JPH10176020A - エチレン/ポリアルキレングリコール(エーテル)(メタ)アクリルエステルコポリマーと、それから得られる呼吸性非透過性フィルム - Google Patents
エチレン/ポリアルキレングリコール(エーテル)(メタ)アクリルエステルコポリマーと、それから得られる呼吸性非透過性フィルムInfo
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- JPH10176020A JPH10176020A JP9362222A JP36222297A JPH10176020A JP H10176020 A JPH10176020 A JP H10176020A JP 9362222 A JP9362222 A JP 9362222A JP 36222297 A JP36222297 A JP 36222297A JP H10176020 A JPH10176020 A JP H10176020A
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- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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- C08F210/02—Ethene
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J2323/00—Characterised by the use of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Derivatives of such polymers
- C08J2323/02—Characterised by the use of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Derivatives of such polymers not modified by chemical after treatment
- C08J2323/04—Homopolymers or copolymers of ethene
- C08J2323/08—Copolymers of ethene
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エチレン/ポリアルキレングリコール(エー
テル)(メタ)アクリルエステルコポリマーと、それか
ら得られる呼吸性非透過性フィルム。 【解決手段】 モノマー単位 (i)〜(iii) からなる平均
分子量が5,000 〜65,000であるコポリマー:(i) 99〜50
重量%のエチレン、(ii)1〜50重量%の化学式Iで表さ
れるモノマー: CH2 =C(R1 )−COO−〔Cm H2m−O〕n −H (I) (ここで、R1 はHまたはCH3 、mは2、3または4
の整数、nは2〜25の実数)および(iii) 0〜20重量%
の第3モノマー。
テル)(メタ)アクリルエステルコポリマーと、それか
ら得られる呼吸性非透過性フィルム。 【解決手段】 モノマー単位 (i)〜(iii) からなる平均
分子量が5,000 〜65,000であるコポリマー:(i) 99〜50
重量%のエチレン、(ii)1〜50重量%の化学式Iで表さ
れるモノマー: CH2 =C(R1 )−COO−〔Cm H2m−O〕n −H (I) (ここで、R1 はHまたはCH3 、mは2、3または4
の整数、nは2〜25の実数)および(iii) 0〜20重量%
の第3モノマー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なエチレン/ポ
リアルキレングリコール(エーテル)(メタ)アクリルエ
ステルコポリマーと、それから得られる呼吸性非透過性
フィルムとに関するものである。
リアルキレングリコール(エーテル)(メタ)アクリルエ
ステルコポリマーと、それから得られる呼吸性非透過性
フィルムとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】呼吸性非透過性フィルムとしては非常に
多くのものが知られているが、透過性が低く、機械的強
度が弱い。さらに、大抵のフィルムは高価である。従っ
て、気体透過性に優れ、しかも、他の特性、特にフィル
ムが薄い場合の特性が十分である呼吸性非透過性フィル
ムが求められている。欧州特許第 0,538,033号には、エ
チレンと7〜30重量%のヒドロキシアクリレートとのコ
ポリマーのフィルムが開示されている。ヒドロキシアク
リレートは例えばヒドロキシエチルメタクリレート(H
EMA)である。このポリマーはフィルムの形で得るこ
とができ、しかも、このフィルムは高い水蒸気特性を必
要とする用途に使用できると記載されているが、この特
許の実施例で示された水蒸気透過性の値は比較的低く、
呼吸性非透過性フィルムの用途に必要な透過性より明ら
かに低い。
多くのものが知られているが、透過性が低く、機械的強
度が弱い。さらに、大抵のフィルムは高価である。従っ
て、気体透過性に優れ、しかも、他の特性、特にフィル
ムが薄い場合の特性が十分である呼吸性非透過性フィル
ムが求められている。欧州特許第 0,538,033号には、エ
チレンと7〜30重量%のヒドロキシアクリレートとのコ
ポリマーのフィルムが開示されている。ヒドロキシアク
リレートは例えばヒドロキシエチルメタクリレート(H
EMA)である。このポリマーはフィルムの形で得るこ
とができ、しかも、このフィルムは高い水蒸気特性を必
要とする用途に使用できると記載されているが、この特
許の実施例で示された水蒸気透過性の値は比較的低く、
呼吸性非透過性フィルムの用途に必要な透過性より明ら
かに低い。
【0003】米国特許第 3,494,904号にはエチレン、
(メタ)アクリル酸およびポリアルキレングリコールエ
ーテルのエステルから得られるコポリマーが開示されて
いる。このコポリマーでは、ポリアルキレングリコール
エーテルが炭素数2または3のアルキレンオキシ基と炭
素数1〜4のアルコキシ基末端とを有する。このコポリ
マーは例えばラジカル触媒を用いてオートクレーブで得
られる。このコポリマーではポリアルキレングリコール
エーテルのエステルモノマーは1〜37重量%である。コ
ポリマーの平均分子量は20,000〜65,000で、熱収縮フィ
ルムとして使用される。このフィルムの水蒸気透過性は
記載されていない。
(メタ)アクリル酸およびポリアルキレングリコールエ
ーテルのエステルから得られるコポリマーが開示されて
いる。このコポリマーでは、ポリアルキレングリコール
エーテルが炭素数2または3のアルキレンオキシ基と炭
素数1〜4のアルコキシ基末端とを有する。このコポリ
マーは例えばラジカル触媒を用いてオートクレーブで得
られる。このコポリマーではポリアルキレングリコール
エーテルのエステルモノマーは1〜37重量%である。コ
ポリマーの平均分子量は20,000〜65,000で、熱収縮フィ
ルムとして使用される。このフィルムの水蒸気透過性は
記載されていない。
【0004】特開昭61-042517 号には重油の流動点を向
上させる添加剤が記載されている。この添加剤はエチレ
ン、ブテンおよび最終ポリマーの1〜20重量%のポリア
ルキレングリコール(メタ)アクリルエステルのコポリ
マーである。このコポリマーの平均分子量は約2,500 で
ある。これはこのポリマーがフィルム成形に適していな
いことを意味している。
上させる添加剤が記載されている。この添加剤はエチレ
ン、ブテンおよび最終ポリマーの1〜20重量%のポリア
ルキレングリコール(メタ)アクリルエステルのコポリ
マーである。このコポリマーの平均分子量は約2,500 で
ある。これはこのポリマーがフィルム成形に適していな
いことを意味している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来公知の特許
にはエチレン/ポリアルキレングリコール(エーテル)
(メタ)アクリレートコポリマーをベースとした呼吸性
非透過性フィルムすなわち水蒸気は透過させるが水は透
過させないフィルムは記載されていない。本発明コポリ
マーは従来の特許に記載のない新規なコポリマーであ
る。
にはエチレン/ポリアルキレングリコール(エーテル)
(メタ)アクリレートコポリマーをベースとした呼吸性
非透過性フィルムすなわち水蒸気は透過させるが水は透
過させないフィルムは記載されていない。本発明コポリ
マーは従来の特許に記載のない新規なコポリマーであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は下記モノ
マー単位 (i)〜(iii) からなる平均分子量が5,000 〜6
5,000であるコポリマーにある: (i) 99〜50重量%のエチレン、(ii)1〜50重量%の化学
式Iで表されるモノマー: CH2 =C(R1 )−COO−〔Cm H2m−O〕n −H (I) (ここで、R1 はHまたはCH3 を表し、mは2、3ま
たは4の整数であり、nは2〜25の実数である)、およ
び(iii) 0〜20重量%の第3モノマー。
マー単位 (i)〜(iii) からなる平均分子量が5,000 〜6
5,000であるコポリマーにある: (i) 99〜50重量%のエチレン、(ii)1〜50重量%の化学
式Iで表されるモノマー: CH2 =C(R1 )−COO−〔Cm H2m−O〕n −H (I) (ここで、R1 はHまたはCH3 を表し、mは2、3ま
たは4の整数であり、nは2〜25の実数である)、およ
び(iii) 0〜20重量%の第3モノマー。
【0007】本発明のさらに他の対象は、上記の本発明
コポリマーで作られた呼吸性非透過性(imperrespirant)
フィルムと帯電防止特性を有する物品とにある。本発明
のさらに他の対象は、下記モノマー単位からなる平均分
子量が5,000 〜65,000であるコポリマーで作られた呼吸
性非透過性フィルムにある: (i) 99〜50重量%のエチレン、(ii)1〜50重量%の化学
式IIで表されるモノマー: CH2 =C(R1 )−COO−〔Cm H2m−O〕n −R2 (II) (ここで、R1 はHまたはCH3 を表し、mは2、3ま
たは4の整数であり、nは2〜25の実数であり、R2 は
炭素数1〜4のアルキル基を表す)(iii) 0〜20重量%
の第3モノマー。このコポリマーは帯電防止特性を有す
る物品の製造で用いることができる。
コポリマーで作られた呼吸性非透過性(imperrespirant)
フィルムと帯電防止特性を有する物品とにある。本発明
のさらに他の対象は、下記モノマー単位からなる平均分
子量が5,000 〜65,000であるコポリマーで作られた呼吸
性非透過性フィルムにある: (i) 99〜50重量%のエチレン、(ii)1〜50重量%の化学
式IIで表されるモノマー: CH2 =C(R1 )−COO−〔Cm H2m−O〕n −R2 (II) (ここで、R1 はHまたはCH3 を表し、mは2、3ま
たは4の整数であり、nは2〜25の実数であり、R2 は
炭素数1〜4のアルキル基を表す)(iii) 0〜20重量%
の第3モノマー。このコポリマーは帯電防止特性を有す
る物品の製造で用いることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】分子量は数平均分子量(MWn)
であり、例えばGPC(ゲル透過クロマトグラフィー)
で測定する。化学式Cm H2mでmが2、3または4のも
のは任意の立体配置のエチレン基、n-プロピレン基、イ
ソ−プロピレン基、n−ブチレン基、イソ−ブチレン基
およびtert- ブチレン基を含む。
であり、例えばGPC(ゲル透過クロマトグラフィー)
で測定する。化学式Cm H2mでmが2、3または4のも
のは任意の立体配置のエチレン基、n-プロピレン基、イ
ソ−プロピレン基、n−ブチレン基、イソ−ブチレン基
およびtert- ブチレン基を含む。
【0009】上記の化学式IおよびIIは下記の条件が好
ましい:mが2、R1 がCH3 、nが好ましくは5〜2
0。好ましい実施例のコポリマーの平均分子量は10,000
〜25,000であるのが好ましい。好ましい実施例では溶融
指数MIは0.5 〜100 、好ましくは1〜10である。この
値はフィルムの製造に適している。MIは190 ℃、2.16
kgの荷重下で測定した溶融指数で、g/10分で表す。別の
実施例では、コポリマーは下記モノマー単位 (i)〜(ii
i) からなる: (i) 90〜60重量%のエチレン、(ii) 10〜40重量%の
化学式IまたはIIで表されるモノマー、(iii) 0〜10重
量%の第3モノマー。
ましい:mが2、R1 がCH3 、nが好ましくは5〜2
0。好ましい実施例のコポリマーの平均分子量は10,000
〜25,000であるのが好ましい。好ましい実施例では溶融
指数MIは0.5 〜100 、好ましくは1〜10である。この
値はフィルムの製造に適している。MIは190 ℃、2.16
kgの荷重下で測定した溶融指数で、g/10分で表す。別の
実施例では、コポリマーは下記モノマー単位 (i)〜(ii
i) からなる: (i) 90〜60重量%のエチレン、(ii) 10〜40重量%の
化学式IまたはIIで表されるモノマー、(iii) 0〜10重
量%の第3モノマー。
【0010】以下、本発明をさらに詳細に説明する。エ
チレンは大量に利用可能なモノマーである。化学式Iま
たはIIのポリエチレングリコール(エーテル)(メタ)ア
クリルエステルモノマーは市販のものが利用でき、従来
方法で製造することもできる。化学式Iのモノマーは例
えば日本石油から商品名Blemmer(登録商標) で市販され
ている。米国特許第3,494,904 号には化学式IIのモノマ
ーの例が示されている。変数nは出発材料にアルキレン
オキシ基を配合することで変えることができる。これら
モノマーの混合物すなわち化学式Iのモノマーの混合
物、化学式IIのモノマーの混合物および化学式Iおよび
化学式IIのモノマーの混合物も使用できる。
チレンは大量に利用可能なモノマーである。化学式Iま
たはIIのポリエチレングリコール(エーテル)(メタ)ア
クリルエステルモノマーは市販のものが利用でき、従来
方法で製造することもできる。化学式Iのモノマーは例
えば日本石油から商品名Blemmer(登録商標) で市販され
ている。米国特許第3,494,904 号には化学式IIのモノマ
ーの例が示されている。変数nは出発材料にアルキレン
オキシ基を配合することで変えることができる。これら
モノマーの混合物すなわち化学式Iのモノマーの混合
物、化学式IIのモノマーの混合物および化学式Iおよび
化学式IIのモノマーの混合物も使用できる。
【0011】第3モノマーとしては従来から用いられて
いる任意の第3モノマーを使用することができる。この
第3モノマーの例としては1つまたは複数の不飽和基を
有する少なくとも3つの炭素原子を有するα−オレフィ
ン、スチレンモノマー、不飽和カルボン酸の塩またはエ
ステル、例えばアルキル(メタ)アクリレート、飽和カ
ルボン酸のビニルエステル、例えばビニルアセテート、
無水マレイン酸および化学式IIのモノマーのみの場合は
不飽和エポキシドがある。
いる任意の第3モノマーを使用することができる。この
第3モノマーの例としては1つまたは複数の不飽和基を
有する少なくとも3つの炭素原子を有するα−オレフィ
ン、スチレンモノマー、不飽和カルボン酸の塩またはエ
ステル、例えばアルキル(メタ)アクリレート、飽和カ
ルボン酸のビニルエステル、例えばビニルアセテート、
無水マレイン酸および化学式IIのモノマーのみの場合は
不飽和エポキシドがある。
【0012】本発明コポリマーは従来の任意の方法で製
造することができる。例えば、米国特許第3,494,904 号
に記載のオートクレーブ内での開始剤として過酸化物を
用いて高圧ラジカル合成する方法を挙げることができ
る。他の合成方法も使用でき、例えば高圧ラジカル反応
も使用できる。本発明ではコポリマー混合物を仕様する
こともできる。ポリアルキレングリコール(エーテル)
は、当業者が理解できる意味で「親水性」であり、本発
明のポリアルキレングリコール(エーテル)(メタ)アク
リルエステルコポリマーは水蒸気は透過させるが水は透
過させない特性を有している。本発明コポリマーはさら
に接着特性、特にPETに対する接着性を有している。
本発明コポリマーに従来の添加剤を混合することもでき
る。
造することができる。例えば、米国特許第3,494,904 号
に記載のオートクレーブ内での開始剤として過酸化物を
用いて高圧ラジカル合成する方法を挙げることができ
る。他の合成方法も使用でき、例えば高圧ラジカル反応
も使用できる。本発明ではコポリマー混合物を仕様する
こともできる。ポリアルキレングリコール(エーテル)
は、当業者が理解できる意味で「親水性」であり、本発
明のポリアルキレングリコール(エーテル)(メタ)アク
リルエステルコポリマーは水蒸気は透過させるが水は透
過させない特性を有している。本発明コポリマーはさら
に接着特性、特にPETに対する接着性を有している。
本発明コポリマーに従来の添加剤を混合することもでき
る。
【0013】本発明のコポリマーで作られたフィルムは
呼吸性非透過性すなわち水蒸気は透過させるが水は透過
させないフィルムである。より一般的にいえば、気体に
対しては透過性があるが、液体に対しては非透過性であ
る。このフィルムは公知の任意の成形方法、例えば押出
し成形等で製造できる。フィルムの厚さは例えば5〜50
0 μm、好ましくは10〜250 μmである。このフィルム
は他のフィルムおよび/または基材と組み合わせること
もできる。
呼吸性非透過性すなわち水蒸気は透過させるが水は透過
させないフィルムである。より一般的にいえば、気体に
対しては透過性があるが、液体に対しては非透過性であ
る。このフィルムは公知の任意の成形方法、例えば押出
し成形等で製造できる。フィルムの厚さは例えば5〜50
0 μm、好ましくは10〜250 μmである。このフィルム
は他のフィルムおよび/または基材と組み合わせること
もできる。
【0014】本発明フィルムは多くの分野の用途に適し
ている。例えば: (1) 単層または多層フィルム(例えば、乾燥EVOHフ
ィルムまたはPETフィルムもしくは基材との組合
せ)、(2) プラスチック材料、特に極性材料で共押出し
た接着用プラスチック、(3) 熱溶接性および高周波溶接
性の向上した製品、(4) 水溶性インキを用いる印刷用製
品、(5) 帯電防止特性を有する製品。
ている。例えば: (1) 単層または多層フィルム(例えば、乾燥EVOHフ
ィルムまたはPETフィルムもしくは基材との組合
せ)、(2) プラスチック材料、特に極性材料で共押出し
た接着用プラスチック、(3) 熱溶接性および高周波溶接
性の向上した製品、(4) 水溶性インキを用いる印刷用製
品、(5) 帯電防止特性を有する製品。
【0015】本発明フィルムは種々の分野、例えば生理
用品、衛生用品、医療品、防護服、屋根の下敷き材、食
品の分野、例えば果物および野菜、特に収穫したての果
物および野菜用の包装等の用途に適している。以下、本
発明の実施例を説明するが、本発明が下記実施例に限定
されるものではない。
用品、衛生用品、医療品、防護服、屋根の下敷き材、食
品の分野、例えば果物および野菜、特に収穫したての果
物および野菜用の包装等の用途に適している。以下、本
発明の実施例を説明するが、本発明が下記実施例に限定
されるものではない。
【0016】
【実施例】以下の本発明実施例では、エチレンと、下記
化学式を有する日本石油から市販のBlemmer(登録商標)
PE90またはPE350 モノマーを用いた:
化学式を有する日本石油から市販のBlemmer(登録商標)
PE90またはPE350 モノマーを用いた:
【0017】トルエン溶液を入れた反応器にBlemmer(登
録商標) モノマーを入れ、エチレンは加圧気体の状態で
導入する。反応は例えば40〜200 ppm の濃度の過酸化
物、例えば tert-ブチルペルベンゾエートまたは tert-
ブチルペルピバレートの存在下で行う。反応温度は165
〜235 ℃にし、圧力は1800〜2000bar にする。コモノマ
ーの導入速度は最終コポリマーに求められる重量組成と
なるように調節する。溶融指数MIは190 ℃で測定し、
g/10分で表す。分子量MWはGPC(ゲル透過クロマト
グラフィー)で測定し、数平均分子量(MWn)でgで
表す。結果は〔表1〕に示す。
録商標) モノマーを入れ、エチレンは加圧気体の状態で
導入する。反応は例えば40〜200 ppm の濃度の過酸化
物、例えば tert-ブチルペルベンゾエートまたは tert-
ブチルペルピバレートの存在下で行う。反応温度は165
〜235 ℃にし、圧力は1800〜2000bar にする。コモノマ
ーの導入速度は最終コポリマーに求められる重量組成と
なるように調節する。溶融指数MIは190 ℃で測定し、
g/10分で表す。分子量MWはGPC(ゲル透過クロマト
グラフィー)で測定し、数平均分子量(MWn)でgで
表す。結果は〔表1〕に示す。
【0018】
【表1】
【0019】得られたポリマーを平ダイでフィルムに押
出した。水蒸気に対する透過性はASTM96E(38℃、
90%RH)およびASTM96BW(38℃、50%RH)で
測定し、1日当たり1平方メートル当たりのグラム数
(g/m2 /日)で表した。酸素透過性を求め(21℃、
0%RH、Oxtran 1000 測定機器)、1日当たり1平方
メートル当たりのccおよび圧力の単位(g/m2 /日/
atm )で表した。結果は〔表2〕に示す。厚さは括弧内
にμmで示す。
出した。水蒸気に対する透過性はASTM96E(38℃、
90%RH)およびASTM96BW(38℃、50%RH)で
測定し、1日当たり1平方メートル当たりのグラム数
(g/m2 /日)で表した。酸素透過性を求め(21℃、
0%RH、Oxtran 1000 測定機器)、1日当たり1平方
メートル当たりのccおよび圧力の単位(g/m2 /日/
atm )で表した。結果は〔表2〕に示す。厚さは括弧内
にμmで示す。
【0020】
【表2】 nd:測定せず (a) 補間によって得られた
【0021】この結果から本発明コポリマーは優れた酸
素透過性を有する呼吸性非透過性フィルムになるという
ことが分かる。本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、当業者は種々の変更を容易に行うことができ
る。
素透過性を有する呼吸性非透過性フィルムになるという
ことが分かる。本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく、当業者は種々の変更を容易に行うことができ
る。
Claims (16)
- 【請求項1】 下記モノマー単位 (i)〜(iii) からなる
平均分子量が5,000 〜65,000であるコポリマー: (i) 99〜50重量%のエチレン、(ii)1〜50重量%の化学
式Iで表されるモノマー: CH2 =C(R1 )−COO−〔Cm H2m−O〕n −H (I) (ここで、R1 はHまたはCH3 を表し、mは2、3ま
たは4の整数であり、nは2〜25の実数である)、およ
び(iii) 0〜20重量%の第3モノマー。 - 【請求項2】 モノマー(ii)の化学式でmが2である請
求項1に記載のコポリマー。 - 【請求項3】 モノマー(ii)の化学式でR1 がCH3 で
ある請求項1または2に記載のコポリマー。 - 【請求項4】 モノマー(ii)の化学式でnが5〜20であ
る請求項1〜3のいずれか一項に記載のコポリマー。 - 【請求項5】 平均分子量が10,000〜25,000である請求
項1〜4のいずれか一項に記載のコポリマー。 - 【請求項6】 溶融指数MIが0.5 〜100 である請求項
1〜5のいずれか一項に記載のコポリマー。 - 【請求項7】 下記モノマー単位 (i)〜(iii) からなる
請求項1〜6のいずれか一項に記載のコポリマー: (i) 90〜60重量%のエチレン、(ii) 10〜40重量%の
化学式Iで表されるモノマー、(iii) 0〜10重量%の第
3モノマー - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項に記載のコ
ポリマーで作られた呼吸性非透過性フィルム。 - 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか一項に記載のコ
ポリマーで作られた帯電防止特性を有する物品。 - 【請求項10】 下記モノマー単位からなる平均分子量
が5,000 〜65,000であるコポリマーで作られた呼吸性非
透過性フィルム: (i) 99〜50重量%のエチレン、(ii)1〜50重量%の化学
式IIで表されるモノマー: CH2 =C(R1 )−COO−〔Cm H2m−O〕n −R2 (II) (ここで、R1 はHまたはCH3 を表し、mは2、3ま
たは4の整数であり、nは2〜25の実数であり、R2 は
炭素数1〜4のアルキル基を表す)(iii) 0〜20重量%
の第3モノマー - 【請求項11】 モノマー(ii)の化学式でmが2である
コポリマーで作られた請求項10に記載の呼吸性非透過性
フィルム。 - 【請求項12】 モノマー(ii)の化学式でR1 がCH3
であるコポリマーで作られた請求項10または11に記載の
呼吸性非透過性フィルム。 - 【請求項13】 モノマー(ii)の化学式でnが5〜20で
あるコポリマーで作られた請求項10〜12のいずれか一項
に記載の呼吸性非透過性フィルム。 - 【請求項14】 平均分子量が10,000〜25,000であるコ
ポリマーで作られた請求項10〜13のいずれか一項に記載
の呼吸性非透過性フィルム。 - 【請求項15】 溶融指数MIが0.5 〜100 であるコポ
リマーで作られた請求項10〜14のいずれか一項に記載の
呼吸性非透過性フィルム。 - 【請求項16】 下記モノマー単位 (i)〜(iii) からな
るコポリマーで作られた請求項10〜15のいずれか一項に
記載の呼吸性非透過性フィルム: (i) 90〜60重量%のエチレン、(ii) 10〜40重量%の
化学式IIで表されるモノマー、(iii) 0〜10重量%の第
3モノマー。
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