JPH10175849A - 活性酸素抑制組成物 - Google Patents

活性酸素抑制組成物

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Publication number
JPH10175849A
JPH10175849A JP8352772A JP35277296A JPH10175849A JP H10175849 A JPH10175849 A JP H10175849A JP 8352772 A JP8352772 A JP 8352772A JP 35277296 A JP35277296 A JP 35277296A JP H10175849 A JPH10175849 A JP H10175849A
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JP
Japan
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active oxygen
liposome preparation
suppressing
substance
liposome
Prior art date
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Pending
Application number
JP8352772A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Kawashima
正毅 川島
Nobuyuki Matsutani
信行 松谷
Rei Sasaki
玲 佐々木
Hiroaki Hoshino
博明 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
Original Assignee
Miyoshi Yushi KK
Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
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Publication date
Application filed by Miyoshi Yushi KK, Miyoshi Oil and Fat Co Ltd filed Critical Miyoshi Yushi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近年、活性酸素抑制物質は、生体内の活性酸
素抑制のために利用されているが、活性酸素抑制物質を
食品に添加した場合胃液中で活性酸素抑制物質が分解さ
れるという問題がある。また活性酸素抑制物質をリポソ
ーム製剤として用いると、胃液による分解は防止できる
が、リポソーム製剤は乾燥して崩壊したり酸化によって
劣化し易いという問題があった。 【解決手段】 本発明の活性酸素抑制組成物は、油性食
品中に、活性酸素抑制物質のリポソーム製剤を含有させ
てなることを特徴とするもので、本発明組成物は活性酸
素抑制物質のリポソーム製剤を、油性食品中に0.01
〜40重量%含有していることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は活性酸素抑制組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】活性酸素は種々の生体内反応によって生
じることが知られており、近年、この活性酸素が皮膚老
化、成人病、発癌等、種々の疾病の原因となり、また生
体の老化とも深い関係を持っていることが明らかにされ
ている。
【0003】一方、生体内には活性酸素を消去するスー
パーオキシドジスムターゼ(SOD)等の酵素が存在す
ることが知られており、近年、SOD、ポリフェノール
類(例えばフラボノイド類、タンニン類等)のような活
性酸素抑制物質を製剤化して積極的に利用することが試
みられている。例えば特開平5−32556号公報には
イチョウ抽出物とSODとを精製水、アルコール、油脂
等の基剤に添加して皮膚外用剤として使用することが記
載されている。また活性酸素抑制物質を食品に添加し、
活性酸素抑制物質を経口摂取するようにした試みもある
(例えば特公平8−40号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、活性酸
素抑制物質を食品に添加して経口摂取した場合、胃液に
よって活性酸素抑制物質が分解されて充分な活性酸素抑
制効果が発現され得ない虞れがあった。一方、活性酸素
抑制物質をリポソーム製剤とすれば、胃液による活性酸
素抑制物質の分解を防止できるが、リポソーム製剤はリ
ポソーム表面が乾燥して製剤が崩壊したり、リポソーム
中のレシチンが酸化されてリポソーム製剤が劣化し易い
等の問題があった。本発明者等は、上記の問題を解決す
べく鋭意研究した結果、活性酸素抑制物質を含むリポソ
ーム製剤を油性食品中に添加させることにより、胃液に
よる活性酸素抑制物質の分解が押さえられ、充分な活性
酸素抑制効果とともに、リポソーム製剤の崩壊や酸化に
よる劣化を防止できることを見出し本発明を完成するに
至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明の活性酸素抑
制組成物は、油性食品中に、活性酸素抑制物質のリポソ
ーム製剤を含有させてなることを特徴とするもので、油
性食品中のリポソーム製剤の含有量は0.01〜40重
量%であることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明において活性酸素抑制物質
としては、例えば、SOD、カタラーゼ、グルタチオン
ペルオキシターゼ等の酵素、ビタミンC(アスコルビン
酸)、ビタミンE(α−トコフェロール)、没食子酸、
エラグ酸、エピガロカテキンガレート等の茶葉中のカテ
キン、バイカレン、リコカルコンB、ロズマリン酸、セ
サミノール、ペンタガロイルグルコース等が挙げられ
る。また、ビタミンC、カロチノイド、フラボノイド、
タンニン、カフェー酸誘導体、リグナン、サポニン等を
含有する、例えば柿、茶、人参、甘草、どくだみ、葛
根、ゲンノウショウコウ、ユキノシタ、ザクロ、五倍
子、丁字、大黄、芍薬、桂皮、ヨモギ、シソ、セージ、
ゴマ油、大豆、柴胡、ルイボスティー、ブルーベリー、
ココア、イチョウ葉等の植物や生薬からの抽出物等が挙
げられる。しかしながら、本発明において活性酸素抑制
物質としては、食品中に添加して使用可能なものであれ
ば、上記したものに限定されない。また活性酸素抑制物
質は1種又は2種以上を混合して用いることができる。
【0007】上記活性酸素抑制物質を含有するリポソー
ム製剤は、リポソームの製造技術を応用して、従来公知
のリポソーム製剤と同様にして製造することができる。
例えば、薄膜法、超音波処理法、界面活性剤処理法、逆
相蒸発法、エタノール注入法、エーテル蒸発法、凍結融
解法、カルシウム・EDTAキレート法等から目的に応
じて選択することができる。リポソーム製剤のリポソー
ム膜成分としては、公知のリポソーム製剤の膜成分を用
いることができる。本発明のリボソーム製剤の膜物質と
しては、大豆レシチン、卵レシチンや、大豆レシチン、
卵レシチンから抽出及び濃縮したレシチン、或いは合成
レシチン、水素添加レシチン等が挙げられ、電荷脂質と
してはホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジ
ルセリン、ホスファチジルイノシトール等が挙げられ
る。また本発明のリポソーム製剤には安定剤、凍結保護
剤、酸化防止剤等を添加することができる。リポソーム
製剤化に際し、活性酸素抑制物質は通常、水溶液として
用いられる。また活性酸素抑制物質のリポソーム製剤中
における濃度は、5〜70重量%が好ましい。
【0008】本発明において、上記リポソーム製剤を添
加する油性食品としては、例えばバター、マーガリン、
マヨネーズ、ドレッシング、ホイップクリーム、ショー
トニング等が挙げられるが、カロリー制限の必要がある
人のためのみならず、食生活におけるカロリー過多を防
止する上から、低カロリー油性食品が好ましい。リポソ
ーム製剤は油性食品中の含有量が0.01〜40重量
%、特に5〜30重量%となるように添加することが好
ましい。リポソーム製剤の含有量が0.01重量%未満
では、充分な活性酸素抑制作用が発現され難く、また4
0重量%を超えても飛躍的な効果の向上が見られず、不
経済でもある。
【0009】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。 実施例1 大豆由来の精製レシチン(ホスファチジルコリン含有量
70%)10gを、水10gに数回に分けて充分水和さ
せた後、ルイボスティー抽出物の水溶液(SOD単位
3.5×106 単位/g)250mlを加え、ホモミキサ
ーにより攪拌し、ルイボスティー抽出液を保持したリポ
ソーム製剤の懸濁液を得、この懸濁液を水の代わりに用
いて、常法に従ってマーガリンを製造した。得られたマ
ーガリンを人の胃中と近似の条件下(pH=1.8)、
37℃で3時間保持し、初期の蛍光強度と近似胃液で処
理後の蛍光強度とから、リポソーム製剤からのSODの
漏出率を下記(1)式から求めた。結果を表1に示す。
【0010】 漏出率(%)=(近似胃液処理後の蛍光強度−初期蛍光強度)÷ (トライトンX−100で破壊後の蛍光強度−近似胃液処理後の蛍光強度) ×100 ・・・・・・(1)
【0011】
【表1】
【0012】比較例1 実施例1と同様にして得たリポソーム製剤の懸濁液を、
そのまま人の胃中と近似の条件下(pH=1.8)、3
7℃で3時間保持した後、リポソーム製剤からのSOD
の漏出率を実施例1と同様にして求めた。結果を表1に
示す。
【0013】実施例2 卵由来の精製レシチン(ホスファチジルコリン含有量7
0重量%)10gを実施例1と同様に緑茶抽出物の水溶
液(ポリフェノール含有量30重量%)250ミリリッ
トルを加え、リポソーム製剤の懸濁液を得、この懸濁液
を水の代わりに用いて、常法に従ってマーガリンを製造
した。得られたマーガリンを実施例1と同様にして試験
した。結果を表1に示す。
【0014】比較例2 実施例2と同様にして得たリポソーム製剤の懸濁液を、
そのまま人の胃中と近似の条件下(pH=1.8)、3
7℃で3時間保持した後、リポソーム製剤からのSOD
の漏出率を実施例2と同様にして求めた。結果を表1に
示す。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明の活性酸素抑
制組成物は、活性酸素抑制物質のリポソーム製剤を油性
食品中に含有させたことにより、胃液によって活性酸素
抑制物質が分解されることがないとともに、リポソーム
製剤の崩壊や酸化による劣化も防止でき、体内における
活性酸素抑制を効果的に行うことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 博明 東京都葛飾区堀切4丁目66番1号 ミヨシ 油脂株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油性食品中に、活性酸素抑制物質のリポ
    ソーム製剤を含有させてなることを特徴とする活性酸素
    抑制組成物。
  2. 【請求項2】 活性酸素抑制剤のリポソーム製剤を油性
    食品中に0.01〜40重量%含有することを特徴とす
    る請求項1記載の活性酸素抑制組成物。
JP8352772A 1996-12-13 1996-12-13 活性酸素抑制組成物 Pending JPH10175849A (ja)

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JP8352772A JPH10175849A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 活性酸素抑制組成物

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JPH10175849A true JPH10175849A (ja) 1998-06-30

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ID=18426339

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JP8352772A Pending JPH10175849A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 活性酸素抑制組成物

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JP (1) JPH10175849A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001226293A (ja) * 2000-02-17 2001-08-21 Kotaro Kanpo Seiyaku Kk 服用補助剤
JP2011234697A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Taiyo Kagaku Co Ltd チーズ乳化物の製造方法及びチーズ乳化物、並びにこれを用いた乳含有飲料

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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