JPH10175833A - 歯科用研磨・補修剤及び歯磨剤 - Google Patents

歯科用研磨・補修剤及び歯磨剤

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JPH10175833A
JPH10175833A JP35273596A JP35273596A JPH10175833A JP H10175833 A JPH10175833 A JP H10175833A JP 35273596 A JP35273596 A JP 35273596A JP 35273596 A JP35273596 A JP 35273596A JP H10175833 A JPH10175833 A JP H10175833A
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dental polishing
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成生 瀧山
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英彦 西岡
Shiro Motoyoshi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯を傷つけることなく歯垢を除去し、また研
磨により破壊された粒子は歯表面の脱灰創に結合され、
唾液で再石灰化し、歯表面の強化、保護及び虫歯の初期
状況である脱灰創を修復することができる歯科用研磨・
補修剤及び歯磨剤を提供する。 【解決手段】 炭酸カルシウムを核材とする花弁状多孔
質構造を有するリン酸カルシウム系化合物からなり、C
a/Pの原子比が16.7以下であり、且つ特定の粒度
分布、空隙率、比表面積を有する歯科用研磨・補修剤及
びこれを含有してなる歯磨剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歯科用研磨・補修
剤(研磨剤・補修剤、以下同じ)組成物及び該歯科用研
磨・補修剤を含有してなる歯磨剤に関し、詳しくは歯表
面に付着している歯垢の除去作用を有し、且つ歯エナメ
ル質の微小な表面脱灰創に花弁状多孔質リン酸カルシウ
ム系化合物、或いは花弁状多孔質リン酸カルシウム系化
合物及び補助剤を含む粉末、顆粒、溶液(懸濁液)又は
ペーストをすり込むことにより、花弁状多孔質リン酸カ
ルシウム系化合物の再石灰化作用によって表面を強化、
保護し、脱灰創を修復する機能を有する歯科用研磨・補
修剤組成物及び該歯科用研磨・補修剤を含有してなる歯
磨剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】虫歯の発生プロセスについては、歯エナ
メル質の表面に歯垢が沈殿し、その中に生息する微生物
が酸を生成し徐々にエナメル質を溶解しエナメル質に微
小な創を発生させる(以下、脱灰と記す)。一旦エナメ
ル質が脱灰されると、その後歯磨き操作等により歯垢が
除去されても、再び脱灰創に歯垢が付着し、酸による脱
灰が繰り返される。このように脱灰、歯垢除去、歯垢再
付着、脱灰の繰り返しにより脱灰が進行し肉眼で検知で
きる虫歯へと進行する。その虫歯を予防するため、また
は歯清浄化のため従来から歯磨剤が使用されている。歯
磨剤の一般的な基本組成成分は研磨剤35〜60重量
%、発泡剤0.5〜2重量%、粘着剤0.5〜3重量
%、湿潤剤5〜30重量%、甘味剤0.1〜1重量%、
香味剤0.6〜3重量%及び特殊成分0〜3重量%より
なっている。研磨剤としては、例えば炭酸カルシウム、
リン酸水素カルシウム2水和物、リン酸水素カルシウム
無水物、水酸化アルミニウム、無水ケイ酸、シリカ、ヒ
ドロキシアパタイト等が用いられている。なかでもヒド
ロキシアパタイトは虫歯の原因となる歯垢を吸着除去す
るとともに、歯表面に付着し、歯の再石灰化を促進し、
歯を強化させる。このため良好な虫歯予防物質として、
歯磨き組成物に配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の研磨
剤は、機械的に研磨をする事により歯垢の除去を行うの
で、健全な歯表面を損なうという問題点があり、またこ
のように機械的に除去した歯垢は、研磨中に歯のエナメ
ル質に一部が再吸着してしまうという問題点があった。
【0004】特開昭55−57514号においてヒドロ
キシアパタイト粉末を含み、且つ微酸性ないし弱酸性に
保った歯磨剤組成物が報告されている。しかしながら、
粒子形状が板状、針状、鱗片状であるため、歯間、れっ
こう部等の歯ブラシが届かない部位の歯垢の除去は困難
である。また上記の板状、針状、鱗片状の結晶構造であ
るために、その形状に起因して表面の損傷が問題となっ
ていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するべく鋭意研究の結果、特定の粒子形状を有す
る粒子が所期の目的の歯科用研磨・補修剤としての機能
を有し、また該歯科用研磨・補修剤を含有してなる歯磨
剤が所期の目的の機能を有していることを見いだし、本
発明を完成した。
【0006】本発明の第一は、炭酸カルシウムを核材と
する花弁状多孔質構造を有するリン酸カルシウム系化合
物からなり、Ca/Pの原子比が16.7以下であり、
且つ下記の式(a)〜(g)を満足することを特徴とす
る歯科用研磨・補修剤を内容とするものである。 (a)0.01≦dx1≦1(μm) (b)95≦ω1≦99(%) (c)70≦ω2≦95(%) (d)50≦Sw1≦500(m2/g) (e)0.1≦dx2≦20(μm) (f)1≦α≦5 但し α=d50/dx2 (g)0≦β≦8 但し β=(d90−d10)/
d50 但し、 dx1:水銀圧入法により測定した細孔分布により求め
た粒子の平均細孔径(μm) ω1 :JISK5101−91 20.1 顔料試験
方法の静置法による見掛け比容(ml/g)を測定し、下
記の式(h)により計算した静置空隙率(%) ω2:試料0.5gを断面積2cm2 の円筒に充填、30
kg/cm2 の圧力で30秒間加圧、その厚みをノギスで測
定し、下記の式(i)より計算した30kg/cm2 の加圧
空隙率(%) Sw1:窒素吸着法によるBET比表面積(m2/g) dx2:電子顕微鏡写真により測定した粒子の平均粒子
径(μm) α :分散係数 d50:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
により測定した粒子の50%平均粒子径(μm) β :シャープネス d90:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
により測定した粒子のふるい通過側累計90%粒子径
(μm) d10:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
により測定した粒子のふるい通過側累計10%粒子径
(μm)
【0007】本発明の歯科用研磨・補修剤の重要な特徴
は粒子形状にあり、単なるリン酸カルシウム系化合物で
はなく、花弁状構造を有する多孔質リン酸カルシウム系
化合物で構成されていることにある。本発明の歯科用研
磨・補修剤は、その花弁状構造が自己崩壊性(外部から
の応力が粒子に作用した場合、粒子の一部が破壊又は崩
壊変形することにより、外部からの応力を粒子自身が自
己吸収又は自己分散し、その結果粒子外部に対する粒子
からの反発力が低下する性質)を有しているため、例え
ば本発明の歯科用研磨・補修剤を用いて歯を研磨した場
合、エナメル質との接触の際、花弁状構造の粒子が自己
破壊するため、接触により発生する応力を大きく軽減さ
せることができ、自己破壊性を有しない他の塊状粒子を
用いた場合と比較して、歯表面に傷を生じさせる度合い
は著しく低下し、その結果歯を傷つけることなく歯垢を
除去する事ができる。また研磨により破壊された粒子は
歯表面の脱灰創に結合され、唾液で再石灰化し、歯表面
の強化、保護及び虫歯の初期状況である脱灰創を修復す
る歯科用研磨・補修剤を提供することができる。
【0008】本発明の第二は、上記歯科用研磨・補修剤
を含有してなる歯磨剤である。本発明の歯科用研磨・補
修剤を含有させることにより歯表面を傷つけることなく
研磨でき、また脱灰創を修復できる歯磨剤を提供するこ
とができる。以下に本発明を詳述する。
【0009】本発明の歯科用研磨・補修剤を構成する花
弁状多孔質リン酸カルシウム系化合物としては特に制限
はないが、非晶質リン酸カルシウム〔略号ACP、化学
式Ca3 (PO4 2 ・nH2 O〕、フッ素アパタイト
〔略号FAP、化学式Ca10(PO4 6 2 〕、塩素
アパタイト〔略号CAP、化学式Ca10(PO4 6
2 〕、ヒドロキシアパタイト〔略号HAP、化学式C
10(PO4 6 (OH)2 〕、リン酸八カルシウム
〔略号OCP、化学式Ca8 2 (PO4 6 ・5H2
O〕、リン酸三カルシウム〔略号TCP、化学式Ca3
(PO4 2 〕、リン酸水素カルシウム(略号DCP、
化学式CaHPO4 )、リン酸水素カルシウム二水和物
(略号DCPD、化学式CaHPO4 ・2H2 O)等が
例示でき、一種又は二種以上でもよく、中でも組成の安
定性が高いという観点からヒドロキシアパタイト、リン
酸八カルシウム、リン酸三カルシウム、リン酸水素カル
シウムが好ましく、ヒドロキシアパタイトが特に好まし
い。また、安定性が最も高いヒドロキシアパタイトの含
有率に関して言えば、全リン酸カルシウム系化合物に対
して10重量%以上が好ましく、50重量%がより好ま
しく、90重量%が最も好ましい。
【0010】本発明の歯科用研磨・補修剤の粒子に占め
るCa/Pの原子比は、16.7以下であり、歯の再石
灰化を効率よく行うという観点から、5.56以下が好
ましく、3.33以下が更に好ましく、1.85以下が
最も好ましい。Ca/Pの下限は生体親和性を維持する
観点から1.60程度が好ましい。また、核材として用
いた炭酸カルシウムがすべてリン酸カルシウム系化合物
に変化して核材としての炭酸カルシウムが粒子中に存在
せず、粒子重量の100%(Ca/Pの原子比は1〜
1.67)が花弁状多孔質リン酸カルシウム系化合物に
変化しても何ら問題はない。
【0011】本発明の歯科用研磨・補修剤の平均細孔径
dx1は、0.01≦dx1≦1である。平均細孔径が
0.01未満の場合、粒子強度が強くなりすぎ研磨時に
歯表面を傷つけ、また1を越えた場合、粒子強度が極端
に弱くなり研磨時に粒子がほとんど崩壊してしまい十分
な研磨ができない。
【0012】本発明の歯科用研磨・補修剤の静置空隙率
ω1は、95≦ω1≦99である。静置空隙率が95未
満の場合、歯垢の吸着量が小さくなり、また99を越え
た場合歯垢の吸着量が大きくなるものの粒子強度が極端
に弱くなり研磨時に粒子がほとんど崩壊してしまい十分
な研磨ができなくなる。また貯蔵、輸送時の取り扱いが
困難になる。
【0013】本発明の歯科用研磨・補修剤の加圧空隙率
ω2は、0≦ω2≦95である。加圧空隙率が70未満
の場合、歯垢の吸着量が小さくなり、また95を越えた
場合歯垢の吸着量が大きくなるものの粒子強度が極端に
弱くなり研磨時に粒子がほとんど崩壊してしまい十分な
研磨ができなくなる。また貯蔵、輸送時の取り扱いが困
難になる。
【0014】本発明の歯科用研磨・補修剤のBET比表
面積Sw1は、50≦Sw1≦500である。BET比
表面積が50未満の場合、歯垢の吸着量が小さくなり、
500を越えた場合、歯垢の吸着量が大きくなるものの
粒子強度が極端に弱くなり研磨時に粒子がほとんど崩壊
してしまい十分な研磨ができなくなる。好ましくは10
0≦Sw1≦350である。
【0015】本発明の歯科用研磨・補修剤の平均粒子径
dx2は、0.1≦dx2≦20である。平均粒子径が
0.1未満の場合、粒子の凝集により分散性や研磨性能
が低下し、また20を越えた場合、粒子径が大きすぎる
ためざらつきの原因となる。好ましくは0.2≦dx2
≦10、更に好ましくは、0.5≦dx2≦5である。
【0016】本発明の歯科用研磨・補修剤の分散係数α
及びシャープネスβは、それぞれ1≦α≦5、0≦β≦
8である。分散係数が5を越えた場合、粗大な凝集体の
割合が多くなり分散性や研磨性能が低下し、また1未満
の場合、微細粒子の割合が大きくなり、粒子の凝集性が
強まり、研磨性能が低下する。シャープネスが8を越え
た場合、粒子径が不均一であると同時に、研磨性能にば
らつきを生じる。好ましくは、それぞれ1≦α≦2、0
≦β≦3である。
【0017】本発明の歯科用研磨・補修剤の調製方法に
ついては特に制限はないが、例えば核材となる炭酸カル
シウムを分散した水系中で、水可溶性リン酸又は水可溶
性リン酸塩とを徐々に反応させて、核材表面に花弁状多
孔質リン酸カルシウム系化合物を沈降させることによ
り、本発明の歯科用研磨・補修剤は調製される。具体的
には特定の核材となる炭酸カルシウムの水懸濁液分散体
とリン酸の希釈水溶液及び/又はリン酸水素カルシウム
の水懸濁液分散体及び/又はリン酸水素カルシウム二水
塩の水懸濁液分散体を特定の割合で特定の混合条件にお
いて混合、特定の熟成条件で熟成後乾燥することにより
調製する方法が例示できる。
【0018】以下に、花弁状多孔質構造を有するリン酸
カルシウム系化合物の内、特に好ましく用いることので
きる花弁状多孔質ヒドロキシアパタイトを主成分とする
場合における本発明の歯科用研磨・補修剤の調製方法に
ついて、より具体的に例示する。粒度分布測定器(株式
会社島津製作所製SA−CP3)により測定した平均粒
子径が0.1〜5μmである炭酸カルシウムの水懸濁液
分散体とリン酸の希釈水溶液及び/又は粒度分布測定器
(株式会社島津製作所製SA−CP3)により測定した
平均粒子径(μm)が2〜10μmであるリン酸二水素
カルシウムの水懸濁液分散体及び/又は粒度分布測定器
(株式会社島津製作所製SA−CP3)により測定した
平均粒子径(μm)が2〜10μmであるリン酸水素カ
ルシウム二水塩の水懸濁液分散体をCa/Pの原子比率
が1.60〜16.7となる割合で水中で下記の混合条
件で混合後、更に下記の熟成条件で熟成を行った後、脱
水を行うか又は脱水せずに700℃以下の乾燥雰囲気下
で乾燥し、解砕仕上げを行う。
【0019】混合条件 炭酸カルシウムの水懸濁液分散体固形分濃度 1〜15
重量% リン酸の希釈水溶液濃度 1〜50重量% リン酸二水素カルシウムの水懸濁液分散体固形分濃度
2〜15重量% リン酸水素カルシウム二水塩の水懸濁液分散体固形分濃
度 2〜15重量% 混合時間 0.1〜150時間 混合系水懸濁液温度 0〜80℃ 混合系の水懸濁液pH 5〜9 混合系の攪拌羽根周速 0.5m/秒以上(上限は5
0m/秒程度) 熟成条件 熟成系のCa濃度 0.4〜5重量% 熟成時間 0.1〜100時間 熟成系水懸濁液温度 20〜80℃ 熟成系水懸濁液pH 6〜9 熟成系の攪拌羽根周速 0.5m/秒以上(上限は5
0m/秒程度)
【0020】本発明の歯科用研磨・補修剤は、粒子の分
散性,安定性等をさらに高めるために、シランカップリ
ング剤やチタネートカップリング剤等のカップリング
剤、有機酸、例えば脂肪酸,樹脂酸,アクリル酸,シュ
ウ酸,クエン酸等の有機酸,酒石酸、フッ酸等の無機
酸、それらのポリマー,それらの塩,又はそれらのエス
テル類等の表面処理剤、界面活性剤やヘキサメタリン酸
ソーダ、ピロリン酸、ピロリン酸ソーダ、トリポリリン
酸、トリポリリン酸ソーダ、トリメタリン酸、ハイポリ
リン酸等の縮合リン酸及びその塩等の一種又は2種以上
を、常法に従い添加又は表面処理してもさしつかえな
い。
【0021】次に、本発明の歯磨剤は、上記本発明の歯
科用研磨・補修剤を配合して得られる。該歯磨剤に配合
される他の成分としては特に制限はないが、発泡剤、粘
着剤、湿潤剤、甘味剤、香味剤、特殊成分、水等、及び
必要に応じて、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、
シリカ等を目的に応じて一種又は二種以上配合される。
また花弁状構造を有しない非晶質リン酸カルシウム〔略
号ACP、化学式Ca3 (PO4 2 ・nH2 O〕、ア
パタイト〔略号AP、化学式Ca10(PO4
6 2 〕、ヒドロキシアパタイト〔略号HAP、化学式
Ca10(PO4 6 (OH)2 〕、リン酸八カルシウム
〔略号OCP、化学式Ca8 2 (PO4 6 ・5H2
O〕、リン酸三カルシウム〔略号TCP、化学式Ca3
(PO4 2 〕、リン酸水素カルシウム(略号DCP、
化学式CaHPO4 )、リン酸水素カルシウム二水和物
(略号DCPD、化学式CaHPO4 ・2H2 O)等の
本発明の歯科用研磨・補修剤と異なる、花弁状構造を有
しないリン酸カルシウム系化合物を目的に応じて一種又
は二種以上配合してもさしつかえない。本発明の歯磨剤
の調製方法については特に制限はないが、常法に従い調
製できる。例えば、ニーダー又はその他の混合攪拌機で
十分に攪拌し、均一にした後、ロール又はスピードライ
ンミル等で均一に分散させ脱泡する等の調製方法が例示
される。また本発明の歯磨剤は、練歯磨剤、粉歯磨剤等
に限られるものではない。
【0022】
【実施例】以下に本発明を実施例を挙げて更に詳細に説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。尚、以下の記載において、「%」は特に断ら
ない限り、「重量%」を表す。
【0023】実施例に使用する炭酸カルシウムの水懸濁
液分散体AおよびBの調製方法 炭酸カルシウムの水懸濁液分散体Aの調製 比重1.055で温度が8℃の石灰乳(水酸化カルシウ
ムの水懸濁液)7000リッターに、炭酸ガス濃度27
重量%の炉ガスを24m3の流速で導通しpH9まで炭酸
化反応を行い、その後40〜50℃で5時間撹拌熟成を
行う事により粒子間のアルカリを溶出させpH10.8
として分散させ、電子顕微鏡写真より測定した平均粒子
径0.05μmで粒度分布測定器(株式会社島津製作所
製SA−CP3)により測定した平均粒子径が0.48
μmである炭酸カルシウムの水懸濁液分散体Aを調製し
た。
【0024】炭酸カルシウムの水懸濁液分散体Bの調製 丸尾カルシウム株式会社製重質炭酸カルシウム「スーパ
ーSSS」(1.2m2/g)に水を添加混合後、TKホモ
ミキサー(5000rpm ,15分間)にて撹拌分散させ
て固形分濃度25%の電子顕微鏡写真より測定した平均
粒子径3μmで粒度分布測定器(株式会社島津製作所製
SA−CP3)により測定した平均粒子径が3.4μm
である炭酸カルシウムの水懸濁液分散体Bを調製した。
【0025】実施例1〜6、比較例1〜6 表1及び表2に記載した原料及び混合条件に従い、邪魔
板付きステンレスタンクに直径0.6mのタービン羽根
1枚の撹拌機付きの0.4m3ステンレスタンクに希釈濃
度調製及び温調した炭酸カルシウムの水懸濁液分散体を
投入し、撹拌下においてリン酸の希釈水溶液,リン酸水
素カルシウム二水塩の水懸濁液分散体及びリン酸2水素
カルシウムの水懸濁液分散体から選ばれる一種又は二種
以上を滴下混合し、表1及び表2に記載した熟成条件に
従い撹拌を行いながら熟成した。熟成終了後に撹拌を停
止し上澄液をデカンテーション法で取り除き固形分濃度
8%に濃縮しスプレ−乾燥を行うことにより、炭酸カル
シウムを核材とする花弁状多孔質構造を有するリン酸カ
ルシウム系化合物である、本発明の歯科用研磨・補修剤
C1〜C6(実施例)、及びD1〜D3(比較例)を調
製した。なお、原料及び水の合計重量は400kgとし
た。スプレ−乾燥条件は噴霧時の粒径約0.1mm、入り
口における熱風温度250℃、乾燥時間約10秒、乾燥
直後の乾燥品の200℃,2時間での加熱減量が5〜8
%であった。
【0026】実施例1〜6において調製された本発明の
歯科用研磨・補修剤C1〜C6の物性を表3に示す。ま
た比較例1〜3において調製されたD1〜D3の物性を
表4に示す。さらに、市販の重質炭酸カルシウム(商品
名:スーパーSS、丸尾カルシウム株式会社製)、珪酸
カルシウム(商品名:フローライトR、徳山曹達株式会
社製)、及びヒドロキシアパタイト(リン酸三カルシウ
ム、米山化学工業株式会社製)についても物性を比較例
4〜6として併記した。また、C1の粒子構造を示す電
子顕微鏡写真を図1(1000倍)、図2(10000
倍)に示す。図1、図2より、本発明の歯科用研磨・補
修剤は花弁状構造を有することが確認される。図5、
6、7に本発明の歯科用研磨・補修剤C1、C2、C3
の粉末X線回折図を示す。図5、6の粉末X線回折の結
果より、C1、C2についてはリン酸カルシウム系化合
物と炭酸カルシウム(カルサイト)以外は認められなか
った。リン酸カルシウム系化合物の主成分はヒドロキシ
アパタイト(HAP)であり、微量のリン酸八カルシウ
ム(OCP)を含んでいることが確認できる。C3につ
いては、図7より炭酸カルシウムは認められず、リン酸
カルシウム系化合物以外は認められなかった。リン酸カ
ルシウム系化合物の主成分はヒドロキシアパタイト(H
AP)であり、微量のリン酸八カルシウム(OCP)を
含んでいることが確認できる。尚、本発明の歯科用研磨
・補修剤との比較のため、市販のヒドロキシアパタイト
の粒子構造を示す電子顕微鏡を図3(1000倍)、図
4(10000倍)に、また粉末X線回折図を図8に示
す。図3、図4より、市販のヒドロキシアパタイトは、
微細な粒子と該粒子の凝集物であり、花弁状多孔質構造
を有するものではないことが確認される。図8の粉末X
線回折図より、市販のヒドロキシアパタイトは主成分の
ヒドロキシアパタイト(HAP)以外に、微量のリン酸
水素カルシウム二水和物(DCPD)を含んでいること
が確認される。表3と表4との対比から明白なように、
本発明の歯科用研磨・補修剤は、花弁状構造を持つこと
により高い比表面積、空隙率と優れた分散性を持つこと
が確認できる。
【0027】
【表1】
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】 *1・・・実施例に対応する歯科用研磨・補修剤
【0031】
【表4】 *2・・・・D1〜D3は比較例1〜3に対応する粒子
【0032】実施例7〜12 実施例1〜6で調製したC1〜C6を試料として、表5
の配合にて練歯磨剤E1〜E6を調製した。
【0033】
【表5】
【0034】比較例7〜12 比較例1〜3で調製したD1〜D3、比較例4〜6の市
販の重質炭酸カルシウム、市販の珪酸カルシウム、市販
のヒドロキシアパタイトに変更して用いた以外は実施例
7〜12と同様にして練歯磨剤F1〜F6を調製した。
【0035】上記実施例1〜6、比較例1〜6で得られ
た歯科用研磨・補修剤及び実施例7〜12、比較例7〜
12で得られた歯磨剤について、各種評価を下記の方法
で行った。 研磨力評価 市販のヒドロキシアパタイトを真空脱気を行いながら圧
縮成型し、その後焼結して、直径1.5cm、厚さ1cmの
円柱状のヒドロキシアパタイト焼結体を作成した。その
表面を800番のサンドペーパーを用いて均一で、平滑
な表面になるように研磨し、その後、蒸留水を流しなが
ら、ブラッシングにより粉末を取り除き、人工歯を得、
この人工歯を研磨試験に用いた。人工歯をブラッシング
装置に固定して、試料1.0gを用いてブラッシング圧
250g、1500回ブラッシングして人工歯の重量減
少量(研磨量)の値を研磨力とする。実施例1〜6で調
製した研磨・補修剤C1〜C6と比較例1〜3で調製し
た研磨・補修剤D1〜D3、比較例4〜6の市販の重質
炭酸カルシウム、市販の珪酸カルシウム、市販のヒドロ
キシアパタイトの粉体及び純水を用いて上記の研磨力評
価方法にて評価した結果を表6に示す。また、実施例7
〜12で調製したE1〜E6の練歯磨剤と比較例7〜1
2で調製したF1〜F6の練歯磨剤及び純水を用いて上
記の研磨力評価方法にて評価した結果を表7に示す。表
6、7に示すように、本発明の歯科用研磨・補修剤及び
歯磨剤は、花弁状多孔質構造を有しない市販のヒドロキ
シアパタイトに比べ研磨性能が高く、歯を傷つけること
なく歯垢を研磨できることが分かる。
【0036】
【表6】
【0037】
【表7】
【0038】歯垢除去能力評価(1) 上記研磨力評価で用いたのと同じ人工歯を歯垢除去試験
に用いた。人工歯を24時間口腔内に含み、その後、純
水で洗浄して、ブラッシング装置に固定して、試料1.
0gでブラッシング圧250g、1500回ブラッシン
グして研磨液中の歯垢量と、人工歯に付着している歯垢
量を求めた。歯垢量は、蛋白質量として求めた。実施例
1〜6で調製した研磨・補修剤C1〜C6と比較例1〜
3で調製した研磨・補修剤D1〜D3、及び比較例4〜
6の市販の重質炭酸カルシウム、市販の珪酸カルシウ
ム、市販のヒドロキシアパタイトの粉体を用いて上記の
歯垢除去能力評価方法にて評価した結果を表8に示す。
また、実施例7〜12で調製したE1〜E6の練歯磨剤
と比較例4〜9で調製したF1〜F6の練歯磨剤を用い
て上記の歯垢除去能力評価方法にて評価した結果を表9
に示す。表8、9に示すように本発明の歯科用研磨・補
修剤及び歯磨剤は、花弁状多孔質構造を有しない市販の
ヒドロキシアパタイトと比較し歯垢除去能力が高いこと
が確認できる。
【0039】
【表8】
【0040】
【表9】
【0041】再石灰化評価 上記研磨力評価で用いたのと同じ人工歯を再石灰化試験
に用いた。長さ12cm、幅4cm、深さ2cmのアクリル槽
の底部に直径1.5cm、深さ0.2cmの人工歯固定用孔
5個を設け、この孔に5個の人工歯を固定した。次に、
粉体試料1gをpH9の0.1Mリン酸緩衝液中に懸濁
させ、この懸濁液5mlを加えて人工歯を浸し、ゴム膜を
介して、人工歯上面を一秒間に1回の速度で回転研磨し
た。一定時間後人工歯を取り出し、直ちに大量の蒸留水
を滴下しつつ洗浄し、PCSカクテル2mlを加えて、液
体シンチレーションカウンターで人工歯に結合した放射
能を測定した。ただしヒドロキシアパタイトの結合量
は、ヒドロキシアパタイトの比放射能5.4×105CP
M /mgとして計算した。実施例1〜6で調製した研磨・
補修剤C1〜C6、比較例1〜3で調整した研磨・補修
剤D1〜D3と比較例6の市販のヒドロキシアパタイト
の粉体試料を用いて上記の評価方法において評価した結
果を表10に示す。表10に示すように本発明の歯科用
研磨・補修剤は、花弁状多孔質構造を有しない市販のヒ
ドロキシアパタイトと比較して結合量が多く、優れた再
石灰化性能を有することが確認できる。
【0042】
【表10】
【0043】歯垢除去能力評価(2) 健常者a〜jに、実施例7〜12で調製したE1〜E6
と比較例7〜12で調製したF1〜F6の練歯磨剤を1
週間使用した後、歯に付着した歯垢をかきとり乾燥重量
を求めた。尚、試験開始前には、歯間部などを含め歯垢
をかきとってきれいにした。その結果を表11に示す。
【0044】
【表11】
【0045】使用感評価 実施例7〜12で調製したE1〜E6と比較例7〜12
で調製したF1〜F6の練歯磨剤のブラッシング時のざ
らつき感を20名の健常者により5点法で評価した。評
価結果を表12に示す。表12により、実施例7〜12
で調製したE1〜E6、比較例9、12で調製したF
3、F6の練歯磨剤はざらつき感が少なく、使用感が良
好であることがことが確認された。ただし比較例9、1
2で調製したF3、F6の練歯磨剤については表11よ
り歯垢除去能力が著しく劣ることが確認された。従っ
て、本発明の歯磨剤は優れた性能を有していることが確
認できた。
【0046】
【表12】 (評価基準) 評価点 ざらつき感がなく、使用感が非常に良い 5 ざらつき感が少なく、使用感が良い 4 何ともいえない 3 ざらつき感が僅かにあり、使用感がやや悪い 2 ざらつき感がかなりあり、使用感が悪い 1 ざらつき感が多く、使用感が非常に悪い 0
【0047】
【発明の効果】本発明の歯科用研磨・補修剤及び歯磨剤
は、歯を傷つけることなく歯垢を除去し、また研磨によ
り破壊された粒子は歯表面の脱灰創に結合され、唾液で
再石灰化し、歯表面の強化、保護及び虫歯の初期状況で
ある脱灰創を修復することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られたリン酸カルシウム系化合物
粒子C1の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(倍率100
0倍)である。
【図2】実施例1で得られたリン酸カルシウム系化合物
粒子C1の粒子構造を示す電子顕微鏡写真(倍率100
00倍)である。
【図3】比較例6のヒドロキシアパタイトの粒子構造を
示す電子顕微鏡写真(倍率1000倍)である。
【図4】比較例6のヒドロキシアパタイトの粒子構造を
示す電子顕微鏡写真(倍率10000倍)である。
【図5】実施例1で得られたリン酸カルシウム系化合物
粒子C1の粉末X線回折図である。
【図6】実施例2で得られたリン酸カルシウム系化合物
粒子C2の粉末X線回折図である。
【図7】実施例3で得られたリン酸カルシウム系化合物
粒子C3の粉末X線回折図である。
【図8】比較例6の市販のヒドロキシアパタイトの粉末
X線回折図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭酸カルシウムを核材とする花弁状多孔
    質構造を有するリン酸カルシウム系化合物からなり、C
    a/Pの原子比が16.7以下であり、且つ下記の式
    (a)〜(g)を満足することを特徴とする歯科用研磨
    ・補修剤。 (a)0.01≦dx1≦1(μm) (b)95≦ω1≦99(%) (c)70≦ω2≦95(%) (d)50≦Sw1≦500(m2/g) (e)0.1≦dx2≦20(μm) (f)1≦α≦5 但し α=d50/dx2 (g)0≦β≦8 但し β=(d90−d10)/
    d50 但し、 dx1:水銀圧入法により測定した細孔分布により求め
    た粒子の平均細孔径(μm) ω1 :JISK5101−91 20.1 顔料試験
    方法の静置法による見掛け比容(ml/g)を測定し、下
    記の式(h)により計算した静置空隙率(%) ω2:試料0.5gを断面積2cm2 の円筒に充填、30
    kg/cm2 の圧力で30秒間加圧、その厚みをノギスで測
    定し、下記の式(i)より計算した30kg/cm2 の加圧
    空隙率(%) Sw1:窒素吸着法によるBET比表面積(m2/g) dx2:電子顕微鏡写真により測定した粒子の平均粒子
    径(μm) α :分散係数 d50:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
    により測定した粒子の50%平均粒子径(μm) β :シャープネス d90:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
    により測定した粒子のふるい通過側累計90%粒子径
    (μm) d10:マイクロトラックFRAレーザー式粒度分布計
    により測定した粒子のふるい通過側累計10%粒子径
    (μm)
  2. 【請求項2】 BET比表面積Sw1が下記の式(j)
    を満足する粒子からなる、請求項1記載の歯科用研磨・
    補修剤。 (j)100≦Sw1≦350(m2/g)
  3. 【請求項3】 平均粒子径dx2が下記の式(k)を満
    足する粒子からなる、請求項1又は2記載の歯科用研磨
    ・補修剤。 (k)0.2≦dx2≦10(μm)
  4. 【請求項4】 平均粒子径dx2が下記の式(l)を満
    足する粒子からなる、請求項1〜3のいずれか1項に記
    載の歯科用研磨・補修剤。 (l)0.5≦dx2≦5(μm)
  5. 【請求項5】 分散係数α及びシャープネスβが下記の
    式(m)及び(n)を同時に満足する粒子からなる、請
    求項1〜4のいずれか1項に記載の歯科用研磨・補修
    剤。 (m)1≦α≦2 (n)0≦β≦3
  6. 【請求項6】 粒子に占めるCa/Pの原子比が5.5
    6以下である請求項1〜5のいずれか1項に記載の歯科
    用研磨・補修剤。
  7. 【請求項7】 粒子に占めるCa/Pの原子比が3.3
    3以下である請求項6記載の歯科用研磨・補修剤。
  8. 【請求項8】 粒子に占めるCa/Pの原子比が1.8
    5以下である請求項7記載の歯科用研磨・補修剤。
  9. 【請求項9】 リン酸カルシウム系化合物が化学式Ca
    10(PO4 6 (OH)2 のヒドロキシアパタイトであ
    る請求項1〜8のいずれか1項に記載の歯科用研磨・補
    修剤。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項に記載の
    歯科用研磨・補修剤を含有してなることを特徴とする歯
    磨剤。
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JP2016183066A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 古手川産業株式会社 炭酸カルシウム複合体

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