ補正レンズ群で
ある第3群レンズ3cを光軸と垂直な方向に移動させる
シフト駆動部である。ブレ検出部7は、カメラのブレを
検出部分であり、カメラの左右方向であるX方向(図で
は紙面垂直方向)、及び、上下方向であるY方向(紙面
でも上下方向)に関する角速度を検出するピッチ角速度
センサー7p、及び、ヨー角速度センサー7yからなる
検出部である。両角速度センサー7p,7yは、既に知
られている圧電振動ジャイロ等の小型角速度センサーが
好適に用いられる。それぞれのセンサー7p,7yから
の検出出力は、増幅回路等の適切な処理回路を通して出
力される。
【0017】レンズCPUユニット8は、ブレ補正駆動
部6をはじめとして、レンズ鏡筒1全体の作動を制御す
るためのものである。このレンズCPUユニット8は、
ブレ検出部7やフォーカスエンコーダ5などからの情報
に基づいて、各種の演算処理、判断処理を行う。また、
演算に必要な所定値等を記憶しておく不揮発性のメモリ
ー素子(EEPROM、フラッシュメモリー等)を備え
ている。
【0018】合焦駆動軸9は、レンズ鏡筒1に設置さ
れ、フォーカスカム4を回転させるギア及びシャフトで
ある。合焦駆動部10は、合焦駆動軸9を介してフォー
カスカム4を回転駆動させ、撮影レンズ3の焦点状態を
調節するための部分であり、合焦駆動軸9を回転させる
モータ10aと、そのモータ10aの回転量を検出し
て、その検出信号を出力する合焦駆動エンコーダ10b
などとを備えている。
【0019】焦点検出センサ11は、撮影レンズ3の焦
点状態を検出して、その検出信号を出力するセンサであ
る。この実施形態では、分割瞳検出方式の焦点検出セン
サが好適に使用される。
【0020】ボディCPUユニット12は、合焦駆動モ
ータ10をはじめとして、ボディ2全体の作動を制御す
る部分である。このボディCPUユニット12は、合焦
駆動エンコーダ10b、焦点検出センサ11などからの
情報に基づいて、各種の演算処理、判断処理を行う。ま
た、演算に必要な所定値等を記憶しておく不揮発性のメ
モリー素子(EEPROM、フラッシュメモリー等)を
備えている。
【0021】ミラー13は、ファインダー(不図示)に
光束の一部を導くハーフミラーであるメインミラー13
aと、そのメインミラー13aを透過した光束を焦点検
出センサ11に導くサブミラー13bとから構成されて
いる。
【0022】レリーズスイッチ14は、撮影準備動作の
開始を指示するレリーズ半押しスイッチ14a及び露光
動作の開始を指示するレリーズ全押しスイッチ14bか
ら構成されている。
【0023】図2は、第1実施形態に係るブレ補正装置
が適用されるカメラの動作を説明する流れ図である。カ
メラの電源スイッチ(不図示)がONとされるか、又
は、レリーズ半押しスイッチ14aがONとされたこと
を検出して、ボディCPUユニット12は、ステップ
(以下Sと略す)100から一連のカメラの撮影動作を
開始させる。
【0024】S110において、レリーズ全押しスイッ
チ14bがONとされているか否かを判断する。レリー
ズ全押しスイッチ14bがONであれば、撮影者によっ
て露光動作開始が指示されていることになるので、S1
40の露光動作に進む。レリーズ全押しスイッチ14b
がONでないときには、露光開始ではないのでS120
以下に進む。なお、S140の露光動作は、従来からの
カメラの動作に準じるので、本明細書では説明を省略す
る。
【0025】S120において、焦点検出センサ11の
出力する信号から、ボディCPUユニット12は、現在
の撮影レンズ3の焦点状態を検出する。次のS130で
は、ボディCPUユニット12は、S120で得られた
焦点情報に基づいて、合焦駆動部10の駆動を制御し、
合焦駆動軸9を介して、フォーカスカム4を回転させ、
撮影レンズ3の焦点状態が合焦状態になるように調節す
る。S130を実行した後は、S110に戻り、レリー
ズ全押しスイッチ14bがONとされるまでは、焦点検
出及び合焦駆動を続ける。
【0026】図3は、第1実施形態に係るブレ補正装置
のブレ補正制御の動作を説明する流れ図である。図2で
説明したカメラの撮影動作開始に伴って、レンズCPU
ユニット8は、S200から一連のレンズのブレ補正動
作を開始する。先ず、S210において、レンズCPU
ユニット8は、フォーカスエンコーダ5からのフォーカ
スカム4の回転速度を検出することにより、撮影レンズ
3の焦点調節速度を検出する。
【0027】次に、S220において、レンズCPUユ
ニット8は、撮影レンズ3の焦点調節速度の程度判定を
行う。撮影レンズ3の焦点調節速度が所定の判定基準よ
りも小さいときにはS230に進み、所定の判定基準よ
りも大きいときにはS240に進む。
【0028】S230において、レンズCPUユニット
8は、ブレ検出部7のブレ検出信号に基づいて、ブレ補
正駆動部6の駆動を制御する。このS230で行われる
駆動制御は、後述するS240で行われる駆動制御方法
と比べて、比較的長時間にわたるブレ検出部7のブレ検
出信号の統計処理量に基づいて、ブレ補正駆動制御量を
演算する。
【0029】S230で行われるブレ検出部7のブレ検
出信号の統計処理は、以下の式で表される。 ω=ω’−ωr ・・・(1) ω :補正すべき角速度情報 ω’:ブレ検出部7が出力する角速度信号 ωr:レンズCPUユニット8が演算により求める角速
度基準値
【0030】また、ωrは、以下の式で求められる。 ωr=(ω’1 +ω’2 +・・・+ω’n )/n ・・・(2) ω’1 〜ω’n :直近のブレ検出部7が出力する角速度
信号の記憶値〜所定の過去のブレ検出部7が出力する角
速度信号の記憶値 n :所定の値 この演算は、長時間にわたるブレ検出部7のブレ検出信
号を用いるために、ブレ検出信号の低周波成分の寄与率
が比較的大きいことが特徴である。S230のブレ補正
制御(L)は、数式1で求めたω情報に基づいて、ωに
よって発生するブレを打ち消す駆動を制御する。
【0031】一方、S240で行われるブレ補正制御
(S)は、S230の数式2の部分を、下記のように変
更したかたちで行われる。 ωrs=(ω’1+ω’2+・・・ω’m)/m ・・・(3) m:所定の値で、m<n S230で用いる角速度基準値ωrに比べて、短時間で
のブレ検出信号を用いるために、ブレ検出信号の低周波
成分の寄与率が小さいことになる。
【0032】図4は、本実施形態に係るブレ補正装置の
焦点調節速度とブレ検出信号の関係(被写体の動きが大
きい場合)を示した図である。図4(A)は、縦軸に焦
点調節速度をとったものであって、被写体が高速で近づ
いてくるような移動被写体の場合を示したものである。
最初に、レンズの初期位置から合焦位置へ焦点調節駆動
が最高速で駆動される(図4t0〜t2)が、その間に
おいても、被写体が移動することによって、合焦位置が
移動してしまい、次からは、被写体の移動による合焦位
置の移動を追うように、連続的にレンズの焦点調節が行
われる。そして、被写体が近づくに従って、焦点の移動
速度は、大きくなるので、焦点調節の速度も大きくな
る。
【0033】このような状況においては、図3のS22
0の判定では、ある所定のレベルを超えて「速度=大」
と判定され、S240へ進むように処理される。S24
0に進む、上記のような(被写体が高速で近づいてく
る)状況であるから、カメラも被写体も追いかけるよう
に振られ、また、被写体が近づくに従って、振られる速
度が大きくなってくる(図4(B)参照)。
【0034】このような場合に、過去のブレ検出信号
ω’からωrを求めるときの信号を多数用いることは
(n=大とすることは)、現在のωrと大きくかい離し
て、誤った値を算出することになってしまう。そこで、
S240では、ブレデータ数をm(m<n)として、S
230で用いるωrの算出演算よりも短い時間における
検出信号を用いて、ωrsを算出するようにする。これ
は、ωrsを短い時間で得られたデータに基づいて算出
することになるので、ブレ信号の周波数成分としては、
低周波の成分(=長い周期を持つ成分)を用いないこと
を意味する。
【0035】S240では、このωrsを用いて補正す
べきωを求め、ブレ補正制御(S)を行うことにする。
つまり、S240で行われることになるブレ補正制御
(S)は、S230で行われるブレ補正制御(L)より
も、ブレ信号の低周波成分が抑制された制御となる。
【0036】図5は、第1実施形態に係るブレ補正装置
の焦点調節速度とブレ検出信号の関係(被写体の動きが
小さい場合)を示した図である。最初、レンズの初期位
置から最高速で合焦位置に向って焦点調節駆動される
が、合焦後は、被写体の動きがほとんどないために、そ
の後の合焦駆動の速度は、小さい(ある所定のレベルを
超過しない)。よって、S220の判定では「速度=
小」と判定される。この場合に、ωrを求めるときに、
過去のブレ検出信号ω’を多数用いても、現在のωrと
のズレは生じない。むしろ、nを大きくした方が、ωr
の安定性が高く好ましい。よって、S230ではωrを
長い時間で得られたデータを基に算出する。
【0037】S230で行われるブレ補正制御(L)
は、S240で行われるブレ補正制御(S)よりもブレ
信号の低周波成分を多く用いた制御となる。
【0038】図3に戻って、次ぎの250では、焦点調
整速度に応じて選択されたS230又はS240の制御
方式によって、ブレ補正駆動が行われる。S260にお
いて、一連の撮影完了によって、全押し及び半押しスイ
ッチがOFFされる、又は、電源がOFFされる等によ
って、ボディCPUユニット12から停止命令が出され
たか否かを判定する。停止命令が出ていなければ、S2
10に戻り、停止命令が出ていれば、S270に進ん
で、停止する。
【0039】本実施形態においては、光学系の焦点調節
速度が大きいときには、動きの速い移動被写体の撮影で
あると、レンズ鏡筒側で検出することが可能であり、そ
の状況に応じたブレ補正の特性によって、ブレ補正制御
部がブレ補正部を駆動制御することが可能となる。
【0040】そして、焦点調整の速度によってブレ補正
駆動の特性を変化させることは、以下の利点がある。 カメラボディ2からの、特性変更の命令が不要であ
り、レンズ鏡筒1側のみによって判断できる。従って、
ブレ補正機能に対応していないような従来のカメラボデ
ィとの組合せでも使用することが可能である。 合焦駆動速度によって周波数特性を変えるので、A
Fモードで判定するよりも、きめ細かく状況に対応でき
る。
【0041】なお、レンズ鏡筒1のフォーカスカム4
に、焦点調節速度検出部であるフォーカスエンコーダ5
を有しているので、マニュアルによって焦点調節速度を
操作されても、同様に、ブレ補正制御の特性変更を機能
させることができる。
【0042】(第2実施形態)図6は、本発明によるブ
レ補正装置の第2実施形態を示す流れ図である。なお、
以下に説明する各実施形態では、前述した第1実施形態
と同様な機能を果たす部分には、同一の符号を付して、
重複する図面及び説明については適宜省略する。
【0043】第1実施形態は、AFモードに関して、常
に焦点検出と合焦駆動をくり返すいわゆる「コンティニ
ュアスAFモード」を例にして説明したが、第2実施形
態のように、1回でも合焦したならば、以後合焦駆動を
行わない「ワンショットAFモード」であってもよい。
【0044】図6において、カメラの電源スイッチ(不
図示)がONとされるか、又は、レリーズ半押しスイッ
チ14aがONとされたことを検出して、ボディCPU
ユニット12は、S300から一連のカメラの撮影動作
を開始させる。
【0045】S310において、焦点検出センサ11の
出力する信号から、ボディCPUユニット12は、現在
の撮影レンズ3の焦点状態を検出する。次のS320で
は、ボディCPUユニット12は、S310で得られた
焦点情報に基づいて、合焦駆動部10の駆動を制御し、
合焦駆動軸9を介して、フォーカスカム4を回転させ、
撮影レンズ3の焦点状態が合焦状態になるように調節す
る。
【0046】S330において、合焦したか否かを判定
し、合焦したときには、S340に進み、していないと
きには、S310に戻る。S340において、レリーズ
全押しスイッチ14bがONとされているか否かを判断
する。レリーズ全押しスイッチ14bがONであれば、
撮影者によって露光動作開始が指示されていることにな
るので、S350の露光動作に進む。レリーズ全押しス
イッチ14bがONでないときには、オンされるまで待
機する。
【0047】図7は、第2実施形態に係るブレ補正装置
の焦点調節速度とブレ検出信号の関係を示す線図であ
る。最初の高速焦点調節を行っているときは(図7t0
〜t1参照)、露光動作に入ることもなく、また、被写
体がはっきりとファインダーで見えないので、ブレ補正
制御(S)の選択でなんら不都合はない(S240参
照)。一方、合焦後に、焦点調節速度は、「0」になる
ので(図7t3参照)、そのときには、より補正が安定
するブレ補正制御(L)に移行すればよい(S230参
照)。
【0048】(第3実施形態)図8は、本発明によるブ
レ補正装置の第3実施形態を示す構成図である。第3実
施形態は、レンズ側に合焦駆動部10’が配置されてい
るようにしたものである。この場合には、レンズCPU
ユニット8は、レンズ側の合焦駆動部10’から直接駆
動速度情報が得られる。この実施形態では、ボディCP
Uユニット12から焦点検出情報がレンズCPUユニッ
ト8に送られ、合焦駆動は、レンズ側で行われる。この
システムにおいても、ボディ側からAFモードに関する
情報やブレ補正の特性変更命令等を出す必要がないの
で、ブレ補正のレンズに対応できないような従来のカメ
ラボディであっても使用することができる。
【0049】(他の実施形態)以上説明した実施形態に
限定されることなく、種々の変形や変更が可能であっ
て、それらも本発明の均等の範囲内である。図3におい
て説明したS220〜S240のように、ブレ補正制御
の周波数特性を2段階に切替える方式ではなく、数式
2、数式3で示したωr(又はωrs)の求め方を、焦
点調節速度の変化に応じてきめ細かく、多段階に変化さ
せてもよい。
【0050】また、ω’1〜ω’nや分母となるnの値
について、焦点調節速度に反比例する変数としてもよ
い。反比例とは、焦点調節速度=大のときにn=小とな
る関係のことである。
【0051】さらに、ブレ補正可能なカメラであって、
ブレ補正駆動が露光中のみ実施されるカメラであっても
よい。その場合は、ωrを露光時に求める方法として、
また、常々求めておく方法として、今回説明した数式
2、数式3などの方法を適用すればよい。
【0052】焦点調節の状態を検出するのに、合焦駆動
エンコーダの回転数から演算される焦点調節速度を例に
説明したが、合焦時に駆動される部分であれば、カムや
カップリング等の他の場所の動きを検出するようにして
もよい。また、機械的な部分の動きではなく、焦点調節
のための制御信号や駆動電圧などに基づいて、算出する
ようにしてもよい。さらに、焦点調節速度に基づいて判
定するのではなく、合焦駆動部が移動する頻度を算出し
て、移動被写体か否かを判定するようにしてもよい。
【0053】なお、焦点検出速度検出をレンズ側のエン
コーダから得る例を説明したが、ボディ側の合焦駆動部
(のエンコーダ)から駆動速度を得るようにしてもよ
い。カメラを例にあげて説明したが、AF機能のある双
眼鏡などにも、そのまま適用することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、光学系の焦点調節速度又は移動頻度を検出するよ
うにしたので、状況に応じたブレ補正駆動の特性(特
に、周波数特性)を選択(又は設定)することが可能と
なる。
【0055】また、レンズ交換可能なカメラなどの撮影
装置に適用した場合には、焦点調節速度は、レンズ装置
側で検出可能であるので、従来カメラボディとの組合せ
(ブレ補正レンズの駆動制御が十分にできないカメラボ
ディ)であっても、高度のブレ補正が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るブレ補正装置を適用したカ
メラの構成を示す図である。
【図2】第1実施形態に係るブレ補正装置を適用したカ
メラの動作を説明する流れ図である。
【図3】第1実施形態に係るブレ補正装置のブレ補正制
御の動作を説明する流れ図である。
【図4】本実施形態に係るブレ補正装置の焦点調節速度
とブレ検出信号の関係(被写体の動きが大きい場合)を
示した図である。
【図5】本実施形態に係るブレ補正装置の焦点調節速度
とブレ検出信号の関係(被写体の動きが小さい場合)を
示した図である。
【図6】本発明によるブレ補正装置の第2実施形態を示
す流れ図である。
【図7】第2実施形態に係るブレ補正装置の焦点調節速
度とブレ検出信号の関係を示す線図である。
【図8】本発明によるブレ補正装置の第3実施形態を示
す構成図である。
【符号の説明】
1 レンズ鏡筒 2 カメラボディ 3 撮影レンズ 4 フォーカスカム 5 フォーカスエンコーダ 6 ブレ補正駆動部 7 ブレ検出部 8 レンズCPUユニット 9 合焦駆動軸 10 合焦駆動部 11 焦点検出センサ 12 ボディCPUユニット 13 ミラー 14 レリーズスイッチ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系と、 前記光学系の焦点状態を調節する焦点調節部と、 像ブレを補正するブレ補正部と、 前記焦点調節部を駆動する電気的な制御信号又は焦点調
    節のために駆動される機械的な部分の動きに応じて、制
    御特性を変更して、前記ブレ補正部の駆動制御を行うブ
    レ補正制御部とを含むブレ補正装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブレ補正装置におい
    て、 前記ブレ補正制御部は、前記焦点調節部による前記光学
    系の焦点調節速度に応じて、制御特性を変更することを
    特徴とするブレ補正装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のブレ補正装置におい
    て、 前記ブレ補正制御部は、前記焦点調節部による前記光学
    系の移動頻度に応じて、制御特性を変更することを特徴
    とするブレ補正装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項4のいずれか1項に
    記載のブレ補正装置において、 前記ブレ補正制御部は、前記焦点調節部による前記光学
    系の焦点調節速度又は移動頻度が大きいほど、前記ブレ
    補正部の駆動制御に関して、低周波側の駆動を抑制する
    ことを特徴とするブレ補正装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のブレ補正装置におい
    て、 前記ブレ補正制御部は、前記焦点調節部による前記光学
    系の焦点調節速度又は移動頻度が大きいほど、前記ブレ
    補正部の駆動制御に関して、カットオフ周波数を上げる
    ことを特徴とするブレ補正装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のブレ補正装置におい
    て、 装置に加えられるブレを検出するブレ検出部を備え、 前記ブレ補正制御部は、前記焦点調節部による前記光学
    系の焦点調節速度が大きいほど、前記ブレ検出部の検出
    するブレ情報から演算するブレ基準信号に関して、低周
    波側のブレ成分を減少させることを特徴とするブレ補正
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記
    載のブレ補正装置を備え、カメラボディと着脱可能であ
    ること特徴とするレンズ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110088677A (zh) * 2016-12-16 2019-08-02 佳能株式会社 摄像设备及其控制方法和程序

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